JPH0647298B2 - 粉体画像記録方法 - Google Patents

粉体画像記録方法

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JPH0647298B2
JPH0647298B2 JP61091176A JP9117686A JPH0647298B2 JP H0647298 B2 JPH0647298 B2 JP H0647298B2 JP 61091176 A JP61091176 A JP 61091176A JP 9117686 A JP9117686 A JP 9117686A JP H0647298 B2 JPH0647298 B2 JP H0647298B2
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孝一 斉藤
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing
    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気信号に応じて粉体画像を記録体上に形成
する粉体画像記録方法に関するものである。
従来の技術 粉体を用いた画像記録方法としては電子写真法、静電記
録法等の潜像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像して粉体像とすると共に、この粉体像を記録体
上に転写し、その記録体上に転写した粉体像を定着する
ようにした方法が知られ、複写機、プリンタ、フアクシ
ミリ等に利用されてる。
発明が解決しようとする問題点 かかる粉体画像記録方法であると、潜像担持体を帯電す
る工程、静電潜像を形成する工程、現像工程、転写工
程、定着工程等の複数の記録工程を必要とするから信頼
性、維持性が低いと共に、各工程を実施する装置が必要
であるから全体装置が大型で高価なものとなる。
問題点を解決するための手段及び作用 導電性トナー5を担持するトナー担持体1と対向電極3
との間に、複数の微小開口部8と各微小開口部8殿トナ
ー通過を制御する複数の制御電極9とを備えた導電性ト
ナー飛翔制御部材2を配設した画像記録装置の前記制御
電極9に画像信号に応じて電圧を印加してトナー担持体
1上の導電性トナー5を制御電極9側に飛翔させ、この
飛翔した導電性トナーを微小開口部8を通過して対向電
極3側に移行して記録体4上に付着させることで画像形
成する粉体画像記録方法において、画像形成時に前記ト
ナー担持体1を回転させて導電性トナー5を制御電極9
側に順次搬送し、画像形成終了後に前記トナー担持体1
を停止して前記制御電極9に電圧を印加するようにし、
制御電極に画像信号に応じて電圧を印加するだけで画像
形成できると共に、画像形成終了後に制御電極9に付着
して残留していた導電性トナーを除去できる。
実施例 第1図は本発明に係る粉体画像記録方法を実施する記録
装置の一例を示し、導電性トナーを担持するトナー担持
体1と離隔して導電性トナー飛翔制御部材2が設けら
れ、この導電性トナー飛翔制御部材2と離隔して対向電
極3が設けられて記録体4が対向電極3に接しながら移
動するようにしてある。
前記トナー担持体1はロール状となり、矢印方向に回転
されると共に、導電性トナー5がプレード部材6で表面
に均一付着担持されて制御電極2に向けて搬送する。
前記導電性トナー飛翔制御部材2は絶縁性支持板7に所
定の微小なる間隔を置いて形成した多数の微小開口部8
と、その微小開口部8の周囲に設けた制御電極9とより
成り、各制御電極9は夫々駆動電圧印加手段10に接続
されて記録すべき電気信号に応じて各制御電極9に電圧
を印加するようにしてある。
前記対向電極3はロール状となつて矢印方向に回転され
ると共に、電圧印加手段11に接続されて電圧が印加さ
れている。
そして、粉体画像を記録するにはトナー担持体1を矢印
方向に回転して導電性トナー5を導電性トナー飛翔制御
部材2に向けて搬送すると共に、対向電極3を回転して
記録体4を矢印方向に移動させ、これと同時に記録すべ
き電気信号を駆動電圧印加手段10に入力してその電気
信号に基づいて対応する制御電極9に電圧を印加して導
電性トナー5を微小開口部8を通して記録体4に向けて
飛翔して付着させ、これにより記録体4上に可視像、つ
まり粉体画像を形成する。
第1図において、12は微小開口部8を通過して記録体
4上に付着した導電性トナー、所謂印字ドツトである。
次に本発明に係る粉体画像形成方法の原理を第2図
(a),(b),(c)を用いて説明する。
第2図(a)は記録の初期状態、つまり制御電極9に電圧
が印加されていない状態を示し、トナー担持体1上に導
電性トナー5が担持され、この導電性トナー5と導電性
トナー飛翔制御部材2とは非接触となり、対向電極3は
トナー担持体1と反対側に導電性トナー飛翔制御部材2
と非接触に保持され、記録体4が対向電極3と接触し、
かつ導電性トナー飛翔制御部材2と非接触に配されてい
る。
一方、トナー担持体1と制御電極9とは接地又は同電位
に保持され、対向電極3には電圧印加手段11で所定の
電圧Vが印加されている。
この様であるから、対向電極3の電圧Vにより形成さ
れる電界は制御電極9によつてシールドされ、トナー担
持体1上の導電性トナー5にはほとんど作用せず、その
導電性トナー5はトナー担持体1上に安定して担持され
ている。
