JPH0639578B2 - 液状色剤の自動供給計量装置 - Google Patents

液状色剤の自動供給計量装置

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JPH0639578B2
JPH0639578B2 JP63189599A JP18959988A JPH0639578B2 JP H0639578 B2 JPH0639578 B2 JP H0639578B2 JP 63189599 A JP63189599 A JP 63189599A JP 18959988 A JP18959988 A JP 18959988A JP H0639578 B2 JPH0639578 B2 JP H0639578B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用、自動車補修用及びその他の各種塗
料、これらの各種塗料を製造するのに用いられる調色用
原料、ワニス、溶剤類などの各種液状材料、染料、イン
キ、接着剤その他各種水溶液などの精密を要する液状色
剤のための供給装置に関する。特に本発明は、大口径の
ニードル部と小口径のニードル部とを有する液体計量用
のニードルバルブを用いた計量機構と共に設置するのに
適した供給計量装置に関するものである。
(従来の技術) 塗料などの液体を正確に計量するための自動化装置とし
て各種のものが提案されているが、例えば特開昭59−
114418号「自動注入計量装置」は、大口径のノズ
ルと小口径のノズルをそれぞれ弁に接続し吐出圧制御手
段と吐出弁制御手段を用いて目標注入量を達成するよう
に構成している。しかしながら、このように大口径及び
小口径の2つの吐出ノズルから液体を流出させる場合に
は、色剤ごとに2つの吐出弁制御手段を必要とすること
と、採取容器の開口部が大きくなければならないという
制約がある。
特開昭59−153127号「色料の供給計量装置」
は、中心軸線まわりの円周上に配置された多数の計量弁
群を揺動可能に支持し、選択した計量弁だけを中心の心
出し位置へと移送し、中心軸線上にある複数のシリンダ
を選択して小径、中径、大径のオリフイスから色料を流
出させ少量、中量、大量の各モードで計量操作ができる
ようになっている。しかしながらこの構造では、円周上
に配置した多数の計量弁のそれぞれに揺動させるための
シリンダとたわみ管を連結する必要があり、特にシリン
ダは配管、弁及び弁操作手段を必要とするので、構造が
極めて複雑になると共にコストが増大する。
特開昭60−241923号「染色液、顔料液等、液状
流体の自動配合装置」は、電子天秤装置で重量を計測し
ながら電気信号を送出し、原液容器に取付けた電磁弁を
制御するように構成しているが、電磁弁から吐出された
液体は細長いチユーブで作られた吐出ノズルの中を通過
するので、いわゆるタレ切れの悪さから迅速な計量は期
待できない。
特開昭62−127367号「液体組成物、特に塗料の
成分の計量装置」は、複数の計量弁を円周上の固定環状
ホルダーに脱着可能に取付け、回転するホルダーの上に
設けた1つの転移要素が選択した計量弁を把持して固定
環状ホルダーの中心に移動させ、中心にある制御装置で
弁から所定量の液体を流出させるように構成している。
しかしながらこの装置では、アーム状の回転ホルダー上
にピストンシリンダ機構等の転移要素が1つだけ取付け
られ、さらに回転ホルダーはその頂部で吊り下げられる
形にして支持されているので、回転ホルダーのバランス
が悪く、短時間の間に多種類の液体を次々と計量して計
量容器内に集積させるような混合操作には向いていな
い。また、特に微小な量を計量したり、タレ切れを良く
するなどの計量制御の方法については何らの記載もな
い。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、粗調整と微調整との複数段制御により
迅速で正確な計量を行なうことができる液状色剤の供給
計量装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、塗料のような粘度の高い液体をタ
レ切れの良い状態で微小量まで秤量することが可能な計
量装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段とその作用) 本発明の前述した目的は、固定フレーム上の円周上に所
定の間隔で脱着可能に配置された多数のニードルバルブ
