JPH0639792A - カッターホルダー - Google Patents

カッターホルダー

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JPH0639792A
JPH0639792A JP21718592A JP21718592A JPH0639792A JP H0639792 A JPH0639792 A JP H0639792A JP 21718592 A JP21718592 A JP 21718592A JP 21718592 A JP21718592 A JP 21718592A JP H0639792 A JPH0639792 A JP H0639792A
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Masanori Morita
正則 森田
Yoshihiko Arayama
義彦 荒山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造コストの上昇を招来することなく、カッタ
ーホルダーからのカッターの抜き取り作業を容易かつ安
全に、しかも刃先を損傷することなく迅速に行うことが
できるようにする。 【構成】筒状のホルダー部材14の内周部14aに、磁
性パイプ16を位置決め固定し、磁性パイプ16の下端
部16aにマグネット20を吸着させる。マグネット2
0には、カッター104を軸心周りに回転自在に支持す
るピボットベアリング18を吸着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カッターホルダーに関
し、特に、カッティングプロッタにおけるカッティング
ペンのカッターホルダーとして用いて好適なカッターホ
ルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ制御によって作動さ
れ、予め設定された所定の形状にシートをカットするた
めの装置たるカッティングプロッタが、広く一般に用い
られてきている。このようなカッティングプロッタにお
いては、カッターホルダーにシートをカットするための
カッターを保持させたカッティングペンが、シートをカ
ットするための切断装置として使用されている。
【0003】こうしたカッティングプロッタに使用され
るカッティングペンにおいては、カッターホルダーにカ
ッターを取り付ける際に、シートのカットを円滑に行う
ことができるようにするため、カッターホルダーから所
定の長さ(極めて短い長さであり、通常、約3mm位で
ある。)だけカッターの刃先部を突出させ、カッターの
刃先部の先端が基準面に対して所定の高さを保持できる
ようにして取り付けられている。このために、カッター
ホルダーは、カッターがカッターホルダーの軸方向の予
め設定された位置に、正確に位置決めされるような構造
とされる必要性があった。
【0004】さらにまた、シートのカットを円滑に行う
ためには、カッターがカッターホルダーに対して、その
軸心周りに回動自在の状態で保持されるような構造とさ
れる必要性があった。
【0005】従来、上記したような必要性を満足するた
めに、例えば、図4に示すような構造のカッターホルダ
ー102が提案され、このカッターホルダー102にカ
ッター104を取り付けて、カッティングペン100を
構成していた。
【0006】カッターホルダー102は、筒状のホルダ
ー部材106を有していて、ホルダー部材106の内周
部106aには、上端部106bの開口部106cの近
傍に、始端部106dを有する雌ネジ部106eが形成
されている。そして、開口部106cの反対側に位置す
る雌ネジ部106eの終端部106fから、ホルダー部
材106の下端部106g方向へ進んだ軸方向略中間部
位には、予め所定の位置に位置決めされて設定された段
付部106hが、内径側に突出するように形成されてい
る。
【0007】なお、ホルダー部材106の下端部106
gに形成された凹所106iには、ミニチュアベアリン
グ108が配設されている。
【0008】そして、上記したようなホルダー部材10
6からカッターホルダー102を構成して、このカッタ
ーホルダー102に対して、カッター104を軸方向の
長さ方向に位置決めしながら、かつ軸心回りに回動自在
に取り付けるには、以下に説明するような作業工程によ
り行っていた。
【0009】まず、円筒状のピボットホルダー110
に、ピボットベアリング112を接着により固定する。
こうして、ピボットベアリング112を固定されたピボ