この状態から電気信号が入力されて駆動電圧印加手段10
で制御電極9に所定の電圧Vが印加されると、第2図
(b)に示すようにその制御電極9と対向する部分の導電
性トナー5が飛翔する。
これは、制御電極9に印加された電圧Vにより制御電
極9とトナー担持体1の間に電界が形成され、この電界
によつて導電性トナー5に電荷が誘導されて静電引力が
働く事による。
前述の飛翔した導電性トナー5の一部は微小開口部8を
通過して対向電極3が形成する電界により対向電極3側
へ吸引され、記録体4に付着して印字ドツト12を形成
することで粉体画像を形成する。
一方、前述の飛翔した導電性トナー5の残部は制御電極
9に付着する。
この制御電極9に付着した導電性トナー5は前述の制御
電極9とトナー担持体1との間の電界によつて前述とは
逆極性の電荷が誘導されて再びトナー担持体1に向けて
飛翔してトナー担持体1に担持され、以下同様の飛翔を
制御電極9に電圧Vが印加されている間繰り返して行
なう。
そして、制御電極9の電圧Vを除去すると第2図(c)
に示すようになるつまり、記録体4に付着した導電性ト
ナー5には対向電極3に印加された電圧Vが形成する
電界が作用しているが、記録体4から電荷の注入が行な
われず制御電極9側に戻ることはない。
一方、制御電極9とトナー担持体1間の電界がなくなる
ので、制御電極9及びトナー担持体1上には電圧V
除去された時の状態に従つて導電性トナー5が付着残留
している。
そして再び制御電極9に電圧VCを印加すると前述の動
作を行なうが、この時、制御電極9に付着残留した導電
性トナー5は制御電極9とトナー担持体1間の電界によ
つてトナー担持体1側に飛翔して戻るので、導電性トナ
ー5が制御電極9に積算されて堆積することはなく、繰
り返して粉体画像を形成しても安定した状態を維持する
ことになる。
したがつて、微小開口部8に導電性トナー8が多量に付
着して貯ることがなく、微小開口部8が導電性トナー5
で詰ることがないので、連続して安定した粉体画像の記
録を行なうことができる。
すなわち、制御電極9とトナー担持体1の間に形成され
る電界の作用で導電性トナー5を、制御電極9とトナー
担持体1間で電荷の誘導,飛翔を繰り返して行なわしむ
事で、微小開口部98に導電性トナー5が付着して詰る
ことを防止でき、これによつて連続して安定した粉体画
像の記録を行なうことができるものである。
これに対して、高抵抗又は絶縁性のトナーを用いると制
御電極とトナー担持体間に形成した電界によつてトナー
に電荷が誘導されないか、又は誘導に要する時間が長く
なり、粉体画像を形成する時間内でトナーの繰り返し飛
翔を行なうことができず、予じめ摩擦帯電等によつて有
する電荷で飛翔して制御電極に付着したトナーは粉体画
像形成終了後に制御電極上に付着して堆積し、連続して
繰り返し画像記録する間に微小開口部が詰り、安定した
粉体画像を記録できなくなつて信頼性が低下する。
なお、制御電極9に印加する電圧を交流として制御電極
9とトナー担持体1間に交番電界を印加することによつ
て前述のトナーを制御電極9とトナー担持体1との間で
飛翔,戻りを行なわしても良いが、この様にすると、交
流を印加するための駆動が複雑になるばかりでなく、ト
ナーの電荷を揃え十分に制御する必要があるから実用上
は困難である。
これは、導電性トナーにおいては飛翔に必要な量の電荷
が誘導されるのに対し、前述の高抵抗又は絶縁性であり
摩擦帯電される帯電性トナーでは、その電荷量が予じめ
定まつているためにトナーに作用する電界が一定でも電
荷の大小によつて飛翔できるトナーと飛翔できないトナ
ーとが必ず存在する事による。
更に帯電トナーにおいてはその電荷量が環境、特に湿度
によつて変動し易く動作の安定性を損う原因となるが、
導電性トナーの場合には吸湿による抵抗の変化は誘導電
荷量に何ら差を与えないので動作は安定である。
第3図〜第5図は第2実施例を示し、記録装置は第3図
に示すようにロール状のトナー担持体1とロール状の対
向電極3との間に第1,第2導電性トナー飛翔制御部材
,2を設けたものであり、第1,第2導電性トナ
ー飛翔制御部材2,2は第4図に示すように、第
1,第2絶縁性保持プレート7,7に第1,第2微
小開口部8,8を微小間隔を置いて多数形成し、そ
の各第1,第2微小開口部8,8の周囲に第1,第
2制御電極9,9をそれぞれ配設したものであり、
各第1,第2制御電極9,9は第1,第2接続線1
,13を介して第1,第2駆動電圧印加手段10
,10にそれぞれ接続してある。
なお、他の構成は第1図に示す記録装置と同一であるか
ら、符号を同一として説明を省略する。
この様な記録装置によれば、第5図(a),(b)に示すよう
に前述の記録方法と略同一の記録動作で記録体4上に粉
体画像が形成されるが、第1,第2導電性トナー飛翔制
御部材2,2の第1,第2制御電極9,9に印
加する電圧Vc1,Vc2の極性を反対又は電位差を持たせ
るようにしてその間にも電界が生じるようにした点が異
なり、これによつてトナー担持体1より飛翔した導電性
トナー5を第1,第2制御電極9,9間の電界で加
速できるから印字速度、つまり記録速度を速くできて高
速化できると共に、飛翔して第1,第2制御電極9
の第1,第2微小開口部8,8を通過する導電
性トナー5は第1,第2制御電極9,9の印加電圧
によりトナークラウドとしてのトナー密度が変調される
ので、記録体4上に付着した印字ドツトの濃度を変調で
きる。