と、各ニードルバルブにそれぞれ所定の液状色剤を供給
するように接続された配管、色剤タンク及び色剤送出手
段と、前記円周と同一中心軸線のまわりを回転する回転
テーブルと、前記回転テーブル上に配置され1つのニー
ドルバルブを把持して円周上と回転テーブルの中心付近
との間を往復移動させるバルブ移送機構と、前記回転テ
ーブル上に配置され前記ニードルバルブを開閉させるバ
ルブ開閉機構と、前記回転テーブルの中心付近の下方に
配置され前記ニードルバルブから落下する色剤を採取す
る容器を載せるための電子天秤と、前記電子天秤からの
信号に基づいて前記バルブ開閉機構の作動を制御するコ
ンピユータとを備え、前記ニードルバルブは色剤を受入
れる流入開口部と、色剤を吐出する大口径ニードル部と
小口径ニードル部とを有している液状色剤の供給計量装
置によって達成される。
かかる構成に基づき、本発明の供給計量装置によれば、
大口径ニードル部による粗調整と小口径ニードル部によ
る微調整との複数段制御が可能になり、大口径の弁孔に
よる迅速な計量と小口径の弁孔による正確な計量とが一
連の操作で実行できることになる。また、小口径の弁孔
を間欠的に開閉することで液滴の造成と滴下を繰り返さ
せることができ、塗料のような粘度の高い液体でもタレ
切れの良い状態で微小量まで計量できることになる。
本発明はその第2の態様において、固定フレームの円周
上に各ニードルバルブの色剤吐出口を受入れるキヤップ
が上向きに開口して配置され、各ニードルバルブはその
下端がこのキヤップ上にはめられることにより円周上の
所定の位置に保持され、さらに吐出口で塗料が固着する
のが防止できることになる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面の実施例を参照
した以下の記載により明らかとなろう。
(実施例) 第1図は本発明の好適な実施例による液状色剤の供給計
量装置のシステム構成を表わしており、第2図乃至第5
図は供給計量装置の主要部を表わしている。
このシステムには計量すべき液体を収容した液体タンク
20が50個準備され、それぞれに異なる色の液状色剤
が充填されている。タンク20内の液体は、ギヤポンプ
から成る液体送出手段22のエネルギにより配管18を
通じてニードルバルブ14へと送られる。ニードルバル
ブ14で余った液体は戻り配管19を通じてタンク20
へと戻される。タンクの数に対応してこのニードルバル
ブも50個用意され、各ニードルバルブ下端の液体吐出
口にはキヤップ16が装着されていて、このキャップ1
6が固定フレーム10(第2図)上の環状サポート12
の上に均等な間隔で円周方向に配置されている。配管1
8,19は固定フレーム10からスプリング21により
吊り下げられ、ある程度自由に揺動できるようになって
いる。
ギヤポンプ22の代りにエアーを使った圧送装置を設け
ることもできる。いずれの場合も、圧送する圧力を調整
する手段を設けることが望ましい。
環状サポート12の中心には、第4図に示すような円形
の回転テーブル25が配置されている。この回転テーブ
ル25はクロスローラベアリング26上にあって、第3
図に示すような旋回用電動機66、ベルト67、減速機
68、プーリ69、ベルト71(第4図)を介して比較
的早い速度で回転駆動されている。
回転テーブル25上には、1つのニードルバルブ14を
把持して円周上とテーブルの中心付近との間を往復移動
させるバルブ移送機構40と、ニードルバルブ14を開
閉させるバルブ開閉機構60とが設置され、これらは第
4図に示すように直角方向に配置されている。
回転テーブル25の中心付近の下方には、ニードルバル
ブ14から落下する液体を採取する容器28を載せるた
めの電子天秤30が配置され、さらに計量制御を行なう
ため、電子天秤30からの信号に基づいてバルブ開閉機
構60の作動やその他各種の運動部分を制御するコンピ
ユータ32、入出力インターフエース33、入力装置3
4、出力装置35等が備えられている。
液体採取容器28は、コンベア式の搬入出装置37で電
子天秤30へと供給され、落下してくる多数の液体を受
け取った後に搬出される。
第2図に示すように、前述したバルブ移送機構40に
は、ニードルバルブ14の胴体部分を把持するためのバ
ルブクランプ41と、クランプしたバルブを持ち上げた
り下げたりするためのバルブリフター42と、バルブ1
4を円周上と中心との間で往復移動させるための2段式
