JPH0637587U - タービン型燃料ポンプ - Google Patents

タービン型燃料ポンプ

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JPH0637587U
JPH0637587U JP7722892U JP7722892U JPH0637587U JP H0637587 U JPH0637587 U JP H0637587U JP 7722892 U JP7722892 U JP 7722892U JP 7722892 U JP7722892 U JP 7722892U JP H0637587 U JPH0637587 U JP H0637587U
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turbine vane
rotary shaft
engaging
rotating shaft
turbine
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行博 西川
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日本電子機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸の係合部がタービンべーンの係合穴内
で相対回転するのを防止し、タービンべーンに異常摩耗
が発生する等の問題を解消する。 【構成】 タービンべーン21の係合穴21A内に、タ
ービンべーン21の平坦面部21Dと回転軸12の平坦
面部12Bとの間でばね収容空間22を形成し、ばね収
容空間22内に配設した板ばね23の押圧部23Aを回
転軸12の平坦面部12Bに当接させることにより、回
転軸12の係合部12Aを係合穴21Aの円弧状部21
C側に常時ばね力fで押圧する。回転軸12の係合部1
2Aがタービンべーン21の係合穴21A内で周方向
(矢示A,B方向)に相対回転するのを確実に規制し、
係合部12Aの各角部12Cが係合穴21Aの平坦面部
21D側に衝突したりするのを効果的に防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用エンジン等の噴射弁に燃料を供給するのに好適に用 いられるタービン型燃料ポンプに関し、特に、タービンベーンと一体回転する回 転軸を備えた小型のタービン型燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7ないし図9に従来技術のタービン型燃料ポンプを示す。
【0003】 図において、1は軸方向両端が開口した筒状のケーシング本体、2は該ケーシ ング本体1の一端側(図7中の下端側)に嵌着されたポンプハウジングを示し、 該ポンプハウジング2は略円板状の外側ハウジング3と後述の内側ハウジング5 とを上,下で衝合させることにより構成されている。そして、該外側ハウジング 3には内面中心側に凹窪部3Aが形成され、該凹窪部3A内には後述する回転軸 12の係合部12A軸端が突出するようになっている。また、外側ハウジング3 にはケーシング本体1の外部に突出して燃料の吸込口4が形成され、該吸込口4 は後述するタービンべーン19の回転により、燃料タンク内の燃料をフィルタ( いずれも図示せず)等を介してポンプハウジング2内に吸込ませる。
【0004】 5は外側ハウジング3と共にポンプハウジング2を構成する略円板状の内側ハ ウジングを示し、該内側ハウジング5には中心に軸受取付穴5Aが穿設されると 共に、外側ハウジング3との対向面にタービン収容凹部5Bが形成され、該ター ビン収容凹部5Bは外側ハウジング3との間でタービンべーン19を回転可能に 収容している。また、内側ハウジング5の外周側には軸方向に吐出口6が穿設さ れ、該吐出口6はポンプハウジング2内に吸込んだ燃料をケーシング本体1内に 向けて吐出させる。
【0005】 7はタービン収容凹部5Bの外周側に位置してポンプハウジング2内に形成さ れた燃料通路を示し、該燃料通路7はタービンべーン19の外周側を取囲むよう にポンプハウジング2の周方向に略C字状に延び、その始端側は吸込口4に連通 し、終端側は吐出口6に連通している。そして、該燃料通路7はタービンべーン 19の回転により吸込口4から吸込まれた燃料を吐出口6に向けて流通させ、該 吐出口6からケーシング本体1内に吐出させる。
【0006】 8は外側ハウジング3の凹窪部3A内に設けられた座金を示し、該座金8は凹 窪部3Aの底部側中央に固着され、回転軸12からのスラスト方向荷重を受承す べく、回転軸12の係合部12A軸端を座金8の上面側に回転可能に当接させて 支持している。
【0007】 9はケーシング本体1の他端側(上端側)に嵌着された有蓋円筒状のエンドカ バーを示し、該エンドカバー9の内面中央側には円筒状の軸受取付部9Aが形成 され、該軸受取付部9Aの径方向両側には筒状に形成された一対のブラシ保持部 9B(一方のみ図示)が設けられている。