また、トナー担持体1寄の第1制御電極9におけるト
ナー担持体1と対向する面に付着した導電性トナー5は
第1,第2制御電極9,9の印加電圧が切れたと同
時にトナー担持体1へ戻り電圧印加前の状態に復帰する
ので、トナー担持体近傍での導電性トナーの飛散を防止
して画像形成する導電性トナーだけが記録体4上に達し
他の導電性トナーはトナー担持体1へもどり安定した記
録が行なえる。
また、記録体4側の第2制御電極9によつて記録体4
への衝突によるトナー飛散を防止できると共に、記録体
近傍でのトナー飛翔速度をコントロールできる。
次に具体例と比較例を説明する。
(具体例1) 第3図に示す記録装置において、表面をサンドブラスト
処理したステンレススリーブを有する6極の磁石を内蔵
した直径30mmのマグネツトローラをトナー担持体1と
し、シリコーンゴムブレードをブレード部材6として導
電性マグネツトトナー(平均粒径9μm)より成る導電
性トナー5を薄層設定させ、対向電極3を直径80mmの
ロール状としてトナー担持体1と5mm隔てて配設し、第
1,第2導電性トナー飛翔制御部材2,2をトナー
担持体1から2mmと4mmとの位置に配設すると共に、第
1,第2微小開口部8,8の径を80μm,120μ
mとした。
そして、第1制御電極9に+500Vの電圧を300μ
sで入力し、第2制御電極9に-100Vの電圧を第1制
御電極9と同期して300μsで入力すると共に、対向
電極3に+2000Vの電圧を印加した。
これにより、対向電極3上の厚さ100μmの上質紙よ
り成る記録体4上に150μmの径の印字ドツトの画像を
形成でき、その印字ドツトの光学反射濃度は1.0であ
つた。
(具体例2) 前述の具体例1と同様な記録装置を用い、第1制御電極
に+400V,第2制御電極9に-200Vの電圧を400
μsの同期パルスで画像形成の電気信号に基づいて印加
して記録を行なつた。なお、対向電極3には+2500Vの
電圧を印加した。
この結果、記録体4上に90μm径の印字ドツトを得、
その光学反射濃度は1.2である。
(比較例1) 前述の具体例1と同様な記録装置において、第2導電性
トナー飛翔制御部材2を用いないで印加電圧を具体例
1と同様にして記録を行なつた。
この結果240μm径の印字ドツトが得られ、その光学反
射濃度は0.5であつた。
このことからも、第1,第2導電性トナー飛翔制御部材
,2を設けることで印字ドツトの濃度を濃くでき
ると共に、その第1,第2制御電極に印加する電圧を変
更することで印字ドツトの濃度の変調できて階調性に優
れた記録方法となることが判る。
第6図(a)〜(d)は第3実施例を示し、第6図(a)〜(c)に
示すように前記第1実施例と同様にして記録を行なつた
後に、第6図(d)に示すように制御電極9に電圧Vを印
加して両者間に電界を形成する。
これにより制御電極9に付着した導電性トナー5は印加
された電圧によつて電荷の注入飛翔を行なつて制御電極
9とトナー担持体1間を往復運動する。
この時、トナー担持体1は停止して新らたな導電性トナ
ーは供給されておらず、前述の往復運動している導電性
トナー5がトナー担持体1上に乗つた時点で前述の電界
の作用領域外へ出るとトナー担持体1上に保持されるか
ら、往復運動を行なう導電性トナーは時間の経過ととも
に減少し制御電極9に付着して残留していた導電性トナ
ー5を完全に除去することができる。
なお、前記制御電極9に印加する電圧は記録時に印加す
る電圧と同一でも良いが、好ましくは記録時に印加する
電圧よりも高電圧であるか、記録時よりも長時間印加す
ることが良く、このようにすれば制御電極9に付着して
残留した導電性トナーを効率良く除去できる。
すなわち、第6図(c)で示すようにして記録を終了する
と制御電極9に導電性トナー5が付着して残留するの
で、この残留トナーが長時間に亘つて制御電極9上に存
在すると周囲環境によつても異なるが、その残留トナー
が制御電極9に固着してしまうことが時として発生す
る。特に、高温多湿の環境下においては記録後数日間放
置すると前述の残留トナーの固着が生じ易く、この現象
が発生すると微小開口部8が詰る原因となつて安定した
記録の保持ができなくなる。
また、導電性トナーは、絶縁性樹脂中に導電剤、着色顔
料を分散して混合し、固化した後粉砕、分級して作成さ
れるのが一般的であるが、導電剤の分散が悪いと粒子個
々で見るとその電気抵抗にバラツキを生じ電界によつて
誘導電荷を持ちにくい高抵抗なトナーが存在してしま
う。
これらのトナーは制御電極からトナー担持体側への戻り
を起しにくく、例え極く微量であつても長期間堆積する
と微小開口部の詰りの原因となる。
また、空気中に存在するチリ、ホコリや紙粉等によつて
も微小開口部の詰りの原因となることがある。
この様であるから、制御電極に付着して残留している導
電性トナーを完全に除去することが長期間に亘つて安定
した記録を行なう上で重要であり、本発明者は種々実験
の結果前述の第6図(d)に示すように記録終了後に制御
電極9に電圧を印加するとの簡単な操作で付着残留して
いる導電性トナーを完全に除去できることを見出したも
のである。
なお、第6図(d)において制御電極9に印加する電圧は
交番電圧であるとトナー除去効率が更に高いものとな
る。
すなわち、前述した如く導電性トナーの作成時に分散不
良により生じた高抵抗トナーやチリ、ホコリ等の異物は
直流による電界下では十分な電荷の誘導及び注入が行な
われず飛翔しにくいが、交番電圧による電界下ではそれ
