JPH063986A - 定着器 - Google Patents

定着器

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Publication number
JPH063986A
JPH063986A JP16473292A JP16473292A JPH063986A JP H063986 A JPH063986 A JP H063986A JP 16473292 A JP16473292 A JP 16473292A JP 16473292 A JP16473292 A JP 16473292A JP H063986 A JPH063986 A JP H063986A
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JP
Japan
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recording paper
protective net
lamp
housing
movable
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Application number
JP16473292A
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English (en)
Inventor
Munekazu Ikeda
宗和 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙やこの記録紙上のトナー像の過熱を確
実に防止可能とした定着器を提供する。 【構成】 定着器は、開口面を有したハウジング44
と、ハウジング44内に配置された加熱源としての遠赤
外線ランプ47、48と、ハウジング44の開口面に設
けられた防護ネット72とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機やファクシミ
リ、電子写真プリンタ等に組み込まれる定着器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ、印刷機等におい
ては、一般に電子写真法が用いられている。この電子写
真法では、光導電現象を利用して感光媒体上に静電潜像
を形成し、この静電潜像をトナー現像してトナー像(可
視像)とした後、トナー像を記録紙上に転写して、その
定着をなすようになっている。トナー像の定着には、
熱、圧力、光等を利用するいくつかの定着器が知られて
いる。
【0003】複写機や印刷機等において最も一般的な定
着器は、特公平3−61942号公報に開示されている
ように、その定着の熱源にヒートロールを使用したもの
や、このヒートロールの代わりに加圧ロールを使用した
もの等が知られている。しかしながら、ヒートロール方
式の定着器は、熱効率に関しては優れているものの、ヒ
ートロールの初期加熱(立ち上がり)に数十秒を必要と
する不具合があり、一方、加圧ローラ方式の定着器の場
合には、熱エネルギを必要としない利点があるものの、
安定した定着が困難となる不具合がある。
【0004】また、ヒートロールや加圧ロールの場合に
は、記録紙に対して接触してトナー像の定着をなすた
め、トナー像に潰れが生じ、印刷の品質を損なわれる不
具合もある。それ故、上述の不具合を解消するため、定
着器のハウジング内に例えば遠赤外線ランプ等のランプ
を設け、このランプを加熱源として使用することが考え
られ、この場合には、記録紙に対し非接触にしてトナー
像の定着をなすことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、その加熱源
として遠赤外線ランプを使用する場合にあっては、その
ランプの発熱量が非常に大きいことから、ハウジングの
開口面からその内部に記録紙が侵入して、ランプに接近
し過ぎてしまうと、記録紙やトナー像が過熱され、これ
らから発煙を招く不具合がある。
【0006】このため、ハウジングの開口面をガラス板
で閉塞すれば、記録紙の搬送中、記録紙がハウジング内
に侵入することもないし、ガラス板に引っかかってしま
うこともない。しかしながら、加熱源として遠赤外線ラ
ンプを使用する場合、ランプと記録紙との間にガラス板
が介在していると、このガラス板はランプからの遠赤外
線を吸収してしまうことから、記録紙上のトナー像の加
熱不良を招き、トナー像の定着が不能になってしまう。
【0007】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、加熱源に遠赤外
