JPH0636742B2 - 組換えdna宿主細胞の安定化と選択 - Google Patents

組換えdna宿主細胞の安定化と選択

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JPH0636742B2
JPH0636742B2 JP56158595A JP15859581A JPH0636742B2 JP H0636742 B2 JPH0636742 B2 JP H0636742B2 JP 56158595 A JP56158595 A JP 56158595A JP 15859581 A JP15859581 A JP 15859581A JP H0636742 B2 JPH0636742 B2 JP H0636742B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、機能的ポリペプチドを発現する組換えDNA
を含有する宿主細胞を安定化および選択する方法に関す
る。
さらに詳しくは、本発明は、組換えDNAを含有する細
菌宿主細胞を安定化し、選択する方法であって、 i)機能的なポリペプチドを発現する遺伝子、 ii)バクテリオファージλcI857のcIリプレッサー遺
伝子、 iii)該リプレッサー遺伝子によって発現されるリプレ
ッサーに感受性を有さない複製起点(レプリコン)およ
びプロモーターを含有する組換えDNAクローニングベ
クターで細菌宿主を形質転換し、形質転換された細菌細
胞を、cIリプレッサー遺伝子を産生しないバクテリオフ
ァージλcI90で感染させ、感染した形質転換細胞を溶
原化させる条件下で培養することからなる方法を提供す
るものである。
(Kaiser,A.D.(1957),Virology3:42−6
1;Berg,D.E.(1974),Virology6
2:224−233) 本発明は組換えDNAクローニングベクター上に担持せ
しめた遺伝子によって抑制される致死性染色体マーカー
を使用することにより、組換えDNA宿主細胞を安定化
し、選択する手段を与える、選択系(システム)を提供
するものである。このことは、プラスミドのような組換
えDNAクローニングベクターが時折細菌集団から急激
に消失すること、および工場規模の発酵生産では10
16以上の細胞が必要とされることから、特に重要であ
る。それ故、所望の生産物をコードする組換えDNAを
プラスミドに挿入した場合には、必須要件ではないにし
ても、培養物を構成する細胞の全てが所望のプラスミド
を含むように、該プラスミドを含有する微生物培養物が
安定化されることが望ましい。このことは、外来DNA
を含有する組換えプラスミドが周知のように不安定であ
り、一夜培養後の細胞母集団中、90%以上が組換えプ
ラスミドを含まなくなることもあるので、重大である。
プラスミドを保持している細胞のみが所望の遺伝子を発
現し得ることから、生産能力が極端に低下する結果とな
る。
組換えプラスミドの安定化法は殆ど文献に記されておら
ず、また、いずれも極めて不都合な点を有している。そ
の一例は、抗生物質耐性遺伝子を組換えプラスミドに包
含させておき、適当な抗生物質を培養培地中に加えるこ
とから成る。抗生物質耐性遺伝子含有プラスミドを保持
する細胞は選択され、該プラスミドを保持しない細胞は
選択されず、従って排除される。この方法の主な欠点
は、抗生物質耐性菌の生産規模の増殖、発酵培地中での
高価な抗生物質の使用、並びに所望の生産物から抗生物
質を除去するための精製工程を必要とする点にある。
染色体の栄養要求突然変異を補う方法も、既知の組換え
プラスミド安定化法の一つである。この方法では発酵培
地の組成を厳しく制限して宿主細菌が必要とする栄養を
培地に加えずに発酵を行う必要がある。しかも、栄養共
生によって、プラスミドの消失後もなお細胞が増殖し得
る可能性がある。このように、これら2つの選択方法は
培地の特殊な処理に依存している。そのような制約は、
発酵工程の費用の増大、および生産性向上のためにとり
得る選択自由度の制限を招く。
従って、培地組成に依存せず、あらゆる発酵条件下で組
換えDNAクローニングベクターを維持し得る、他の選
択方法が強く望まれている。細胞の自己不活化(suicid
e)がこの必要性を満たすために適応できる。即ち、染色
体に致死性マーカーを有し、組換えDNAクローニング
ベクターにリプレッサーもしくは相補遺伝子を有する自
己不活化細胞を構築することができる。これらの内容を
組み込まれた細胞は、そのベクターを失った場合死滅す
ることになろう。本発明はこの原則を具現化し、培地中
の全生存細胞が所望の組換えDNAクローニングベクタ
ーを担持することを保証するものである。このことは、
上記のどの欠点をも持たずに、培養の潜在的生産性を高
めることができることを意味しており、極めて重要であ
る。本明細書に述べるように、本発明はプラスミド含有
細菌集団を、プラスミドに担持されている遺伝子によっ
て抑制される致死性染色体マーカーを用いて選択し、維
持する方法に関するものである。
本発明の目的のために、本明細書中、組換えDNAクロ
ーニングベクターとは、組換えプラスミドに限らず、バ
クテリオファージ、ウイルスなど、1もしくはそれ以上
の付加的DNAセグメントを付加することができる、あ
るいは既に付加されているDNA分子から成る物質を指
すものとする。
本明細書中、リプレッサーとは、組換えDNAクローニ
ングベクター上にあって、宿主細胞の染色体中の致死性
遺伝子あるいは条件付致死性遺伝子の発現を抑制もしく
は妨げる遺伝子をいう。
本明細書中、機能なポリペプチドとは、回収可能で生物
学的に活性な、完全に異種の(ヘテロローガスな)ポリ
ペプチドもしくは前駆体、異種ポリペプチドと同種(ホ
モローガス)ポリペプチドの一部もしくは全部から成る
回収可能で生物学的に活性なポリペプチド、または異種
ポリペプチドと特異的に切断され得る生物学的に非活性
な同種ポリペプチドとから成る回収可能な生物学的に非
活性な融合ポリペプチドを意味する。
本明細書中、融合遺伝子生成物とは、同種ポリペプチド
の一部もしくは全部と融合している、回収可能な異種ポ
リペプチドを意味する。
本明細書中、マーカーとは、その機能と染色体もしくは
組換えDNAクローニングベクター上の位置が分かって
いる遺伝子または遺伝子の組合せを意味する。
上記のように、本発明は組換えDNAにコードされてい
る生成物を産生する培養物の培養に用いることができ
る。効果的な選択システムがない場合には、培養物中の
多くの細胞が所望のプラスミドを失ったしまい、その結
果、所望の生産物の生産が著しく低下する。本発明は培
養物中の全生存細胞が組換えDNAクローニングベクタ
ーを保持することを保証するので、本発明を利用すれ
ば、培養物の潜在的な生産能が増強される。
本発明は、合成が組換えDNAクローニングベクターに
よって決まるあらゆる物質の生産に適用できるので、極
めて多様性に富んでいる。好ましい組換えDNAクロー
ニングベクターはプラスミドであるが、バクテリオファ
ージおよび本発明を例示するのに有用な他のベクターも
当業者には明白であろう。本発明の有用性はクローニン
グベクター上にクローニングされた他のマーカーとは無
関係なので、商業上あるいは研究的に価値のある1以上
の遺伝子を保持する組換え菌株にも本発明を利用するこ
とができる。
バクテリオファージλと大腸菌(E.coli)K12との相互
作用を例にとり、組換えDNA宿主細胞の維持および安
定化における細胞自己不活化の適用性を説明する。バク
テリオファージλはテンペレートバクテリオファージで
あり、大腸菌K12に感染した場合、排他的な2サイク
ルのいずれかをとる。溶菌段階では、バクテリオファー
ジDNAは自律的に複製し、バクテリオファージ要素の
合成と組み立てを指示して細胞を死滅させると同時に成
熟したバクテリオファージを放出する。溶原化段階で
は、バクテリオファージはプロファージとして宿主染色
体中に集積され、染色体上でマーカーとして複製し、バ
クテリオファージ要素の合成を遮断する。バクテリオフ
ァージ遺伝子λcIは、溶原化状態を維持するリプレッサ
ーをコードしており、遺伝子がバクテリオファージ要素
を発現し、成熟することを阻害する。もしリプレッサー
が不活化されるか細胞から除去される場合には、プロフ
ァージは染色体から遊離して溶菌サイクルに入り、細胞
を死滅させる。欠損λcI遺伝子をもつバクテリオファー
ジは溶原化状態を維持することができず、機能的なリプ
レッサーが他の供給源から供給されない限り、細胞を死
に至らしめる。本発明の一実施態様では、例示するリプ
レッサー依存プロファージとしてλcI90(Kaiser,A.