ら自身の摩擦等による真電荷によつて容易に飛翔するた
めに高抵抗トナーや異物をも良好に除去できる。
ここで、前述の第6図(d)に示すトナー除去工程におい
て詳細に検討すると、制御電極に付着残留した残留トナ
ーは制御電極とトナー担持体間の往復運動を行なつてい
るために、少量ではあるが制御電極の微小開口部より対
向電極側へ飛翔する。
この飛翔したトナーを放置すると対向電極や制御電極の
対向電極側面に付着したり、クラウド状態で存在したり
して記録装置を内蔵した複写機等の機内汚れの原因とな
るので、回収する必要がある。
この回収する手段としては、空気流を用いて回収する方
法や、対向電極に絶縁層を設けて対向電極に電圧を印加
して前述のトナーを吸着して静電的に回収する方法等が
挙げられるが、最も簡単な方法はトナー除去工程の際に
微小開口部を遮蔽部材で遮蔽して微小開口部より飛翔ト
ナーが対向電極側に吐出しないようにすることである。
第7図〜第12図は第4実施例を示し、第7図は記録装
置の説明図であり、対向電極3がロール状本体3aの表
面にシリコーンゴム層3bを被覆したものとなつている
と共に、中空円筒状の弾性体層20内にヒータ21を内
蔵したヒートロール22を対向電極3に圧接し、そのニ
ツプ部に記録体4を通過させるようにした構成となり、
他の構成は第1実施例の記録装置と同一となつている。
なお、導電性トナー飛翔制御部材2は第8図,第9図に
示すように絶縁性支持板7に多数の微小開口部8を直線
状,千鳥状に形成し、その周囲に制御電極9をそれぞれ
設けたものや、第10図に示すように絶縁性支持板7に幅
狭長尺なる微小開口部8を形成し、この微小開口部8の
両側に制御電極9を微小間隔を置いて設けたものとなつ
ており、微小開口部8の形状は円形でなく多角形、長円
形でも良く、印字ドツト12の大きさに相当する導電性
トナーのトナー通過開口を形成するようにすれば良い。
また、通常の電子写真現像に用いる現像機でトナー担持
体1上に導電性トナー5を均一の薄層状に供給するよう
にしても良い。
この様な記録装置において駆動電圧印加手段10によつ
て制御電極9とトアー担持体1との間に適宜な大きさの
パルス状電圧を画情報に従つて印加すると第1実施例と
同様にして導電性トナー5が対向電極3上に飛翔して印
字ドツト12を形成し、その印字ドツト12がヒートロ
ール22で記録体4上に転写定着されて記録を行なう。
この時、制御電極9に印加する電圧はトナー担持体1上
の導電性トナー5に作用する電界が5×10V/m以
上となるようにすることが望ましい。
ここで、対向電極3の表面はシリコーンゴム層3bとな
つて硬度が低く、粘着性が高くなつているので、飛翔し
た導電性トナー5が拡散せずに締まり良く付着して微小
開口部8のトナー通過開口の大きさと同一大きさの印字
ドツト12を形成できる。
すなわち、対向電極3の表面をPET、ポリイミドとし
たり、対向電極3に記録体4として普通紙を接して飛翔
トナーを普通紙に付着させたりする場合には、飛翔トナ
ーが硬度の高い粘着性の低い材質より成る部分に衝突す
るので、印字ドツトが拡散して締まりのないものとなつ
て不鮮明な記録となる。
この理由は明確でないが、第11図(a)に示す如く飛翔
した導電性トナー5が対向電極3側に衝突する際のはね
返りや、第11図(b)に示すように印字ドツト12の第
1層目トナーと第2層目トナー間で電荷変換を行い第2
層目のトナーが再飛翔する事のいずれか一方又は両方が
原因であると推測される。
なお、対向電極3上の印字ドツト12はヒートロール2
2とのニツプ部を通過する際に加圧及び加熱されること
で溶融し記録体4に浸透してほぼ100%転移して定着
されるが、この印字ドツトの記録体への転写手段として
は静電転写等も可能であるが転移の効率の高さ及び転移
時の印字ドツトの乱れの少なさ等から前述の方式が最適
であり、又前述の方式であれば転移と定着の2つの工程
を同時に行なうことができるので故障の原因となる工程
の数が減少して信頼性が高まると共に、記録装置を小型
化できる。
また、第12図に示すように対向電極3のロール状本体
3a内にヒータ21を設けても良い。すなわち、本発明
に係る記録方法によれば対向電極3と制御電極9との距
離を長くすることができるので、対向電極3の内部にヒ
ータ21を設けてもその熱が制御電極9、トナー担持体
1に伝導することが極めて少ないからヒータ21による
悪影響がない。
このようにすれば、シリコーンゴム層3b上の印字ドツ
ト12を形成するトナーは予じめ加熱され溶融状態とな
つて記録体4と圧接するから、転写効率が高くなつて高
速度での転移が可能である。
以上述べたように、第4実施例においては飛翔した導電
性トナーが対向電極3上のシリコーンゴム層3bに拡散
なく締まり良く付着して印字ドツトを形成できるから、
良好な記録が行なえる。
第13図は第5実施例を示し、前述の第4実施例で述べ
た対向電極3側での飛翔トナーの拡散を防止するもので
あり、記録体4としてシリコーンゴム等のトナーとの粘
着付着力の強い材質を用いることで、第13図(b)に示
すように飛翔した導電性トナー5の記録体4との付着力
を大きくして拡散を防止し、拡散のない締まりの良い印
字ドツト12を形成できるものである。
なお、記録体4としては普通紙に粘着剤を含浸させたも
の、フイルム上に粘着剤を塗布したもの等でも良く、こ
の印字ドツトを普通紙に記録するには第4実施例に示す
