JPH0637582Y2 - 電線接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本考案は電線接続装置、さらに詳しくは、家具の天板の
取り付け面において電源コードの先端に設けたプラグに
コンセントを結合させて電源コードへの電力供給を行な
う電線接続装置に関するものである。

＜背景技術＞ 従来よりこの種の電線接続装置としては、第１図に示す
ように、家具の天板の取り付け面１の表面側にプラグ３
の栓刃４を挿入する差し込み孔６が開口するコンセント
７が設けられるとともに、不使用時においてこの差し込
み孔６を覆うことのできるカバープレート10が設けられ
たものがあり、また第２図のように、使用時にコンセン
ト７が取り付け面１の表面から飛び出すようにし、不使
用時にはこれを取り付け面１内に収めるようにしたもの
がある。これらの電線接続装置Ａはいずれもプラグ３を
差し込んだときにプラグ３が上方に突出して美観を損な
うものであり、またプラグ３を引掛けやすいものである
から、危険であった。しかも、前者のものは栓刃４の挿
入方向が取り付け面１に対して略直交しているものであ
るから、取付深さが大きくなり、家具の天板のような薄
厚部分には取り付けられないという欠点があった。

＜考案の目的＞ 本考案は上述の点に鑑みて為されたものであって、その
主な目的とするところは、プラグ挿入時においてプラグ
が取り付け面の表面から突出することがなく、収まりの
よい電線接続装置を提供することにあり、他の目的とす
るところは、プラグを取り付け面内に収めた状態でプラ
グとコンセントとを接続できしかもプラグとコンセント
との着脱時には凹所からコンセントを引き出して着脱を
容易とする電線接続装置を提供することにある。さらに
他の目的とするところは、取り付け面における壁厚が比
較的薄厚であっても取り付けられる電線接続装置を提供
することにある。

＜考案の開示＞ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本考
案に係る電線接続装置は、家具の天板の取り付け面１の
表面側に開口し電源コード２の先端に設けたプラグ３を
その栓刃４が取り付け面１の表面に沿って突出する形で
収める凹所５が該天板の厚み内に設けられ、凹所５の開
口縁の一端には凹所５の開口を覆うカバー８の一端縁が
枢着され、プラグ３の栓刃が挿入される差し込み孔６を
有するコンセント７が差し込み孔６をカバー８の自由端
に向かって開口させるとともにその一対の差し込み孔６
をカバー８の表面に沿って並べる形でカバー８の基部側
の裏面においてカバー８と一体に固着されることによ
り、上記コンセント７が上記凹所５内に収められて凹所
５の開口がカバー８によって覆われる位置と、凹所５が
開放されてコンセント７が凹所５から引き出される位置
との間でカバー８が開閉自在となったものである。本実
施例では、第４図に示すように、机９の天板１を取り付
け面としその上面奥方に電線接続装置Ａが設けられた例
を示す。

電線接続装置Ａは、第３図に示すように、天板１の上面
にプラグ３を収める凹所５が開口するとともに、凹所５
の開口縁の一端にカバー８の一端縁がヒンジ13を介して
開閉自在に枢着され、このカバー８の裏面にコンセント
７が固着されたものである。天板１の厚み内に形成した
凹所５内には凹所５に沿った薄箱状のケーシング11が収
められる。コンセント７はその一対の差し込み孔６がカ
バー８の表面に沿って左右に並ぶ形でカバー８の基部側
の端部に取り付けられ、その差し込み孔６がカバー８の
自由端に向かって開口する。また、カバー８の自由端に
はカバー８を閉じたときにケーシング11との間に電源コ
ード２が通る開口が形成されるように切り欠き溝14が形
成されている。しかるに、電源コード２を接続するに
は、まずカバー８を開きコンセント７の差し込み孔６を
上方を向けた状態でプラグ３の栓刃４をコンセント７の
差し込み孔６に挿入し、その後カバー８を閉じる。こう
すると、プラグ３は凹所５内に収められ、切り欠き溝14
を通して電源コード２が引き出されることになり、電源
コード２のみが天板１上に露出する。従って、机９の天
板１上に凹凸がほとんど形成されず、外観上の収まりが
よいものとなる。また、コンセント７がその一対の差し
込み孔６を左右に並べて天板１内に収められることにな
るので、栓刃４の挿入方向が天板１の表面に沿った方向
となり、天板１の厚みが比較的小さいものであっても設
置可能となるものである。プラグ３をコンセント７から
抜くときには、カバー８を開き、コンセント７を凹所５
から引き出して引き抜けばよい。このようにして、カバ
ー８を開くことによって、コンセント７が凹所５から突
出し、その状態でプラグ３の着脱ができるので、プラグ
３の着脱が容易になるものである。図中16はコンセント
７から引き出された電源コードである。上述の実施例に
おいては電源接続装置Ａを机９の天板１に取り付けた例
を示したが、取り付け位置はこれに限定されるものでは
なく、他の家具の天板であれば適用できるのは勿論のこ
とである。