D.(1957),Virology3:42−61;Berg,D.
E.(1974),Virology62:224−233)
を用い、組換えDNAクローニングベクター中にクロー
ニングされたcI遺伝子が機能なリプレッサーとして働
く。
本発明の選択システムおよびその有用性は、バクテリオ
ファージ・ラムダのλcI857のリプレッサー遺伝子を
インシュリン・プラスミドpIA2A7△4△1およびpI
B7△4△1上にクローニングすることで示すことがで
きる。
プラスミドpPR1は、バクテリオファージλcI857の
2.5KbBglIIフラグメントをプラスミドpIA7△4△
1のユニークBamHI制限部位に挿入することにより構築
された。pIA7△4△1の制限部位と機能地図を添付の
第1図に示す。以下に説明するように、pIA7△4△1
は大腸菌のトリプトファン・プロモーター、抗生物質耐
性マーカー、およびヒト・インシュリンのAポリペプチ
ド鎖と融合したtrpE蛋白の一部からなる融合遺伝子生産
物を発現する遺伝子を含有している。
プラスミドpIA7△4△1はpBR322から誘導された
ものであり、実施例1A−Iに開示した方法で構築され
る。約束として、記号“△”は欠失を意味する。例え
ば、“△EcoRI−XbaI”を有するプラスミドは、EcoR
IとXbaIの制限酵素切断部位間のヌクレオチド配列部分
が、これらの酵素で消化されて除かれていることを意味
する。便宜上、ある欠失部分を数字で表示している。従
って、親プラスミドpBR322におけるテトラサイクリ
ン耐性に係る遺伝子に先行するEcoRI認識部位の最初の
塩基対("pb")から始めて、"△1"は1−30bPの欠失
(即ち、△EcoRI−HindIII)を意味し、結果としてテ
トラサイクリン・プロモーター/オペレーター系が無能
力になっていることを意味する。"△2"は1−375bp
の欠失(即ち、△EcoRI−BamHI)を意味し、結果とし
てテトラサイクリンのプロモーター/オペレーターと、
テトラサイクリン耐性をコードしている構造遺伝子の一
部との双方が除去されていることを意味する。"△4"はt
rpオペロン断片の〜900−〜1500bpが欠失してお
り、trpDポリペプチドの構造遺伝子が除去されているこ
とを意味する。
バクテリオファージ・ラムダのλcI857のcIリプレッ
サー遺伝子をプラスミドpIA7△4△1にクローニング
すると、pPR1と呼ぶ新しいプラスミドが生成し、これ
はバクテリオファージ・ラムダが溶菌性の発展を阻害す
ると同時に、上記融合遺伝子生産物の生産物をもコード
している。pPR1の制限部位と機能地図を添付の第2図
に示す。図中、BglII−BamHI結合(ライゲーション)
部位は記号‘[B/B]’で表されている。
この新しいpPR1組換えプラスミドで、例えば大腸菌K
12RV308[マウエル(Mauer)、J.Mol.Biol.、13
9:147−161(1980)]、大腸菌K12C60
0[バッハマン(Bachman),Bacteriol.Rev.36,526
−557(1972)]および大腸菌K12C600RK
MK−[チャン(Chang)およびコーエン(Cohen),Proc.Nat.
Acad.Sci.71,1030−1034(1974)]を形
質転換し、得られた株をバクテリオファージλcI90で
溶原化することができる。λcI90は機能的なcI、リプ
レッサーを産生しないので、構築された菌株、大腸菌K
12RV308λcI90/pPR1、大腸菌K12C60
0λcI90/pPR1および大腸菌K12C600RK−MK
−λcI90/pPR1はpPR1プラスミドを保持しなけれ
ばならないが、構築された菌株大腸菌K12RV308
/pPR1、大腸菌K12C600/pPR1および大腸菌
K12C600RK−MK−/pPR1はプラスミドなしでも
同様によく生存する。これら菌株中のプラスミド保持に
ついて比較すると、本発明の菌株については、実質上,
全ての存在細胞が明らかに所望のプラスミドを保持して
いる。更に、大腸菌K12RV308λcI90/pPR
1、大腸菌K12C600λcI90/pPR1および大腸
菌K12C600RK−MK−λcI90/pPR1の各菌株は
pPR1プラスミドをも保持し、所望の融合遺伝子生産物
(ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動法により検出でき
る)を産生するであろう。
プラスミドpPR3はバクテリオファージλcI857の
2.5kbBglIIフラグメントをプラスミドpIB7△4△
1のユニークBamHI制限部位に挿入することにより構築
された。pIB7△4△1の制限部位と機能地図を添付の
第3図に示す。以下に説明するように、pIB7△4△1
はヒトインシュリンのBポリペプチド鎖と融合したtrp
E蛋白の一部からなる融合遺伝子生産物を発現する遺伝
子を含有している。
プラスミドpIB7△4△1はpIA7△4△1について記
載した方法と同様の方法でpBR322から誘導される。
詳細な構築法は、実施例9に示されている。
バクテリオファージ・ラムダλcI857のcIリプレッサ
ー遺伝子をpIB7△4△1にクローニングすると、新規
プラスミドpPR3が得られる。このプラスミドはバクテ
リオファージ・ラムダの溶解的増殖を阻止すると同時に
上記融合遺伝子生産物の生産物をもコードしている。pP
R3の制限部位と機能地図を添付の第4図に示す。図
中、BglII−BamHI結合部位は記号‘[B/B]’で表
されている。
この新しいpPR3組換えプラスミドで、例えば大腸菌K
12RV308、大腸菌K12C600、および大腸菌
K12C600RK−MK−を形質転換体し、得られた菌株
をバクテリオファージλcI90で溶原化することができ
る。溶原化pPR1含有菌株について既に記載したよう
に、構築された菌株大腸菌K12RV308λcI90/
pPR3、大腸菌K12C600λcI90/pPR3および
大腸菌K12C600RK−MK−λcI90/pPR3はpPR
3プラスミドの保持を必要とするが、構築された大腸菌
K12RV308/pPR3、大腸菌K12C600/pP
R3および大腸菌K12C600RK−MK−/pPR3はプ
ラスミドを必要とせず、プラスミドなしでも同様によく
生存する。これら菌株中のプラスミド保持について比較
すると、本発明の菌株については、実質的に全ての存在
細胞が所望のプラスミドを保持していることが分か
る。。更に、大腸菌K12RV308λcI90/pPR
3、大腸菌K12C600λcI90/pPR3および大腸
菌K12C600RK−MK−λcI90/pPR3の菌株は自
身のプラスミドを保持しており、所望の融合遺伝子生産
物(ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動法により検出で
きる)を産生するであろう。
本発明の例示に用いるバクテリオファージλcI857の
cIリプレッサー遺伝子は、温度感受性で、38℃〜44
℃もしくはそれ以上の温度で不活化する。それ故、温度
