JPH0640966A - フルオロブタジエン誘導体化合物およびそれを含有する液晶組成物 - Google Patents
フルオロブタジエン誘導体化合物およびそれを含有する液晶組成物Info
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- JPH0640966A JPH0640966A JP21818892A JP21818892A JPH0640966A JP H0640966 A JPH0640966 A JP H0640966A JP 21818892 A JP21818892 A JP 21818892A JP 21818892 A JP21818892 A JP 21818892A JP H0640966 A JPH0640966 A JP H0640966A
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Abstract
(A4)n-R2 (A1〜A4はトランス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基、
1,4-ジ置換シクロヘキセニレン基、1,4-ジ置換フェニレ
ン基等、m 、n は 0または 1を示し、R1、R2は炭素数 1
〜10のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基等を示す)
で表されるフルオロブタジエン誘導体化合物。 【効果】この化合物は、低粘性であり、光に対しても安
定であるので、液晶組成物に使用することにより、高速
応答が期待できる。
Description
導体化合物およびそれを含有する液晶組成物に関するも
のである。
近年では測定器、自動車用計器、複写器、カメラ、OA
機器用表示装置、家電製品用表示装置等種々の用途に使
用され始めており、広い動作温度範囲、低動作電圧、高
速応答性、高コントラスト比、広視角、化学的安定性等
の種々の性能要求がなされている。
独の材料ですべて満たす材料はなく、複数の液晶、およ
び非液晶の材料を混合して液晶組成物として要求性能を
満たしている状態である。このため、各種特性のすべて
ではなく、一または二以上の特性に優れた液晶または非
液晶の材料開発が望まれている。
分野においては、その性能向上が望まれており、低電圧
駆動、高精細表示、高コントラスト比、広視角特性、低
温応答特性、広動作温度範囲等が望まれており、これら
はいずれかを向上させると他のいずれかが犠牲になると
いう傾向がある。
動と高速応答、OA機器等においては高精細表示と高速
応答、自動車用表示等においては低温応答もしくは広動
作温度範囲で高速応答というように、その応答速度の向
上が望まれている。
られるが、その一つとして低粘性の液晶組成物の採用が
ある。即ち、液晶組成物の粘性が低下すれば、応答速度
は向上し、低温でも実用的な速度での表示が可能にな
る。また、従来と同じ応答速度でよければ、より低電圧
で駆動できたり、より高いデューティ駆動が可能、即
ち、高精細駆動が可能になる。
で講演されたようなp,p'- ジ置換ジフルオロスチルベン
化合物が提案されている。この化合物は以下の一般式
(3) で示されるような化学構造を有している。
基、n-アルコキシ基、n-アルコキシカルボニル基を意味
する。
素置換されていないスチルベン化合物よりも光に対する
安定性が向上しているものであった。しかし、通常使用
されている一般の液晶化合物に比しては、光に対する安
定性がまだ劣っており、使用環境が限定されたり、紫外
線カットフィルターを併用せざるを得ないことが多かっ
た。
液晶材料が望まれていた。
解決すべく、新規な材料を提供するものであり、一般式
(1) R1-(A1)m-Y1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-Y2-(A4)n-R2 (1) (式中、A1、A2、A3、A4は相互に独立してトランス-1,4
- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換シクロヘキセ
ニレン基または1,4-ジ置換フェニレン基であり、これら
の基は夫々非置換であるかあるいは置換基として1個も
しくは2個以上のハロゲン原子、シアノ基を有していて
もよく、これらの基中に存在する1個もしくは2個以上
のCH基は窒素原子または酸素原子または硫黄原子に置換
されていてもよく、Y1、Y2は相互に独立して-COO-,-OCO
-,-C≡C-,-CH2CH2-,-CH=CH-,-OCH2-,-CH2O- または単結
合を示し、m 、n は 0または 1を示し、R1、R2は相互に
独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲン原子、シ
アノ基を示し、アルキル基の場合には、炭素−炭素結合
間あるいはこの基と環との間の炭素−炭素結合間に酸素
原子が挿入されてもよく、また、その炭素−炭素結合の
一部が二重結合にされていてもよく、また、その1個の
-CH2- 基がカルボニル基に置換されていてもよく、ま
た、その基中の水素原子の一部もしくはすべてがフッ素
原子で置換されていてもよい)で表されることを特徴と
するフルオロブタジエン誘導体化合物を提供するもので
ある。
示す)で表されることを特徴とする請求項1のフルオロ
ブタジエン誘導体化合物、および、一般式 (1)または一
般式 (2)のフルオロブタジエン誘導体化合物を含有する
ことを特徴とする液晶組成物を提供するものである。
あり、かつ、他の液晶または非液晶との相溶性に優れ、
化学的にも安定な、特に光に対して安定な材料である。
下のような化合物がある。その代表的化合物として、環
の数が2個の化合物として以下のような化合物がある。 R1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-R2 (2)
には、以下のような化合物がある。なお、以下の説明に
おいては、一般式(2) の化合物に限らず、「-Ph-」は1,
4-ジ置換フェニレン基を表し、「-Cy-」はトランス-1,4
- ジ置換シクロヘキシレン基を表し、「-Ch-」は1,4-ジ
置換シクロヘキセニレン基、好ましくは4-置換シクロヘ
キセン-1- イル基を表す。 R1-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-R2 (2A)
2つをトランス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基や1,4-
ジ置換シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以
下のような化合物がある。 R1-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-R2 (2B)
の水素原子がフッ素原子に置換されたフェニレン基とし
た化合物として以下のような化合物がある。 R1-PhF-CF=CF-CF=CF-PhF-R2 (2G)
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-R2 (4)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-R2 (4A)
の間のY1を単結合以外に変更した以下のような化合物も
ある。
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-A4-R2 (6)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ph-R2 (6A)
の間のY1、Y2を単結合以外に変更した以下のような化合
物もある。
トランス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換
シクロヘキセニレン基の水素原子の一部をハロゲン原子
もしくはシアノ基に置換した基にしたり、その一部のCH
基を窒素原子または酸素原子または硫黄原子に置換して
もよい。この例として以下のような化合物もある。
材料または非液晶材料と混合して液晶組成物にすること
により、その液晶組成物を低粘性とすることができ、液
晶表示素子とした場合に高速応答が可能になる。
晶、非液晶に、少なくとも1種を混合することにより液
晶組成物として使用される。
は、例えば以下のようなものがある。なお、以下の式で
のRC、RDはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、
シアノ基等の基を表す。
なく、環構造もしくは末端基の水素原子のハロゲン原
子、シアノ基、メチル基等への置換、シクロヘキサン
環、ベンゼン環の他の六員環、五員環等への置換、環の
間の結合基の変更等が可能であり、所望の性能に合わせ
て種々の材料が選択使用されればよい。
極付の基板間に配され、ツイストネマチック方式、ゲス
ト・ホスト方式、動的散乱方式、フェーズチェンジ方
式、DAP方式、二周波駆動方式、強誘電性液晶表示方
式等種々のモードで使用することができる。
る。プラスチック、ガラス等の基板上に、必要に応じて
SiO2、Al2O3 等のアンダーコート層やカラーフィルター
層を形成し、In2O3-SnO2(ITO)、SnO2等の電極を設
け、パターニングした後、必要に応じてポリイミド、ポ
リアミド、SiO2、Al2O3 等のオーバーコート層を形成
し、配向処理し、これにシール材を印刷し、電極面が相
