JPH0641334A - 複合透明成型体 - Google Patents

複合透明成型体

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JPH0641334A
JPH0641334A JP5002496A JP249693A JPH0641334A JP H0641334 A JPH0641334 A JP H0641334A JP 5002496 A JP5002496 A JP 5002496A JP 249693 A JP249693 A JP 249693A JP H0641334 A JPH0641334 A JP H0641334A
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JP
Japan
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resin
monomer
group
formula
parts
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Pending
Application number
JP5002496A
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English (en)
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Noboru Kawasaki
登 川崎
Katsuyoshi Sasagawa
勝好 笹川
Yoriyuki Suzuki
順行 鈴木
Kenichi Fujii
謙一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPH0641334A publication Critical patent/JPH0641334A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 全可視光線透過率85%以上の透明な樹脂成
型体の表面に、鉛筆硬度4H以上、ロックウェルMスケ
ール硬度100以上、全可視光線透過率85%以上の高
硬度透明樹脂を、膜厚0.2mm以上に積層してなる、曲
げ弾性率350kgf /mm2 以上の複合透明成型体。 【効果】 グレージング材などとして広く産業上で使用
し得る、高い表面硬度、優れた耐擦傷性、剛性、耐衝撃
性、耐熱性、耐薬品性及び耐候性を合せ持つ樹脂成型
体、並びにそれに使用する重合性モノマーを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合透明成型体、及び
新規な重合性モノマーに関するものである。本発明の複
合透明成型体は、視認性、防護性及び安全性が求められ
る車両や鉄道、或いは航空機などの外窓をはじめ、これ
らの車内や機内の仕切り板の窓や、その他各種の建築物
や建造物の外窓、並びにそれらの屋根や天井や壁の一部
から広く採光を求める場合のその部材、などのグレージ
ング材として、或いは、計器盤や各種の機器の保護カバ
ーなどとして有用な、新規な透明材料である。又、本発
明の重合性モノマーは、高硬度透明樹脂の原料として有
用であり、本発明の複合透明成型体の素材ともなり得る
樹脂のモノマーである。
【0002】
【従来の技術】無機ガラスは、透明性は言うに及ばず、
その他諸物性に優れていることから、透明材料として広
い分野で使用されている。しかし、破損し易いこと、か
つ破損したときの破片の形状の危険性が安全上問題視さ
れている。さらに昨今は、各種部材の軽量化が求められ
ており、無機ガラスが、透明な樹脂あるいは複合化樹脂
に取って代られようとする傾向が強くなってきている。
これまで、透明な熱可塑性樹脂の成型体、特に、ポリメ
チルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂などの
成型体は、その透明性や機械的物性、特に耐衝撃性に優
れ、又、加工性や生産性などにも優れ、更に美観性をも
有していることから、グレージング材として、各種の教
育文化施設やスポーツ施設、又は駅舎などの建築物の窓
や、屋根などの一部材として使用され、又、高速道路の
シェルターなどの防護壁や水族館の水槽として使用され
ている。更に、液晶機器や照明器具、コンピューターの
ディスプレイなどのディスプレイ装置の保護カバーとし
て、或いは看板や表示板などとしても使用されている。
【0003】しかしながら、これら樹脂は、線状ポリマ
ーであるために、成型体の表面硬度や剛性、耐熱性、耐
薬品性が必ずしも十分とは言えない。そこで、これらの
物性改良の為に、シリコン系樹脂やアクリル系樹脂によ
るハードコート処理が一般的に行われるが、耐薬品性の
点から、使用する溶剤は極めて限られた種類の中から選
択しなければならない。現状のコート技術では被覆膜の
厚みはせいぜい0.1mm程度が限界である等の問題があ
る。コート材によっては、これら樹脂の表面硬度や耐薬
品性はかなり改良されるものの、コート膜がこの程度の
厚さでは、耐熱性や剛性の改良までは望めない。このた
め、これらの樹脂の成型体を各種の部材として使用する
際には、剛性不足から外圧や風圧などによる変形を防ぐ
ため、肉厚な成型体にする必要がある。又、透明で表面
硬度が優れており、耐衝撃性も向上した樹脂として、ジ
エチレングリコールジアリルカーボネート樹脂が広く知
られている。しかし、この樹脂は重合時の体積収縮率が
大きく(14%)、かつ、重合完結までに長時間を要す
るなどの問題を有する上に、樹脂の耐衝撃性もまだ不十
分なものである。この様に、グレージング材などの透明
材料として使用し得る樹脂は、まだ見出されていない。
【0004】前記の課題を解決するものとして、透明な
樹脂の成型体同士を積層してなる複合樹脂が、透明材料
として開示されている。例えば、(メタ)アクリル酸
エステルの重合性モノマーを含有する該モノマーの重合
体及び/又は共重合体を基材とし、その表面に、より可
撓性を有する(メタ)アクリル酸エステルの重合性モノ
マー、或いはプレポリマーを塗布、又は該基材2枚の間
に注入し、重合して積層してなる複合樹脂(特開昭53
−2576)、ポリウレタン層とアクリル重合体の積
層において、両層が互いに独立した層であると同時に、
両層が互いに浸透した構造を有する複合樹脂(特開昭6
3−252738)、ポリカーボネート樹脂成型体の
表面に、(メタ)アクリル酸エステル共重合体を介し
て、ラダー型シリコン系オリゴマーの硬化被膜を形成
し、積層してなる複合樹脂(特開平3−287634)
などがある。また、透明材料となる樹脂に必要な耐候性
の改良を目的とした複合樹脂として、アクリル樹脂か
らなる基材に、高耐候性熱可塑性樹脂を積層することか
らなる複合樹脂(特開平3−30945)の技術もあ
る。
【0005】しかしながら、これら技術にも、物性上い
くつかの欠点が見受けられる。即ち、の技術では、耐
衝撃性は多少向上するものの、表面硬度はいまだ不十分
である、の技術では、該技術によるシートを単独で使
用する場合には、剛性が確保され難く、又、表面硬度も
不十分である、の技術では、表面硬度は改良されるも
のの、剛性には乏しい、の技術では、耐衝撃性には比
較的優れ、耐候性も改良されるものの、剛性及び表面硬
度は満足のいくものではない。さらに、耐衝撃性に優
れたポリカーボネート樹脂成型体にポリメチル(メタ)
アクリレート樹脂を積層して、耐熱性や耐候性を賦与し
た複合樹脂(US−3810815、US−39339
64)の技術なども見られる。しかし、この技術におい
ても、表面硬度や剛性の改良までは望めない。以上のよ
うに、グレージング材などとして広く産業上で使用し得
る特性を満足す樹脂成型体は見出されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、グレ
ージング材などとして広く産業上で使用し得る複合透明
成型体、及び新規な重合性モノマーを提供することであ
る。即ち、高い表面硬度、優れた耐擦傷性、剛性、耐衝
撃性、耐熱性、耐薬品性及び耐候性を合せ持つ樹脂成型
体及び該樹脂をなす重合性モノマーを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先の課題
を解決すべく鋭意検討した。その結果、本発明を完成す
るに到った。即ち、本発明は、全可視光線透過率85%
以上の透明な樹脂成型体の表面に、鉛筆硬度4H以上、
ロックウェルMスケール硬度100以上、全可視光線透
過率85%以上の高硬度透明樹脂を、膜厚0.2mm以上
に積層してなる曲げ弾性率350kgf /mm2 以上の複合
透明成型体、および透明な樹脂成型体を注型重合用鋳型
の中に設置し、その空間部に、高硬度透明樹脂の単量体
を注入し、重合して得られる前記の複合透明成型体、な
らびに透明な樹脂成型体と高硬度透明樹脂成型体とを張
り合わせて得られる前記の複合透明成型体に関するもの
である。本発明は、グレージング材などとして使用し得
る透明な樹脂成型体の優れた特性はそのまま維持しつ
つ、該成型体の有する不十分な物性を、該物性に優れた
他の樹脂成型体で補おうとするものである。即ち、汎用
で透明な樹脂成型体(以下、透明な樹脂成型体)に、本
発明者らが先に提案した高硬度透明樹脂(特開平2−8
4406、特開平3−14804、特開平3−4781
7、特開平3−72513、特開平3−179015、
及び特開平4−266927)を、注型重合法により
0.2mm以上の厚さに被覆する、或いは、0.2mm以上
の厚さの高硬度透明樹脂の成型体を接着することにより
積層して、優れた性能を有する複合化樹脂とすることで
ある。透明な樹脂成型体は、比較的、耐衝撃性に優れて
いる半面、表面硬度や剛性、及び耐薬品性や耐熱性など
が不十分であり、一方、本発明者らが先に提案した高硬
度透明樹脂は、表面硬度や剛性、及び耐薬品性や耐熱性
などには優れているものの、耐衝撃性はなお不十分であ
った。本発明は、透明な樹脂成型体の特性を活かしつ
つ、グレージング材などの透明材料として、不足な物性
を、高硬度透明樹脂でカバーすることにより、極めて優
れた性能を有する複合透明樹脂を得ることを可能にする
ものである。
【0008】本発明の複合透明成型体は、耐衝撃性( JI
S-K-7111による測定) が7 kgf・cm/cm2 以上であり、
表面硬度、耐擦傷性、耐薬品性、耐熱性などに優れた曲
げ弾性率350kgf /mm2 以上、全可視光線透過率85
%以上の極めて優れた物性を示す透明な高剛性体であ
る。
【0009】本発明における透明な樹脂成型体とは、全
可視光線透過率(ASTMD-1003法による)が85%以上の
値を有する樹脂成型体のことであり、高硬度透明樹脂及
び該樹脂成型体(以下、一括して高硬度透明樹脂とい
う)とは、全可視光線透過率85%以上の値を有し、鉛
筆硬度(JIS-K-5400による測定)4H以上、ロックウェ
ルMスケール硬度(ASTMD-786 法による)100以上、
好ましくは100〜140の値を有する樹脂のことであ
る。
【0010】本発明の複合透明成型体は、透明な樹脂成
型体と高硬度透明樹脂との積層体であり、その製法は注
型重合用鋳型の中に、相互溶解防護層を有するか、又は
有さない透明な樹脂成型体を設置し、その空間部に、高
硬度透明樹脂のモノマーを注入し、重合硬化させて、
0.2mm以上の膜厚で被覆する方法、或いは、透明な樹
脂成型体と0.2mm以上の厚さの高硬度透明樹脂の成型
体とを、接着剤層を介して張り合わせる方法である。本
発明の高硬度透明樹脂層の厚みは0.2mm以上あればよ
く、好ましくは、透明な樹脂成型体の種類、厚み等にも
よるが、0.5〜3mmである。本発明で、相互溶解防護
層とは、透明な樹脂成型体に高硬度透明樹脂を注型重合
法により積層する場合に、互いの樹脂の組み合わせによ
っては積層の樹脂界面が相互溶解をおこし、該界面にお
いて不透明になることを防ぐために、両樹脂間に介在さ
せる樹脂のことである。一方、接着剤層とは、両樹脂成
型体を張り合わせて積層する場合に、両樹脂間に介在さ
せる、接着性を有する樹脂層のことである。
【0011】透明な樹脂成型体なる樹脂としては、ポリ
メチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテルスルフォン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート樹脂及びアセチルセルローズ樹脂
が挙げられる。相互溶解防護層なる樹脂としては、ポリ
メチルメタクリレート樹脂、シリコン系熱硬化性樹脂、
アクリル系熱硬化性樹脂及びアクリル系光硬化性樹脂等
が、又、接着剤層なる樹脂としては、ポリビニルブチラ
ール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系熱
硬化性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、酢酸ビニル系樹脂及び塩化ビニル樹脂等が挙げられ
る。一方、高硬度透明樹脂とは、下記に示す樹脂であ
る。本発明に係る高硬度透明樹脂は、樹脂中に、少なく
とも、下記式(1)(化16)、または、下記式(2)
(化16)で表されるいづれかの構造を有する樹脂であ
る。
【0012】
【化16】 具体的には、以下に示す樹脂−a〜樹脂−jの様な樹脂
が挙げられる。樹脂−aは、1分子中に、下記一般式
(3)(化17)で表される官能基と、下記一般式
(4)(化17)又は一般式(5)(化17)で表され
る官能基とを兼備する単量体(A)を重合してなる樹脂
である。
【0013】
【化17】 樹脂−bは、単量体(A)と下記基群(化18)から選
ばれた少なくとも1種の官能基をm個(mは1〜6の整
数を表す)有する単量体(B)とを共重合してなる樹脂
である。
【0014】
【化18】 これらの樹脂−aおよび樹脂−bは、下記一般式(1
1)(化19)及び/又は(12)(化19)で表され
る構造単位を有する樹脂である。
【0015】
【化19】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R1 は水素原子
又はメチル基を表す)樹脂−cは、単量体(A)と1分
子中に−SH基を2つ以上有する単量体(C)とを共重
合してなる樹脂である。樹脂−dは、単量体(A)、単
量体(B)及び単量体(C)を共重合してなる樹脂であ
る。樹脂−eは、単量体(B)と、下記一般式(6)
(化20)で表される単量体(D)とを(n+m)が3
以上の整数になるように組み合わせて共重合してなる樹
脂である。
【0016】
【化20】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、R2 は残基
中にハロゲン原子、酸素原子、脂環族環、複素環又は芳
香環を有していてもよい飽和脂肪族残基、脂環族残基、
複素環残基を、nは1〜4の整数を表し、n=1のと
き、Xは酸素原子又は硫黄原子、n≧2のとき、Xは全
部が酸素原子又は全部が硫黄原子、或いは1〜2個が酸
素原子で残りが硫黄原子、又は1個が硫黄原子で残りが
酸素原子である)樹脂−eは、下記一般式(13)(化
21)及び/又は(14)(化21)で表される構造単
位を有する樹脂である。
【0017】
【化21】 (式中、R1 、R2 、X、Yおよびnは前記と同じ意味
を表し、又、mは1〜6の整数を表し、(n+m)は3
以上の整数を表す)樹脂−fは、単量体(B)と単量体
(D)とを(n+m)が3以上の整数になるように組み
合わせ、更に単量体(C)を共重合してなる樹脂であ
る。樹脂−gは、1分子中に、下記一般式(7)(化2
2)で表される官能基と、下記一般式(5)(化22)
又は一般式(8)(化22)で表される官能基とを兼備
する単量体(E)を重合させてなる樹脂であり、樹脂−
hは単量体(B)と単量体(E)とを共重合してなる樹
脂である。
【0018】
【化22】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表す)樹脂−
gおよび樹脂−hは、下記一般式(15)(化23)及
び/又は(16)(化23)で表される構造単位を有す
る樹脂である。
【0019】
【化23】 (式中、R1 は前記と同じ意味を表す)樹脂−iは、単
量体(B)と、下記一般式(9)(化24)で表される
単量体(F)とを(n+m)が3以上の整数になるよう
に組み合わせて共重合してなる樹脂である。
【0020】
【化24】 (式中、R3 は-C(=O)-NH-基、-C(=S)-NH-基、-C(=O)-O
- 基または-C(=O)- 基から選ばれた官能基(ただし、こ
の官能基の各々はその左側でイソプロペニルフェノキシ
基に結合している)を有していてもよい飽和脂肪族残
基、脂環族残基および残基中に脂環基、複素環、芳香環
及びヘテロ原子よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を有する脂肪族残基、又は -C(=O)-基を表し、nは1〜
4の整数を表す)樹脂−iは、下記一般式(17)(化
25)及び/又は(18)(化25)で表わされる構造
単位を有する樹脂である。
【0021】
【化25】 (式中、R1 、R3 、Y、nおよびmは前記とおなじ意
味を表す)樹脂−jは、単量体(B)と、下記一般式
(10)(化26)で表わされる単量体(G)とを共重
合してなる樹脂である。
【0022】
【化26】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R4 は残基中に
酸素原子、脂環族環、複素環、又は芳香環を有するか有
さない脂肪族残基、脂環族残基を、lは0又は1の数を
表し、i,jは1以上の整数で、かつl=0のときi=
j=1、l=1のときi+jは4以下であり、j=1の
とき、Xは酸素原子又は硫黄原子、j≧2のとき、Xは
全部が酸素原子か全部が硫黄原子、又は1つは酸素原子
で残りが硫黄原子、又は1つが硫黄原子で残りが酸素原
子である)樹脂−jは、下記一般式(19)、(20)
(化27)及び/又は(21)、(22)(化28)で
表される構造単位を有する樹脂である。
【0023】
【化27】
【0024】
【化28】 (式中、R1 、R4 、X、i,jおよびlは前記と同じ
意味を表す)
【0025】つぎに、前記の(樹脂−a)〜(樹脂−
j)で用いられる各単量体について説明する。1分子中
に、前記一般式(3)で表される官能基と、前記一般式
(4)、又は(5)で表される官能基とを兼備する単量
体(A)とは、イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
ジルイソシアネートと、1分子中に少なくとも水酸基又
はメルカプト基のいずれかの官能基と一般式(4)又は
(5)で表される官能基とを兼備する化合物(化合物
P)との反応により得られるもので、化合物Pとして
は、 エポキシ基又はチイラン基をアクリル酸又はメタクリ
ル酸で開環させて得られる化合物類、例えば、ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、1,4−ブチレングリコールモノ
アクリレート、1,4−ブチレングリコールモノメタク
リレート、グリセロール−1,2−ジアクリレート、グ
リセロール−1,2−ジメタクリレート、グリセロール
−1,3−ジアクリレート、グリセロール−1,3−ジ
メタクリレート、グリセロール−1−アクリレート−3
−メタクリレート、 フェニルグリシジルエーテル類のアクリル酸又はメタ
クリル酸の開環反応物、例えば、3−フェノキシ−2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、3−フェノキシ−2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2,4−ジブロ
モフェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2,4−ジブロモフェノキシ−2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、 ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルのアクリル
酸又はメタクリル酸の開環反応物、 ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリメタクリレート、 ビニルベンジルアルコール、ビニルチオベンジルアル
コール、 ビス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレー
ト、ビス(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレ
ート等が挙げられる。
【0026】これらを用いてカルバミン酸エステル又は
チオカルバミン酸エステルを得るのであるが、それはイ
ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネー
トのイソシアネート基と化合物Pの水酸基又はメルカプ
ト基との反応による。この際、合成反応が進み易いよう
に、ジブチルスズジラウレートやジメチルスズジクロラ
イド等のスズ化合物、又はモルフォリン、ジメチルアミ
ノベンゼン等のアミン類を加えて行っても良い。後のラ
ジカル反応での着色を防ぐ為には、スズ化合物を選択す
ることが好ましい。又、反応の際に溶媒を用いた場合
は、合成反応の後に溶媒を留去し、精製あるいは精製せ
ずに単量体(A)を得る。
【0027】単量体(A)として具体的には、N−(3
−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−2−
アクリロイルオキシエチルカルバメート、N−(3−イ
ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−2−メタ
クリロイルオキシエチルカルバメート、N−(4−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−2−アクリ