ようにして普通紙に転写,定着すれば良い。
第14図〜第17図は第6実施例を示し、記録装置は第
14図に示すように対向電極3の回転方向手前側にコロ
ナ帯電器30を対向配設したものであり、その他の構成
は第1実施例と同一となつている。
この記録装置によれば第15図(a)〜(c)に示すように前
述と同様にして印字ドツト12を記録体4上に形成して
記録できるが、第15図(a)に示すようにコロナ帯電器
30で記録体4を帯電して電荷を持たせ、その後に第1
5図(b),(c)に示すように飛翔した導電性トナー5を記
録体4に付着するので、その飛翔トナーの記録体4への
付着力が電荷によるクーロン力によつて強くなり、前述
の第4,第5実施例に述べた飛翔トナーの拡散がなくな
つて締りのある印字ドツト12を形成できると共に、記
録体4を高速度で搬送しても印字ドツト12が微動する
ことがなくて画像の乱れやトナー飛散を生じないように
できる。
したがつて、記録装置を内蔵した複写機等の機内をトナ
ーで汚染することがないと共に、解像力の高い光学反射
画像濃度の高い印字ドツトが得られて優れた記録を行な
うことができる。
なお、記録体4に電荷を与えるには第16図に示すよう
に、芯材31にテフロン繊維32を植設したフアーブラ
シ33を記録体4に摺接して対向電極3と反対方向に対
向電極3より高速で回転して摩擦帯電しても良いし、第
17図に示すように導電ローラ34を記録体4に接触す
ると共に、バイアス電源35に接続し、導電ローラ34
を対向電極3と略同一速度で回転して電荷を注入するこ
とで帯電しても良い。
次に具体例と比較例を説明する。
(具体例1) 表面を荒した肉厚2mmで直径30mmのアルミスリーブ内
にマグネツトを配設してロール状のトナー担持体1と
し、その表面にゴムブレードで導電性トナー5の薄膜を
形成すると共に、導電性トナー5は平均粒径8.5μm
の磁性粉含有の導電性トナーとした。
一方、トナー担持体1と2mm隔てて直径80mmのステンレ
ス製のロール状の対向電極3を配設し、その両者間に直
径90μmの微小開口部8と制御電極9とを有する導電
性トナー飛翔制御部材2を、トナー担持体1の表面より
500μm隔てて設けると共に、トナー担持体1の表面
を接地し、対向電極3は-3000Vを継続的に印加し、制
御電極9には-600Vを500μsの矩形パルスで画像信号
に基づいて印加する。
そして、対向電極3へ記録体4を接触して搬送し、その
記録体4が印字部、つまりトナーが飛翔してくる位置の
手前で+5.5KVのコロナ放電により記録体4の表面
に電荷を与えた。
この記録体4は上質紙を用いた。
以上の様にして画像形成したところ記録体4上に120
μm径の印字ドツトの画像が形成され、その印字ドツト
の光学反射濃度は1.2であつた。
(具体例2) 25mm径のアルミスリーブの表面に1100ガウスの磁
力を有するマグネツトローラをトナー担持体1とし、ア
ルミ製ドクターブレードでトナー薄膜をスリーブ上に作
成すると共に、そのトナーは磁性粉混入した導電性トナ
ーとした。
前述のトナー担持体1の表面より3mm離隔して直径50
mmのロール状の対向電極3を配設し、両者間に直径95
μmの円形微小開口部8の周囲に環状の制御電極9を設
けて成る導電性トナー飛翔制御部材2を、トナー担持体
1の表面から700μm離隔して設けると共に、画像信
号に基づいて電圧を印加する駆動電圧印加手段に各制御
電極を接続した。
トナー担持体1の表面は接地、対向電極3は+3000Vが
継続的に接続され、制御電極には-400Vが700μsの矩
形パルスで画像信号に基づいて印加した。
記録体4としては50μmマイラーとし、印字部直前で
テフロン製のフアーブラシを圧接してマイラーの搬送速
度の15倍の線速度で回転させ、これによつてマイラー
を陽極性の摩擦帯電を行なつた。
以上の様にして画像形成したところ、マイラー上に直径
110μmの印字ドツトの画像を形成でき、その光学反
射濃度は1.1であつた。
(比較例1) 具体例1においてコロナ帯電を行なわないで画像形成し
たところ、印字ドツトの光学反射濃度は0.5で、記録
体上の非画像にも若干トナーの飛散付着部があつた。
(比較例2) 具体例2においてフアーブラシによる摩擦帯電を行なわ
ないで画像形成したところ、印字ドツトの径が190μm
で光学反射濃度が0.65であつた。
このことより、記録体4を帯電した後に飛翔トナーを付
着するようにすれば、印字ドツトは拡散のない締りの良
いものとなることが判明する。
第18図〜第22図は第7実施例を示し、記録装置は第
18図に示すように第1実施例と略同一であり、対向電
極3の印字部より手前にコロナ帯電器30を配設した点
及び、対向電極3の表面に絶縁部3′と導電部3″と
が、第19図に示すように周方向に等間隔で形成された
り、第20図に示すように一松模様に形成されたり、第
21図に示すように長手方向に等間隔に形成されている
点で相違する。
つまり、対向電極3が金属ロール状となり、その表面に
絶縁部3′と導電部3″とが点在していることがこの実
施例の大きな特徴である。
この様な記録装置による画像形成は第22図(a),(b),
(c)に示すように第1実施例と略同様に行なわれている
が、対向電極3の表面が絶縁部3′と導電部3″とが点
在していると共に、その表面はコロナ帯電器30で帯電
されているので、絶縁部3′には印字部に到達する以前
にコロナ帯電器30で電荷が与えられ、導電部3″には
