JPH0645481A - 樹脂封止電子部品及びその製造方法 - Google Patents

樹脂封止電子部品及びその製造方法

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JPH0645481A
JPH0645481A JP4196923A JP19692392A JPH0645481A JP H0645481 A JPH0645481 A JP H0645481A JP 4196923 A JP4196923 A JP 4196923A JP 19692392 A JP19692392 A JP 19692392A JP H0645481 A JPH0645481 A JP H0645481A
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thermoplastic resin
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electronic component
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JP4196923A
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Tsunetaro Tamura
恒太郎 田村
Toshihiko Yamaguchi
敏彦 山口
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電子素子等を支持した熱可塑性樹
脂成形品を、更に熱可塑性樹脂を用いて射出成形して電
子部品を全面的に封入する新規な方法と、それにより封
止された電子部品を提供する。 【構成】 電子部品を熱可塑性樹脂の支持体で保持し、
これを溶融した熱可塑性樹脂で全面的に封止する。 【効果】 電子部品の支持体と封止樹脂との相互の密着
が良く、特に樹脂を選ぶことによって一体的に熱融着さ
せることができるので、内包された電子部品の信頼性が
高度に保持され、しかも射出成形により高速で成形でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子素子、電気回路及び
これらの複合部品をパッケージングする方法に関するも
のであり、成形時に金型内での固定が難しい部品のパッ
ケージングや、外部にリード線やリード端子が出ない電
子部品、例えば、アンテナシステム、センサー、データ
キャリアシステム等のように電波、光、音、磁力を利用
して情報やエネルギーの伝達を行う物、あるいは時計の
ようにそれ自体で1つの機能を持ち外部とのエネルギー
のやりとりが必要でない機器の製造に有効に利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子素子のパッケージングには、
金属、セラミックス等の容器に素子をいれ、これをハー
メチックシールする方法と、プラスチックを用いる方法
があり、後者はさらにモールド法と注入法に分けること
ができるが、現在ではエポキシ樹脂によるトランスファ
ーモールド法が主流である。
【0003】最近、生産性の向上を目的に熱可塑性樹脂
を用いた射出成形品による封止が試みられており、例え
ば外部にリード線やリード端子のでない電子部品では、
(1)素子等を、予め成形したケースに入れ蓋をネジど
めしたり、接着したり、高周波により融着したりする方
法、(2)素子等を、予め成形したケースに入れ、ケー
ス内の空間に液状樹脂等を充填する方法、(3)タイミ
ング成形法、等をあげることができる。
【0004】これら従来の技術では(1)の場合、ネジ
どめではパッキンを用いたり、接着剤を使用する必要が
あり、(2)の場合を含め作業性が悪く大量生産には向
かないし密封性が十分でなく信頼性も低い。また(3)
のタイミング成形も、金型が複雑で高価であることと、
インサートされる部品が、例えばワイヤー等、キャビテ
ィー内の数本のピンで行う位置合わせや固定が難しい部
品には適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性樹脂を用いた射出成形により、成形時に金型内での
固定が容易でない部品や、外部にリード線やリード端子
が出ない電子部品の封止を作業性よく行い、しかも得ら
れた電子部品の信頼性が高いといった電子素子の封止方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のごと
き状況に鑑み鋭意検討した結果、素子を組み込んだ樹脂
結合物を金型内にセットし、これを射出成形することに
より素子等を内包させることによって、従来のケースを
用いた方法やタイミング成形に比べ、成形性や信頼性が
大幅に向上することを見いだし本発明に至った。