のエアシリンダ43,44が含まれている。装置の下隅
には局所排気ダクトの接続部52が設けられている。
第3図において、バルブ開閉機構60の下端と液体採取
容器28の開口部との間には、ニードルバルブ開口部の
下に挿入するためのシヤッター式タレ受け機構65が配
置され、移動中における液体の落下により周囲が汚れる
のを防止している。
前述したバルブ開閉機構60には、バルブ14のロッド
89(第5図)を動かすための3段式エアシリンダ61
A,61B,61Cと、バルブのシリンダ接続子90を
把持するためのバルブ把手クランプ63と、全体を支持
するキヤリア64とが含まれている。エアシリンダ4
3,44,61A,61B,61Cと、クランプ41,
リフター42、把手クランプ63を動かすエアシリンダ
(図示せず)には固定フレーム10の中央側から配管束
(図示せず)を通じてエアーが圧送されており、この配
管束はスプリング(図示せず)を介して吊り下げられ、
ある程度自由に動けるようになっている。
電子天秤30は、第2図に示すように、防振ゴム78を
介して台座79の上に設置され、天秤の上板30Aの上
にはこぼれた液体の受け皿77が取付けられていて、予
期しない事故によりニードルバルブ開口部から落下した
液体が容器外に落ちて電子天秤30を汚染するのを防止
している。
容器28の周囲には、容器移動用のローラー76、容器
固定用ストッパ73A,73B、入口扉75A、出口扉
75Bが配置され、これらは天秤の揺れを防止する風防
74に固定されている。入口側のストッパ73Aは重力
で片側にだけ首振り運動をするタイプで、出口側のスト
ッパ73Bは容器が搬入されてきた時点では水平方向に
突出してストッパとなるが、計量時には天秤に荷重を与
えないように離れる構造になっている。入口扉及び出口
扉が閉じた時には、風防の開口部は風防上部のバルブ突
入口だけであり、このバルブ突入口も計量時にはバルブ
で閉塞される。
第5図は、ニードルバルブ14の好適な実施例を表わし
ており、胴体部分はメインパイプ80で構成され、入口
パイプ83から入った液体は、メインパイプ80下端の
大口径ニードル部81(直径D)と小口径ニードル部8
2(直径d)から落下する。余った液体は戻りパイプ8
4から液体タンク20(第1図)へと戻される。なお、
一例として直径Dは20mm、直径dは1.5mmにすること
ができる。胴体部分はフランジ85を利用して円周上の
キヤップ16上に静置できる。前述したクランプ41
(第2図)や把手クランプ63(第3図)を用いれば、
このバルブの胴体部分やシリンダ接続子90を把持する
ことができる。
バルブの中心を延伸するステム89は、大バルブの操作
と小バルブの操作とに用いられ、第5図の弁閉鎖位置か
ら第1段のストローク(S1)間は小口径ニードル部8
2だけが開いて液体が少しずつ流出し、続く第2段のス
トローク(S2)間は大口径ニードル部81が開いて液
体が大量に流出する。
大口径ニードル部81を形成する円錐体88は操作用円
筒92に連結され、大スプリング97の押圧力を受けて
メインパイプ80の下端に押し付けられている。一方小
口径ニードル部82を形成するステム89は小スプリン
グ98の力を受けて円錐体88の下端に押し付けられて
いる。操作用円筒92とステム89との間には、カラー
93,94,95が配置されて、一定の隙間が保たれて
いる。ステム89の上端にはシリンダ接続子90があっ
て、第3図に示す下側のシリンダ61A下端のバルブ把
手クランプ63が連結される。ステム89と胴体部分上
部のキヤップ87との間、及びニードル部分の周囲に
は、それぞれOリング101,102,103が配置さ
れてシールをしている。
本発明によるシステムと装置は上述のように構成されて
おり、その特徴をまとめると次のようになる。
A)迅速に計量を行なうため液体の流動性に応じて流量
を調節できる装置として、二重構造ニードルバルブ14
と3段制御式エアシリンダ61A,61B,61Cが設
けられている。
B)多数の液状色剤から必要な色剤を選定して供給でき
るように、タンクと配管を接続したニードルバルブを固
定フレームの環状サポート上に円周方向配置している。
C)中央部に回転テーブル25を配置し、その上にバル
ブ移送機構40とバルブ開閉機構60を配置して、バル
ブの把持と開閉の操作を確実なものにしている。この回
転テーブルは360°回転できれば良く、無限に回転で
きる必要はない。
D)秤量を迅速かつ正確に行なうため、複数段のシリン
