JPH0647488Y2 - ゲーム機のユニツトシヤーシ開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案の第１考案は、内部を空白にした函体の前面に一
側を蝶着して開閉を自在にした開閉前枠の内面に、横に
長くしたユニツトシヤーシの一側を外し取りもできるよ
うにして扉状に螺着し、開扉状態から閉じるときに自動
的にロツクできるようにしたものである。第２考案は、
前記のユニツトシヤーシの内面にゲーム経過表示器を取
り外し自在に装着することからなるものである。

考案においてゲーム経過表示器と云うのはスロツトルマ
シン等のゲーム機において、一単位のゲームの成績、又
は前に終わったゲームの成績に今終わつたゲームの一単
位の成績を加算したゲーム経過を表示する機器である。

（従来の技術） 本考案の第１考案及び第２考案に類する従来技術は見当
たらない。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は従来と異なつて、内部を空白にした函体の前面
に一側を蝶着した開閉前枠の内面をゲーム経過表示器を
取付けて支持する（従来は函体にゲーム経過表示器を取
付け、開閉前枠には装飾のための飾り物を取付けてい
た）発想の下に、それを可能にする装置を開発をするこ
とを解決しようとする課題とし、考案の最終の目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段） 本考案のゲーム機のユニツトシヤーシ開閉装置が、第１
考案及び第２考案共に前記の最終の目的に合わせたもの
で、第１考案は内部を空白にした函体の前面に一側を蝶
着した開閉前枠の内面に、横に長くしたユニツトシヤー
シの一側から垂下した回転をピンを、上方から嵌めて開
閉可能に支持する支持パイプ部を持つ第１固定金具を取
付けると共に、ユニツトシヤーシの前記係止ピンに対応
させた第２固定金具を取付け、該金具に普段はばねの弾
力により下降して前記係止ピンを係止する係止凹溝を設
け、該凹溝の一側壁に係止ピンの嵌め込み時に該係止ピ
ンにより前記のばねの弾力に抗して押し上げられる傾斜
案内を形成したことを特徴とするものである。また第２
考案は第１考案を特定考案とし、その特定考案と産業上
の利用分野及び構成に欠くことができない事項の主要部
分が同一である考案をなすもので、ユニツトシヤーシの
内面にゲーム経過表示器を取り外し自在に装着すること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のゲー
ム機のユニツトシヤーシ開閉装置に係るものである。

（実施例） 添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は概要斜視
図、第２図は開閉前枠２とユニツトシヤーシ８の開角度
を例示したもので、該ユニツトシヤーシ８の外面使用を
示す、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断平面図、第４図はユ
ニツトシヤーシ等の斜視図で、一部は分解してある。第
５図は第１固定金具５の支持パイプ部６とユニツトシヤ
ーシ８の回転ピン９の斜視図、第６図は係止ピン10と第
２固定金具７の斜視図、第７図はユニツトシヤーシ８の
縦断面図とゲーム経過表示器側面図である。

第１図は内部を空白にした函体１とその前面に一側を蝶
着した開閉前枠２とを示した斜視図であつて、開閉前枠
２の前面中段にガラス等の透明板３を嵌めた窓穴４を設
け、第２、３図に示したように内面に横に長くしたユニ
ツトシヤーシ８を配置し、その一側から垂下した回転ピ
ン９を上方から嵌めて開閉可能に支持する支持パイプ部
６を持つ第１固定金具５を取付けると共に、ユニツトシ
ヤーシ８の他側に係止ピン10を設け、ユニツトシヤーシ
８の前記開閉端に対応させて第２固定金具７を開閉前枠
２に取付け、該金具７に普段はばね11の弾力により下降
して前記係止ピン10を係止する係止凹溝13を設け、該凹
溝13の一側壁に、係止ピン10の嵌め込み時に該係止ピン
10により前記のばね11の弾力に抗して押し上げられる傾
斜案内14を形成した摺動板12を設ける。

第１固定金具５は第２、３、５図に示すように開閉前枠
２の一側内面に固定するＬ形片からなり、後側片の端縁
の低い上下（下方の第１固定金具は図示しない）に支持
パイプ部６を設ける。

