JPH0639062A - 卓球用ラケット - Google Patents
卓球用ラケットInfo
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- JPH0639062A JPH0639062A JP3238076A JP23807691A JPH0639062A JP H0639062 A JPH0639062 A JP H0639062A JP 3238076 A JP3238076 A JP 3238076A JP 23807691 A JP23807691 A JP 23807691A JP H0639062 A JPH0639062 A JP H0639062A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ラケットの軽量化、打球部の弾力性向上、優
れた打球感を満足し得る卓球用ラケットの開発であっ
て、従来のいかなる卓球用ラケットにおいても得ること
ができなかった好打球感つまり打球時における振動が手
にひびかないように研究開発された卓球用ラケットを提
供する。 【構成】 卓球ラケットの本体部材（ブレード）を、木
質薄板９と全芳香族ポリエステル繊維シート８とをもっ
て１乃至複数枚積層してなる積層板で構成することを特
長とするものである。
れた打球感を満足し得る卓球用ラケットの開発であっ
て、従来のいかなる卓球用ラケットにおいても得ること
ができなかった好打球感つまり打球時における振動が手
にひびかないように研究開発された卓球用ラケットを提
供する。 【構成】 卓球ラケットの本体部材（ブレード）を、木
質薄板９と全芳香族ポリエステル繊維シート８とをもっ
て１乃至複数枚積層してなる積層板で構成することを特
長とするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特に打球感の改善と、
性能を向上させるために開発した卓球用ラケットに関す
るものである。
性能を向上させるために開発した卓球用ラケットに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】卓球用ラケットとして求められる要件と
しては、第一番目に軽量に構成することであって、この
軽量化によりプレーヤーへの体力的負担を軽減させると
共に、ラケットの振りやすさ、ラケットの振りスピード
等が改善される。第２番目の要件は、ラケット打球部の
弾力性を向上させることであって、この弾力性の向上に
よって打球の反撥力が大となって速球、すなわち速い打
球を打ち返すことができる。第３番目の要件としては打
球時における振動が、手にひびかないようにして、優れ
た打球感を得ることである。
しては、第一番目に軽量に構成することであって、この
軽量化によりプレーヤーへの体力的負担を軽減させると
共に、ラケットの振りやすさ、ラケットの振りスピード
等が改善される。第２番目の要件は、ラケット打球部の
弾力性を向上させることであって、この弾力性の向上に
よって打球の反撥力が大となって速球、すなわち速い打
球を打ち返すことができる。第３番目の要件としては打
球時における振動が、手にひびかないようにして、優れ
た打球感を得ることである。
【０００３】そして上記卓球用ラケットの性能向上のた
め、業界では様々な研究が進められている。例えば複数
種の薄板の組合せや、各構成各薄板の厚さ、各薄板の接
着方向（例えば薄板の繊維方向を直交させるなど）等に
工夫をこらしており、さらに最近ではカーボン繊維や、
ポリアミド繊維を木質薄板の間にラミネートした各種ラ
ケットが公知となっている。
め、業界では様々な研究が進められている。例えば複数
種の薄板の組合せや、各構成各薄板の厚さ、各薄板の接
着方向（例えば薄板の繊維方向を直交させるなど）等に
工夫をこらしており、さらに最近ではカーボン繊維や、
ポリアミド繊維を木質薄板の間にラミネートした各種ラ
ケットが公知となっている。
【０００４】具体的な公知例としては、特開昭５２−５
８６２９号公報及び特開昭５２−１５７３４号公報に記
載された卓球用ラケットがあるが、この前者のラケット
構造は、ラケット本体部材の少なくとも打球部を、木質
板と芳香族ポリイミド繊維補強層の積層板で構成し、こ
の積層板の表面は木質板で形成されているものである。
また後者のラケト構造は、ラケット本体部材の少なくと
も打球部を、木質板と炭素繊維補強層の積層板で構成
し、この積層板の表面を木質板で構成したものである。
８６２９号公報及び特開昭５２−１５７３４号公報に記
載された卓球用ラケットがあるが、この前者のラケット
構造は、ラケット本体部材の少なくとも打球部を、木質
板と芳香族ポリイミド繊維補強層の積層板で構成し、こ
の積層板の表面は木質板で形成されているものである。
また後者のラケト構造は、ラケット本体部材の少なくと
