JPH0636899U - 光ファイバを用いた周囲の音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用立体置物 - Google Patents

光ファイバを用いた周囲の音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用立体置物

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JPH0636899U
JPH0636899U JP7719992U JP7719992U JPH0636899U JP H0636899 U JPH0636899 U JP H0636899U JP 7719992 U JP7719992 U JP 7719992U JP 7719992 U JP7719992 U JP 7719992U JP H0636899 U JPH0636899 U JP H0636899U
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circuit
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light
figurine
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Inventor
川 ヤ ス 子 山
周 司 畠
Original Assignee
株式会社ジャルコ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 予測したり慣れてしまうことのない点光パタ
ーンをとることができる光ファイバによる点滅を有する
立体像等の置物の提供。 【構成】 複数本の光ファイバを動物,植物,建造物等
を模した立体像に倣った立体形態をなすと共に、光ファ
イバの前端面の光点が立体形態の輪郭や所要部位に位置
するように形成し、光ファイバの後端を複数に分けてそ
れぞれ結束して受光面に形成して成る光ファイバによる
立体像と、光ファイバによる立体像における一つの結束
後端面に対向させた光源ランプの光源に音楽等に合せた
電気信号を発生・伝達し、光源を点滅させる電気的回路
から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の光ファイバを束ねたり並べたりして動物や植物、或は、建造物 などを、その光ファイバの先端面が造形した動物等の輪郭や所要部位に位置する ように造形すると共に、前記光ファイバの後端側を複数の束に結束して受光面と する一方、束ねられた光ファイバの後端受光面にそれぞれ対向させて適宜発光体 による光源ランプを設け、これらの光源ランプを、演奏されたり放送される等に よって周囲に流れている音楽に含まれる全周波数成分の中から、例えば、ドラム などの低い周波数の音やシンバルなどの高い周波数の音、或いは、歌声などの変 化に合わせて点滅させることにより、前記光ファイバの前端面による光点を点滅 させるようにした観賞用立体置物(以下、置物という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように光ファイバ1の下端側を結束してベ−スとなる箱体3 等の上に立設して上端側を半放射状に開かせ、各ファイバの先端を光点1aとする 一方、結束した下端面を受光面1bとして、この受光面1bに光源装置のランプ2aを 当てがうことにより、前記の各光点1aを点光させるようにした置物Tが知られて いる。そして、上記光源装置は、そのランプ2aと受光面1bの間に、モ−タ2bで回 転させられる光透過性の色提示板2cを配置し、ランプ2aの色を着色するなどして 受光面1bに供給することにより、前記光点1aを異なる彩に点光させるようにして いる。尚、2dは商用電源用プラグである。電源は電池式となったものもある。
【0003】 しかし乍ら、従来の光ファイバ1により形成した多数の光点1aを有する置物T は、光源ランプ2aの点灯又は色提示板2cによる遮光によって、各光点1aが一斉に 点滅するか点灯しているだけであるため、すぐに眼が慣れてしまって斬新さを維 持できないという問題がある。また、各光点1aが色提示板2cの作用で異なる色彩 によって点光したり点滅するものでは、単色点光のものよりは変化のある点光状 態に接することができるが、これでも点光パタ−ンが一定でしかないため比較的 単時間で慣れてしまうという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案が解決しようとする課題は、予測したり慣れてしまうことのな い点光パタ−ンをとることができる光ファイバによる点滅光点を有する立体像等 の置物を提供することをその課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案の一の構成は、複数本の 光ファイバを動物,植物,建造物等を模した立体像に倣った立体形態をなすと共 に、前記光ファイバの前端面の光点が前記立体形態の輪郭や所要部位に位置する ように形成する一方、当該光ファイバの後端を複数に分けてそれぞれ結束して形 成して受光面に成る光ファイバによる立体像と、予め任意に設定された所定周波 数のみをパスさせるバンドパスフィルタと前記フィルタに接続されてそのフィル タ出力を増幅するアンプと該アンプに接続されてその直流成分を取出す検波回路 と該検波回路に接続され前記フィルタの設定周波数成分を基準にして検波回路か らの出力電圧を安定させる時定数回路と、該時定数回路に接続された電圧比較回 路と該比較回路に接続され当該回路の出力によって点灯されると共に前記光ファ イバによる立体像における一つの受光面に対向させた光源ランプとを前記光ファ イバにより形成した立体像上の光点に対する一つのチャンネルの光源手段として 設け、かつ、この光源手段を前記光ファイバによる受光面の数に対応させて複数 チャンネル分設け、前記各チャンネルの光源手段における前記バンドパスフィル タの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成した光源装置とから成り、この入 力点にオ−ディオ機器などからの電気的な音楽信号を入力させ、前記各チャンネ ルのバンドパスフィルタの夫々のパス周波数を、可聴周波数帯域内において基本 的に互に重複しない中心周波数分布となるように任意に予め設定することにより 、各チャンネルのバンドパスフィルタをパスした各帯域の音楽信号により得られ る各電圧比較回路の出力によって各チャンネルの出力回路を駆動し各チャンネル の光源ランプを点灯させることにより、前記立体像に形成された光ファイバによ る光点を周囲の音楽等に合わせて点滅するさせるようにしたことを特徴とするも のである。
【0006】 また、上記構成に代えて本考案の課題をより顕著に解決することを目的として なされた本考案の他の構成は、複数本の光ファイバを動物,植物,建造物等を模 した立体像に倣った立体形態をなすと共に、前記光ファイバの前端面の光点が前 記立体形態の輪郭や所要部位に位置するように形成する一方、当該光ファイバの 後端を複数に分けてそれぞれ結束して受光面に形成して成る光ファイバによる立 体像と、バッファアンプとこのバッファアンプに接続されたデジタル出力信号を 発生するロック状態検出回路を具備したPLL回路と該PLL回路に接続された 時定数回路と該時定数回路に接続された出力回路と該出力回路に接続され当該回 路の出力によって点灯されると共に前記光ファイバによる立体像における一つの 結束後端面に対向させた光源ランプとを前記立体像上の光点に対する一つのチャ ンネル光源手段として設け、かつこの光源手段を前記ファイバの結束後端の数に 対応させて複数チャンネル分設け、前記各チャンネルの光源手段における前記バ ッファアンプの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成した光源装置とから成 り、この入力点にオ−ディオ機器などから電気的な音楽信号を入力させ、前記各 チャンネルのPLL回路の夫々の自走周波数並びにキャプチャ−レンジの幅を、 それらが各PLL回路において基本的に重複しない周波数分布状態であって且つ 人間の可聴周波数帯域内となるように任意で予め設定すると共に、前記音楽信号 を構成する全周波数成分の中で、任意に設定した前記の各キャプチャ−レンジの 夫々の幅に対応した特定の周波数範囲にのみ前記各PLL回路が夫々にロック状 態になるようにしておくことにより、前記の各PLL回路が夫々に具備するロッ ク状態検出回路からの出力信号を前記時定数回路各々で積分して得られる安定し た信号によって各出力回路を駆動し各チャンネルの光源ランプを点灯させること により、前記立体像に形成された光ファイバによる光点を周囲の音楽等に合わせ て点滅させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】 次に、本考案装置の実施の一例を図1により説明する。 