ットホルダー110をマグネット114に吸着させ、さ
らにこのマグネット114を、マグネット114の磁力
のバックアップ効果を備えた止めネジ116に吸着させ
る。
【0010】なお、この止めネジ116の外周部には、
ホルダー部材106の雌ネジ部106eとネジ結合する
雄ネジ部116aが形成されている。
【0011】上記のようにして、マグネット114の磁
力によってマグネット114に一体的に吸着された、ピ
ボットベアリング112を固定されたピボットホルダー
110および止めネジ116を、ホルダー部材106の
上端部106bの開口部106cから、ピボットベアリ
ング112を先頭にして、ホルダー部材106内に挿入
する。
【0012】そして、止めネジ116の雄ネジ部116
aとホルダー部材106の雌ネジ部106eとをネジ結
合させ、ピボットホルダー110の下端部110aがホ
ルダー部材106の段付部106hに突き当たるまで、
止めネジ116をホルダー部材106内にネジ込む。こ
うして、ホルダー部材106に対して、ピボットホルダ
ー110の軸方向の位置決めをしながら、止めネジ11
6をホルダー部材106内に固定し、カッターホルダー
102を形成する。
【0013】次に、上記のようにして形成された、カッ
ターホルダー102内に、先端部104aに刃部104
bを加工して取り付けた磁性体で構成されるカッター1
04を挿入することになる。そして、このカッター10
4を、基端部104cをピボットベアリング112の中
央部に軸心回りに回動自在に支持させるとともに、先端
部104aをミニチュアベアリング108内に挿通させ
た状態で、マグネット114の磁力に基づく吸引力によ
ってピボットベアリング112に吸着させて、カッター
ホルダー102内に支持させるものである。
【0014】こうして、図4に示すカッティングペン1
00が、構成されることになるものである。
【0015】従って、図4に示すカッティングペン10
0にあっては、ピボットホルダー110が、ホルダー部
材106に対して、軸方向の所定位置に位置決めされて
いるため、このピボットホルダー110に固定されたピ
ボットベアリング112がホルダー部材106に対して
軸方向位置決めされることになる。このため、ピボット
ベアリング112に回動自在に支持されたカッター10
4は、カッターホルダー102に対して、軸方向の所定
位置に位置決めされることになるものである。
【0016】また、カッター104が、ピボットベアリ
ング112を介してマグネット114により吸引される
ことによって、カッターホルダー102内に保持されて
いるので、カッター104のカッターホルダー102か
らの落下防止が図られるとともに、カッター104がカ
ッターホルダー102に対して、その軸心周りに回転自
在に配置されることになるものである。
【0017】そして、こうして構成されたカッティング
ペン100をカッティングプロッタ本体に装着して、所
定の形状にシートなどをカットすることになる。
【0018】ところが、カッターホルダー102に取り
付けられたカッター104を、シートの厚さに応じて刃
部の長さの異なるカッターに交換したり、あるいは刃部
104bの損傷により新たなカッターに交換したりする
などのように、カッター104をカッターホルダー10
2から取り外して、別のカッターをカッターホルダー1
02へ取り付ける作業をしばしば行う必要がある。
【0019】このカッター104の交換作業時において
は、カッター104の先端部104aが、カッターホル
ダー102のホルダー部材106の下端部106gから
ほとんど突出していないため(上記したように、通常、
約3mm位しか突出していない。)、手指により先端部
104aを把持して、カッター104をカッターホルダ
ー102から抜き取ることができなかった。このため、
ピンセットを用いて先端部104aを把持して、カッタ
ーホルダー102からカッター104の抜き取り作業を
行っていた。
【0020】なお、止めネジ116を取り外して、ホル
ダー部材106の開口部106cからカッター104を
抜き取ることも考えられる。ところが、カッター104
の位置決めを行うためのピボットホルダー110の位置
決め固定を、ホルダー部材106に止めネジ116をネ
ジ込み固定することにより行っているため、止めネジ1
16の取り外し自体が煩雑な作業であるのに加えて、止
めネジ116をホルダー部材106から取り外した場合
には、再度ピボットホルダー110の位置決めを行う必
要がある。このため、ホルダー部材106からの止めネ
ジ116の取り外しは、極めて煩雑な作業を招来するも