対向するように配して周辺をシールし、シール材を硬化
して空セルを形成する。
物を注入し、注入口を封止剤で封止して液晶セルを構成
する。この液晶セルに必要に応じて偏光板、カラー偏光
板、光源、カラーフィルター、半透過反射板、反射板、
導光板、紫外線カットフィルター等を積層する、文字,
図形等を印刷する、ノングレア加工する等して液晶表示
素子とする。
的な構成および製法を示したにすぎなく、例えば2層電
極を用いた基板、2層の液晶層を形成した2層液晶セ
ル、TFT、MIM等の能動素子を形成したアクティブ
マトリクス基板を用いたアクティブマトリクス素子等、
種々の構成のものが使用できる。
により、高デューティ駆動を行っても、高速応答が期待
できる。このため、近年注目されている高ツイスト角の
スーパーツイスト(STN)型液晶表示素子にも好適で
ある。
次の方法に従って製造される。
ンス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換シク
ロヘキセレン基または1,4-ジ置換フェニレン基であり、
これらの基はそれぞれ非置換であるかあるいは置換基と
して1個もしくは2個以上のハロゲン原子、メチル基を
有していてもよく、これらの基中に存在する1個もしく
は2個以上のCH基は窒素原子または酸素原子または硫黄
原子に置換されていてもよい。Y1、Y2は-C≡C-,-CH2CH2
-,-CH=CH-,-OCH2-,-CH2O- または単結合を示す。また、
m は0 または 1を示し、R1、R2は炭素数 1〜10のアルキ
ル基、ハロゲン原子を示し、アルキル基の場合には、炭
素−炭素結合間あるいはこの基と環との間の炭素−炭素
結合間に酸素原子が導入されてもよく、R1、R2がアルキ
ル基の場合には、その基中の水素原子の一部またはすべ
てがフッ素原子で置換されていてもよい。
ブチルリチウムによってリチオ化し、次いで式(9) のク
ロロトリメチルシランと反応させることによって、式(1
0)の1,1,2-トリフルオロ-2- トリメチルシリルエチレン
とする。次に、この化合物(10)を単離することなく、さ
らに式(11)のリチウム化合物と反応させることによっ
て、式(12)のジフルオロエチレン化合物を得る。
ウムと水にて加水分解して、一般式(13)のジフルオロエ
チレン化合物とする。これと同様にして一般式(14)のジ
フルオロエチレン化合物を得る。これらの2つの化合物
(13)、(14)を、n-ブチルリチウムにてリチオ化した後、
シアン化銅(CuCN)を添加し、高級銅アート錯体としてカ
ップリング反応させることによって一般式(1) のフルオ
ロブタジエン誘導体化合物を得ることができる。
オロブタジエン誘導体化合物を得るためには、最終工程
にて化合物(13)のみを用いてカップリング反応させれば
よい。また、一般式(1) の化合物のR1、R2にアシル基を
導入する方法は、R1、R2が水素原子である一般式(1) の
化合物とアシルハライドとのフリーデル・クラフツ反応
を用いればよい。また、シアノ基を導入する方法は、R
1、R2が臭素原子またはヨウ素原子である一般式(1) の
化合物をCuCNと反応させればよい。
0ml の三ツ口フラスコにテトラヒドロフラン(THF) を 1
00ml入れ、−100 ℃に冷却した。ここにクロロトリフル
オロエチレンを11.7g(0.1mol) 吹き込んだ。次いで、n-
ブチルリチウムのn-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mo
l)を30分かけて滴下した。さらに30分撹拌後、クロロト
リメチルシラン10.9g(0.1mol) を滴下した。
ルヨードベンゼン24.6g(0.1mol) とn-ブチルリチウムの
n-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)によって別途合
成した4-n-プロピルフェニルリチウムの THF溶液を−10
0 ℃にて滴下した。さらに 0℃にて 2時間撹拌後、希塩
酸水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレ
ンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、
(Z)-1,2-ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル)-2-トリ
メチルシリルエチレンを19.1g (収率75%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Si(CH3)3
ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル)-2-トリメチルシ
リルエチレン19.1g(0.075mol) を50mlのアセトニトリル
に溶解し、フッ化カリウム8.70g(0.15mol)および水4.05
g(0.225mol) を加え、70℃にて 1時間反応させた。冷却
後、水 200mlを注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾燥した。濾過後、溶媒
および低沸物を留去し、さらに減圧蒸留して(E)-1,2-ジ
フルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル) エチレンを11.3g
(収率83%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CFH
ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル) エチレン11.3g
(0.062mol) を50mlの THFに溶解し、−78℃に冷却し
た。ここにn-ブチルリチウムのn-ヘキサン溶液(1.61M)
38.5ml(0.062mol)を30分かけて滴下した。さらに30分撹
拌後、−78℃にてシアン化銅(CuCN)を2.77g(0.031mol)
添加した。
希アンモニア水溶液を加え、有機層を分離した。水層を
塩化メチレンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒
を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製して、トランス-1,2,3,4- テトラフル
オロ-1,4- ビス( 4-n-プロピルフェニル)-1,3-ブタジエ
ンを3.4g(収率30%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH3 n-C5H11-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C5H11(n) CF3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CF3 F-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-F CH3O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH3 n-C3H7O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OC3H7(n) CH2=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH2
ベンゼンのかわりに4-n-プロピルシクロヘキシルブロミ
ドを20.5g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と同様に反応
を行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス
( トランス-4-n- プロピルシクロヘキシル)-1,3-ブタジ
エンを4.67g (収率25%)得た。n-C3H7-Cy-CF=CF-CF=C
F-Cy-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 n-C5H11-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-C5H11(n) CF3-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CF3 F-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-F CH3O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH3 n-C3H7O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OC3H7(n) CH2=CH-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH2
ベンゼンのかわりに4-n-プロピルシクロヘキセン-1- ヨ
ード-1- イルを25.0g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と
同様に反応を行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ
-1,4- ビス(2-n- プロピルシクロヘキセン-1- イル)-1,