線ランプの使用を可能とし、かつ、そのハウジング内へ
の記録紙の侵入を確実に防止可能とした定着器を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の定着器は、開
口面を有したハウジングと、ハウジング内に配置された
加熱源としての遠赤外線ランプと、ハウジングの開口面
に設けられた防護ネットとを備えている。防護ネット
は、記録紙の搬送方向に対し斜めに傾斜した線材からな
るのが好ましい。
【0009】
【作用】定着中、遠赤外線ランプからの熱線すなわち遠
赤外線は、防護ネットを通じて記録紙上のトナー像に照
射され、このトナー像の定着がなされる。
【0010】
【実施例】図1を参照すると、電子写真印刷機の全体が
概略的に示されている。この電子写真印刷機は、大きく
分けて給紙装置1と、この給紙装置1上に配置されたプ
リンタ装置2からなっており、給紙装置1の前面には、
上下2段にして給紙トレー3,4が引き出し可能にして
装着されている。これら給紙トレー3,4の夫々には、
サイズの異なるカット紙が所定枚数だけ収容可能となっ
ており、カット紙は、その給紙トレーから1枚ずつ取り
出されて、プリンタ装置2に供給される。
【0011】電子写真印刷機は、カット紙のみならず連
続記録紙もまた使用できるようになっており、この連続
記録紙は、プリンタ装置2の前面のスリット状の給紙口
5からその内部に導かれるようになっている。プリンタ
装置2の上面には、排紙トレー6が形成されており、プ
リント後のカット紙は、スリット状の排紙口7から排紙
トレー6上に排出される。
【0012】プリンタ装置2は、その内部構造が図2及
び図3に概略的に示されているように、いわゆるクラム
シェルと称されるハウジングシェルを備えている。この
ハウジングシェルは、給紙装置1上に固定された固定側
シェル8と、この固定側シェル8の後側下部に枢軸9を
介して取り付けられた可動側シェル10とからなってお
り、この可動側シェル10は、枢軸9を中心として図3
に示されているように上方に向け、所定の角度まで開く
ことができる。なお、上述した排紙トレー6及び排紙口
7は、可動側シェル10に形成されている。
【0013】固定側シェル8内の前部には、連続記録紙
のトラクタフィーダ11が配置されており、このトラク
タフィーダ11により、連続記録紙は、図2中矢印A1
方向からプリンタ装置2内に送給される。また、連続記
録紙の送給方向でみて、つまり、矢印A1方向でみてト
ラクタフィーダ11の直下流側には、一対のフィードロ
ーラ12が配置されており、このフィードローラ12よ
り、給紙トレー3,4から送出されたカット紙は、図2
中矢印A2方向からプリンタ装置2内に送給される。な
お、図中、13は、給紙装置1からフィードローラ12
に向けてカット紙を案内するためのガイドを示してい
る。
【0014】トラクタフィーダ11又はフィードローラ
12により送給される連続記録紙又はカット紙の記録紙
は、プリンタキット14に向けて導かれる。プリンタキ
ット14は、図2中2点鎖線で示したキットケーシング
15を備えており、このキットケーシング15は、その
上下面が開口されている。キットケーシング15内に
は、現像器16及びドラムユニット17の夫々が脱着可
能にして収容されている。また、キットケーシング15
の下面には、固定シェル8側のガイドプレート18と協
働して、記録紙の案内通路を規定するガイドプレート1
9が取り付けられており、更に、現像器16には、固定
シェル8側の案内ローラ20と協働するピンチローラ2
1が取り付けられている。
【0015】現像器16とドラムユニット17との間の
直上方には、LED(発光ダイオード)を光源とした露
光器22がキットケーシング15内に侵入するようにし
て配置されているが、この露光器22は、キットケーシ
ング15側ではなく可動シェル10に固定して取り付け
られている。更に、キットケーシング15の下面側に
は、ドラムユニット17内の感光ドラム23と協働する
転写器24がキットケーシング15内に侵入するように
して配置されており、この転写器24は、固定シェル8
側に固定して取り付けられている。
【0016】上述したキットケーシング15は、プリン
タ装置2の前後方向でみて、その後側の下部が回動軸2
5を介して可動側シェル10に支持されている。従っ
て、図3に示されているように、可動側シェル10が上
方に開かれた状態にあるとき、キットケーシング15
は、回動軸25を中心とし、下方に向けて所定の角度だ
け回動することができ、これにより、キットケーシング
15の上面開口を外部に露出させることができる。な