ダ61A,61B,61Cを設けており、例えば第1段
のシリンダ61Aを6mm、、第2段のシリンダ61Bを
12mmに制御すれば、ステム89は6mm、12mm、18
mmの合計3段階の制御ができる。さらに3段のシリンダ
としてストローク3mm、6mm、12mmのものを使用すれ
ば、組合せによりバルブの開度は合計7段階になり、よ
り細かな制御が可能になる。3段階の計量操作では、第
1段のシリンダ61Aは1段ストロークとし、第2段の
シリンダ61Bだけを2段ストロークとして、次の3段
階、すなわち小口径ニードル部のステム89だけを動か
して小口径ニードル部を全開する小開口と、大バルブ操
作用円筒92を中間まで動かして大口径ニードル部を半
開させる中開口と、操作用円筒92を上限まで動かして
大口径ニードル部を全開する大開口の3段階に制御する
ようにする。
E)秤量を迅速かつ正確に行なうため、二重構造ニード
ルバルブを例えば4段階に制御するソフトウエアでコン
ピユータを実行させる。すなわち、 a)大量秤取ステップ 目的秤量又は秤取量残が多い場合、例えば1kg以上では
大開口を行なう。
b)中量秤取ステップ 目的秤量又は秤取量残が例えば300g以上1kg未満で
は中開口を行なう。
c)小量秤取ステップ 目的秤量又は秤取量残が例えば1g以上300g未満で
は小開口を行なう。
d)微量秤取ステップ 目的秤量又は秤取量残が例えば1g未満の場合、小口径
ニードル部の開閉を迅速に(例えば50ms間隔)行な
い、滴の造成と滴下を行なう。
従って、例えば1200gを秤量する場合は、コンピユ
ータに目的秤量1200gを入力することによりコンピ
ユータが1kg以上であると判断し大量秤取ステップを実
行する。コンピユータは電子天秤の秤取量を短時間(例
えば百ms)ごとに検出し、秤取量残が1kg以下を検出
した時点でバルブを閉める。以下同様にして秤取量に応
じて中量秤取ステップ及び小量秤取ステップを実行す
る。コンピユータが電子天秤の現時点の秤量を検出し秤
取量残が1g未満と判断した場合、小口径ニードル部を
迅速に開閉し、液体の滴を形成し滴下する微量秤取ステ
ップを実行する。バルブの開閉時間は、0.5g〜1g未
満の間は数百msごと、0.5g未満では数十msごとと
いうように2段階に切替えることが望ましい。コンピユ
ータが検出した秤量が目的秤量プラスマイナス許容量に
達した時点で秤量が終了したものと判断される。
次にコンピユータによる制御についてさらに詳細に説明
する。コンピユータには予め制御用プログラムと液体の
時間当り流出量に関するデータ(流出量と圧力、温度と
の関係)が登載されている。多数の液体タンク20はそ
れぞれ可変速ギヤポンプ22に接続されていて、ギヤポ
ンプで圧送される形式とする。まず計量しようとする対
象の色剤を包含したタンク20内の液体の温度が検出さ
れ、コンピユータにより適正な液体の流出量(例えば1
8缶サイズで10/分)を得るために可変速ギヤポ
ンプの回転数が演算され設定される。なお、可変速ギヤ
ポンプを用いる代りに、定速ギヤポンプとバイパス配
管、バイパス配管流量調整弁、圧力計などの構成で、流
量を適正に調節することもできる。エアー圧による圧送
式の場合は、加圧圧力が演算され設定される。
まず最初に、入力端末よりの目的秤量との関係から、タ
ンク内の液体量が秤量するのに充分かどうかを確認す
る。この確認は、センサーによる液面検出、補給量と消
費量の関係からの残量の推定、あるいは目盛りの目視な
どによって行なう。
次に、容器搬入出装置37により採取容器28が電子天
秤30上に載せられると、コンピユータ32は入力装置
34の指示により環状サポート12上に配置された多数
のバルブ群の中から目的とする色剤タンクに接続されて
いる二重構造ニードルバルブ14を選定し、テーブル2
5を回転させてバルブ移送機構40を目標とするバルブ
に正対させる。シリンダ43,44が作動してクランプ
41がバルブに接近して胴体部分をクランプし、バルブ
リフター42がバルブを持ち上げてキヤップ16から外
し、再びシリンダ43,44が作動してバルブをテーブ
ル25の中央部分に持って来る。中央に来たバルブはバ
ルブリフター42の作動で下方に押し下げられ、そのニ
ードル部81,82が風防74上部のバルブ突入口を経
由して採取容器28の注入口内へと挿入される。ここで
バルブ開閉機構60が前進して、ニードルバルブのシリ
ンダ接続子90(第5図)がシリンダ61A下端のバル
