JPH0642024A

JPH0642024A - 洋風便器の洗浄装置

Info

Publication number: JPH0642024A
Application number: JP19826292A
Authority: JP
Inventors: Makoto Fukita; 誠吹田; Michio Sueki; 道生末木; Takakazu Yokoi; 隆和横井; Makoto Ahara; 真阿原; Kazuhisa Chikushima; 一久築島; Daiji Matsumoto; 大司松本; Nobuho Miyawaki; 伸歩宮脇; Chiaki Kitaori; 千明北折; Tsutomu Suzuki; 勗鈴木; Shu Nakajima; 周中嶋
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1992-07-24
Filing date: 1992-07-24
Publication date: 1994-02-15

Abstract

(57)【要約】【目的】洋風便器の洗浄水の節約を図る。【構成】便座１４を起立させると、起立センサ２０が
起立信号を出力する。この起立状態において便器洗浄ス
イッチ２６を押すと、少量の洗浄水が便鉢に流れる。便
座１４を倒した状態において便器洗浄スイッチ２６を押
すと、十分な量の洗浄水が便鉢に供給される。【効果】洋風便器を男子小用に使用した場合に、洗浄
スイッチを押しても少量の洗浄水しか流れず、節水を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洋風便器の洗浄装置に係
り、特に洗浄水量を自動的に増減させるようにした洗浄
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】洋風便器の使用後には、その便鉢に洗浄
水を供給して洗浄を行なう。この洗浄水の供給を行なう
給水手段として、ロータンクなどの貯水タンクや、十分
に太い給水配管が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような給水手段に
設けられる弁として電気駆動式の給水制御弁があるが、
従来の電気駆動式の給水制御弁は開弁時間の調節は行な
われておらず、便鉢洗浄の際には必ず大便使用に対応し
た大量の洗浄水が供給されるようになっている。このた
め、洋風便器を小用に用いた場合であっても大量の洗浄
水が消費されることになり、洗浄水が無駄になってい
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の洋風便器の洗
浄装置は、起倒自在な便座が設けられた洋風便器の便鉢
に洗浄水を供給する給水手段と、該給水手段に設けられ
た電気駆動式の洗浄弁と、該洗浄弁に作動信号を与える
弁作動信号出力装置とを備えた洋風便器の洗浄装置にお
いて、前記便座の起立及び倒伏の姿勢を検知する検知器
を設置し、この検知器の出力信号を前記弁作動信号出力
装置に入力し、該便座が起立しているときには前記作動
信号が短時間開弁信号とされ、該便座が倒伏していると
きには前記作動信号が長時間開弁信号とされるように前
記弁作動信号出力装置に開弁時間調節手段を設けたこと
を特徴とするものである。

【０００５】請求項２の洋風便器の洗浄装置は、臀部洗
浄装置が設けられた洋風便器の便鉢に洗浄水を供給する
給水手段と、該給水手段に設けられた電気駆動式の洗浄
弁と、該洗浄弁に作動信号を与える弁作動信号出力装置
とを備えた洋風便器の洗浄装置において、前記臀部洗浄
装置の使用の有無を記憶する記憶手段を設置し、この記
憶手段の出力信号を前記弁作動信号出力装置に入力し、
臀部洗浄装置の使用後の所定時間内の便器洗浄時には前
記作動信号が長時間開弁信号とされ、それ以外の便器洗
浄時には前記作動信号が短時間開弁信号とされるように
前記弁作動信号出力装置に開弁時間調節手段を設けたこ
とを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】請求項１の洋風便器の洗浄装置において、便座
が起立している状態で便器洗浄されるときには、電気駆
動式の弁が短時間だけ開弁される。この便座が起立した
状態というのは、洋風便器が男子小用に使用された場合
であるから、短時間の開弁によって少量の洗浄水を供給
すれば足りる。

【０００７】また、便座が倒伏している状態で便器洗浄
されるときには、電気駆動式の弁が長時間開弁される。
すなわち、洋風便器を大便に使用した後に洗浄する場合
には、便座が倒伏されているから、長時間開弁とするこ
とによって十分な量の洗浄水を便器に供給するのであ
る。