のとなっていた。
【0021】従って、上記したようにピンセットを用い
て、ホルダー部材106の下端部106gから突出した
カッター104の先端部104aを把持することによ
り、カッターホルダー102からのカッター104の抜
き取り作業を行わなければならなかった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにピンセットを用いてカッターホルダーからカッ
ターを抜き取る場合には、略円錐形状とされたカッター
の刃部近傍を、ピンセットの先細形状の把持部で把持し
なければならないため、非常に把持し難いとともに、誤
って刃部を損傷させてしまう恐れがあるという問題点が
あった。
【0023】一方、図4に示した構造のカッターホルダ
ーとは異なり、カッターホルダーを二分割構造に形成
し、二分割されたカッターホルダーの間にカッターを位
置させ、二分割されたカッターホルダーとカッターとを
ネジを用いて一体的に接続固定するカッターホルダーが
知られている。
【0024】こうした構造のカッターホルダーにあって
は、ネジを取り外すことにより、カッターホルダーを容
易に分解できるため、ピンセットを用いてカッターホル
ダーからカッターを抜き取る必要はない。しかしなが
ら、カッターホルダーを分割する際に、誤ってカッター
を落下させたりする恐れがあるとともに、カッターホル
ダーの構造自体が複雑になり、製造コストの上昇を招来
するという問題点があった。
【0025】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、製造コストの上昇を招来することなく、
カッターホルダーからのカッターの抜き取り作業を容易
かつ安全に、しかも刃先を損傷することなく迅速に行う
ことができるようにしたカッターホルダーを提供しよう
とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるカッターホルダーは、一方の端部に刃
部を形成したカッターを、マグネットの磁力により吸着
し、上記一方の端部を軸方向に所定長さだけ突出させる
とともに、軸心回りに回動自在に支持するカッターホル
ダーにおいて、筒状のホルダー部材と、上記ホルダー部
材に内挿されるとともに、所定位置で位置決めされた磁
性管状部材と、上記ホルダー部材に内挿されるととも
に、上記磁性管状部材の一方の端部に磁力により吸着す
るマグネットと、上記ホルダー部材に内挿されるととも
に、上記磁性管状部材の反対側において上記マグネット
に一体的に取り付けられ、上記マグネットの磁力により
カッターを軸心回りに回動自在に支持するピボットベア
リングとを備えるようにしたものである。
【0027】
【作用】磁性管状部材とマグネットとは、マグネットの
磁力のみにより吸着されており、このマグネットには、
ピボットベアリングが一体的に取り付けられている。そ
して、カッターは、マグネットの磁力によって、ピボッ
トベアリングに回動自在に支持されている。
【0028】従って、カッターの刃部が位置する側と反
対側のホルダー部材の外部から、磁性管状部材を貫通す
る棒状体によりマグネットを押圧し、マグネットの磁力
に抗して磁性管状部材からマグネットを分離するように
マグネットを移動する。こうして、磁性管状部材からマ
グネットが分離されて移動することにより、マグネット
と一体化されたピボットベアリングに支持されたカッタ
ーが、ホルダー部材から漸次突出されることになる。こ
のため、手指によりカッターの刃部が形成されていない
胴部を把持して、容易かつ安全に、しかも迅速にホルダ
ー部材からカッターを抜き取ることができる。
【0029】また、ホルダー部材の所定位置に位置決め
固定された磁性管状部材に、カッターを支持するピボッ
トベアリングを一体的に取り付けたマグネットを吸着さ
せることにより、ピボットベアリングの位置決めが行わ
れている。このため、磁性管状部材からマグネットを分
離するための棒状体を排除して、磁力によりマグネット
を磁性管状部材に再度吸着させた場合にも、マグネット
と一体化されたピボットベアリングが、ホルダー部材に
対して正確に位置決めされることになる。従って、複雑
な位置決め作業を再度行う必要なしに、カッターホルダ
ーに対してカッターを正確に位置決めし、カッティング
ペンを構成することができる。
【0030】なお、ピボットベアリングをマグネットに
一体的に取り付ける際には、マグネットの磁力により吸
着させてもよいし、接着などにより固定してもよい。
【0031】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるカッタ
