JPH0638818U - 手持ち電気貯湯容器 - Google Patents

手持ち電気貯湯容器

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JPH0638818U
JPH0638818U JP7605492U JP7605492U JPH0638818U JP H0638818 U JPH0638818 U JP H0638818U JP 7605492 U JP7605492 U JP 7605492U JP 7605492 U JP7605492 U JP 7605492U JP H0638818 U JPH0638818 U JP H0638818U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 器体を側面ハンドル等により手持ちして傾け
ることにより内容液を注出することができる、家庭用の
簡易電気ポット等の電気貯湯容器を提供する。 【構成】 上端に一側への注出口13を持った器体3
と、この器体3の上端開口3aを開閉できるように閉じ
る蓋体21と、蓋体21にこれの閉じ状態にて前記注出
口13と一端側が通じ合うとともに他端側が器体3内に
向け開口30するように設けられた注出路31と、この
注出路31を前記開口30にて上下に貫通する弁杆33
aを持つと共にこの弁杆33aを蓋体21外部から操作
されて弁杆33a下端の弁体33bが前記開口30を開
閉する弁33とを備え、弁体33bおよび弁杆33a内
に一端側が器体3内に開口し他端側が前記注出通路31
に開口する蒸気抜き通路35を設け、蒸気抜き通路35
の途中に器体3の転倒時に自重や流出しようとする内容
液の押動によって閉じる転倒時止水弁37を設けたこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、器体を側面ハンドル等により手持ちして傾けることにより内容液を 注出することができる、家庭用の簡易電気ポット等の電気貯湯容器に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気貯湯容器は図3に示すように、器体aの上端に一側への注出口b が設けられるとともに、この器体aの上端開口cを開閉できるように閉じる蓋体 dを有し、蓋体dにこれの閉じ状態にて前記注出口bと通じ合うとともに器体a 内に向け開口するように設けられた注出路eと、この開口fを開閉する弁gとが 設けられている。
【0003】 この弁gは前記開口f部にて注出路eを上下に貫通する弁杆hを持つと共にこ の弁杆hを蓋体dの外部から操作されて弁杆h下端の弁体iが前記開口fを開閉 するようになっている。
【0004】 したがって弁hを開いて器体aを傾けると、内容液は開口fを通じて注出路e に流れ込み、注出口bに至って外部に注出される。
【0005】 弁gが開口fを閉じていると、器体aを傾けても内容液は注出路eに流れ込む ことはできないので、外部へは注出されない。
【0006】 ところで、電気貯湯容器では内容液を加熱し沸騰させるので、多量の蒸気が発 生する。このため蓋体dが器体aの上端を完全に閉じるようにすると、器体a内 が異常昇圧するのできけんである。
【0007】 これを解消するのに、蓋体dの一部に器体a内で発生する蒸気を外部に逃がす 蒸気抜き通路jを設けることが行われている。
【0008】 この蒸気抜き通路jは、単に設けるのでは器体aが転倒した場合に内容液を外 部に流出させてしまうので危険であり、まわりを濡らしてしまう不都合がある。
【0009】 そこで蒸気抜き通路jは、図に示すように蓋体dの器体a内に臨む下面に一端 側が開口し、他端側が蒸気抜き通路jの一部に開口する回り道通路に形成して、 内容液の流出を遅らせられるようにしている。
【0010】 これによって器体aが転倒しても、内容液が流出する前に器体aを起こすとい った対策が講じられるようにすることができる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかし前記蒸気抜き通路jは、シリコンゴム等の軟質樹脂パイプkによって前 記両側の開口どうしを繋いだ単純な湾曲形状であるので、器体aが転倒したとき 前記蒸気抜き通路を通って内容液が外部に流出しやすく、未だ問題である。
【0012】 これを解消するのに、前記蒸気抜き通路iを形成する樹脂パイプkを細い径の ものにすることも行われている。
【0013】 ところがこの場合、内容液が沸騰するときの多量の蒸気が樹脂パイプk内で結 露し、この結露水が一種の水栓状態になって蒸気圧により注出路へ押し出されて 溜まるので、内容液を注出しようと器体aを傾けるとこの結露水が流れ出るので 不都合である。