【0008】 10はエンドカバー9の外周側に設けられた吐出ポートを示し、該吐出ポート 10は吐出配管等を介して噴射弁(いずれも図示せず)と接続され、ケーシング 本体1内の燃料をこの噴射弁に向けて吐出供給する。また、該吐出ポート10内 には残圧保持用のチェック弁11が設けられ、該チェック弁11は後述する電動 モータ15の停止時に前記吐出配管内を所定の残圧状態に保持する。
【0009】 12はケーシング本体1内を軸方向に伸長した回転軸を示し、該回転軸12は 鉄等の金属材料により形成され、その両端側は軸受13,14を介してポンプハ ウジング2とエンドカバー9とに回転可能に取付けられている。また、該回転軸 12の一端側には図8に示すように断面D字形状をなす係合部12Aが所定長さ をもって形成され、該係合部12Aは軸方向に延びる平坦面部12Bの両側が角 部12C,12Cとなっている。そして、該回転軸12は係合部12Aがポンプ ハウジング2のタービン収容凹部5B内に突出してタービンベーン19に係合し 、係合部12Aの軸端が外側ハウジング3の凹窪部3A内で座金8に当接するこ とによって、スラスト方向の荷重が受承されている。また、軸受13,14は軸 受取付穴5A、軸受取付部9Aにそれぞれ嵌合固着され、回転軸12の両端側を 回転可能に支持している。
【0010】 15はケーシング本体1内に設けられた電動モータを示し、該電動モータ15 は、回転軸12に挿着され、該回転軸12と一体的に回転する回転子15Aおよ びコンミテータ15Bと、エンドカバー9のブラシ保持部9B内に摺動可能に挿 嵌され、ばね16によってコンミテータ15Bに常時押圧された一対のブラシ1 5C(一方のみ図示)と、回転子15Aの外周側に位置し、ケーシング本体1に ヨーク17を介して固定された固定子15Dとから構成されている。18は該回 転子15Aと下側の軸受13との間に介装されたシムである。
【0011】 19はポンプハウジング2のタービン収容凹部5B内に回転可能に収容された クローズドベーン型のタービンベーンを示し、該タービンべーン19はフェノー ル樹脂等の樹脂材料により略円板状に形成され、その外周側には図8に示す如く 多数の羽根19A,19A,…が上,下に列設されている。また、該タービンべ ーン19の中心側には断面D字形状の係合穴19Bが形成され、該係合穴19B には回転軸12の係合部12Aが係脱可能に嵌装されている。そして、タービン べーン19は電動モータ15により回転軸12を介して回転駆動され、燃料タン ク内の燃料を吸込口4からポンプハウジング2内に吸込みつつ、吐出口6からケ ーシング本体1内に吐出させる。
【0012】 また、該タービンべーン19には係合穴19Bの径方向外側に位置して複数の 連通孔19C,19C,…が形成され、該各連通孔19Cはポンプハウジング2 内の燃料をタービンべーン19の上,下に流通させ、該タービンべーン19の上 ,下で圧力差が生じるのを防止している。
【0013】 このように構成される従来技術では、外部から各ブラシ15Cを介して電動モ ータ15に電圧を印加すると、該電動モータ15の回転子15Aが回転軸12と 一体的に回転し、この回転はポンプハウジング2内のタービンべーン19に回転 軸12を介して伝えられる。そして、ポンプハウジング2内でタービンべーン1 9が回転駆動されると、燃料タンク内の燃料は吸込口4から燃料通路7内に吸込 まれつつ、吐出口6からケーシング本体1内に吐出され、該ケーシング本体1内 から吐出ポート10を介して噴射弁に向け吐出配管内へと送出される。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、金属材料からなる回転軸12の一端側に断 面D字形状をなす係合部12Aを形成すると共に、樹脂材料からなるタービンべ ーン19の中心側には断面D字形状の係合穴19Bを形成し、該係合穴19B内 に回転軸19の係合部12Aを係脱可能に係合させることにより、電動モータ1 5でタービンべーン19を回転軸12を介して回転駆動するようにしている。し かし、回転軸12の係合部12Aとタービンべーン19の係合穴19Bとの間に は、製造時の誤差等により係合部12Aの平坦面部12B側に図9に示すように 小さなクリアランスCが生じてしまう。
【0015】 このため従来技術では、電動モータ15によりタービンべーン19を回転軸1 2を介して回転駆動するときに、回転軸12の係合部12Aがタービンべーン1 9の係合穴19Bに対してクリアランスCの範囲で図9中の矢示A方向(また、 場合によっては矢示B方向)に相対回転するようになり、これを繰返すうちに係 合部12Aの角部12Cがタービンべーン19の係合穴19B周囲に衝突し、該 係合穴19Bの周囲には図9に二点鎖線で示すように摩耗痕19D(また、場合 によっては摩耗痕19E)が生じ、タービンべーン19に異常摩耗が発生してし まうという問題がある。