ーホルダーを詳細に説明するものとする。なお、上記し
た従来のカッティングペン100の構成部材と同一の構
成部材は、同一の符号により示すことにより、詳細な構
成および作用の説明を省略するものとする。
【0032】図1には、本発明の第一の実施例によるカ
ッターホルダーを備えたカッティングペンが示されてい
る。
【0033】このカッティングペン10は、従来のカッ
ティングペン100と同様に、カッターホルダー12
と、カッターホルダー12に支持されたカッター104
とにより構成されている。
【0034】カッターホルダー12のホルダー部材14
は、内径が軸方向に延長して略同径とされた内周部14
aを有するように形成された略円筒状の部材である。
【0035】このホルダー部材14内には、磁性体によ
り構成された磁性パイプ16が挿入され、所定位置に位
置決めされて、内周部14aに接着固定されている。
【0036】さらに、この磁性パイプ16の下端部に1
6aには、磁力によりピボットベアリング18を吸着し
たマグネット20が、磁力により吸着されている。
【0037】なお、上記のようにしてピボットベアリン
グ18とマグネット20とをホルダー部材14内に配置
するには、ホルダー部材14の下端部14b側の開口部
からマグネット20を挿入し、磁性パイプ16の下端部
16aに吸着させ、さらに、同様にしてピボットベアリ
ング18を挿入し、マグネット20に吸着させればよ
い。この際に、予めマグネット20にピボットベアリン
グ18を吸着させておき、ピボットベアリング18と一
体化されたマグネット20を、ホルダー部材14内に挿
入すれば、組み立て作業が一層容易となる。
【0038】なお、ピボットベアリング18およびマグ
ネット20は、それぞれ外周部18a、20aが、ホル
ダー部材14の内周部14aと周接するような寸法設定
とすることにより、ホルダー部材14内に配置されたと
きのガタ付きなどを防止できる。
【0039】以上のようにして、ホルダー部材14内
に、磁性パイプ16、マグネット20およびピボットベ
アリング18を順次配置した後に、ホルダー部材14の
下端部14bに形成された凹所14cに、ミニチュアベ
アリング108を配設することにより、カッターホルダ
ー12が構成される。
【0040】こうして構成されたカッターホルダー12
は、カッター104を支持するピボットベアリング18
がマグネット20と一体化されており、しかもマグネッ
ト20は、ホルダー部材14の内周部14aに位置決め
固定された磁性パイプ16に吸着している。このため、
ピボットベアリング18もホルダー部材14に対して、
位置決めされることになり、カッターホルダー12に対
するカッター104の位置決めが達成されることにな
る。
【0041】なお、磁性パイプ16をホルダー部材14
の内周部14aへ位置決めする際の位置は、ホルダー部
材14の下端部14bから突出するカッター104の先
端部104aの所定の突出長との関係から、予め寸法設
定されているものである。
【0042】以上の構成において、ミニチュアベアリン
グ108内にカッター104を挿通して、カッター10
4の基端部104cをピボットベアリング18に支持さ
せる。ピボットベアリング18に支持されたカッター1
04は、マグネット20の磁力によりピボットベアリン
グ18に吸着されながら回動自在に支持されることにな
る。このようにして、カッターホルダー12にカッター
104を取り付けて、カッティングペン10を構成す
る。
【0043】こうして構成されたカッティングペン10
のカッター104を交換するには、図2(a)に示すよ
うに、ホルダー部材14の上端部14d側に位置する開
口部14eからイジェクトピン30を挿入し、矢印A方
向に押圧してマグネット20をホルダー部材14の下端
部14c方向へ押圧して移動する。即ち、マグネット2
0の磁性パイプ16へ吸着しようする磁力に抗して、マ
グネット20を磁性パイプ16から分離して、ホルダー
部材14の下端部14c方向へ移動する。
【0044】この際に、マグネット20には、ピボット
ベアリング18が磁力により吸着されるとともに、ピボ
ットベアリング18を介してカッター104が磁力によ
り吸着されているため、カッター104も矢印A方向に
移動し、カッター104がカッターホルダー12の外部
へ押し出されることになる。こうしてカッターホルダー
12の外部へ押し出されたカッター104の胴部104
dを手指により把持することにより容易かつ安全に、し
かも迅速にカッター104をカッターホルダー12から