【0007】即ち本発明は、熱可塑性樹脂支持体(A)
とそれによって支持された電子素子または複合電子部品
(B)と、該素子または部品(B)を内包する熱可塑性
樹脂部材(C)とからなり、前記支持体(A)が該熱可
塑性樹脂部材(C)と一体的に融着され、該素子または
部品(B)が全面的に樹脂中に封入されたことを特徴と
する樹脂封止電子部品、及び該電子部品の製造方法に関
する。
【0008】本発明における熱可塑性樹脂支持体(A)
は、例えば(1)単数または複数の予め成形された少な
くとも1つがくぼみを有する樹脂成形物、であるが、あ
るいは、(2)該支持体(A)は、電子素子または複合
電子部品(B)と予め一体成形された樹脂結合物を構成
しても良く、(1)では受け皿状の支持体(A)に素子
等(B)を載せ、あるいは接着剤により固定するか、ま
たは少なくとも1つがくぼみを有する2個またはそれ以
上の部材により挟むことにより素子等(B)を支持す
る。
【0009】例えば、アンテナの様な細いワイヤー状の
素子では、予め一体成形するよりは受け皿状の支持体に
よる方法や挟み持ちによる方法が好ましいし、素子等の
搭載される部分が中空であることが必要な場合には挟み
持ちによる方法が好ましい。
【0010】また、熱可塑性樹脂支持体(A)には、予
めメッキや導電性ペースト等を用いて回路をつくり込ん
でおくことができる。更に該樹脂支持体(A)は、数種
類の樹脂で構成されていても構わないし、熱可塑性樹脂
部材(C)との密着を図る上で、該熱可塑性樹脂部材
(C)と接する部分がシランカップリング剤やホットメ
ルト接着剤の塗布がされていても構わない。
【0011】本発明における熱可塑性樹脂部材(C)
は、熱可塑性樹脂支持体(A)と同じ樹脂でも異なって
いても構わないが、熱可塑性樹脂部材(C)と、熱可塑
性樹脂支持体(A)との界面から内部に水分等が侵入し
内部の素子が劣化することや、割れの生じることを防ぐ
には、熱可塑性樹脂支持体(A)に用いた樹脂の融点ま
たはガラス転移点以上の樹脂温度で成形を行い、該支持
体(A)の一部が溶融または軟化し、界面が強固に融着
することが必要である。
【0012】本発明において、熱可塑性樹脂支持体
(A)および熱可塑性樹脂部材(C)に用いられる樹脂
は、公知慣用の樹脂例えば、ポリアリ−レンスルフィド
系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリアリレート、、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリ1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、各種液晶ポリマ−類、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリルサルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリイミド、ポリアミド、、ポリメチルペンテン等
を挙げることができ、中でも好ましくはポリアリ−レン
スルフィド系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリアリ
レート、、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリ1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、各種液晶ポリマ
−類、ポリサルホン、ポリアミドなどである。
【0013】熱可塑性樹脂樹脂支持体(A)および熱可
塑性樹脂樹脂部材(C)を構成する樹脂の組み合わせと
しては、該部材(C)に用いる樹脂に対して、該樹脂の
射出成形時の温度よりも低い温度の融点またはガラス転
移点を有する樹脂を支持体(A)に採用するのが好まし
い。その様に選定すると、(A)(C)両者の熱融着が
良好となる。
【0014】特に好ましくは耐熱性、耐薬品性、耐油性
に優れ、吸湿性の小さいポリアリ−レンスルフィド系樹
脂が選ばれ、樹脂単体(2種類以上の樹脂の混合物およ
びアロイを含む)のほか、無機・有機の充填材や公知の
添加剤、例えば、チタネート、ジルコネート、ジルコア
ルミネート、アルミニウムキレート化合物系カップリン
グ剤などの表面処理剤、酸化防止剤、熱安定剤、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物又は炭
酸塩などの腐食防止剤、滑剤、着色剤、結晶核剤などを
含んだ組成物であっても構わない。
【0015】該充填材として、具体的にはシリカ、ケイ
藻土、ドロマイト、γ−アルミナ、γ型以外のアルミ
