JPH064296U - ブラインド機能付ガラス - Google Patents

ブラインド機能付ガラス

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JPH064296U
JPH064296U JP4240792U JP4240792U JPH064296U JP H064296 U JPH064296 U JP H064296U JP 4240792 U JP4240792 U JP 4240792U JP 4240792 U JP4240792 U JP 4240792U JP H064296 U JPH064296 U JP H064296U
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JP
Japan
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glass
sheet
transparent
blind function
rewritable sheet
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Pending
Application number
JP4240792U
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English (en)
Inventor
政信 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH064296U publication Critical patent/JPH064296U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人為的に制御できるブラインド機能のついた
ガラスを低価格で提供することにある。 【構成】 2つの異なる温度領域において可逆的に透明
化と不透明化を起す、リライタブルシ−ト11と、リラ
イタブルシ−ト11に2つの異なる温度領域を与える発
熱層12とベ−スガラス13とからなり、前記リライタ
ブルシ−ト11は透明樹脂シ−ト21にポリビニルアセ
タ−ル樹脂或いはポリビニルブチラ−ル樹脂中に飽和カ
ルボン酸の1種又は複数種を相溶して得られた溶解物を
コ−ティングし、その上を透明保護層23で被覆してな
るもので、電圧の印加を数秒又は1秒以下で透明,不透
明状態を起こし、かつ電圧を切ってもその状態が安定に
維持されるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ブラインド機能のついたガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、窓ガラスは、光の透過率により透明ガラスと不透明ガラスに大別され る。また特殊ガラスとしては、或る範囲の波長の光をカットするか又は或る範囲 の波長の光のみを透過するか或いは透過率を減じたガラス等がある。 しかし、それらガラスの機能は固定されたものであり、例えば環境によって透 過率が変化する或いは人為的に透過率を変化できるものは殆ど知られていない。 透過率が光の強さによって変化するガラスにフォトクロミックガラスがあり、 現在メガネレンズに多く使用されており、窓ガラスとして使用する試みもされて いる。しかし、フォトクロミックガラスは透過率変化が遅く、光の強さに対抗し て自然に変化し或いは人為的に変化させることが困難であり、不透明状態にはな りにくい等問題点が多い。従って、窓ガラスにはカ−テン、ブラインドが欠かせ ない状態となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上述べたような従来技術の課題を解決するためになされたもので あり、その目的とするところは、人為的に制御できるブラインド機能のついたガ ラスを低価格で提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、2つの異なる温度領域において可逆的に透明化と不透明化を起すリ ライタブルシ−トと、そのリライタブルシ−トに2つの異なる温度領域を与える 発熱層と、ベ−スガラスとからなることを特徴とするブラインド機能付ガラスで ある。
【0005】 リライタブルシ−トは、ポリビニルアセタ−ル樹脂或いはポリビニルブチラ− ル樹脂中にステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等の飽和カル ボン酸の1種又は複数種を相溶し、該溶解物を透明樹脂シ−トにコ−ティングし 、その上を透明保護層で被覆してなるものである。