抜き取ることができる。
【0045】カッター104をカッターホルダー12か
ら抜き取った後には、イジェクトピン30をカッターホ
ルダー12から抜き取り、下端部12aを上方に位置さ
せるようにカッターホルダー12を倒立させるなどし
て、マグネット20およびピボットベアリング18を上
端部14d側へ移動させて、再度マグネット20を磁性
パイプ16に吸着させる。
【0046】磁性パイプ16がホルダー部材に対して位
置決めされているため、マグネット20を磁性パイプ1
6に単に吸着させるだけで、カッター104を支持する
ピボットベアリング18の位置決めを行うことができる
ので、煩雑な位置決め作業を必要とせずに、新たなカッ
ターを簡単に取り付けることができる。
【0047】なお、イジェクトピン30は磁性体である
必要はないが、例えば、磁性体により構成すると、イジ
ェクトピン30にマグネット20が吸着されることにな
る。このように、イジェクトピン30にマグネット20
が吸着している場合に、イジェクトピン30をカッター
ホルダー12から抜き取る際に矢印B方向に引き上げる
と、イジェクトピン30に吸着されたマグネット20も
一緒に引き上げられて、磁性パイプ16の下端部16a
に吸着されることになる。従って、上記したようにカッ
ターホルダー12を倒立させるような操作を行う必要な
しに、新たなカッターを取り付ける準備を行うことがで
きる。
【0048】また、イジェクトピン30をマグネットに
より構成すると、イジェクトピン30を別途保管してお
くことなしに、磁性体により構成されたカッティングプ
ロッタの基台部などに吸着させておくこともできるた
め、イジェクトピン30の紛失を未然に防ぐことができ
るとともに、素早い作業を行うことが期待できる。
【0049】なお、上記実施例においては、カッターホ
ルダー12からカッター104を抜き取った後に、カッ
ターホルダー12を倒立させるなどの作業を行わずに、
単に新たなカッターをカッターホルダー12に取り付け
るだけでも、煩雑な位置決め作業を行うことなく新たな
カッターの取り付けを行うことができる。
【0050】即ち、新たなカッターをミニチュアベアリ
ング108内に挿入した後に、新たなカッターの基端部
によりピボットベアリング18およびマグネット20を
押圧して、マグネット20を磁性パイプ16に吸着させ
ることにより、マグネット20、ピボットベアリング1
8および新しいカッターの位置決めを行えばよい。
【0051】また、図2(b)に示すように、イジェク
トピン32はカッティングプロッタの基台部40などに
突出形成されたものでもよい。その場合には、カッター
ホルダー12を倒立させてイジェクトピン32に差し込
み、矢印C方向に移動させるだけで、カッター104が
矢印D方向に移動されるようになるので、簡単にカッタ
ー104の抜き取り作業を行うことができる。
【0052】図3(a)乃至図3(c)には、本発明に
よるカッターホルダーの第二の実施例が示されている。
この第二の実施例は、マグネットとイジェクトピンとを
一体化した点において、第一の実施例と異なるものであ
る。
【0053】即ち、第二の実施例では、マグネット20
とイジェクトピン34とは一体化されており、マグネッ
ト20とイジェクトピン34とを一体化するに際して
は、両者を接着して固定してもよいし、イジェクトピン
34を磁性体により構成してマグネット20に吸着させ
てもよい。
【0054】この第二の実施例においては、マグネット
20とイジェクトピン34とが常時一体化されているた
め、カッティングペン10をカッティングプロッタ本体
に取り付けたままの状態でも、イジェクトピン34を矢
印E方向に押圧することによって、カッターホルダー1
2からカッター104を瞬時に抜き取ることができるよ
うになる。
【0055】また、イジェクトピン34とマグネット2
0とが一体化されているため、 イジェクトピン34を
矢印F方向に引き上げると、イジェクトピン34と一体
化されたマグネット20も一緒に引き上げられて、磁性
パイプ16の下端部16aに吸着されることになる。こ
のため、新たなカッターを取り付けるための準備を、容
易に行うことができるものである。
【0056】なお、磁性パイプとしては、従来より一般
に使用されているスペーサ(巻きブッシュ)を用いるこ
とができるため、新たに製造する必要がないので、コス
ト・ダウンを図ることができる。
【0057】また、磁性パイプは、マグネット20が吸
着できる磁性材料より形成されればよいため、スプリン