お、この際、図示しないけれども、可動側シェル10側
の押えと現像器16及びドラムユニット17との間の係
合も同時に解除されるものとなっている。なお、可動側
シェル10側のキットケーシング15の収容に必要なス
ペースは、図3中破線で示されている。
【0017】キットケーシング15が図3に示した姿勢
にあるとき、現像器16のトナーカートリッジ26の交
換作業のみならず、ドラムユニット17や現像器16自
体の交換作業を行うことができる。ここで、これらの交
換作業は、印刷機の前面側から、全てキットケーシング
15の上面開口を通じて実施されることに留意すべきで
ある。すなわち、この実施例の印刷機の場合、現像器1
6やドラムユニット17は、キットケーシング15に対
し、その側方から脱着可能にして装着されるものではな
く、キットケーシング15の上面開口を通じて抜き差し
可能となっている。また、この実施例の場合、トナーカ
ートリッジ26は二成分系のトナーを詰め込んだものと
なっている。
【0018】ドラムユニット17は、図4及び図5に示
されているように、ユニットケーシング27内に前述し
た感光ドラム23を回転自在に支持して収容しており、
この感光ドラム23の感光面の一部は外部に露出し、図
2の状態では、転写器24に近接して対向している。ま
た、ユニットケーシング27内には、感光ドラム23の
他に、メインチャージャ28、ブラシロール29及び攪
拌ロール30を収容した構造となっており、更に、ユニ
ットケーシング27内には、排トナーを外部に排出させ
ることなく、蓄えておくための回収室31が一体に形成
されている。従って、感光ドラム23上の残留トナーが
ブラシロール29により除去されると、残留トナーは、
ブラシロール29から攪拌ロール30に移し変えられ、
そして、攪拌ロール30から回収室31に排出される。
なお、回収室31は、感光ドラム23の寿命に達するま
で、その排トナーを蓄えておくことのできる容量を有し
ている。
【0019】また、ユニットケーシング27には、ドラ
ムユニット17の脱着を容易にするために一対の取っ手
32が一体に形成されており、また、感光ドラム23の
ドラム軸には、駆動ギヤ33が取り付けられている。こ
の駆動ギヤ33は、図示しないけれども、駆動源側のギ
ヤに噛合されて、感光ドラム23を一方向に回転駆動す
る。
【0020】上述したプリンタキット14、露光器22
及び転写器24からなるプリントシステムは、以下のよ
うにして記録紙上にトナー像を形成する。感光ドラム2
3の回転に伴い、先ず、感光ドラム23の感光面は、メ
インチャージャ28により一様に帯電され、この後、露
光器22からの光ビームが感光面に照射されることで、
この感光面に静電潜像が形成される。この後、感光面上
の静電潜像は、現像器16によりトナー現像され、感光
面に可視化されたトナー像が得られることになる。そし
て、感光面上のトナー像は、記録紙が感光ドラム23と
転写器24との間を記録紙が通過するとき、この記録紙
上に転写される。
【0021】この後、記録紙が搬送コンベア34によ
り、プリント装置2の後側に向けて搬送されると、記録
紙は、定着器35の直下を通過し、このとき、記録紙上
へのトナー像の定着が行われることになる。なお、搬送
コンベア34のコンベアベルトには、その全面に孔が分
布して形成された吸引ベルトとなっており、これによ
り、搬送コンベア34は、記録紙を吸着した状態で搬送
可能となっている。
【0022】また、搬送コンベア34の直下には、空気
流を発生させるファンユニット36が配置されており、
これら搬送コンベア34及びファンユニット36は、搬
送コンベア34の一部を除いて、固定側シェル8側に夫
々配置されている。すなわち、図3から明かなように、
搬送コンベア34の後端に位置するピンチローラ34a
は、可動側シェル10側に回転自在にして支持されてい
る。
【0023】定着処理を受けた後、その記録紙がカット
紙の場合にあっては、排出ガイド機構37を介して、前
述した排紙口7から図2中矢印B2方向に排出され、こ
れに対し、その記録紙が連続記録紙の場合にあっては、
プリンタ装置2の後面の排紙口(図示しない)から図2
中B1方向に排出されることになる。排出ガイド機構3
7は、搬送コンベア34の後端に近接して配置された一
対の下側排紙ローラ38と、排紙口7に近接して配置さ
れた一対の上側排紙ローラ39と、これら排紙ローラ3
8,39間を繋ぐようにして湾曲して延びるガイドプレ
ート40と、このガイドプレート40と協働してカット
紙の案内通路を規定するガイドプレート41,42,4
3からなっている。
【0024】排出ガイド機構37は、一部を除いて、可
