JPH064737A - コインセンサ - Google Patents

コインセンサ

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JPH064737A
JPH064737A JP4184426A JP18442692A JPH064737A JP H064737 A JPH064737 A JP H064737A JP 4184426 A JP4184426 A JP 4184426A JP 18442692 A JP18442692 A JP 18442692A JP H064737 A JPH064737 A JP H064737A
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JP
Japan
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coin
coil
side coil
signal
transmitting
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Withdrawn
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JP4184426A
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English (en)
Inventor
Sukeyoshi Ito
祐義 伊藤
Takeshi Fukui
武司 福井
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材質がほとんど同じコイン間において少しで
も直径が異なれば、確実に選別することができるととも
に、所定コインを判別する場合に迅速に判別することが
できるコインセンサを提供することを目的とするもので
ある。 【構成】 コインが転動したときにそのコインのほぼ中
心に第1の送信側コイルを設け、第1の送信側コイルに
近接して第2の送信側コイルを設け、受信データが所定
の条件を満たしたときには、第1の送信側コイルにのみ
信号を供給し、一方、上記受信データが上記所定の条件
を満たさないときには、第1の送信側コイルへ信号を供
給するとともに第2の送信側コイルへも信号を供給する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイン選別機等に使用
されるコインセンサに関するものである。
【0002】
【従来技術】コイン選別機等に使用される従来のコイン
センサは、コイン通路の壁にコイルを設置し、このコイ
ルにコインが近接すると、そのコイルのインダクタンス
が変化することを利用したものであり、上記コイルに
は、数kHz程度の正弦波電流を流している。しかしこ
のようにしてコインを選別しようとすると、アルミニウ
ム系(1円)、黄銅系(5円)、銅系(10円)、白銅
系(50円、100円、500円)のコイン系列間では
その系列の選別が可能であるが、白銅系コインのうち
で、50円のコインと100円のコインとの間で選別が
できず、500円のコインと500ウォンのコインとの
間でも選別ができないという欠点がある。
【0003】この欠点を解決するには、本出願人は、互
いに周波数が異なる2つの信号を使用するコイン選別方
法を提案している。つまり、送信側のコイルと受信側の
コイルとを、コイン通路を挟んで対向させ、送信側のコ
イルに、低周波電流(たとえば10kHz)と高周波電
流(たとえば160kHz)とを交互に流し、受信側の
コイルで両信号を受信し、低周波電圧成分の最小値と、
高周波電圧成分の最小値とに基づいて、コインを選別す
る。すなわち、送信側のコイルと受信側のコイルとの間
にコインが存在すると、コインに渦電流が流れ、これに
よって、送信側で発生した電磁界成分が受信側コイルに
伝達されるまでにその電磁界成分が減衰するが、この減
衰量がコインによって異なり、また、ある2つのコイン
について低周波電磁界では減衰量が同じであっても、高
周波電磁界では減衰量が異なる。したがって、互いに周
波数が異なる2つの信号を使用すると、白銅系の500
円のコインと500ウォンのコインとのようにほぼ同一
形状のコインも確実に選別することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、500円のコ
インと1ルーブルのコインとは、その材質がほとんど同
じなので、上記従来装置では、それら両者の間で選別を