グピンなどを圧入するような構造にしてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0059】磁性管状部材とマグネットとは、マグネッ
トの磁力のみにより吸着されているため、磁性管状部材
を貫通する棒状体を外部から操作して、マグネットの磁
力に抗して磁性管状部材からマグネットを分離するよう
に、マグネットを押圧移動することができる。こうし
て、磁性管状部材からマグネットを分離して移動するこ
とにより、カッターが刃部からホルダー部材より漸次突
出するようになるため、カッターの胴部を手指により把
持して、容易かつ安全に、しかも刃先を損傷することな
く迅速にホルダー部材からカッターを抜き取ることがで
きる。
【0060】特に、カッターホルダーからの突出部分が
刃先部分しかないような、厚物シート用の刃丈が長いカ
ッターの抜き取りの際に、刃先に触れることが確実に防
止されるため、極めて安全な抜き取り作業を行うことが
できる。
【0061】また、ホルダー部材の所定位置に位置決め
固定された磁性管状部材に、カッターを支持するピボッ
トベアリングを一体的に取り付けたマグネットを吸着さ
せることにより、ピボットベアリングの位置決めが行う
ことができるため、ピボットベアリングに支持されるカ
ッターの位置決めを、カッターホルダーに対して極めて
正確に行うことができるようになる。
【0062】従って、磁性管状部材とマグネットとを分
離するために、磁性管状部材に貫通させた棒状体を排除
し、マグネットを管状部材に磁力により再度吸着させる
という簡単な操作により、複雑な位置決め作業を行う必
要なしに、カッターホルダーに対してカッターを正確に
位置決めし、カッティングペンを再度構成することがで
きる。
【0063】さらに、構成部品点数が少なく、かつ全体
の構成が極めて簡潔であるため、大幅な製造コストの低
減を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例によるカッターホルダー
により構成されたカッティングペンを示す半縦断面説明
図である。
【図2】カッターホルダーからのカッターの抜き取り操
作を示す断面説明図であり、(a)は分離可能に別体に
構成されたイジェクトピンを用いた場合であり、(b)
はカッティグプロッタの基台部などに突出形成されたイ
ジェクトピンを用いた場合である。
【図3】本発明の第二の実施例によるカッターホルダー
により構成されたカッティングペンの断面説明図であ
り、(a)は通常の使用状態を示し、(b)はイジェク
トピンを押圧操作した状態を示し、(c)はカッターホ
ルダーからのカッターを手指などにより抜き取っている
状態を示す。
【図4】従来のカッターホルダーにより構成されたカッ
ティングペンを示す半縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 カッティングペン 12 カッターホルダー 12a 下端部 14 ホルダー部材 14a 内周部 14b 下端部 14c 凹所 14d 上端部 14e 開口部 16 磁性パイプ 16a 下端部 18 ピボットベアリング 18a 外周部 20 マグネット 20a 外周部 30 イジェクトピン 32 イジェクトピン 34 イジェクトピン 104 カッター 104a 先端部 104b 刃部 104c 基端部 104d 胴部 108 ミニチュアベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部に刃部を形成したカッター
    を、マグネットの磁力により吸着し、前記一方の端部を
    軸方向に所定長さだけ突出させるとともに、軸心回りに
    回動自在に支持するカッターホルダーにおいて、 筒状のホルダー部材と、 前記ホルダー部材に内挿されるとともに、所定位置で位
    置決めされた磁性管状部材と、 前記ホルダー部材に内挿されるとともに、前記磁性管状
    部材の一方の端部に磁力により吸着するマグネットと、 前記ホルダー部材に内挿されるとともに、前記磁性管状
    部材の反対側において前記マグネットに一体的に取り付
    けられ、前記マグネットの磁力によりカッターを軸心回
    りに回動自在に支持するピボットベアリングとを有する
    ことを特徴とするカッターホルダー。
  2. 【請求項2】 前記マグネットは、前記磁性管状部材を
    貫通して前記ホルダー部材の外部へ突出するマグネット
    移動部材を有する請求項1記載のカッターホルダー。
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