も打球部を、木質板と炭素繊維補強層の積層板で構成
し、この積層板の表面を木質板で構成したものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知の
卓球用ラケット構造にあっては そのラケット自体の軽
量化と、ラケット打球部の弾力性保持により前記第１番
目と第２番目の要件は略満たされているものの、第３番
目の要件は満たされないものであった。つまり公知の卓
球用ラケットにあっては、打球時における振動が手にび
ひいて打球感が改善されていなという問題点が残されて
いた。
卓球用ラケット構造にあっては そのラケット自体の軽
量化と、ラケット打球部の弾力性保持により前記第１番
目と第２番目の要件は略満たされているものの、第３番
目の要件は満たされないものであった。つまり公知の卓
球用ラケットにあっては、打球時における振動が手にび
ひいて打球感が改善されていなという問題点が残されて
いた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の問
題点に着目してなされたもので、上記した卓球用ラケッ
トの各要件、つまりラケットの軽量化、打球部の弾力性
向上、優れた打球感を満足し得る卓球用ラケットの開発
であって、特に本発明では従来のいかなる卓球用ラケッ
トにおいても得ることができなかった好打球感つまり打
球時における振動が手にひびかないように研究開発され
た卓球用ラケットを提供することにある。
題点に着目してなされたもので、上記した卓球用ラケッ
トの各要件、つまりラケットの軽量化、打球部の弾力性
向上、優れた打球感を満足し得る卓球用ラケットの開発
であって、特に本発明では従来のいかなる卓球用ラケッ
トにおいても得ることができなかった好打球感つまり打
球時における振動が手にひびかないように研究開発され
た卓球用ラケットを提供することにある。
【０００７】すなわち本発明では、特に卓球用ラケット
において打球感の改善を主眼としたものであって、卓球
ラケットの本体部材（ブレード）を、木質薄板を全芳香
族ポリエステル繊維シートを１乃至複数枚積層してなる
積層板で構成することを特長とするものである。
において打球感の改善を主眼としたものであって、卓球
ラケットの本体部材（ブレード）を、木質薄板を全芳香
族ポリエステル繊維シートを１乃至複数枚積層してなる
積層板で構成することを特長とするものである。
【０００８】全芳香族ポリエステル繊維は、一般に１５
０ｋｇ／平方ｍｍ以上の強度と８ｔｏｎ／平方ｍｍ以上
の弾性率を有し、しかも強度に比して極めて低比重（炭
素繊維比２５％小）であるため、ラケットにラミネート
する全芳香族ポリエステル繊維補強層自体の重量は、軽
いにもかかわらず、ラケットの強度、ヤング率等は飛躍
的に向上し、軽くてよく弾くラケットが提供できる。
０ｋｇ／平方ｍｍ以上の強度と８ｔｏｎ／平方ｍｍ以上
の弾性率を有し、しかも強度に比して極めて低比重（炭
素繊維比２５％小）であるため、ラケットにラミネート
する全芳香族ポリエステル繊維補強層自体の重量は、軽
いにもかかわらず、ラケットの強度、ヤング率等は飛躍
的に向上し、軽くてよく弾くラケットが提供できる。
【０００９】さらに全芳香族ポリエステル繊維は炭素繊
維にくらべて、打球衝撃時の振幅においては２０％大き
いにもかかわらず、振動減衰時間は１／３にすぎない。
維にくらべて、打球衝撃時の振幅においては２０％大き
いにもかかわらず、振動減衰時間は１／３にすぎない。
【００１０】このような全芳香族ポリエステル繊維の特
性は、これをラミネートした合板卓球ラケットにおいて
も明確に発揮され、打球したときラケットは適度にしな
り、しかも手に伝わる不快な振動はほとんど解消し、初
期の目的たる軽くてよく弾き、しかも打球感の良いラケ
ットが得られるものである。
性は、これをラミネートした合板卓球ラケットにおいて
も明確に発揮され、打球したときラケットは適度にしな
り、しかも手に伝わる不快な振動はほとんど解消し、初
期の目的たる軽くてよく弾き、しかも打球感の良いラケ
ットが得られるものである。
【００１１】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１２】１は卓球用ラケットであって、この卓球用
ラケット１は、打球部２とグリップ部３とからなるラケ
ット本体部材４と、上記グリップ部３の表裏両面に貼着
されるグリップ５と上記打球部２の表裏両面に必要に応
じて貼着されるラバー６とからなっている。
ラケット１は、打球部２とグリップ部３とからなるラケ
ット本体部材４と、上記グリップ部３の表裏両面に貼着
されるグリップ５と上記打球部２の表裏両面に必要に応
じて貼着されるラバー６とからなっている。
【００１３】本発明は、上記ラケット本体部材４の構成
に特長を有するものであって、このラケット本体部４の
図２乃至図５に示す構造実施例にあっては、中央部に位