ユニツトシヤーシ８は前面板21と、該前面板21の上下及
び左右から後側に突出させて取付けた上下板22、22a
と、左右板23、23aからなり、上方板22の後端から立ち
上がつた片に数個の取付螺孔24を設け、下方板22aに数
個の位置決め孔25を穿つ。

右側板23の後端縁に前記の各支持パイプ部６に上方から
嵌まる下向きの回転ピン９を取付け、前記左側板23aか
ら側方に突出する係止ピン10（前記）を設ける。

また前面板21には上方の上下の高さを大きくした表示窓
21aと、下方の照明窓21bを第４、７図のように設け、こ
の前面板21の下方に設けた懸け具21cと上面板22上に発
条 27により押さえられる押え板26により枠及び記号等を表
わす絵柄板28を交換可能に取付ける。

第２固定金具７は第３、６図に示すように開閉前枠２の
他側の内面に固定したＬ形片からなり、案内ピン29とば
ね掛片30を突出し、その案内ピン29とばね掛け片30に摺
動板12を上下移動可能に嵌め、該摺動板12を第２固定金
具７に接合し、該摺動板12に取付けたばね11が収縮した
下降状態で係止ピン10の方向に突出して第２固定金具７
の横孔7aと合致する水平板33に、下を向いて既述の係止
ピン10の嵌め込むようにされた既述の係止凹溝13を設
け、該係止凹溝13の、係止ピン10が相対的に侵入する溝
縁にかけて、傾斜案内14を形成する。

ユニツトシヤーシ８の内面には、絵柄板28の窓枠模様28
aに合わせて第７図に示し第３、４図にも明らかにした
３個のゲーム経過表示器15を取り外し自在に装着する。

ゲーム経過表示器15は側面を四角形ベース板41とし、上
面に前記の取付蝶孔24を設けた片の後側なる取付バー48
を設け、下面に前記位置決め孔25に嵌まる位置決め突起
49を設けると共に、前後の４箇所の軸子に案内ロール42
a〜42dを嵌め、その内の一本42aをモータ43により駆動
される駆動ロールとし、他の一本42bをテンシヨンロー
ルとし、前側の案内ロール42c〜42dの間に前面を解放す
ると共に、内部に輝度を個々に変更できるランプ45を装
置した３個縦列の照明箱44a〜44cをベース板41に取付
け、各ロールに透明フイルムに照明箱44a〜44cの縦列ピ
ツチに合わせて多色の絵柄または文字、記号等を表わし
た無端の表示フイルム47を掛け渡し、下部前面に絵柄板
28の照明窓模様28bの後部に合わせた表示ランプ46を取
付けて構成する。

ゲーム経過表示器15は位置決め孔25に位置決め突起49を
嵌め込み、第７図に示すように照明箱44a〜44cを窓枠模
様28aの後部に合わせ、表示ランプ46を照明窓模様28bの
後部に合わせてから、取付バー48の後側から取付螺孔24
に螺合した締付ねじ50によりユニツトシヤーシ８に前記
のように３個を装着するものである。

（作用） 本考案は前記した構成になり、第１考案は開閉枠片２を
ゲーム台に取付けた箱体１の一側の蝶番軸（図示せず）
を中心にして前面に第１図矢線ｘのように開き、開閉前
枠２の内面の一側に取付けた第１固定金具の支持パイプ
部６にユニツトシヤーシ８の回転ピン９を上方から、外
し取り自在に嵌め、第２図のように回転ピン９を軸にし
て開閉枠片２の後方に回転して、ゲーム経過表示器15な
どの点検、修理、取り替え等を行い、ユニツトシヤーシ
８を閉じるときは、開閉前枠に取付けた第２固定金具７
の摺動板12の傾斜案内14に係止ピン10を突当て、ばね11
の弾力に抗して摺動板12を上昇し、係止ピン10が係止凹
溝13に合致すると同時に摺動板12が下がつてユニツトシ
ヤーシ８をロツクする。