を38℃〜44℃に変化させると本発明によってあらか
じめ宿主細胞菌株中に包含せしめてあるラムダ・プロフ
ァージの溶解サイクルが誘発され、細胞が溶解されてし
まう。容易に判るように、宿主細胞の溶解を惹き起す致
死性マーカーを抑制する温度感受性リプレッサーを使用
し、リプレッサーを不活化する温度で宿主細胞を培養す
ることにより、本発明はまた細胞内生産物を精製するた
めに、簡単で便利かつ安価に細胞を溶解する方法を提供
するものである。
本明細書に示すように、本発明の好ましい実施態様で
は、致死性染色体マーカーを抑制するために、プラスミ
ド担持遺伝子を利用する。細胞の選択はレプリコンおよ
び他のプラスミド上遺伝子と無関係である。更に、ここ
に示した具体例はバクテリオファージλcI857を使用
しているが、機能的なリプレッサーを産生する他のλcI
遺伝子を使用することもできる。本発明を例示するのに
用いたプロファージはλcI90突然変異を担っているの
で、機能的λcIリプレッサーを産生しない。他のバクテ
リオファージλ突然変異株も、もしそれらが機能的cI遺
伝子またはリプレッサーを欠失しているならば使用する
ことができる;容易に理解できるように、そのような突
然変異株が溶原化状態を維持するためには他の供給源か
らのリプレッサーが必要である。
本発明の選択システムでは、プラスミド含有宿主細胞に
種々の有用産生物を発現する遺伝子を担ったベクターを
含有させることができる。例えば、プラスミド担持遺伝
子は、天然遺伝子、非天然遺伝子、または一部天然一部
合成もしくは非天然遺伝子であってよい。具体的には、
本発明はヒトプレ−プロインシュリン、ヒトプロインシ
ュリン、ヒトインシュリンA鎖、ヒトインシュリンB
鎖、ヒト成長ホルモン、非ヒト成長ホルモン、非ヒトイ
ンシュリン、ヒトインターフェロン、非ヒトインターフ
ェロン、ウイルス抗原、ウロキナーゼ、ペプチドホルモ
ン類、酵素類、ポリペプチド類、あるいは実質上研究ま
たは商業上価値ある他の遺伝子をコードしているプラス
ミド担持遺伝子を含有する細胞を選択し維持するのに使
用することができる。
本明細書に記載の、本発明の特定の実施態様では、プラ
スミドの複製および遺伝子生産物の発現は、それぞれpM
B1からのレプリコン[ボリバー(Bolivar)、Life Sci.
25、807〜818(1979)]、およびlacもしく
trpプロモーターによって決定される。他のレプリコ
ンおよびプロモーターも、それらが大腸菌K12におい
て機能的であり、用いられる特定のリプレッサーに対し
て感受性でない限り使用することができる。当業者であ
れば、どのレプリコンとプロモーターが大腸菌K12で
機能的であり、特定のリプレッサーに対し感受性でない
かを直ちに理解し決定することができる。他のレプリコ
ンの例としてはColE1、NR1、RK2、RK6、pS
C101、RP1、RP4、F由来のレプリコン、およ
び大腸菌K12中で複製が起こるバクテリオファージ等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。プ
ロモーターの他の例として、バクテリオファージλ
′プロモーター、リポタンパク質プロモーター、リ
ボゾームタンパク質もしくはRNAプロモーター、およ
び実質上他のあらゆるプロモーターが挙げられる。他の
レプリコンおよびプロモーターも構築可能であって、当
業者には自明である。
本発明は、上記の如く、また以下に説明するようにプラ
スミド担持遺伝子によって抑制される致死性染色体マー
カーを利用して、プラスミド含有細菌集団を選択し維持
する方法を開示する。多くの態様が本発明に可能であ
る。例えば、種々のバクテリオファージがバクテリオフ
ァージλと交換可能であり、他の種類の致死性突然変異
も、それらがプラスミド担持遺伝子によって抑制される
限り利用可能である。本発明に有用な致死性突然変異の
具体例を以下に示すがこれらに限定されるものではな
い。染色体DNAの複製、細胞壁の合成、リボゾーム機
能、RNAポリメラーゼ、tRNA合成と修飾、アミノ
アシルtRNA合成酵素、DNAの制限および修飾、お
よび細胞***突然変異である。他の致死性突然変異も当
業者には自明のものである。
大腸菌K12は、それについての遺伝的生化学的情報が
豊富にあるので、本発明目的の宿主細胞として好都合で
ある。しかし、本発明は一つの属、種、株に限定される
ものではなく、致死性突然変異およびリプレッサーが利
用可能であるか、単離あるいは構築できる生物であれ
ば、何でも使用することができる。例えば、本発明は、
バシラス属(Bacillus)、バシラス・サブチリス(Bacillu
s subtilis)、スタフィロコッカス属(Staphylococcu
s)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、アクチノ
マイセテス属(Actinomycetes)、ストレプトマイセス属
(Streptomyces)、セラチア属(Serratia)、アグロバクテ
リウム属(Agrobactorium)、およびシュードモナス属(Ps
eudomonas)等の細菌類に適用可能であるが、これらに限
定されない。
本発明の実施態様は全て、培地組成に非感受性であると
いう共通の特徴を有する。それ故、本発明は広範な発酵
操作を可能とし、生産性を改善せしめる。
以下に実施例を挙げ本発明の好適な実施態様を示す。本
発明を構成するための説明および実際の処方を適宜記載
する。
実施例1 プラスミドpIA7△4△1の構築 A.プラスミドpBRHtrpの構築 プラスミドpGM1は欠失△LE1413を含有する大腸
菌トリプトファン・オペロンを担持しているので、trp
リーダーの最初の6アミノ酸とtrpEポリペプチドの後方
約1/3との融合蛋白(以下、LE′と表わす)、並び
にtrpDポリペプチドの全てを、いずれもtrpプロモータ
ー−オペレーターの制御下に発現する[ミオザリ(Miozz
ari)ら、J.Bacteriology、1457−1466(197
8)]。大腸菌K12W3110tna2trp△102/pGM1
はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(Ame
rican Type Culture Collection)(ATCC No.31
622)に寄託されており、該菌体からpGM1を好都合
に除去して下記の工程に使用することができる。
約20μgのプラスミドを、このプラスミドを5部位で
開裂する制限酵素PvuIIで消化した。次に、この遺伝子
フラグメントをEcoRIリンカー(配列pCATGAAT
TCATGで表わされる自己相補性オリゴヌクレオチド
から成る)と結合させて、EcoRI部位含有プラスミドに
クローニングするためのEcoI開裂部位を調製した。p
GM1から得た20μgのDNAフラグメントを200
ピコモルの5′−りん酸化合成オリゴヌクレオチドpC
ATGAATTCATGの存在下、20μTDNA
リガーゼ・バッファー(20mMトリス、pH7.6、0.