【０００８】請求項２の洋風便器の洗浄装置において、
この洋風便器が大便に使用されるとその使用後に臀部洗
浄装置が使用されるのが通常である。従って、この臀部
洗浄装置の使用後所定時間以内に便器洗浄されるときに
は、電気駆動式の弁が長時間開弁され、十分な量の洗浄
水が供給される。

【０００９】一方、臀部洗浄装置が使用されずに便器洗
浄が行なわれるというのは、小用で洋風便器が用いられ
た場合が殆どであるから、この場合には短時間開弁によ
って少量の洗浄水を供給する。

【００１０】

【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は本発明の実施例に係る洋風便器の洗浄装置
のブロック図、第２図はこの洗浄装置を備えた洋風便器
の側面図、第３図は同平面図である。

【００１１】第２、３図において、洋風便器１０の便鉢
１２の上側に便座１４が設置されている。洋風便器１０
の後部には便座ボックス１６が設置され、便座１４はそ
の後端側が該便座ボックス１６に枢支されている。

【００１２】便座１４を便座ボックス１６に枢支するた
めの枢軸１８が便座ボックス１６内に挿入されており、
この枢軸１８の先端に起立センサ（検知器）２０が取り
付けられている。この起立センサ２０は、便座１４を起
立させると起立信号を出力し、便座１４を第２、３図に
示す便鉢１２上への倒伏姿勢にした場合に倒伏信号を出
力する構成となっている。

【００１３】便鉢１２に洗浄水を供給するために、径の
大きな給水配管２２が便座ボックス１６内に引き込まれ
ている。該給水配管２２は洗浄弁２４を介して洋風便器
１０の洗浄水受入口（図示略）に連結されている。

【００１４】本実施例では、洗浄弁２４は電磁弁よりな
り、この洗浄弁２４の開弁を行なわせるための便器洗浄
スイッチ２６が便座ボックス１６の上面に設けられてい
る。そして、便器洗浄スイッチ２６及び前記起立センサ
２０からの信号を受け、洗浄弁２４に制御信号を出力す
る制御回路２８が便座ボックス１６内に設置されてい
る。この便器洗浄スイッチ２６及び制御回路２８によっ
て弁作動信号出力装置が構成されている。

【００１５】この便器洗浄スイッチ２６を押すと洗浄弁
２４が所定時間開弁され、給水配管２２から洋風便器１
０に洗浄水が供給されるのであるが、この際起立センサ
２０が便座１４の起立を検知しているときには、洗浄弁
２４は短時間（例えば１〜５秒の間から選定される。）
開弁される。また、便器洗浄スイッチ２６が押された際
に起立センサ２０が便座１４の倒伏を検知している場合
には、洗浄弁２４は長時間（例えば６〜１５秒の間から
選定される。）開弁する。

【００１６】このように、便座１４が起立しているとき
に便器洗浄スイッチ２６を押して便鉢１２に洗浄水を供
給する場合、その洗浄水量は少量となる。即ち、洋風便
器１０を男子小用に用いた場合には、便座１４が起立さ
れているから、この状態で洋風便器１０の洗浄を行なう
と少量の洗浄水が便鉢１２に流れ込むのである。

【００１７】便座１４を倒した使用を行なった場合に
は、この便座１４が倒れた状態で便器洗浄スイッチ２６
を押すのが一般的であるから、極めて十分な量の洗浄水
が便鉢１２に供給され、便鉢１２内を十分に洗浄するこ
とができる。

【００１８】第４図は本発明の別の実施例に係る洋風便
器の洗浄装置を備えた便座及び便座ボックスの平面図、
第５図はその通水系統図、第６図は洗浄装置のブロック
図である。

【００１９】第４図において、便座ボックス３０に対し
便座３２が枢支されている。この便座ボックス３０内に
は、電磁弁よりなる洗浄弁３４、人体臀部を温水で洗浄
するための臀部洗浄装置のノズル（温水洗浄ノズル）３
６、温水タンク３８、制御回路４０等が設置されてい
る。また、便座ボックス３０の上面には、便器洗浄スイ
ッチ４２、臀部洗浄装置を作動させるためのシャワース
イッチ４４、及び臀部洗浄時の温水の噴出の強さを調節
するための洗浄強さダイヤル４６が設けられている。