置される木質板７の表裏両面に全芳香族ポリエステル繊
維シート８，８を貼着し、さらにその両全芳香族ポリエ
ステル繊維シート８の表面に木質薄板９を貼着してなる
積層構造となしていることである。
に特長を有するものであって、このラケット本体部４の
図２乃至図５に示す構造実施例にあっては、中央部に位
置される木質板７の表裏両面に全芳香族ポリエステル繊
維シート８，８を貼着し、さらにその両全芳香族ポリエ
ステル繊維シート８の表面に木質薄板９を貼着してなる
積層構造となしていることである。
【００１４】全芳香族ポリエステル繊維（ポリアリレー
ト）は、
ト）は、
【００１５】
【化１】
【００１６】で表わされるポリマーを溶融紡糸によって
繊維化し、この繊維を木質板と重ね合せ、さらにエポキ
シ系接着剤を利用して合板とし、これを所望形状に裁断
してラケット本体部材を製造するものである。
繊維化し、この繊維を木質板と重ね合せ、さらにエポキ
シ系接着剤を利用して合板とし、これを所望形状に裁断
してラケット本体部材を製造するものである。
【００１７】上記実施例にあっては、図５（Ａ）に示す
ように、ラケット本体部４の断面構造が、中央部の木質
板７を芯材としてその表裏両面に全芳香族ポリエステル
繊維シート８を貼着し、さらにその両シート８の表面に
木質薄板９を貼着したものであるが、これに限られるも
のではなく、例えば図５（Ｂ）に示す如く、木質板７の
片面のみに全芳香族ポリエステル繊維シート８を貼着
し、このシート８の表面に木質薄板９を貼着してもよ
い。また図５（Ｃ）に示すように、４枚の木質薄板９と
３枚の全芳香族ポリエステル繊維シート８とを交互に貼
着してなる積層板構造となしても、本願発明の目的は得
られる。
ように、ラケット本体部４の断面構造が、中央部の木質
板７を芯材としてその表裏両面に全芳香族ポリエステル
繊維シート８を貼着し、さらにその両シート８の表面に
木質薄板９を貼着したものであるが、これに限られるも
のではなく、例えば図５（Ｂ）に示す如く、木質板７の
片面のみに全芳香族ポリエステル繊維シート８を貼着
し、このシート８の表面に木質薄板９を貼着してもよ
い。また図５（Ｃ）に示すように、４枚の木質薄板９と
３枚の全芳香族ポリエステル繊維シート８とを交互に貼
着してなる積層板構造となしても、本願発明の目的は得
られる。
【００１８】次に上記全芳香族ポリエステル繊維シート
８の構成について述べるが、その代表的なものは、全芳
香族ポリエステル長繊維を一方向に配列したプリプレッ
グであるが、その他に上記全芳香族ポリエステル長繊維
による編組物、織物、粗布あるいはその短繊維による不
織布（ウエブ）の使用が可能である。ところが、上記プ
リプレッグにあっては、一方向のみに補強されるので２
枚以上の全芳香族ポリエステル繊維シート８を使用する
場合に双方シートの繊維方向が直交又は交叉するように
配置する必要がある。
８の構成について述べるが、その代表的なものは、全芳
香族ポリエステル長繊維を一方向に配列したプリプレッ
グであるが、その他に上記全芳香族ポリエステル長繊維
による編組物、織物、粗布あるいはその短繊維による不
織布（ウエブ）の使用が可能である。ところが、上記プ
リプレッグにあっては、一方向のみに補強されるので２
枚以上の全芳香族ポリエステル繊維シート８を使用する
場合に双方シートの繊維方向が直交又は交叉するように
配置する必要がある。
【００１９】このように木質板と全芳香族ポリエステル
繊維シートＴとにより積層構造とした合板を卓球用ラケ
ットの本体部材として使用することにより初期の目的で
ある打球感のよい卓球用ラケットが得られる。
繊維シートＴとにより積層構造とした合板を卓球用ラケ
ットの本体部材として使用することにより初期の目的で
ある打球感のよい卓球用ラケットが得られる。
【００２０】次に本発明による全芳香族ポリエステル繊
維シート使用の卓球用ラケットと、従来において公知で
ある芳香族ポリアミド繊維シート使用の卓球用ラケット
及び木質合板の卓球用ラケットとの特性を比較した結
果、本発明においては、従来例では得ることのできなか
った優れた対数振動減衰率が得られ、これにより特に好
打球感が期待できるラケットであることが明らかであ
る。
維シート使用の卓球用ラケットと、従来において公知で
ある芳香族ポリアミド繊維シート使用の卓球用ラケット
及び木質合板の卓球用ラケットとの特性を比較した結
果、本発明においては、従来例では得ることのできなか
った優れた対数振動減衰率が得られ、これにより特に好
打球感が期待できるラケットであることが明らかであ
る。
【００２１】すなわち、表１はサンプル５Ａ、５Ｂ、５
Ｃ、５Ｄ、３Ｅ、３Ｆ、３Ｇ、３Ｈである卓球用ラケッ
トの振動減衰性を試験した結果である。なおこの試験方
法は、上記サンプルに一方向歪ゲージを取り付け、落球
により板に振動を与えその振動波形より振動減衰率を計