図4は本考案置物の一例の概念構成を示すブロック図で、多数本の光ファイバ 1の下半側を箱体3に植設した形で設け、各光ファイバ1の先端を光点1aとする 一方、各光ファイバ1の後端側を幾つかに分けて、図では3個に分けて結束し、 3個の受光面1bを形成し、各受光面1bの対向側に、光源ランプ21aの前面を配設 する点で、従来のものと一部共通した面はあるが、以下に述べる点で相違してい る。
【0008】 即ち、図5の従来置物では、光源ランプ2aは1個である、これを換言すれば、 光ファイバ1の後端側は一つの束に結束された1個の受光面1bに形成されている が、本考案置物では、光源ランプ21aの数が2個以上の複数であること、及び、 従って、各ランプ21aの前面側に各光ファイバ1の後端を位置付けるため、光フ ァイバ1はいくつかの束、原則的には、光源ランプ21aの数と同じ数の束に分け て結束されて複数の受光面1bに形成されている点である。また、本考案置物では 、光源ランプ21aと光ファイバ1の結束後端面、受光面2bの間に色フィルタ21cを 挿入することもある。この場合のフィルタ21cは固定すれば足りるが、複数色の フィルタを回転させるようにしてもよい。そして、各光源ランプ21aは、このあ と説明する周囲の音楽等による音に合せて作動するランプ点滅回路の機能ブロッ クFBにおける各出力回路13(又は26)に接続されているから、次にランプ点滅 回路について説明する。
【0009】 図1は、本考案の観賞用置物の背端,背面等に配設された複数の光源ランプ21 aを周囲の音などの周波数に反応させて点滅させる本考案置物における光源ラン プの点滅回路の一例を示す機能ブロック図である。図1において、20Lはロ−パ スフィルタ、21はアンプ、22は検波回路、23は時定数回路、24は電圧比較回路、 25は電圧比較回路24の基準用設定電圧、26は出力回路、21aは光源ランプで、こ れらによりある帯域の音、ここでは低周波数に対応した一のチャンネルにおける 光源ランプ21aの点滅回路の機能ブロックFB1を構成する。而して、図中、20L ,20H,20Bはいずれもバンドパスフィルタであるが、いずれのフィルタもパスさ せる周波数帯域は異なっている。そして、各フィルタ20B,20Hはそれぞれその後 段側に上記一のチャンネルと同じランプ点滅回路の機能ブロックを有し、夫々の チャンネルのパス帯域周波数に対応して各チャンネルのランプ21aを点滅させる ための機能ブロックFB2,FB3に形成されている。尚、Inは電気的音楽信号の 入力点で、以上により本考案における光源装置21Aの一例を形成する。
【0010】 上記図1の本考案置物におけるランプ点滅回路において、オ−ディオ機器Adな どから任意に選択した音楽による電気的な音楽信号を入力点Inに加えると、該信 号は、ロ−パスフィルタ20Lと、それぞれにパス帯域が異なるバンドパスフィル タ20Bとハイパスフィルタ20Hに並列的に伝わり、各チャンネルのフィルタ20H〜2 0Lに夫々に設定している各々の周波数帯域に区別される。このとき、最初に入力 された音楽信号は各チャンネルのフィルタ20H〜20Lの構成要素であるLCRの交 流抵抗成分により減衰するため、夫々のフィルタ20L,20B,20Hの後段に夫々に 接続されている各アンプ21により前記信号を増幅する。そして各アンプ21の出力 を各検波回路22を通過させ直流成分にし、後段の各時定数回路23により直流の電 圧レベルに変換する。
【0011】 各チャンネルの時定数回路23では、入力点Inに加えられる電気的な音楽信号の 周波数が前々段の各フィルタ20L〜20Hに設定したそれぞれの中心周波数に近づく に従い、当該各回路22の出力電圧レベルが安定化され上昇する。これを換言する と、入力点Inに加えられる音楽に含まれている全周波数成分の中で、前記の各フ ィルタ20L〜20Hの中心周波数に近い周波数が有るときには、各フィルタ20L〜20H におけるそれぞれの時定数回路23の出力電圧が上昇することを示している。そし て、上記の各時定数回路23の出力電圧を、次段の各電圧比較回路24に入力し予め 設定された夫々の基準電圧25と比較を行い、前記出力電圧が基準電圧を超えてい るとき該当する出力回路26を作動させて、その出力回路26に接続された光源ラン プ21aを点灯させるようにしている。出力回路26が作動されないときは前記ラン プ21aは滅灯している
【0012】 従って、上述した本考案置物におけるランプ点滅回路の機能ブロックの一例に よれば、各チャンネルのフィルタ20L〜20Hの夫々の中心周波数を、例えば、ドラ ムやシンバルの音などの周波数帯域に夫々設定しておくことにより、前記ドラム やシンバルの音に合わせて各光源ランプ21aが点滅することになるのである。な お、ここで使用されるフィルタ20L〜20Hが汎用的なものでマイナス6dB/oct特性 程度のものであるときは、各チャンネルのランプ21aを確実に点滅させることが できることを条件にすると、人の可聴周波数範囲(約20Hz〜20KHz)を例えば3 分割程度、つまり、3チャンネル程度にしか分けることができない。しかし、3 チャンネル程度の分割であると、各ランプ21aの点滅状態の視覚的印象に音楽の 音に同調したメリハリ感が少ない。このような点を改善するため本考案では各ア ンプ21の増幅率を上げたり、各電圧比較回路24の精度を上げて、実質マイナス18 dB/oct特性程度の各帯域フィルタ20L〜20Hを用いることにより、前記可聴周波数 範囲を5分割程度に分けることがある。このようにすると、本考案置物の一例は 、音楽の周波数帯域に対応して光源用の複数ランプ21aを点滅動作させることが できるので、従来の置物のように、点灯したままの光源ランプを用いたり、或は 、ランプにバイメタル接点を組込んでこの作用により単に点滅するだけの光源ラ ンプを用いても、従来の置物に比べはるかに興趣の高い光点の点滅状態を実現で きる。
【0013】 上記説明において、本考案置物における光源ランプ用の点滅回路によって点滅 作動させられる光源ランプ21aは、各チャンネルとも同色のものを用い、必要が あれば、各光源ランプ21aの前面に色フィルタ21cを設ければ足りるが、各チャン ネルのランプ21aごとに異なる発色のランプを用いるようにしてもよい。各ラン プ21aの配色態様をどのようにするか、或は、光源ランプ21aと光ファイバ1の結 束後端面、即ち、受光面1bの間に色フィルタを用いるかどうかは任意である。し かし、音楽に含まれる可聴周波数帯域を更に細分し、細分化された各帯域の周波 数に対応して多数の光源ランプ21aを点滅させることができれば、上記の興趣に 満ちた本考案置物における光点1aの点滅の状況は一段と魅力的なものになると考 えられる。
【0014】 そこで、本考案の考案者らが鋭意研究した結果、実用上、光源用のランプ21a を確実に点滅させられることを条件に、人の可聴波数範囲(約20Hz〜20KHz)を 、例えば10チャンネル程度に分割することが可能で、しかも、各チャンネルの個 々のランプにメリハリの効いた点滅動作を行なわせることができる一方で、回路 構成は実部品点数を減じて簡潔なものとし、且つ低コストで任意の音楽(音の周 波数)に合わせた点滅動作をする観賞用置物の表示面に配設される光ファイバに よる光点の光源ランプの点滅回路を完成することができたので、次に、この実施 例について図2,図3により説明する。