動側シェル10内に配置されているが、しかしながら、
下側排紙ローラ38のうちの駆動側ローラ及びガイドプ
レート41は、固定側シェル8内に配置されている。な
お、記録紙が連続記録紙の場合、ガイドプレート41
は、図2中破線で示すように回動されるものとなってお
り、これにより、ガイドプレート41は、連続記録紙の
ガイドをも兼用するものとなっている。
【0025】前述した定着器35は、可動側シェル10
内に固定して配置されており、その内部は図6に示され
ている。定着器35は、その下面が開口した箱状のハウ
ジング44を備えており、このハウジング44は、図6
から明らかなように二重壁構造となっている。ハウジン
グ44の外壁45と内壁46との間には、所定の空間が
規定されており、この空間には、図示しないけれども断
熱材が充填されている。
【0026】ハウジング44内、すなわち、その内壁4
6で区画される内部スペースには、その加熱源として、
一対の遠赤外線のハロゲンランプ47,48が収容され
ている。これらハロゲンランプ47,48は、図6中1
点鎖線で示してある記録紙の搬送ラインでみて、この搬
送ラインに沿うハウジング44の幅方向に所定の間隔を
存しかつ互いに平行に延びており、また、その有効長さ
は、記録紙の幅寸法よりも十分に長くなっている。従っ
て、ハウジング44自体をもまた、搬送ラインと直交す
る方向に延び、その全長は記録紙の幅寸法よりも十分に
長くなっている。なお、図中詳細には図示していないけ
れども、遠赤外線ハロゲンランプ47,48の両端は、
内壁46に対し支持具を介して支持されている。
【0027】遠赤外線ハロゲンランプ47,48は、通
常のハロゲンランプの石英管に所定の耐熱性黒色顔料を
加えてなるアルミナ系セラミックスをコーティングして
得られ、遠赤外線を効率よく放射する遠赤外線ヒータで
あり、その特長は、図7のグラフに示されている。図7
において、実線は実施例の遠赤外線ハロゲンランプ4
7,48の分光分布特性を示し、1点鎖線及び破線はい
わゆる通常のホワイトコーティングしたハロゲンランプ
及びコーティング無しのハロゲンランプの分光分布特性
を夫々示している。図7から明らかなように、遠赤外線
ハロゲンランプ47,48は、可視光(0.3ないし
0.7μm)出力のほぼ100%、近赤外線(0.7な
いし3.0μm)出力の70ないし80%を遠赤外線
(3.0ないし100.0μm)に変換して出力するこ
とができ、通常のハロゲンランプに比べ遠赤外線の相対
放射強度が2ないし3倍となり、その出力ピークも3な
いし5μmに存在している。
【0028】遠赤外線ハロゲンランプ47,48は、図
6に示されているように、その上方からリフレクタ49
によって覆われている。このリフレクタ49は、遠赤外
線ハロゲンランプ47,48の中央に位置付けられた中
央反射板50を備えており、この中央反射板50は、断
面がV字形のアルミプレートからなり、遠赤外線ハロゲ
ンランプ47,48と対面する側の面が反射面50a,
50bとして形成されている。また、中央反射板50の
一対の上縁は、対応するハロゲンランプ47,48に向
かって水平に折り曲げられたストッパ面51として形成
されており、各ストッパ面51には、耐熱材料からなる
緩衝テープ52が張り付けられている。
【0029】図6でみて、中央反射板50の両側には、
可動反射板53,54が夫々配置されている。これら可
動反射板53,54は、その断面が中央反射板50によ
りも拡開したV字形のアルミプレートからなり、図示の
姿勢にあるとき、可動反射板53,54は、水平部とこ
の水平部から連なる傾斜部からなり、水平部は、その一
側縁が中央反射板50のストッパ51に緩衝テープ52
を介して上方から重なり合った状態にある。一方、その
傾斜部は、水平部の他側縁から下方に向けて延び、中央
反射板50側の対向する反射面に対し逆向きに傾斜され
ている。可動反射板53,54のハロゲンランプ側の面
もまた、反射面50cとして形成されており、これによ
り、各遠赤外線ハロゲンランプ47,48を覆うリフレ
クタ49の各反射面は、全体として、その底辺が開いた
台形形状をなしている。
【0030】更に、ハウジング44の内壁46には、そ
の下面開口側に位置して一対の固定反射板55,56が
取り付けられている。これら固定反射板55,56は、
3角形状に折曲されたアルミプレートからなり、内壁4
6から可動反射板の傾斜部に向けて突出されている。従
って、固定反射板55,56は、各可動反射板53,5
4が図6で示した姿勢にあるとき、対応する可動反射板
の傾斜部に連なり、その内面が反射面50dとして形成
されている延長部と、この延長部から内壁46に向かっ