算した。
Ｃ、５Ｄ、３Ｅ、３Ｆ、３Ｇ、３Ｈである卓球用ラケッ
トの振動減衰性を試験した結果である。なおこの試験方
法は、上記サンプルに一方向歪ゲージを取り付け、落球
により板に振動を与えその振動波形より振動減衰率を計
算した。
【００２２】減衰時間は初期振幅を１とした時、１／１
０の振幅になったときの時間を示す。
０の振幅になったときの時間を示す。
【００２３】また輸入材としてはアユースを使用する。
【００２４】
【表１】
【００２５】各サンプル５Ａ、５Ｂ、５Ｃ、５Ｄ、３
Ｅ、３Ｆ、３Ｇ、３Ｈの構成は次の如くであって、その
サンプル５Ａ、３Ｅは本発明品である全芳香族ポリエス
テル繊維シート（補強層）と木質板との組合せからなる
ラケット本体であり、サンプル５Ｂ、３Ｆは従来品であ
る炭素繊維補強層と木質板との組合せからなるラケット
本体であり、またサンプル５Ｃ、５Ｄ、３Ｇ、３Ｈは従
来の木質合板からなるラケット本体である。
Ｅ、３Ｆ、３Ｇ、３Ｈの構成は次の如くであって、その
サンプル５Ａ、３Ｅは本発明品である全芳香族ポリエス
テル繊維シート（補強層）と木質板との組合せからなる
ラケット本体であり、サンプル５Ｂ、３Ｆは従来品であ
る炭素繊維補強層と木質板との組合せからなるラケット
本体であり、またサンプル５Ｃ、５Ｄ、３Ｇ、３Ｈは従
来の木質合板からなるラケット本体である。
【００２６】なお各サンプルにおける「５」と「３］の
数値は補強層を除く木質板のみの積層枚数を示してい
る。
数値は補強層を除く木質板のみの積層枚数を示してい
る。
【００２７】
【表２】
【００２８】以上の試験結果から明らかなように全芳香
族ポリエステル繊維補強層つまり全芳香族ポリエステル
繊維によるシートを木質板と組合せて積層板となしこれ
を卓球用ラケット本体として使用することにより、その
振動減衰性が最も優れ、好打球感のラケットが得られ
た。
族ポリエステル繊維補強層つまり全芳香族ポリエステル
繊維によるシートを木質板と組合せて積層板となしこれ
を卓球用ラケット本体として使用することにより、その
振動減衰性が最も優れ、好打球感のラケットが得られ
た。
【００２９】
【発明の効果】以上のように本発明は、卓球用ラケット
の本体部材を、木質薄板と全芳香族ポリエステル繊維シ
ートを１乃至複数枚積層してなる積層板で形成した卓球
用ラケットであるから、これによれば次の如き効果を奏
する。
の本体部材を、木質薄板と全芳香族ポリエステル繊維シ
ートを１乃至複数枚積層してなる積層板で形成した卓球
用ラケットであるから、これによれば次の如き効果を奏
する。
【００３０】（イ）カーボンファイバー・ラミネート・
ラケット等の軽くてよく弾く特徴を生かしつつ、それら
にはない柔らかい良好な「打球感」が得られる。すなわ
ち全芳香族ポリエステル繊維の特性により、ラケット本
体の弾力性が向上されているとともに、振動減衰性が著
しく向上しており、打球感がやわらかく手に響かないと
いう特性が得られる。
ラケット等の軽くてよく弾く特徴を生かしつつ、それら
にはない柔らかい良好な「打球感」が得られる。すなわ
ち全芳香族ポリエステル繊維の特性により、ラケット本
体の弾力性が向上されているとともに、振動減衰性が著
しく向上しており、打球感がやわらかく手に響かないと
いう特性が得られる。
【００３１】（ロ）炭素繊維と比較して比重が２５％程
度小さく、ラケット本体はさらに軽量化されるので、ラ
ケット表面に貼付するラバーあるいはシートの厚み、形
状、構造の選定がより自由になる。
度小さく、ラケット本体はさらに軽量化されるので、ラ
ケット表面に貼付するラバーあるいはシートの厚み、形
状、構造の選定がより自由になる。
【００３２】（ハ）全芳香族ポリエステル繊維補強層の
表面にさらに木質板が設けられているので、木質板固有
の特性を生かすことができる。
表面にさらに木質板が設けられているので、木質板固有
の特性を生かすことができる。
【００３３】（ニ）打球直後の振動減衰曲線の振幅（参
照グラフ１）が炭素繊維と比較して２０％大きく、ラケ
ット本体はよくしなる。しなりが大きいとボールをとら
え易くなり、卓球の打球に求められるスピンをかけ易く
なる。
照グラフ１）が炭素繊維と比較して２０％大きく、ラケ
ット本体はよくしなる。しなりが大きいとボールをとら
え易くなり、卓球の打球に求められるスピンをかけ易く
なる。
【００３４】（ホ）本発明のラケットは強度が著しく向
上しているので、従来のラケットに比較して割れ難く、
試合中にこれが割れて試合を不能にするような事故の発
生を防止することができる。
上しているので、従来のラケットに比較して割れ難く、
試合中にこれが割れて試合を不能にするような事故の発
生を防止することができる。
【００３５】（ヘ）全芳香族ポリエステル繊維は事実上
水分を吸収せず、水分を吸収することにより経時的な重
量の変化、性能の変化がほとんどない。