所定の電圧が印加されることになる。
このために、記録体4の表面に付着した導電性トナーの
保持力が充分大きくなると共に、飛翔してきた導電性ト
ナーが記録体へ衝突してそのトナーの弾性ではねた時も
直ぐにトナーを記録体4上に付着でき、しかも導電性ト
ナー中のドナー電荷のリークも大きく生じないようにな
ると共に、記録体4を高速で搬送しても画像が乱れない
から記録体の搬送効率を非常に良くできる等の利点を有
する。
次に具体例と比較例を説明する。
(具体例1) 非磁性のステンレス鋼で肉厚1.5mm、直径28mmのス
リーブ内に6極のマグネツトを配設したマグネツトロー
ラをトナー担持体1とし、その表面にシリコーンゴムブ
レードを用いてトナーの薄層を作成し、そのトナーは平
均粒径10.3μmでパルク充填での電気抵抗が104Ωcm
で磁性体を含有する導電性トナーとした。
トナー担持体1と1.2mm離隔して直径60mmのステン
レス製対向電極3を配設し、その対向電極3の表面は2
0μmの辺の長さの一松模様でステンレンスの導電面と
絶縁性ホトレヂストにより絶縁部と導電部とが点存する
ものとし、この対向電極3とトナー担持体1との間に10
0μm径の小開口部8と制御電極9とを有する導電性ト
ナー飛翔制御部材2を、トナー担持体表面より600μ
m離隔して設置した。
トナー担持体表面は接地し、対向電極3の導電部は-300
0Vを継続的に印加し、制御電極9には-700Vを600μs
の矩形パルスで画像信号に基づいて印加した。
対向電極3の表面には印字部の手前で前工程として+5.5
KVのコロナ帯電を施してその絶縁部に+100Vの電荷を与
えた。
記録体4としてはロール紙を用いて対向電極3に接触し
て搬送した。
このようにして記録を行なつたところ記録体4上の印字
ドツトの光学反射濃度は1.1であつた。
(具体例2) 具体例1の対向電極3を40μm巾のステンレス導電面
ストライプと10μm巾の絶縁性ホトレズストの絶縁帯
が周方向に沿つて交互にあるものとし、他の条件を具体
例1と同一として画像形成を行なつたところ、記録体4
上の印字ドツトの光学反射濃度は1.2であつた。
(比較例1) 具体例1において表面全部がステンレスの導電面である
対向電極3とし、他の条件を具体例1と同一として画像
形成を行なつたところ、記録体4上の印字ドツトの光学
反射濃度は0.7であつた。
以上のことから、対向電極3の表面を絶縁部と導電部と
が点存するものとすれば、光学反射濃度の大きな印字ド
ツトとなつて良好な画像が形成できることが判る。
第23図〜第26図は第8実施例を示し、記録装置は第
23図に示すようにロール状のトナー担持体1の上方に
ロール状の対向電極3を配設し、その両者間に導電性ト
ナー飛翔制御部材2を設けたものであり、前述の第1実
施例の記録装置と略同一となつていると共に、トナー担
持体1の表面が凹凸を連続して形成する構造である点が
著しく相違し、この実施例の特徴となつている。第23
図で40はヒート定着ローラであり、記録紙4はヒート
定着ローラ40と対向電極3とのニツプ部を通過するよ
うにしてある。
この様な記録装置によれば第26図(a),(b),(c)に示
すように第1実施例と略同様にして画像を形成される
が、導電性トナー5がトナー担持体1表面の凹凸41に
より担持されて搬送されるので安定して薄層として搬送
供給されることになる。
つまり、前述したように本発明に係る画像形成において
良好な画像形成を繰り返し行うためにはトナー担持体1
上への導電性トナーの十分な補給及び充分量なるトナー
の搬送を行なうこと及び、トナー担持体1上のトナー層
が薄くしかも均一である必要性がある。
そこで前述のようにトナー担持体1の表面を連続した凹
凸形状として前記の要望を満足できるようにした。
すなわち、ブレード部材6でトナーを均一な薄い層状と
してトナー担持体1の表面に形成しても、トナーは凹凸
41の凹部に溜つて充分量なるトナーを搬送できてトナ
ー搬送効率を向上できる。
また、高速記録に際しても、その記録速度に対向する速
度でトナー担持体1を回転しても凹凸41の凹部内にト
ナーが堆積しているから飛散が生じることがない。
また、記録終了後のトナー担持体1の表面はトナーが飛
翔した跡が生じてトナー量が減少するが、ブレード部材
6でトナーを均一なトナー層として補給でき、かつ補給
されたトナーは凹凸41の凹部内に堆積するので、十分
なるトナー補給量が得られる。
また、トナーの誘電電荷量を安定して与えることがで
き、トナーの電荷量が一定で画像の濃度のバラツキが少
なくなる。
なお、凹凸41のピツチは5μmから100μmの範囲
で、好ましくは20μmから40μmの範囲が良く、凹
部の深さは3μmから80μmの範囲が良く、好ましく
は5μmから20μmの範囲が良いと共に、これら凹凸
のピツチ、深さはトナーの粒径によつて決定され、トナ
ー粒径は印字ドツト(一画素)の大きさやトナー粒子の
流動性又は電気抵抗値により決定される。
また、トナー担持体の表面の材質は抵抗値が10Ωcm
以下の導電物質ならどの様な物質でも良いが、好ましく
は抵抗値が10Ωcm以下の機械的強度の高い剛性、例
えば金属一般、導電性付与硬質高分子材等が望ましい。
次に具体例を説明する。
肉厚2mmで直径30mmのアルミ製スリーブ内にマグネツ
トを設けてマグネツトローラとすると共に、そのスリー
ブの表面にローレツト加工してピツチ20μm、深さ1
0μmの凹凸を形成してトナー担持体1とした、この導