【００２０】十分に大きな径の給水配管４８が便座ボッ
クス３０内に引き込まれ、第５図に示す如く三方継手４
８を介して洗浄弁３４に接続されている。三方継手４８
から分岐した配管５０は、電磁弁５２、洗浄強さ調節弁
５４を介して温水タンク３８に接続されている。

【００２１】温水タンク３８は、ヒータ３８ａを備えて
おり、内部に導入された水を所定温度にまで加温するよ
うに構成されている。温水タンク３８の出湯口は配管５
６を介して温水洗浄ノズル３６に接続されている。

【００２２】この温水洗浄ノズル３６は、シリンダ３６
ａと、該シリンダ３６ａから突出可能なノズル本体３６
ｂ等を備えている。ノズル３６に配管５６を介してタン
ク３８から温水が供給されると、ノズル本体３６ｂが前
進し、その先端から温水が上方に噴出され、人体臀部の
洗浄が行なわれる。

【００２３】前記制御回路４０は、シャワースイッチ４
４の信号を記憶するメモリ４０ａと、便器洗浄回路４０
ｂとを備えている。メモリ４０ａ及び便器洗浄スイッチ
４２の出力信号はそれぞれ便器洗浄回路４０ｂに入力さ
れている。また、シャワースイッチ４４の信号によっ
て、電磁弁５２が直接的に開閉されるよう構成されてい
る。即ち、シャワースイッチ４４を一回押すと電磁弁５
２が開弁し、もう一回押すと電磁弁５２が閉弁する。こ
の電磁弁５２が開放した状態において洗浄強さダイヤル
４６を操作し、流量調節弁５４の開度を制御することに
より、所望の洗浄強さが得られる。

【００２４】この制御回路４０と前述の便器洗浄スイッ
チ４２とにより弁作動信号出力装置が構成されている。

【００２５】ところで、シャワースイッチ４４を押して
電磁弁５２を開弁させた場合、このシャワースイッチ４
４の開弁信号がメモリ４０ａに入力される。メモリ４０
ａは、電磁弁５５の閉弁後もさらにこの開弁信号を所定
時間（例えば３０〜９０秒）の間保持し、その間便器洗
浄回路４０ｂに対し臀部洗浄装置の使用信号（使用があ
ったことを示す信号）を出力する。

【００２６】この使用信号が便器洗浄回路４０ｂに入力
されている状態において便器洗浄スイッチ４２が押され
ると、便器洗浄回路４０ｂは洗浄弁３４を長時間開弁さ
せる。これにより、洋風便器の便鉢に十分な量の洗浄水
が供給される。

【００２７】前記所定時間が経過すると、メモリ４０ａ
は便器洗浄回路４０ｂに臀部洗浄装置の不使用信号（使
用終了後、所定時間が経過したことを示す信号）を出力
する。

【００２８】便器洗浄回路４０ｂに臀部洗浄装置の不使
用信号が入力されている状態において便器洗浄スイッチ
４２が押されると、便器洗浄回路４０ｂは洗浄弁３４を
短時間だけ開弁させる。これにより、便鉢には少量の洗
浄水が供給される。

【００２９】このように第４〜６図の実施例装置におい
ても、臀部洗浄装置が使用されなかった状態において便
器洗浄スイッチ４２が押されると、便鉢に少量の洗浄水
が供給される。また、臀部洗浄装置を使用するような洋
風便器の使用を行なった後に、便器洗浄スイッチ４２を
押すと、便鉢に十分な量の洗浄水が供給される。

【００３０】ところで、上記実施例においては手動操作
式の便器洗浄スイッチ２６、４２を操作することによっ
て洗浄弁作動信号を出力させるようにしているが、この
ような手動式のスイッチ２６、４２の代りに、洋風便器
の使用終了を検知して自動的に洗浄弁作動信号を出力す
るよう構成しても良い。例えば、便座に着座していた人
体が立ち上がった場合に便器洗浄を開始するようにして
も良い。また、洋風便器の便蓋を閉じた場合に洗浄弁作
動信号を出力するようにしても良い。