水分を吸収せず、水分を吸収することにより経時的な重
量の変化、性能の変化がほとんどない。
【図１】ラケット全体の形状説明図。
【図２】本発明実施例のラケット側面図。
【図３】図２におけるＡ部拡大図。
【図４】本発明実施例のラケット構成説明図。
【図５】（Ｂ）、（Ｃ）は本発明の他の実施例を示した
断面説明図。
断面説明図。
１…卓球用ラケット ２…打球部 ３…グリップ部 ４…ラケット本体部材 ５…グリップ ６…ラバー ７…木質板 ８…全芳香族ポリエステル繊
維シート ９…木質薄板
維シート ９…木質薄板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成３年１１月１２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】具体的な公知例としては、特開昭５２−５
８６２９号公報及び特開昭５２−１５７３４号公報に記
載された卓球用ラケットがあるが、この前者のラケット
構造は、ラケット本体部材の少なくとも打球部を、木質
板と芳香族ポリアミド繊維補強層の積層板で構成し、こ
の積層板の表面は木質板で形成されているものである。
また後者のラケット構造は、ラケット本体部材の少なく
とも打球部を、木質板と炭素繊維補強層の積層板で構成
し、この積層板の表面を木質板で構成したものである。
８６２９号公報及び特開昭５２−１５７３４号公報に記
載された卓球用ラケットがあるが、この前者のラケット
構造は、ラケット本体部材の少なくとも打球部を、木質
板と芳香族ポリアミド繊維補強層の積層板で構成し、こ
の積層板の表面は木質板で形成されているものである。
また後者のラケット構造は、ラケット本体部材の少なく
とも打球部を、木質板と炭素繊維補強層の積層板で構成
し、この積層板の表面を木質板で構成したものである。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知の
卓球用ラケット構造にあっては そのラケット自体の軽
量化と、ラケット打球部の弾力性保持により前記第１番
目と第２番目の要件は略満たされているものの、第３番
目の要件は満たされないものであった。つまり公知の卓
球用ラケットにあっては、打球時における振動が手にひ
びいて打球感が改善されていないという問題点が残され
ていた。
卓球用ラケット構造にあっては そのラケット自体の軽
量化と、ラケット打球部の弾力性保持により前記第１番
目と第２番目の要件は略満たされているものの、第３番
目の要件は満たされないものであった。つまり公知の卓
球用ラケットにあっては、打球時における振動が手にひ
びいて打球感が改善されていないという問題点が残され
ていた。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１３】本発明は、上記ラケット本体部材４の構成
に特長を有するものであって、このラケット本体部４の
図２乃至図５に示す構造実施例にあっては、中央部に位
置される木質板７の表裏両面に全芳香族ポリエステル繊
維シート８，８（本実施例においては織物を使用）を貼
着し、さらにその両全芳香族ポリエステル繊維シート８
の表面に木質薄板９を貼着してなる積層構造となしてい
ることである。
に特長を有するものであって、このラケット本体部４の
図２乃至図５に示す構造実施例にあっては、中央部に位
置される木質板７の表裏両面に全芳香族ポリエステル繊
維シート８，８（本実施例においては織物を使用）を貼
着し、さらにその両全芳香族ポリエステル繊維シート８
の表面に木質薄板９を貼着してなる積層構造となしてい
ることである。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１８
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１８】次に上記全芳香族ポリエステル繊維シート
８の構成について述べるが、全芳香族ポリエステル長繊
維を一方向に配列したプリプレッグ及び上記全芳香族ポ
リエステル長繊維による編組物、織物、粗布あるいはそ
の短繊維による不織布（ウエブ）等の使用が可能であ
る。
８の構成について述べるが、全芳香族ポリエステル長繊
維を一方向に配列したプリプレッグ及び上記全芳香族ポ
リエステル長繊維による編組物、織物、粗布あるいはそ
の短繊維による不織布（ウエブ）等の使用が可能であ
る。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２０】次に本発明による全芳香族ポリエステル繊
維シート使用の卓球用ラケットと、従来において公知で
ある炭素繊維シート使用の卓球用ラケット及び木質合板
の卓球用ラケットとの特性を比較した結果、本発明にお
いては、従来例では得ることのできなかった優れた対数
振動減衰率が得られ、これにより特に好打球感が期待で