ロイルオキシエチルカルバメート、N−(4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジル)−2−メタクリロ
イルオキシエチルカルバメート、N−(3−イソプロペ
ニル−α,α−ジメチルベンジル)−1−アクリロイル
オキシプロパン−2−イルカルバメート、N−(3−イ
ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−1−メタ
クリロイルオキシプロパン−2−イルカルバメート、N
−(4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)
−1−アクリロイルオキシプロパン−2−イルカルバメ
ート、N−(3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベ
ンジル)−1,3−ジアクリロイルオキシプロパン−2
−イルカルバメート、N−(3−イソプロペニル−α,
α−ジメチルベンジル)−1,3−ジメタクリロイルオ
キシプロパン−2−イルカルバメート、N−(3−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−1−アクリ
ロイルオキシ−3−メタクリロイルオキシプロパン−2
−イルカルバメート、N−(4−イソプロペニル−α,
α−ジメチルベンジル)−1,3−ジアクリロイルオキ
シプロパン−2−イルカルバメート、N−(3−イソプ
ロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−2,2−ジア
クリロイルオキシメチル−3−アクリロイルオキシプロ
ピルカルバメート、N−(4−イソプロペニル−α,α
−ジメチルベンジル)−2,2−ジメタクリロイルオキ
シメチル−3−メタクリロイルオキシプロピルカルバメ
ート等が挙げられる。イソシアネート化合物とメルカプ
ト基との反応によるものとしては、上記のカルバメート
がチオカルバメートになった化合物が挙げられる。
【0028】前記の基群(化18)から選ばれる少なく
とも1種の官能基をm個(mは1〜6の整数を表わす)
を有する単量体(B)とは、アクリル酸、メタクリル酸
のエステル及びスチレンの誘導体である。m=1のもの
としては、例えば、メチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、
イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリ
レート、メトキシエチルアクリレート、メトキシエチル
メタクリレート、エトキシエチルアクリレート、エトキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、1,4−ブチレングリコールモノア
クリレート、1,4−ブチレングリコールモノメタクリ
レート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、
ブロモスチレン、クロロメチルスチレン、メトキシスチ
レン等が挙げられる。
【0029】m≧2のものとしては、例えば、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジメタク
リレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、ジ
プロピレングリコールジメタクリレート、2,2−ビス
(4−アクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロイル
オキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシプロピロ
イルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メ
タクリロイルオキシプロピロイルオキシフェニル)プロ
パン、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,3
−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジ
オールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタ
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジメタクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオペ
ンチルグリコールエステルジアクリレート、スピログリ
コールジアクリレート、スピログリコールジメタクリレ
ート、エポキシアクリレート、エポキシメタクリレー
ト、2−プロペノイックアシッド〔2−(1,1−ジメ
チル−2−〔(1−オキソ−2−プロペニル)オキシ)
エチル〕−5−エチル−1,3−ジオキサン−5−イ
ル〕メチルエステル、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ビス(アクリロイル
オキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビ
ス(メタクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレート、トリス(アクリロイルオコキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリス(メタクリロイルオキシ
エチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、メチル
トリ(アクリロイルオキシエトキシ)シラン、グリセロ
ールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、
ジブロムネオペンチルグリコールジアクリレート、ジブ
ロムネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジビニ
ルベンゼン、ウレタンアクリレート類、ウレタンメタク
リレート類、1,1,3,3,5,5−ヘキサ(アクリ
ロイルオキシ)シクロトリホスフォゼン、1,1,3,
3,5,5−ヘキサ(メタクリロイルオキシ)シクロト
リホスフォゼン、1,1,3,3,5,5−ヘキサ(ア
クリロイルエチレンジオキシ)シクロトリホスフォゼ
ン、1,1,3,3,5,5−ヘキサ(メタクリロイル
エチレンジオキシ)シクロトリホスフォゼン等が挙げら
れる。
【0030】1分子中に−SH基を2つ以上有する単量
体(C)としては、例えば、メタンジチオール、1,2
−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、
1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオ
ール、2,2−プロパンジチオール、1,6−ヘキサン
ジチオール、1,2,3−プロパントリチオール、1,
1−シクロヘキサンジチオール、1,2−シクロヘキサ
ンジチオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジ
チオール、3,4−ジメトキシブタン−1,2−ジチオ
ール、2−メチルシクロヘキサン−2,3−ジチオー
ル、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ−exo−cis−
2,3−ジチオール、1,1−ビス(メルカプトメチ
ル)シクロヘキサン、チオリンゴ酸ビス(2−メルカプ
トエチルエステル)、2,3−ジメルカプトコハク酸
(2−メルカプトエチルエステル)、2,3−ジメルカ
プト−1−プロパノール(2−メルカプトアセテー
ト)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(3−
メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビ
ス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコー
ルビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ジ
メルカプトプロピルメチルエーテル、2,3−ジメルカ
プトプロピルメチルエーテル、2,2−ビス(メルカプ
トメチル)−1,3−プロパンジチオール、ビス(2−
メルカプトエチル)エーテル、エチレングリコールビス
(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロール
プロパンビス(2−メルカプトアセテート)、トリメチ
ロールプロパンビス(3−メルカプトプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプ
トアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3
−メルカプトプロピオネート)等の脂肪族ポリオール
【0031】1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−
ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼ
ン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,
3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス
(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカ
プトエチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチル)ベン
ゼン、1,2−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベン
ゼン、1,2−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベン
ゼン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,
4−トリメルカプトベンゼン、1,3,5−トリメルカ
プトベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチ
ル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチ
ル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチ
ル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチ
ル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチレ
ンオキシ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプト
メチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メル
カプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス
(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4−
トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,
3,5−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼ
ン、1,2,3,4−テトラメルカプトベンゼン、1,
2,3,5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,4,
5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,3,4−テト
ラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4,5
−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,
3,4−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、
1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチル)ベン
ゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトエチ
ル)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプ
トメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラ
キス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,
4,5−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベン
ゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチレ
ンオキシ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メ
ルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5−
テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、
2,2’−ジメルカプトビフェニル、4,4’−ジメル
カプトビフェニル、4,4’−ジメルカプトビベンジ
ル、2,5−トルエンジチオール、3,4−トルエンジ
チオール、1,4−ナフタレンジチオール、1,5−ナ
フタレンジチオール、2,6−ナフタレンジチオール、
2,7−ナフタレンジチオール、2,4−ジメチルベン
ゼン−1,3−ジチオール、4,5−ジメチルベンゼン
−1,3−ジチオール、9,10−アントラセンジメタ
ンチオール、1,3−ジ(p−メトキシフェニル)プロ
パン−2,2−ジチオール、1,3−ジフェニルプロパ
ン−2,2−ジチオール、フェニルメタン−1,1−ジ
チオール、2,4−ジ(p−メルカプトフェニル)ペン
タン等の芳香族ポリオール、
【0032】2−メチルアミノ−4,6−ジチオール−
sym−トリアジン、2−エチルアミノ−4,6−ジチ
オール−sym−トリアジン、2−アミノ−4,6−ジ
チオール−sym−トリアジン、2−モルホリノ−4,
6−ジチオール−sym−トリアジン、2−シクロヘキ
シルアミノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジ
ン、2−メトキシ−4,6−ジチオール−sym−トリ
アジン、2−フェノキシ−4,6−ジチオール−sym
−トリアジン、2−チオベンゼンオキシ−4,6−ジチ
オール−sym−トリアジン、2−チオブチルオキシ−
4,6−ジチオール−sym−トリアジン等の複素環を
含有したポリチオール、1,2−ビス(メルカプトメチ
ルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチルチ
オ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチルチオ)
ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチルチオ)ベン
ゼン、1,3−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、
1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼ
ン、1,2,4−トリス(メルカプトメチルチオ)ベン
ゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチルチオ)ベ
ンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチルチオ)
ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチルチ
オ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチル
チオ)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカ
プトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキ
ス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4,5
−テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,
2,3,4−テトラキス(メルカプトエチルチオ)ベン
ゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチル
チオ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカ
プトエチルチオ)ベンゼン等、及びこれらの核アルキル
化物等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する芳香族
ポリチオール、
【0033】ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビ
ス(メルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプト
プロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメチルチオ)
メタン、ビス(2−メルカプトエチルチオ)メタン、ビ
ス(3−メルカプトプロピルチオ)メタン、1,2−
(メルカプトメチルチオ)エタン、1,2−ビス(2−
メルカプトエチルチオ)エタン、1,2−ビス(3−メ
ルカプトプロピル)エタン、1,3−ビス(メルカプト
メチルチオ)プロパン、1,3−ビス(2−メルカプト
エチルチオ)プロパン、1,3−ビス(3−メルカプト
プロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(メルカ
プトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(2−
メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス
(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、テトラキス
(メルカプトメチルチオメチル)メタン、テトラキス
(2−メルカプトエチルチオメチル)メタン、テトラキ
ス(3−メルカプトプロピルチオメチル)メタン、ビス
(2,3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、2,5
−ジメルカプト−1,4−ジチアン、ビス(メルカプト
メチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジス
ルフィド、ビス(メルカプトプロピル)ジスルフィド
等、及びこれらのチオグリコール酸及びメルカプトプロ
ピオン酸のエステル、ヒドロキシメチルスルフィドビス
(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルスル
フィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロ
キシエチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテー
ト)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3−メルカプ
トプロピオネート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビ
ス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピル
スルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒ
ドロキシメチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセ
テート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3−メ
ルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジスルフ
ィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエ
チルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネー
ト)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(2−メル
カプトアセテート)、ヒドロキシプロピルジスルフィド
ビス(3−メルカプトプロピオネート)、2−メルカプ
トエチルエーテルビス(2−メルカプトアセテート)、
2−メルカプトエチルエーテルビス(3−メルカプトプ
ロピオネート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオール
ビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−ジチアン
−2,5−ジオールビス(3−メルカプトプロピオネー
ト)、チオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチル
エステル)、チオジプロピオン酸ビス(2−メルカプト
エチルエステル)、4,4−チオジブチル酸ビス(2−
メルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコール酸ビ
ス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジプロピ
オン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4
−ジチオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステ
ル)、チオジグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプト
プロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3
−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオグリコール
酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジ
チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピ
ルエステル)等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有す
る脂肪族ポリチオール、3,4−チオフェンジチオー
ル、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ル等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する複素環化
合物等が挙げられる。
【0034】単量体(D)とは、前記一般式(6)で表
され、具体的には、イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネートと、残基中にハロゲン原子、酸
素原子、脂環族環、複素環または芳香環を有するか有さ
ない飽和脂肪族残基、脂環族残基または複素環残基と−
OH基または−SH基を1〜4個有する化合物とを、イ
ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネー
トの有するイソシアネート基と、−OH基または−SH
基との間で反応させて得られるカルバミン酸エステルま
たはカルバミン酸チオエステル化合物が例示される。こ
こで一般式(6)において、nが2以上のとき、Xはす
べて酸素原子または硫黄原子の化合物、あるいは1つ又
は2つが酸素原子で残りが硫黄原子、1つが硫黄原子で
残りが酸素原子である化合物も含まれる。さらに、残基
−Rは、その構造の有する立体的な堅固さ等にもよる
が、一般的には低分子量のもの程好ましく、残基部分の
分子量は15〜500のものが特に好ましい。
【0035】単量体(D)を製造する場合に用いられ
る、残基中に、ハロゲン原子、酸素原子、脂環族環、複
素環または芳香環を有するか有さない脂肪族残基、脂環
族残基または複素環残基と−OH基または−SH基を1
〜4個有する化合物とは、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール、ヘプタノール、オクタノール、シクロペンタ
ノール、シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シ
クロオクタノール、2,2,2−トリクロロエタノー
ル、2,2,2−トリフルオロエタノール、1,3−ジ
クロロ−2−プロパノール、2,3−ジクロロ−1−プ
ロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、1
−クロロ−2−プロパノール、3−クロロ−1−プロパ
ノール、2−クロロエタノール、2−ブロモエタノー
ル、メタンチオール、エタンチオール、プロパンチオー
ル、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオ
ール、ヘプタンチオール、オクタンチオール、シクロヘ
キサンチオール、ベンジルアルコール、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2−ブタンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、スピログリコール、1,4
−シクロヘキサンジオール、トリシクロ〔5,2,1,
2,O 〕デカン−4,8−ジメタノール、3−クロロ−
1,2−プロパンジオール、3−ブロモ−1,2−プロ
パンジオール、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオ
ール、ジブロモネオペンチルグリコール、ビスフェノー
ルA(2−ヒドロキシエチル)エーテル、ビスフェノー
ルF(2−ヒドロキシエチル)エーテル、ビスフェノー
ルS(2−ヒドロキシエチル)エーテル、ビフェニル
(2−ヒドロキシエチル)エーテル、テトラブロモビス
フェノールA(2−ヒドロキシエチル)エーテル、ベン
ゼンジメタノール、エタンジチオール、プロパンジチオ
ール、ブタンジチオール、ペンタンジチオール、ヘキサ
ンジチオール、プロパントリチオール、シクロヘキサン
ジチオール、エチレングリコールビス(2−メルカプト
アセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプ
トプロピオネート)、ビス(メルカプトメチル)ベンゼ
ン、2−ヒドロキシエチルジスルフィド、2−メルカプ
トエタノール、1−メルカプト−2−プロパノール、グ
リセノール、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−
ヘキサントリオール、1,3,5−トリス(2−ヒドロ
キシエチル)シアヌル酸、ペンタエリスリトール、スレ
イトール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオー
ル、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプト
アセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−
メルカプトプロピオネート)などである。
【0036】これらを用いてカルバミン酸エステル化合
物またはチオカルバミン酸エステル化合物を得るには、
イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ
ートのイソシアネート基と、−OH基または−SH法と
の反応によるが、この時合成反応が進み易いように触媒
としてジブチルスズジラウレートやジメチルスズジクロ
ライドなどのスズ化合物またはモルフォリン、ジメチル
アミノベンゼンなどのアミン類を加えて行っても良い
が、後のラジカル反応で着色を防ぐためにはスズ化合物
を選択することが好ましい。また、溶媒を用いた場合に
は、合成反応の後に溶媒を留去する。さらに必要に応じ
て精製を行い単量体(D)を得る。単量体(D)とし
て、具体的には、下記の一般式(24)(化29)、
(25)(化30)及び(26)(化31)等で表され
る化合物が例示される。
【0037】
【化29】
【0038】
【化30】
【0039】
【化31】 更に下記一般式(27)(化32)、(28)(化3
3)及び(29)(化34)等で表される化合物も挙げ
られる。
【0040】
【化32】
【0041】
【化33】
【0042】
【化34】
【0043】1分子中に、前記一般式(7)で表される
官能基と、前記一般式(8)又は一般式(5)で表され
る官能基とを兼備する単量体(E)とは、例えば、 イソプロペニルフェノールと、アクリル酸、メタクリ
ル酸またはそれらの酸塩化物を反応させて得られる化合
物、 イソプロペニルフェノールに、前記一般式(8)また
は(5)で表される官能基を1つ以上と、イソプロペニ
ルフェノールの有するフェノール性水酸基と反応しうる
官能基、たとえば−COOH基、−COCl基、ハロゲ
ン化アルキル基、−SO3 R(Rはアルキル又はアリー
ル基)基、−NCO基、−NCS基、エポキシ基等を1
つ以上兼備する化合物を反応させて得られる化合物、 イソプロペニルフェノールにイソプロペニルフェノー
ルの有するフェノール性水酸基と反応可能な官能基を1
つ以上と、(メタ)アクリル酸またはそれらの酸塩化物
の有する−COOH基または−COCl基と反応可能な
官能基、たとえば、−OH基、−NH2 基、ハロゲン化
アルキル基等を1つ以上兼備する化合物を反応させ、得
られた化合物に(メタ)アクリル酸またはそれらの酸塩
化物を反応させて得られる化合物、 エポキシ基を1つ以上有する化合物をイソプロペニル
フェノールで開環反応し、得られた化合物に(メタ)ア
クリル酸、またはそれらの酸塩化物を反応させて得られ
る化合物などが挙げられる。
【0044】における一般式(8)または(5)で表
わされる官能基を1つ以上と、イソプロペニルフェノー
ルの有するフェノール性水酸基と反応しうる官能基、例
えば、−COOH基、−COCl基、ハロゲン化アルキ
ル基、−SO3 R(Rはアルキル又はアリール基)基、
−NCO基、−NCS基、エポキシ基等を1つ以上兼備
する化合物とは、例えば、2−カルボキシエチルアクリ
レート、2−カルボキシエチルメタクリレート、カルボ
キシフェニルアクリレート、カルボキシフェニルメタク
リレート、2−ブロムエチルアクリレート、2−ブロム
エチルメタクリレート、クロロメチルスチレン、2−イ
ソシアナートエチルアクリレート、2−イソシアナート
エチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレートなどが例示される。これらを用い
て単量体(E)を得るには、イソプロペニルフェノール
の有するフェノール性水酸基と、上記化合物の有する−
COOH基、−COCl基との間のエステル化反応、ハ
ロゲン化アルキル基、−SO3 R(Rはアルキル又はア
リール基)基との間のエーテル化反応、−NCO基、−
NCS基との間のウレタン化反応、エポキシ基との間の
開環反応等、従来公知の方法に準じた反応により得るこ
とができる。
【0045】のイソプロペニルフェノールにイソプロ
ペニルフェノールの有するフェノール性水酸基と反応可
能な官能基を1つ以上と、(メタ)アクリル酸またはそ
れらの酸塩化物の有する−COOH基または−COCl
基と反応可能な官能基、たとえば、−OH基、−NH2
基、ハロゲン化アルキル基等を1つ以上兼備する化合物
を反応させて得られた化合物とは、例えば、一分子中に
ハロゲン化アルキル基を2つ以上有する化合物とイソプ
ロペニルフェノールとのエーテル化反応生成物で、か
つ、ハロゲン化アルキル基を1つ以上有する化合物、例
えば、1,2−ジブロモエタン、1,3−ジブロモプロ
パン、1,4−ジブロモブタン、1,5−ジブロモペン
タン、ブロモクロロエタン、1−ブロモ−3−クロロプ
ロパン、1−ブロモ−4−クロロブタン、1−ブロモ−
5−クロロペンタンなどと、イソプロペニルフェノール
とのエーテル化反応生成物で、かつ、ハロゲン化アルキ
ル基を1つ以上有する化合物、一分子中にハロゲン化ア
ルキル基を1つ以上と−OH基を1つ以上有する化合物
と、イソプロペニルフェノールとのエーテル化反応生成
物、例えば、エチレンブロモヒドリン、エチレンクロロ
ヒドリン、1,3−ジブロモ−2−プロパノール、2,
3−ジブロモ−1−プロパノール、1,3−ジクロロ−
2−プロパノール、3−ブロモ−1,2−プロパンジオ
ール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、1−ブ
ロモ−2−プロパノール、3−ブロモ−1−プロパノー
ル、1−クロロ−2−プロパノール、3−クロロ−1−
プロパノール、4−クロロ−1−ブタノールなどとイソ
プロペニルフェノールとのエーテル化反応生成物、一分
子中に−COOH基、−COCl基、−COBr基、を
1つ以上とハロゲン化アルキル基を1つ以上とを併有す
る化合物とイソプロペニルフェノールとのエステル化反
応生成物、例えば、3−ブロモプロピオニルクロライ
ド、3−クロロプロピオニルクロライド、4−ブロモブ
チリルクロライド、4−クロロブチリルクロライドなど
とイソプロペニルフェノールとのエステル化反応生成物
などを挙げることができる。これらに、(メタ)アクリ
ル酸またはそれらの酸塩化物を従来公知の方法に準じた
反応により、エステル化反応させることにより単量体
(E)を得ることができる。
【0046】のエポキシ基を1つ以上有する化合物と
は、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、1,2−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド、シクロヘキセンオキサイド、エピクロルヒドリン、
エピブロムヒドリン、グリシドール、エポキシフェノキ
シプロパン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルイソプロピルエーテル、アリル
グリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビ
スフェノールA系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールS系エポキシ樹脂、フタル
酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルp−オキシ安息
香酸、ビニルシクロヘキセンオキサイド、N,N−ジグ
リシジルアニリン、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジルp−アミノフェノール、ジグ
リシジルヒダントイン、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、などを挙げることができ、これらをイソプロペニル
フェノールで開環反応させ、得られた化合物の有する−
OH基に、(メタ)アクリル酸またはそれらの塩化物の
−COOH基、または−COCl基を従来公知の方法に
準じた反応によりエステル化させることにより単量体
(E)を得ることができる。
【0047】単量体(E)の例としては、下記一般式
(30)(化35)、(31)(化35)、(32)
(化35)で表される化合物が挙げられる。
【0048】
【化35】
【0049】前記一般式(9)で表わされる単量体
(F)とは、イソプロペニルフェノールと、該化合物の
有するフェノール性水酸基と反応しうる−NCO基、−
NCS基、−COOH基、−COCl基、−COBr
基、ハロゲン化アルキル基、−SO3 R基(Rはアルキ
ル基又はアリール基)、=SO4 基等の官能基からなる
群から選んだ1〜4個の官能基と飽和脂肪族残基、脂環
族残基、または残基中に脂環基、複素環、芳香環および
ヘテロ原子(窒素原子、硫黄原子、酸素原子等)よりな
る群より選んだ少なくとも1種を有する脂肪族残基を兼
備する化合物、あるいはイソプロペニルフェノールとホ
スゲンとを反応させて得られる化合物であり、更に詳し
くは、イソプロペニルフェノールの有するフェノール性
水酸基と、−NCO基、−NCS基との反応で得られる
カルバミン酸エステル化合物、カルバミン酸チオエステ
ル化合物、−COOH基、−COCl基、−COBr基
との反応で得られるエステル化合物、−COCl基、ホ
スゲンとの反応で得られるカーボネート化合物、ハロゲ
ン化アルキル基、−SO3 R基(Rはアルキル基又はア
リール基)、=SO4 基との反応で得られるエーテル化
合物である。
【0050】さらに上記一般式(9)中での有機基R3
は、立体的な堅固さ等にもよるが、一般的には低分子量
のもの程好ましく、残基部分の分子量が15〜500の
ものが好適に用いられる。単量体(F)を製造する場合
に用いられるイソプロペニルフェノールの有するフェノ
ール性水酸基と反応しうる−NCO基、−NCS基、−
COOH基、−COCl基、−COBr基、ハロゲン化
アルキル基、−SO3 R基(Rはアルキル基又はアリー
ル基)、=SO4 基等の官能基からなる群から選んだ1
〜4個の官能基と飽和脂肪族残基、脂環族残基、または
残基中に脂環基、複素環、芳香環およびヘテロ原子(窒
素原子、硫黄原子、酸素原子等)よりなる群より選んだ
少なくとも1種を有する脂肪族残基を兼備する化合物と
は、例えば、メチルイソシアネート、エチルイソシアネ
ート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネー
ト、シクロヘキシルイソシアネート、メチルイソチオシ
アネート、エチルイソチオシアネート、プロピルイソチ
オシアネート、ブチルイソチオシアネート、シクロヘキ
シルイソチオシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1−メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシア
ネート、1,2−ジメチルシクロヘキサン−ω,ω’−
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
フェニレンビス(イソプロピルイソシアネート)、1,
6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジ
イソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、
リジンエステルトリイソシアネート、1,3,6−ヘキ
サメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソチオシアネー
ト、シクロヘキサンジイソチオシアネート等、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、
フェニル酢酸、マロン酸、コハク酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸、グルタル酸、グルタコン酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、シクロプロパンジカルボン酸、シクロブタンジカ
ルボン酸、ピン酸、ホモピン酸、シクロペンタンジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、フェニレン二酢
酸、オキシ二酢酸、オキサアジピン酸、チオ二酢酸、チ
オジプロピオン酸、ジチオ二酢酸、ジチオプロピオン
酸、及びこれらの酸塩化物、酸臭化物等、ジエチレング
リコールジクロロホルメート、
【0051】ヨードメタン、ブロモメタン、クロロメタ
ン、ヨードエタン、ブロモエタン、クロロエタン、ヨー
ドプロパン、ブロモプロパン、クロロプロパン、ヨード
ブタン、ブロモブタン、クロロブタン、ヨードペンタ
ン、ブロモペンタン、クロロペンタン、ヨードヘキサ
ン、ブロモヘキサン、クロロヘキサン、ヨードヘプタ
ン、ブロモヘプタン、クロロヘプタン、ヨードオクタ
ン、ブロモオクタン、クロロオクタン、ヨードシクロペ
ンタン、ブロモシクロペンタン、クロロシクロペンタ
ン、ヨードシクロヘキサン、ブロモシクロヘキサン、ク
ロロシクロヘキサン、ベンジルクロライド、硫酸ジメチ
ル、硫酸ジエチル、p−トルエンスルホン酸メチルエス
テル、p−トルエンスルホン酸エチルエステル、ジヨー
ドエタン、ジブロモエタン、ジクロロエタン、ジヨード
プロパン、ジブロモプロパン、ジクロロプロパン、ジヨ
ードブタン、ジブロモブタン、ジクロロブタン、ジヨー
ドペンタン、ジブロモペンタン、ジクロロペンタン、ジ
ヨードヘキサン、ジブロモヘキサン、ジクロロヘキサ
ン、ブロモクロロエタン、ブロモクロロプロパン、クロ
ロヨードプロパン、ブロモクロロブタン、ブロモクロロ
ペンタン、ブロモクロロヘキサン、α,α’−ジブロモ
キシレン、α,α’−ジクロロキシレン等を用いる。こ
れらを用いてカルバミン酸エステル化合物、カルバミン
酸チオエステル化合物、エステル化合物、カーボネート
化合物、エーテル化合物を得るにはイソプロペニルフェ
ノールの有するフェノール性水酸基と反応しうる−NC
O基、−NCS基、−COOH基、−COCl基、−C
OBr基、ハロゲン化アルキル基、−SO3 R基(Rは
アルキル基又はアリール基)、=SO4 基等の官能基か
らなる群から選んだ1〜4個の官能基と飽和脂肪族残
基、脂環族残基、または残基中に脂環基、複素環、芳香
環およびヘテロ原子(窒素原子、硫黄原子、酸素原子
等)よりなる群から選んだ少なくとも1種を有する脂肪
族残基を兼備する化合物あるいは、ホスゲンと、イソプ
ロペニルフェノールとを従来公知の方法により反応を行
うことにより得られる。溶媒を用いた場合は、合成反応
の後に溶媒を留去する。さらに必要に応じて、精製を行
い単量体(F)を得る。単量体(F)として具体的に
は、下記の一般式(33)(化36)、(34)(化3
6)、(35)(化37)、(36)(化38)、(3
7)(化38)及び(38)(化39)が挙げられる化
合物等が例示される。
【0052】
【化36】
【0053】
【化37】
【0054】
【化38】
【0055】
【化39】
【0056】前記一般式(10)で表される単量体
(G)とは、具体的には、 イソプロペニルフェノールとイソプロペニル−α,α
−ジメチルベンジルイソシアネートとで、イソプロペニ
ルフェノールの有するフェノール性水酸基とイソプロペ
ニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネートの有す
るイソシアネート基との間でカルバミン酸エステル化反
応させて得られる化合物、 残基中に酸素原子、脂肪族環、複素環または芳香族環
を有するか有さない脂肪族残基、脂環族残基にエポキシ
基またはチイラン基を1つ以上2つ以下有する化合物を
イソプロペニルフェノールにより開環し、開環反応によ