＜考案の効果＞ 本考案は上述のように、家具の天板の取り付け面の表面
側に開口し電源コードの先端に設けたプラグをその栓刃
が取り付け面の表面に沿って突出する形で収める凹所が
該天板の厚み内に設けられ、凹所の開口縁の一端には凹
所の開口を覆うカバーの一端縁が枢着され、プラグの栓
刃が挿入される差し込み孔を有するコンセントが差し込
み孔をカバーの自由端に向かって開口させるとともにそ
の一対の差し込み孔をカバーの表面に沿って並べる形で
カバーの基部側の裏面においてカバーと一体に固着され
ているので、コンセントにプラグを接続してカバーを閉
じれば、プラグが凹所内に収まって取り付け面の表面に
突出せず、プラグの収まりがよいものであり、その結
果、プラグを引っ掛けたりする危険がなくなるという利
点を有する。また、コンセントがその一対の差し込み孔
をカバーの表面に沿って並べる形でカバーの基部側の裏
面においてカバーと一体に固着されているので、取り付
け面の壁厚が比較的薄厚であっても取り付けられるとい
う効果を有する。すなわち、コンセントを納装する凹所
を天板の厚み内に設け、コンセントが差し込み孔をカバ
ーの自由端に向かって開口させるとともに、その一対の
差し込み孔をカバーの表面に沿って並べる形でカバーの
基部側の裏面にカバーと一体に固着していることで、机
等の家具の天板のように肉厚が薄くても、その厚み内に
コンセントを収めることができるものであり、引き出し
等の他の機能部に制限を加えることがなく、更には、コ
ンセントの厚みより少し深い凹所でよく、そのため、凹
所を形成する天板の厚みを薄くできて、天板をコンセン
トを設置するがために、必要以上に厚くすることがな
く、天板の厚みを厚くすることで、家具のコストが上昇
したり、重量が重くなることもないという効果を奏する
ものである。しかも、上記コンセントが上記凹所内に収
められて凹所の開口がカバーによって覆われる位置と、
凹所が開放されてコンセントが凹所から引き出される位
置との間でカバーが開閉自在となっているので、プラグ
を取り付け面内に収めた状態でプラグとコンセントとを
接続できしかもプラグとコンセントとの着脱時には凹所
からコンセントを引き出して容易に着脱ができるという
利点を有する。さらに、凹所の開口を覆う開閉自在なカ
バーが設けられているので、プラグ差し込み時において
プラグやコンセントが取り付け面の表面に露出せず、外
観上の収まりがよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図は他の従来例を示
す斜視図、第３図は本考案の一実施例を示すカバーを閉
じた状態の縦断面図、第４図は同上のカバーを開いた状
態の縦断面図、第５図は同上の取り付け例を示す斜視図
である。 １は取り付け面、２は電源コード。３はプラグ、４は栓
刃、５は凹所、６は差し込み孔、７はコンセント、８は
カバーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】家具の天板の取り付け面の表面側に開口し
   電源コードの先端に設けたプラグをその栓刃が取り付け
   面の表面に沿って突出する形で収める凹所が該天板の厚
   み内に設けられ、凹所の開口縁の一端には凹所の開口を
   覆うカバーの一端縁が枢着され、プラグの栓刃が挿入さ
   れる差し込み孔を有するコンセントが差し込み孔をカバ
   ーの自由端に向かって開口させるとともにその一対の差
   し込み孔をカバーの表面に沿って並べる形でカバーの基
   部側の裏面においてカバーと一体に固着されることによ
   り、上記コンセントが上記凹所内に収められて凹所の開
   口がカバーによって覆われる位置と、凹所が開放されて
   コンセントが凹所から引き出される位置との間でカバー
   が開閉自在となった電線接続装置。