5mMATP、10mM Mg C2、5mMジチオスレイ
トール)中、10単位のT4DNAリガーゼにより、4
℃で一夜、処理した。この溶液を結合が停止するまで1
0分間、70℃に加熱した。リンカーをEcoRI消化によ
り開裂し、得られたEcoRI末端を持つフラグメントを5
%ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動法(以下PAGE
という)により分離した。先ずゲルを臭化エチジウムで
着色し、UV光線で各フラグメントの位置を確かめ、必
要な部分をゲルから切断することにより、3つの大きい
フラグメントをゲルから単離した。各ゲルフラグメント
を300μの0.1×TBEと共に透析バッグに入
れ、0.1×TBEバッファー中100Vで1時間電気
泳動に付した(TBEバッファー:水1中に10.8
gトリス塩基、5.5gホウ酸、0.09gNa2EDTAを
含有)。水溶液を透析バッグから集め、フェノール抽
出、クロロホルム抽出を行い、塩化ナトリウムで0.2
M濃度とした。DNAをエタノール沈澱の後、水中に回
収した。EcoRI粘着末端をもつtrpプロモーター/オペ
レーター含有遺伝子を、このプロモーター/オペレータ
ーを挿入することによりテトラサイクリング耐性となる
テトラサイクリン感受性プラスミドに挿入する方法で同
定した。以下に記載する全てのDNAフラグメントの単
離は、上記のPAGE処理の後、電気溶出法に付す方法
で行うものとする。
B.Trpプロモーター/オペレーターの制御下にテトラ
サイクリン耐性を発現するプラスミドpBRHtrpの構築
および上記‘A’で単離したDNAフラグメントを含有
するTrpプロモーター/オペレーターの同定と増幅 プラスミドpBRH1[ロドリゲツ(Rodriguez)ら、Nucle
ic Acids Research 、3267−3287(197
9)]アンピシリン耐性を発現し、テトラサイクリン耐性
に対する遺伝子を含有しているが、それに関連したプロ
モーターがないのでその耐性は発現しない。従って、こ
のプラスミドはテトラサイクリンに感受性を示す。EcoR
I部位にプロモーター/オペレーター・システムを導入
すると、該プラスミドはテトラサイクリン耐性となる。
プラスミドpBRH1をEcoRIで消化した。この酵素をフ
ェノール抽出、次いでクロロホルム抽出で除去した後、
該DNAをエタノール沈澱の後、水中に回収した。得ら
れたDNA分子を、別々の反応混液中、上記実施例1A
で得た3つのDNAフラグメントのそれぞれと上記の如
く、TDNAリガーゼによって結合(ライゲート)さ
せた。反応混液中に存在するDNAを用いて、コンピテ
ントな大腸菌K12株294[バックマン(Backmam)
ら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、73、4174−41
98(1976);ATCC No.31448]を標準
的な手法[ハーシュフイールド(Hershfield)ら、Proc.N
at.Acad.Sci.USA、71、3455−3459(19
74)]で形質転換し、次いで、該細菌を20μg/m
のアンピシリンと5μg/mのテトラサイクリンを
含んだLB平板培地(ミラー(Miller)、1972年)で
平板培養した。
数個のテトラサイクリン耐性コロニーを選択し、プラス
ミドDNAを単離してpBRHtrpと命名した。所望フラ
グメントの存在を制限酵素分析で確認した。プラスミド
pBRHtrpはβ−ラクタマーゼを発現し、アンピシリン
耐性を伝え、trpプロモーター/オペレーターを含むD
NAフラグメントを保持している。このDNAフラグメ
ントはまた、trpリーダーの最初の6アミノ酸とtrpEポ
リペプチドの後方約1/3との融合物である第一蛋白質
(LE′と命名)、trpDポリペプチドの最初の約半分に
相当する第二の蛋白質(D′と命名)、およびテトラサ
イクリン耐性遺伝子によってコードされている第三の蛋
白質をもコードしている。
C.プラスミドpSOM7△2の構築 プラスミドpBRHtrpをEcoRI制限酵素で消化し、PA
GEおよび電気溶出法で単離したフラグメントをEcoRI
−消化プラスミドpSOM11[板倉らSci.198、1
056(1977);英国特許公報No.2007676
A]と結合させた。混合物をTDNAリガーゼでライ
ゲート(結合)させ、得られたDNAを上記の如く大腸
菌K12株294に導入した。形質転換体をアンピシリ
ン含有平板培地上で選択し、得られたアンピシリン耐性
コロニーをコロニーハイブリダイゼーション[グルーエ
ンシュタイン(Gruenstein)ら、Proc.Nat.Acad.Sci.US
A、72、3951−3965(1975)]によりスク
リーニングした。pBRHtrpから単離し、放射性P32
で放射活性に標識したtrpプロモーター/オペレーター
含有フラグメントを上記手法のプローブとして使用し
た。いくつかのコロニーがコロニーハイブリダイゼーシ
ョン陽性として選択された。プラスミドDNAを単離
し、挿入したフラグメントの方向を、制限分析、即ちBg
lIIおよびBamHII酵素を用いる二重消化により決定し
た。trpプロモーター/オペレーター・フラグメントを
適切な方向で保持する所望のプラスミドを含有するコロ
ニーを10μg/mのアンピシリンを含有するLB培
地(ミラー(Miller)、1972)中で増殖させた。所望
のプラスミドをpSOM7△2と命名し、引き続き以下の
構築に使用した。
D.プラスミドpTrp24の構築 1.暗号鎖の5′および3′末端にBglIIとEcoRI制限
部位とを持つLE′ポリペプチドの遠隔領域のコドンを
含有する遺伝子フラグメントの構築 プラスミドpSOM7△2をHindIII消化した後、LE′
暗号化領域内のBglII制限部位を越えて消化するように
選んだ条件下でラムダ・エキソヌクレアーゼ(5′→
3′エキソヌクレアーゼ)で消化した。約20μgのHi
ndIII消化pSOM7△2をバッファー(20mMグリシン
バッファー、pH9.6、1mM MgC2、1mMβ−メルカプ
トエタノール)に溶かした。この混合物を5単位のラム
ダ・エキソヌクレアーゼで室温において60分間処理し
た。得られた反応混合物をフェノール抽出、クロロホル
ム抽出し、エタノールで沈澱させた。
LE′遺伝子フラグメントの遠位末端にEcoRI残基を創
成するために、プライマー32PCCTGTGCATG
ATを改良ホスホトリエステル法[クレア(Crea)ら、Pr
oc.Nat.Acad.Sci.USA、75、105765(197
8)]により合成し、ラムダエキソヌクレアーゼ消化によ