り生成した−OH基または−SH基にイソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジルイソシアネートの有するイソ
シアネート基をカルバミン酸エステル化反応またはチオ
カルバミン酸エステル化反応させて得られる化合物、 残基中に酸素原子、脂肪族環、複素環または芳香族環
を有するか有さない脂肪族残基、脂環族残基にイソプロ
ペニルフェノールの有するフェノール性水酸基と反応可
能なハロゲン化アルキル基を1つ以上と、−OH基およ
び/または−SH基を1つ以上兼備する化合物とイソプ
ロペニルフェノールをハロゲン化アルキル基とイソプロ
ペニルフェノールの有するフェノール性水酸基とでエー
テル化反応させ、さらに−OH基および/または−SH
基とイソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネートの有するイソシアネート基をカルバミン酸エス
テル化反応および/またはチオカルバミン酸エステル化
反応させて得られる化合物、等が挙げられる。
【0057】さらに前記一般式(10)中での残基R4
はその構造の有する立体的な堅固さにもよるが、一般的
には低分子量のもの程好ましく、残基部分の分子量25
〜500が好適に用いられる。上記の残基中に酸素原
子、脂肪族環、複素環または芳香族環を有するか有さな
い脂肪族残基、脂環族残基にエポキシ基またはチイラン
基を1つ以上2つ以下有する化合物とは、例えば、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、2,3−エポキシ
ブタン、3,4−エポキシブタン、2,3−エポキシペ
ンタン、1,2−エポキシヘキサン、エポキシシクロヘ
キサン、エポキシシクロヘプタン、エポキシシクロオク
タン、スチレンオキサイド、2−フェニル−1,2−エ
ポキシプロパン、テトラメチルエチレンオキシド、エピ
ロクロルヒドリン、エピブロモヒドリン、グリシドー
ル、1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン、グリ
シジルイソプロピルエーテル、エチレンスルフィド、プ
ロピレンスルフィド、イソブテンスルフィド、2,3−
ブチレンスルフィド、スチレンスルフィド、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリ
シジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテル、スピログリコールジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールA系エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノー
ルA系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エポキシ樹
脂、ビスフェノールS系エポキシ樹脂、アリサイクリッ
クジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキシ
アジペート、アリサイクリックジエポキシカルボキシレ
ート、ビニルシクロヘキセンジオキシド、フタル酸ジグ
リシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジル
エステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステ
ル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、マロン酸ジグ
リシジルエステル、コハク酸ジグリシジルエステル、グ
ルタル酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジ
ルエステル、N,N−ジグリシジルアニリン、ジグリシ
ジルヒダントインなどが挙げられる。
【0058】残基中に酸素原子、脂肪族環、複素環また
は芳香族環を有するか有さない脂肪族残基、脂環族残基
にイソプロペニルフェノールの有するフェノール性水酸
基と反応可能なハロゲン化アルキル基を1つ以上と、−
OH基および/または−SH基を1つ以上兼備する化合
物とは、例えば、ヨードエタノール、ブロモエタノー
ル、ブロモプロパノール、3−ブロモ−1,2−プロパ
ンジオール、ブロモヘキサノール、クロロエタノール、
クロロプロパノール、3−クロロ−1,2−プロパンジ
オール、クロロブタノール、クロロヘキサノール、1,
4−ジブロモ−2,3−ブタンジオール、2,3−ジブ
ロモ−1,4−ブタンジオール、1,4−ブロモ−2−
ブタノール、1,3−ジブロモ−2−プロパノール、
2,3−ジブロモプロパノール、1,3−ジクロロ−2
−プロパノール、ジブロモネオペンチルグリコール、ク
ロロプロパンチオールなどが挙げられる。
【0059】これらを用いて、公知のカルバミン酸エス
テル化反応、チオカルバミン酸エステル化反応、エーテ
ル化反応、エポキシ基またはチイラン基の開環反応等を
用いて、前述の、、に記載したような単量体
(G)を得ることができる。溶媒を用いた場合は合成反
応の後に溶媒を留去する。さらに必要にに応じて精製を
行い単量体(G)を得る。単量体(G)として具体的に
は、下記一般式(39)(化40)及び(40)(化4
0)で表される化合物等が挙げられる。
【0060】
【化40】
【0061】本発明で用いられる高硬度透明樹脂は、上
述の単量体を重合することにより得ることができる。単
量体(A)は、単独で重合可能な単量体であり、単独重
合させることにより(樹脂−a)を与え、また、単量体
(B)と共重合させることにより(樹脂−b)を与え
る。この共重合における単量体(A)と単量体(B)と
の単量体の比率は、各単量体の有する官能基の種類及び
単量体の構造などにより一概には決められないが、単量
体(A)中のイソプロペニルフェニル基1当量に対し
て、単量体(A)および(B)中の下記の基群(化4
1)の総和が0.5〜10当量の範囲であることが好ま
しい。
【0062】
【化41】 また、単量体(A)は、単量体(C)と共重合させるこ
とにより(樹脂−b)に比較して耐衝撃性の改善された
(樹脂−c)を与える。
【0063】又、単量体(A)、(B)、(C)を共重
合させることにより、(樹脂−c)に比較して耐衝撃性
の改善された(樹脂−d)が得られる。この共重合の際
の単量体の比率は、各単量体の有する官能基の種類及び
単量体の構造などにより一概には決められない。上記単
量体の混合物中での単量体(A)の有するイソプロペニ
ルフェニル基と、単量体(C)の有する−SH基、及び
単量体(A)と単量体(B)が各々有する前記の基群
(化41)の総和との比率は、上記単量体の有する官能
基の種類及び単量体の構造などにより一概には決められ
ないが、−SH基の割合が少ないと十分な耐衝撃性の向
上が見られず、逆に多過ぎると重合物がゴム状になり、
表面硬度や剛性が大幅に低下する。また、上記基群(化
41)の割合が少ないと重合物が得られず、多過ぎると
重合の制御が困難になる。共重合の際の使用割合は、イ
ソプロペニルフェニル基1当量に対して、−SH基は、
通常0.1〜5当量、好ましくは0.3〜1.5当量で
あり、また上記基群(化41)の総和は、通常0.3〜
10当量、好ましくは0.5〜6当量の範囲である。単
量体(D)は単独では重合し得ない単量体であり、単量
体(B)と共重合することにより、(樹脂−e)を与え
る。この共重合における単量体(D)と単量体(B)と
の共重合の比率は、単量体(A)と単量体(B)の比率
に準じる。又、単量体(D)、単量体(B)、(C)を
共重合させることにより、(樹脂−e)に比較して耐衝
撃性の改善された(樹脂−f)を与える。この共重合に
おける単量体の共重合の比率は、単量体(A)、
(B)、(C)の比率に準じる。
【0064】単量体(E)は、単独で硬化可能な単量体
であり、単独重合させることにより(樹脂−g)を与え
る。また、単量体(E)は単量体(B)と共重合させる
ことにより、(樹脂−h)を与える。この共重合におけ
る単量体(E)と単量体(B)との共重合の比率は、単
量体(A)と単量体(B)の比率に準じる。単量体
(F)、(G)は単独では重合し得ない単量体であり、
単量体(B)と共重合することにより、それぞれ(樹脂
−i)及び(樹脂−j)を与える。本共重合における単
量体(F)または(G)と単量体(B)との共重合の比
率は、単量体(A)と単量体(B)の比率に準じる。
又、各樹脂を与える単量体を混合して重合硬化すること
により、上記の樹脂群の2種以上からなる高硬度透明樹
脂を得ることは当然可能である。
【0065】本発明の複合透明成型体は、注型重合用鋳
型の中に設置した透明な樹脂成型体と該鋳型との空間部
に、高硬度透明樹脂となる単量体を、注入し、重合させ
て積層するか、又は、高硬度透明樹脂となる単量体を重
合して得られた高硬度透明樹脂の成型体を、透明な樹脂
成型体に張り合わせて積層する方法により得られる。本
発明の高硬度透明樹脂となる単量体の重合は、ラジカル
重合である。重合方法としては、熱重合のみならず、紫
外線、γ線等を用いた方法も使用でき、また、これらを
組み合わせて行うこともできる。しかし、熱重合法が特
に好ましい。熱重合を行う際のラジカル重合開始剤は特
に限定されず、公知のベンゾイルパーオキサイド、p-ク
ロロベンゾイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオ
キシカーボネート、ジ-2- エチルヘキシルパーオキシカ
ーボネート、t-ブチルパーオキシピバレート等の過酸化
物およびアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物が
使用でき、その使用量は0.01〜5 重量%の割合である。
紫外線硬化による場合の光増感も特に限定されず、公知
のベンゾイン化合物、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、2-ヒドロキシ-2- ベン
ゾインプロパン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンジ
ル、チオキサントン、ジフェニルジスルフィド等が使用
でき、その使用量は0.01〜5 重量%の割合である。γ線
等の放射線を使用する場合は、一般的には重合開始剤等
は必ずしも必要とはしない。熱重合は、加熱温度が50
〜200℃、1〜8時間の範囲で行われる。高硬度透明
樹脂の単独の場合の重合、あるいは透明な成型体と高硬
度透明樹脂との複合化の場合の重合は、それぞれの場合
の最適な重合条件で行われる。また、重合前のモノマー
の液あるいは混合液には、予め、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色防止剤、ケイ光染料又は近赤外線吸収剤など
の添加剤、あるいは他の反応性モノマー等を適宜加えて
も良い。そして、このようにして調製したモノマーの液
あるいは混合液は、必要に応じて、脱泡処理を施す。
【0066】次に、樹脂の複合化法、つまり、本発明の
複合透明成型体の製法について、以下に具体的に述べ
る。まずは、注型重合法であるが、本方法は、注型重合
用鋳型の中に、透明な樹脂成型体を設置し、その空間部
に、高硬度透明樹脂の単量体を注入し、重合して複合透
明成型体を得る方法である。ここで、注型重合用鋳型と
は、鋳型材なる同形の成型体2枚の各々に、該鋳型材の
周囲にガスケットを配し、その内側の隣接部に、透明な
樹脂成型体と鋳型材との間に空間部を設ける為のスペー
サーを配し、透明な樹脂成型体に高硬度透明樹脂層を所
望の厚さに積層できる様にする。この様な形態の鋳型材
2枚を、両者のガスケット面同志がきっちりと接する様
に合わせて一体化させ、このものの周囲をクリップの様
な固定具で固定したものである。尚、この際、モノマー
の注入前後にはガスケットの一部が開閉できるように、
その部分はモノマーを注入するまで固定しないでおく。
また、透明な樹脂成型体の片面のみに高硬度透明樹脂を
積層する場合には、スペーサーは鋳型材の片面のみに配
置すればよい。鋳型材の材質としては、汎用の金属、例
えば、鉄、銅、アルミニウム、或いは真鍮などの合金類
のいづれでも良く、又はガラス、更にはガラス繊維強化
プラスチックや炭素繊維強化プラスチックなどの複合樹
脂も使用できる。要は、表面が平滑で、注入する高硬度
透明樹脂の単量体と作用し合わない、例えば、単量体に
よる鋳型の腐食、鋳型からの溶出成分による単量体の変
質、又は単量体の浸透等を起こさない材質のものであれ
ば良い。熱重合の場合には、その熱により変質したり、
寸法安定性を欠くようなものであってはならない。ガス
ケットの材質としては、耐薬品性や耐熱性を有し、かつ
単量体を浸透させないものであり、又、適度な柔軟性を
有するものであることが必要である。例えば、樹脂性の
ものとしては、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂などの
チューブやシートが使用できる。又、ガスケットの厚さ
は、高硬度透明樹脂の硬化時の僅かな収縮を考慮するな
らば、所望する複合透明成型体の厚さより僅かに厚くな
るようにする。スペーサーの材質としては、ガスケット
と同質同形のものでも良いが、その他の汎用の樹脂のシ
ートも使用できる。又、スペーサーの厚さは、やはり先
の理由により、透明な樹脂成型体に積層する高硬度透明
樹脂層の所望の厚さよりやや厚くなるようにする。鋳型
の形状は、所望する複合透明成型体の形状に合致したも
のでなければならない。本発明に関わる重合法によれ
ば、樹脂の複合化は、平面のものは勿論、曲率を有する
もののいづれの複合化も可能である。よって、鋳型の形
状は、所望する複合透明成型体の形状に合わせて、自由
に設計、選択できる。ここで、曲率を有する複合透明成
型体を得ようとするならば、前以って、複合透明成型体
の基材となる、曲率を有する透明な樹脂成型体を用意す
る必要があるが、それは、透明な樹脂成型体を、鋳型材
2枚の間に置いて熱風炉に設置した後、透明な樹脂成型
体のガラス転移温度(Tg)付近の温度で1〜2時間加
熱することによって容易に得られる。なお、本法におい
ては、必要により、内部離型剤や外部離型剤などの離型
剤を使用してもよい。
【0067】次に、透明な樹脂成型体について述べる。
該成型体は、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテ
ルスルフォン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂又はジエチ
レングリコールビスアリルカーボネート樹脂からなる成
型体のなかから選択することができる。成型体の大きさ
は、所望の複合透明成型体に合致する大きさである。し
かし、厚さは、あまり薄すぎると、重合時の固定安定性
に欠けるので、0.2mm以上の厚さのものが好ましい。
該透明な樹脂成型体が相互溶解防護層を有する場合につ
いて述べる。相互溶解防護層なる樹脂は、先に述べたよ
うに、ポリメチルメタクリレート樹脂、シリコン系熱硬
化性樹脂、アクリル系熱硬化性樹脂又はアクリル系光硬
化性樹脂のなかから選ぶことができる。これらから選ば
れた樹脂による相互溶解防護層は、シート状のもの又は
コート状のものの、いづれの形態であっても良い。そし
て、これらを透明な樹脂成型体に積層する方法として
は、シート状のものの場合には、それを透明な樹脂成型
体の表面に密接させて、通常行われる熱融着法によって
行えば良い。一方、コート状のものの場合には、該樹脂
を適当な溶剤に溶かした溶液に、透明な樹脂成型体を浸
漬し、引き出した後に溶剤を除去し、その後熱硬化、或
いは、光硬化すれば良い。この際、相互溶解防護層の厚
さは、透明な樹脂成型体と高硬度透明樹脂との積層界面
での、相互溶解による不透明化を防止し得るだけの厚さ
であれば十分であり、必要以上に厚くことはない。両樹
脂の組み合わにもよるが、通常は2μm〜100μmで
あれば十分である。
【0068】次に、透明な樹脂成型体と高硬度透明樹脂
成型体を、接着剤層を介して張り合わせる積層法につい
て述べる。ここで接着剤層なる樹脂は、先に述べたよう
に、ポリビニルブチラール樹脂、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル系熱硬化性樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル系樹脂及び塩化ビ
ニル樹脂から選んで良い。そして、これらの樹脂による
接着剤を、透明な樹脂成型体、又は高硬度透明樹脂成型
体のいづれかの表面に、或いは、両樹脂の各々の表面に
塗布し、それから、接着剤層を中にして両樹脂を対向さ
せ、張り合わせを行う。ここで、張り合わせ法として
は、接着剤なる樹脂にもよるが、通常は、オートクレー
ブに入れて、減圧脱泡をおこない、ついで加熱加圧して
行う。加熱温度は40〜120℃、圧力は5〜10kgf/
cm2 である。ここで、本張り合わせに用いられる高硬度
透明成型体は、先の複合透明成型体を注型重合法により
製造する方法に準じて製造すれば良い。つまり、所望の
厚さの高硬度透明樹脂の成型体に見合う厚さのガスケッ
トを配した注型重合用鋳型の空間部に、本高硬度透明樹
脂の単量体を注入し、重合すれば良い。
【0069】本発明が提供せんとするグレージング材な
どの素材に要求される樹脂の物性としては、機械的特性
では、耐衝撃性と共に、高い表面硬度、耐擦傷性及び剛
性を合わせもつことである。即ち、汎用の透明な樹脂成
型体にとっては、両立し難い耐衝撃性と、表面硬度など
の堅さの特性の両方が求められる。上記課題を解決する
手段として、通常、耐衝撃性や、表面硬度などの堅さの
特性を、各々単独に有する樹脂同士を、樹脂の単量体ベ
ースでブレンドする方法、或いは重合体ベースでブレン
ドする方法が考えられるが、これらの場合には、両樹脂
の各特性を維持することができず、むしろ、各特性を弱
め合う方向に作用することが多い。また、ハードコート
技術の進歩により、耐衝撃性を有する樹脂成型体にハー
ドコートする手段もあり、表面硬度はかなりの改良は試
みられているものの、コート膜の厚さの技術的限度か
ら、剛性の改良までは望めないと言うことは先に述べた
通りである。
【0070】本発明者らは、耐衝撃性と表面硬度などの
堅さの特性という、相反する特性を同時に満足させるべ
く、鋭意検討を重ね、本発明者らが先に提案した高硬度
透明樹脂に着目し、この樹脂を、透明な樹脂成型体に積
層することにより、結果として、両樹脂のそれぞれが有
する特性を合せ持つ樹脂成型体が得られることを見出し
たのである。本発明の複合透明成型体は、耐衝撃性と、
表面硬度などの堅さの特性をそのまま維持し、しかも、
耐薬品性や耐熱性をも有する樹脂であり、曲げ弾性率3
50kgf /mm2 以上を有する極めて優れた成型体であ
る。
【0071】本発明の複合透明成型体の高硬度透明樹脂
層の厚さを、0.2mm以上とする根拠は、本発明者らの
詳細な検討の結果、高硬度透明樹脂層の厚さが、0.2
mm以下の成型体では、曲げ弾性率は350kgf /mm2
上にならず、高硬度透明樹脂の有する高い剛性を複合透
明成型体に賦与することが出来なくなるからである。本
発明者らは、透明な樹脂成型体と高硬度透明樹脂との複
合化の方法、及び得られた複合樹脂成型体の物性評価に
ついて、詳細に検討した結果、下記の複合化条件による
複合樹脂成型体が特に優れていることを見出している。
つまり、透明な樹脂成型体が、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂成型体、ポリカーボネート樹脂成型体、ポリメチ
ルメタクリレート樹脂またはアクリル系光硬化性樹脂を
相互溶解防護層として有するポリカーボネート樹脂成型
体であり、これらのいずれかの樹脂成型体に、前記の
(樹脂−a)、(樹脂−b)、(樹脂−d)のいずれか
の樹脂である高硬度透明樹脂を注型重合法により積層し
た複合透明成型体である。
【0072】さて、次に、本発明の今一つの目的であ
る、新規な重合性モノマーについて述べる。ここで、本
重合性モノマーの産業上の技術分野は、本発明者らが先
に提案し、本発明において利用する高硬度透明樹脂のそ
れと同範囲において利用し得るものであり、高硬度透明
樹脂の原料として有用な重合性モノマーである。本発明
者らは、先に提案した高硬度透明樹脂の優れた特性を維
持しつつ、より可撓性を賦与することにより、耐衝撃性
の向上を計るべく、重合性モノマーを探索した結果、本
発明の新規な重合性モノマーを見出したのである。本発
明の重合性モノマーは、下記一般式(23)(化42)
で表される重合性モノマーである。
【0073】
【化42】 (式中、kは2〜10の整数、R5 、R6 はそれぞれ水
素原子又はメチル基を表し、芳香環の位置は、p−位、
又はm−位を表す)本発明のモノマーは、下記一般式
(化43)で表されるポリエチレン又はポリプロピレン
グリコールの(メタ)アクリル酸モノエステルと3
(4)−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイ
ソシアネートとの反応によって得られる。
【0074】
【化43】 (式中、kは2〜10の整数、R5 、R6 は各々水素原
子又はメチル基を表す)ポリエチレンまたはポリプロピ
レングリコールの(メタ)アクリル酸モノエステルとし
ては、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリ
エチレングリコールモノメタクリレート、又は、ポリプ
ロピレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノメタクリレートが挙げられる。反応は、
ポリエチレンまたはポリプロピレングリコールの(メ
タ)アクリル酸モノエステル1モルに対して、3−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネー
ト、又は4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネート0.8〜1.1モル、好ましくは0.
