JPH0645111B2 - 三次元位置計測装置 - Google Patents

三次元位置計測装置

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JPH0645111B2
JPH0645111B2 JP61126382A JP12638286A JPH0645111B2 JP H0645111 B2 JPH0645111 B2 JP H0645111B2 JP 61126382 A JP61126382 A JP 61126382A JP 12638286 A JP12638286 A JP 12638286A JP H0645111 B2 JPH0645111 B2 JP H0645111B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は加工装置や産業用ロボットの三次元位置計測装
置に係わり、特に三次元空間形状を有する被化工物(ワ
ーク)の表面に描かれた例えばけがき線のような連続す
る教示点の中で計測したい教示点を選定し、その教示点
位置に設けられた送波器から送波される超音波を予めワ
ーク上方空間に配設された複数個の受波器で受波してワ
ーク表面の法線方向,傾斜角と共に教示点を計測して加
工に必要な加工ヘッドの一連の教示位置を加工装置に入
力する三次元位置計測装置に関する。
(従来の技術) 例えば工場の材料切断工程または加工工程に設置された
加工装置(産業用ロボットを含む)においては、実際に
稼働させる前に加工装置に対して加工ヘッドの移動手順
および動作手順を三次元的なワークの形状に即して教え
込む必要がある。
ところで、例えばCOレーザ切断用加工装置において
は加工ヘッドの近傍位置に磁気センサを設置して鉄板等
の被切断体としてのワークに生じた渦電流の大きさを検
出して、その電流値によって加工ヘッドとワーク表面の
距離を算出するようにしていた。
従って、このような加工装置において、実際の三次元位
置計測と教示作業を行なうには作業者がティーチングペ
ンダントを操作しながら加工ヘッドをワーク表面に描か
れたけがき線等の連続する教示点へ接近させる作業と、
加工ヘッドのレーザ照射角度を教示点におけるワーク表
面に対して直角になるように加工ヘッドの姿勢を合せる
作業と、前述の磁気センサでもって加工ヘッドとワーク
表面上の教示点との間に距離を一定値に設定する作業と
の三つの作業をそれぞれ目視により施行錯誤的に実施す
る必要があった。
しかし、上記のように作業者が各教示点毎に目視で三つ
の作業からなる教示作業を実施することは各教示点間に
おいて加工ヘッドまでの距離とか加工ヘッドの姿勢角等
の設定値に差が生じる問題がある。このため、ワークの
切断面が不揃いになったり、一部切断できない場所が生
じたりする虞れがあった。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来の加工装置に対する教示作業は各教示点
への接近作業,加工ヘッドの姿勢合せ作業および教示点
との間の距離を一定値に設定するための作業を目視によ
り試行錯誤的に行なっていたため、切断面が不揃いにな
ったり、一部切断できない場所が生じたりする問題があ
った。そこで、上記のような問題を回避するためには前
述の教示作業を丁寧に且つ正確に実施すればよいが、こ
れでは教示作業時間が増大するため、加工装置が実際に
切断作業を実行している時間の割合いを示す稼働率が低
下するという問題があり、しかも加工装置の操作に熟達
した作業者を必要としていた。
そこで、本発明はけがき線等の連続する教示点に沿って
送波器を移動させる一種類の作業だけで測定したい教示
点を測定して加工に必要な一連の加工ヘッドの表示位置
を自動的に加工装置に教示できるようにすることによ
り、熟達した作業者を必要とせずに加工装置に対する教
示作業を正確に且つ能率的に実施でき、もって自動化さ
れた加工装置の稼働率を大幅に向上させることができる
三次元位置計測装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (発明が解決するための手段) 本発明は上記のような目的を達成するため、加工装置に
対して加工ヘッドの移動手順および動作手順を三次元的
な被加工物の形状に即してその表面に描かれたけがき線
等の連続する教示点の中で測定したい教示点を計測して
