JPH0646939Y2 - 高所作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （１）産業上の利用分野 本考案は、格納時等に外部から高所作業装置が見えなく
なるように、ボディにより高所作業装置を隠すようにし
た高所作業車に関するものである。

（２）従来の技術 車体の前方上面あるいは車体の後方上面にターンテーブ
ルを旋回自在に載置し、このターンテーブルにブームを
起伏自在に枢着し、このブームの先端に作業台を取付け
た高所作業車は、例えば実開昭64-39400号公報に記載さ
れているように従来より公知であった。

（３）考案が解決しようとする問題点 従来の高所作業車は、車体上に旋回自在に載置したター
ンテーブルに、先端に作業台を取付けたブームを起伏自
在に枢着した高所作業装置を、外部より隠すものを備え
ていなかったので、外部から高所作業装置が見えてしま
い、他のサービス作業時等に使用する車両としては大袈
裟すぎ、会社のイメージダウンになってしまうという問
題があった。

（４）問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題点を解決するために、車体上に旋
回自在に備えたターンテーブルと、このターンテーブル
に起伏自在に枢着したブームと、このブームの先端に取
付けた作業台とより成る高所作業装置を備えた高所作業
車において、車体上に取付けられ前記高所作業装置を内
部に収納するボディと、前記高所作業装置を作業時にボ
ディの上方に突出させるために前記ターンテーブルを上
下に昇降させる昇降装置とを備えたものである。

（５）作用 上記の構成により、走行時のように高所作業を行わない
ときは、昇降装置を作動させてターンテーブルを降下さ
せ、ターンテーブル、ブーム及び作業台よりなる高所作
業装置をボディ内部に収納して格納し、外部よりターン
テーブルやブームが見えなくなるようにし、また、高所
作業装置を使用して高所作業を行うときは、昇降装置を
作動させてターンテーブルを上昇させ、高所作業装置を
ボディの上方に突出させた後、ターンテーブル及びブー
ムを作動させて作業台を任意の位置に移動させ、作業台
内より作業を行う。

（６）実施例 以下、図面により本考案の実施例について説明する。

第１図及び第２図に示すように、高所作業車は、作業車
の走行操作を行う運転席（1a）と一体に形成されたボデ
ィ（３）により車体（１）上を覆い、このボディ（３）
の上面中央部には高所作業装置（Ａ）を収納する凹み部
（４）が設けられ、車体（１）の左右の前後には、格納
時にボディ（３）内に収納され、使用時にボディ（３）
より斜め外方に突出して接地するアウトリガ（２）が設
けられている。高所作業装置（Ａ）は、車体（１）上
に、ボディ（３）内部に収納される格納位置と、ボディ
（３）上方に突出した作業位置との間を上下に昇降させ
る昇降装置（６）を介して設けられたターンテーブル
（７）と、このターンテーブル（７）に基端が枢支され
テレスコープ状に連結された伸縮ブーム（８）と、伸縮
ブーム（８）の先端に平衡保持された作業台（９）とよ
り構成され、伸縮ブーム（８）は伸縮装置（図示せず）
により伸縮するとともに、ターンテーブル（７）と伸縮
ブーム（８）とに両端を枢着した起伏シリンダ（10）の
伸縮により起伏し、伸縮ブーム（８）と作業台（９）は
ターンテーブル（７）がボディ（３）内部に収納された
格納位置に位置するときに、凹み部（４）内部に収納さ
れ、外部から高所作業装置（Ａ）が見えなくなるように
する。ボディ（３）の左右側面には、ボディ（３）内を
収納部として活用するためのドア（11）が設けられてい
る。

昇降装置（６）は、第３図に示すように、車体（１）上
に旋回自在に取付けられた旋回リング（５）の上面にイ
ンナフレーム（12）が垂直に立設され、このインナフレ
ーム（12）の外周にアウタフレーム（13）が上下に摺動
自在に嵌入され、アウタフレーム（13）の上面にターン
テーブル（７）が取付けられている。アウタフレーム
（13）はアウタフレーム（13）とインナフレーム（12）
内に内蔵され、一端をインナフレーム（12）の下端に他
端をアウタフレーム（13）の上端に取付けた伸縮シリン
ダ（14）の伸縮により上下に摺動する。

上記の構成により、高所作業車を使用して作業を行うと
きは、アウトリガ（２）をボディ（３）の斜め外方に突
出させて接地させ、車体（１）をアウトリガ（２）によ
り支持した後、伸縮シリンダ（14）を伸長させ、アウタ
フレーム（13）をインナフレーム（12）に対して上方に
摺動させて、高所作業装置（Ａ）をボディ（３）上方に
突出させる。この状態で、伸縮ブーム（８）を起伏上げ
及び伸長させるとともに昇降装置（６）を旋回させて作
業台（９）を任意の位置に移動させ、作業台（９）内よ
り作業を行う。高所作業を行わないときは、伸縮ブーム
（４）を縮小させて起伏を下げるとともに昇降装置
（６）を旋回させて伸縮ブーム（８）を格納位置に位置
させた後、伸縮シリンダ（14）を縮小させ、アウタフレ
ーム（13）をインナフレーム（12）に対して下方に摺動
させて高所作業装置（Ａ）をボディ（３）の凹み部
（４）内部に収納し、外部から高所作業装置（Ａ）が見
えなくなるようにする。この状態で、アウトリガ（２）
をボディ（３）内に収納し、高所作業車を任意の位置に
移動させることができる。

（７）考案の効果 以上のように、本考案は、高所作業を行わないときにタ
ーンテーブル、伸縮ブーム及び作業台より構成された高
所作業装置をボディの内部に収納して外部より高所作業
装置が見えなくなるようにし、作業を行うときに高所作
業装置をボディの上方に突出するようにしたので、他の
サービス作業等に使用する車両としてのイメージアップ
になるとともに、ボディ内を収納等に活用することがで
き、また、ターンテーブルが昇降するので、ブームの長
さを短くすることができ、作業車を小型化することので
きる高所作業車が提供され、本考案は高所作業車の作業
性の向上及び使用範囲の拡大に有効である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は高所作業車の格
納状態を示す斜視図、第２図は高所作業車の作業状態を
示す斜視図、第３図は昇降装置の詳細を示す説明図であ
る。 １……車体、３……ボディ、５……旋回リング、６……
昇降装置、７……ターンテーブル、８……伸縮ブーム、
９……作業台、12……インナフレーム、13……アウタフ
レーム、14……伸縮シリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車体上に旋回自在に備えたターンテーブル
   と、このターンテーブルに起伏自在に枢着したブーム
   と、このブームの先端に取付けた作業台とより成る高所
   作業装置を備えた高所作業車において、車体上に取付け
   られ前記高所作業装置を内部に収納するボディと、前記
   高所作業装置を作業時にボディの上方に突出させるため
   に前記ターンテーブルを上下に昇降させる昇降装置とを
   備えたことを特徴とする高所作業車。