ナ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、アンチモン酸、酸化アンチモン、バリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライト、酸化ベリリウム、軽
石、軽石バルーン、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化ジルコ
ニウムなどの酸化物;水酸化亜鉛、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウムなど
の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸亜鉛、ドーソナイトなどの炭酸塩;硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸
カルシウムなどの硫酸又は亜硫酸塩;タルク、クレー、
マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガ
ラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベ
ントナイトなどのケイ酸塩、ハイドロサイト類;その他
カーボンブラック、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化
ケイ素繊維、チタン酸カリウム、チタン酸、ジルコン酸
鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウ
ム、ホウ酸ナトリウムなどの無機充填材の粒子状、繊維
状、ウイスカー状、球状、中空状物、更に芳香族ポリア
ミド繊維、ポリテトラフルオロエチレンなどの有機充填
材などが挙げられる。
【0016】本発明におけるポリアリーレンスルフィド
系樹脂(A)には、一般式−φ−S−(但し、−φ−
は、p−フェニレン基を示し、以下も同様とする。)の
繰り返し単位を有するPPS、一般式 −φ−CO−φ
−S− の繰り返し単位を有するポリフェニレンスルフ
ィドケトン(以下、PPSKと略す)、一般式−φ−S
2−φ− の繰り返し単位を有するポリフェニレンスル
フィドスルホン(以下、PPSSと略す)等の重合体が
含まれる。また該PAS系樹脂は、実質的に線状の重合
体であっても、部分的に架橋された重合体であっても、
さらにはそれらの混合物であってもよい。また、該PA
S系樹脂としてPPS,PPSK,PPSSのランダ
ム、グラフト、ブロック共重合体や、カルボン酸基、イ
タコン酸基等の酸基やグリシジル基やアミノ基等を持っ
た変性品も含まれる。
【0017】上記したPPS、PPSK、PPSSにお
いては、さらに他の共重合成分としてメタ結合〔−(m
-フェニレン)−S−〕、エ−テル結合 (−φ−O−φ
−S−)、スルホン結合(−φ−SO2−φ−S−)、
スルフィドケトン結合 (−φ−CO−φ−S−)、ビ
フェニル結合(−φ−φ−S−)や、下記の化1に示す
置換フェニルスルフィド結合(1)、3官能フェニルス
ルフィド結合(2)、ナフチルスルフィド結合(3)等
を含有していても勿論かまわない(但し、式中Rは、ア
ルキル、ニトロ、フェニルまたはアルコキシの各基を示
す)。
【0018】
【化1】
【0019】PPSの重合方法としては、p−ジクロル
ベンゼンを硫黄と炭酸ソーダの存在下で重合させる方
法、極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水硫化ナトリ
ウムと水酸化ナトリウムまたは硫化水素と水酸化ナトリ
ウムの存在下で重合させる方法、p−クロルチオフェノ
ールの自己縮合などがあげられるが、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤やスル
ホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジ
クロルベンゼンを反応させる方法が適当である。この際
に重合度を調節するためにカルボン酸やスルホン酸のア
ルカリ金属塩を添加したり、水酸化アルカリを添加した
りすることは好ましい方法である。
【0020】PPSKの重合方法としては、たとえば、
ジハロベンゾフェノンとアルカリ金属硫化物とを有機ア
ミド溶媒中で反応させる方法(特開昭63ー11302
0及び特開昭64ー54031号公報)が挙げられる。
【0021】PPSSの重合法としては、たとえば、ジ
ハロ芳香族スルホンとアルカリ金属硫化物とを有機アミ
ド溶媒中で反応させる方法(米国特許4102875
号)が挙げられる。
【0022】本発明における熱可塑性樹脂部材(C)を
構成する樹脂の粘度は、特に制限されるものではない
が、射出成形時の温度下で20000ポイズ以下、好ま
しくは10000ポイズ以下であり、300〜2000
ポイズの範囲が最適である。該低粘度樹脂を用いること
により、成形時の樹脂熱や流動圧で熱可塑性樹脂支持体
