JPH0637732B2 - 経糸開口装置 - Google Patents

経糸開口装置

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JPH0637732B2
JPH0637732B2 JP14506385A JP14506385A JPH0637732B2 JP H0637732 B2 JPH0637732 B2 JP H0637732B2 JP 14506385 A JP14506385 A JP 14506385A JP 14506385 A JP14506385 A JP 14506385A JP H0637732 B2 JPH0637732 B2 JP H0637732B2
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warp
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solenoid
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JP14506385A
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Inventor
俊弘 武村
Original Assignee
株式会社武村製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は経糸の開口装置に関するもので、織物を製織す
る分野において用いられる。
(従来技術とその問題点) 織物は、選択的に経糸を引き上げて経糸を開口させ、開
口部へ緯糸を入れる作業をくり返すことによって製織さ
れるが、織機全体の機構が複雑且つ大掛かりで、製織時
の騒音も極めて大きくなる不都合があった。
その原因は、経糸を選択的に引き上げて開口させる装置
として、ジャガード機を用いているためである。
即ち、ジャガード機は、間欠的に回動しながら揺動又は
往復運動をするシリンダ面に順次紋紙を導いて横針群に
衝突せしめ、紋紙に穿設した紋孔の有無に対応させて横
針を押動することによって、各横針と連動する縦針が昇
降するナイフに係止するものとそうでないものとを選択
し、各縦針に連結させたメールに挿通した糸を選択的に
引き上げて経糸を開口させている。
この機構は、紋紙に形成された信号を一旦横針に伝え、
これによって上昇する縦針を選択するものであり、数百
本乃至千数百本の経糸を制御するための細かい部品を小
さいスペース内に縦横に組み合わせなければならないこ
とになって、制御機構が極めて複雑となる。
また、経糸を縦針で制御するためにジャガード機を織機
の上方に約 2.5mの高さに配置しなければならず、織機
全体として大掛かりとなり、しかも作業スペースを有効
に利用できない訳である。
そして、シリンダの回動、横針群との衝突、ナイフの上
昇等における音がリズミカルではあるが大きく、何台も
の織機を作動させると騒音も極めて大きくなることにな
る。
(技術課題) 本発明は、経糸を開口させる装置において、ジャガード
機を用いないで経糸の昇降を制御できるようにすること
を課題としたものである。
(技術的手段) この技術課題を解決するための技術的手段は、 (イ)縦向きで並列固定させたソレノイド群、 (ロ)各レノイドに挿通し経糸を直接又は間接に昇降さ
せる軸体、 (ハ)ソレノイドとの間にバネを介在させて軸体に取り
付けた係合部材、 (ニ)スライドして係合部材に係止するスライド部材、 (ホ)スライド部材の昇降手段、 とから成り、 (ニ)ソレノイドを励磁して係合部材をスライド部材の
スライド面上の位置とそれより下の位置とに選択的に切
換えるようにすること、である。
(技術的手段の作用) 経糸群の上方で経糸と直角方向に並列させたソレノイド
群に軸体を挿通し、軸体の昇降に伴って経糸が昇降する
ようになっている。
軸体には、ソレノイドとの間にバネを介在させて係合部
材が取り付けられており、係合部材は、ソレノイドを励
磁することによってソレノイドに引き寄せられてこれに
磁着する。
従って、電気信号によってソレノイドの励磁を制御する
と、係合部材は、励磁されたソレノイド側、即ちスライ
ド部材の下側に位置するものと、バネ作用によって励磁
されないソレノイドから離れてスライド部材のスライド
面上に位置するものとに、容易に且つ自在に切り換える
ことができることになる。
そこで、上記選択をした段階でスライド部材をスライド
させると、ソレノイドから離れて上方に位置する係合部
材はスライド部材に係止され、その状態でスライド部材
を上昇させると、係合部材がスライド部材に係止されて
いる軸体のみが上昇し、経糸は持ち上げられて経糸の開
口が行われる。
上記の説明は経糸の開口運動が経糸を引き上げて行う場
合であるが、経糸を引き下げて開口させる場合には、ソ
レノイドと係合部材の位置並びに軸体の移動方向が逆に
なる。
従って、軸体と連動する経糸は、ジャガード機を用いる
ことなく、各軸体の係合部材の高さをソレノイドで制御
することによって昇降させられ、経糸が開口することに
なる。
(発明の効果) 以上のように、経糸の開口にジャガード機を用いない
で、経糸を連動させる各軸体を電気的に制御しているた
め、経糸の開口装置が極めてコンパクトになり、しかも
制御を電気信号で行うために機構の単純化を図ることが
できる。
しかも、シリンダの回動、横針群との衝突、ナイフの上
昇等の運動がなく、騒音も極めて小さくすることができ
る。
この場合、ソレノイドの励磁は、係合部材が引き上げら
れた段階で終了させれば良いため、磁力の残留がなく、
次の開口運動を制御する際に誤動作が生ぜず、開口運動
を正確に行える利点がある。
また、上記の技術的手段では、単純にジャガード機と置
き換えて経糸の開口運動を行うことができる他、経糸1
本毎に軸体を対応させて開口を制御できるため、ジャガ
ード機における棒刃、伏機等の機構を用いなくても、細
かい又は緻密な模様を織りだすことができる利点もあ
る。
(実施態様) 上記技術的手段における軸体は、通糸を介して経糸を昇
降させるようにしても良いし、軸体にメールを取り付け
て直接経糸を昇降させるようにしても良い。
また、係合部材は、軸体に固定する構成のものの他、軸
体にストッパーを固定しその外側に嵌挿する構成のもの
であっても良い。
(実施例) 次に、上記技術的手段の具体例を図面を参酌しながら説
明する。