て延びたストッパ部からなっている。また、各固定反射
板55,56には、その延長部からストッパ部にわたっ
て、耐熱材料からなる緩衝テープ57が張り付けられて
いる。
【0031】上述したリフレクタつまり中央反射板5
0、可動反射板53,54及び固定反射板55,56
は、図8を参照すればより明かなように、遠赤外線ハロ
ゲンランプ47,48の全長にわたって延びており、こ
れにより、図6の状態にあっては、ハウジング44内に
は、内壁46の一部とリフレクタ49とによって冷却室
58が区画して形成されている。なお、前述した緩衝テ
ープ52,57もまた、リフレクタ49のほぼ全長にわ
たって延びており、これらテープはシールとしても機能
する。
【0032】一方、ハウジング44の両端には、図8に
示されているように、冷却ユニット60,61が取り付
けられており、そして、内壁46の両端壁部には、冷却
室58内を対応する冷却ユニット内に連通させる導入口
及び導出口としての開口59が夫々形成されている。こ
れら開口59は、図6にその一方のみが図示されてい
る。
【0033】各冷却ユニット60,61内には、図8中
破線で示してあるように吸気ファン62及び排気ファン
63が夫々収容されており、これら吸気及び排気ファン
62,63が駆動されることで、冷却室58には外気が
図中矢印C1方向から導入され、一方、冷却室58内の
空気は図中矢印C2方向に排出される。なお、図示され
ていないけれども、冷却ユニット60,61に吸気口及
び排気口が夫々形成されていることは言うまでもなく、
これら吸気口及び排気口は、プリンタ装置つまり可動側
シェル10の外側面に開口されている。
【0034】前述したリフレクタ49のうちで、中央反
射板50及び固定反射板55,56は、その両端が内壁
46の両端壁部に所定の固定具を介して取り付けられて
いるが、可動反射板53,54は、その両端が内壁46
の端壁部に回転自在に支持されている。可動反射板5
3,54において、その両端の支持構造は同一であり、
それ故、図9には、可動反射板54での片側の支持構造
のみが示されている。図9から明かなように、内壁46
の端壁部46aには、軸受64を介して回転軸65が取
り付けられており、この回転軸65の一端は、対応する
遠赤外線ハロゲンランプに向かって突出し、その突出端
と可動反射板54との間は連結プレート66によって相
互に連結されている。
【0035】ここで、回転軸65とハロゲンランプのラ
ンプ軸とは同軸上に位置付けられており、これにより、
可動反射板53,54の夫々は、対応するハロゲンラン
プの軸線つまりそのランプ軸を中心として回転自在とな
っている。更に、前述した冷却ユニット60側の回転軸
65は、その他端が冷却ユニット60内にも突出してお
り、そして、他端には、図9に示されているように駆動
ギヤ66が取り付けられている。すなわち、図8に示さ
れているように、可動反射板53,54の夫々は、駆動
ギヤ66を備えていることになる。これら駆動ギヤ66
は、ロータリソレノイド67,68に増速機構を介して
接続されており、この増速機構の一例は図10に示され
ている。
【0036】図10から明らかなように、ロータリソレ
ノイドは、その出力軸69が対応する駆動ギヤ65の軸
線から大きく偏心して配置され、この出力軸69には、
増速ディスク70が取り付けられている。この増速ディ
スク70の外周部には、ロータリソレノイドの外周より
も突出する内歯のセクタギヤ71が一体に形成されてお
り、このセクタギヤ71は、駆動ギヤ65に外側から噛
合されている。従って、駆動ギヤ66と対応するロータ
リソレノイドとが増速ディスク70を介して接続されて
いれば、ロータリソレノイドの回転を増速ディスク7
0、つまり、そのセクタギヤ71により増速して駆動ギ
ヤ65に伝達することが可能となり、可動反射板53,
54の回転角を大きく確保することができる。
【0037】再び、図6を参照すれば、ハウジング44
の下面開口は、防護ネット72によって覆われており、
この防護ネット72の詳細は、図11及び図12に示さ
れている。防護ネット72は、矩形の枠部材73を備え
ており、この枠部材73の両内側縁からは、その長手方
向に所定の間隔を存して図12に示すような係止爪74
が一体に突出されている。これら枠部材73及び係止爪
74は、例えばアルミプレートをプレス加工により打ち
抜いて同時に形成することができ、また、一方の内側縁
の係止爪74と他方の内側縁の係止爪74とは、その形
成ピッチが半ピッチずつ互いにずれている。
【0038】枠部材73の両内側縁の係止爪74には、
タングステンワイヤからなる金属線やポリアミドイミド
等の耐熱性を有した合成樹脂からなる線材75が交互に