3-ブタジエンを4.44g (収率24%)得た。 n-C3H7-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3 n-C5H11-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C5H11(n) CF3-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CF3 F-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-F CH3O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCH3 n-C3H7O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OC3H7(n) CH2=CH-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH=CH2
ヘキシルリチウム(0.062mol)から合成した(E)-1,2-ジフ
ルオロ-1-(4-n-プロピルシクロヘキシル)エチレンを併
用することを除いて実施例1と同様に反応を行い、トラ
ンス-1,2,3,4-テトラフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニ
ル)-4-( トランス-4-n- プロピルシクロヘキシル)-1,3-
ブタジエンを2.94g (収率 8%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 n-C5H11-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 CH3O-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH3 CH2=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH2 CF3-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CF3 F-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-F CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3 CH3-Cy-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3
ベンゼンのかわりに1,4-ジブロモベンゼンを23.6g(0.1m
ol) 用いる以外は実施例1と同様に反応を行い、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(2- ブロモフェ
ニル) ブタジエンを4.80g (収率22%)得た。 Br-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Br
ることができる。 Br-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Br Br-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Br
(0.01mol) および無水ジメチルスルホキシド(DMSO)50ml
を入れ、90℃に加熱し溶解させた。次いで、撹拌下、実
施例4にて得られたトランス-1,2,3,4- テトラフルオロ
-1,2- ビス(2- ブロモフェニル)-1,3-ブタジエン2.18g
(0.005mol) のDMSO溶液を滴下する。その後さらに 150
℃にて 1時間撹拌後、室温まで冷却した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、塩化カルシウムで乾燥し
た。濾過後、溶媒を留去し、得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製して、トランス-1,
2,3,4- テトラフルオロ-1,4-ビス(2- アノフェニル)-1,
3-ブタジエンを1.31g (収率80%)得た。 NC-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CN
ることができる。 NC-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CN NC-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CN
ベンゼンのかわりに5-メチルピリミジルブロミドを17.5
g(0.1mol) 用いて実施例1と同様に反応を行い、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- メチルピリ
ミジニル)-1,3-ブタジエンを3.6g(収率23%)得た。 CH3-Py-CF=CF-CF=CF-Py-CH3
ることができる。なお、-Py-は1,4-ジ置換-5- ピリミジ
ニル基を表す。 n-C3H7-Py-CF=CF-CF=CF-Py-C3H7(n) CH3O-Py-CF=CF-CF=CF-Py-OCH3 n-C3H7O-Py-CF=CF-CF=CF-Py-OC3H7(n)
ベンゼンのかわりに2-メチル-5- ブロモ-1,3- ジオキサ
ンを18.1g(0.1mol) 用いて実施例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス( 4-
メチル-3,5- ジオキサジイル)-1,3-ブタジエンを3.4g
(収率21%)得た。 CH3-Do-CF=CF-CF=CF-Do-CH3
ることができる。なお、-Do-は2,5-ジ置換-1,3- ジオキ
サン環を表す。 n-C3H7-Do-CF=CF-CF=CF-Do-C3H7(n) CH3O-Do-CF=CF-CF=CF-Do-OCH3 n-C3H7O-Do-CF=CF-CF=CF-Do-OC3H7(n)
ベンゼンのかわりに4-( トランス-4-n- プロピルシクロ
ヘキシル) ヨードベンゼンを32.8g(0.1mol) 用いて反応
を行い、実施例1と同様にしてトランス-1,2,3,4- テト
ラフルオロ-1,4- ビス[4-(トランス-4- プロピルシクロ
ヘキシル) フェニル]-1,3-ブタジエンを6.6g(収率25
%)得た。 n-C3H7-Cy-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Cy-C3H7(n)
ることができる。 n-C3H7-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Cy-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Ch-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ch-C3H7(n) n-C3H7-Ch-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Ch-C3H7(n)
にマグネシウム0.13g(0.0055mol)及び乾燥THF 10mlを入
れた。次いで、1-ブロモプロパンを数滴加え、さらに4-
メチルフェネチルブロミド1.01g(0.0055mol)を発熱が続
く速度で滴下した。滴下終了後、さらに 1時間還流を続
けた後、室温まで放冷した。
00ml三ツ口フラスコ中に、実施例4にて得られたトラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- ブロモフェ
ニル)-1,3-ブタジエン1.09g(0.0025mol)および1,3-ビス
( ジフェニルホスフィノ) プロパンジクロロニッケル
[NiCl2(dppp)]0.1gを含む乾燥THF 溶液20mlを入れ、こ
の中に上記溶液を滴下漏斗を用いて滴下した。
水20mlを加えた。さらに20%塩酸20mlを加えて有機層を
分離し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
て、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-
(4-メチルフェネチル) フェニル])-1,3- ブタジエンを
0.58g (収率45%)得た。 CH3-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH2CH2-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH2CH2-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH2CH2-Ph-CH3 CH3-Ph-CH2CH2-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH2CH2-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH2CH2-Ph-OCH3
わりに1-ブロモ-2-(4-メチルフェニル) エテンを1.08g
(0.0055mol)用いる以外は、実施例10と同様に反応を
行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4
-(2-p-メチルフェニルエテニル) フェニル]-1,3-ブタジ