【0015】 図2において、10はバッファアンプ、11はPLL回路で、この回路11は図3に 示すように、位相比較器11aの入力端にバッファアンプ10の出力端を接続し、当 該回路11がロック状態にあることを検出するためのロック状態検出回路11dを具 備している。12は前記PLL回路11に接続した時定数回路で、前記ロック状態検 出回路11dにおいて検出されるロック状態の検出出力信号を積分して電圧レベル の信号にし次段の回路に出力する。13は前記時定数回路12に接続され、該回路12 の出力信号によって駆動される出力回路、21aは該出力回路13に接続された光源 ランプで、駆動している出力回路13により点灯させられる。この実施例の本考案 装置において光源ランプ21aには、その発光方式を問わず、可視光線を放射でき るものであれば、あらゆる発光体を用いることができる点は、先の実施例と同じ である。ランプ21aとしては、例えば、白熱灯は勿論、ネオンサイン管や蛍光灯 管等の放電管、或は、LEDなどの発光体を用いることができるのである。また 、出力回路13は光源ランプ21aの発光方式に対応した回路構成となることは勿論 である。更には、バイメタル式の接点を有する自己点滅型ランプを用いてもよい 。
【0016】 図2に示した本考案置物における別例の点滅回路では、上記バッファ回路10か ら光源ランプ21aまでの機能ブロックにより、可聴周波数帯域を、例えば、10分 割した中の特定周波数に対する1チャンネルのランプ点滅ブロックFBとして形 成する。従って、音楽信号の可聴周波数帯域を、例えば、10分割した中の個々の 特定周波数乃至はその範囲に対して例えば10個の光源ランプを点滅させる回路を 構成するには、上記の光源ランプ用点滅回路の機能ブロックFBが全部で10チャ ンネル並設されることとなる。
【0017】 図2に示した本考案置物における光源ランプ21aの点滅回路の機能ブロックで は、これからの説明並びに図面表示の便宜のため、中間部分の点滅回路を省略し て上記光源ランプ点滅用の機能ブロックFBが4つのチャンネル分を示すブロッ クFB1,FB2,FB3,FB10として表わされている。従って、図2において 同一符号はすべて同一の機能ブロックである。また、図2の点滅回路の機能ブロ ックでも、上記各ブロックにおける各バッファアンプ10の入力端をまとめて1つ の信号入力点Inを形成して本考案置物の光源装置を形成し、この入力点Inにオ− ディオ機器Adなどによる電気的音楽信号を入力するようにしているが、この点は 先の実施例と同じである。
【0018】 上記の本考案置物における光源装置21Aの別例では、信号入力点Inに入力する 音楽信号に含まれる可聴周波数帯域(約20Hz〜20KHz)において、原則として互 に重複することのないのように分割した周波数の範囲に対応し、夫々の光源ラン プ点滅用の機能ブロックFB〜FB10の各光源ランプ21aが個々に点滅制御され るので、この点について以下に説明する。
【0019】 図2の本考案置物における光源ランプの点滅回路では、夫々のランプ点滅用の 機能ブロックFB〜FB10が具備している図3に示す各PLL回路11において、 夫々の電圧制御発振器11b(以下、VCOという)の自走周波数f2を、例えば、1 00Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,6KHz,8KHz,15KHz,18KHzに設定すると 共に、これらの各自走周波数に対するキャプチャ−レンジを夫々のPLL回路に 設定する。なお、各キャプチャ−レンジは、できるだけ小さく設定し、夫々のP LL回路同士において作動する周波数の範囲が重複しないように調整する。この キャプチャ−レンジの幅は、VCO11bの制御電圧V2を可変抵抗器を用いてレベ ル調整したり、該VCO11bの発振特性を変えることなどにより調整する。図3 において、11aはバッファアンプ10から入力する音楽信号の入力周波数f1とVC O11bの出力周波数f2との位相をリアルタイムで比較する位相比較器、11cはル− プフィルタで、位相比較器11aの出力V1を積分して直流成分の正,負の出力電圧V 2 を発生する。この出力電圧V2がVCO11bの制御電圧となる。尚、C1,R1はVC O11bが具備するコンデンサと抵抗である。
【0020】 図3に示すPLL回路11は、ロック状態であると、そのVCO11bが位相比較 器11a入力周波数f1を追従するように、ル−プフィルタ11cの出力V2によって制御 されるが、位相比較器11aの入力周波数f1がそのロックレンジから外れると、追 従動作は行なえない。つまり、ル−プフィルタ11cの出力V2は発生しない状態と なる。
【0021】 従って、ル−プフィルタ11cの出力V2があるかないかを検知していれば、当該 PLL回路11がロック状態か非ロック状態かを検出することが出来る。11dは各 PLL回路11に付設したロック状態検出回路で、この回路11dの出力によって各 PLL回路11のロック状態を検出し、この検出信号が各時定数回路12に入力され る。
【0022】 而して、各チャンネルの光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10にお ける夫々のPLL回路11のVCO11bには、可聴周波数帯域内で夫々に異なる自 走周波数とキャプチャ−レンジが予め設定されているので、各チャンネルのPL L回路11のロック状態の検出は、夫々に異なる周波数の範囲において検出される こととなる。このようにしてチャンネルにおける夫々のPLL回路11ごとに異な る周波数の範囲で、そのロック状態が検出されると、その出力信号は夫々の時定 数回路12においてそれぞれ積分され、この積分された信号が夫々の出力回路13を 駆動して個々に各チャンネルの光源ランプ21aを点灯させるのである。
【0023】 このように各光源ランプ21aの点灯は、各光源ランプ点滅ブロックFB1〜FB 10 におけるPLL回路11がロック状態にあるときのみなされるため、各PLL回 路11が非ロック状態であれば各チャンネルのランプ14は点灯せず、滅灯している 。
【0024】 そして、各光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10には、オ−ディオ 機器Ad等から同一の音楽信号が入力点In,各バッファアンプ10を経由して入力す るが、上記の各チャンネルのPLL回路11ごとに設定した自走周波数とキャプチ ャ−レンジが異なるため、前記各チャンネルにおける各光源ランプ21aはそれぞ れに異なった点滅態様により点滅する。
【0025】 上記実施例においては、各チャンネルのPLL回路11のVCO11bの自走周波 数を単に重複しないように設定したが、本考案置物における光源ランプの点滅回 路ではVCO11bの自走周波数を、例えば440Hzを基準にした十二平均律音階に設 定すると共に、キャプチャ−レンジの幅を、各PLL回路11の諸動作に影響のな い範囲で狭く設定することができる。このようにすると入力点Inから入力する音 楽信号の音楽中で使用されている前記十二平均律音階に対応した各チャンネルの 光源ランプ21aの点灯を実現できる。このことは、各チャンネルの光源ランプ21a の点灯が音楽中の十二平均律音階とほぼ同期したものとなるので、音楽と置物輪 郭上等で点滅する光点のハ−モニ−を実現できることを意味する。
【0026】 図1,図2に示した実施例は、いずれも点滅回路の入力点Inにオ−ディオ機器 Adの音楽信号の出力端を接続することにより、音楽信号の入力をしたが、本考案 置物では、前記点滅回路の入力点Inに代え、又は、この入力点Inを切替回路4を 通して切替可能にしてマイクロホンMcを内蔵又は外付け型で設けるようにして もよい。尚、このマイクロホンMcはマイクアンプを具備したものである。この 構成をとることにより、スピ−カ等からクリスマスツリ−の周囲で外部に流され ている音を前記マイクロホンでピックアップして音楽信号に変換し、これを本考 案置物における各光点1aを点滅させるための入力音楽信号とすることができる。