(A)の一部が溶融し、かつ熱可塑性樹脂部材(C)と
融着しやすく、又、成形圧力も通常の樹脂成形時の20
%以下に抑えることが出来るため、内部にはいる素子の
変形、破壊や、回路上の素子、半田の流れなどのダメー
ジも少なく、更には薄肉成形もでき、成形電子部品の小
型化にも寄与できる。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】実施例 1 図1の様なプリント基板1上に数種の電子部品(図示さ
れない)と銅ワイヤー2がリフロー半田付けされたアン
テナ部品3を封止するために、図2および図3の様な皿
状の成形品4をつくり部品3を載せた。これをインサー
ト成形用金型におさめ封止用の熱可塑性樹脂を射出成形
し、図4に示す樹脂封止電子部品5を得た。
【0025】X線写真により、ワイヤー断線や電子部品
の位置ずれのないことを確認した。又、初期特性と10
0時間のプレッシャークッカーテスト(121℃、2気
圧)後の電気特性の差異も見られなかった。
【0026】使用樹脂:ポリフェニレンスルフィド(D
IC・PPS EC−10 大日本インキ化学工業
(株)製 封止用低粘度樹脂) インサート成形条件:樹脂温度 300℃ 金型温度 150℃ 射出圧力 70Kg/cm2 実施例 2 図5で示されるように、電子時計部品6を透明な樹脂製
の蓋7と樹脂製の皿8とで挟み、これをインサート成形
用金型におさめ、樹脂9にて成形し、樹脂封止時計を得
た。5Kg/cm2 の水圧をかけ30分放置した後でも
水の侵入なく、時計は正常に作動した。
【0027】 使用樹脂:蓋 ポリアリレート(P−1001 ユ
ニチカ(株)製) 皿 ポリフェニレンスルフィド(DIC・PPS
FZ−1140 大日本インキ化学工業(株)製) 封止材 ポリフェニレンスルフィド(DIC・PPS
EC−40大日本インキ化学工業(株)製 封止用低粘
度高強度樹脂) インサート成形条件:樹脂温度 300℃ 金型温度 150℃ 射出圧力 80Kg/cm2 実施例 3 プリント基板10上に数種の電子部品11がリフロー半
田付けされた部品12を封止するために、図6のように
該部品12を金型13、14にセットし、熱可塑性樹脂
支持体15を部品12と一体成形した。これをインサー
ト成形用金型16、17に納めて成形し、図7に示す如
き前記支持体15と熱可塑性樹脂部材18とによって封
止された電子部品を得た。
【0028】実施例 4 導電性ペーストにより電気回路を形成した熱可塑性樹脂
支持体に電子部品を半田付けした。これを実施例3と同
様にしてインサート成形用金型に納めて熱可塑性樹脂を
射出成形し、前記支持体と熱可塑性樹脂部材とによって
封止された電子部品を得た。
【0029】比較例 1 実施例1で示されたアンテナ部品をタイミング成形によ
る成形を試みたが、銅ワイヤーの固定が難しく、成形後
ワイヤーが表面に露出した。
【0030】比較例 2 実施例1で示されたアンテナ部品をエポキシ樹脂製の皿
を使用して、他は実施例1と同様にして成形したが、エ
ポキシ樹脂との界面が融着しない為、10分間プレッシ
ャークッカーテスト(121℃、2気圧)で既に電気特
性の劣化がみられた。
【0031】
【発明の効果】本発明による製造法は特に、成形時に金
型内での固定が容易でない部品や、外部にリード線やリ
ード端子がでない電子部品の封止におて、従来のケース
を用いた方法やタイミング成形に比べ、信頼性や成形性
が大幅に向上している。特に、使用する樹脂は耐熱性、
耐薬品性、耐油性に優れ、かつ吸湿性の小さいポリアリ
−レンスルフィド系樹脂が好ましく、また最終的に搭載
した電子部品を内包するために用いる樹脂の粘度が、成
形時に10000ポイズ以下である時には、成形圧力も
通常の樹脂成形時のそれの20%以下に抑えることがで
きるため、内部にはいる素子の変形、破壊や、回路上の
素子、半田の流れ等のダメージも少なく、さらには薄肉
成形もでき、成形電子部品の小型化にも寄与できる。し
かも得られた電子部品は、その内部への水分、薬品、油
剤その他の溶剤類の侵入がないので、耐久性に優れ、高
い信頼性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における封止される複合部品たるアン
テナ部品3の概略図である。
【図2】熱可塑性樹脂製受け皿4の平面図である。
【図3】図2に示される各切断位置における断面図であ
る。
【図4】完成した電子部品5の正面図である。
【図5】実施例2における樹脂封止した電子時計部品の
断面図である。
【図6】実施例3におけるプリント基板を金型にセット
し熱可塑性樹脂支持体を成形した状態を示す断面図であ
る。
【図7】熱可塑性樹脂支持体と一体化された電子部品を