第1図は、経糸を引き上げて開口する装置の正面の概略
図であり、縦方向に配列させた軸体(1) の下端には竜頭
(2) を介して通糸(3) が掛けられ、通糸(3) は、目板
(4) を貫通して経糸(5) を挿通させたメール(6) を固定
し、下端部に矢金(7) が吊り下げられている。
軸体(1) は、目板(4) の上方で並列させてフレーム(11)
に固定したソレノイド(12)を貫通し、その先端部は、ソ
レノイド(12)の上方に突出している。
軸体(1) の先端部には、ストッパーとしての円板(13)が
固定してあり、その内側には外径をソレノイド(12)の外
径と略とし、中間部に凹溝(15)を形成した係合筒(14)が
ソレノイド(12)との間にコイルバネ(16)を介して嵌挿さ
せてある。
ソレノイド(12)の上方には、各係合筒(14)に対応させて
その外径より大きい孔(18)を形成した昇降板(17)が配置
されており、この昇降板は、図示しない駆動手段によっ
て昇降するようになっている。
昇降板(17)の上には、孔(18)と同心状に同径の孔(22)が
形成されたスライド板(21)が配置され、このスライド板
(21)は、図示しない駆動手段によって昇降板(17)の昇降
に同期させて左右にスライドするようになっている。
スライド板板(21)の孔(22)は、第3図に示したように、
その周部に膨出円弧(23)を有していて、スライド板が移
動た際にこの膨出円弧(23)が係合筒(14)の凹溝(15)に進
入するようになっている。
上記の構成の装置において、図示しない電気信号付与装
置によってソレノイド(12)を選択的に励磁してやると、
励磁されたソレノイド(12)は、バネ(16)の付勢力に抗し
て係合筒(14)を引き寄せる。そうすると、引き寄せられ
た係合筒は昇降板(17)の下側に位置し、励磁されなかっ
たソレノイド(12)の係合筒は、バネ(16)の付勢力によっ
て昇降板(17)の上側に位置する。
そこでスライド板(21)を移動させると、その膨出円弧(2
3)は、昇降板(17)の上に位置する係合筒の凹溝(15)に進
入する。その状態で昇降板(17)を上昇させると、係合筒
の凹溝(15)にスライド板(21)が係止した軸体(1) だけが
上昇し、他の軸体は静止状態を維持するため、これに経
糸(5) が対応して経糸の開口が行われることになる。
この実施例では、係合筒(14)は軸体(1) に挿通して円板
(13)でその抜け止めを行っているが、第4図に示したよ
うに、係合筒(34)を軸体(31)の先端部に固定するように
してもよい。
また、軸体は、通糸を介して経糸を昇降させるように構
成しているが、各経糸に一本宛の軸体を対応させ、軸体
にメールを固定して直接経糸を昇降させるようにしても
良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を説明するためのもので、第1図
は経糸開口装置の正面概略図、第2図は第1図の要部拡
大図、第3図はスライド板の孔の平面図、第4図は他の
実施例に於ける軸体の先端部の正面図である。 (1) ……軸体、(5) ……経糸、(12)……ソレノイド、(1
4)……係合筒、(15)……凹溝、(16)……バネ、(21)……
スライド板、(22)……孔、(23)……膨出円弧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦向きで並列固定させたソレノイド群、各
    ソレノイドに挿通し経糸を直接又は間接に昇降させる軸
    体、ソレノイドとの間にバネを介在させて軸体に取り付
    けた係合部材、スライドして係合部材と係止するスライ
    ド部材及びスライド部材の昇降手段とから成り、ソレノ
    イドを励磁して係合部材をスライド部材のスライド面上
    の位置とそれより下の位置とに選択的に切換えるように
    した経糸開口装置。
  2. 【請求項2】軸体が通糸を介して経糸を昇降させる特許
    請求の範囲第1項に記載の装置。
  3. 【請求項3】軸体にメールを取り付けて直接経糸を昇降
    させる特許請求の範囲第1項に記載の装置。
  4. 【請求項4】係合部材が軸体に固定してある特許請求の
    範囲第1、第2又は第3項に記載の装置。
  5. 【請求項5】係合部材がストッパーを固定した軸体の外
    側に嵌挿してある特許請求の範囲第1、第2又は第3項
    に記載の装置。
JP14506385A 1985-07-01 1985-07-01 経糸開口装置 Expired - Lifetime JPH0637732B2 (ja)

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JP14506385A JPH0637732B2 (ja) 1985-07-01 1985-07-01 経糸開口装置

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JP14506385A JPH0637732B2 (ja) 1985-07-01 1985-07-01 経糸開口装置

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JPS626930A JPS626930A (ja) 1987-01-13
JPH0637732B2 true JPH0637732B2 (ja) 1994-05-18

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JP14506385A Expired - Lifetime JPH0637732B2 (ja) 1985-07-01 1985-07-01 経糸開口装置

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DE19634510C1 (de) * 1996-08-27 1998-01-22 Daimler Benz Ag Dachkonstruktion für ein Kraftfahrzeug, insbesondere für einen Personenkraftwagen

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JPS626930A (ja) 1987-01-13

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