【0016】 本考案は従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は回転軸の係合部がタ ービンべーンの係合穴内で相対回転するのを防止でき、タービンべーンに異常摩 耗が発生する等の問題を解消できるようにしたタービン型燃料ポンプを提供する ことを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本考案は、ケーシング本体と、該ケーシング本 体の両端側に設けられたポンプハウジングおよびエンドカバーと、両端側が該エ ンドカバーとポンプハウジングとに回転可能に取付けられ、前記ケーシング本体 内に位置する一端側に係合部が形成された回転軸と、該回転軸を回転駆動すべく 前記ケーシング本体内に設けられ、回転子が該回転軸に固着された電動モータと 、前記ポンプハウジング内に回転可能に設けられ、該電動モータにより回転軸を 介して回転駆動すべく、該回転軸の係合部に係合する係合穴が中心側に形成され たタービンべーンとからなるタービン型燃料ポンプにおいて、前記タービンべー ンには、該タービンべーンの係合穴内で前記回転軸の係合部が軸方向に相対変位 するのを許し、周方向に相対回転するのを規制するばね部材を設けたことを特徴 としてなる構成を採用している。
【0018】
【作用】
上記構成により、タービンべーンの係合穴内に設けたばね部材で回転軸の係合 部を係合穴の周面に常時押付けておくことができ、回転軸の係合部がタービンべ ーンの係合穴内で周方向に相対回転するのを防止できる。また、該タービンべー ンの係合穴内で回転軸の係合部が軸方向に相対変位するのを許すことにより、ポ ンプハウジング内でタービンべーンを回転軸の軸方向に摺動変位させ、該タービ ンべーンの上,下面とポンプハウジングとの間に均一の隙間を確保でき、タービ ンべーンの上,下面とポンプハウジングとの間をフローティングシールし続ける ことができる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図6に基づき説明する。なお、実施例では 前述した図7に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を 省略するものとする。
【0020】 図1および図2は本考案の第1の実施例を示している。
【0021】 図中、21は本実施例で用いるタービンべーンを示し、該タービンべーン21 は従来技術で述べたタービンべーン19とほぼ同様に形成され、外周側の各羽根 (図示せず)、係合穴21Aおよび各連通孔21Bを有するものの、該タービン べーン21には回転軸12の係合部12Aと係合穴21Aとの間に後述の板ばね 23が設けられている。ここで、該タービンべーン21の係合穴21Aは、回転 軸12の係合部12Aに対応して円弧状に形成された円弧状部21Cと、係合部 12Aの平坦面部12Bに対向する平坦面部21Dとによってその周囲が取囲ま れ、該平坦面部21D,12B間にはばね収容空間22が形成されている。
【0022】 23はタービンべーン21の係合穴21A内に設けられたばね部材としての板 ばねを示し、該板ばね23はばね収容空間22内に配設され、比較的小さな曲率 をもって凸湾曲状に形成された平板状の押圧部23Aと、該押圧部23Aの両端 側を略L字形状に屈曲させることにより形成され、先端側がタービンべーン21 の平坦面部21Dに植設された一対の取付部23B,23Bとから構成されてい る。そして、該板ばね23の押圧部23Aは回転軸12の平坦面部12Bにばね 力fをもって当接し、回転軸12の係合部12Aをタービンべーン21の円弧状 部21Cに押圧することによって、回転軸12の係合部12Aがタービンべーン 21の係合穴21A内で周方向(矢示AまたはB方向)に相対回転するのを規制 している。
【0023】 また、該板ばね23の押圧部23Aは回転軸12の平坦面部12Bに比較的小 さい摩擦係数μをもって当接し、
【0024】
【数1】 Fm =μ×f なる板ばね23と回転軸12の平坦面部12Bとの間の摩擦力Fm を可及的に小 さくすることにより、タービンべーン21が回転軸12の係合部12Aに対して 軸方向(上下方向)に相対変位するのを許すようになっている。
【0025】 本実施例によるタービン型燃料ポンプは上述の如き構成を有するもので、その 基本的な作動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0026】 然るに本実施例では、タービンべーン21の係合穴21A内に、該タービンべ ーン21の平坦面部21Dと回転軸12の平坦面部12Bとの間でばね収容空間 22を形成し、該ばね収容空間22内に配設した板ばね23の押圧部23Aを回 転軸12の平坦面部12Bに当接させることにより、該回転軸12の係合部12 Aを係合穴21Aの円弧状部21C側に常時押圧する構成としたから、回転軸1 2の係合部12Aがタービンべーン21の係合穴21A内で周方向(矢示A,B 方向)に相対回転するのを確実に規制でき、係合部12Aの各角部12Cが係合 穴21Aの平坦面部21D側に衝突したりするのを効果的に防止できる。