することができない。ただ、500円のコインの直径が
26.5ミリメートルであり、1ルーブルのコインの直
径が27.0ミリメートルであり、両者の間では0.5
ミリメートルの差があるが、この程度の差を、従来技術
によって判別することは困難である。
【0005】本発明は、材質がほとんど同じコイン間に
おいて少しでも直径が異なれば、判別することができる
とともに、所定コインを判別する場合に迅速に判別する
ことができるコインセンサを提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コインが転動
したときにそのコインのほぼ中心に第1の送信側コイル
を設け、第1の送信側コイルに近接して第2の送信側コ
イルを設け、受信データが所定の条件を満たしたときに
は、第1の送信側コイルにのみ信号を供給し、一方、上
記受信データが上記所定の条件を満たさないときには、
第1の送信側コイルへ信号を供給するとともに第2の送
信側コイルへも信号を供給するものである。
【0007】
【作用】本発明は、受信データが所定の条件を満たした
ときには、第1の送信側コイルにのみ信号を供給するの
で、コイン種別の判別が迅速であり、一方、上記受信デ
ータが上記所定の条件を満たさないときには、第1の送
信側コイルへ信号を供給するとともに第2の送信側コイ
ルへも信号を供給するので、コインの直径の違いを判別
することができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の説明図であり、
図1(1)は、その全体構成図であり、図1(2)は、
上記実施例において、第1の送信側コイル20と第2の
送信側コイル20uとの関係を示す説明図であり、図2
は、上記実施例における信号発生回路10の具体例を示
す回路図である。なお、送信側コイル20、20uの各
電磁界成分を受信側コイル30が受信可能な位置に、送
信側コイル20、20uが設置され、送信側コイル20
と20uとは互いに近接して設置されている。
【0009】まず、信号発生回路10は、160kHz
と10kHzとの正弦波信号を内部で発生し、後述のC
PU60によって、その出力周波数の切換、発生した信
号の供給先が制御される回路であり、160kHzの正
弦波信号を発生する高周波信号発生回路11と、10k
Hzの正弦波信号を発生する低周波信号発生回路12
と、スイッチ13、14、16、17と、インバータ1
5、18とを有する。スイッチ13は、CPU60から
の1つ目の切換信号がH信号(High信号)であると
きにオンし、高周波信号(160kHzの正弦波信号)
を送信側コイル20、20uに送り、スイッチ14は、
CPU60からの1つ目の切換信号がL信号(Low信
号)であるときにそれがインバータ15によって反転さ
れてオンし、低周波信号(10kHzの正弦波信号)を
送信側コイル20、20uに送るものである。スイッチ
16は、CPU60からの2つ目の切換信号がH信号で
あるときにオンし、信号を送信側コイル20に送り、ス
イッチ17は、CPU60からの2つ目の切換信号がL
信号であるときにそれがインバータ18によって反転さ
れてオンし、信号を送信側コイル20uに送るものであ
る。
【0010】送信側コイル20、20uは、160kH
zと10kHzとの正弦波電流を流すコイルであり、受
信側コイル30は、送信側コイル20、20uと対向
し、送信側コイル20、20uからの信号を受信するコ
イルである。送信側コイル20、20u、受信側コイル
30は、図示しないボビンを介して、それぞれ、フェラ
イトコア21、21u、31に巻かれている。送信側コ
イル20、20uと受信側コイル30との間には、コイ
ン通路71が設けられ、このコイン通路71の床72を
コイン70が転動する。なお、コイン通路71のうち、
送信側コイル20、20uと受信側コイル30との間に
位置する部分(コイン検出領域)は、導電体以外の材
料、たとえばプラスチックで構成されている。なお、フ
ェライトコア21uの長さを、フェライトコア21より
も短くしてある。
【0011】また、通路の床72から第1の送信側コイ
ル20までの距離H1と、床72から第2の送信側コイ
ル20uまでの距離H2とは異なり、床72から第1の
送信側コイル20までの距離H1は、床72から第2の
送信側コイル20uまでの距離H2よりも短くなってい
る。つまり、第2の送信側コイル20uは、第1の送信
側コイル20に近接して設置され、コイン70が通路7
1を転動しているときのコイン70の中心位置とほぼ同