その教示点を教示するようにした三次元位置計測装置に
おいて、正三角形の内心が被加工物の連続する教示点上
に位置するように移動可能に設けられる送波器と、前記
被化工物上方空間に設けられ前記送波器の各送波素子か
ら送波される超音波を受波する複数個の受波器と、前記
送波器と受波器との間の空間に設けられた温度センサ
と、前記各受波器で受波された超音波の受波時間を前記
温度センサで計測された温度に基き補正して求め、この
受波時間から前記各送波素子と各受波器との間の距離を
計算して前記送波器の3送波位置の三次元座標値を求
め、この3送波位置の三次元座標値で構成される平面の
向きと基準面との傾斜角により法線方向と正三角形の内
心の座標値を求めると共に、この座標値に前記平面の法
線上を前記送波器の厚み分だけ被加工物方向に加算した
座標値を連続する教示点の測定点として求め、さらにこ
の測定点から前記平面の法線上に被加工物表面の外方へ
所望の加工距離だけ離れた位置の座標値を算定してその
座標値を加工ヘッドの教示位置として得る演算手段を有
する制御部とを備え、前記送波器を前記けがき線等の連
続する教示点に沿って移動させながらその各計測位置で
の座標値を前記制御部の演算手段により求めて順次一連
の加工に必要な加工ヘッドの教示位置を加工装置に教示
させるようにしたものである。
(作用) 従って、このような構成の三次元位置計測装置にあって
は、まず被加工物に描かれたけがき線等の連続する教示
点の中で測定したい位置に送波器を設けて3個の送波素
子から時分割で超音波で送波すると、この超音波は被加
工物表面の上方空間に設けられた複数個の受波器により
受波される。これらの受波器により超音波が受波される
と各送波位置からの受波時間を,温度センサーにより計
測された温度に基く温度補正をして求め、この受波時間
から各送波素子と各受波器との間の距離を計算して3送
波位置の三次元座標を求める。次に3送波位置の三次元
座標値で構成される平面の向きと基準面に対する傾斜角
により法線方向と正三角形の内心の座標値を求めて、そ
の内心から法線上を送波器の厚み分だけ被加工物方向に
加算した座標値を求める。さらに連続する教示点の測定
位置から法線上を被加工物表面の外方へ所望の加工距離
だけ離れた位置の座標値を算定することにより加工ヘッ
ドの教示位置が得られる。そして、この加工ヘッドの教
示位置が求まり次第送波器を連続する教示点に沿って順
次移動させれば、加工に必要な一連の加工ヘッドの表示
位置を加工装置に教示することが可能となる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明による三次元位置計測装置をCOレー
ザ切断用加工装置と組合せた場合の装置全体の構成例を
示すものである。第1図において、1は加工装置本体
で、この加工装置本体1には鉄板等のワークをセットす
るためのテーブル2と、その上方位置をx,y軸方向へ
移動可能な移動アーム3aとこの移動アーム3aに連結
されたz軸方向へ移動可能な移動アーム3bが設けら
れ、また移動アーム3bにはレーザ光を照射する加工ヘ
ッド4が設けられている。移動アーム3bは軸回りに回
転できるように構成されており、加工ヘッド4は移動ア
ーム3bの先端に取付けられた軸受け部によりアーム3
bと直角をなす軸回りにも回転できるように接続されて
いる。従って、加工ヘッド4はテーブル2の上方位置に
おいて三次元的に移動制御されると共にその姿勢も自由
に制御されるようになっている。またテーブル2の上方
空間部には超音波を受波する3個の受波器5a,5b,
5cがテーブル2面に向き合うように設けられている。
なお、受波器はテーブル2の上方空間部に加えてその前
後左右方向にも設けられるが、ここでは図示を省略して
いる。一方、図中6は加工装置の操作卓で、この操作卓
6には後述する制御部が収納されている。7は加工ヘッ
ド4の教示位置の情報が引き渡される加工装置の制御用
コンピュータである。これら操作卓6,制御用コンピュ
ータ7,加工ヘッダ4及び受波器5a,5b,5cは相
互に接続され、情報の送受ができるようになっている。
第2図は第1図に示したテーブル2上にセットされる三
次元的な形状を有するワークの構成例を示すものであ
る。第2図において、8は鉄板からなるワークで、この
ワーク8の表面にはけがき線9が描かれている。10は
このけがき線9の真上に置かれる送波器で、この送波器
10は詳細を後述するが表面に超音波を送波する3個の