【0027】 また、板ばね23の押圧部23Aは回転軸12の平坦面部12Bに比較的小さ い摩擦係数μをもって当接し、タービンべーン21が回転軸12の係合部12A に対して軸方向(上下方向)に相対変位するのを許すようにしたから、ポンプハ ウジング2内に回転可能に収容したタービンべーン21の上,下に圧力差が生じ 、ポンプハウジング2内の燃料がタービンべーン21の上,下に各連通孔21B を介して流通するときに、タービンべーン21を回転軸12の係合部12Aに沿 って軸方向(上下方向)に摺動変位させることができ、タービンべーン21の上 ,下面に均等な燃料圧力を作用させうると共に、該タービンべーン21の上,下 面とポンプハウジング2の内側ハウジング5、外側ハウジング3との間に均一の 隙間を確保でき、タービンべーン21の上,下面を内側ハウジング5と外側ハウ ジング3との間でフローティングシールし続けることができる。
【0028】 従って、本実施例によれば、回転軸12の係合部12Aがタービンべーン21 の係合穴21A内で相対回転するのを防止でき、タービンべーン21に係合穴2 1Aの周囲で異常摩耗が発生する等の問題を解消できると共に、タービンべーン 21の上,下面をポンプハウジング2内でフローティングシールし続けることが でき、タービンべーン21等の寿命を大幅に向上できる。
【0029】 次に、図3および図4は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、タ ービンべーン31の係合穴31A内に、該タービンべーン31の平坦面部31D と回転軸12の平坦面部12Bとの間でばね収容空間32を形成し、該ばね収容 空間32内に配設したばね部材としての各線状ばね33には回転軸12の平坦面 部12Bに当接する各ローラ34を回転可能に設けたことにある。
【0030】 ここで、タービンべーン31は前記第1の実施例で述べたタービンべーン21 とほぼ同様に形成され、係合穴31A、各連通孔31B、円弧状部31Cおよび 平坦面部31D等が設けられている。また、各線状ばね33は針金状のばね材を 所定長さに切断した後、その両端側を円弧状に屈曲させることにより形成され、 両端側の屈曲部33A,33A間にはローラ34を回転可能に装着している。そ して、該各線状ばね33は各ローラ34をばね収容空間32内で上,下に離間さ せた状態で、各屈曲部33Aの先端側をタービンべーン31の平坦面部31Dに 植設することにより該タービンべーン31に取付けられ、該タービンべーン31 の係合穴31A内に回転軸12の係合部12Aを挿嵌したときに、各屈曲部33 Aが弾性変形することによって各ローラ34をばね力fで回転軸12の平坦面部 12Bに押付けるようになっている。
【0031】 かくして、このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様 の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、ばね収容空間32内に各 線状ばね33を介して配設した各ローラ34を回転軸12の平坦面部12Bに対 して回転可能に押付ける構成としたから、各ローラ34と回転軸12の平坦面部 12Bとの間の摩擦力Fm をより効果的に小さくでき、タービンべーン31を回 転軸12の係合部12Aに沿って軸方向(上下方向)にスムーズに摺動変位させ ることができる。
【0032】 次に、図5および図6は本考案の第3の実施例を示し、本実施例の特徴は、回 転軸41の係合部41Aを図5に示す如く左,右の平坦面部41B,41Bをも って断面略太鼓状に形成すると共に、該係合部41Aに対応させてタービンべー ン42の係合穴42Aを、上,下の円弧状部42C,42Cと左,右の平坦面部 42D,42Dとで取囲むように形成し、該タービンべーン42の各平坦面部4 2Dと回転軸41の各平坦面部41Bとの間に形成した各ばね収容空間43内に は、それぞればね部材としての板ばね44,44を配設したことにある。
【0033】 ここで、回転軸41は係合部41Aを除いて従来技術で述べた回転軸12とほ ぼ同様に形成され、各平坦面部41Bの両側は角部41C,41Cとなっている 。また、タービンべーン42は係合穴42Aを除いて前記第1の実施例で述べた タービンべーン21と同様に形成され、係合穴42Aの径方向外側には各連通孔 42Bが穿設されている。そして、各板ばね44は前記第1の実施例で述べた板 ばね23と同様に、押圧部44Aおよび各取付部44Bを有しているものの、該 各板ばね44は例えばバイメタルまたは形状記憶合金等の温度依存性材料により 形成され、ポンプハウジング2内の燃料温度に応じてばね力fが変化するように なっている。
【0034】 かくして、このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様 の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、各板ばね44の押圧部4 4Aにより回転軸41の各平坦面部41Bを左,右両側からばね力fで押圧する 構成としたので、回転軸41の係合部41Aがタービンべーン42の係合穴42 A内で相対回転するのをより確実に防止できる。