【0027】 なお、上記のようなマイクロホンMcを具備した本考案置物を車輌等に搭載す る場合、様々な振動を当該マイクロホンMcが捨い、音楽の音のピックアップミ スを惹起することがあるので、これを防止乃至は抑制するため、当該マイクロホ ンMcとこのマイクロホンMcに当接する部材の間に、適宜ダンピング材などに よる振動緩衝材をかませるとよい。本考案における車輌搭載型の置物は、車内用 であれば、運転や乗車に支障のない大きさのものとし、PRや宣伝,広告等のた め貨物車の荷台等に搭載するものはそれに見合った大きさのものとする。これら の大きさの違いによって、当然のこと乍ら電源ランプの使用個数等も異なってく る。
【0028】 上述の本考案は置物における光源ランプの点滅回路で、入力する音楽信号の互 に異なる周波数の範囲に夫々に対応させて光源用のランプを点滅させるようにし たが、本考案では上記の各出力回路13,26に、夫々の光源ランプ21aと並列接続 で、本考案置物の外部にモ−タや別の点滅ランプなどを接続するための外部出力 端子(図示せず)を設けるようにしてもよい。このようにすると、本考案置物の 光点1aを点滅させる各光源ランプ21aの点滅に加え、それと同期して外部ランプ の点滅や外部モ−タに駆動される別の可動ディスプレイなどを本考案の置物の光 点1aの点滅と同期させて作動させることができる。
【0029】 一方、上記の本考案置物の光源ランプの点滅回路はその入力点Inの手前に光, 電波,赤外線を伝送媒体とする音楽信号の伝送機器を接続できる受信専用アダプ タ(図示せず)を設け、この伝送機器を経由した音楽信号を入力点Inに加えるよ うにしてもよい。このようにすることにより、本考案置物における点滅回路の入 力点に加える音楽信号の形式を拡張することができるうえ、同一場所に本考案置 物を何枚も併設したときでも一つの送信アダプタ(図示せず)からの信号を同時 に受信させることにより簡易さも補えるため、利用範囲が一段と拡大する。
【0030】
【考案の効果】
本考案は以上の通りであって、バンドパスフィルタ又はPLL回路を利用して 、音楽信号の可聴周波数帯域の周波数を、重複することのない複数の周波数分布 に対応させて観賞用置物の点滅光点用の光源ランプを点滅させるようにしたので 、従来の全く点滅しない光源ランプや外部の音等とは無関係に点滅等をする光源 ランプを使用した光ファイバを用いた観賞用置物の光点の点灯や点滅に比べ、外 部や周囲に流れる様々な音楽や音に反応した点滅状態を実現した観賞用置物を提 供することができる。
【0031】 また、PLL回路を用いた本考案置物の点滅回路では、使用するPLL回路が IC等によって1チップ化されているため容易かつ低コストで入手できるので、上 記利点は更に助長される。更に、作動条件の設定や変更が容易になし得るPLL 回路の特性を利用して光源用のランプを点滅させるため出力回路を駆動するので 、PLL回路の作動特性を種々設定,変更することにより、光源ランプの点滅に よって点滅する光点の点滅バリエ−ションや点滅モ−ドを従来の観賞用置物では 実現できない多岐,多様に亘るようにすることが容易に可能になるから、本考案 は光ファイバの先端面を立体像の上に適宜配置した光点を有する観賞用置物、例 えば、花や動物、或は、建造物を造形した観賞用置物としてきわめて有用である 。
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の光ファイバを束ねたり並べたりして動物や植物、或は、建造物 などを、その光ファイバの先端面が造形した動物等の輪郭や所要部位に位置する ように造形すると共に、前記光ファイバの後端側を一又は複数の束に分けてそれ ぞれ結束して受光面とする一方、束ねられた光ファイバの後端受光面にそれぞれ 対向させて適宜発光体による光源ランプを設け、これらの光源ランプを、演奏さ れたり放送される等によって周囲に流れている音楽に含まれる全周波数成分の中 から、例えば、ドラムなどの低い周波数の音やシンバルなどの高い周波数の音、 或いは、歌声などの変化に同調させて点灯又は点滅させることにより、前記光フ ァイバの先端面による光点を点滅させるようにした観賞用立体置物(以下、置物 という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、光ファイバ1の下端側を結束してベースとなる箱体 3等の上に立設若しくは植設して上端側を半放射状に開かせ、又は、立体像を形 作り各光ファイバ1の先端を光点1aとする一方、結束した下端面を受光面1b として、この受光面1bに光源装置2の光源ランプ2aを当てがうことにより、 前記の各光点1aを点光させるようにした置物Tが知られている。そして、上記 光源装置2は、その光源ランプ2aと受光面1bの間に、例えば、赤色,黄色, 緑色等の透光性の着色板2cを有する円板状の色提示板2eを配設し、この色提 示板2eをモータ2bにより適宜速度で回転させるように構成し、前記色提示板 2eを回転させ乍ら光源ランプ2aを連続点灯させておくことにより、前記光フ ァイバ1の先端による光点1aが順次色を変え乍ら点灯したり、或は、前記色提 示板2eの遮光部分の作用により点滅するようにしている。尚、2fは電源ブロ ック、2dは商用電源用プラグであるが、電源が電池のものもある。
【0003】 しかし乍ら、従来の光ファイバ1により形成した多数の光点1aを有する置物 Tは、光ファイバ先端の各光点において観察される点光の点灯又は点滅状態が、 点光する色に一定の変化がある程度であったり、或は、その変化と点滅の組合せ であるため、前記光点による点光態様のパターンが一様になって観賞者にすぐ慣 れられてしまい、斬新で興趣豊かな点光状態の印象を維持することができないと いう難点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案が解決しようとする課題は、置物の光ファイバ先端の光点を周 囲の音楽等による音、或は、任意に選択して供給する音楽等の音に同調的に反応 して変化のある躍動的な点灯、或は、点滅等の作動をすることができるようにし 、且つ、予測したり慣れてしまうことのない点光パターンをとることができる光 ファイバを利用した点滅光点を有する立体像等の置物を提供することをその課題 とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案の構成の一つは、複数本 の光ファイバを動物,植物,建造物等を模した立体像に倣った立体形態をなすと 共に、前記光ファイバの先端面の光点が前記立体形態の輪郭や所要部位に位置す るように形成する一方、当該光ファイバの後端を一又は複数に分けてそれぞれ結 束して受光面に形成して成る光ファイバによる立体像と、予め任意に設定された 所定周波数のみをパスさせるバンドパスフィルタと前記フィルタに接続されてそ のフィルタ出力を増幅するアンプと該アンプに接続されてその直流成分を取出す 検波回路と該検波回路に接続され前記フィルタの設定周波数成分を基準にして検 波回路からの出力電圧を安定させる時定数回路と、該時定数回路に接続された電 圧比較回路と該比較回路に接続され当該回路の出力によって点灯されると共に前 記光ファイバによる立体像における一つの受光面に対向させた光源ランプとを前 記光ファイバにより形成した立体像上の光点に対する一つのチャンネルの光源手 段として設け、かつ、この光源手段を前記光ファイバによる受光面の数に対応さ せて一又は複数チャンネル分設け、前記各チャンネルの光源手段における前記バ ンドパスフィルタの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成した光源装置とか ら成り、この入力点にオーディオ機器などからの電気的な音楽信号を入力させ、 前記各チャンネルのバンドパスフィルタの夫々のパス周波数を、可聴周波数帯域 内において基本的に互に重複しない中心周波数分布となるように任意に予め設定 することにより、各チャンネルのバンドパスフィルタをパスした各帯域の音楽信 号により得られる各電圧比較回路の出力によって各チャンネルの出力回路を駆動 し各チャンネルの光源ランプを点滅させることにより、前記立体像に形成された 光ファイバ先端面の光点を周囲の音楽等に合わせて点滅させるようにしたことを 特徴とするものである。