【0014】 また細い軟質樹脂パイプkは、組み立て段階にて何らかの理由で折れ曲がって 閉塞していることがときとしてあり、この場合は蒸気が多量に発生しても抜けな いので、異常昇圧に原因になり危険である。
【0015】 そこで本考案は、蒸気抜き通路の簡単な改良によって、構造を特に複雑にする ことなく前記のような問題を解消することができる手持ち電気貯湯容器を提供す ることを課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のような課題を達成するために、上端に一側への注出口を持った 器体と、この器体の上端開口を開閉できるように閉じる蓋体と、蓋体にこれの閉 じ状態にて一端側が前記注出口と通じ合うとともに他端側が器体内に向け開口す るように設けられた注出路と、この注出路を前記開口にて上下に貫通する弁杆を 持つと共にこの弁杆を蓋体外部から操作されて弁杆下端の弁体が前記開口を開閉 する弁とを備え、弁体および弁杆内に一端側が器体内に開口し他端側が前記注出 通路に開口する蒸気抜き通路を設け、蒸気抜き通路の途中に器体の転倒時に自重 や流出しようとする内容液の押動によって閉じる転倒時止水弁が設けたことを特 徴とするものである。
【0017】 注出路の途中を拡張した溜り空間を設け、この溜り空間に蒸気抜き通路の他端 側を開口したものとするのが好適である。
【0018】
【作用】
本考案の上記構成では、弁が蓋体外から操作されて注出路の器体内への開口を 開閉することにより、注出路を通じた器体を傾けての内容液の注出を行い、また これを阻止することができる。
【0019】 注出路の前記開口が閉じられていても、内容液の加熱沸騰によって発生する蒸 気は、前記弁の弁体および弁杆内に設けられて一端側が器体内に開口してこれに 通じ、他端側が注出路に開口してこれに通じる蒸気抜き通路を介し注出路に出、 注出路からこれが通じている注出口を介し外部に排出されるので、器体内が異常 昇圧するようなことを回避することができる。
【0020】 蒸気抜き通路は、弁の弁体および弁杆内に設けられて、これらの構造体内でど のような迷路にも充分な剛性を持って形成されるので、組み立て上これが閉塞さ れるようなことを回避して蒸気抜きを確実に達成することができるし、器体が転 倒したときに内容液が蒸気抜き通路を通じて外部に流出しようとするのを迷路状 態の蒸気抜き通路にて邪魔して充分に遅らせることができる。
【0021】 これによって蒸気抜き通路を極端に細くする必要はないし、蒸気抜き通路を器 体内寄りでしかも外部からは蓋体および注出通路の空間によって隔てられた断熱 状態に設けて器体内雰囲気との温度差を少なくすることができる。
【0022】 また、蒸気抜き通路に転倒時止水弁を設けていると、器体の転倒時にこの弁が 自重であるいは蒸気抜き通路を通じて流出しようとする内容液に押動されて閉じ るので、内容液が蒸気抜き通路を通じて流出するのをさらに確実に抑止すること ができる。転倒時止水弁は弁の弁体および弁杆の構造物内およびまわりの注出路 内のスペースを利用して他に影響なしに難なく設けることができる。
【0023】 注出路に蒸気抜き通路が開口している部分を拡張した溜り空間を有していると 、器体の転倒時に内容液が蒸気抜き通路を通じて注出路に流出したとしても、こ れを一旦溜り空間に溜め込むので、外部への流出をさらに遅らせることができる 。しかも溜り空間のための注出路途中での拡張は蓋体内の広いスペースを利用し て他に影響なく形成することができる。
【0024】
【実施例】
以下、図1、図2に示す本考案の一実施例としての手持ち式の電気ポットにつ いて説明する。
【0025】 図1に示すように、金属製の外装ケース1内に金属製の内容器2を収容して器 体3を形成している。
【0026】 外装ケース1の上端には合成樹脂製の肩部材4が上方より嵌め付けられ、下端 には合成樹脂製の底部材5が下方から嵌め付けらている。
【0027】 内容器2の口部2aの外フランジ2bが肩部材4の開口縁4aに下方より受け 止められ、この状態の内容器2の底部と底部材5とを、底部材5の開口に下方か た当てがわれてこれを閉じる金属製の底蓋10、金具6、7とねじ8、9とによ って連結して双方を引きつけあい、外装ケース1、内容器2、肩部材4、底部材 5のそれぞれを確固に一体化している。
【0028】 内容器2の底部の外周にはヒータ11が巻きつけられ、内容液を加熱し、湯沸 かしおよび保温を行うようになっている。内容器2の胴部まわりには断熱材12 が巻きつけられて、熱が外部に逃げるのを防止している。
【0029】 これによって湯沸かしおよび保温の熱効率が向上するし、放熱のために外装ケ ース1の一部が熱くなるようなことを回避することができる。