掛け回されており、これにより、この線材75によって
ネット面が形成されている。ここで、図11に記録紙の
搬送方向が1点鎖線で示されているように、ネット面を
規定する線材が記録紙の搬送方向に僅かに傾斜されてい
ることに留意すべきである。
【0039】上述した定着器35によれば、その直下の
搬送ライン上を記録紙が通過するとき、記録紙上のトナ
ー像及び記録紙は、一対の遠赤外線ハロゲンランプ4
7,48からの輻射熱により急速に加熱され、これによ
り、トナー像の定着が行われる。ここで、ハロゲンラン
プ47,48から放射される遠赤外線は、トナーの色に
拘らず効率良く吸収されることから、トナーの溶融が確
実になる。また、このとき、記録紙自体をも遠赤外線に
より同時に加熱されているから、溶融トナーと記録紙と
のなじみが良好となり、品質の高い定着を得ることがで
きる。
【0040】また、遠赤外線ハロゲンランプ47,48
は、その動作温度に短時間で達するから、ウォーミング
アップの時間を大幅に短縮できるばかりでなく、入力電
圧の変化に対する発熱量の追従性に優れ、その温度調整
をも簡単に行うことができる。定着中にあっては、吸引
ファン62及び排気ファン63が駆動されており、これ
により、外気は冷却室58を通じて常時流れている状態
にある。冷却室58内を流れる空気流つまり冷却風は、
内壁46のみならず、リフレクタ49、つまり、固定反
射板50、可動反射板53,54及び固定反射板55,
56から熱を奪い、そして、この熱は冷却風と共にプリ
ンタ装置2の外側に排出される。従って、内壁46及び
リフレクタ49が過熱されることもないし、これら内壁
46及びリフレクタ49からの熱によるプリンタ装置内
の温度上昇を低減することができる。
【0041】また、定着中、ハロゲンランプを含む加熱
室と冷却室58との間は、可動反射板53,54が第1
位置にあることで、リフレクタ49により区画された状
態にあるから、ハロゲンランプ47,48が冷却室58
内の冷却風よって冷却されることはなく、遠赤外線ラン
プ47,48の熱効率つまり発熱効率を低下させること
もない。
【0042】一方、印刷機の待機中や停止時などの非定
着時にあっては、ロータリソレノイド67,68を駆動
して、一対の可動反射板53,53を互いに逆向きに回
転させ、これにより、これら可動反射板53,54を図
13中実線で示すように、対応するハロゲンランプと防
護ネット72との間に位置付けることができる。つま
り、図13でみて、一方の可動反射板53は、その一側
縁が固定反射板55のストッパ部に緩衝テープ57を介
して当接するまで時計方向に回転され、他方の可動反射
板54は、その一側縁が固定反射板56のストッパ部に
緩衝テープ57を介して当接するまで反時計方向に回転
される。
【0043】可動反射板53,54が図13に示す第2
位置にあると、前述した冷却室58内に遠赤外線ハロゲ
ンランプ47,48が含まれることになるから、これら
ハロゲンランプ47,48は、冷却室58内を流れる冷
却風により直接に冷却される。従って、非定着時、遠赤
外線ハロゲンランプ47,48の冷却を速やかに行うこ
とができる。
【0044】また、定着器35の直下に記録紙つまり連
続記録紙が存在するとき、図13の第2位置にある可動
反射板53,54は、遠赤外線ハロゲンランプ47,4
8から連続記録紙に向けて照射される輻射熱を遮蔽する
ことになり、この結果、可動反射板53,54はシャッ
タとしても機能する。従って、印刷機の待機中や停止時
等の非定着時、たとえ遠赤外線ハロゲンランプ47,4
8が点灯されていても、これらハロゲンランプ47,4
8からの輻射熱に連続記録紙が直接晒されることはな
く、連続記録紙の過熱を確実に防止して、その安全対策
上、優れたものとなる。
【0045】一方、印刷機の待機中や停止時から、印刷
が再開又は開始される場合にあっては、定着器35の直
下に連続記録紙が存在していても、可動反射板53、5
4のシャッタ機能により連続記録紙が保護されているの
で、遠赤外線ハロゲンランプ47、48をその動作温度
まで急速に上昇させることも可能となる。更に、前述し
たように可動反射板53,54の回転中心が対応するハ
ロゲンランプのランプ軸上にあることから、これら可動
反射板53,54が図6の回転位置から図13の回転位
置まで回転されるとき、可動反射板53,54の移動距
離を最小となる利点も有する。
【0046】しかも、この実施例の場合、ロータリソレ
ノイド67,68の回転を増速ディスク70のセクタギ
ヤ71を介して駆動ギヤ66つまり対応する可動反射板
に伝達する構造を採用しているから、ロータリソレノイ