り生成したLE′遺伝子フラグメントの一本鎖末端とハ
イブリダイズさせた。ハイブリダイゼーションは、プラ
スミドpSOM7△2のラムダ・エキソヌクレアーゼ処理
したHindIII消化生成物20μgを水20μに溶か
し、上記5′−りん酸化オリゴヌクレオチド約80ピコ
モルを含有する溶液6μと混合することにより行われ
た。この合成フラグメントをLE′暗号配列の3′末端
にハイブリダイズし、LE′フラグメントの残る一本鎖
部分を、dATP、dTTP、dGTPおよびdCTPを用い、
クレノウ(Klenow)のポリメラーゼIで充填した。クレノ
ウ・ポリメラーゼIはDNAポリメラーゼIを蛋白分解
的に開裂することで得られるフラグメントである。この
フラグメント5′→3′重合活性および3′→5′エキ
ソヌクレオチド分解(exonucleolytic)活性を有するが、
元の酵素の5′→3′エキソヌクレオチド分解活性は示
さない[コーンバーグ(Kornberg)、1974年、W.
H.Freeman and Co.,SFO、98]。
反応混合物を50℃に加熱し、10℃まで徐々に冷却
し、次いでクレノウ酵素4μを加えた。室温で15分
間、次いで37℃で30分間インキュベーションした
後、5μの0.25M EDTAを加えて反応を停止し
た。反応混合物をフェノール抽出、次いでクロロホルム
抽出し、エタノールで沈澱させた。このDNAを制限酵
BglIIで開裂し、そのフラグメントをPAGEで分離
した。ゲルのオートラジオグラムから、所望の鎖長約4
70bpの32P−標識フラグメントが存在することが判
明し、これを電気溶出で回収した。概説したように、こ
のフラグメントLE′(d)はBglII末端とプライマーの始
まりと一致する平滑末端を有する。
2.プラスミドpThα1の構築 プラスミドpThα1はチモシンアルファ1の合成遺伝子
をプラスミドpBR322に挿入することにより構築し
た。チモシンアルファ1をコードしているDNAの合成
には、16−オリゴヌクレオチド(T〜T16)の合
成と結合が含まれており、添付の第5図では両矢印で示
してある。MetコドンATGをN−末端に挿入し、5′
−末端が容易にEcoRIおよびBamHIで開裂したプラスミ
ドと結合するよう、一本鎖粘着端を形成するように設計
した。遺伝子の中心部にあるBglII部位が組換えプラス
ミドの分析に役立つことは容易に理解されるであろう。
オリゴデオキシリボヌクレオチドT〜T16は完全に
保護したトリデオキシリボヌクレオチド構築ブロックを
用いる改良ホスホトリエステル法により合成した[板倉
ら、Science、198、1056(1977)およびク
レアら(Crea)(1978)]。種々のオリゴデオキシリ
ボヌクレオチドを第1表に示す。
上記の合成は第6図に要約したフラグメントT15につ
いての下記手法により代表される。T15合成に用いる
種々のヌクレオチド・フラグメントは、図面に番号を付
して示してある。使用した略記号は次のとおりである。
TPSTe:2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニ
ルテトラゾール;BSA:ベンゼンスルホン酸:TL
C:薄層クロマドグラフィー;HPLC:高速液体クロ
マドグラフィー;DMT:4,4′−ジメトキシトリチ
ル;CE:2−シアノエチル;R:p−クロロフェニル:
Bzベンゾイル;An:アニソール;iBu:イソブチリル;P
y:ピリジン;AcOH:酢酸;Et3N:トリエチルアミン。
完全に保護したトリデオキシリボヌクレオチド(85
mg、0.05mmo)および(180mg、0.1mmo)を
7:3(v/v)のクロロホルム/メタノール(各10m
および20m)中2%BSAで0℃において10分間
処理し、5′−ヒドロキシ位で脱保護した。飽和重炭酸
アンモニウム水溶液2mを加えて反応を停止し、クロ
ロホルム25mで抽出し、水(2×10m)で洗浄し
た。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、少量(約5
m)まで濃縮して、石油エーテル(35〜60℃画
分)を加えて沈澱ささた。無色の沈澱物を遠心分離して
得、デシケーター中で真空乾燥し、シリカゲルtlc(メ
ルク60F254、クロロホルム/メタノール、9:
1)で同質(ホモジーニアス)のおよびを得た。
トリマーおよび(270mg、0.15mmo;145m
g、0.075mmo)をトリエチルアミン/ピリジン/水
(1:3:1、v/v/v、10m)で室温において25分間処
理し、対応するホスホジエスチル(および)に変換
した。試薬をロータリー・エバポレーターで除去し、残
渣を無水ピリジン(3×10m)と共に繰り返し蒸留
して乾燥した。トリマー(0.05mmo)とトリマー
を、無水ピリジン3m中でTPSTe(50mg、0.15mmo
)と一緒にし、反応混合物を減圧下室温で2時間放置
した。TLCで分析すると、95%のトリマーがヘキ
サマー生成物に変換していた(10%硫酸水をスプレー
し、60℃に加熱することによりDMT基を肉眼視、検
出する)。水1.0mを加えて反応を停止し、減圧下
に溶媒を留去した。ピリジンをトルエンと共沸蒸留し、
トリマーおよびについて上述したように、このヘキ
サマーの5′位を2%BSA(8m)で脱保護した。
生成物(10)をシリカゲル・カラム(メルク60H、
3.5×5cm)にかけ、クロロホルム/メタノール溶媒
系(98:2〜95:5、v/v)で段階グラデイエント
溶出した。生成物10を含むフラクションを蒸発乾固し
た。
同様に、トリマーに結合させ、完全に保護した生
成物を直接シリカゲル上で精製した。後者の化合物を上
記のようにトリエチルアミン/ピリジン/水で処理して
3′末端で脱保護し、フラグメントを得た。
最後に、ヘキサマー10とを無水ピリジン2m
中、縮合剤としてTPSTe(75mg、0.225mmo
)を用いて結合させた。反応終了後(4時間、室
温)、混合物をロータリー・エバポレーターで留去し、
残渣をシリカゲルによるクロマトグラフにかけた。生成
11(160mg)を石油エーテルによる沈澱処理で取
得した。本品はTLC上単一であった。化合物11の一
部(20mg)をピリジン(0.5m)にとかし、濃水
酸化アンモニウム(7m)で処理(8時間、60
℃)、次いで80%酢酸で処理(15分間、室温)して
完全に脱保護した。酢酸を留去し、固型残渣を4%水酸
化アンモニウム水溶液(v/v、4m)にとかし、エチ
ルエーテル(3×2m)で抽出した。水層を1〜2m
に濃縮し、一部をHPLCに付して12を精製した。主
要ピークに対応するフラクションを集め(約2.00、D