エンを0.64g (収率50%)得た。 CH3-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH=CH-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH-Ph-CH3 CH3-Ph-CH=CH-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH=CH-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH-Ph-OCH3
ドベンゼンのかわりに、4-ブロモ-4'-メチルトランを2
7.1g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-
(2-p-トルイルエチニル) フェニル]-1,3-ブタジエンを
5.1g(収率20%)得た。 CH3-Ph-C≡C-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C ≡C-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-C≡C-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-C ≡C-Ph-CH3 CH3-Ph-C≡C-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C ≡C-Ph-CH3 CH3O-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C ≡C-OCH3
ベンゼンのかわりに4-ヨードフェニルテトラヒドロピラ
ニルエーテルを30.4g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と
同様に反応を行い、最後に酸で処理することによって、
トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- ヒド
ロキシフェニル)-1,3-ブタジエンを3.41g (収率22%)
得た。
ラフルオロ-1,2- ビス(4- ヒドロキシフェニル)-1,3-ブ
タジエン1.55g(0.005mol) 、炭酸カリウム1.52g および
アセトンを30ml加え、さらに室温下でα- ブロモ-p- キ
シレンを2.79g 滴下した。 4時間還流させた後、冷却
し、濾過後、溶媒を留去し、得られた粗結晶をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製して、トランス-
1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-(4-メチルベン
ジルオキシ) フェニル] ブタジエンを2.28g (収率88
%)得た。 CH3-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH2-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH2O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH2-Ph-CH3 CH3-Ph-CH2O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCH2-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH2-Ph-OCH3
ロ-1,4- ビス(4- ヒドロキシフェニル)-1,3-ブタジエン
1.55g(0.005mol) を20mlの塩化メチレンに溶解し、 室温
下ピリジンを0.87g 加え、 0℃に冷却後、さらにp-トル
イル酸クロリドを1.70g 滴下した。
を加え、濾過後、溶媒を留去して得られた粗結晶をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-(4-メチルベ
ンゾイルオキシ)-1,3-ブタジエンを2.46g (収率90%)
得た。 CH3-Ph-COO-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCO-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-COO-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCO-Ph-CH3 CH3-Ph-COO-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCO-Ph-CH3 CH3O-Ph-COO-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCO-Ph-OCH3
ような化合物も合成できる。 n-C3H7-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Cy-CF=CF-CF=CF-Ph-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Cy-Cy-CF=CF-CF=CF-Ch-Ch-C3H7(n) CH3-Ph-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Cy-C3H7(n) CH3O-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ch-CH3
実施例1の化合物を20wt%加えて液晶組成物とした。比
較例として、メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」のみの
液晶組成物(比較例1)およびメルク社製液晶組成物
「ZLI-1565」80wt%にトランス-4,4'-ビス-(n-プロピ
ル) ジフルオロスチルベンを20wt%加えた液晶組成物
(比較例2)を作成した。これらを偏光板付きの液晶セ
ルに封入して、STN型液晶表示素子を作成した。
素子の素子の表示特性はほぼ同程度であり、比較例2の
素子に比べて高速応答が得られた。次いで、実施例15
および比較例2の液晶表示素子を紫外線カーボンアーク
ランプで 200時間照射した。照射後、各素子内の液晶組
成物を分析した。
には、ほとんど新たな化合物の生成は認められなかっ
た。一方、比較例2の液晶組成物の場合には、シス-4,
4'-ビス-(n-プロピル) ジフルオロスチルベンの発生が
確認された。
味を持つ)で表される化合物は、粘性が低く、液晶組成
物として用いることにより、少量の添加でも応答速度が
向上するものであり、低電圧駆動、高デューティ駆動、
広温度域動作等が可能になる。
ロスチルベンタイプの液晶よりも高く、その低粘性の特
徴を充分活かすことができる。
それを含有する液晶組成物
導体化合物およびそれを含有する液晶組成物に関するも
のである。
近年では測定器、自動車用計器、複写器、カメラ、OA
機器用表示装置、家電製品用表示装置等種々の用途に使
用され始めており、広い動作温度範囲、低動作電圧、高
速応答性、高コントラスト比、広視角、化学的安定性等
の種々の性能要求がなされている。
独の材料ですべて満たす材料はなく、複数の液晶、およ
び非液晶の材料を混合して液晶組成物として要求性能を
満たしている状態である。このため、各種特性のすべて
ではなく、一または二以上の特性に優れた液晶または非
液晶の材料開発が望まれている。
分野においては、その性能向上が望まれており、低電圧
駆動、高精細表示、高コントラスト比、広視角特性、低
温応答特性、広動作温度範囲等が望まれており、これら
はいずれかを向上させると他のいずれかが犠牲になると
いう傾向がある。
動と高速応答、OA機器等においては高精細表示と高速
応答、自動車用表示等においては低温応答もしくは広動
作温度範囲で高速応答というように、その応答速度の向
上が望まれている。
られるが、その一つとして低粘性の液晶組成物の採用が
ある。即ち、液晶組成物の粘性が低下すれば、応答速度
は向上し、低温でも実用的な速度での表示が可能にな
る。また、従来と同じ応答速度でよければ、より低電圧
で駆動できたり、より高いデューティ駆動が可能、即
ち、高精細駆動が可能になる。
で講演されたようなp,p'- ジ置換ジフルオロスチルベン
化合物が提案されている。この化合物は以下の一般式
(3) で示されるような化学構造を有している。
基、n-アルコキシ基、n-アルコキシカルボニル基を意味
する。
素置換されていないスチルベン化合物よりも光に対する
安定性が向上しているものであった。しかし、通常使用
されている一般の液晶化合物に比しては、光に対する安
定性がまだ劣っており、使用環境が限定されたり、紫外
線カットフィルターを併用せざるを得ないことが多かっ
た。
液晶材料が望まれていた。
解決すべく、新規な材料を提供するものであり、一般式
(1) R1-(A1)m-Y1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-Y2-(A4)n-R2 (1) (式中、A1、A2、A3、A4は相互に独立してトランス-1,4
- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換シクロヘキセ
ニレン基または1,4-ジ置換フェニレン基であり、これら
の基は夫々非置換であるかあるいは置換基として1個も