95〜1.05モルを加え、反応温度を20〜80℃、
好ましくは30〜60℃に保ち、無触媒、又はジブチル
錫ジラウレートなどのウレタン化促進触媒を、イソシア
ネート重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは
0.05〜1重量%加えて行われる。反応終了後、反応
液は、カラムクロマトグラフィーにより精製して、本発
明の重合性モノマーを得ることができる。
【0075】
【実施例】以下、本発明を複合透明成型体の製法、つま
り、注型重合法による複合化法、張り合わせによる複合
化法について、次いで、新規な重合性モノマーについて
それぞれ具体的な実施例を示して詳しく述べる。尚、本
発明はこれらによって何等限定されるものではない。
又、実施例中の部は重量部を表わす。尚、実施例中で用
いた透明な成型体および得られた複合透明成型体の評価
方法を下記に示した。 ・実施例中で用いた透明な成型体 1.ポリメチルメタクリレート樹脂成型体:住友化学
(株)製 スミペツクス 2.ポリカーボネート樹脂成型体:三菱瓦斯化学(株)
製 ユーピロンシート NF−2000−U 3.ポリメチルメタクリレート樹脂を相互溶解防護層と
して有するポリカーボネート樹脂成型体:三菱瓦斯化学
(株)製 ユーピロンシート L−55 4.ポリ塩化ビニル樹脂成型体:アデカアーガス(株)
製 5.エポキシ樹脂成型体:油化シェルエポキシ(株)製
のビスフェノールAのジグリシジルエーテル(商品名:
エピコート828)250部、メチルエンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸200部、更に第三級アミン
(促進剤)2.5部を混合し、この混合物を注型重合用
鋳型の中に注入し、この鋳型を熱風炉の中に設置し、1
00℃で2時間、続いて150℃で4時間加熱し、重合
して得た成型体 6.ポリエステル樹脂成型体:旭化成(株)製のポリエ
チレンテレフタレート樹脂(商品名:サンペット)のペ
レットを、注型重合用鋳型の中に敷きつめ、この鋳型を
オートクレーブの中に設置し、5kgf/cm2 に加圧し、1
30℃で2時間加熱し、熱融着して得た成型体 7.ジアリールフタレート樹脂成型体:大阪曹達(株)
製のジアリールイソフタレート180部と三井東圧化学
(株)製のジエチレングリコールビス(アリールカーボ
ネート)(商品名:MR−3)198部を混合し、この
混合物にラジカル開始剤としてイソプロペニルパーオキ
サイド11部を添加し、このモノマーを注型重合用鋳型
の中に注入し、この鋳型を熱風炉の中に設置し、常温か
ら80℃まで、24時間加熱し、重合して得た成型体 8.ポリウレタン樹脂成型体:三井東圧化学(株)製の
含硫ポリウレタン樹脂のモノマー(商品名:MR−6)
400部に、ウレタン化反応触媒として、ジブチルスズ
ジクロライド0.04部を添加し、このモノマーを注型
重合用鋳型の中に注入し、この鋳型を熱風炉の中に設置
し、40℃から120℃まで24時間加熱し、重合して
得た成型体 9.ポリアセタール樹脂成型体:旭化成(株)製のポリ
アセタール樹脂(商品名:テナック)のペレットを注型
重合用鋳型の中に敷きつめ、この鋳型をオートクレーブ
の中に設置し、5kgf/cm2 に加圧し、160℃で2時間
加熱し、熱融着して得た成型体 10.不飽和ポリエステル樹脂成型体:三井東圧化学
(株)製の不飽和ポリエステル樹脂のモノマー(商品
名:エスターCタイプ)400部に、ラジカル開始剤と
してベンゾイルパーオキサイド8部を添加し、このモノ
マーを注型重合用鋳型の中に注入し、この鋳型を熱風炉
の中に設置し、40℃から100℃まで4時間加熱し、
重合して得た成型体
【0076】・評価方法 (1)外観:成型体を肉眼で観察し評価した。ヒビ割
れ、面荒れなどのないものを(○)、その他のものを
(×)とした。 (2)全可視光線透過率:ASTMD −1003法に則って測定
した。 (3)表面硬度: 鉛筆硬度:JIS-K-5401の塗膜用鉛筆引っ掻き試験機を
使用して測定した。 ビッカース硬度:寺沢式微小硬度計(株式会社東洋精
機製作所製)を用いて測定した。 ロックウェルMスケール硬度:ASTMD −786 法に則っ
て測定した。 (4)耐衝撃性:JIS-K-7111の硬質プラスチックのシャ
ルビー衝撃試験により切り欠きなしで試験を行った。 (5)曲げ弾性率:JIS-K-7203法に則って測定した。 (6)耐熱性: 120℃で熱風乾燥機中に4時間放置した
後、重合体を取り出し、肉眼にて重合体の着色、表面の
歪が観察されないものを(○)、そうでないものを
(×)とした。 (7)耐薬品性:イソプロパノールおよびトルエンの各
々に、室温で24時間浸漬後、鉛筆硬度HBで、どちらの
場合にも、跡の残らないものを(○)、そうでないもの
を(×)とした。 (8)加工性:眼鏡レンズ加工用の玉ずり機で研削が可
能なものを(○)、そうでないものを(×)とした。
【0077】実施例1 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 253.6部に反応触媒としてジブチルスズジラウ
レート0.64部を添加し、内温を60℃に保ちながら、2−
ヒドロキシエチルアクリレート 146.4部を徐々に加えた
後、同温度で2時間ウレタン化反応を行った。その結
果、無色でシロップ状のN−(3−イソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジル)−2−アクリロイルオキシ
エチルカルバメートを得た。次いで、この生成物にラジ
カル重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート2.53部を添加して良くかき混ぜた
後、脱泡を行った。そしてこのモノマーを厚さ5mm、一
辺の長さが 400mmの平面ガラス板2枚とシリコンゴム製
のガスケットから成るモールドの中心部に、厚さ3mm、
一辺の長さが 380mmのポリメチルメタクリレート樹脂の
成型体を、この成型体とガラス板との対面距離が各々1
mmになるようにスペーサーを設けて設置した後、固定し
た重合用鋳型に注入し、それからこの鋳型を熱風炉に入
れ60℃から 170℃までの昇温加熱で3時間重合を行っ
た。 実施例2 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 227.2部に反応触媒としてジブチルスズジラウ
レート0.56部を添加し、内温を60℃に保ちながら、2−
ヒドロキシエチルアクリレート 105.1部を徐々に加え、
次いでペンタエリスリトールトリアクリレート67.7部を
徐々に加えた後、同温度で2時間ウレタン化反応を行っ
た。次いで、このウレタン化合物のアクリレート混合物
に、ラジカル重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート2.27部を添加して良くかき
混ぜた後、脱泡を行った。そしてこのモノマーを用いて
実施例1態様の重合を行った。 実施例3 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 202.4部とグリセロール− 1,3−ジアクリレー
ト 197.6部に、反応触媒としてジブチルスズジラウレー
ト0.88部を添加して、内温を60℃に保ちながら、2時間
ウレタン化反応を行った結果、無色でシロップ状のN−
(3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−
1,3−ジアクリロイルオキシプロパン−2−イルカルバ
メートを得た。次いで、この生成物にラジカル重合開始
剤として、ラウロイルパーオキサイド 0.4部とベンゾイ
ルパーオキサイド 2.0部を添加して良くかき混ぜた後、
脱泡を行った。そしてこのモノマーを用いて実施例1態
様の重合を行った。
【0078】実施例4 トリメチロールプロパントリアクリレート 105.1部と、
3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 186.9部に、反応触媒としてジブチルスズジラ
ウレート1.33部を添加し、内温を60℃に保ちながら、2
−ヒドロキシエチルアクリレート 108.0部を徐々に加
え、その後同温度にて2時間ウレタン化反応を行った。
次いで、このウレタン化合物のアクリレート混合物にラ
ジカル重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート4.64部を添加して良くかき混ぜた
後、脱泡を行った。そしてこのモノマーを用いて実施例
1態様の重合を行った。 実施例5 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 193.9部とグリセロール−1−アクリレート−
3−メタクリレート 206.1部に、反応触媒としてジブチ
ルスズジラウレート2.03部を添加した後 、内温を60℃
に保ちながら、1時間ウレタン化反応を行った結果、無
色でシロップ状のN−(3−イソプロペニル−α,α−
ジメチルベンジル)−1−アクリロイルオキシ−3−メ
タクリロイルオキシプロパン−2−イルカルバメートを
得た。次いで、この生成物にラジカル重合開始剤とし
て、ラウロイルパーオキサイド 0.4部とベンゾイルパー
オキサイド 2.0部を添加して良くかき混ぜた後、脱泡を
行った。そしてこのモノマーを実施例1に示した同じ内
容の重合用鋳型に注入した後、この鋳型を熱風炉に設置
し60℃で1時間、更に 160℃で2時間重合を行った。そ
の後、冷却してから鋳型を取り出し、無色透明の成型体
を得た。 実施例6 4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 200.5部とグリセロール− 1,3−ジアクリレー
ト 199.5部に、反応触媒としてジブチルスズジラウレー
ト2.08部を添加し、内温を60℃に保ちながら、1時間ウ
レタン化反応を行った結果、無色でシロップ状のN−
(4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)−
1,3−ジアクリロイルオキシプロパン−2−イルカルバ
メートを得た。次に、この生成物にラジカル重合開始剤
として、ラウロイルパーオキサイド0.4部とベンゾイル
パーオキサイド 2.0部を添加して良くかき混ぜた後、脱
泡を行った。そしてこのモノマーを実施例1に示した同
じ内容の重合用鋳型に注入した後、実施例5に示したと
同じ条件で重合を行って無色透明の成型体を得た。
【0079】実施例7 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 182.4部とエチレングリコール18.7部に、反応
触媒としてジブチルスズジラウレート0.08部を添加し、
内温を40℃に保ちながら 1.0時間ウレタン化反応を行
い、次いでこの反応液に2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート39.2部を加え、内温を50℃に保ちながら2時間ウレ
タン化反応を行った。その後、この反応液にペンタエリ
スリトールテトラアクリレート 159.7部を加えて良くか
き混ぜた後、このウレタン化合物のアクリレート混合物
に、ラジカル重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート 0.4部を添加して良くかき
混ぜた後、脱泡を行った。そしてこのモノマーを用いて
実施例1態様の重合を行い、更に 180℃で30分重合を行
った。 実施例8 4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 201部にジブチルスズジラウレート 0.5部を加
え、内温が60℃になるように加熱しながら3−フェノキ
シ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート 222部を徐々
に加えてウレタン化反応を行い、粘稠なウレタン化合物
を得た。これにメチルアクリレート 200部およびt−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 3.0部を加
えて良くかきまぜたのち、内温が50℃となるようにかき
まぜながら内容液の粘度が 150センチポイズに達するま
で予備重合を行ったのち、減圧下に脱泡を行い、この液
を用いて実施例1態様の重合を行った。 実施例9 スチレン300部とp−イソプロペニルジメチルベンジ
ルイソシアネート 201部にジブチルスズジラウレート
1.0部を加え、内温が60℃になるように加熱しながらビ
スフェノールAビス(2−ヒドロキシメタクリロイルオ
キシプロピルエーテル) 514部を徐々に加えてウレタン
化反応を行い、粘稠なウレタン化合物のスチレン混合物
を得た。これにt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート5.0部を加えて良くかきまぜたのち、減圧下
に脱泡を行い、この液を用いて実施例1態様の重合を行
った。
【0080】実施例10 実施例1に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤入
りのモノマーを、厚さ5mm、曲率が0.02で径が 300mmの
ガラス板2枚とシリコン製ガスケットからなるモールド
の中心部に、厚さ3mm、曲率が0.02で径が 280mmのポリ
メチルメタクリレート樹脂成型体とガラス板との対面距
離が各々1mmになるようにスペーサーを設けて設置し固
定した重合用鋳型の中に注入し、この鋳型を熱風炉に設
置し、実施例1に示したと同じ条件の重合を行った。 実施例11 実施例3に示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型
体を、ポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外
は実施例3に示したと同じ条件で重合した。 実施例12 実施例7に示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを用いて、実施例11態様の重合を行っ
た。 実施例13 ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、ポリカーボネ
ート樹脂成型体に換えて、それ以外は実施例10に示し
たと同じ内容の鋳型の中に、実施例11に示したと同じ
処方で調製したラジカル開始剤入りのモノマーを注入
し、これを熱風炉に設置し、実施例11に示したと同じ
重合法で重合を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例14 実施例12に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例12
に示したと同じ重合法で重合を行って、無色透明な成型
体を得た。 実施例15 実施例2と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、ポ
リメチルメタクリレート樹脂を相互溶解防護層として有
するポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外は
実施例1に示したと同じ内容の鋳型に注入した後、これ
を熱風炉に設置し、60〜 170℃のでの昇温加熱で3時間
重合して、無色透明な成型体を得た。
【0081】実施例16 実施例4と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、55℃で1時間、更に 160℃
で2時間重合を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例17 実施例6と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、60℃で1時間、更に 160℃
で2時間重合を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例18 実施例7と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、60℃〜 180℃までの昇温加
熱で2時間重合を行って、淡黄色透明な成型体を得た。 実施例19 ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、ポリメチルメ
タクリレート樹脂を相互溶解防護層として有するポリカ
ーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外は実施例10
に示したと同じ内容の鋳型に、実施例2と同じ処方で調
製したラジカル開始剤入りのモノマーを注入した後、こ
れを熱風炉に設置し、60〜 170℃のでの昇温加熱で3時
間重合して、無色透明な成型体を得た。 実施例20 実施例4と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例19に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、55℃で1時間、更に 160℃
で2時間重合を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例21 実施例6と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例19に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、60℃で1時間、更に 160℃
で2時間重合を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例22 実施例7と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、実施例19に示したと同じ内容の鋳型に注入
し、これを熱風炉に設置し、60℃〜 180℃までの昇温加
熱で2時間重合を行って、淡黄色透明な成型体を得た。 実施例23 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 223部に、ジブチルスズジラウレート0.56部を
加え、内温を60℃になるように加熱しながら、ヒドロキ
シエチルメタクリレート 144部を徐々に加えて、ウレタ
ン化反応を行い、下記構造式(化44)の単量体を得
た。
【0082】
【化44】 これに、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロ
ピオネート)33部を加え、さらに、これにt−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート1.2部を加えて
よく混合、脱泡し均一液とした。この液を実施例1に示
したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風炉の中
で70℃から 150℃まで2時間かけて昇温し、重合を行っ
た。その後、冷却し、鋳型から離型して表面が平滑で透
明な樹脂板を得た。 実施例24 4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 201部に、ジブチルスズジラウレート 0.5部を
加え、内温を60℃になるように加熱しながら、グリセロ
ール−1−アクリレート−3−メタクリレート 214部を
徐々に加えて、ウレタン化反応を行い、下記構造式(化
45)の単量体を得た。
【0083】
【化45】 これに、 1,6−ヘキサンジチオール19部を加え、これに
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 2.1
部を加えてよく混合、脱泡し均一液とした。この液を実
施例1に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、その
後、実施例23に示したと同じ条件の重合を行って、表
面が平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例25 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 134部に、ジブチルスズジラウレート0.03部を
加え、内温を60℃になるように加熱しながら、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート77部を徐々に加えて、ウレタ
ン化反応を行い、下記構造式(化46)の単量体を得
た。
【0084】
【化46】 これにペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプ
トプロピオネート)41部、トリス(アクリロイルオキシ
エチル)イソシアヌレート94部、スチレン35部を加え、
さらにこれにt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート 1.9部を加えてよく混合、脱泡し均一液とし
た。この液を実施例1に示したと同じ内容の鋳型の中に
注入し、その後、実施例23に示したと同じ条件の重合
を行って、透明な樹脂板を得た。 実施例26 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 167部に、ジブチルスズジラウレート 0.4部を
加え、内温を60℃になるように加熱しながら、エチレン
グリコール27部を徐々に加えて、ウレタン化反応を行
い、下記構造式(化47)の単量体を得た。
【0085】
【化47】 これにペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプ
トプロピオネート)51部、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート 146部を加え、さらにこれにt−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート 1.9部を加えてよ
く混合、脱泡し均一液とした。この液を実施例1に示し
たと同じ内容の鋳型の中に注入し、その後、実施例23
に示したと同じ条件の重合を行って、表面が透明な樹脂
板を得た。 実施例27 4−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 120部に、ジブチルスズジラウレート 0.3部を
加え、内温を60℃になるように加熱しながら、メタノー
ル24部を徐々に加えてウレタン化反応を行った後、過剰
のメタノールを留去して下記構造式(化48)の単量体
を得た。
【0086】
【化48】 これに、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトア
セテート)54部、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート 201部を加え、さらにこれにt−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート 2.0部を加えよく混合、
脱泡し均一液とした。この液を実施例1に示したと同じ
内容の鋳型の中に注入し、実施例23に示したと同じ条
件の重合を行って、透明な成型体を得た。
【0087】実施例28 実施例23に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例23に