ド67,68の許容最大回転角が小さくても、可動反射
板53,54の回転角を十分に確保できる。更に、定着
器35の下面開口は、防護ネット72により覆われてい
るので、記録紙が熱源である遠赤外線ハロゲンランプ4
7、48に不所望に接近し、記録紙やトナー像の過熱を
招くようなこともない。この点に関して詳述すると、記
録紙がカット紙である場合、その搬送方向でみてカット
紙の前端縁が定着器35内に侵入することもなく、カッ
ト紙とハロゲンランプ47、48との接触を確実に防止
することができ、その安全対策上でも更に優れたものと
なる。
【0047】また、防護ネット72の線材75は、図1
1から明らかなように記録紙の搬送方向に対して斜めに
傾斜されているから、記録紙の全面は、遠赤外線ハロゲ
ンランプ47、48からの輻射熱を均一に受けることが
できる。つまり、定着器35の直下を記録紙が通過する
とき、記録紙上には防護ネット72の線材75により常
時影となる部位が存在しないから、このことからも、定
着の品質を向上できることになる。しかも、記録紙がカ
ット紙であっても、その搬送方向でみて前端縁が防護ネ
ット72の線材75に引っかり、その搬送の障害となる
ようなこともない。
【0048】更に、記録紙が連続記録紙紙の場合、その
非定着時にあっては、連続記録紙をシャッタとして機能
する可動反射板54,54に加えて、防護ネット72に
より2重に保護しているから、安全対策上更に優れたも
のとなる。この発明は、上述した一実施例に制約される
ものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、一
実施例では、電子写真印刷機に適用した定着器について
説明したが、この発明は、複写機やファクシミリの定着
器にも適用可能である。
【0049】また、一実施例では、定着器は、2本の遠
赤外線ハロゲンランプを使用しているが、ランプの数は
実施例のものに限定されるものではなく、1本であって
もよいし、更には3本以上であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、その
ハウジングの開口面に防護ネットを設けてあるので、記
録紙がハウジング内に侵入して、加熱源である遠赤外線
ランプに接近するようなことがなく、記録紙やトナー像
の過熱を確実に防止することができる。また、防護ネッ
トが記録紙の搬送方向でみて斜めに傾斜した線材からな
ってれば、防護ネットの存在に拘らず、前記ランプから
の遠赤外線を記録紙上に均一に照射でき、トナー像の定
着品質を十分に確保できるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷機の概略斜視図である。
【図2】図1の印刷機のプリンタ装置の内部構造を示し
た概略図である。
【図3】図2のプリンタ装置の可動側シェルが開いた状
態を示す概略図である。
【図4】図2のプリンタ装置のドラムユニットの正面図
である。
【図5】図4中、V−V線に沿うドラムユニットの断面
図である。
【図6】図2の定着器の断面図である。
【図7】遠赤外線ハロゲンランプ及び通常のハロゲンラ
ンプの分光分布を比較して示したグラフである。
【図8】図6の定着器の下面図である。
【図9】可動反射板の一端側の支持構造を示した断面図
である。
【図10】可動反射板側の駆動ギヤとロータリソレノイ
ドとを接続する増速ディスクを示した断面図である。
【図11】図6の定着器の防護ネットを示した平面図で
ある。
【図12】図11中、XII部の拡大図である。
【図13】可動反射板がシャッタとして機能する場合の
回転位置を示した定着器の断面図である。
【符号の説明】
35 定着器 44 ハウジング 47,48 遠赤外線ハロゲンランプ 50 中央反射板 53,54 可動反射板 55,56 固定反射板 72 防護ネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙上のトナー像を加熱して定着する
    定着器において、開口面を有したハウジングと、ハウジ
    ング内に配置された加熱源としての遠赤外線ランプと、
    ハウジングの開口面に設けられた防護ネットとを具備し
    たことを特徴とする定着器。
  2. 【請求項2】 前記防護ネットは、記録紙の搬送方向に
    対して斜めに傾斜した線材からなることを特徴とする請
    求項1に記載の定着器。
JP16473292A 1992-06-23 1992-06-23 定着器 Pending JPH063986A (ja)

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