ブ把手クランプ63と係合し、これによりシリンダ61
A,61B,61Cによるバルブ開閉操作が開始される
ことになる。
コンピユータ32は、前述した秤取ステップのいくつか
を選んでシリンダ61A,61B,61Cを作動させ、
電子天秤30からフイードバックされる採取量に応じて
目的秤量が採取されるまで、ニードルバルブ14を操作
する。各秤取ステップの詳細については後述する。
計量操作が終了すると、コンピユータの指示により開閉
機構60のバルブ把手クランプ63がバルブを開放し、
バルブはクランプ41に把持されてバルブリフター42
により上昇させられ、採取容器28の注入口から退出す
る。ここで、バルブのニードル部と採取容器の間に水平
方向からシヤッター式のタレ受け機構65(第3図)が
進入してきて、バルブ先端から稀に落下する滴状の液体
が採取容器内に入るのを阻止する。続いてシリンダ4
3,44が作動してバルブを元の位置まで送り出し、バ
ルブリフター42が下降してバルブのニードル部81,
82をキヤップ13内に収納し、バルブ移送機構40は
元の中心位置へと復帰する。タレ受け機構65も元の位
置へと後退し、操作が終了する。
次に、各秤取ステップにおける作動の制御についてさら
に詳細に説明する。なお、ここでは説明をわかりやすく
するためシリンダは2段の制御とし、各ステップの終点
を固定的に定めていない方法を述べる。
大量秤取ステップ 目的秤量が1kg以上の場合、大量秤取ステップの制御が
なされる。コンピユータの制御で電磁弁(図示せず)を
開き、エアシリンダ61A,61Bにエアーを送り、小
スプリング98と大スプリング97に抗してバルブの大
開口を行ない、大口径ニードル部81から液体を流出さ
せる。電子天秤30からデータを、例えば1秒間に7デ
ータの割合で受取り、現時点の秤量を検出すると共に、
秤量増加のデータから流出量(g/秒)を演算する。こ
の計算結果から本ステップの秤取量終点を決定し、バル
ブの制御を行なう。秤取量残は例えば流出量(g/秒)
×3秒で決定される。従って、電子天秤の秤取量が目的
秤量(g)−流出量(g/秒)×3秒以上を示した時点
でバルブを次のステップの制御に移行させる。
中量秤取ステップ 目的秤量が300g以上1kg未満の場合、又は大量秤取
ステップが終了した場合、直ちに本ステップの制御がな
される。電磁弁を開き、シリンダ61Bを中間ストロー
クまで動かすことでバルブの中開口を行ない液体を流出
させる。大量秤取ステップと同様に秤取量の検出と流出
量の演算を実行し、バルブの制御を行なう。
小量秤取ステップ 目的秤量が1g以上300g未満の場合、又は中量秤取
ステップが終了した場合、直ちに本ステップの制御がな
される。電磁弁を開き、シリンダ61Bを停止させシリ
ンダ61Aだけを作動させてバルブの小開口を行ない、
小口径ニードル部82から液体を流出させる。大量秤取
ステップと同様に秤取量の検出と流出量の演算を実行
し、バルブの制御を行なう。
微量秤取(1)ステップ 目的秤量が0.5g以上1g未満の場合、又は小量秤取ス
テップが終了した場合、直ちに本ステップの制御がなさ
れる。電磁弁を例えば百ms間隔で迅速に開閉すること
でシリンダ61Aを作動させ、ステム89を迅速に上下
動させて小口径ニードル部82に滴を形成させ、この滴
を滴下させる。このステップは秤取量残が0.5g未満に
達した時点で終了する。
微量秤取(2)ステップ 目的秤量が0.5g未満又は微量秤取(1)ステップが終
了した場合、直ちに本ステップの制御がなされる。電磁
弁を例えば50ms間隔で迅速に開閉することでシリン
ダ61Aを作動させ、ステム89を迅速に上下動させて
小口径ニードル部82に滴を形成させ、この滴を滴下さ
せる。このステップは最終のステップであるから、電子
天秤30からの秤取量データが目的秤量の許容範囲、例
えば目的秤量の−10mgになると計量終了と判断され、
シリンダ61Aの作動が停止して秤量操作が終了する。
(実施例) 上述のように構成した供給計量装置と各ステップの終点
を予め定めたバルブ制御手段とを使用し、液体として酸
化チタンを含む塗料で粘ちゅう度120KU/20℃、
比重1.70/20℃の塗料をタンクに入れ、ギヤポンプ
で圧送し、秤量を実施した。実施時の液体温度は10
℃、液体の粘ちゅう度は134KUであった。なお、装
置は、半径850mmの円周上に50個のバルブを配列
し、全体の大きさが縦2m、横2m、高さ2mであっ
た。
1)目的秤量1gの場合 秤量時間約10秒で秤量結果重量は1.0gであった。