示したと同じ条件の重合を行って、透明な成型体を得
た。 実施例29 実施例24に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例24に
示したと同じ条件の重合を行って、透明な成型体を得
た。 実施例30 実施例25に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例25に
示したと同じ条件の重合を行って、透明な成型体を得
た。 実施例31 実施例26に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例26に
示したと同じ条件の重合を行って、透明な成型体を得
た。 実施例32 実施例23に示した同じ処方で調製したモノマー85部
と、実施例26に示したと同じ処方で調製したモノマー
120部に、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メル
カプトプロピオネート)47部、及びペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート 136部を加え、これにt−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート2.5部を加えて
よく混合し、それから脱泡した。このモノマーをポリメ
チルメタクリレート樹脂成型体を、ポリカーボネート樹
脂成型体に換えた以外は実施例1に示したと同じ内容の
鋳型に注入し、これを熱風炉に設置し、70℃〜 170℃ま
での昇温加熱で2時間重合を行って、透明な成型体を得
た。 実施例33 実施例5に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤入
りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体
を、ポリカーボネート樹脂成型体に換えた以外は実施例
10に示したと同じ内容の鋳型に注入し、これを熱風炉
に設置し、実施例1に示したと同じ条件の重合を行っ
て、透明な成型体を得た。
【0088】実施例34 実施例23に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例23に
示したと同じ条件の重合を行い、透明な成型体を得た。 実施例35 実施例25に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例25に
示したと同じ条件の重合を行い、透明な成型体を得た。 実施例36 実施例27に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例27に
示したと同じ条件の重合を行い、透明な成型体を得た。 実施例37 実施例24に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例24に
示したと同じ条件の重合を行い、透明な成型体を得た。 実施例38 実施例26に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、実施例26に
示したと同じ条件の重合を行い、透明な成型体を得た。 実施例39 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 402部に、ジブチルスズジラウレート1部、メ
タノール 200部を混合し、メタノール還流下で30分攪拌
して反応を行った。反応終了後メタノールを留去し、さ
らにクロマトグラフ法で精製し、無色液体状の下記構造
式(化49)単量体 396部を得た。
【0089】
【化49】 このようにして得た単量体 233.4部にトリス(アクリロ
イルオキシエチル)イソシアヌレート 141.2部を加えて
良く混合した後、ベンゾイルパーオキサイド3.8部を加
えて混合、脱泡を行い、この液を実施例1に示したと同
じ内容の重合用鋳型の中に注入し、これを熱風炉に設置
し、重合用熱風炉の中で70℃から 150℃まで 1.5時間か
けて昇温し、重合を行ったのち冷却し、鋳型から離型し
て、表面が平滑で透明な樹脂板を得た。
【0090】実施例40 エチレングリコール35.7部、トルエン 173部、3−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート
231.7部、ジブチルスズジラウレート 1.2部を混合し、
反応液温を80℃に保ちながら1時間攪拌して反応を行っ
た。反応終了後、反応液を濃縮した。濃縮液はクロマト
グラフ法で精製し、無色透明液体状の1,2−ビス〔N−
(3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)カ
ルバモイルオキシ〕エタン 232部を得た。そして、この
生成物にペンタエリスリトールテトラアクリレート 176
部、及びベンゾイルパーオキサイド3部を加えて良く混
合、脱泡し均一とした液を実施例1に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、重合用熱風炉の中で70℃から 150
℃まで 1.5時間かけて昇温し、重合を行ったのち冷却し
鋳型から離型して、表面が平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例41 エチレングリコール62部、トルエン 300部、4−イソプ
ロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート 4
03部、ジブチルスズジラウレート2部を混合し、反応液
温を80℃に保ちながら1時間攪拌して反応を行った。反
応終了後、反応液を濃縮した。濃縮液はクロマトグラフ
法で精製し、無色透明液体状の 1,2−ビス〔N−(4−
イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)カルバモ
イルオキシ〕エタン 412部を得た。そして、この生成物
232部にペンタエリスリトールテトラアクリレート 176
部、及びベンゾイルパーオキサイド3部を加えて良く混
合、脱泡し均一とした液を実施例1に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例38と同じ条件の重合を行
って、透明な成型体を得た。 実施例42 実施例40のエチレングリコール35.7部をジエチレング
リコール61.0部に代える以外は実施例40と同様に行
い、無色透明液体状のビス〔2−{N−(3−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジル)カルバモイルオキ
シ}エチル〕エーテル 272部を得た。そして、この生成
物 177.8部にトリメチロールプロパントリメタクリレー
ト233.8部、及びベンゾイルパーオキサイド 2.1部を加
えて良く混合、脱泡し均一とした液を実施例10に示し
たと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風炉の中で
70℃から 150℃まで 1.5時間かけて昇温して、表面が平
滑で透明な樹脂板を得た。
【0091】実施例43 実施例40のエチレングリコール35.7部をトリシクロ
〔5,2,1,02,8〕デカン−4,8 −ジメタノール 112.9部に
代える以外は実施例40と同様に行い、無色透明液体状
の 4,8−ビス〔N−(3−イソプロペニル−α,α−ジ
メチルベンジル)カルバモイルオキシメチル〕トリシク
ロ〔5,2,1,02,8〕デカン 321.9部を得た。そして、この
生成物 239.2部にエチルアクリレート 160部、及びベン
ゾイルパーオキサイド 2.4部を加えて良く混合、脱泡し
均一とした液を実施例11に示したと同じ内容の鋳型の
中に注入し、重合用熱風炉の中で70℃から 150℃まで
1.5時間かけて昇温し、重合を行ったのち冷却し鋳型か
ら離型して、表面が平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例44 グリセロール42.7部、トルエン 210部、3−イソプロペ
ニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート 282.1
部、ジブチルスズジラウレート 1.4部を混合し、反応液
温を90℃に保ちながら1時間攪拌して反応を行った。反
応終了後、反応液を濃縮した。濃縮液はクロマトグラフ
法で精製し、無色透明液体状の 1,2,3−トリス〔N−
(3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)カ
ルバモイルオキシ〕プロパン 296.3部を得た。この生成
物 221.8部にペンタエリスリトールテトラアクリレート
184.8部、及びベンゾイルパーオキサイド 2.1部を加え
て良く混合、脱泡し均一とした液を実施例10に示した
と同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風炉の中で70
℃から150 ℃まで 1.5時間かけて昇温し、重合を行った
のち冷却し鋳型から離型して、表面が平滑で透明な樹脂
板を得た。 実施例45 実施例44に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例43に示したと同じ条件の重
合を行って、透明な成型体を得た。
【0092】実施例46 実施例39に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例39に示したと同じ条件の重
合を行って、透明な成型体を得た。 実施例47 実施例40に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例1に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、実施例40に示したと同じ条件で重合
して、透明な成型体を得た。 実施例48 実施例43に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例43に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例49 実施例43に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例43に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。
【0093】実施例50 実施例43に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例43に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例51 4−イソプロペニルフェノール 386.6部、ベンゼン2300
部、トリエチルアミン378.9部を混合し、氷冷しながら
アクリル酸クロリド 300部を60分で滴下後、室温で4時
間攪拌して反応を行った。反応終了後、カラムクロマト
グラフィーにより精製し、下記構造式(化50)で示さ
れる無色液状のエステル化合物 450部を得た。
【0094】
【化50】 このエステル化合物 400部にベンゾイルパーオキサイド
4.1部を加えて混合、脱泡を行った後、この液を実施例
1に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風
炉の中で60℃から 160℃まで2時間かけて昇温し、重合
を行った後、冷却し鋳型から離型して表面が平滑でわず
かに黄色を帯びた透明の樹脂板を得た。 実施例52 3−イソプロペニルフェノール 375部、ベンゼン2500
部、トリエチルアミン375部を混合し、氷冷しながらメ
タクリル酸クロリド 350部を60分で滴下後、室温で4時
間攪拌して反応を行った。反応終了後、カラムクロマト
グラフィーにより精製し、下記構造式(化51)で示さ
れる無色液状のエステル化合物 400部を得た。
【0095】
【化51】 このエステル化合物 400部にベンゾイルパーオキサイド
2.5部を加えて混合、脱泡を行った後、この液を実施例
1に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風
炉の中で60℃から 170℃まで2時間かけて昇温し、重合
を行ったのち冷却し、鋳型から離型して表面が平滑で透
明の樹脂板を得た。 実施例53 4−イソプロペニルフェノール 402.0部を20%水酸化ナ
トリウム水溶液 804.0に溶解し還流させる。ここに2−
ブロモエタール 448.4部を滴下し、滴下終了後還流下で
2時間攪拌して反応させる。反応終了後放置すると2層
に分離するので油層を分液し熱水にて洗う。油層を脱水
後濾過し減圧蒸留により無色透明液体状のエーテル生成
物を 380.0部得た。このエーテル化合物 380部にベンゼ
ン1900部、トリエチルアミン 275.7 部を混合し、氷冷
しながらアクリル酸クロリド 218.6部を60分で滴下後、
室温で4時間攪拌して反応を行った。反応終了後、カラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、下記構造式(化5
2)で示される無色液状のエステル化合物 387.6部を得
た。
【0096】
【化52】 このエステル化合物 380.0部にベンゾイルパーオキサイ
ド 3.8部を加えて混合、脱泡を行った後、この液を実施
例1に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱
風炉の中で60℃から 170℃まで2時間かけて昇温し、重
合を行ったのち冷却し、鋳型から離型して表面が平滑で
透明な樹脂板を得た。 実施例54 プロピオンオキサイド 182.0部、3−イソプロペニルフ
ェノール 348.4部、水酸化ナトリウム 5.2部、エタノー
ル 650部を混合し、還流下で加熱攪拌して開環反応を行
った。反応終了後、反応液を濃縮し、抽出及び再結晶に
より精製し、プロピレンオキサイドの3−イソプロペニ
ルフェノールによる開環生成物を 421.2部を得た。この
開環生成物 378.7部にベンゼン1800部、トリエチルアミ
ン 258.8 部を混合し、氷冷しながらアクリル酸クロリ
ド 204.5部を60分で滴下後、室温で4時間攪拌して反応
を行った。反応終了後、カラムクロマトグラフィーによ
り精製し、下記構造式(化53)で示される無色液状の
エステル化合物 376.2部を得た。
【0097】
【化53】 このエステル化合物 370.0部にベンゾイルパーオキサイ
ド 3.8部を加えて混合、脱泡を行った後、この液を実施
例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用
熱風炉の中で60℃から 160℃まで2時間かけて昇温し、
重合を行ったのち冷却し、鋳型から離型して表面が平滑
で透明な樹脂板を得た。 実施例55 3−イソプロペニルフェノール 210.0部に2−イソシア
ネートエチルメタクリレート 242.9部、トルエン 140
部、ジブチルスズジラウレート 2.1部を加え、内温が50
℃になる様に加熱、攪拌し、反応を行った。反応終了
後、反応液を濃縮した。濃縮液はクロマトグラフ法で精
製し、下記構造式(化54)で示される無色液体状のウ
レタン化合物 394.1部を得た。
【0098】
【化54】 このウレタン化合物 385.0部にベンゾイルパーオキサイ
ド 4.2部を加えて混合、脱泡を行った後、この液を実施
例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用
熱風炉の中で60℃から 170℃まで2時間かけて昇温し、
重合を行ったのち冷却し、鋳型から離型して表面が平滑
でわずかに黄味を帯びた透明な樹脂板を得た。
【0099】実施例56 実施例53のエステル化合物 242.4部にトリメチロール
プロパントリメタクリレート 135.6部、ベンゾイルパー
オキサイド 3.6部を加えて混合、脱泡を行った後、この
液を実施例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入
し、重合用熱風炉の中で60℃から 170℃まで2時間かけ
て昇温し、重合を行ったのち冷却し、鋳型から離型して
表面が平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例57 実施例51に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例51に示したと同じ条件で重
合して淡黄色透明な成型体を得た。 実施例58 実施例52に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例52に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例59 実施例53に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例53に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例60 実施例54に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例54に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。 実施例61 実施例55に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例55に示したと同じ条件で重
合して淡黄色透明な成型体を得た。
【0100】実施例62 実施例56に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例56に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例63 実施例51に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例51に示したと同じ条件で重
合して淡黄色透明な成型体を得た。 実施例64 実施例52に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例52に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例65 実施例53に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例53に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例66 実施例51に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例51に示したと同じ条件で重
合して淡黄色透明な成型体を得た。
【0101】実施例67 実施例52に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例52に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例68 実施例53に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例53に示したと同じ条件で重
合して無色透明な成型体を得た。 実施例69 3−イソプロペニルフェノール 150.2部、イソホロンジ
イソシアネート 124.4部、ジブチルスズジラウレート
1.1部、トルエン 112部を混合し反応液温を70℃に保ち
ながら2時間攪拌して反応を行った。反応終了後、反応
液を濃縮した。濃縮液はクロマトグラフ法で精製し、無
色透明液体状の下記構造式(化55)の単量体 250.0部
を得た。
【0102】
【化55】 この単量体 245.4部に、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート 176.2部を加えて良く混合した後、ベンゾイ
ルパーオキサイド 4.8部を加えて混合、脱泡を行い、こ
の液を実施例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入
し、重合用熱風炉の中で70℃から 170℃まで 1.5時間か
けて昇温し、重合を行った後冷却し、鋳型から離型して
表面が平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例70 3−イソプロペニルフェノール 240.7部、水 4300 部、
水酸化ナトリウム86.2部を混合、溶解させる。激しく攪
拌しながらアジピン酸クロリド 163.5部の塩化メチレン
溶液3500部を滴下し、滴下終了後、室温にて3時間、塩
化メチレン還流下で2時間反応させた。塩化メチレン層
を5%水酸化ナトリウム水溶液で洗った後、有機層を分
離し、乾燥後、有機層を濃縮して得られた結晶をエタノ
ールから再結晶して白色固体状の下記構造式(化56)
の単量体 251.5部を得た。
【0103】
【化56】 この単量体 245.7部にジビニルベンゼン 131.6部を加え
良く混合した後にベンゾイルパーオキサイド 3.5部を加
えて混合、脱泡を行い、この液を実施例11に示したと
同じ内容の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同
じ条件の重合を行って透明な成形体を得た。 実施例71 4−イソプロペニルフェノール 210.1部を、エタノール
470部、水78部、水酸化ナトリウム62.7部の混合液に溶
解し、加熱し還流させる。ここにヨードエタン266.6部
を滴下し、還流下で3時間反応させる。反応終了後、溶
媒を留去し、生成した沈澱物を濾別する。溶液を減圧下
で蒸留し、無色透明液体状の下記構造式(化57)の単
量体 191.3部を得た。
【0104】
【化57】 そして、この生成物 186.5部にペンタエリスリトールテ
トラアクリレート 202.6部を加えて良く混合した後、ベ
ンゾイルパーオキサイド 2.1部を加えて混合、脱泡を行
い、この液を実施例11に示したと同じ内容の鋳型の中
に注入し、実施例69と同じ条件の重合を行って透明な
成型体を得た。
【0105】実施例72 実施例69に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。 実施例73 実施例70に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。 実施例74 実施例71に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。 実施例75 実施例71に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。 実施例76 実施例71に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で重
合して透明な成型体を得た。
【0106】実施例77 4−イソプロペニルフェノール 123.3部、トルエン 460
部、3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイ
ソシアネート 184.9部とジブチルスズジラウレート 2.8
部を混合し、反応液温を 100℃に保ちながら3時間攪拌
して反応を行った。反応終了後、反応液を濃縮した。濃
縮液はクロマトグラフ法で精製し、白色固体の〔N−