じ高さに第1の送信側コイル20の中心が設置され、コ
イン70が通路71を転動しているときのコイン70の
上端部分の軌跡とほぼ同じ高さに第2の送信側コイル2
0uの中心が設置されている。なお、第1の送信側コイ
ル20と受信側コイル30とはコイン70の主に材質の
違いを検出するものであり、第2の送信側コイル20u
と受信側コイル30とはコイン70の主に直径の違いを
検出するものである。
【0012】さらに、差動増幅回路40は、受信側コイ
ル30が受信した信号を増幅するものであり、ダイオー
ド51は、差動増幅回路40の出力信号を整流し、コン
デンサ52は、その整流信号を平滑し、データのピーク
値をホールドするものである。コンデンサ52に充電さ
れた電荷は、抵抗53を介して常時放電されるが、スイ
ッチ54は、コンデンサ52に充電されている電荷を、
データ取り込み後に全て放電させるものであり、そのオ
ン、オフ制御は、CPU60によって行われ、データ取
り込みの動作と同期している。さらに放電時間が充分に
ある場合には、スイッチ54を設けずに、自然放電させ
るようにしてもよい。A/D変換回路55は、コンデン
サ52の両端電圧を示すアナログ信号をデジタル信号に
変換するものである。
【0013】CPU60は、常時は、高周波電流(16
0kHz)を送信側コイル20に流し、送信側コイル2
0と受信側コイル30との間をコイン70が通過してい
ないときにおける受信側コイル30の受信レベル(無遮
蔽レベル)の所定比率(75%)の値に、受信レベル
(検出レベル)が低下したときに、コインの判別を実際
に開始するものである。つまり、第1の送信側コイル2
0に高周波信号と低周波信号とを供給し、高周波信号に
よる受信データのレベルが、低周波信号による受信デー
タのレベルよりも高いという条件を満たしたときに、第
1の送信側コイル20へ信号を供給し、第2の送信側コ
イル20uへは信号を供給せず、一方、上記条件を満た
さないときには、第1の送信側コイル20へ信号を供給
するとともに、第2の送信側コイル20uへも信号を供
給するように制御する手段の例である。
【0014】すなわち、CPU60は、受信データが所
定の条件を満たしたときには、第1の送信側コイルへ信
号を供給し、第2の送信側コイルへは信号を供給せず、
一方、上記受信データが上記所定の条件を満たさないと
きには、上記第1の送信側コイルへ信号を供給するとと
もに、上記第2の送信側コイルへも信号を供給するよう
に制御する。
【0015】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0016】まず、上記実施例の基本的動作を説明す
る。図3は、上記実施例の基本的動作の説明図であり、
図3(1)は、直径の比較的短いコイン70aが通過し
た状態を示す図であり、図3(2)は、直径の比較的長
いコイン70bが通過した状態を示す図である。
【0017】図3(1)では、コイン70aの直径が比
較的短いので、送信側コイル20uから受信側コイル3
0に向かう電磁波成分のうちでコイン70aによって減
衰する成分が少ない。一方、図3(2)では、コイン7
0bの直径が比較的長いので、送信側コイル20uから
受信側コイル30に向かう電磁波成分のうちでコイン7
0bによって減衰する成分が多い。したがって、コイン
70a、70bがコイン検出領域を通過する間に、受信
側コイル30が出力する電圧成分が異なり、直径が短い
コイン70aが通過したときにおける受信側コイル30
の出力電圧の最小値は、直径が長いコイン70bが通過
したときにおける受信側コイル30の出力電圧の最小値
よりも高くなる。この出力電圧の違いによって、通過コ
インの直径の違いを検出する。
【0018】なお、フェライトコア21uの長さを、フ
ェライトコア21よりも短くしてあるので、コインセン
サ全体の形状が小さくなる。
【0019】図4は、上記実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【0020】まず、初期設定を行い(S1)、コイン7
0がコイン通路71を転動していないときに、送信側コ
イル20で発生した160kHzの電磁波成分を受信側
コイル30が受信した受信レベルV160を測定する
(S2)。つまり、電源起動時に、160kHzの信号
を送信側コイル20に出力することを、信号発生回路1
0にCPU60が指令し、送信側コイル20に160k
Hzの信号が流れ、受信側コイル30が160kHzの
信号を受信し、増幅回路40が増幅し、ダイオード51