送波素子が設けられており、けがき線の測定したい教示
点の座標値が求まり次第作業者によってけがき線上を移
動させるものである。
第3図は本発明による三次元位置計測装置全体の構成例
を示すものである。
第3図に示すように送波器10はワーク8の表面に描か
れたけがき線9上の測定したい教示点にセットされてい
る。この送波器10はリング状の送波器本体の上面に3
個の送波素子11a,11b,11cが正三角形状に配
置され、その内側の中空部には例えばガラスからなる透
明体12が嵌め込まれている。そして、この透明体12
には送波素子11a,11b,11cが作る正三角形の
内心位置で且つ少なくとも裏面(ワーク8側面)に中心
マーク13が付されている。本例では透明体12の表面
にも中心マーク13を付した場合を示している。また、
送波器本体の上面の適宜の位置に計測中に点灯する表示
ランプ14が取付けられている。なお、この表示ランプ
14を透明体12側に設けて透明体内を照明するように
してもよいが、この場合には計測中に表示ランプ14が
消灯するようにしておく。さらに送波器本体の裏面には
図示点線で示すように小形の永久磁石19が複数個設け
られ、送波器10が磁性体のワーク8の表面に磁気吸着
できるようにしてある。
一方、受波器5a,5b,5cはワーク8の上方空間部
に送波器10の各送波素子11a,11b,11cから
送波される超音波15が受波できるように設けられ、こ
れらワーク8と受波器5a,5b,5cとの間でワーク
側近傍と受波器側近傍に超音波が伝搬される空間温度を
計測するための温度センサ16a,16bが設けられて
いる。また、制御部18は操作卓6に収納されており、
この制御部18は送波器10に対して計測開始指令,超
音波送波指令を与え、また受波器5a,5b,5c及び
温度センサ16a,16bからの情報を収集してけがき
線の教示点を測定するに必要な演算処理を行なって加工
ヘッドの教示位置を求め、その情報を加工装置の制御用
コンピュータ7に引き渡すものである。
第4図はこのような三次元位置計測装置のブロック回路
の構成例を示すものである。第4図において、制御部1
8はタイマ20,データ収集ユニット23,マイクロプ
ロセッサ回路(MPU)回路24,メモリ25及び入出
力ユニット26を備えている。タイマ20は送波器10
に計測開始指令及び発信動作指令を与えると共に受波器
5a,5b,5c及び温度センサ16a,16bにオン
指令を与えるものであり、またデータ収集ユニット23
はマルチプレクサ,サンプル・アンド・ホールド回路,
アナログ・ディジタル・コンパレータ,3ステート・バ
ッファ,クロック・カウンタなどから構成されており、
タイマ20からの指令により受波器5a,5b,5cで
受波されたデータ及び温度センサ16a,16bで計測
されたデータの収集を行なうものである。MPU回路2
4はスイッチ27からの計測準備完了指令が与えられる
とオンとなり、データ収集ユニット23で収集されたデ
ータを取込んで教示点の測定及び加工ヘッドの教示位置
を求めるに必要な演算処理を行なうもので、その演算結
果得られたデータをメモリ25に記憶させるものであ
る。さらに入出力ユニット26は作業者からの転送指令
によりメモリ25に記憶されている加工ヘッドの教示位
置に応じたデータをMPU回路24を通して制御用コン
ピュータ7に転送させるものである。
送波器10はタイマ20から計測開始指令が入力される
と表示ランプ14が点灯するようになっており、またタ
イマ20からの発振動作指令が入力されると発振回路2
1が動作してその出力がマルチプレクサ22で切換えら
れて送波素子11a,11b,11cに送られるように
なっている。この場合、送波素子11a,11b,11
cから送波される超音波の周波数としては数十kHz〜
数kHzの間の一つの固定された周波数,例えば40k
Hzが選ばれる。但し、超音波の計測区間が2〜3ms
以内であれば、超音波の周波数の上限はほぼ0.2Mz
であり、この範囲内の任意の周波数でよい。また、送波
素子11a,11b,11cからは60゜位に広がって
超音波が送波され、受波器5a,5b,5cによりタイ
マ20による超音波の受波時間が計測されるようになっ
ている。図中、17は制御部18と送波器10,温度セ
ンサ16a,16b及びスイッチ27との間を結ぶ信号
伝送線路である。
なお、上記では送波器10内に発振回路21とマルチプ