【0006】 また、上記構成に代えて本考案の課題をより顕著に解決することを目的として なされた本考案の他の構成は、複数本の光ファイバを動物,植物,建造物等を模 した立体像に倣った立体形態をなすと共に、前記光ファイバの先端面の光点が前 記立体形態の輪郭や所要部位に位置するように形成する一方、当該光ファイバの 後端を一又は複数に分けてそれぞれ結束して受光面に形成して成る光ファイバに よる立体像と、バッファアンプとこのバッファアンプに接続されたデジタル出力 信号を発生するロック状態検出回路を具備したPLL回路と該PLL回路に接続 された時定数回路と該時定数回路に接続された出力回路と該出力回路に接続され 当該回路の出力によって点灯されると共に前記光ファイバによる立体像における 一つの結束後端面に対向させた光源ランプとを前記立体像上の光点に対する一つ のチャンネル光源手段として設け、かつ、この光源手段を前記ファイバの結束後 端の数に対応させて一又は複数チャンネル分設け、前記各チャンネルの光源手段 における前記バッファアンプの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成した光 源装置とから成り、この入力点にオーディオ機器などから電気的な音楽信号を入 力させ、前記各チャンネルのPLL回路の夫々の自走周波数並びにキャプチャー レンジの幅を、それらが各PLL回路において基本的に重複しない周波数分布状 態であって且つ人間の可聴周波数帯域内となるように任意に予め設定すると共に 、前記音楽信号を構成する全周波数成分の中で、任意に設定した前記の各キャプ チャーレンジの夫々の幅に対応した特定の周波数範囲にのみ前記各PLL回路が 夫々にロック状態になるようにしておくことにより、前記の各PLL回路が夫々 に具備するロック状態検出回路からの出力信号を前記時定数回路各々で積分して 得られる安定した信号により各出力回路を駆動して各チャンネルの光源ランプを 点滅させることにより、前記立体像に形成された光ファイバ先端面の光点を周囲 の音楽等に合わせて点滅させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】
次に、本考案装置の実施の一例を図1,図4により説明する。 図4は本考案置物の一例の概念構成を示すブロック図で、多数本の光ファイバ 1の下半側を箱体3に立設若しくは植設した形で設け、各光ファイバ1の先端を 光点1aとする一方、各光ファイバ1の後端側を一つ又は幾つかの束にそれぞれ 分けて、図では3個に分けて結束し、3個の受光面1bを形成し、各受光面1b の対向側に、光源ランプ21aの前面を配設する点は図5における従来のものと 部分的に共通しているが、以下に述べる点で相違している。
【0008】 即ち、図5の従来置物では、光源ランプ2aは1個であり、且つ、常時点灯し ている、これを換言すれば、光ファイバ1の後端側は一つの束に結束された一つ の受光面1bに形成されているが、本考案置物では図4に示す通り、光源ランプ 21aの数が一又は二個以上の複数であること、従って、各光源ランプ21aの 前面側に各光ファイバ1の後端を位置付けるため、光ファイバ1は一つ又は幾つ かの束、原則的には、光源ランプ21aの数と同じ数の束に分けてそれぞれ結束 され一又は複数の受光面1bに形成されている点、及び、光源ランプ21aは全 て常時点灯させない点である。また、本考案置物では、光源ランプ21aと光フ ァイバ1の結束後端の受光面2bの間に色フィルタ21cを挿入することもある が、この場合の色フィルタ21cは固定設置すれば足りるが、複数色のフィルタ を従来の置物と同様に回転させるようにしてもよく、いずれの設置方法でもよい 。そして、各光源ランプ21aは、このあと説明する周囲の音楽等による音に合 わせて作動する光源ランプ点滅回路の機能ブロックFBにおける各出力回路13 (又は26)に接続されているから、次に光源ランプ点滅回路について説明する 。
【0009】 図1は、本考案の観賞用置物内部の光ファイバ後端の受光面2bに対向させて 配設された複数の光源ランプ21aを周囲の音などの周波数に反応させて点滅さ せる本考案置物における光源ランプの点滅回路FBの一例を示す機能ブロック図 である。図1において、20Lはローパスフィルタ、21はアンプ22は検波回 路、23は時定数回路、24は電圧比較回路、25は電圧比較回路24の比較用 基準として設定された基準電圧、26は出力回路、21aは光源ランプで、これ らによりある帯域の音、ここでは低周波数に対応した一つのチャンネルにおける 光源ランプ21aの点滅回路の機能ブロックFBを構成する。而して、図中、 20Hはハイパスフィルタ,20Bはバンドパスフィルタであるが、20Lを含 めていずれのフィルタもパスさせる周波数帯域は異なっている。そして、各フィ ルタ20B,20Hはそれぞれその後段側に上記一つのチャンネルと同じ光源ラ ンプ点滅回路の機能ブロックを有し、夫々のチャンネルのパス帯域周波数に対応 して各チャンネルの光源ランプ21aを点滅させるための機能ブロックFB, FBに形成されている。尚、Inは電気的音楽信号の入力点で、以上により本 考案における光源装置21Aの一例を形成する。
【0010】 上記図1の本考案置物における光源ランプ点滅回路において、オーディオ機器 Adなどから任意に選択した音楽による電気的な音楽信号を入力点Inに加える と、該信号は、ローパスフィルタ20Lと、それぞれにパス帯域が異なるバンド パスフィルタ20Bとハイパスフィルタ20Hに並列的に伝わり、各チャンネル のフィルタ20H〜20Lに夫々に設定している各々の周波数帯域に区別される 。このとき、最初に入力された音楽信号は各チャンネルのフィルタ20H〜20 Lの構成要素であるLCRの交流抵抗成分により減衰するため、夫々のフィルタ 20L,20B,20Hの後段に夫々に接続されている各アンプ21により前記 信号を増幅する。そして各アンプ21の出力を各検波回路22を通過させ直流成 分にし、後段の各時定数回路23により直流の電圧レベルに変換する。
【0011】 各チャンネルの時定数回路23では、入力点Inに加えられる電気的な音楽信 号の周波数が前々段の各フィルタ20L〜20Hに設定したそれぞれの中心周波 数に近づくに従い、当該各回路23の出力電圧レベルが安定化され上昇する。こ れを換言すると、入力点Inに加えられる音楽に含まれている全周波数成分の中 で、前記の各フィルタ20L〜20Hの中心周波数に近い周波数が有るときには 、各フィルタ20L〜20Hにおけるそれぞれの時定数回路23の出力電圧が上 昇することを示している。そして、上記の各時定数回路23の出力電圧を、次段 の各電圧比較回路24に入力し予め設定された夫々の基準電圧25と比較を行い 、この時定数回路23の出力電圧が基準電圧を超えているとき該当する出力回路 26を作動させて、その出力回路26に接続れた光源ランプ21aを点滅させる ようにしている。出力回路26が作動されないときは前記光源ランプ21aは滅 灯している