(3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル)〕
(4−イソプロペニルフェニル)カルバメート 192.3部
を得た。この生成物 187.5部にネオペンチルグリコール
ジアクリレート 175.0部、及びベンゾイルパーオキサイ
ド 1.0部を加え良く混合し、脱泡して均一とした液を実
施例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合
用熱風炉の中て70℃から 170℃まで 1.5時間かけて昇温
し、重合を行ったのち冷却し鋳型から離型して、表面が
平滑で透明な樹脂板を得た。 実施例78 実施例77の4−イソプロペニルフェノール 105.6部を
3−イソプロペニルフェノール 105.6部に換える以外は
実施例77と同様に行い無色液状の〔N−(3−イソプ
ロペニル−α,α−ジメチルベンジル)〕(3−イソプ
ロペニルフェニル)カルバメート 190.0部を得た。この
生成物 187.5部にペンタエリスレトールテトラアクリレ
ート 197.0部、及びベンゾイルパーオキサイド1.25部を
加え良く混合し、脱泡して均一とした液を実施例1に示
したと同じ内容の鋳型の中に注入し、重合用熱風炉の中
で70℃から 170℃まで 1.5時間かけて昇温し、重合を行
ったのち冷却し鋳型から離型して、表面が平滑で透明な
樹脂板を得た。
【0107】実施例79 2−(3−イソプロペニルフェノキシ)エタノール98.1
部、トルエン 165部、3−イソプロペニル−α,α−ジ
メチルベンジルイソシアネート 110.7部、ジブチルスズ
ジラウレート 1.1部を混合し、反応液温を80℃に保ちな
がら2時間攪拌して反応を行った。反応終了後、反応液
を濃縮した。濃縮液はクロマトグラフ法で精製し、無色
透明液状の〔N−(3−イソプロペニル−α,α−ジメ
チルベンジル)〕〔2−(3−イソプロペニルフェノキ
シ)エチル〕カルバメート 200.0部を得た。この生成物
196.2部にペンタエリスリトールテトラアクリレート 1
82.0部、及びベンゾイルパーオキサイド 1.2部を加え良
く混合し、脱泡して均一とした液を実施例11に示した
と同じ内容の鋳型の中に注入し、実施例77に示したと
同じ処方の重合を行って、透明の成型体を得た。 実施例80 実施例79と同様にして得られた〔N−(3−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジル)〕〔2−(3−イ
ソプロペニルフェノキシ)エチル〕カルバメート 221.6
部にジビニルベンゼン 151.9部、及びベンゾイルパーオ
キサイド 1.1部を加え良く混合し、脱泡して均一とした
液を実施例11に示したと同じ内容の鋳型の中に注入
し、実施例77に示したと同じ条件で重合を行って、無
色透明な成型体を得た。 実施例81 2−(3−イソプロペニルフェノキシ)−1−メチルエ
タノール 117.4部、トルエン 183.5部 、3−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート 12
2.9部、ジブチルスズジラウレート0.66部を混合し、反
応液温を80℃に保ちながら、2時間攪拌して反応を行っ
た。反応終了後、反応液を濃縮した。濃縮液はクロマト
グラフ法で精製し、無色透明液状の〔N−(3−イソプ
ロペニル−α,α−ジメチルベンジル)〕〔2−(3−
イソプロペニルフェノキシ)−1−メチルエチル〕カル
バメート 222.0部を得た。この生成物 216.5部にトリメ
チロールプロパントリメタクリレート 163.3部、及びベ
ンゾイルパーオキサイド0.99部を加え良く混合し、脱泡
して均一とした液を実施例11に示したと同じ内容の鋳
型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重合
を行って、無色透明な成型体を得た。 実施例82 実施例77に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例83 実施例78に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例10に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例84 実施例79に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例85 実施例80に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例86 実施例81に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例13に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例87 実施例79に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。
【0108】実施例88 実施例80に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例89 実施例81に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例15に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例90 実施例79に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例91 実施例80に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例19に示したと同じ内容の
鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で重
合して、透明な成型体を得た。 実施例92 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート 241.4部、ジブチルスズジラウレート0.24部を
加え、内温が40℃になるようら加熱しながらジエチレン
グリコールモノメタクリレート 209.0部を徐々に加えて
ウレタン化反応を行った。反応終了後、カラムクロマト
グラフィーにより精製し、下記構造式(化58)で示さ
れる無色液体状のモノマー 391.9部を得た。
【0109】
【化58】 この生成物 370部に、t−ブチル−パーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートを0.4部加えた後、このモノマーに
ついて、実施例1に示したと同じ内容の鋳型、および同
じ条件で重合を行った。 実施例93 実施例7で示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型
体を、アクリル系光硬化性樹脂を相互溶解防護層として
有するポリカーボネート樹脂成型体〔積水ファインケミ
カル(株)製、水溶性フォトレジスト(商品名:フォト
レックRW−101・A)2500部(樹脂分10%)に、光
増感剤(商品名:フォトレックRW−101・B)25部
を加えて溶解した溶液に、透明な樹脂成型体を浸漬し、
引き出した後に溶剤を除去し、その後、水銀灯の光を照
射(50〜80mj/cm2 )して硬化して得た成型
体〕に換え、それ以外は実施例1態様の重合用鋳型の中
に注入し、該鋳型を熱風炉に設置し、実施例7と同じ条
件で重合を行った。
【0110】実施例94 実施例7で示したと同じ処方で調製したモノマー40
0.0部に、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メ
ルカプトプロピオネート)を55.4部加えて良く混合
した。この混合物にラジカル開始剤として、t−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.46部を添
加して良くかき混ぜた後、脱泡を行った。そして、この
モノマーを、実施例93で示したと同じ態様の鋳型の中
に注入し、実施例7と同じ条件で重合を行った。 実施例95 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート150.0部とエチレングリコール15.3部
に、反応触媒として、ジブチルチンジラウレート0.0
8部を添加し、内温を40℃に保ちながら1時間ウレタ
ン化反応を行った。ついで、この反応液にジエチレング
リコールモノメタクリレート92.3部を徐々に加え、
内温を50℃に保ちながら2時間ウレタン化反応を行っ
た。その後、更に、この反応液に、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート131.3部を加えて、良く混合
した後、このウレタン化合物のアクリレート混合物に、
ラジカル開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート0.39部を添加し、良くかき混ぜ
た後、脱泡を行った。そして、このモノマーを実施例9
3に示したと同じ態様の鋳型の中に注入し、その後は実
施例7と同じ条件の重合を行った。 実施例96 実施例95と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りの
モノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、
ポリメチルメタクリレート樹脂を相互溶解防護層として
有するポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外
は実施例1に示したと同じ内容の鋳型に注入した後、こ
れを熱風炉に設置し、60〜170℃までの昇温加熱で
3時間重合を行った。
【0111】実施例97 実施例94と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りの
モノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、
ポリメチルメタクリレート樹脂を相互溶解防護層として
有するポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外
は実施例1に示したと同じ内容の鋳型に注入した後、こ
れを熱風炉に設置し、60〜170℃までの昇温加熱で
3時間重合を行った。 実施例98 実施例32に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型
体を、ポリ塩化ビニル樹脂成型体に換えた以外は実施例
1に示したと同じ内容の鋳型に注入し、これを熱風炉に
設置し、実施例32に示したと同じ条件の重合を行っ
て、透明な成型体を得た。 実施例99 実施例32に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型
体を、ポリ塩化ビニル樹脂成型体に換えた以外は実施例
10に示したと同じ内容の鋳型に注入し、これを熱風炉
に設置し、実施例32に示したと同じ条件の重合を行っ
て、透明な成型体を得た。 実施例100 実施例40に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを用いて、ポリメチルメタクリレート樹
脂成型体をポリ塩化ビニル樹脂成型体に換えて実施例4
0に示したと同じ態様の重合を行って、透明な成型体を
得た。 実施例101 実施例53に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、ポリメタクリレート樹脂成型体を
ポリ塩化ビニル樹脂成型体に換えて、それ以外は実施例
10に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、実施例5
3に示したと同じ条件で重合して無色透明な成型体を得
た。
【0112】実施例102 実施例5と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、エ
ポキシ樹脂成型体に換えた以外は、実施例1に示したと
同じ内容の鋳型の中に注入し、これを熱風炉に設置し、
60℃から170 ℃までの昇温加熱で3時間重合した。 実施例103 実施例51に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例102に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例51に示したと同じ条件で
重合して淡黄色透明な成型体を得た。 実施例104 実施例52に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例102に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例52に示したと同じ条件で
重合して無色透明な成型体を得た。 実施例105 実施例70に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例102に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で
重合して透明な成型体を得た。 実施例106 実施例73に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例102に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で
重合して透明な成型体を得た。 実施例107 実施例77に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例102に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で
重合して、透明な成型体を得た。 実施例108 実施例53に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを用いて、ポリメチルメタクリレート
樹脂成型体をポリエステル樹脂成型体に換えた以外は、
実施例53に示したと同じ内容の鋳型、および同じ条件
で重合して無色透明な成型体を得た。 実施例109 実施例39に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを用いて、ポリメチルメタクリレート
樹脂成型体をジアリルフタレート樹脂成型体に換えて、
実施例39に示したと同じ条件で重合して透明な成型体
を得た。
【0113】実施例110 実施例39に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを用いて、ポリメチルメタクリレート
樹脂成型体をポリウレタン樹脂成型体に換えて実施例3
9に示したと同じ条件で重合して、透明な成型体を得
た。 実施例111 実施例51に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを用いて、ポリメチルメタクリレート
樹脂成型体をポリアセタール樹脂成型体に換えた以外
は、実施例51に示したと同じ内容の鋳型、および同じ
条件で重合して淡黄色透明な成型体を得た。 実施例112 実施例3と同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモ
ノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型体を、不
飽和ポリエステル樹脂成型体に換えた以外は、実施例1
に示したと同じ内容の鋳型に注入し、これを熱風炉に設
置し、60℃〜170 ℃までの昇温加熱で3時間重合して、
無色透明な成型体を得た。 実施例113 実施例32に示した同じ処方で調製したラジカル開始剤
入りのモノマーを、ポリメチルメタクリレート樹脂成型
体を、不飽和ポリエステル樹脂成型体に換えた以外は実
施例1に示したと同じ内容の鋳型に注入し、これを熱風
炉に設置し、実施例32に示したと同じ条件の重合を行
って、透明な成型体を得た。 実施例114 実施例55に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、ポリメタクリレート樹脂成型体を
不飽和ポリエステル樹脂成型体に換えて、それ以外は実
施例10に示したと同じ内容の鋳型の中に注入し、実施
例55に示したと同じ条件で重合して淡黄色透明な成型
体を得た。
【0114】実施例115 実施例69に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例112に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で
重合して透明な成型体を得た。 実施例116 実施例71に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例112に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で
重合して透明な成型体を得た。 実施例117 実施例73に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例112に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例69に示したと同じ条件で
重合して透明な成型体を得た。 実施例118 実施例77に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例112に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で
重合して、透明な成型体を得た。 実施例119 実施例78に示したと同じ処方で調製したラジカル開始
剤入りのモノマーを、実施例112に示したと同じ内容
の鋳型の中に注入し、実施例77に示したと同じ条件で
重合して、透明な成型体を得た。 実施例120 厚さ 0.5mm、幅10mmのガスケットを配した、厚さ5mm、
一辺 400mmの平面板ガラス2枚からなる重合用鋳型の空
間部に、実施例7に示したとした同じ処方で調製したラ
ジカル開始剤入りのモノマーを注入し、この鋳型を熱風
炉に設置し、60℃から 170℃までの加熱で3時間重合を
行って、厚さ1mm、一辺が凡そ 380mmの高硬度透明樹脂
成型体を得た。そして、この態様の重合をもう一度行っ
て、都合2枚の該成型体を得た。次に、厚さ3mm、一辺
が 380mmのポリメチルメタクリレート樹脂成型体の両面
に、エポキシ樹脂の接着剤を塗布し、この両塗布面に先
の高硬度透明樹脂成型体を各々張り合わせた。そして、
この一体物をオートクレーブの中に設置し、70℃にて減
圧脱泡を行った後、今度は5Kgf/cm2 に加圧し、
同温度で2時間加熱した。その後、冷却すると共に常圧
に戻して複合透明成型体を得た。
【0115】実施例121 実施例120態様の重合用鋳型を用いて実施例3に示し
たと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノマー
の重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そして、
実施例120でのポリメチルメタクリレート樹脂成型体
をポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外は実
施例120態様の張り合わせを行って、複合透明成型体
を得た。 実施例122 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例25に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例120態様の張り合わせを行い、複合透明成
型体を得た。 実施例123 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例39に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例121態様の張り合わせを行い、複合透明成
型体を得た。 実施例124 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例53に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例120でのエポキシ樹脂接着剤を不飽和ポリ
エステル樹脂成型体に換えて、又、オートクレーブでの
70℃を90℃に、5Kgf/cm2 を8Kgf/cm2
換え、それ以外は実施例120態様の張り合わせを行っ
て、複合透明成型体を得た。 実施例125 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例56に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例124でのポリメチルメタクリレート樹脂成
型体をポリカーボネート樹脂成型体に換えて、それ以外
は実施例124態様の張り合わせを行って、複合透明成
型体を得た。 実施例126 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例77に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例125態様の張り合わせを行い、複合透明成
型体を得た。
【0116】実施例127 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例71に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例124でのポリメチルメタクリレート樹脂成
型体をポリ塩化ビニル樹脂成型体に換えて、又は、不飽
和ポリエステル樹脂接着剤をポリ塩化ビニル樹脂に換え
て、それ以外は実施例124態様の張り合わせを行っ
て、複合透明成型体を得た。 実施例128 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例80に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例127態様の張り合わせを行い、複合透明成
型体を得た。 実施例129 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例70に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例124でのポリメチルメタクリレート樹脂成
型体をポリウレタン樹脂成型体に換えて、それ以外は実
施例124態様の張り合わせを行って、複合透明成型体
を得た。 実施例130 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例32に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例120でのポリメチルメタクリレート樹脂成
型体を不飽和ポリエステル樹脂成型体に換えて、それ以
外は実施例120態様の張り合わせを行って、複合透明
成型体を得た。 実施例131 実施例120態様の重合用鋳型を用いて、実施例44に
示したと同じ処方で調製したラジカル開始剤入りのモノ
マーの重合を行い、高硬度透明樹脂成型体を得た。そし
て、実施例130態様の張り合わせを行い、複合透明成