【００３１】上記実施例では給水配管から直接的に洋風
便器洗浄水を供給するようにしているが、ロータンク等
の貯水タンクを設置した洋風便器においても、本発明を
適用できる。この場合、上記の如き洗浄スイッチ２６、
４２による洗浄水供給機構の他に、ロータンクに手動式
のハンドルを取り付け、手動ハンドルを操作し手動によ
ってロータンク内の水を洋風便器に流出させる通常のロ
ータンク吐水機構を組み込んでも良い。なお、洋風便器
の使用状態が小用使用であって大量の洗浄水を必要とし
ないことが検知される場合には、ロータンクのハンドル
が小用使用側にのみ回動できるようにハンドルロック機
構を設けても良い。

【００３２】また、ロータンクを使用する洋風便器の場
合にあっては、このロータンク内に擬音発生機構を組み
込んでも良い。この擬音発生機構としては、ロータンク
内の水をロータンク内の水面よりも上方にまでポンプア
ップし、ロータンク内の水面上に落下させて音を発生さ
せる機構を採用できる。また、この擬音発生機構として
は、ロータンクのボールタップとは別個に設けられた給
水弁装置であっても良い。即ち、この給水弁装置を開弁
させ、ロータンク内の水面上に水を落下させ、擬音を発
生させるのである。

【００３３】

【発明の効果】以上の通り、本発明の請求項１、２の洋
風便器の洗浄装置は、洋風便器が小用に使用され、大量
の洗浄水が必要でない場合には、自動的にそれに見合っ
て少量の洗浄水が供給されるよう構成されている。従っ
て、洗浄水が無駄に大量使用されることが防止され、節
水を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例装置のブロック図である。

【図２】実施例装置を備えた洋風便器の側面図である。

【図３】実施例装置を備えた洋風便器の平面図である。

【図４】別の実施例装置を備えた便座及び便座ボックス
の平面図である。

【図５】図４の実施例の通水系統図である。

【図６】図４の実施例装置のブロック図である。

【符号の説明】

１０洋風便器１４、３２便座１６、３０便座ボックス２０起立センサ２２、４８給水配管２４、３４洗浄弁２６、４２便器洗浄スイッチ２８、４０制御回路３６温水洗浄ノズル３８温水タンク４４シャワースイッチ４６洗浄強さダイヤル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者阿原真愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者築島一久愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者松本大司愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者宮脇伸歩愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者北折千明愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者鈴木勗愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者中嶋周愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者榊原茂愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】起倒自在な便座が設けられた洋風便器の
便鉢に洗浄水を供給する給水手段と、該給水手段に設け
られた電気駆動式の洗浄弁と、該洗浄弁に作動信号を与
える弁作動信号出力装置とを備えた洋風便器の洗浄装置
において、前記便座の起立及び倒伏の姿勢を検知する検知器を設置
し、この検知器の出力信号を前記弁作動信号出力装置に
入力し、該便座が起立しているときには前記作動信号が
短時間開弁信号とされ、該便座が倒伏しているときには
前記作動信号が長時間開弁信号とされるように前記弁作
動信号出力装置に開弁時間調節手段を設けたことを特徴
とする洋風便器の洗浄装置。
【請求項２】臀部洗浄装置が設けられた洋風便器の便
鉢に洗浄水を供給する給水手段と、該給水手段に設けら
れた電気駆動式の洗浄弁と、該洗浄弁に作動信号を与え
る弁作動信号出力装置とを備えた洋風便器の洗浄装置に
おいて、前記臀部洗浄装置の使用の有無を記憶する記憶手段を設
置し、この記憶手段の出力信号を前記弁作動信号出力装
置に入力し、臀部洗浄装置の使用後の所定時間内の便器
洗浄時には前記作動信号が長時間開弁信号とされ、それ
以外の便器洗浄時には前記作動信号が短時間開弁信号と
されるように前記弁作動信号出力装置に開弁時間調節手
段を設けたことを特徴とする洋風便器の洗浄装置。