レクサ22を設ける場合について示したが、この発振回
路21とマルチプレクサ22を制御部18内に移して送
波器10には表示ランプ14と送波素子11a,11
b,11cのみを設ける構成とすれば、送波器10自体
を例えば直径20mm未満の小形なものになし得る。
次にこのように構成された三次元位置計測装置の作用に
ついて述べる。
今、レーザ加工装置のテーブルにセットされたワーク8
の表面に描かれているけがき線9の真上に送波器10の
中心マーク13が一致するように送波器10を永久磁石
19により磁気吸着させて固定されているものとする。
この状態でスイッチ27をオンして計測準備完了信号を
MPU回路24に入力すると、このMPU回路24から
タイマ20に計測開始指令が出力される。このタイマ2
0が計測開始指令を受取るとその旨を送波器10に与え
て表示ランプ14を点灯させ、次に動作指令を発振回路
21及びマルチプレクサ22,受波器5a,5b,5
c,温度センサ16a,16b,データ収集ユニット2
3に同時に伝送してこれらをオン状態とする。ここで、
発振回路21が例えば40kHzの発振状態に入ると同
時にマルチプレクサ22により送波素子11aが切換え
接続されているものとすれば、この送波素子11aから
超音波15が送波される。さらに同じ時刻に受波器5
a,5b,5cが一斉にデータ収集ユニット23内の対
応するパルスカウンタと接続されてクロックパルスのカ
ウントが開始される。送波素子11aから送波された超
音波15は受波器5a,5b,5cによりそれぞれ受波
されるが、この場合送波素子11aと受波器5a,5
b,5cとの間の距離が異なっているため、受波器5
a,5b,5cはこの距離の相違に比例してそれぞれ異
なる時刻に超音波を受波する。そして、受波器5a,5
b,5cでそれぞれ異なる時刻に超音波15が受波され
ると、その時刻にクロックパルスのカウントを停止し、
その時データ収集ユニット23内でラッチされたディジ
タルデータをMPU回路24に割込みをかけて転送す
る。一方、温度センサ16a,16bからのアナログ信
号がデータ収集ユニット23に伝送されると、マルチプ
レクサによるチャンネル切換えでデータ収集ユニット2
3に順次取込まれ、サンプル・アンド・ホールド回路に
よってサンプリング後ホールドされる。このホールド期
間中に温度センサ16a,16bからのアナログデータ
は順次ディジタル変換され、そのディジタルデータは3
ステート・バッファを通してMPU回路24に順次渡さ
れる。
このMPU回路24では温度センサ16a,16bの温
度データta,tbの平均をとってtとして取り扱い、
データ収集ユニット23から転送されたディジタルデー
タに基いて送波素子11aと受波器5a,5b,5cと
の間の距離を次のようにして求める。即ち、距離につい
ては温度t℃での空気中の音速vが331.7+0.6
t(m/s)であるから、送波素子11aの位置から送
波された超音波15が受波器5a,5b,5cに受渡さ
れるまでの間のクロックパルス数にパルス間隔時間と平
均温度t゜で補正した音速とを掛けて距離Laa,La
b,Lacを求める。
ここで、Lの直ぐ後の添え字は送波素子の符号を付け、
その後の添え字は受波器の符号を付けて送波素子と受波
器の関係が分るように示してある。次にMPU回路24
にて送波素子11aの位置Paの座標値を求めるには受
波器5a,5b,5cの三次元位置座標が予め定められ
ているので、受波器5aから半径Laaの球面,受波器
5bからは半径Labの球面,受波器5cからは半径L
acの球面を描いた時、3球面が交わる点の位置を送波
素子11aの位置Paの座標値(xa,ya,za)と
して演算により求めることができる。このようにして求
められた送波素子11aの座標値(xa,ya,za)
はメモリ25に記憶される。
第5図は上述した送波素子と受波器との位置関係を示す
もので、各受波器5a,5b,5cの位置は受波面の中
心位置をRa,Rb,Rcとして示している。
前述したデータ収集ユニット23において、クロックパ
ルスのカウントが停止され、MPU回路24にディジタ
ルデータの引き渡たしが完了すると、このMPU回路2
4からタイマ20へその旨の指令が出される。タイマ2
0はこの指令を受けると、発振回路21,マルチプレク
サ22,受波器5a,5b,5c及びデータ収集ユニッ
ト23にそれぞれオフ指令を与える。すると、発振回路