しくは2個以上のハロゲン原子、シアノ基を有していて
もよく、これらの基中に存在する1個もしくは2個以上
のCH基は窒素原子または酸素原子または硫黄原子に置換
されていてもよく、Y1、Y2は相互に独立して-COO-,-OCO
-,-C≡C-,-CH2CH2-,-CH=CH-,-OCH2-,-CH2O- または単結
合を示し、m 、n は 0または 1を示し、R1、R2は相互に
独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲン原子、シ
アノ基を示し、アルキル基の場合には、炭素−炭素結合
間あるいはこの基と環との間の炭素−炭素結合間に酸素
原子が挿入されてもよく、また、その炭素−炭素結合の
一部が二重結合にされていてもよく、また、その1個の
-CH2- 基がカルボニル基に置換されていてもよく、ま
た、その基中の水素原子の一部もしくはすべてがフッ素
原子で置換されていてもよい)で表されることを特徴と
するフルオロブタジエン誘導体化合物を提供するもので
ある。
示す)で表されることを特徴とする請求項1のフルオロ
ブタジエン誘導体化合物、および、一般式 (1)または一
般式 (2)のフルオロブタジエン誘導体化合物を含有する
ことを特徴とする液晶組成物を提供するものである。
あり、かつ、他の液晶または非液晶との相溶性に優れ、
化学的にも安定な、特に光に対して安定な材料である。
下のような化合物がある。その代表的化合物として、環
の数が2個の化合物として以下のような化合物がある。 R1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-R2 (2)
には、以下のような化合物がある。なお、以下の説明に
おいては、一般式(2) の化合物に限らず、「-Ph-」は1,
4-ジ置換フェニレン基を表し、「-Cy-」はトランス-1,4
- ジ置換シクロヘキシレン基を表し、「-Ch-」は1,4-ジ
置換シクロヘキセニレン基、好ましくは4-置換シクロヘ
キセン-1- イル基を表す。 R1-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-R2 (2A)
2つをトランス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基や1,4-
ジ置換シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以
下のような化合物がある。 R1-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-R2 (2B)
の水素原子がフッ素原子に置換されたフェニレン基とし
た化合物として以下のような化合物がある。 R1-PhF-CF=CF-CF=CF-PhF-R2 (2G)
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-R2 (4)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-R2 (4A)
の間のY1を単結合以外に変更した以下のような化合物も
ある。
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-A4-R2 (6)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ph-R2 (6A)
の間のY1、Y2を単結合以外に変更した以下のような化合
物もある。
トランス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換
シクロヘキセニレン基の水素原子の一部をハロゲン原子
もしくはシアノ基に置換した基にしたり、その一部のCH
基を窒素原子または酸素原子または硫黄原子に置換して
もよい。この例として以下のような化合物もある。
材料または非液晶材料と混合して液晶組成物にすること
により、その液晶組成物を低粘性とすることができ、液
晶表示素子とした場合に高速応答が可能になる。
晶、非液晶に、少なくとも1種を混合することにより液
晶組成物として使用される。
は、例えば以下のようなものがある。なお、以下の式で
のRC、RDはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、
シアノ基等の基を表す。
なく、環構造もしくは末端基の水素原子のハロゲン原
子、シアノ基、メチル基等への置換、シクロヘキサン
環、ベンゼン環の他の六員環、五員環等への置換、環の
間の結合基の変更等が可能であり、所望の性能に合わせ
て種々の材料が選択使用されればよい。
極付の基板間に配され、ツイストネマチック方式、ゲス
ト・ホスト方式、動的散乱方式、フェーズチェンジ方
式、DAP方式、二周波駆動方式、強誘電性液晶表示方
式等種々のモードで使用することができる。
る。プラスチック、ガラス等の基板上に、必要に応じて
SiO2、Al2O3 等のアンダーコート層やカラーフィルター
層を形成し、In2O3-SnO2(ITO)、SnO2等の電極を設
け、パターニングした後、必要に応じてポリイミド、ポ
リアミド、SiO2、Al2O3 等のオーバーコート層を形成
し、配向処理し、これにシール材を印刷し、電極面が相
対向するように配して周辺をシールし、シール材を硬化
して空セルを形成する。
物を注入し、注入口を封止剤で封止して液晶セルを構成
する。この液晶セルに必要に応じて偏光板、カラー偏光
板、光源、カラーフィルター、半透過反射板、反射板、
導光板、紫外線カットフィルター等を積層する、文字,
図形等を印刷する、ノングレア加工する等して液晶表示
素子とする。
的な構成および製法を示したにすぎなく、例えば2層電
極を用いた基板、2層の液晶層を形成した2層液晶セ
ル、TFT、MIM等の能動素子を形成したアクティブ
マトリクス基板を用いたアクティブマトリクス素子等、
種々の構成のものが使用できる。
により、高デューティ駆動を行っても、高速応答が期待
できる。このため、近年注目されている高ツイスト角の
スーパーツイスト(STN)型液晶表示素子にも好適で
ある。
次の方法に従って製造される。
ンス-1,4- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換シク
ロヘキセレン基または1,4-ジ置換フェニレン基であり、
これらの基はそれぞれ非置換であるかあるいは置換基と
して1個もしくは2個以上のハロゲン原子、メチル基を
有していてもよく、これらの基中に存在する1個もしく
は2個以上のCH基は窒素原子または酸素原子または硫黄
原子に置換されていてもよい。Y1、Y2は-C≡C-,-CH2CH2
-,-CH=CH-,-OCH2-,-CH2O- または単結合を示す。また、
m は0 または 1を示し、R1、R2は炭素数 1〜10のアルキ
ル基、ハロゲン原子を示し、アルキル基の場合には、炭
素−炭素結合間あるいはこの基と環との間の炭素−炭素
結合間に酸素原子が導入されてもよく、R1、R2がアルキ
ル基の場合には、その基中の水素原子の一部またはすべ
てがフッ素原子で置換されていてもよい。
ブチルリチウムによってリチオ化し、次いで式(9) のク
ロロトリメチルシランと反応させることによって、式(1
0)の1,1,2-トリフルオロ-2- トリメチルシリルエチレン
とする。次に、この化合物(10)を単離することなく、さ
らに式(11)のリチウム化合物と反応させることによっ
て、式(12)のジフルオロエチレン化合物を得る。
ウムと水にて加水分解して、一般式(13)のジフルオロエ
チレン化合物とする。これと同様にして一般式(14)のジ
フルオロエチレン化合物を得る。これらの2つの化合物
(13)、(14)を、n-ブチルリチウムにてリチオ化した後、
シアン化銅(CuCN)を添加し、高級銅アート錯体としてカ
ップリング反応させることによって一般式(1) のフルオ
ロブタジエン誘導体化合物を得ることができる。
オロブタジエン誘導体化合物を得るためには、最終工程
にて化合物(13)のみを用いてカップリング反応させれば
よい。また、一般式(1) の化合物のR1、R2にアシル基を
導入する方法は、R1、R2が水素原子である一般式(1) の
化合物とアシルハライドとのフリーデル・クラフツ反応
を用いればよい。また、シアノ基を導入する方法は、
R1、R2が臭素原子またはヨウ素原子である一般式(1) の
化合物をCuCNと反応させればよい。
0ml の三ツ口フラスコにテトラヒドロフラン(THF) を 1
00ml入れ、−100 ℃に冷却した。ここにクロロトリフル
オロエチレンを11.7g(0.1mol) 吹き込んだ。次いで、n-
ブチルリチウムのn-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mo
l)を30分かけて滴下した。さらに30分撹拌後、クロロト
リメチルシラン10.9g(0.1mol) を滴下した。
ルヨードベンゼン24.6g(0.1mol) とn-ブチルリチウムの
n-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)によって別途合
成した4-n-プロピルフェニルリチウムの THF溶液を−10
0 ℃にて滴下した。さらに 0℃にて 2時間撹拌後、希塩
酸水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレ
ンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、