きるラケットであることが明らかである。 ─────────────────────────────────────────────────────
維シート使用の卓球用ラケットと、従来において公知で
ある炭素繊維シート使用の卓球用ラケット及び木質合板
の卓球用ラケットとの特性を比較した結果、本発明にお
いては、従来例では得ることのできなかった優れた対数
振動減衰率が得られ、これにより特に好打球感が期待で
きるラケットであることが明らかである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年８月３１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】（Ａ）は本発明実施例の断面説明図、（Ｂ）、
（Ｃ）は本発明の他の実施例を示した断面説明図。
（Ｃ）は本発明の他の実施例を示した断面説明図。
Claims (1)
- 【請求項１】 卓球用ラケットの本体部材を、木質薄板
と全芳香族ポリエステル繊維シートを１乃至複数枚積層
してなる積層板で形成したことを特徴とする卓球用ラケ
ット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3238076A JPH0639062A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 卓球用ラケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3238076A JPH0639062A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 卓球用ラケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639062A true JPH0639062A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=17024802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3238076A Pending JPH0639062A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 卓球用ラケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639062A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7798925B2 (en) * | 2008-02-20 | 2010-09-21 | Brodmann Robert A | Double-sided ping pong paddle |
| US8298076B2 (en) | 2009-01-27 | 2012-10-30 | Aruze Gaming America, Inc. | Gaming machine and control device capable of collecting advertisement cost from sponsor, and method of collecting the advertisement cost |
| CN104043236A (zh) * | 2014-06-16 | 2014-09-17 | 广州双鱼体育用品集团有限公司 | 改进型乒乓球拍的底板及其乒乓球拍 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP3238076A patent/JPH0639062A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7798925B2 (en) * | 2008-02-20 | 2010-09-21 | Brodmann Robert A | Double-sided ping pong paddle |
| US8298076B2 (en) | 2009-01-27 | 2012-10-30 | Aruze Gaming America, Inc. | Gaming machine and control device capable of collecting advertisement cost from sponsor, and method of collecting the advertisement cost |
| CN104043236A (zh) * | 2014-06-16 | 2014-09-17 | 广州双鱼体育用品集团有限公司 | 改进型乒乓球拍的底板及其乒乓球拍 |
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