254単位)、約5mに濃縮した。最終産物12をバイオ
ゲル(Bio−gel1.5×100cm)P−2上、20%エ
タノール水で溶出して脱塩し、濃縮乾固して水200μ
に再懸濁し、A254=10の溶液とした。12の配列
は二次元配列分析により確認した。
完全なチモシンアルファ1遺伝子を、ソマトスタチン
[板倉ら、1977年]、インシュリン[ゲッデル(Goe
ddel)ら、1979年]および成長ホルモン[ゲッデ
ル、ヘイネカー(Heyneker)ら、Natura、281、544
(1979)]について既に詳細に記載されている方法に
従い、16個の合成オリゴヌクレオチドから組立てた。
10μgのオリゴヌクレオチドT〜T15をTポリ
ヌクレオチド・キナーゼ[ゲッデルら、1979年]の
存在下、[Y−32P]−ATP(ニュー・イングラン
ド・ヌクレアー)により定量的にリン酸化し、約1Ci
/mmoの比活性のものを得た。放射性標識フラグメン
トを20%ポリアクリルアミド/7M尿素ゲル電気泳動
法により精製し、溶出したフラグメントの配列を二次元
電気泳動法/部分的蛇毒消化によるホモクロマトグラフ
ィー[ジェイ(Jay)ら、Nucleic Acids Res.、331
(1974)]により証明した。フラグメントTおよび
16は以後のライゲーション反応において不要な重合
を最小に止めるためにリン酸化せずにおいた。これらオ
リゴヌクレオチド(各2μg)を、公知の手法[ゲッデ
ルら、1979年]により、TDNAリガーゼを用
い、4フラグメントからなる4群で結合させた(第7図
参照)。反応生成物を7Mの尿素を含む15%ポリアク
リルアミドゲル電気泳動法により精製した[マクサム(M
axam)およびギルバート(Gilbert)、Proc.Nat.Acad.Sc
i.USA、71,3455(1977)]。4個の別個
の生成物を一緒にライゲートさせ、反応混合物を10%
ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動法により分割した。
チモシンアルファ1遺伝子(90−105塩基対)の大
きさに相当するDNAを電気溶出した。
プラスミドpBR322(0.5μg)をBamHIおよびEcoR
I制限エンドヌクレアーゼで処理し、そのフラグメント
をポリアクリルアミドゲル電気泳動法により分離した。
大きなフラグメントを電気溶出によりゲルから回収し、
次いで組立てた合成DNAとライゲートさせた[ゲッデ
ル、ハイネカーら、1979年]。この混合物を用いて
大腸菌K12株294、ATCC No.31446を形
質転換した。5%形質転換混合物を20μg/mアン
ピシリン含有LB平板培地で平板培養した。得られた4
個のアンピシリン耐性コロニーはテトラサイクリンに感
受性を示し、テトラサイクリン耐性遺伝子の挿入を示唆
した。これら4個のコロニーから得たプラスミドを分析
すると、それぞれの場合に、pThα1と命名されたプラ
スミドは、(a)pBR322自身には見出されないBglII部
位を有し、第5図に示すチモシンアルファ1遺伝子の存
在を意味し、(b)BamHI/EcoRI開裂によって生じた約
105の対のフラグメントを有することが判った。プラ
スミドpThα1(一定の比率で描かれていない)の構築
工程を第7図に示す。図中、濃い点は5′−リン酸基を
示す。
3.処理pThα1とLE′(d)フラグメントの反応 プラスミドPThα1は、アンピシリン耐性を特定する遺
伝子と、5′暗号鎖末端をコードするEcoRI部位に、
3′末端をBamHI部位にクローニングしているチモシン
アルファ1を特定する構造遺伝子とを含有している。ま
た、チモシン遺伝子はBglII部位を有する。上で調製し
たLE′(d)フラグメントを受け入れることのできるプ
ラスミドを創成するために、pThα1をEcoRIで消化
し、次いでクレノウポリメラーゼIにより、dTTPおよ
びdATPと反応させてEcoRI残基を平滑末端化した。生
成物をBglIIで消化すると、アンピシリン耐成に関する
遺伝子を有し、対向する両側に粘着性のBglII残基と平
滑末端とを有する直鎖状のDNAフラグメントを生じ
た。この生成物をTリガーゼの存在下、BglII粘着末
端と平滑末端とを有するLE′(d)フラグメントと反応
させて再環化し、プラスミドpTrp24を得る。その際、
平滑末端ライゲーションが起きた位置にEcoRI部位が再
生される。
E.プラスミドpSOM7△2△4の構築 pTrp24をBglIIおよびEcoRIで連続的に消化し、次い
でPAGE、電気溶出処理すると、BglII粘着末端と、
3′暗号末端に隣接したEcoRI粘着末端とをもつLE′
(d)ポリペプチドのコドンを有するフラグメントが生成
する。LE′(d)フラグメントをプラスミドpSom7△2
BglII部位にクローニングすると、トリプトファン・
プロモーター/オペレーターの制御下で発現されるL
E′ポリペプチド/ソマトスタチン融合蛋白が生成され
る。そうするためには、(1)pSom7△2を部分的にEcoR
I消化してトリプトファン・プロモーター/オペレータ
ーから遠位のEcoRI部位を開裂すること、および(2)コ
ドンリーディングフレームを適当に維持し、EcoRI開裂
部位を再生させるためにプライマー配列を適切に選択す
ること、が必要である。
16μgのプラスミドpSom7△2を、20mMトリス、pH
7.5、5mM MgC2、0.02NP40界面活性剤および
100mM NaCから成る200μのバッファーで希釈
し、0.5単位のEcoRIで処理した。37℃で15分間処
理した後、反応混合物をフェノール抽出、クロロホルム
抽出し、エタノール沈澱の後、BglII消化に付した。大
きい方のフラグメントをPAGE処理、次いで電気溶出
により単離した。このフラグメントはLE′ポリペプチ
ドの近位末端のコドン“LE′(p)”、即ちBglII部位か
ら上流部分を含有している。このフラグメントを、次い
で、TDNAリガーゼの存在下、上記LE′(d)フラ
グメントとライゲートしてプラスミドpSom7△2△4を
得、これを用いて大腸菌294株を形質転換すると、ト
リプトファン・プロモーター/オペレーターの制御下
に、完全に再構築されたLEポリペプチドとソマトスタ
チンとの融合蛋白質が効率よく生産された。
F.テトラサイクリン耐性を特定する遺伝子を囲んで、
その3′末端にPstI残基を有し、5′末端にBglII残基
を有する線状DNAの構築 プラスミドpBR322をHindIII消化し、HindIII突出末
端をS1ヌクレアーゼ消化した。S1ヌクレアーゼ消化
は、10μgのHindIII−開裂pBR322を30μのS
1バッファー(0.3MNaC、1mMZnC2、25mM酢酸ナ