インサート金型にセットして樹脂封止した状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 9 封止樹脂部材 2 銅ワイヤー 10 プリント基板 4 皿状成形品 13,14,16,1
7 金型 6 電子時計部品 15 支持体 7 蓋 18 封止樹脂部材 8 皿

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂支持体(A)とそれによっ
    て支持された電子素子または複合電子部品(B)と、該
    素子または部品(B)を内包する熱可塑性樹脂部材
    (C)とからなり、前記支持体(A)が該熱可塑性樹脂
    部材(C)と一体的に融着され、該素子または部品
    (B)が全面的に樹脂中に封入されたことを特徴とする
    樹脂封止電子部品。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂支持体(A)が、受け皿状
    である請求項1記載の樹脂封止電子部品。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂支持体(A)が、前記素子
    または部品(B)を挟持する、少なくとも1つがくぼみ
    を有する2個またはそれ以上の部材より成る請求項1記
    載の樹脂封止電子部品。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂支持体(A)が、熱可塑性
    樹脂部材(C)の射出成形時の樹脂温度よりも低い融点
    またはガラス転移点を有する樹脂で構成されることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の樹脂封止電子部
    品。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂支持体(A)および熱可塑
    性樹脂部材(C)を構成する樹脂がポリアリーレンスル
    フィド系樹脂である請求項1、2、3または4記載の樹
    脂封止電子部品。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂部材(C)を構成する樹脂
    が、その射出成形時の温度下で300〜10000ポイ
    ズの粘度を有するポリアリーレンスルフィド系樹脂であ
    る請求項5記載の樹脂封止電子部品。
  7. 【請求項7】 電子素子または複合電子部品(B)を樹
    脂組成物により密封封止された電子部品を製造する方法
    において、該素子または部品(B)が固定された熱可塑
    性樹脂支持体(A)を金型内にセットし、ついで型内キ
    ャビティーに溶融した熱可塑性樹脂(C)を射出注入
    し、それより支持体(A)を形成する樹脂の一部分を溶
    融または軟化させて該支持体(A)と樹脂(C)とを融
    着させると共に、これら支持体(A)及び樹脂(C)中
    に前記素子または部品(B)を全面的に封入することを
    特徴とする樹脂封止電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂支持体(A)が、単数また
    は複数の予め成形された少なくとも1つがくぼみを有す
    る樹脂成形物である請求項7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 熱可塑性樹脂支持体(A)と電子素子ま
    たは複合電子部品(B)とを予め一体成形する請求項7
    記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 回路を焼き付けられた熱可塑性樹脂支
    持体(A)に前記素子または部品(B)が搭載されてい
    る請求項7記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂支持体(A)を、熱可塑
    性樹脂部材(C)の射出成形時の樹脂温度よりも低い融
    点またはガラス転移点を有する樹脂で構成することを特
    徴とする請求項7、8、9または10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 射出注入する熱可塑性樹脂(C)がポ
    リアリ−レンスルフィド系樹脂である請求項7、8、
    9、10または11記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 ポリアリ−レンスルフィド系樹脂が、
    その射出成形時の温度下で300〜10000ポイズの
    粘度を有する請求項12記載の製造方法。
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