【0012】 従って、上述した本考案置物における光源ランプ点滅回路の機能ブロックの一 例によれば、各チャンネルのフィルタ20L〜20Hの夫々の中心周波数を、例 えば、ドラムやシンバルの音などの周波数帯域に夫々設定しておくことにより、 前記ドラムやシンバルの音に合わせて各光源ランプ21aが点滅することになる のである。なお、ここで使用されるフィルタ20L〜20Hが汎用的なものでマ イナス6dB/oct特性程度のものであるときは、各チャンネルの光源ランプ 21aを確実に点滅させることができることを条件にすると、人の可聴周波数範 囲(約20Hz〜20KHz) を例えば3分割程度、つまり、3チャンネル程 度にしか分けることができない。しかし、3チャンネル程度の分割であると、各 光源ランプ21aの点滅状態の視覚的印象に音楽の音に同調したメリハリ感が少 ない。このような点を改善するため本考案では各アンプ21の増幅率を上げたり 、各電圧比較回路24の精度を上げて、実質マイナス18dB/oct特性程度 の各帯域フィルタ20L〜20Hを用いることにより、前記可聴周波数範囲を5 分割程度に分けることがある。このようにすると、本考案置物の一例は、音楽の 周波数帯域に対応して複数の光源ランプを点滅動作させることができ変化に富ん でいるので、点光パターンが一様になって観賞者にすぐ慣れられたり、或は、そ の点光パターンを予測されたりすることもなく、従来の置物に比べはるかに興趣 の高い光点の点滅状態を実現できる。また、上記実施例における光源ランプ21 aは、その発光方式を問わず、可視光線を放射できるものであれば、あらゆる発 光体を用いることができる。この場合、出力回路26は光源ランプ21aの発光 方式に対応した回路構成とすることは勿論である。
【0013】 上記説明において、本考案置物における光源ランプ用の点滅回路によって点滅 作動させられる高原ランプ21aは、各チャンネルとも同色のものを用い、必要 があれば、各光源ランプ21aの前面に色フィルタ21cを設ければ足りるが、 各チャネルの光源ランプ21aごとに異なる発色のランプを用いるようにしても よい。各光源ランプ21aの配色態様をどのようにするか、或は、光源ランプ2 1aと光ファイバ1の結束後端面、即ち、受光面1bの間に色フィルタを用いる かどうかは任意である。しかし、音楽に含まれる可聴周波数帯域を更に細分し、 細分化された各帯域の周波数に対応して多数の光源ランプ21aを点滅させるこ とができれば、上記の興趣に満ちた本考案置物における立体像輪郭上等の光ファ イバ先端の光点1a点滅の状況は一段と魅力的なものになると考えられる。
【0014】 そこで、本考案の考案者らが鋭意研究した結果、実用上、光源用のランプ21 aを確実に点滅させられることを条件に、人の可聴波数範囲(約20Hz〜20 KHz)を、例えば10チャンネル程度に分割することが可能で、しかも、各チ ャンネルの個々の光源ランプにメリハリの効いた点滅動作を行なわせることがで きる一方で、回路構成は実部品点数を減じて簡潔なものとし、且つ低コストで任 意の音楽(音の周波数)に合わせた点滅動作をする観賞用置物の立体像輪郭上等 に配設される光ファイバによる光点の光源ランプの点滅回路を完成することがで きたので、次に、この実施例について図2,図3により説明する。
【0015】 図2において、10はバッファアンプ、11はPLL回路で、この回路11は 図3に示すように、位相比較器11aの入力端にバッファアンプ10の出力端を 接続し、当該回路11がロック状態にあることを検出するためのロック状態検出 回路11dを具備している。12は前記PLL回路11に接続した時定数回路で 、前記ロック状態検出回路11dにおいて検出されるロック状態の検出出力信号 を積分して電圧レベルの信号にし次段の回路に出力する。13は前記時定数回路 12に接続され、該時定数回路12の出力信号によって駆動される出力回路、2 1aは該出力回路13に接続された光源ランプで、駆動している出力回路13に より点灯させられる。この実施例の本考案装置において光源ランプ21aには、 その発光方式を問わず、可視光線を放射できるものであれば、あらゆる発光体を 用いることができる点は、先の実施例と同じであって、光源ランプ21aとして は、例えば、白熱灯は勿論、ネオンサイン管や蛍光灯管等の放電管、或は、LE Dなどの発光体を用いることができるのである。また、出力回路13は光源ラン プ21aの発光方式に対応した回路構成となることは勿論である。更には、バイ メタル式の自己点滅用接点を内蔵した点滅型ランプを用いてもよい。この場合、 前記バイメタルが作動する前に光源ランプの滅灯コントロールが平均的になされ るため、差し支えなくこの点滅型ランプも用いることができるのである。
【0016】 この図2に示した別例の本考案置物における点滅回路では、上記バッファアン プ10から光源ランプ21aまでの機能ブロックにより、可聴周波数帯域を、例 えば10分割した中の特定周波数に対する1チャンネルの光源ランプ点滅ブロッ クFBとして形成する。従って、音楽信号の可聴周波数帯域を、例えば、10 分割した中の個々の特定周波数乃至はその範囲に対して例えば10個の光源ラン プを点滅させる回路を構成するには、上記の光源ランプ用点滅回路の機能ブロッ クFBが全部で10チャンネル並設されることとなる。
【0017】 図2に示した別例の本考案置物における光源ランプ21aの点滅回路の機能ブ ロックでは、これからの説明並びに図面表示の便宜のため、中間部分の点滅回路 を省略して上記光源ランプ点滅用の機能ブロックFBが4つのチャンネル分を示 すブロックFB,FB,FB,FB10として表わされている。従って、 図2において同一符号はすべて同一の機能ブロックである。また、この図2の点 滅回路の機能ブロックでも、上記各ブロックにおける各バッファアンプ10の入 力端をまとめて1つの信号入力点Inを形成して図4における本考案置物の光源 装置21Aを形成し、この入力点Inにオーディオ機器Adなどによる電気的音 楽信号を入力するようにしているが、この点は先の実施例と同じである。
【0018】 上記別例の本考案置物における光源装置21Aでは、信号入力点Inに入力す る音楽信号に含まれる可聴周波数帯域(約20Hz〜20KHz)において、原 則として互に重複することのないのように分割した周波数の範囲に対応し、夫々 の光源ランプ点滅用の機能ブロックFB〜FB10各光源ランプ21aが個々 に点滅制御されるので、この点について以下に説明する。
【0019】 図2の本考案置物における光源ランプの点滅回路では、夫々の光源ランプ点滅 用の機能ブロックFB〜FB10が具備している図3に示す各PLL回路11 において、夫々の電圧制御発振器11b(以下、VCOという)の自走周波数f を、例えば、100Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,6K Hz,8KHz,15KHz,18KHzに設定すると共に、これらの各自走周 波数に対するキャプチャーレンジを夫々のPLL回路に設定する。なお、各キャ プチャーレンジは、できるだけ小さく設定し、夫々のPLL回路同士において作 動する周披数の範囲が重複しないように調整する。このキャプチャーレンジの幅 は、VCO11bの制御電圧Vを可変抵抗器を用いてレベル調整したり、該V CO11bの発振特性やループフィルタ11cのフィルタ特性を変えることなど により調整する。図3において、11aはバッファアンプ10から入力する音楽 信号の入力周波数fとVCO11bの出力周波数fとの位相をリアルタイム で比較する位相比較器、11cはループフィルタで、位相比較器11aの出力V を積分して直流成分の正,負の出力電圧Vを発生する。この出力電圧Vが VCO11bの制御電圧となる。尚、C,RはVCO11bが具備するコン デンサと抵抗である。
【0020】 図3に示すPLL回路11は、ロック状態であると、そのVCO11bが位相 比較11a入力周波数fを追従するように、ループフィルタ11cの出力V によって制御されるが、位相比較器11aの入力周波数fがそのロックレンジ から外れると、追従動作は行なえない。つまり、ループフィルタ11cの出力V は発生しない状態となる。
【0021】 従って、ループフィルタ11cの出力Vがあるかないかを検知していれば、当 該PLL回路11がロック状態か非ロック状態かを検出することが出来る。11 dは各PLL回路11に付設したロック状態検出回路で、この回路11dの出力 によって各PLL回路11のロック状態を検出し、この検出信号が各時定数回路 12に入力される。