(Z)-1,2-ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル)-2-トリ
メチルシリルエチレンを19.1g (収率75%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Si(CH3)3
ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル)-2-トリメチルシ
リルエチレン19.1g(0.075mol) を50mlのアセトニトリル
に溶解し、フッ化カリウム8.70g(0.15mol)および水4.05
g(0.225mol) を加え、70℃にて 1時間反応させた。冷却
後、水 200mlを注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾燥した。濾過後、溶媒
および低沸物を留去し、さらに減圧蒸留して(E)-1,2-ジ
フルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル) エチレンを11.3g
(収率83%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CFH
ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル) エチレン11.3g
(0.062mol) を50mlの THFに溶解し、−78℃に冷却し
た。ここにn-ブチルリチウムのn-ヘキサン溶液(1.61M)
38.5ml(0.062mol)を30分かけて滴下した。さらに30分撹
拌後、−78℃にてシアン化銅(CuCN)を2.77g(0.031mol)
添加した。
希アンモニア水溶液を加え、有機層を分離した。水層を
塩化メチレンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒
を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製して、トランス-1,2,3,4- テトラフル
オロ-1,4- ビス( 4-n-プロピルフェニル)-1,3-ブタジエ
ンを3.4g(収率30%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH3 n-C5H11-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C5H11(n) CF3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CF3 F-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-F CH3O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH3 n-C3H7O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OC3H7(n) CH2=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH2
ベンゼンのかわりに4-n-プロピルシクロヘキシルブロミ
ドを20.5g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と同様に反応
を行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス
( トランス-4-n- プロピルシクロヘキシル)-1,3-ブタジ
エンを4.67g (収率25%)得た。 n-C3H7-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 n-C5H11-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-C5H11(n) CF3-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CF3 F-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-F CH3O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH3 n-C3H7O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OC3H7(n) CH2=CH-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH2
ベンゼンのかわりに4-n-プロピルシクロヘキセン-1- ヨ
ード-1- イルを25.0g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と
同様に反応を行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ
-1,4- ビス(2-n- プロピルシクロヘキセン-1- イル)-1,
3-ブタジエンを4.44g (収率24%)得た。 n-C3H7-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3 n-C5H11-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C5H11(n) CF3-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CF3 F-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-F CH3O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCH3 n-C3H7O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OC3H7(n) CH2=CH-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH=CH2
ヘキシルリチウム(0.062mol)から合成した(E)-1,2-ジフ
ルオロ-1-(4-n-プロピルシクロヘキシル)エチレンを併
用することを除いて実施例1と同様に反応を行い、トラ
ンス-1,2,3,4-テトラフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニ
ル)-4-( トランス-4-n- プロピルシクロヘキシル)-1,3-
ブタジエンを2.94g (収率 8%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-C3H7(n)
ることができる。 CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 n-C5H11-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH3 CH3O-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH3 CH2=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH2 CF3-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-CF3 F-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-F CH3-Ph-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3 CH3-Cy-CF=CF-CF=CF-Ch-CH3
ベンゼンのかわりに1,4-ジブロモベンゼンを23.6g(0.1m
ol) 用いる以外は実施例1と同様に反応を行い、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(2- ブロモフェ
ニル) ブタジエンを4.80g (収率22%)得た。 Br-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Br
ることができる。 Br-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Br Br-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Br
(0.01mol) および無水ジメチルスルホキシド(DMSO)50ml
を入れ、90℃に加熱し溶解させた。次いで、撹拌下、実
施例4にて得られたトランス-1,2,3,4- テトラフルオロ
-1,2- ビス(2- ブロモフェニル)-1,3-ブタジエン2.18g
(0.005mol) のDMSO溶液を滴下する。その後さらに 150
℃にて 1時間撹拌後、室温まで冷却した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、塩化カルシウムで乾燥し
た。濾過後、溶媒を留去し、得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製して、トランス-1,
2,3,4- テトラフルオロ-1,4-ビス(2- アノフェニル)-1,