【0030】 ヒータ11は内容器2の底部下面に取り付けてもよいし、湯沸かしヒータと保 温ヒータとを使い分ける場合はそれぞれの取付け位置を変えることもできる。
【0031】 肩部材4が内容器2の口部2aに連続した器体3の口部3aを形成している部 分の前部には、器体3の上端一側への注出口13が器体3の口部3aから前方へ 樋状に突き出る嘴状の突出部として一体形成され、内容器2の口部2aに器体3 の口部3aを介し通じるようにしてある。
【0032】 また肩部材4の後部には側面ハンドル14がこれの上端部で連続するように一 体形成されている。
【0033】 側面ハンドル14の下端は外装ケース1の下端部外面に当てがい、外装ケース 1の内側からねじ15によって固定されている。
【0034】 これによって側面ハンドル14を手で持つことによって、器体3を自在に取り 扱うことができ、内容液を注出するために器体3を傾けることもできる。
【0035】 図2に詳細に示すように、 注出口13の基部には蓋板16が施され、先端部 にはフラップ弁17が設けられている。このフラップ弁17は前記蓋板16の下 側で軸18によって揺動可能に枢支され、ばね19の付勢によって閉じ状態を保 つようになっている。
【0036】 器体3の口部3aには蓋体21がねじ嵌合部22によって着脱自在に嵌めつけ られ、これを取り外すことにより器体3の口部3aおよび内容器2の口部2aを 開放し、内容器2内に水等を入れられるようにしている。
【0037】 蓋体21は器体3の口部3aに嵌まり込む樹脂製の本体ケース22と、この本 体ケース22に上方より被せ付けられて器体3の上部に位置する頭部ケース23 とで中空に形成されている。
【0038】 本体ケース22の底部下面には金属製の遮熱カバー24が当てがわれねじ25 によって取付けられ、蓋体21が器体3の口部3aに嵌めつけられたときこの遮 熱カバー24が内容器2内に対面することにより、内容器2内で加熱される内容 液から高温蒸気が多量に発生しても本体ケース22がこれに直接無制限にさらさ れるようなことを回避し、本体ケース22が熱劣化するのを抑止できるようにし ている。
【0039】 本体ケース22の底部と遮熱カバー24の外周部との間には、遮熱カバー24 の外周に嵌め付けられたシールパッキング26が挟み込まれ、蓋体21が器体3 の口部3aに蓋体21が器体3の口部3aに規制位置まで正しく嵌め合わされた 場合に、前記シールパッキング26が内容器2の口部2aの上に圧着され、内容 器2を閉じるようになっている。
【0040】 なお前記遮熱カバー24には前後に細長い開口27が設けられており、蓋体2 1内を通じた内容液の注出を妨げないようになっている。
【0041】 本体ケース22内には、蓋体21内部を通じて内容液を注出するために、前記 蓋体21の適正な閉じ状態にて一端側が前記注出口13と通じ合うとともに、他 端側が器体3の内容器2内に向く開口30を持つように設けられた注出路31が 一体形成されている。
【0042】 またこの注出路31を前記開口30にて上下に貫通する弁杆33aを持つと共 にこの弁杆33aを蓋体21外部から操作されて弁杆33a下端の弁体33bが 前記開口30を外周部に嵌め付けたシールパッキング40の離接によって開閉す る弁33を本体ケース22に設けてあり、前記注出路31を適宜開閉できるよう にしてある。
【0043】 弁体33bおよび弁杆33a内に一端側が器体3の内容器2内に遮熱カバー2 4を介し開口し他端側が前記注出通路31に開口する蒸気抜き通路35を設けて ある。フラップ弁17には蒸気排出孔61を設けてある。
【0044】 注出路31の途中には回りに拡張した溜り空間36が設けられ、この溜り空間 36に蒸気抜き通路35の他端側が開口35aにて開口するようにしてあり、ま た蒸気抜き通路35の途中に転倒時に自重や流出しようとする内容液の押動によ って閉じる転倒時止水弁37を設けてある。しかしこれらは必須でなく必要に応 じて採用すればよい。
【0045】 弁杆33aと弁体33bとの嵌め合わせ部に、前記転倒止水弁37を収容する 弁室39を溜り空間36の拡がりを利用してやや大きく形成しており、内面に転 倒時止水弁37を案内するリブ39aを有しているとともに、一端側の内容器2 内への開口35bから他端側の溜り空間36への開口35aまでの蒸気抜き通路 35を、弁杆33a、弁体bおよび弁室39の形状、転倒時止水弁37の存在や 前記開口35a、35bの開口の向きを含めて複雑に迂回する迷路に形成するこ とができ、これによってだけでも器体3が転倒したときの内容液の蒸気抜き通路 35を通じた流出を邪魔し、充分に遅らせることができる。しかし前記転倒時止 水弁37はこの内容液の流出を抑止し、流出することがあっても少量にすること ができるので、これを併用するのが好適である。