21は発振を停止し、マルチプレクサ22は発振回路2
1と送波素子11aとの接続を切離し、これと同時に受
波器5a,5b,5cとデータ収集ユニット23内のパ
ルスカウンタとの接続も切離される。
送波素子11aの位置Paの座標値が求まりメモリ25
に記憶されると、MPU回路24から再びタイマ20に
計測開始指令が出される。タイマ20は再びその旨の指
令を発振回路21,マルチプレクサ22,受波器5a,
5b,5c,温度センサ16a,16b及びデータ収集
ユニット23に与えてオン状態とする。発振回路21が
発振状態に入ると、これと同時に今度は送波素子11b
が発振回路21にマルチプレクサ22によって切換え接
続され、送波素子11bから超音波が送波される。この
送波素子11bから送波され超音波は受波器5a,5
b,5cにより受波されるが、この時のデータ収集ユニ
ット23内での動作及びデータ転送後のMPU回路24
での演算処理は前述した送波素子11aからの超音波を
受波した時と全く同様にして行なわれる。したがって、
MPU回路24では送波素子11bと受波器5a,5
b,5cとの間の距離Lba,Lbb,Lbcを求め、
さらに第5図に示す送波素子11bの位置Pbの座標値
(xb,yb,zb)を求めてメモリ25に記憶され
る。
さらに、送波素子11bの位置Pbの座標値(xb,y
b,zb)が求まり、メモリ25に記憶されると今度は
送波素子11cについても全く同じ手順が繰り返され、
第5図に示す送波素子11cと受波器5a,5b,5c
との間の距離Lca,Lcb,Lccを求めて送波素子
11cの位置Pcの座標値(xc,yc,zc)が求め
られ、メモリ25に記憶される。
このような送波素子11a,11b,11cの位置計測
は前述したように音速が331.7+0.6t(ms)
なので、1μsの間には0.344mm(20℃)進むこ
とになり、パルス間隔が1μsであれば0.35mmの分
解能で計測できる。
次に上記のようにして求められた送波器10の各送波素
子11a,11b,11cの各位置の座標値に基いて加
工ヘッドの教示位置を求める演算処理を第5図を参照し
ながら述べる。送波器10の表面の3送波位置Pa,P
b,Pcの座標値が決まると、この3点で構成される平
面Pと基準面,例えばテーブル2の表面との傾斜角及び
法線方向Nのベクトル成分(Nx,Ny,Nz)が得ら
れるが、平面Pの向きは送波器10の表面と受波器5
a,5b,5cの相互位置関係から決まる。さらに3送
波位置Pa,Pb,Pcが構成する正三角形の内心の位
置Pの座標値(x,y,z)を求め、この点P
から平面Pの法線方向Nを逆向きに送波器10の厚み
分Lだけワーク8の方にとった位置Qの座標値(x
,y,z)が求められ、けがき線9上の1点の位
置が決まる。さらに、けがき線9上の点Qの近傍の面
(少なくとも送波器10が置かれている範囲内)と面P
とは平行なので、法線方向が一致する。したがって、点
の位置から面Pの法線方向Nに加工ヘッド4の所望
の加工距離Lだけ離れた位置Qの座標値(x,y
,z)を計算することで、加工ヘッド4の教示位置
が得られる。
これら一連の計算はMPU回路24で行なわれ、3座標
値(x,y,z),(x,y,z),(x
,y,z)と法線方向のベクトル成分(Nx,N
y,Nz)がメモリ25に記憶される。
このようにしてけがき線の一つの教示点に対する教示位
置Qの座標値が計算されると、MPU回路24からタ
イマ20を通して出された指令により送波器10の表示
ランプ14が消灯するので、作業者はけがき線9上のQ
点の教示作業を終了したことが分る。なお、表示ラン
プ14が透明体12内を照明できるような箇所に取付け
られている場合には送波器10をけがき線上に置く作業
を容易にするため、計測していない時に表示ランプ14
を点灯しておき、計測中には消灯するようにしてある。
作業者が表示ランプ14により一つの教示点に対する教
示作業が終了したことを確認すると、送波器10をけが
き線9の新しい教示点に移動させて前述同様の教示作業
にかかることになる。ここで、第3図に示すようにけが
き線9がワーク8の端面で途切れている場合には途切れ
た位置での教示作業が終了した時点毎に作業者が入出力
ユニット26からMPU回路24に指令を出してけがき
線1本毎にメモリ25内の教示データをグループにまと
めて識別と区切りを示すマークを付加しておけばよい。
また、第2図に示すようにけがき線9上がエンドレスで