トリウム、pH4.5)中で10300単位のS1ヌクレ
アーゼにより15℃で30分間処理することにより行っ
た。反応は1μの30×S1ヌクレアーゼ停止溶液
(0.8Mトリス塩基、50mMEDTA)を加えて停止
させた。混合物をフェノール抽出、クロロホルム抽出
し、エタノールで沈澱させた後、上述のようにEcoRIで
消化した。PAGE処理および電気溶出により、EcoRI
粘着末端と暗号鎖がヌクレオチドチミジンで始まる平滑
末端を有するフラグメントを得た。チミジンで始まるS
1消化HindIII残基はクレノウ・ポリメラーゼI処理Bgl
II残基と結合することができ、結合によりBglII制限部
位が再構築される。
そこで、実施例1Cで調製したプラスミドpSOM7△2
BglII消化し、生成したBglII粘着末端を4種全てのデ
オキシヌクレオチド・トリリン酸エステルを使用し、ク
レノウ・ポリメラーゼIで処理して二本鎖とした。得ら
れた生成物をEcoRIで開裂し、PAGE処理して小さい
方のフラグメントを電気溶出し、トリプトファン・プロ
モーター/オペレーターとBglII部位から上流のLE′
の“近位”配列(LE′(p))のコドンを含むDNAの
線状片を生成した。この生成物はEcoRI末端とBglII部
位を充填したことによる平滑末端とを所有していた。し
かし、上記S1−消化HindIIIフラグメントの平滑末端
に、この平滑末端を結合せしめることによりBglII部位
は再構成された。即ち、2個のフラグメントをT4DNA
リガーゼの存在下でライゲートさせ、受容能力のある
(コンピテント)大腸菌株294細胞に導入することに
より増幅させ、再環化されたプラスミドpHKY10を形
成した。組換えプラスミドpHKY10を担持するテトラ
サイクリン耐性細胞を選択し、プラスミドDNAを抽出
した。BglIIおよびPstIで消化し、PAGE法で単離す
ることにより、PstIとBglII粘着末端を有する所望の線
状DNAを得た。このようにしてpHKY10から生成し
たDNAフラグメントは複製起源を有し、trpプロモー
ター/オペレーターの制御下に、trpLE′ポリペプチ
ド融合蛋白とテトラサイクリン耐性をコードしている2
個の遺伝子の両者をコードしているプラスミドpIA74
△1構築の際の成分として有用である。
G.Trpプロモーター/オペレーターをもつ線状DNA
の構築 実施例1Eで調製したプラスミドpSOM7△2△4を部
分的EcoRI消化、次いでPstI消化に付した。生成したフ
ラグメントはtrpプロモーター/オペレーターを含有し
ており、PAGE処理、次いで、電気溶出により単離し
た。ソマトスタチン遺伝子の5′末端隣接位で開裂され
ているが、アンピシリン耐性遺伝子とtrpプロモーター
/オペレーター間に存在するEcoRI部位が開裂されてい
ないフラグメントを得るために、部分的EcoRI消化を行
った。アンピシリン耐性遺伝子内のPstIを切断すること
で失われたアンピシリン耐性は、上記実施例1Fで調製
した最終のpHKY10線状DNA誘導体とのライゲーシ
ョンにより回復することができる。
H.インシュリンA鎖構造遺伝子の単離 インシュリンA鎖構造遺伝子を、プラスミドpIA1の
EcoRIおよびBamI消化によって得た。プラスミドpIA1
の構築法は、ゲッテルら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、
、106(1979)に開示されている。所望のフラ
グメントをPAGEおよび電気溶出により精製したとこ
ろ、それはEcoRI末端とBamI末端とを有していた。
I.インシュリンA鎖構造遺伝子、Trpプロモーター/
オペレーター、およびPstIならびにBglII末端を有する
pHKY10線状DNAフラグメントの結合 インシュリンA鎖構造遺伝子、trpプロモーター/オペ
レーター含有線状DNAフラグメント(実施例1Gにて
調製)、およびpHKY10線状DNAフラグメント(実
施例1Fにて調製)を第1図に示したように、適切な方
向でライゲートさせ、所望のプラスミドpIA7△4△1
を構築した。プラスミドpIA7△4△1はアンピシリン
およびテトラサイクリン耐性を回復しているので、容易
に選択することができる。
実施例2 組換えプラスミドpPR1の構築 プラスミドpIA7△4△1はバクテリオファージλcI8
57の2.5KbBglIIフラグメントを含むλcIとλrexの挿
入が可能な1個のBamHI制限部位を有している。バクテ
リオファージλcI857はBglIIに感受性の6個の部位
を有する。1個のBglIIフラグメントは2.5Kbであり、λ
cI遺伝子およびλrex遺伝子を含有する[スジバルスキー
(Szybalski)およびスジバルスキー(Szybalski)、197
9、遺伝子(Gene)、、217〜280:1980年、3月
号、オブライエン(O’Brien)出版、遺伝子地図(Gene
tic Maps)、第1巻、NIH]。BglIIフラグメントはBam
HIフラグメント上の5′−延長部と同一で且つ相補的な
GATC配列をもつ5′−延長部を有する。ヒト・イン
シュリンプラスミドpIA2はBamHIにより開裂される単
一の部位を有する。このBamHI部位にクローニングする
とpIA7△4△1のTc耐性遺伝子が不活化される。BglI
IフラグメントとBamHIフラグメントとライゲートさせる
とその結合部位でAGATCC/TCTAGGまたはG
GATCT/CCTAG配列を有する組換え体が得られ
る。これらの配列はBglIIまたはBamHIによって開裂され
ない。従って、両酵素による制限処理で、pIA7△4△
1のBamHI部位にλBglIIフラグメントがライゲートされ
ているもの以外の全ライゲーション生成物が除去され
る。このようにして、λBglIIフラグメントをpIA7△
4△1のBamHI部位にライゲートすることにより、所望
のpPR1プラスミドが得られる。
これらの制限酵素は市販品を購入したもので、その使用
法は業者の説明書に依った。[制限酵素および説明書は
下記製造元より簡単に入手できる:ベセスダ・リサーチ
・ラボラトリー、私書函6010、ロックビル、メリー
ランド20850(Bethesde Research Laboratories I
nc.Box6010,Rockville,Maryland20850);ベ
ーリンガー・マンハイム・バイオケミカル、7941、
キャスルウェイ・ドライブ、私書函50816、インデ
ィアナポリス、インディアナ46250(Boehringer M
annheim Biochemicals,7941Castleway Drive,P.
