JPH0638589B2 - エコ−キヤンセラ - Google Patents

エコ−キヤンセラ

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JPH0638589B2
JPH0638589B2 JP23773585A JP23773585A JPH0638589B2 JP H0638589 B2 JPH0638589 B2 JP H0638589B2 JP 23773585 A JP23773585 A JP 23773585A JP 23773585 A JP23773585 A JP 23773585A JP H0638589 B2 JPH0638589 B2 JP H0638589B2
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echo
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昭二 牧野
弘 及川
宣夫 小泉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) 本発明は、拡声通信等において通話の障害となるエコー
信号を消去するエコーキャンセラに関するものである。
(従来の技術) 拡声通信においては、スピーカで拡声された音声が室内
での反射を繰返しながらマイクロホンに収音されるた
め、受信信号が暫く遅れて送信信号に混入する現象が起
り、しばしば通話の自然性が損なわれる。
このため、従来より第1図に示す様にエコーキャンセラ
を回線に挿入してこれを防いでいる。
第1図はエコーキャンセラの説明図である。
第1図において、話者Aにとって障害となるエコー信号
は話者B側のスピーカ・マイクロホン系で発生する。
エコーキャンセラは、受信信号x(t)に対する模擬エコ
ー経路101応答信号 が、受信信号x(t)に対するエコー信号y(t)に等しくな
るようにx(t),y(t)を使って模擬エコー経路101の特
性を逐次修正し、 をエコー信号y(t)と話者Bの送話信号n(t)よりなる送
信信号z(t)から減算器102で差し引くことによりエコー
信号y(t)を消去し、話者Bの送話信号n(t)のみを話者
Aに送る。
第2図は従来のエコーキャンセラの構成図である。
このエコーキャンセラは、ディジタルフィルタ201、エ
コー経路推定回路202、受信信号レベル検出回路203、同
時通話検出回路204、送信信号レベル検出回路205、減算
器102から成る。
ディジタルフィルタ201はkサンプル時点で なるN個の係数を持つ非巡回型ディジタルフィルタで、
エコー経路推定回路202はサンプリングされたx(k),z
(k)によりディジダルフィルタ201がエコー経路特性に一
致するように を定める。
この の修正は一般に逐次的に なる演算を繰返し、順次修正項Δ(k)を加えて行くこと
により、ディジタルフィルタ201を真のエコー経路特性
に近付けて行く。
(2)式のΔ(k)の算出には種々の方式があるが、例えば、
学習同定法と呼ばれる方式ではサンプリングされた受信
信号の系列 と減算器102で求めた残差信号 により、 なる演算を行う。
以上の各回路によりエコー経路が推定され、 n(k)=0の場合には最終的に となる。
学習同定法を含む多くの推定方法は、同時通話(n≠
0)の場合には の推定動作が乱れるため、受話信号レベル検出回路20
3、送信信号レベル検出回路205により求めた送・受信信
号レベルを、同時通話検出回路204で比較することによ
り同時通話を検出し、この場合にはΔ(k)=0とするこ
とにより が乱れることを防いでいる。
この同時通話検出は、エコー経路が利得を有さない限
り、送信信号z(k)中のエコー信号y(k)のレベルは受信
信号x(k)のレベルを越えることがなく、同時通信時の
み送話信号n(k)が加わり、このレベル比が逆転するこ
とを利用している。
送・受信信号レベル検出回路203,205は一定区間Tサン
プルのノルム 但し、 を検出し なる時に同時通話検出回路204が同時通話状態と判断
し、制御信号によりΔ(k)=0とさせ、推定動作を停止
させる。
クリック音やインパルス性雑音などによる誤動作を防止
し、同時通話検出を正確に行うためには、サンプル数T
を十分に大きくとる必要がある。
このため、同時通話発生から検出までTサンプルの遅れ
が発生し、この間にエコー経路推定動作が乱れ、この乱
れが同時通話終了以降も残り、エコー信号の消去能力が
低下するという大きな問題があった。
(発明の目的) 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、同時
通話検出直後のエコー経路特性を、同時通話発生直前の
正常値に置き換えることにより消去能力が維持されるエ
コーキャンセラを提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、遅延回路とエコー経路特性記憶回路を用い
て、同時通話が検出された時点で、同時通話が発生する
直前のエコー経路特性をディジタルフィルタに与えるこ
とを特徴とし、同時通話が発生してから検出されるまで
のエコー経路推定の乱れを、以降に持ち越さないことを
特徴とする。
第3図は本発明における同時通話の検出、この間のエコ
ー経路の乱れ、およびエコー消去量の変化の説明図であ
る。
第3図(a)に示すように、同時通話が発生すると、第3
図(b)に示すように、送・受信信号レベル検出にはTサ
ンプルを要するため、Tサンプル遅れて同時通話の発生
および終了が検出される。
同時通話の発生から検出までのTサンプルにおいては、