複数本ある場合には教示開始点と終了点を同じ位置にと
って一巡した時点で作業者が入出力ユニット26からM
PU回路24に指令を出し、メモリ25内の教示データ
をけがき線1本毎にグループ化して識別と区切りを示す
マークをデータに付しておけばよい。したがって、ワー
ク8上に複数本のけがき線9がある場合でも送波器10
の位置を別のけがき線9の位置に移すだけで連続して教
示作業を行なうことができる。
かくしてけがき線9の全部の教示作業が終了すると、メ
モリ25に記憶されている教示データを制御用コンピュ
ータ7へ転送することになるが、この場合には作業者が
入出力ユニット26を通して教示データの転送指令を出
すことにより、P,Q,Qの座標値と法線方向N
のベクトル成分を示すデータがメモリ25からMPU回
路24のインターフェースを通して制御用コンピュータ
7へ転送される。
以上のようなMPU回路24での一連の演算処理の手順
をフローチャーチにて示すと第6図のようになる。
以上述べたように本実施例ではワーク8の表面に描かれ
たけがき線9上の測定したい教示点に送波器10を置く
だけの作業で、3送波素子11a,11b,11cから
順次送波される超音波をそれぞれ受波する受波器5a,
5b,5cの受波時刻から距離と3送波位置の三次元座
標値,また3送波位置が構成する平面の向きと傾斜角か
ら法線方向と3送波素子が作る正三角形の内心の座標
値,さらにこの座標値からけがき線1点から法線上をワ
ーク面の外側へ所望の加工距離だけ離れた位置の座標値
をタイマ20,データ収集ユニット23,MPU回路2
4メモリ25及び入出力ユニット26からなる制御部1
8により自動的に得て、加工装置に加工ヘッド4の表示
位置を教示できるようにしたので、従来手間のかかった
加工ヘッドの教示作業を熟練した作業者を必要とするこ
となく、正確に且つ能率的に行なうことができ、もって
加工装置の稼働率を大幅に向上させることができる。
次に本発明の他の実施例について述べる。
第7図は送波器として、第2図に示す非磁性材料からな
るワーク8の表面のけがき線9が斜面S,S
,S,Sや横向きの面Sにある場合でも吸着
固定してその教示点を教示できるようにするための構成
例を示すものである。即ち、本例の送波器10は第7図
に示すように送波器本体の側面に吸着面近傍の状況に合
せて曲げることが可能な3個の吸着アーム28が設けら
れ、これら吸着アーム28の先端には1個の吸着素子2
9が取付けられている。また、送波器本体の側面からは
本体内部で3個の吸着アーム28に分岐接続されたチュ
ーブ30が引き出されており、このチューブ30は吸着
駆動器31と接続されている。この吸着駆動器31の上
面にはボタン32が設けられており、このボタン32を
押し操作すると吸着駆動器31内のモータが真空ポンプ
を駆動して吸着素子29に至るチューブ30内の空気が
外部へ排気できるようになっている。
従って、このような構成の送波器10において、ワーク
8の傾斜面Sのけがき線9の教示点を教示する場合に
は、例えば2個の吸着素子29を上向きの面Sに配置
し、残り1個の吸着素子29を面S又は面Sに配置
してボタン32を押せば、吸着駆動器31の動作により
ワーク8の表面と吸着素子29の間の空間を真空に近い
減圧状態となり、周辺の大気圧により吸着素子29がそ
れぞれの面に押し付けられるので、送波器10を必要な
場所に固定することができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、加工装置に対して加
工ヘッドの移動手順および動作手順を三次元的な被加工
物の形状に即してその方面に描かれたけがき線等の連続
する教示点の中で測定したい教示点を計測してその教示
点を教示するようにした三次元位置計測装置において、
正三角形状に配置され且つ時分割で超音波を送波する3
個の送波素子を有し、これら送波素子の3送波位置が作
る正三角形の内心が被加工物表面の連続する教示点上に
位置するように移動可能に設けられる送波器と、前記被
加工物上方空間に設けられ前記送波器の各送波素子から
送波される超音波をそれぞれ受波する複数個の受波器
と、前記送波器と受波器との間の空間に設けられた温度
センサと、前記各受波で受波された超音波の受波時間を
前記温度センサで計測された温度に基き補正して求め、
この受波時間から前記各送波素子と各受波器との間の距
離を計算して前記送波器の3送波位置の三次元座標値を
