JPH0641371Y2 - アンテナ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はアンテナ装置に関するものであり、殊にコード
レス電話機のアンテナ装置に関する。

(ロ)従来の技術 従来、コードレス電話機のアンテナ装置としては、一般
に機器本体より外部に突出したものが知られている。

然し乍ら、此種装置ではアンテナが外部に露出している
関係上、アンテナが破損し易く、支障を来たしていた。

斯る点に鑑み、実開昭62−37411号公報（H01Q1/24）に
開示されたような内蔵アンテナを用いるものが提案され
ている。

上記公報に開示された技術につき簡単に説明すると、該
公報に開示された技術では、弾性を有する線材の中央部
付近にＵ字形の曲げ部を設けるとともに筐体を構成して
いるケースの内壁に突提を設け、この突提にＵ字形曲げ
部を圧入することによりケースにアンテナを固定し、線
状のアンテナの一端をプリント板の法線方向にＬ字形に
曲げ、プリント板には線材を圧入することにより電気的
接続がなされるソケツトを搭載しておき、このプリント
板をケースに取付けると同時にアンテナのＬ字形の曲げ
部の先端がソケツトに差し込まれるようにしてアンテナ
とプリント板とを着脱できるようにしている。

(ハ)考案が解決しようとする課題 上記アンテナ装置に依れば、アンテナをキヤビネツト内
部に収納することが出来る。

ところで、一般にアンテナ近傍に電子部品を配設する
と、アンテナの指向性の変化や電波到達範囲の低下等種
々の問題を発生する。

斯る問題を解決するには、アンテナとプリント板上に配
置される電子部品との距離を大きくすれば良いが、上記
公報に開示された技術においてプリント板と電子部品と
の距離を大きくすると、ケースの外形（殊に、高さ方向
の寸法）が大となり、またプリント板とケース間にデツ
ドスペースが生じるという問題が生じる。

(ニ)課題を解決するための手段 上記の点に鑑み、本考案はキヤビネツト内壁面に形成さ
れた凹部と、この凹部にて形成された空間内に位置する
べく前記凹部を形成する第１の面に設けられ且つ該第１
の面と直交若しくは略直交する第２の面から所定距離だ
け離間した複数の突起と、前記キヤビネツト内に収納さ
れるプリント基板と、一端に折曲げ部を有する線材とを
備え、前記線材を前記凹部の第２の面と突起間に挿入す
ることにより線材を保持すると共に前記線材の折曲げ部
を前記プリント基板に接続することにより電気的接続を
行なうようにしたことを特徴とするコードレス電話機の
アンテナ装置を提供せんとするものである。

(ホ)作用 本考案に依れば、キヤビネツト内壁面に形成された凹部
にアンテナとなる線材が収納され、且つその折曲げ部が
プリント基板に接続される。従つて、キヤビネツト内部
のデツドスペースが低減されると共にケース外形の小型
化が計れる。

(ヘ)実施例 第１図〜第３図は本考案の一実施例を示す図である。図
において、（１）はコードレス電話機の親機又は子機の
キヤビネツトを構成する下側キヤビネツト、（２）は下
側キヤビネツト（１）の内壁面（３）に形成された凹
部、（４）（４）（４）は凹部（２）にて形成された空
間内に位置するべく前記凹部（２）を形成する第１の面
（2a）に設けられ且つこの第１の面（2a）と直交若しく
は略直交する第２の面（2b）から所定距離（Ｘ）だけ離
間した複数の突起、（５）は下側キヤビネツト（１）内
に螺子止めされるプリント基板、（６）はプリント基板
（５）に植設された導電性のピン、（７）は一端に折曲
げ部（7a）を有する線材、（８）は下側キヤビネツト
（１）と共にキヤビネツトを構成する上側キヤビネツ
ト、（９）は上側キヤビネツト（８）の前記凹部（２）
と相対向する位置に設けられた突部である。

次に、斯る装置の組立動作について説明する。

実開昭62−37411号公報に開示されている如く下側キヤ
ビネツト（１）に形成されたボス（図示せず）の螺子孔
とプリント基板（５）に穿設された透孔（図示せず）と
を位置合せした後、プリント基板（５）の部品配置面側
から螺子を螺合し、以つてプリント基板（５）を下側キ
ヤビネツト（１）に螺着する。

次いで、アンテナとなる線材（７）を凹部（２）の第２
の面（2b）と突起（４）（４）（４）との間に収納固定
し、折曲げ部（7a）とピン（６）とを半田付けすること
により電気的接続を行なう。

然る後、下側キヤビネツト（１）の凹部（２）に上側キ
ヤビネツト（８）の突部（９）を嵌合させることにより
該突部（９）にて前記線材（７）の脱落が防止されると
共にキヤビネツトが構成される。

第４図は本考案の他の実施例を示す図で、線材（７）の
先端及びプリント基板（５）に夫々コネクター（９）
（10）を設け、該コネクター（９）（10）の接続により
線材（７）とプリント基板（５）との電気的接続を行な
うようにしたものである。

尚、上述した実施例では説明の簡略化のため、キヤビネ
ツト内壁面の一側面側のみしか示していないが、他側面
側にも同じ構成の装置が配置されている。

（ト）考案の効果 本考案に依れば、キヤビネツト内壁面に形成された凹部
と、この凹部にて形成された空間内に位置するべく前記
凹部を形成する第１の面に設けられ且つ該第１の面と直
交若しくは略直交する第２の面から所定距離だけ離間し
た複数の突起と、前記キヤビネツト内に収納されるプリ
ント基板と、一端に折曲げ部を有する線材とを備え、前
記線材を前記凹部の第２の面と突起間に挿入することに
より線材を保持すると共に前記線材の折曲げ部を前記プ
リント基板に接続することにより電気的接続を行うよう
にしたので、キヤビネツト内のデツドスペースを低減出
来、機器の小型化にも寄与出来る。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本考案の実施例を示すもので、第１図は下
側キヤビネツトの要部斜視図、第２図は上側キヤビネツ
トの底面側からみた斜視図、第３図は組立状態を示す断
面図、第４図は他の実施例を示す図である。 （１）…下側キヤビネツト、（２）…凹部、（４）…突
起、（５）…プリント基板、（６）…ピン、（７）…線
材、（８）…上側キヤビネツト、（９）…突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キヤビネツト内壁面に形成された凹部と、
   この凹部にて形成された空間内に位置するべく前記凹部
   を形成する第１の面に設けられ且つ該第１の面と直交若
   しくは略直交する第２の面から所定距離だけ離間した複
   数の突起と、前記キヤビネツト内に収納されるプリント
   基板と、一端に折曲げ部を有する線材とを備え、前記線
   材を前記凹部の第２の面と突起間に挿入することにより
   線材を保持すると共に前記線材の折曲げ部を前記プリン
   ト基板に接続することにより電気的接続を行なうように
   したことを特徴とするアンテナ装置。