【0006】 また発熱層としてベ−スのガラスの表面又はリライタブルシ−トの表面に透明 導電性膜を形成するか、細抵抗線をベ−スガラス又はリライタブルシ−トの表面 又は内部に張り巡らしてなるブラインド機能付ガラスである。 或いは、発熱層として細抵抗線又は透明導電性膜が形成されてなるシ−トをリ ライタブルシ−トとのベ−スガラスとの間に介在させたものである。 なお発熱層をリライタブルシ−ト又はベ−スガラスに接して介在させるか、発 熱層をリライタブルシ−トとベ−スガラスとの間に独立して介在させたことを特 徴とするものであり、 さらに、発熱層に対し大小2通りの電圧を印加し、ブラインド機能を実現する ことを特徴とするブラインド機能付ガラスである。
【0007】
【作用】
近年、光や熱による高分子の光散乱の状態変化を利用した可逆性記録材料の検 討が行われている。高分子材料は、金属や半導体材料に比べ塗布膜形成において 、高分子シ−ト形成技術が応用できることにより、加工性に優れ、さらに材料自 体が柔軟性に富み、フレキシブルな媒体が形成可能である。 この様な媒体を利用した記録媒体としてリライタブルシ−トが知られている。 この媒体は、高分子/有機低分子の組合わせにより、熱履歴の差に応じて光透過 率の異なる状態を室温で維持できるものである。
【0008】 本考案のガラスは、このリライタブルシ−トを用い、このリライタブルシ−ト に前記の発熱層を介して異なる温度領域を与えることにより、透明状態から不透 明状態に或いは反対に不透明状態から透明状態に可逆的に機能を持たせることが 可能となったので、ブラインドとしての機能を果たすものである。 具体的には、リライタブルシ−トは、ポリビニルアセタ−ル樹脂或いはポリビ ニルブチラ−ル樹脂中にステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸 等の飽和カルボン酸の1種又は複数種を相溶し、該溶解物を透明樹脂シ−トにコ −ティングし、その上を透明保護層でコ−トして得られる。
【0009】 上記の如き構成からなるリライタブルシ−トは図5に示すような記録・消去の 機能特性を示すもので、例えば100℃程度で短時間加熱することで不透明状態 (白濁状態)から透明状態に、80℃程度で短時間加熱することで透明状態から 不透明状態(白濁状態)に可逆的に変化し、ブラインド機能を持たすことが可能 であり、その変化も短時間に例えば1秒以内に完了して、透明状態・不透明状態 は温度を下げた状態でもそのまま固定される。 次に、本考案の実施例について述べる。
【0010】
【実施例】
図に基づいて、本考案のブラインド機能付きガラスについて説明する。 図1は本考案のブラインド機能付きガラスの説明図であり、図1aは横断面か ら、図1bは平面からみた説明図であり、図2はリライタブルシ−トの横断面か ら見た構造説明図である。 図において、11はリライタブルシ−ト、12は発熱層、13はベ−スガラス 、14,15は電極であり、21は透明シ−ト、22は記録層、23は保護層で ある。
【0011】 本実施例のリライタブルシ−ト11は、ポリエステル樹脂からなる透明シ−ト 21と、またポリビニルアセタ−ル樹脂或いはポリビニルブチラ−ル樹脂中に飽 和カルボン酸としてステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等を 単独または複数種をを相溶し、溶解物を透明シ−ト21上にコ−ティングしてな る記録層22と、ポリエステルからなる保護層23からなるものである。
【0012】 また本実施例の図1に示すブラインド機能付きガラスは、インジウム・スズの 酸化物、ネサガラス,種々の導電性金属酸化物等から成る透明導電性膜21を形 成してなる発熱層12をベ−スガラス13の表面または図2における透明シ−ト 21の記録層22に対して反対側の表面に形成し、この発熱層12の両端に電極 14,15を付し、リライタブルシ−ト11とベ−スガラス13間に介在せしめ たものである。
【0013】 上記のような本考案のブラインド機能付きガラスは、100℃程度で短時間加 熱することで不透明状態(白濁状態)から透明状態に、80℃程度で短時間加熱 することで透明状態から不透明状態(白濁状態)に可逆的に変化する。そしてこ の変化は非常に急速であり1秒以内に変化が完了する。そして、透明状態・不透 明状態は温度を下げた状態でもそのまま固定される機能を有する。
【0014】 図3は、図1と異なるリライタブルシ−ト11,発熱層12並びにベ−スガラ ス13の配置態様の説明図である。 図3aは、図2の透明シ−ト21の記録層22に対して反対側に、発熱層12 を形成し、ベ−スガラス13を重ねて配置せしめる例である。 図3bは、発熱層12をベ−スガラス13上に形成し、リライタブルシ−ト1 1を重ねて配置せしめる例である。 さらに図3cは、リライタブルシ−ト11とベ−スガラス13との間に発熱層 12を独立して配置させ重ねる例である。
【0015】 また、ブラインド機能付きガラスの発熱層12は、インジウム・スズの酸化物 等の透明導電性膜の他に、図4に示す如く、細いニクロム線或いはカンタル線等 の細い抵抗線16をベ−スガラス13または透明シ−ト21の表面または内部に 張り巡らして、この細い抵抗線16に電流を流すことにより抵抗加熱を行っても よい。