3-ブタジエンを1.31g (収率80%)得た。 NC-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CN
ることができる。 NC-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CN NC-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CN
ベンゼンのかわりに5-メチルピリミジルブロミドを17.5
g(0.1mol) 用いて実施例1と同様に反応を行い、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- メチルピリ
ミジニル)-1,3-ブタジエンを3.6g(収率23%)得た。 CH3-Py-CF=CF-CF=CF-Py-CH3
ることができる。なお、-Py-は1,4-ジ置換-5- ピリミジ
ニル基を表す。 n-C3H7-Py-CF=CF-CF=CF-Py-C3H7(n) CH3O-Py-CF=CF-CF=CF-Py-OCH3 n-C3H7O-Py-CF=CF-CF=CF-Py-OC3H7(n)
ベンゼンのかわりに2-メチル-5- ブロモ-1,3- ジオキサ
ンを18.1g(0.1mol) 用いて実施例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス( 4-
メチル-3,5- ジオキサジイル)-1,3-ブタジエンを3.4g
(収率21%)得た。 CH3-Do-CF=CF-CF=CF-Do-CH3
ることができる。なお、-Do-は2,5-ジ置換-1,3- ジオキ
サン環を表す。 n-C3H7-Do-CF=CF-CF=CF-Do-C3H7(n) CH3O-Do-CF=CF-CF=CF-Do-OCH3 n-C3H7O-Do-CF=CF-CF=CF-Do-OC3H7(n)
ベンゼンのかわりに4-( トランス-4-n- プロピルシクロ
ヘキシル) ヨードベンゼンを32.8g(0.1mol) 用いて反応
を行い、実施例1と同様にしてトランス-1,2,3,4- テト
ラフルオロ-1,4- ビス[4-(トランス-4- プロピルシクロ
ヘキシル) フェニル]-1,3-ブタジエンを6.6g(収率25
%)得た。 n-C3H7-Cy-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Cy-C3H7(n)
ることができる。 n-C3H7-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Cy-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Ph-C3H7(n) n-C3H7-Ch-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ch-C3H7(n) n-C3H7-Ch-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Ch-C3H7(n)
にマグネシウム0.13g(0.0055mol)及び乾燥THF 10mlを入
れた。次いで、1-ブロモプロパンを数滴加え、さらに4-
メチルフェネチルブロミド1.01g(0.0055mol)を発熱が続
く速度で滴下した。滴下終了後、さらに 1時間還流を続
けた後、室温まで放冷した。
00ml三ツ口フラスコ中に、実施例4にて得られたトラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- ブロモフェ
ニル)-1,3-ブタジエン1.09g(0.0025mol)および1,3-ビス
( ジフェニルホスフィノ) プロパンジクロロニッケル
[NiCl2(dppp)]0.1gを含む乾燥THF 溶液20mlを入れ、こ
の中に上記溶液を滴下漏斗を用いて滴下した。
水20mlを加えた。さらに20%塩酸20mlを加えて有機層を
分離し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
て、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-
(4-メチルフェネチル) フェニル])-1,3- ブタジエンを
0.58g (収率45%)得た。 CH3-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH2CH2-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH2CH2-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH2CH2-Ph-CH3 CH3-Ph-CH2CH2-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH2CH2-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH2CH2-Ph-OCH3
わりに1-ブロモ-2-(4-メチルフェニル) エテンを1.08g
(0.0055mol)用いる以外は、実施例10と同様に反応を
行い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4
-(2-p-メチルフェニルエテニル) フェニル]-1,3-ブタジ
エンを0.64g (収率50%)得た。 CH3-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH=CH-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-CH=CH-Ph-CH3 CH3-Ph-CH=CH-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-CH=CH-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-CH=CH-Ph-OCH3
ドベンゼンのかわりに、4-ブロモ-4'-メチルトランを2
7.1g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-
(2-p-トルイルエチニル) フェニル]-1,3-ブタジエンを
5.1g(収率20%)得た。 CH3-Ph-C≡C-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C ≡C-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-C≡C-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-C ≡C-Ph-CH3 CH3-Ph-C≡C-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-C ≡C-Ph-CH3 CH3O-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-C ≡C-OCH3
ベンゼンのかわりに4-ヨードフェニルテトラヒドロピラ
ニルエーテルを30.4g(0.1mol) 用いる以外は実施例1と
同様に反応を行い、最後に酸で処理することによって、
トランス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス(4- ヒド
ロキシフェニル)-1,3-ブタジエンを3.41g (収率22%)
得た。
ラフルオロ-1,2- ビス(4- ヒドロキシフェニル)-1,3-ブ
タジエン1.55g(0.005mol) 、炭酸カリウム1.52g および
アセトンを30ml加え、さらに室温下でα- ブロモ-p- キ
シレンを2.79g 滴下した。 4時間還流させた後、冷却
し、濾過後、溶媒を留去し、得られた粗結晶をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製して、トランス-
1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-(4-メチルベン
ジルオキシ) フェニル] ブタジエンを2.28g (収率88
%)得た。 CH3-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH2-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-CH2O-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCH2-Ph-CH3 CH3-Ph-CH2O-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCH2-Ph-CH3 CH3O-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCH2-Ph-OCH3
ロ-1,4- ビス(4- ヒドロキシフェニル)-1,3-ブタジエン
1.55g(0.005mol) を20mlの塩化メチレンに溶解し、 室温
下ピリジンを0.87g 加え、 0℃に冷却後、さらにp-トル
イル酸クロリドを1.70g 滴下した。
を加え、濾過後、溶媒を留去して得られた粗結晶をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、トラン
ス-1,2,3,4- テトラフルオロ-1,4- ビス[4-(4-メチルベ