【0035】 また、各板ばね44を温度依存性材料により形成したから、ポンプハウジング 2内の燃料温度が上昇して回転軸41とタービンべーン42とが熱膨張すること により、各ばね収容空間43の大きさが変化する場合でも、これに応じて各板ば ね44のばね力fを変えることができ、回転軸41の係合部41Aがタービンべ ーン42の係合穴42A内で相対回転するのをより効果的に防止できる。そして 、各板ばね44の押圧部44Aと回転軸41の各平坦面部41Bとの間の摩擦力 Fm が燃料温度等の影響で大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりするのを防 止でき、各板ばね44の押圧部44Aから回転軸41の各平坦面部41Bに向け 安定したばね力fを作用させることができる。
【0036】 なお、前記第3の実施例では、各ばね収容空間43内にそれぞれ板ばね44, 44を配設するものとして述べたが、これに替えて、例えば第2の実施例で述べ た各線状ばね33と各ローラ34とを各ばね収容空間43内にそれぞれ配設する ようにしてもよい。
【0037】 また、前記第1、第2の実施例で用いた板ばね23(各線状ばね33)につい ても、前記第3の実施例で述べた板ばね44と同様に温度依存性材料によって形 成してもよいことは勿論である。
【0038】
【考案の効果】
本考案は以上詳述した如くであって、タービンべーンには、該タービンべーン の係合穴内で回転軸の係合部が軸方向に相対変位するのを許し、周方向に相対回 転するのを規制するばね部材を設けたから、回転軸の係合部がタービンべーンの 係合穴内で周方向に相対回転するのをばね部材によって防止でき、タービンべー ンに異常摩耗が発生する等の問題を解消できる。また、該タービンべーンの係合 穴内で回転軸の係合部が軸方向に相対変位するのを許すことにより、ポンプハウ ジング内でタービンべーンを回転軸の軸方向に摺動変位させ、該タービンべーン の上,下面とポンプハウジングとの間に均一の隙間を確保でき、タービンべーン の上,下面とポンプハウジングとの間をフローティングシールし続けることがで きると共に、タービンべーン等の寿命を大幅に向上できる等、種々の効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による燃料ポンプの回転
軸とタービンべーンとを拡大して示す横断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II 方向断面図である。
【図3】第2の実施例による燃料ポンプの回転軸とター
ビンべーンとを拡大して示す横断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】第3の実施例による燃料ポンプの回転軸とター
ビンべーンとを拡大して示す横断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】従来技術による燃料ポンプを示す縦断面図であ
る。
【図8】回転軸とタービンべーンとを拡大して示す図7
中の矢示VIII−VIII方向断面図である。
【図9】図8中の要部を拡大して示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ケーング本体 2 ポンプハウジング 9 エンドカバー 12,41 回転軸 12A,41A 係合部 13,14 軸受 15 電動モータ 15A 回転子 21,31,42 タービンべーン 21A,31A,42A 係合穴 22,32,43 ばね収容空間 23,44 板ばね(ばね部材) 33 線状ばね(ばね部材) 34 ローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング本体と、該ケーシング本体の
    両端側に設けられたポンプハウジングおよびエンドカバ
    ーと、両端側が該エンドカバーとポンプハウジングとに
    回転可能に取付けられ、前記ケーング本体内に位置する
    一端側に係合部が形成された回転軸と、該回転軸を回転
    駆動すべく前記ケーシング本体内に設けられ、回転子が
    該回転軸に固着された電動モータと、前記ポンプハウジ
    ング内に回転可能に設けられ、該電動モータにより回転
    軸を介して回転駆動すべく、該回転軸の係合部に係合す
    る係合穴が中心側に形成されたタービンべーンとからな
    るタービン型燃料ポンプにおいて、前記タービンべーン
    には、該タービンべーンの係合穴内で前記回転軸の係合
    部が軸方向に相対変位するのを許し、周方向に相対回転
    するのを規制するばね部材を設けたことを特徴とするタ
    ービン型燃料ポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015040819A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 株式会社デンソー 燃料ポンプ
JP2015095952A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社デンソー 駆動制御装置、および、これを用いた燃料ポンプ
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