エコー信号y(t)に送話信号n(t)が付加された送信信号
n(t)を用いてエコー経路推定を行うため、第3図(c)に
示すように、エコー経路推定の乱れが生じ、第3図(d)
のようにエコー消去量が低下する。
さらに、同時通話が頻繁に繰り返される時には、エコー
経路推定の乱れが累積され、エコー消去量が大きく低下
する。
第3図(e)は本発明によるエコー消去量の変化を従来の
手法と比較して示したものである。
第4図は本発明の一実施例の構成を示す図であり、Tサ
ンプル遅延回路401およびエコー経路特性記憶回路402を
設けて、常にディジタルフィルタ201のTサンプル前の
特性を記憶しておき、同時通話検出回路204で同時通話
を検出した場合には、エコー経路特性記憶回路402に記
憶されているディジタルフィルタの係数を、ディジタル
フィルタ201に転送すると同時にΔ(k)=0として推定動
作を停止させる。
従って、頭初Tサンプルのエコー経路特性は乱れるもの
の、同時通話が検出された時点でディジタルフィルタ20
1の係数が乱れる直前の係数に置換えられるため、同時
通話検出以降のエコー経路特性は正常なものとなり、消
去能力を維持したエコーキャンセラが提供できる。
なお、同時通話終了後は通常のエコー経路推定動作を再
開する。
(実施例) 第5図は本発明の他の実施例の構成を示す図である。
ディジタルフィルタ201はN個の係数を持つ非巡回型デ
ィジタルフィルタで、N個の係数はそれぞれデータバス
501を通してディジタルディレイ(遅延回路)401に送ら
れる。
ディジタルディレイ401はTサンプル分の遅延を付加す
るもので、この出力はデータバス502を通してN個の係
数を記憶できるメモリ402に送られる。
同時通話検出回路204で同時通話が検出された場合に
は、データバス503を通してメモリ402の内容をディジタ
ルフィルタ201に送ると同時に制御信号を送り、 Δ(k)=0として推定動作を停止させる。
一般にデータバス501,502,503のデータ転送時間は十分
短く、無視できるものである。もしデータ転送時間が長
く無視できない場合には、ディジタルディレイ401の遅
延時間をデータ転送に要する時間だけ短く設定すること
により、常にディジタルフィルタ201よりもTサンプル
前の係数に書き換えることが可能であり、同時通話時の
エコー経路特性の乱れが同時通話検出に要するTサンプ
ルに限られ、同時通話検出以降のエコー経路特性は正常
なものとなる。
なお、ここでは送・受信信号レベル検出にTサンプルの
ノルムを用いたが、送・受信信号の絶対値T′時間平均
値(T′:Tサンプルに対応する時間)やT′時間内のピ
ーク値を用いて検出する方式を用いても良い。
また、同時通話検出に送信信号と受信信号のレベル比を
用いたが、残差信号と受信信号のレベル比を用いても良
い。
また、エコー経路としてスピーカ・マイクロホン間の音
響的なエコー経路を考えたが、ハイブリッドトランスに
よる電気的なエコー経路を考えても良い。
さらに、全ディジタル処理として説明したが、受信信号
レベル検出回路203、同時通話検出回路204、送信信号レ
ベル検出回路205はアナログ回路であっても良い。
(発明の効果〕 以上説明したように、本発明を用いれば、同時通話時の
エコー経路特性の乱れが同時通話検出に要するTサンプ
ルに限られ、同時通話検出以降のエコー経路特性は正常
なものとなり、消去能力を維持したエコーキャンセラが
提供できる。
また、本発明のために追加するハード量も、データバ
ス、ディジタルディレイ、Nタップメモリ、若干の制御
機能等で実現でき、非常に少なくて済む等の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエコーキャンセラの説明図、 第2図は従来のエコーキャンセラの構成図、 第3図は本発明における同時通話の検出、この間のエコ
ー経路の乱れ、およびエコー消去量の変化の説明図、 第4図は本発明の一実施例の構成を示す図、 第5図は本発明の他の実施例の構成を示す図である。 101……模擬エコー経路、102……減算器、 103……スピーカ、104……マイクロホン、 201……ディジタルフィルタ、 202……エコー経路推定回路、 203……受信信号レベル検出回路、 204……同時通話検出回路、 205……送信信号レベル検出回路、 401……ディジタルディレイ(遅延回路)、 402……エコー経路特性記憶回路、 501,502,503……データバス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号と、この受信信号がエコー経路に
    加わることによって生じた送信信号により逐次エコー経
    路特性を推定し、これにより得た模擬エコー経路特性に
    基づき模擬エコー信号を生成し、送信信号から差し引く
    ことにより残差信号を生成し、エコー信号を消去し、受
    信信号と送信信号のレベルを監視し、同時通話を検出し
    た場合には、エコー経路特性の推定動作を中止するエコ
    ーキャンセラにおいて、 遅延回路とエコー経路特性を記憶する回路を有し、 同時通話検出時には同時通話発生直前のエコー経路特性
    を前記記憶回路から続出し、模擬エコー経路特性を書き
    換えることを特徴とするエコーキャンセラ。
JP23773585A 1985-10-25 1985-10-25 エコ−キヤンセラ Expired - Fee Related JPH0638589B2 (ja)

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