【0046】 本体ケース22がなす溜り空間36の天井部36aには、ここを貫通する弁杆 33aを安定して上下動されるように案内する軸受筒38が一体成形されており 、弁杆33aの外周部にはこの軸受筒38の内周に摺接するシールパッキング3 9が装着され、軸受筒38を通じた内容液の漏れだしを防止している。
【0047】 弁杆33aの上端には頭部33cがねじ41によって取付けられ、この頭部3 3cと本体ケース22の前記天井部36aとの間にばね42を働かせて、弁体3 3bが開口30を常時閉じるように付勢している。
【0048】 蓋体21の頭部ケース23は自身の中央に開口する下向きの筒壁43を持ち、 この筒壁43内に押圧ぼたん44を下方から上下動できるように嵌め合わせて、 筒壁43の内面の下向きの段部43aによって上方への抜け止めを行うとともに 、この段部43aによる抜け止め位置で押圧ぼたん44は蓋体21の上面にほぼ 面一の状態にて露出し、蓋体21外から押し込み操作を受けられるようにしてあ る。
【0049】 また前記筒壁43には、弁杆33aの頭部33cも下方より上下動できるよう に嵌め合わされ、頭部33cの外周部と押圧ぼたん44との間に姿勢保持機構5 1を構成している。
【0050】 姿勢保持機構51は、押圧ぼたん44が押圧される都度、頭部33cを上動位 置と下動位置とに保持し、これに弁体33bが弁杆33aを介し同動させるので 、弁33を開き状態の姿勢と、閉じ状態の姿勢とに、交互に姿勢保持するもので ある。
【0051】 本体ケース22には、器体3の前後方向に身体自在な動作部材52が設けられ ている。動作部材52は本体ケース22の前部に設けられた孔53を通じてフラ ップ弁17の尾端部17aに対向する押動片52aを有し、ばね54によって押 動片52aが尾端部17aに当接しない後退位置を保つように付勢してある。
【0052】 動作部材52は後部に前記頭部33cの下方に臨むカム面52bを有し、弁3 3が開かれるときの頭部33cの下動によってカム面52bを押動されて、前方 へ押し出され、押動片52aによって前記尾端部17aを押動しフラップ弁17 をばね19に抗して押し開き内容液を注出できるようにする。
【0053】 注出路31の溜り空間36から後方に延びて本体ケース22の後部外周面に開 口する吸気通路55が設けられている。この吸気通路55は内容液が注出される とき、蓋体21と器体3の口部3aとの間の隙間を通じて外気を導入し、これが 注出路31および蒸気抜き通路37を介して内容器2内に吸気されるようにして ある。これによって内容液の注出によって内容器2内が負圧になり、内容液の注 出に脈動が生じたり、注出できなくなるようなことを防止する。
【0054】 要するに上記のような構成であると、弁33が蓋体21外から操作されて注出 路31の器体3内の内容器2内への開口30を開閉することにより、注出路31 を通じた器体3を傾けての内容液の注出を行い、またこれを阻止することができ る。
【0055】 注出路31の前記開口31が閉じられていても、内容液の加熱沸騰によって発 生する蒸気は、前記弁33の弁体33bおよび弁杆33a内に設けられて一端側 が器体3の内容器2内に開口してこれに通じ、他端側が注出路31に開口してこ れに通じる蒸気抜き通路35を介し注出路31に出、注出路31からこれが通じ ている注出口13を介しフラップ弁17の蒸気排出孔61から外部に排出される ので、器体3内の内容器2内が異常昇圧するようなことを回避することができる 。
【0056】 蒸気抜き通路35は、弁33の弁体33bおよび弁杆33a内に設けられて、 これらの構造体内でどのような迷路にも充分な剛性を持って形成されるので、組 み立て上蒸気抜き通路35が閉塞されるようなことを回避して蒸気の排出を確実 に達成することができるし、器体3が転倒したときに内容液が蒸気抜き通路35 を通じて外部に流出しようとするのを迷路形状の蒸気抜き通路35にて邪魔し充 分に遅らせることができる。
【0057】 またこれによって、蒸気抜き通路35を極端に細くする必要はないし、蒸気抜 き通路を器体3の特に内容器2内寄りでしかも外部からは蓋体21および注出通 路31の空間によって隔てられた断熱状態に設けて器体3の特に内容器2内雰囲 気との温度差を少なくすることができるので、蒸気抜き通路35内での蒸気の結 露やこれによる結露水が水栓状態となって蒸気圧によって押し出されるようなこ とを回避することができる。
【0058】 注出路31に蒸気抜き通路35が開口している部分を拡張した溜り空間36を 有していることにより、器体3の転倒時に内容液が蒸気抜き通路35を通じて注 出路31に流出したとしても、これを一旦溜り空間36に溜め込むので、外部へ の流出をさらに遅らせることができる。しかも溜り空間36のための注出路31 途中での拡張は蓋体21内の広いスペースを利用して他に影響なく形成すること ができる。