がその正の半波成分のみを通過させ、コンデンサ52が
正のピーク値をホールドする。
【0021】なお、図では省略してあるが、増幅回路4
0の出力端子に接続されたダイオードであってダイオー
ド51と逆向きに接続されたダイオードと、負のピーク
値をホールドするコンデンサと、抵抗53と同様の抵抗
と、スイッチ54と同様のスイッチと、この負のピーク
値と上記正のピーク値との差(つまりピーク・ピーク
値)を求める減算器とが設けられている。そして、この
ピーク・ピーク値がA/D変換回路55によってデジタ
ル値に変換され、そのデジタル値をCPU60が取り込
む。このときの受信レベルV160を無遮蔽レベルとし
て変数V0に格納する(S3)。
【0022】そして、現在の受信レベルV160を測定
し(S4)、このときの受信レベルV160を変数V1
に格納し(S5)、現在の受信レベルV160を、無遮
蔽レベルV0の75%の値と比較する(S6)。ここ
で、無遮蔽レベルV0の75%の値は、無遮蔽レベルV
0のデジタル値(無遮蔽レベルV0の100%の値)か
ら、無遮蔽レベルV0のデジタル値を右に2ビットシフ
トさせた値(無遮蔽レベルV0の25%の値)を差し引
いた値である。もし、現在の受信レベルV160が無遮
蔽レベルV0の75%の値よりも大きければ、1分間経
過する迄は(S7)、無遮蔽レベルV0をそのまま使用
し、サンプリングの都度、現在の受信レベルV160を
無遮蔽レベルV0の75%の値と比較する動作を繰り返
し(S4、S5、S6)、1分間が経過したらS2に戻
り、無遮蔽レベルV0の値を更新して(S2、S3)、
現在の受信レベルV160を無遮蔽レベルV0の75%
の値と比較する。
【0023】一方、現在の受信レベルV160が無遮蔽
レベルV0の75%の値以下になれば(S6)、コイン
検出領域にコインが存在していると判断でき、コイン判
定動作を本格的に開始する。つまり、10kHzの信号
を送信側コイル20に流すように、信号発生回路10に
対してCPU60が指令し、このときに送信側コイル2
0で発生した10kHzの電磁波成分を受信側コイル3
0が受信した受信レベルV10を測定し(S11)、こ
のときに、受信レベルV160の大きさと受信レベルV
10の大きさとを比較する(S12)。
【0024】受信レベルV160が受信レベルV10よ
りも小さければ、500円のコインである可能性があ
り、したがって500円のコインとほぼ同材質の1ルー
ブルのコインである可能性もあるので、上記のような材
質のみの判断では500円のコインと1ルーブルのコイ
ンとを判別することができず、コインの直径の大きさも
判断する必要がある。すなわち、第1の送信側コイル2
0よりも高い位置に設置されている第2の送信側コイル
20uに信号を流すことによって、投入されたコイン7
0の直径を調べる。この場合、160kHzの信号を第
2の送信側コイル20uに流すように、信号発生回路1
0に対してCPU60が指令し、このときに送信側コイ
ル20uで発生した160kHzの電磁波成分を受信側
コイル30が受信した受信レベルV160uを測定し
(S21)、受信レベルV160uのうちで最小値を記
憶する(S22)。
【0025】つまり、直前迄に測定した受信レベルV1
60uのうちで最小値と今回測定した受信レベルV16
0uとのうちで小さい値を、受信レベルV160uの最
小値として記憶する。なお、受信レベルV160uを最
初に測定した場合には、その値を受信レベルV160u
の最小値として記憶する。そして、上記最小値よりも大
きい値を検出したら(S23)、その後は、コイン検出
領域からコイン70が遠ざかる一方であり、その最小値
よりも次第に大きい値を検出することになるので、受信
レベルV160uの最小値を検出する動作を停止し、現
在の最小値をその最小値として確定する。
【0026】そして、このときに、10kHzの信号を
送信側コイル20に流すように、信号発生回路10に対
してCPU60が指令し、このときに受信側コイル30
の受信レベルV10を測定し、その受信レベルV10を
受信レベルV10の最小値として記憶する(S24)。
すなわち、送信側コイル20と20uとはコイン70の
移動方向に関して同じ位置に存在するので、受信レベル
V160uが最小値になったときに検出された受信レベ
ルV10は、その受信レベルV10の最小値である。次
に、160kHzの信号を送信側コイル20に流すよう
に、信号発生回路10に対してCPU60が指令し、こ
のときに受信側コイル30の受信レベルV160を測定
し、その受信レベルV160を受信レベルV160の最