【0022】 而して、各チャンネルの光源ランプ点滅用の機能ブロックFB〜FB10に おいける夫々のPLL回路11のVCO11bには、可聴周波数帯域内で夫々に 異なる自走周波数とキャプチャーレンジが予め設定されているので、各チャンネ ルのPLL回路11のロック状態の検出は、夫々に異なる周波数の範囲において 検出されることとなる。このようにして各チャンネルにおける夫々のPLL回路 11ごとに異なる周波数の範囲で、そのロック状態が検出されると、その出力信 号は夫々の時定数回路12においてそれぞれ積分され、この積分された信号が夫 々の出力回路13を駆動して個々に各チャンネルの光源ランプ21aを点滅させ るのである。
【0023】 このように各光源ランプ21aの点灯は、各光源ランプ点滅ブロックFB〜 FB10におけるPLL回路11がロック状態にあるときのみなされるため、各 PLL回路11が非ロック状態であれば各チャンネルの光源ランプ14は点灯せ ず、滅灯している。
【0024】 そして、各光源ランプ点滅用の機能ブロックFB〜FB10には、オーディ オ機器Ad等から同一の音楽信号を入力点In,各バッファアンプ10を経由し て入力するが、上記の各チャンネルのPLL回路11ごとに設定した自走周波数 とキャプチャーレンジが異なるため、前記各チャンネルにおける各光源ランプ2 1aはそれぞれに異なった点滅態様により点滅する。
【0025】 上記実施例においては、各チャンネルのPLL回路11のVCO11bの自走 周波数を単に重複しないように設定したが、本考案置物における光源ランプの点 滅回路ではVCO11bの自走周波数を、例えば440Hzを基準にした十二平 均律音階に設定すると共に、キャプチャーレンジの幅を、各PLL回路11の諸 動作に影響のない範囲で狭く設定することができる。このようにすると入力点I nから入力する音楽信号の音楽中で使用されている前記十二平均律音階に対応し た各チャンネルの光源ランプ21aの点滅を実現できる。このことは、各チャン ネルの光源ランプ21aの点滅が音楽中の十二平均律音階とほぼ同期したものと なるので、音楽と置物輪郭上等で点滅する光点のハーモニーを実現できることを 意味する。
【0026】 図1,図2に示した実施例は、いずれも点滅回路の入力点Inにオーディオ機 器Adの音楽信号の出力端を接続することにより、音楽信号の入力をしたが、本 考案置物では、図4に示すように、前記点滅回路の入力点Inに代え、又は、こ の入力点Inを切替回路4により切替可能にしてマイクロホンMcを内蔵又は外 付け型で設けるようにしてもよい。尚、このマイクロホンMcはマイクアンプを 具備したものである。この構成をとることにより、スピーカ等から本考案置物設 置場所の周囲で外部に流されている音を前記マイクロホンMcでピックアップし て音楽信号に変換し、これを本考案置物における各光点1aを点滅させるための 入力音楽信号とすることができる。
【0027】 なお、上記のようなマイクロホンMcを具備した本考案置物を車輌等に搭載す る場合、様々な振動を当該マイクロホンMcが捨い、音楽の音のピックアップミ スを惹起することがあるので、これを防止乃至は抑制するため、当該マイクロホ ンMcとこのマイクロホンMcに当接する部材の間に、適宜ダンピング材などに よる振動緩衝材をかませるとよい。本考案置物を車輌搭載用とする場合は、車内 にて運転や乗車に支障のない大きさの置物に形成し、また、広告,宣伝等のため 貨物車輌の荷台に載置するものは、その荷台等に合わせた大きさに形成する。こ れらの場合において、置物の大きさ等に応じて使用する光源ランプの数等が異な ることは当然である。
【0028】 上述の本考案は置物における光源ランプの点滅回路で、入力する音楽信号の互 に異なる周波数の範囲に夫々に対応させて光源ランプを点滅させるようにしたが 、本考案では上記の各出力回路13,26に、夫々の光源ランプ21aと並列接 続で、本考案置物の外部にモータや別のランプなどを接続するための外部出力端 子(図示せず)を設けるようにしてもよい。このようにすると、本考案置物の光 点1aを点滅させる各高原ランプ21aの点滅に加え、それと同期して外部ラン プの点滅や外部モータにより駆動される別の可動ディスプレイなどを本考案の置 物の光点1aの点滅と同期させて作動させることができる。
【0029】 一方、上記の本考案置物の光源ランプの点滅回路はその入力点Inの手前に光 ,電波,赤外線を伝送媒体とする音楽信号の伝送機器を接続できる受信専用アダ プタ(図示せず)を設け、この伝送機器を経由した音楽信号を入力点Inに加え るようにしてもよい。このようにすることにより、本考案置物における点滅回路 の入力点Inに加える音楽信号の形式を拡張することができるうえ、同一場所に 本考案置物を何台も併設したときでも一つの送信アダプタ(図示せず)からの信 号を同時に受信させることにより簡易さも補えるため、利用範囲が一段と拡大す る。
【0030】
【考案の効果】
本考案は以上の通りであって、バンドパスフィルタ又はPLL回路を利用して 、音楽信号の可聴周波数帯域の周波数を、重複することのない複数の周波数分布 に対応させて観賞用置物の点滅光点用の光源ランプを点滅させるようにしたので 、従来の全く点滅しない光源ランプや外部の音等とは無関係に点滅や色が変化す るなどの光源装置を使用した光ファイバを用いた観賞用置物の光点の点灯や点滅 に比べ、外部や周囲に流れる様々な音楽や音に反応した点滅状態を実現した観賞 用置物を提供することができる。
【0031】 また、PLL回路を用いた本考案置物の点滅回路では、使用するPLL回路が IC等によって1チップ化されているため容易かつ低コストで入手できるので、 上記利点は一層助長される。更に、作動条件の設定や変更が容易になし得るPL L回路の特性を利用して光源ランプを点滅させる出力回路を駆動するので、PL L回路の作動特性を種々設定,変更することにより、光源ランプの点滅によって 点滅する光点の点滅バリエーションや点滅モードを従来の観賞用置物では実現で きない多岐,多様に亘るようにすることが容易に可能になるため、本考案は光フ ァイバの先端面を立体像の輪郭上等に適宜配置した光点を有する観賞用置物、例 えば、花や動物、或は、建造物を造形した観賞用置物としてきわめて有用である 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案置物の一例における光源ランプの点滅回
路の一例を示す機能ブロック図。
【図2】本考案置物における光源ランプの点滅回路の別
例を示す機能ブロック図。
【図3】図2の本考案における点滅回路に使用するPL
L回路の一例の機能ブロック図。
【図4】本考案による観賞用置物の概念構成を示すブロ
ック図。
【図5】従来の観賞用置物の一例の概念構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
20L ロ−パスフィルタ 20B バンドパスフィルタ 20H ハイパスフィルタ 21 アンプ 22 検波回路 23 時定数回路 24 電圧比較回路 25 基準電圧 26 出力回路 31a 光源ランプ 10 バッファアンプ 11 PLL回路 12 時定数回路 13 出力回路 1 光ファイバ 2 光源装置 3 箱体 FB 光源ランプ点滅用の機能ブロック In 入力点 Ad オ−ディオ機器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 光ファイバを用いた周囲の音楽等
に合わせて光る点滅光点を有する観賞用立体置物
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案置物の一例における光源ランプの点滅回
路の一例を示す機能ブロック図 。
【図2】本考案置物における光源ランプの点滅回路の別
例を示す機能ブロック図。
【図3】図2の本考案における点滅回路に使用するPL
L回路の一例の機能ブロック図 。
【図4】本考案による観賞用置物の概念構成を示すブロ
ック図。
【図5】従来の観賞用置物の一例の概念構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】 20L ローパスフィルタ 20B バンドパスフィルタ 20H ハイパスフィルタ 21 アンプ 22 検波回路 23 時定数回路 24 電圧比較回路 25 基準電圧 26 出力回路 21a 光源ランプ 10 バッファアンプ 11 PLL回路 12 時定数回路 13 出力回路 1 光ファイバ 2 光源装置 3 箱体 4 切替回路 FB 光源ランプ点滅用の機能ブロック In 入力点 Ad オーディオ機器