【0059】 蒸気抜き通路35に転倒時止水弁37を設けてあることにより、器体3の転倒 時にこの弁37が自重であるいは蒸気抜き通路35を通じて流出しようとする内 容液に押動されて閉じるので、内容液が蒸気抜き通路35を通じて流出するのを さらに確実に抑止することができる。転倒時止水弁37は弁33の弁体33bお よび弁杆33aの構造物内およびまわりの注出路31内のスペースを利用して他 に影響なしに難なく設けることができる。
【0060】
【考案の効果】
本考案によれば、注出路が閉じられているとき、内容液の加熱沸騰によって発 生する蒸気を外部に逃がして異常昇圧を防止する蒸気抜き通路が、注出路を開閉 する弁の弁体および弁杆内に設けられて、これらの構造体内でどのような迷路に も充分な剛性を持って形成され、組み立て上蒸気抜き通路が閉塞されるようなこ とを回避して蒸気抜きを確実に達成することができるので、安全度の高いものと なるし、器体が転倒したときに内容液が蒸気抜き通路を通じて外部に流出しよう とするのを迷路状態の蒸気抜き通路によって邪魔して充分に遅らせることができ るので、転倒時に措置し易く安全使用し易いによいものとなる。
【0061】 これによって蒸気抜き通路を極端に細くする必要はないし、蒸気抜き通路を器 体内寄りでしかも外部からは蓋体および注出通路の空間によって隔てられた断熱 状態に設けて器体内雰囲気との温度差を少なくするので、蒸気抜き通路内で蒸気 が結露したりこれによる結露水が水栓状態になって注出路に押し出されるような ことを回避でき、内容液注出時に注出路に溜まっている結露水が流出するような 不都合が解消される。
【0062】 また、器体の転倒時、蒸気抜き通路に設けた転倒時止水弁が、自重であるいは 蒸気抜き通路を通じて流出しようとする内容液に押動されて閉じ、内容液が蒸気 抜き通路を通じて流出するのをさらに確実に抑止するので、内容液が流出する危 険や不都合をほぼ完全に防止することができ、しかも転倒時止水弁は弁の弁体お よび弁杆の構造物内およびまわりの注出路内のスペースを利用して他に影響なし に難なく設けられ、構造を複雑にしたり大型化したりすることがない利点がある 。
【0063】 注出路に蒸気抜き通路が開口している部分を拡張した溜り空間を有していると 、器体の転倒時に内容液が蒸気抜き通路を通じて注出路に流出したとしても、こ れを一旦溜り空間に溜め込み、外部への流出をさらに遅らせるので、さらに安全 使用し易くすることができる。しかも溜り空間のための注出路途中での拡張は蓋 体内の広いスペースを利用して他に影響なく形成されるので、構造を複雑にした り大型化したりしない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された一実施例を示すの手持ち式
電気ポットの全体構成を示す断面図である。
【図2】図1の電気ポントの上端部の断面図である。
【図3】従来の手持ち式電気ポットの上端部を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 内容器 2a 口部 3 器体 3a 口部 11 ヒータ 13 注出口 14 側面ハンドル 21 蓋体 30 開口 31 注出路 33 弁 33a 弁杆 33b 弁体 35 蒸気抜き通路 36 溜り空間 37 転倒時止水弁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に一側への注出口を持った器体と、
    この器体の上端開口を開閉できるように閉じる蓋体と、
    蓋体にこれの閉じ状態にて前記注出口と一端側が通じ合
    うとともに他端側が器体内に向け開口するように設けら
    れた注出路と、この注出路を前記開口にて上下に貫通す
    る弁杆を持つと共にこの弁杆を蓋体外部から操作されて
    弁杆下端の弁体が前記開口を開閉する弁とを備え、弁体
    および弁杆内に一端側が器体内に開口し他端側が前記注
    出通路に開口する蒸気抜き通路を設け、蒸気抜き通路の
    途中に器体の転倒時に自重や流出しようとする内容液の
    押動によって閉じる転倒時止水弁が設けたことを特徴と
    する手持ち電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 注出路の途中を拡張した溜り空間を設
    け、この溜り空間に蒸気抜き通路の他端側を開口した請
    求項1に記載の手持ち電気貯湯容器。
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