小値として記憶する(S25)。
【0027】このようにして検出された受信レベルV1
60、V160u、V10の各最小値に応じてコインの
種別を判定する。受信レベルV160、V160u、V
10の各最小値とコインの種別とを対応させたデータは
メモリ61に予め記憶されている。
【0028】上記実施例によれば、コイン70の中心部
に設けられた第1の送信側コイル20とは別に、コイン
70の上端部位付近に第2の送信側コイル20uが設け
られているので、材質がほとんど同じコインであって
も、少しでも直径が異なれば、その直径の違いを把握で
きる。
【0029】図5は、上記実施例において、コイン70
の材質および直径の違いを判別する場合の動作説明図で
あり、A/D変換回路55の入力信号を示す図である。
【0030】図5において、無遮蔽時(コイン70がコ
イン検出領域に存在していないとき)には、160kH
zの受信レベルV160は100%であり、160kH
zの信号は送信側コイル20に流れている。時刻t1に
おいて、160kHzの受信レベルV160が無遮蔽時
の値の75%に低下し、10kHzの信号が送信側コイ
ル20に流れ、時刻t2で、受信レベルV160と受信
レベルV10とが比較され、受信レベルV160が受信
レベルV10よりも低いので、500円コインである可
能性があり、コインの直径を調べるために、160kH
zの信号が送信側コイル20uに流れ、その受信レベル
V160uが検出され、時刻t3で、受信レベルV16
0uが最小になり(この検出レベルが受信レベルV16
0umである)、時刻t4で、10kHzの信号が送信
側コイル20に流れ、その受信レベルV10が検出され
(この検出レベルが受信レベルV10mである)、時刻
t5で、160kHzの信号が送信側コイル20に流
れ、その受信レベルV160が検出される(この検出レ
ベルが受信レベルV160mである)。
【0031】ところで、図4に示すフローチャートに戻
り、そのS12において、受信レベルV160の大きさ
が受信レベルV10の大きさ以上であれば、投入コイン
70が500円以外のコインであるので、材質のみの判
断でもコインの判別が容易であり、コインの直径の大き
さについては判断しない。つまり、受信レベルV10を
測定し(S41)、その受信レベルV10のうちで最小
値を記憶する(S42)。そして、上記最小値よりも大
きい値を検出したら(S43)、その後は、コイン70
が検出領域から遠ざかる一方であり、その最小値よりも
次第に大きい値を検出することになるので、受信レベル
V10の最小値を検出する動作を停止し、現在の最小値
をその最小値として確定する。そして、このときに、受
信レベルV160を測定し、その受信レベルV160を
受信レベルV160の最小値として記憶する(S4
4)。このようにして検出された受信レベルV160と
V10との2つの最小値のみに応じてコインの種別を判
定する(S50)。S41〜S50においては、コイン
70の直径の違いを検出する動作を省略しているので、
500円のコイン以外のコインの判別が迅速に行なわれ
る。
【0032】図6は、上記実施例において、コイン70
の材質のみを判別する場合の動作説明図であり、A/D
変換回路55の入力信号を示す図である。
【0033】図6において、時刻t11で、160kH
zの受信レベルV160が無遮蔽時の値の75%に低下
し、このときに、10kHzの信号が送信側コイル20
に流れ、時刻t12で、受信レベルV160と受信レベ
ルV10とが比較され、受信レベルV160が受信レベ
ルV10よりも大きいので、500円以外のコインが投
入されていると判断でき、したがって、コインの直径を
調べないでもコインを判別できるので、受信レベルV1
60uを検出しない。時刻t13で、受信レベルV10
が最小になり(この検出レベルが受信レベルV10mで
ある)、時刻t14で、受信レベルV160が検出され
る(この検出レベルが受信レベルV160mである)。
【0034】なお、信号とこの信号を供給する送信側コ
イルとの組み合わせの順序、および供給する信号の周波
数の組み合わせの順序は上記以外でもよく、使用する周
波数も上記以外のものでもよい。
【0035】上記実施例では、受信レベルV160が受
信レベルV10よりも小さいときに、コイン70の直径
の大きさを判別するようにし、受信レベルV160が受
信レベルV10以下であるときに、コイン70の直径の
大きさを判別しないようにしているが、他の条件を満た
したときにのみ、コイン70の直径の大きさを判別する