【0016】 本実施例でのブラインド機能付き窓ガラスにおいては、発熱層12に対し大小 2通りの電圧(透明化電圧>白濁化電圧)を印加することでリライタブルシ−ト 11が透明化温度または白濁化温度に加熱され、リライタブルシ−ト11の透明 化または白濁化が起こる。その電圧の印加時間は数秒或いは1秒以下でも良く、 それによって得られた透明・不透明状態は電圧を切った後も安定に維持される。 またブラインド機能を持たせるための時間は非常に短時間で可能でありかつ自由 に何度でも繰り返し行うことが出来る。
【0017】
【考案の効果】
本考案のブラインド機能付きガラスは、2つの異なる温度領域において、透明 化と不透明化が可逆的に起こるリライタブルシ−トを応用したものであり、大小 2通りの電圧(透明化電圧>白濁化電圧)を印加することで非常に短時間でかつ 自由に何度でも繰り返しブラインド機能を実現できるものである。 リライタブルシ−トは安価なフィルム上に塗布できる大型化も容易で低いコス トであるため、本考案のブラインド機能付きガラスは非常に低廉でかつ人為的に 制御できる有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブラインド機能付きガラスの説明図で
ある。
【図2】本考案のブラインド機能付きガラスに用いられ
るリライタブルシ−トの横断面から見た構造説明図であ
る。
【図3】本考案の別の実施例における発熱層の配置説明
図である。
【図4】別の実施例における細い抵抗線による発熱層の
説明図である。
【図5】リライタブルシ−トの記録・消去の機能特性を
示す説明図である。
【符号の説明】
11 リライタブルシ−ト 12 発熱層 13 ベ−スガラス 14 電極 15 電極 16 細い抵抗線 21 透明シ−ト 22 記録層 23 保護層

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの異なる温度領域において可逆的に
    透明化と不透明化を起すリライタブルシ−トと、該リラ
    イタブルシ−トに2つの異なる温度領域を与える発熱層
    と、ベ−スガラスとからなることを特徴とするブライン
    ド機能付ガラス。
  2. 【請求項2】 リライタブルシ−トがポリビニルアセタ
    −ル樹脂或いはポリビニルブチラ−ル樹脂中にステアリ
    ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等の飽和
    カルボン酸の1種又は複数種を相溶し、該溶解物を透明
    樹脂シ−トにコ−ティングし、その上を透明保護層で被
    覆したことを特徴とする請求項1記載のブラインド機能
    付ガラス。
  3. 【請求項3】 発熱層としてベ−スガラスの表面又はリ
    ライタブルシ−トの表面に透明導電性膜を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載のブラインド機能付
    ガラス。
  4. 【請求項4】 発熱層として細抵抗線をベ−スガラス又
    はリライタブルシ−トの表面又は内部に張り巡らしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のブラインド機能
    付ガラス。
  5. 【請求項5】 発熱層として細抵抗線又は透明導電性膜
    を形成してなるシ−トをリライタブルシ−トとベ−スガ
    ラスとの間に介在させたことを特徴とする請求項1〜3
    又は4記載のブラインド機能付ガラス。
  6. 【請求項6】 発熱層をリライタブルシ−ト又はベ−ス
    ガラスに接して介在させたことを特徴とする請求項5記
    載のブラインド機能付ガラス。
  7. 【請求項7】 発熱層をリライタブルシ−トとベ−スガ
    ラスとの間に独立して介在させたことを特徴とする請求
    項5記載のブラインド機能付ガラス。
  8. 【請求項8】 発熱層に対し大小2通りの電圧を印加
    し、ブラインド機能を実現することを特徴とする請求項
    1〜6又は7記載のブラインド機能付ガラス。
JP4240792U 1992-06-19 1992-06-19 ブラインド機能付ガラス Pending JPH064296U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914099U (ja) * 1972-05-02 1974-02-06
JPS4987700U (ja) * 1972-11-17 1974-07-30
JPS5128389A (ja) * 1974-06-04 1976-03-10 Yoshishiro Kususe Rasenmizoirikoteienbanshikihijoyodatsushutsukokasochi

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