第２考案は前記第１考案のユニツトシヤーシ８の内面を
利用してゲーム経過表示器15を取付けた実施例考案を示
したものである。

（効果） 本考案の第１考案は函体１の前面に一側を蝶着してなる
開閉前枠２の内面に、横に長くしたユニツトシヤーシ８
の一側から垂下した回転ピン９を、上方から嵌めて開閉
可能に支持する支持パイプ部６を持つ第１固定金具５に
取付けると共に、ユニツトシヤーシ８に係止ピン10を設
け、開閉前枠２の、前記係止ピン10に対応する第２固定
金具７を開閉前枠２に取付ける構成になるから、開閉さ
れる開閉前枠２の内面にさらにユニツトシヤーシ８を開
閉自在に設けて、ユニツトシヤーシ８の内面又は外面の
利用を前記二重の開閉により使用できる。而して内面を
利用するときは該内面に取付ける部材の奥行があつても
函体１の内部に収める設計が簡易にできる。

第２固定金具７には普段はばね11のばね弾力により下降
して前記係止ピンを係止する係止凹溝13を設けた摺動板
12を取付け、摺動板12の係止凹溝13の一側壁に係止ピン
10の嵌め込み時に該係止ピン10により前記の発条の弾力
に抗して押し上げられる傾斜案内14を形成し、ユニツト
シヤーシ８を閉じるとき摺動板12と係止ピン10により自
動的にロックできるから前記の利用を簡易にする効果が
ある。

第２考案は第１考案のユニツトシヤーシ８の内面の一利
用に係り、第１考案の利用範囲を拡大した効果を持つも
のである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は概要斜視
図、第２図は開閉前枠２とユニツトシヤーシ８の各の開
角度を例示したもので、該ユニツトシヤーシ８の外面使
用を示す、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断平面図、第４図
はユニツトシヤーシ等の斜視図で、一部は分解してあ
る、第５図は第１固定金具５の支持パイプ部６とユニツ
トシヤーシ８の回転ピン９の斜視図、第６図は係止ピン
10と第２固定金具７の斜視図、第７図はユニツトシヤー
シ８の縦断面とゲーム経過表示器側面図である。 １→函体、２→開閉前枠、３→透明板 ４→窓孔、５→第１固定金具 ６→支持パイプ部、７→第２固定金具 ８→ユニツトシヤーシ、９→回転ピン 10→係止ピン、11→ばね 12→摺動板、13→係止凹溝 14→傾斜案内、15→ゲーム経過表示器 21→前面板、21a→表示窓 21b→照明窓、21c→懸け具 22、22a→上下板、23、23a→左右板 24→取付孔、25→位置決め孔 26→押え板、27→発条、28→絵柄板 29→案内ピン、30→ばね掛け片 41→四角形ベース板 42a〜42c→案内ロール、43→モータ 44a〜44c→照明箱、45→ランプ 46→表示ランプ、47→透明フイルム 48→位置決め突起、49→取付バー 50→締付ねじ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部を空白にした函体の前面に一側を蝶着
   してなる開閉前枠の内面に、横に長くしたユニツトシヤ
   ーシの一側から垂下した回転ピンを、上方から嵌めて開
   閉可能に支持する支持パイプ部を持つ第１固定金具に取
   付けると共に、ユニツトシヤーシに係止ピンを設け、開
   閉前枠の前記係止ピンに対応する第２固定金具を開閉前
   枠に取付け、該第２固定金具に普段はばねの弾力により
   下降して前記係止ピンを係止する係止凹溝を設けた摺動
   板を取付け、該摺動板の係止凹溝の一側壁に前記係止ピ
   ンの嵌め込み時に該係止ピンにより前記のばねの弾力に
   抗して押し上げられる傾斜案内を形成したことを特徴と
   するゲーム機のユニツトシヤーシ開閉装置。
2. 【請求項２】ユニツトシヤーシの内面にゲーム経過表示
   器を取り外し自在に装着したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のゲーム機のユニツトシヤー
   シ開閉装置。