求める第1の演算手段と、この第1の演算手段により求
められた3送波位置の三次元座標値で構成される平面の
向きと基準面との傾斜角により法線方向と正三角形の内
心の座標値を求め、この座標値に前記平面の法線上を前
記送波器の厚み分だけ被加工物方向に加算した座標値を
前記連続する教示点の測定点として求める第2の演算手
段と、この第2の演算手段により求められた測定点から
前記平面の法線上に被加工物表面の外方へ所望の加工距
離だけ離れた位置の座標値を算定してその座標値を加工
ヘッドの教示位置として得る第3の演算手段とを備えて
前記送波器を前記けがき線等の連続する教示点に沿って
移動させながらその各計測位置での座標値を前記第1乃
至第3の演算手段により求めて順次一連の加工に必要な
加工ヘッドの教示位置を加工装置に教示させるようにし
たので、熟達した作業者を必要とせずに加工装置に対す
る教示作業を正確に且つ能率的に実施でき、もって自動
化された加工装置の稼働率を大幅に向上させることがで
きる三次元位置計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はCOレーザ切断用加工装置に本発明による三
次元位置計測装置を組込んだ装置全体を示す斜視図、第
2図は一加工例のワークを示す斜視図、第3図は本発明
の一実施例を示す三次元位置計測装置全体の概略構成
図、第4図は同実施例の計測に関係する信号処理のブロ
ック図、第5図は同実施例装置の動作原理の説明図、第
6図は同実施例装置の動作手順を示すフローチャート、
第7図は第3図に示す送波器の変形例を示す平面図であ
る。 1……COレーザ加工装置本体、4……加工ヘッド、
5a,5b,5c……受波器、8……ワーク、9……け
がき線、10……送波器、11a,11b,11c,…
…送波素子、12……透明体、13……中心マーク、1
4……表示ランプ、15……超音波、16a,16b…
…温度センサ、17……接続線、18……制御部、19
……永久磁石、20……タイマ、21……発振回路、2
2……マルチプレクサ、23……データ収集ユニット、
24……マイクロプロセッサ回路(MPU回路)、25
……メモリ、26……入出力ユニット、27……スイッ
チ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 17/00 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工装置に対して加工ヘッドの移動手順お
    よび動作手順を三次元的な被加工物の形状に即してその
    表面に描かれたけがき線等の連続する教示点の中で測定
    したい教示点を計測してその教示点を教示するようにし
    た三次元位置計測装置において、正三角形の内心が被加
    工物の連続する教示点上に位置するように移動可能に設
    けられる送波器と、前記被加工物上方空間に設けられ前
    記送波器の各送波素子から送波される超音波を受波する
    複数個の受波器と、前記送波器と受波器との間の空間に
    設けられた温度センサと、前記各受波器で受波された超
    音波の受波時間を前記温度センサで計測された温度に基
    き補正して求め、この受波時間から前記各送波素子と各
    受波器との間の距離を計算して前記送波器の3送波位置
    の三次元座標値を求め、この3送波位置の三次元座標値
    で構成される平面の向きと基準面との傾斜角により法線
    方向と正三角形の内心の座標値を求めると共に、この座
    標値に前記平面の法線上を前記送波器の厚み分だけ被加
    工物方向に加算した座標値を連続する教示点の測定点と
    して求め、さらにこの測定点から前記平面の法線上に被
    加工物表面の外方へ所望の加工距離だけ離れた位置の座
    標値を算定してその座標値を加工ヘッドの教示位置とし
    て得る演算手段を有する制御部とを備え、前記送波器を
    前記けがき線等の連続する教示点に沿って移動させなが
    らその各計測位置での座標値を前記制御部の演算手段に
    より求めて順次一連の加工に必要な加工ヘッドの教示位
    置を加工装置に教示させるようにしたことを特徴とする
    三次元位置計測装置。
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