型体を得た。
【0117】実施例1〜131で得られた複合透明成型
体について、前記の方法で評価を行い、(表1)〜(表
22)に示す結果を得た。
【0118】
【表1】
【0119】
【表2】
【0120】
【表3】
【0121】
【表4】
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】
【0124】
【表7】
【0125】
【表8】
【0126】
【表9】
【0127】
【表10】
【0128】
【表11】
【0129】
【表12】
【0130】
【表13】
【0131】
【表14】
【0132】
【表15】
【0133】
【表16】
【0134】
【表17】
【0135】
【表18】
【0136】
【表19】
【0137】
【表20】
【0138】
【表21】
【0139】
【表22】
【0140】比較例1 ジエチレングリコールジアリルカーボネート 400部にベ
ンゾイルパーオキサイド 1.2部を加え混合、脱泡を行
い、この液を実施例1態様の重合用鋳型に中に注入し、
重合用熱風炉の中で50℃から 170℃まで3時間かけて昇
温加熱重合を行う途中70℃付近で急激な重合がおこり、
ガラスモールドから重合物が剥離、黄色に着色した。
【0141】50 ℃から 170℃まで8時間かけて昇温加
熱重合することにより、始めて剥離のない樹脂板を得る
ことが可能であったが、得られた樹脂の鉛筆硬度は4H
であった。又、耐衝撃性は2.0Kgf・cm/cm2で、曲げ弾性
率は 252Kgf/mm2 であった。 比較例2 メチルメタクリレート 120.0部にm−キシリレンジイソ
シアネート 112.8部を加え、さらにジブチルスズジラウ
レート0.06部を加え、内温が60℃となるように加熱しな
がらヒドロキシエチルメタクリレート 156.6部を徐々に
加えて赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が
ほとんど消えた粘稠なウレタン化合物のメチルメタクリ
レート混合物を得た。これにベンゾイルパーオキサイド
3.6部を加え混合、脱泡を行い、この液を実施例11態
様の重合用鋳型に中に注入し、重合用熱風炉の中で45℃
から 160℃まで3時間かけて昇温加熱重合を行う途中、
65℃付近で急激な重合がおこりガラスモールドから重合
物が剥離した。 比較例3 実施例25において、ペンタエリスリトールテトラキス
(3−メルカプトプロピオネート)を加えずに、実施例
25と同様に重合を行い、表面が平滑で透明な樹脂板を
得た。鉛筆硬度は5Hだが、耐衝撃性は6.1Kgfcm/cm2
あった。 比較例4 実施例2に示したと同じ処方で調製したモノマーにラジ
カル開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエートを添加して、60℃から 170℃までの加熱
で3時間重合を行って、透明な樹脂板を得た。
【0142】この板の鉛筆硬度は7Hであるが、耐衝撃
性は6.1Kgf・cm/cm2であった。又、曲げ弾性率は 405Kg
f/mm2 であった。 比較例5 実施例15で、ポリメチルメタクリレート樹脂を相互溶
解防護層として有さないポリカーボネート樹脂成型体を
用いて、60℃から 170℃までの加熱で3時間重合を行っ
たが、途中の 100℃付近でポリカーボネート樹脂層と本
実施例15に示したモノマーの樹脂層との界面が不透明
になってきた。
【0143】実施例132 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート100.6部に、ジブチルスズジラウレート
0.1部を加え、内温が40℃になるように加熱しなが
ら、ジエチレングリコールモノメタクリレート87.1
部を徐々に加え、ウレタン化反応を行った。反応終了後
カラムクロマトグラフィーにより精製し、下記構造式
(化59)で示される無色液体状のモノマー163.3
部を得た。
【0144】
【化59】 実施例133 実施例132の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例132と同様にして、
下記構造式(化60)で示される無色液体状のモノマー
165.4部を得た。
【0145】
【化60】 実施例134 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部をジエチレングリコールモノアクリレート
80.1部に代える以外は、実施例132と同様に行
い、下記構造式(化61)で表わされる無色液体状のモ
ノマー153.6部を得た。
【0146】
【化61】 実施例135 実施例134の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例134と同様にして、
下記構造式(化62)で示される無色液体状のモノマー
152.9部を得た。
【0147】
【化62】 実施例136 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部をジプロピレングリコールモノメタクリレ
ート101.1部に代える以外は、実施例132と同様
に行い、下記構造式(化63)で表わされる無色液体状
のモノマー173.5部を得た。
【0148】
【化63】 実施例137 実施例136の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例136と同様にして、
下記構造式(化64)で示される無色液体状のモノマー
171.9部を得た。
【0149】
【化64】 実施例138 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部をジプロピレングリコールモノアクリレー
ト94.1部に代える以外は、実施例132と同様に行
い、下記構造式(化65)で表わされる無色液体状のモ
ノマー177.2部を得た。
【0150】
【化65】 実施例139 実施例138の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例138と同様にして、
下記構造式(化66)で示される無色液体状のモノマー
168.2部を得た。
【0151】
【化66】 実施例140 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化67)で表される
ポリエチレングリコールモノメタクリレート143.0
部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構
造式(B)(化67)で表される無色液体状のモノマー
209.5部を得た。
【0152】
【化67】 実施例141 実施例140の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例140と同様にして、
下記構造式(化68)で示される無色液体状のモノマー
205.9部を得た。
【0153】
【化68】 実施例142 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化69)で表される
ポリエチレングリコールモノメタクリレート210.9
部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構
造式(B)(化69)で表される無色液体状のモノマー
288.1部を得た。
【0154】
【化69】 実施例143 実施例142の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例142と同様にして、
下記構造式(化70)で示される無色液体状のモノマー
285.9部を得た。
【0155】
【化70】 実施例144 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化71)で表される
ポリエチレングリコールモノアクリレート137.1部
に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構造
式(B)(化71)で表される無色液体状のモノマー2
08.6部を得た。
【0156】
【化71】 実施例145 実施例144の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例144と同様にして、
下記構造式(化72)で示される無色液体状のモノマー
210.6部を得た。
【0157】
【化72】 実施例146 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化73)で表される
ポリエチレングリコールモノアクリレート204.5部
に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構造
式(B)(化73)で表される無色液体状のモノマー2
82.9部を得た。
【0158】
【化73】 実施例147 実施例146の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例146と同様にして、
下記構造式(化74)で示される無色液体状のモノマー
285.2部を得た。
【0159】
【化74】 実施例148 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化75)で表される
ポリプロピレングリコールモノメタクリレート177.
5部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記
構造式(B)(化75)で表される無色液体状のモノマ
ー259.7部を得た。
【0160】
【化75】 実施例149 実施例148の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例148と同様にして、
下記構造式(化76)で示される無色液体状のモノマー
253.9部を得た。
【0161】
【化76】 実施例150 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化77)で表される
ポリプロピレングリコールモノメタクリレート263.
7部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記
構造式(B)(化77)で表される無色液体状のモノマ
ー330.8部を得た。
【0162】
【化77】 実施例151 実施例150の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例150と同様にして、
下記構造式(化78)で示される無色液体状のモノマー
327.6部を得た。
【0163】
【化78】 実施例152 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化79)で表される
ポリプロピレングリコールモノアクリレート172.8
部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構
造式(B)(化79)で表される無色液体状のモノマー
239.4部を得た。
【0164】
【化79】 実施例153 実施例152の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例152と同様にして、
下記構造式(化80)で示される無色液体状のモノマー
246.5部を得た。
【0165】
【化80】 実施例154 実施例132のジエチレングリコールモノメタクリレー
ト87.1部を下記構造式(A)(化81)で表される
ポリプロピレングリコールモノアクリレート258.5
部に代える以外は、実施例132と同様に行い、下記構
造式(B)(化81)で表される無色液体状のモノマー
333.2部を得た。
【0166】
【化81】 実施例155 実施例154の3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート100.6部を、4−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート10
0.6部に代える以外は、実施例154と同様にして、
下記構造式(化82)で示される無色液体状のモノマー
327.9部を得た。
【0167】
【化82】
【0168】
【発明の効果】透明な樹脂成型体に、高硬度透明樹脂を
積層してなる本発明の複合透明成型体は、表面硬度、耐
擦傷性、剛性、耐薬品性、耐熱性、耐候性及び耐衝撃性
等に、極めて優れた性能を有している。このため、本発
明の複合透明成型体は、グレージング材などの透明材料
の素材として、極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 12/34 MJY 7211−4J // B29K 33:04 69:00 (72)発明者 藤井 謙一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全可視光線透過率85%以上の透明な樹
    脂成型体の表面に、鉛筆硬度4H以上、ロックウェルM
    スケール硬度100以上、全可視光線透過率85%以上
    の高硬度透明樹脂を、膜厚0.2mm以上に積層してな
    る、曲げ弾性率350kgf /mm2 以上の複合透明成型
    体。
  2. 【請求項2】 透明な樹脂成型体を、注型重合用鋳型の
    中に設置し、その空間部に、高硬度透明樹脂の単量体を
    注入し、重合して得られる請求項1記載の複合透明成型
    体。
  3. 【請求項3】 透明な樹脂成型体と高硬度透明樹脂成型
    体とを張り合わせて得られる請求項1記載の複合透明成
    型体。
  4. 【請求項4】 透明な樹脂成型体が、ポリメチルメタク
    リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
    脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスル
    フォン樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリ塩化ビ
    ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂、不
    飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフ
    タレート樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
    ネート樹脂またはアセチルセルローズ樹脂から選ばれた
    樹脂成型体である請求項1〜3のいずれかに記載の複合
    透明成型体。
  5. 【請求項5】 透明な樹脂成型体に積層する高硬度透明
    樹脂が、少なくとも下記式(1)(化1)又は式(2)
    (化1)で表されるいづれかの構造を有する樹脂である
    請求項1〜4のいずれかに記載の複合透明成型体。 【化1】
  6. 【請求項6】 透明な樹脂成型体に積層する高硬度透明
    樹脂が、下記の(樹脂−a)〜(樹脂−j)に記載のい
    ずれかの樹脂である請求項5記載の複合透明成型体。 ・樹脂−a:1分子中に、下記一般式(3)(化2)で
    表される官能基と、下記一般式(4)(化2)又は一般
    式(5)(化2)で表される官能基とを兼備する単量体
    (A)を重合してなる樹脂、 【化2】 ・樹脂−b:単量体(A)と下記基群(化3)から選ば
    れた少なくとも1種の官能基をm個(mは1〜6の整数
    を表す)有する単量体(B)とを共重合してなる樹脂、 【化3】 ・樹脂−c:単量体(A)と1分子中に−SH基を2つ
    以上有する単量体(C)とを共重合してなる樹脂、 ・樹脂−d:単量体(A)、単量体(B)及び単量体
    (C)とを共重合してなる樹脂、 ・樹脂−e:単量体(B)と、下記一般式(6)(化
    4)で表わされる単量体(D)とを(n+m)が3以上
    の整数になるように組み合わせて共重合してなる樹脂、 【化4】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、R2 は残基
    中にハロゲン原子、酸素原子、脂環族環、複素環又は芳
    香環を有していてもよい飽和脂肪族残基、脂環族残基、
    複素環残基を、nは1〜4の整数を表わし、n=1のと
    き、Xは酸素原子又は硫黄原子、n≧2のとき、Xは全
    部が酸素原子又は全部が硫黄原子、或いは1〜2個が酸
    素原子で残りが硫黄原子、又は1個が硫黄原子で残りが
    酸素原子である) ・樹脂−f:単量体(B)と単量体(D)とを(n+
    m)が3以上の整数になるように組み合わせ、更に単量
    体(C)とを共重合してなる樹脂、 ・樹脂−g:1分子中に、下記一般式(7)(化5)で
    表わされる官能基と、下記一般式(5)(化5)又は一
    般式(8)(化5)で表される官能基とを兼備する単量
    体(E)を重合させてなる樹脂、 【化5】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表す) ・樹脂−h:単量体(B)と単量体(E)とを共重合し
    てなる樹脂、 ・樹脂−i:単量体(B)と、下記一般式(9)(化
    6)で表わされる単量体(F)とを(n+m)が3以上
    の整数になるように組み合わせて共重合してなる樹脂、 【化6】 (式中、R3 は-C(=O)-NH-基、-C(=S)-NH-基、-C(=O)-O
    - 基または-C(=O)- 基から選ばれた官能基(ただし、こ
    の官能基の各々はその左側でイソプロペニルフェノキシ
    基に結合している)を有していてもよい飽和脂肪族残
    基、脂環族残基および残基中に脂環基、複素環、芳香環
    及びヘテロ原子よりなる群から選ばれた少なくとも1種
    を有する脂肪族残基又は -C(=O)-基を表わし、nは1〜
    4の整数を表わす) ・樹脂−j:単量体(B)と、下記一般式(10)(化
    7)で表わされる単量体(G)とを共重合してなる樹
    脂、 【化7】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R4 は残基中に
    酸素原子、脂環族環、複素環、又は芳香環を有するか有
    さない脂肪族残基、脂環族残基を、lは0又は1の数を
    表わし、i,jは1以上の整数で、かつl=0のときi
    =j=1、l=1のときi+jは4以下であり、j=1
    のとき、Xは酸素原子又は硫黄原子、j≧2のとき、X
    は全部が酸素原子か全部が硫黄原子、又は1つは酸素原
    子で残りが硫黄原子、又は1つが硫黄原子で残りが酸素
    原子である)
  7. 【請求項7】 透明な樹脂成型体が、ポリメチルメタク
    リレート樹脂成型体、ポリカーボネート樹脂成型体、ま
    たはその表面に相互溶解防護層としてポリメチルメタク
    リレート樹脂又はアクリル系光硬化性樹脂を有するポリ
    カーボネート樹脂成型体であり、該成型体に積層する高
    硬度透明樹脂が、樹脂−a、bまたはdのいずれかの樹
    脂である請求項6記載の複合透明成型体。
  8. 【請求項8】 透明な樹脂成型体に積層する高硬度透明
    樹脂が、下記の(構造単位−1)〜(構造単位−5)の
    いづれかの構造単位を有する樹脂である請求項5記載の
    複合透明成型体。 ・構造単位−1:下記一般式(11)(化8)及び/又
    は(12)(化8)で表わされる構造単位、 【化8】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R1 は水素原子
    又はメチル基を表わす) ・構造単位−2:下記一般式(13)(化9)及び/又
    は(14)(化9)で表わされる構造単位、 【化9】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R2 は残基中に
    ハロゲン原子、酸素原子、脂環族環、複素環、又は芳香
    環を有していてもよい飽和脂肪族残基、脂環族残基、複
    素環残基を、R1 は水素原子又はメチル基を、Yは下記
    のいずれかの基(化10)を、nは1〜4の整数を、又
    mは1〜6の整数を表わし、(n+m)は3以上の整数
    を表わす。n=1のとき、Xは酸素原子又は硫黄原子、
    n≧2のとき、Xは全部が酸素原子又は全部が硫黄原
    子、或いは1つ又は2つが酸素原子で残りが硫黄原子、
    又は1つが硫黄原子で残りが酸素原子である) 【化10】 ・構造単位−3:下記一般式(15)(化11)及び/
    又は(16)(化11)で表わされる構造単位、 【化11】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を表わす) ・構造単位−4:下記一般式(17)(化12)及び/
    又は(18)(化12)で表わされる構造単位 【化12】 (式中、R3 は-C(=O)-NH-基、-C(=S)-NH-基、-C(=O)-O
    - 基または-C(=O)- 基から選ばれた官能基(ただし、こ
    の官能基の各々はその左側でイソプロペニルフェノキシ
    基に結合している)を有していてもよい飽和脂肪族残
    基、脂環基残基、残基中に脂環基、複素環、芳香環また
    はヘテロ原子よりなる群から選ばれた少なくとも1種を
    有する脂肪族残基又は -C(=O)-基を表わし、R1 、Y、
    nおよびmは前記とおなじ意味を表わす) ・構造単位−5: 下記一般式(19)、(20)(化
    13)及び/又は(21)、(22)(化14)で表わ
    される構造単位 【化13】 【化14】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R4 は残基中に
    酸素原子、脂環族環、複素環、又は芳香環を有するか有
    さない脂肪族残基、脂環族残基を、R1 は水素原子又は
    メチル基を、lは0又は1の数を表わし、i,jは1以
    上の整数で、かつl=0のときi=j=1、l=1のと
    きi+jは4以下である。j=1のとき、Xは酸素原子
    又は硫黄原子、j≧2のとき、Xは全部が酸素原子か全
    部が硫黄原子、或いは1つが酸素原子で残りが硫黄原
    子、又は1つが硫黄原子で残りが酸素原子である)
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の複合透
    明成型体を用いるグレージング材。
  10. 【請求項10】 一般式(23)(化15)で表される
    重合性モノマー。 【化15】 (式中、R5 、R6 は同時に、又は異なって水素原子又
    はメチル基を表し、kは2〜10の整数を表し、芳香環
    の置換基の位置はp位又はm位を表す)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024465A (ja) * 2003-02-12 2010-02-04 Nippon Soda Co Ltd 新規アニオン重合体
WO2014125976A1 (ja) * 2013-02-12 2014-08-21 新日鉄住金化学株式会社 樹脂積層体

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