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバを動物,植物,建造
    物等を模した立体像に倣った立体形態をなすと共に、前
    記光ファイバの前端面の光点が前記立体形態の輪郭や所
    要部位に位置するように形成する一方、当該光ファイバ
    の後端を複数に分けてそれぞれ結束して形成して受光面
    に成る光ファイバによる立体像と、予め任意に設定され
    た所定周波数のみをパスさせるバンドパスフィルタと前
    記フィルタに接続されてそのフィルタ出力を増幅するア
    ンプと該アンプに接続されてその直流成分を取出す検波
    回路と該検波回路に接続され前記フィルタの設定周波数
    成分を基準にして検波回路からの出力電圧を安定させる
    時定数回路と、該時定数回路に接続された電圧比較回路
    と該比較回路に接続され当該回路の出力によって点灯さ
    れると共に前記光ファイバによる立体像における一つの
    受光面に対向させた光源ランプとを前記光ファイバによ
    り形成した立体像上の光点に対する一つのチャンネルの
    光源手段として設け、かつ、この光源手段を前記光ファ
    イバによる受光面の数に対応させて複数チャンネル分設
    け、前記各チャンネルの光源手段における前記バンドパ
    スフィルタの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成
    した光源装置とから成り、この入力点にオ−ディオ機器
    などからの電気的な音楽信号を入力させ、前記各チャン
    ネルのバンドパスフィルタの夫々のパス周波数を、可聴
    周波数帯域内において基本的に互に重複しない中心周波
    数分布となるように任意に予め設定することにより、各
    チャンネルのバンドパスフィルタをパスした各帯域の音
    楽信号により得られる各電圧比較回路の出力によって各
    チャンネルの出力回路を駆動し各チャンネルの光源ラン
    プを点灯させることにより、前記立体像に形成された光
    ファイバによる光点を周囲の音楽等に合わせて点滅する
    させるようにしたことを特徴とする観賞用立体置物。
  2. 【請求項2】 複数本の光ファイバを動物,植物,建造
    物等を模した立体像に倣った立体形態をなすと共に、前
    記光ファイバの前端面の光点が前記立体形態の輪郭や所
    要部位に位置するように形成する一方、当該光ファイバ
    の後端を複数に分けてそれぞれ結束して受光面に形成し
    て成る光ファイバによる立体像と、バッファアンプとこ
    のバッファアンプに接続されたデジタル出力信号を発生
    するロック状態検出回路を具備したPLL回路と該PL
    L回路に接続された時定数回路と該時定数回路に接続さ
    れた出力回路と該出力回路に接続され当該回路の出力に
    よって点灯されると共に前記光ファイバによる立体像に
    おける一つの結束後端面に対向させた光源ランプとを前
    記立体像上の光点に対する一つのチャンネル光源手段と
    して設け、かつこの光源手段を前記ファイバの結束後端
    の数に対応させて複数チャンネル分設け、前記各チャン
    ネルの光源手段における前記バッファアンプの入力端を
    まとめて一つの信号入力点に形成した光源装置とから成
    り、この入力点にオ−ディオ機器などから電気的な音楽
    信号を入力させ、前記各チャンネルのPLL回路の夫々
    の自走周波数並びにキャプチャ−レンジの幅を、それら
    が各PLL回路において基本的に重複しない周波数分布
    状態であって且つ人間の可聴周波数帯域内となるように
    任意で予め設定すると共に、前記音楽信号を構成する全
    周波数成分の中で、任意に設定した前記の各キャプチャ
    −レンジの夫々の幅に対応した特定の周波数範囲にのみ
    前記各PLL回路が夫々にロック状態になるようにして
    おくことにより、前記の各PLL回路が夫々に具備する
    ロック状態検出回路からの出力信号を前記時定数回路各
    々で積分して得られる安定した信号によって各出力回路
    を駆動し各チャンネルの光源ランプを点灯させることに
    より、前記立体像に形成された光ファイバによる光点を
    周囲の音楽等に合わせて点滅させるようにしたことを特
    徴とする観賞用立体置物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の置物において、入力点
    にマイクを内蔵させるか或は外部からマイクを接続出来
    る入力端子等を設けることにより、前記入力点をマイク
    入力可能に形成し、このマイクに接続したマイクアンプ
    と、このマイクアンプに接続した入力の切替えスイッチ
    とを付加することにより、周囲のスピ−カ−などから出
    力されている音楽の音を前記マイクでピックアップして
    これを電気的な音楽信号に変換し、該音楽信号を前記入
    力点から入力するようにしたことを特徴とする観賞用立
    体置物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の置物において、その光
    源装置の電気的な音楽信号の入力点の前に、音声信号の
    光ファイバ−ケ−ブル伝送機器、或いは電波や赤外線な
    どを用いた音声信号のコ−ドレス伝送機器の受信専用ア
    ダプタを前記装置の一部として当該装光源置内に一体的
    に組込んで設け、該受信専用アダプタから得られる電気
    的な音楽信号を前記入力点に加えてこの光源装置を動作
    させるようにしたことを特徴とする観賞用立体置物。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の置物において、光源装
    置の各チャンネルの出力回路に接続された光源ランプに
    並列接続で装置外部に増設ランプやモ−タなどを接続す
    るための外部出力端子を付加したことを特徴とする観賞
    用立体置物。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2の置物を車両搭載すると
    き、走行時等に付随発生する走行路面状態やエンジン振
    動に起因する車体振動で惹起される骨振動作用による音
    楽の音のピックアップミスを抑制するために、当該置物
    とマイクとの間にスポンジ材やグラスウ−ル材等の振動
    緩衝材を挿入した構造を有する観賞用立体置物。
  7. 【請求項7】 各チャンネルのPLL回路がロック状態
    になる特定の周波数の範囲は、各音階を示す周波数の範
    囲に設定した請求項2の観賞用立体置物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかの置物
    は、各チャンネルの出力回路に、既存のランプをそれぞ
    れ接続できるボックス状等をなすコントロ−ルユニット
    型に形成したことを特徴とする観賞用立体置物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかの置物
    は、電源に乾電池を用いると共にランプに代えLEDを
    用いてコ−ドレスタイプに形成したことを特徴とする観
    賞用立体置物。
JP7719992U 1992-10-12 1992-10-12 光ファイバを用いた周囲の音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用立体置物 Pending JPH0636899U (ja)

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