ようにしてもよい。例えば、80kHzの信号による受
信レベルV80が受信レベルV10よりも小さいという
条件、または受信レベルV80が受信レベルV10以下
であるという条件を満たしたときにのみ、コイン70の
直径の大きさを判別するようにしてもよい。
【0036】また、上記実施例においては、同一周波数
の電流のみを送信側コイル20uに流しているが、2つ
の周波数を有する電流を送信側コイル20uに流すよう
にしてもよい。このようにしても、コインの形状の違い
を検出することができる。
【0037】なお、上記実施例では、受信側コイルが1
個のみ設けられているが、この代わりに、受信側コイル
を2個、設けてもよい。つまり、第1の送信側コイルに
近接して受信側コイルを設け、第2の送信側コイルに近
接して別の受信側コイルを設けるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、材質がほとんど同じコ
イン間において少しでも直径が異なれば、その直径の違
いを判別することができるとともに、所定コインを判別
する場合に迅速に判別することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】上記実施例における信号発生回路10の具体例
を示す回路図である。
【図3】上記実施例の基本的動作の説明図である。
【図4】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】上記実施例の動作の説明図である。
【図6】上記実施例の動作の説明図である。
【符号の説明】
10…信号発生回路、 11…高周波信号発生回路、 12…低周波信号発生回路、 20…第1の送信側コイル、 20u…第2の送信側コイル、 30…受信側コイル、 60…CPU。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数を有する電流を送信側コイル
    に流し、コイン通路を介して上記送信側コイルからの電
    磁界成分を受ける位置に受信側コイルが設けられ、上記
    受信側コイルが受信した受信データに応じて、コインの
    種別を判定するコインセンサにおいて、 上記送信側コイルの1つであって、コインが転動したと
    きにそのコインのほぼ中心に位置する第1の送信側コイ
    ルと、上記送信側コイルの1つであって、上記第1の送
    信側コイルに近接して設置された第2の送信側コイルと
    を有し、 上記受信データが所定の条件を満たしたときには、上記
    第1の送信側コイルへ信号を供給し、上記第2の送信側
    コイルへは信号を供給せず、一方、上記受信データが上
    記所定の条件を満たさないときには、上記第1の送信側
    コイルへ信号を供給するとともに、上記第2の送信側コ
    イルへも信号を供給することを特徴とするコインセン
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記所定条件は、上記第1の送信側コイルに高周波信号
    と低周波信号とを供給し、上記高周波信号による受信デ
    ータのレベルが、所定の受信データのレベルよりも高い
    という条件であることを特徴とするコインセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記受信側コイルは、1つまたは2つ設けられているこ
    とを特徴とするコインセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記第2の送信側コイルのコアが上記第1の送信側コイ
    ルのコアよりも短いことを特徴とするコインセンサ。
JP4184426A 1992-06-18 1992-06-18 コインセンサ Withdrawn JPH064737A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5712344A (en) * 1996-01-04 1998-01-27 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Modified polypropylene impact copolymer compositions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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