電率は10-6Ωcmであつた。
このトナー担持体1の表面に3mm厚さのシリコーンゴム
ブレードを圧接して、平均粒径9μm、導電度10Ω
cmの導電性トナー5の薄層を均一厚さに作るようにし
た。
このトナー担持体1と対向して50mm直径の導電性ロー
ラを対向電極3として離隔して設け、その上面に記録用
普通紙を記録体4として搬送させ、記録体4とトナー担
持体1の間に90μm径の微小開口部8の周囲に制御電
極9を設けた導電性トナー飛翔制御部材2をトナー担持
体1と200μm、対向電極3と400μm離隔して配設し、
各制御電極9を駆動電圧印加手段に接続して画像信号に
基づいて500μsの矩形パルスで電圧を印加するように
した。
制御電極9には700Vの電圧を印加し、対向電極3に
は2500Vの印加電圧を制御電極信号パルスと同期し
て印加すると共に、トナー担持体1は接地してゼロ電位
とした。
この様にして画像形成したところ、普通紙上に100μm
径、可視濃度1.2の印字ドツトの画像が形成された。
第27図は第9実施例を示し、記録装置は第1実施例と
略同一であり、トナー担持体1の表面に導電性トナー5
を付着して担持する手段が第1実施例と異なる。
つまり、トナー担持体1は導電性ロール50となつて導
電性ケース51内に回転自在に設けられ、その導電性ケ
ース51内に設けたシールド部材52で導電性ロール5
0と気密保持されて内部に密閉空間53を構成している
と共に、底部にヒフク線54を配設し、このヒフク線5
4を交番電圧源55に接続してヒフク線54に交番電圧
を印加して導電性トナー5に電荷を誘導し密閉空間53
内で飛翔せしめてクラウド状態にし、これによつて導電
性ロール50の表面に付着させるようにしてある。
なお、トナー飛翔が終了した導電性ロール50の表面は
ブレード部材56と摺接して残留しているトナーが掻き
落し除去され、再びトナーが均一に付着するようにして
ある。
このように、ヒフク線54に交番電圧を印加して電界の
作用によつてのみ導電性トナー5をクラウド状態として
導電性ロール50の表面に付着するようにすれば、摺動
部材や空気流を用いる必要がないのでその装置の信頼性
が高く、かつ装置全体を小型化できる。
また、導電性ロール50への導電性トナー5への付着
は、クラウド状態のトナーの電荷による静電吸着によつ
て行なわれるので、電荷を持たないクラウド状態のトナ
ーに比較して導電性ロール10への供給効率が高くな
る。
また、導電性ロール50表面に付着して形成されるトナ
ー層は、クラウド状態のトナーが吸着して層状となるか
ら、そのトナー層は非常に均一な厚さとなると共に、導
電性ロール50に付着したトナーは電荷が導電性ロール
50側にリークして無電荷、あるいは微小電荷しか保持
しないので導電性ロール50に固着する時がなく画像形
成時に容易に飛翔することになつて本発明に係る画像形
成に用いるに最適なものとなる。
第27図においてヒフク線54は1本置き毎に交番電源
55の両端に接続されて1本置き毎のヒフク線54に異
なる位相の電圧が印加されるように構成してあり、これ
によつて隣接するヒフク線間に電界を作用させてクラウ
ドの発生効率を向上できる。
なお、ヒフク線54の接続方法はこれに限るものではな
く、例えば三相交流を用いると共に、ヒフク線の3本置
きに各位相を印加するようにしても良い。
前述の様にして導電性ロール50に付着した導電性トナ
ー5は制御電極9に向けて搬送され、第1実施例と同様
にして記録体4上に画像形成される。
この画像形成の際に導電性ロール50上に形成される導
電性トナーのトナー層が均一厚さであることが重要であ
り、トナー層が均一な厚さでないと制御電極9に電圧を
印加した時に往復運動する導電性トナー量が変動して制
御電極9に同一のパルス状電圧を印加しても記録体4上
の印字ドツトの濃度が異なり、画像濃度が変動してしま
う。
このようであるから前述の第27図に示す記録装置によ
れば導電性ロール50上にトナー層を均一厚さで形成で
きるから、制御電極9に同一のパルス状電圧を印加すれ
ば印字ドツトの濃度は同一となつて画像濃度が均一とな
る。
また、画像形成の際に導電性ロール50上に形成される
トナー層は導電性であることが必要であり、これは制御
電極9に電圧を印加してトナーに電荷の誘導注入による
往復運動を行なわせるためである。
これに対して、帯電トナーを用いるか、又は誘電層を有
するロールをトナー担持体として用いると、ロール上に
トナーが自身の電荷による鏡像力で付着するのでトナー
の供給、トナー層形成が容易となるが、前述した電荷の
誘導注入による往復運動が行なえなくなつて画像形成で
きない。
また、トナーとして磁性導電性トナーを用いると共に、
トナー担持体としてドナーロール、マグネツトロールを
用いてトナーを磁力によつて供給、搬送を行なうこと
で、トナー層形成搬送及び電荷の誘導注入を満足できる
が、この様に磁性導電性トナーを用いると磁性粉を含有
するために良好な発色性を有するカラー記録を行なう事
ができない。
これに対して、第27図に示す記録装置によれば磁力を
用いずにトナー担持体となる導電性ロール50上に導電
性トナーを均一厚さの層状に形成できるから、良好な発
色性を有するカラー記録を行なう事ができる。
例えば第28図に示すように前記の記録装置を複数並設
し、各記録装置の導電性ケース51内に異なる色の導電
性トナー5を入れ、各色に対応した画像信号を制御電極