2)目的秤量10gの場合 秤量時間約20秒が秤量結果重量は10.0gであった。
3)目的秤量100gの場合 秤量時間約30秒で秤量結果重量は100.1gであっ
た。
4)目的秤量1000gの場合 秤量時間約35秒で秤量結果重量は999.9gであっ
た。
5)目的秤量10000gの場合 秤量時間約70秒で秤量結果重量は10000.1gであ
った。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く、本発明によれば次のような作
用効果が得られる。
1)液体の指示秤取量の大部分を大口径ニードル部から
吐出させ、その後小口径ニードル部から微量を流出・滴
下させる一連の計量操作を通じて、迅速かつ正確な秤量
を行なうことができる。
2)微量吐出は小口径ニードル部からの液滴の造成と滴
下により実行するので、塗料のような粘度の高い液体で
もタレ切れの良い状態で微小量まで計量できる。
3)大口径と小口径の吐出部が1つのニードルバルブに
設けられているので、液体の落下位置が限定され、開口
部の口径の小さな容器内にバルブを挿入して液体を注入
することができる。
4)容器の開口部にバルブを挿入する際に、天秤や天秤
上の採取容器を動かす必要がないので、精密な天秤を利
用することができる。
5)複数の液体を混合する操作において正確な計量に基
づく混合品質の向上と経済性が達成される。
6)バルブ移送機構とバルブ開閉機構が中央の回転テー
ブル上に設置され、一方バルブは固定フレームの円周上
に配置されているので、バルブ数が増加しても移送機構
や開閉機構を増加させる必要がなく、混合すべき色剤の
種類が大幅に増加してもコストを低く抑えることができ
る。
7)二重構造ニードルバルブのニードル直径を好適に選
ぶことにより、大吐出量(例えば20kg/分)から微小
吐出量(例えば0.05g/1滴)までを実現することが
でき、色剤の微妙な混合割合を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な実施例による液状色剤の供給計
量装置のシステム構成を表わす回路図、第2図は供給計
量装置の正面図、第3図は装置の左側面図、第4図は装
置の平面図、第5図は二重構造ニードルバルブの縦断面
図である。 10……固定フレーム 12……環状サポート 14……ニードルバルブ、16……キヤップ 20……タンク、22……ポンプ 25……回転テーブル 26……ベアリング、28……採取容器 30……電子天秤 32……コンピユータ 40……バルブ移送機構 43,44……エアシリンダ 60……バルブ開閉機構 61A,61B,61C……エアシリンダ 81……大口径ニードル部 82……小口径ニードル部 83……流入開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定フレーム上の円周上に所定の間隔で脱
    着可能に配置された多数のニードルバルブと、 各ニードルバルブにそれぞれ所定の液状色剤を供給する
    ように接続された配管、色剤タンク及び色剤送出手段
    と、 前記円周と同一中心軸線のまわりを回転する回転テーブ
    ルと、 前記回転テーブル上に配置され1つのニードルバルブを
    把持して円周上と回転テーブルの中心付近との間を往復
    移動させるバルブ移送機構と、 前記回転テーブル上に配置され前記ニードルバルブを開
    閉させるバルブ開閉機構と、 前記回転テーブルの中心付近の下方に配置され前記ニー
    ドルバルブから落下する色剤を採取する容器を載せるた
    めの電子天秤と、 前記電子天秤からの信号に基づいて前記バルブ開閉機構
    の作動を制御するコンピユータとを備え、 前記ニードルバルブは色剤を受入れる流入開口部と、色
    剤を吐出する大口径ニードル部と小口径ニードル部とを
    有していることを特徴とする液状色剤の供給計量装置。
  2. 【請求項2】前記固定フレームの前記円周上に各ニード
    ルバルブの色剤吐出口を受入れるキヤップが上向きに開
    口して配置されている請求項1記載の装置。
JP63189599A 1988-07-30 1988-07-30 液状色剤の自動供給計量装置 Expired - Lifetime JPH0639578B2 (ja)

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