ンゾイルオキシ)-1,3-ブタジエンを2.46g (収率90%)
得た。 CH3-Ph-COO-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCO-Ph-CH3
得ることができる。 CH3-Ph-COO-Cy-CF=CF-CF=CF-Cy-OCO-Ph-CH3 CH3-Ph-COO-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-OCO-Ph-CH3 CH3O-Ph-COO-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-OCO-Ph-OCH3
ような化合物も合成できる。 n-C3H7-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Cy-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Cy-CF=CF-CF=CF-Ph-Cy-C3H7(n) n-C3H7-Cy-Cy-CF=CF-CF=CF-Ch-Ch-C3H7(n) CH3-Ph-Ch-CF=CF-CF=CF-Ch-Cy-C3H7(n) CH3O-Ph-Ph-CF=CF-CF=CF-Ph-Ch-CH3
実施例1の化合物を20wt%加えて液晶組成物とした。比
較例として、メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」のみの
液晶組成物(比較例1)およびメルク社製液晶組成物
「ZLI-1565」80wt%にトランス-4,4'-ビス-(n-プロピ
ル) ジフルオロスチルベンを20wt%加えた液晶組成物
(比較例2)を作成した。これらを偏光板付きの液晶セ
ルに封入して、STN型液晶表示素子を作成した。
素子の素子の表示特性はほぼ同程度であり、比較例2の
素子に比べて高速応答が得られた。次いで、実施例15
および比較例2の液晶表示素子を紫外線カーボンアーク
ランプで 200時間照射した。照射後、各素子内の液晶組
成物を分析した。
には、ほとんど新たな化合物の生成は認められなかっ
た。一方、比較例2の液晶組成物の場合には、シス-4,
4'-ビス-(n-プロピル) ジフルオロスチルベンの発生が
確認された。
味を持つ)で表される化合物は、粘性が低く、液晶組成
物として用いることにより、少量の添加でも応答速度が
向上するものであり、低電圧駆動、高デューティ駆動、
広温度域動作等が可能になる。
ロスチルベンタイプの液晶よりも高く、その低粘性の特
徴を充分活かすことができる。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 (1) R1-(A1)m-Y1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-Y2-(A4)n-R2 (1) (式中、A1、A2、A3、A4は相互に独立してトランス-1,4
- ジ置換シクロヘキシレン基、1,4-ジ置換シクロヘキセ
ニレン基または1,4-ジ置換フェニレン基であり、これら
の基は夫々非置換であるかあるいは置換基として1個も
しくは2個以上のハロゲン原子、シアノ基を有していて
もよく、これらの基中に存在する1個もしくは2個以上
のCH基は窒素原子または酸素原子または硫黄原子に置換
されていてもよく、Y1、Y2は相互に独立して-COO-,-OCO
-,-C≡C-,-CH2CH2-,-CH=CH-,-OCH2-,-CH2O- または単結
合を示し、m 、n は 0または 1を示し、R1、R2は相互に
独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲン原子、シ
アノ基を示し、アルキル基の場合には、炭素−炭素結合
間あるいはこの基と環との間の炭素−炭素結合間に酸素
原子が挿入されてもよく、また、その炭素−炭素結合の
一部が二重結合にされていてもよく、また、その1個の
-CH2- 基がカルボニル基に置換されていてもよく、ま
た、その基中の水素原子の一部もしくはすべてがフッ素
原子で置換されていてもよい)で表されることを特徴と
するフルオロブタジエン誘導体化合物。 - 【請求項2】一般式 (2) R1-A2-CF=CF-CF=CF-A3-R2 (2) (式中、A2、A3、R1、R2については、前記と同じものを
示す)で表されることを特徴とする請求項1のフルオロ
ブタジエン誘導体化合物。 - 【請求項3】請求項1または請求項2のフルオロブタジ
エン誘導体化合物を含有することを特徴とする液晶組成
物。
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---|---|---|---|
JP21818892A JP3366351B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | フルオロブタジエン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物および液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|
JPH0640966A true JPH0640966A (ja) | 1994-02-15 |
JP3366351B2 JP3366351B2 (ja) | 2003-01-14 |
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ID=16715996
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JP21818892A Expired - Lifetime JP3366351B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | フルオロブタジエン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物および液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3366351B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866035A (en) * | 1995-12-27 | 1999-02-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Liquid crystal mixture and liquid crystal device comprising the same |
JP2009263238A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Agc Seimi Chemical Co Ltd | 含フッ素液晶化合物、その製造方法および合成中間体、該含フッ素液晶化合物を含有する液晶組成物ならびに液晶電気光学素子 |
JP2011037728A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Agc Seimi Chemical Co Ltd | フルオロブタジエン化合物の製造方法 |
JP2012106968A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Agc Seimi Chemical Co Ltd | フルオロブタジエン化合物の製造方法 |
JP2012171942A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Agc Seimi Chemical Co Ltd | 非対称型フルオロブタジエン化合物の製造方法および非対称型フルオロブタジエン化合物 |
DE10102630B4 (de) * | 2000-03-07 | 2014-06-26 | Merck Patent Gmbh | Diarylfluorbutadien-Derivate |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP21818892A patent/JP3366351B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866035A (en) * | 1995-12-27 | 1999-02-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Liquid crystal mixture and liquid crystal device comprising the same |
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JP2009263238A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Agc Seimi Chemical Co Ltd | 含フッ素液晶化合物、その製造方法および合成中間体、該含フッ素液晶化合物を含有する液晶組成物ならびに液晶電気光学素子 |
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JP3366351B2 (ja) | 2003-01-14 |
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