9に印加して各色毎に前述と同様に画像形成するように
すれば良い。
かかるカラー記録装置であれば、記録体4へのトナーの
飛翔は制御電極9の微小開口部8から吐出したトナーの
一方向の飛翔であるので、各々の導電性ケース51内の
色の異なるトナーが混合することがなく、粉体カラー記
録において生じ易い各色トナーの混入が生じる事がなく
色再現が良好に行なえる。
発明の効果 制御電極9に画像信号に応じて電圧に印加するだけで記
録体上に画像形成して記録できるので、従来の様に複数
の記録工程を必要としないから信頼性、維持性が良くな
ると共に、装置が小型で安価となる。
また、制御電極9とトナー担持体1の間に形成される電
界によってトナー担持体1上の導電性トナー5を飛翔さ
せるので、この電界を制御することで記録を制御でき、
制御電極9と対向電極3との間隔を広く取ることがで
き、かつその許容差が広くなって記録装置を構成するこ
とが容易であると共に、記録体4の厚さや種類に対する
制限も極めて小さくなる。
また、制御電極9と対向電極3間は一様電界で良いため
に、記録体として普通紙を用いてもその含水による抵抗
低下及び電界の拡散があっても何ら影響されずに良好な
る記録が行なえる。
また、記録体4は導電性トナーと非接触であるから記録
体4の地肌カブリが全く生じることがない。
また、制御電極9への印加電圧を変更することで微小開
口部8を通過するトナー量を制御できるから画像濃度を
容易に制御できて、階調記録が容易に行なえる。
また、画像形成後にトナー担持体1を停止して制御電極
9に電圧を印加することでトナー担持体1と制御電極9
間に電界が形成され、これにより制御電極9に付着した
導電性トナー5は印加された電圧によって電荷の注入飛
翔を行なって制御電極9とトナー担持体1間を往復運動
するが、この時、トナー担持体1は停止して新らたな導
電性トナーは供給されておらず、前述の往復運動してい
る導電性トナー5がトナー担持体1上に乗った時点で前
述の電界の作用領域外へ出るとトナー担持体1上に保持
されるから、往復運動を行なう導電性トナーは時間の経
過とともに減少し制御電極9に付着して残留していた導
電性トナー5を除去することができ、長期間に亘って安
定した記録を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、第1図,第
2図は第1実施例を示し、第1図は記録装置の斜視図、
第2図(a)〜(c)は記録動作説明図、第3図〜第5図は第
2実施例を示し、第3図は記録装置の正面図、第4図は
導電性トナー飛翔制御部材の斜視図、第5図(a),(b)は
不具合説明図、第6図(a)〜(d)は第3実施例の動作説明
図、第7図〜第12図は第4実施例を示し、第7図は記
録装置の正面図、第8図,第9図,第10図は導電性ト
ナー飛翔制御部材のそれぞれ異なる正面図、第11図
(a),(b)は動作説明図、第12図は記録装置の変形例を
示す正面図、第13図(a)〜(c)は第5実施例の動作説明
図、第14〜第17図は第6実施例を示し、第14図は
記録装置の正面図、第15図(a)〜(c)は動作説明図、第
16図,第17図は記録体帯電手段の異なる正面図、第
18図〜第22図は第7実施例を示し、第18図は記録
装置の正面図、第19図,第20図,第21図はトナー
担持体の異なる斜視図、第22図(a),(b),(c)は動作
説明図、第23図〜第26図は第8実施例を示し、第2
3図は記録装置の正面図、第24図,第25図は導電性
トナー飛翔制御部材の正面図、平面図、第26図(a),
(b),(c)は動作説明図、第27図,第28図は第9実施
例を示し、第27図は記録装置の正面図、第28図はそ
の応用例の説明図である。 1はトナー担持体、2は導電性トナー飛翔制御部材、3
は対向電極、4は記録体、5は導電性トナー、8は微小
開口部、9は制御電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 七穂 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ツクス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭58−104769(JP,A) 特開 昭58−44456(JP,A) 特開 昭59−55763(JP,A) 特開 昭59−224369(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性トナー5を担持するトナー担持体1
    と対向電極3との間に、複数の微小開口部8と各微小開
    口部8のトナー通過を制御する複数の制御電極9とを備
    えた導電性トナー飛翔制御部材2を配設した画像記録装
    置の前記制御電極9に、画像信号に応じて電圧を印加し
    てトナー担持体1上の導電性トナー5を制御電極9側に
    飛翔させ、この飛翔した導電性トナーを微小開口部8を
    通過して対向電極3側に移行して記録体4上に付着させ
    ることで画像形成する粉体画像記録方法において、 画像形成時に前記トナー担持体1を回転させて導電性ト
    ナー5を制御電極9側に順次搬送し、画像形成終了後に
    前記トナー担持体1を停止して前記制御電極9に電圧を
    印加することを特徴とする粉体画像記録方法。
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