O.Box50816、Indianapolis,Indiana4625
0);リサーチ・プロダクト・マイルス・ラボラトリー
ズ、エルクハート、インディアナ46515(Research
Products,Miles Laboratories Inc.,Elkhart,Indiana
46515)]。組換えDNA分子は、3.0×10
−13モルの制限ベクターと6.0×10−13モルのバ
クテリオファージλ制限フラグメントを含む0.10mの
反応混合物中でT4DNAリガーゼを用いて形成された。
他の、あるいはより完全な反応条件は、タナカ(Tanaka)
およびワイスブラム(Weissblum)のジャーナル・オブ・
バクテリオロジー(Tanaka and Weissblum,J.Bacterio
l.)、121、354〜362(1975)に開示され
ている。
実施例3 組換えプラスミドpPR1による大腸菌K12
C600RK−MK−の形質転換 大腸菌K12C600RK−MK−〔チャン,コーエン,プ
ロシーディング・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンス(Chang and Cohen,Proc.Nat.Acad.Sci.),71
1030〜1034(1974)に記載〕の新鮮な一夜
培養物を新鮮なL−ブロス〔ミラー,1972,エクス
ペリメント・イン・モレキュラー・ジェネティックス,
コールド・スプリング・ハーバーラボ,コールド・スプ
リング・ハーバー、ニューヨーク(Miller,1972,Experim
ents in Molecular Genetics,Cold Spring Harbor Lab
s,Cold Spring Harabor,New York)に開示〕に1:10
で継代培養し、370℃で1.0時間増殖させた。総量
660クレット単位(Klett unit)の細胞を取得し、2.5m
の100mM塩化ナトリウム水で洗浄し、グリセロール
10.0%を含む150mM塩化カルシウム中に懸濁し、室温
で20分間インキュベートした。細胞を遠心分離により
取得し、0.5mの塩化カルシウム−グリセロールに再懸
濁し、3〜5分間氷で冷却した後、凍結させた。この細
胞懸濁物を使用するまで液体窒素中に保存した。共有結
合的に閉環した環状DNAの形質転換能あるいは頻度は
保存ならびに貯蔵によって殆んど影響されなかった。細
胞を氷浴中で融解し、DNA(実施例2に記載の方法で
調製)0.05m当り細胞0.1mの割合で、2.0μg/m
濃度となるように混合した。こうして調製した標品を氷
上で10.0分間冷却し、次いでL−ブロス0.85mで希釈
し、32℃で2.0時間培養した後、L−寒天〔ミラー(Mi
ller)により開示(1972年)〕上に5×109λb2と共
に広げ、32℃でインキュベートした。
形質転換体を大腸菌K12C600RK−MK−1pPR1と
命名し、選択して培養した。得られたコロニーが予期し
た表現型であるかどうかを試験し、プラスミドpPR1の
単離と増幅に使用した。プラスミドpPR1の制限酵素分
析によれば、λcIよりもλrex遺伝子の方がtrpE−イン
シュリンA鎖遺伝子に近かった。上で生成した形質転換
体には逆配向のプラスミドは認められなかった。
実施例4 プラスミドpPR1の増幅、単離、および大腸
菌K12RV308の形質転換 大腸菌K12C600RK−MK−1pPR1のプラスミドD
NAをクロラムフェニコールと一緒に増幅し、透明化リ
ゼイト法(cleared lysate procedure)〔バザラル,ヘリ
ンスキー,ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロ
ジー(Bazaral and Helinski,J.Mol.Biol.),36,18
5〜194(1968)に開示〕により単離した。共有
結合的に閉環した環状DNAを、CsCと二沃化プロピ
ジウム中での平衡化超遠心法により精製した。二沃化プ
ロピジウムを2−プロパノールで抽出し、DNAをCsC
中、−20℃で貯蔵した。有効なDNA溶液をセファ
デックス(Sephadex)PD10〔ファルマシア(Pharmaci
a)800センテニラル・アベニュー,ピスカータウエ
イ,ニュー・ジャージー・08851(Centennial Ave,
Piscataway,New Jersey)〕上クロマトグラフィーに付
し、SSC/10バッファー(0.015M−NaC,0.0015
M−クエン酸ナトリウム、pH7.0)中に移し換えた。
組換えプラスミドpPR1による大腸菌K12RV308
の形質転換は、300mM塩化カルシウムを用いる他は実
施例3の操作法に従って実施した。標品を0.85mのL
−ブロスで希釈し、32℃で2.0時間培養し、5×1
λb2と共にL−寒天上に広げ、32℃でインキュベ
ートした。生存コロニーが予期した表現型であるか否か
を試験すると、所望の大腸菌K12RV308/pPR1
形質転換体を構成していた。
実施例5 λcI90を用いた溶原化による大腸菌K12
RV308λcI90/pPR1の構築 大腸菌K12RV308/pPR1(実施例4に従って調
製)を35クレット単位になるまで32℃で増殖させ、
次いで45℃で60.0分間保持した。細胞を感染多重度2
0でλcI90に感染させ、45℃で40分間培養した。
コロニーを10μg/mのアンピシリンを含むL−寒
天上、32℃でインキュベートした。生成した大腸菌K
12RV308λcI90/pPR1のコロニーは32℃で
生育し、42℃で感受性を有することが試験の結果証明
された。
実施例6 組換えプラスミドpPR1による大腸菌K12
C600の形質転換 所望の構築は、実質上、実施例4の方法に従って実施す
る。生存コロニーが予期した表現型であるかどうかを試
験することにより、所望の大腸菌K12C600/pPR
1形質転換体を構成しているか否かを確認することがで
きる。
実施例7 λcI90での溶原化による大腸菌K12C6
00λcI90/pPR1の構築 所望の構築は、実質上、実施例5の方法に従って実施す
る。得られる大腸菌K12C600λcI90/pPR1の
コロニーは32℃における増殖および42℃における感
受性を試験し、確認することが出来る。
実施例8 λcI90での溶原化による大腸菌K12C6
00RK−MK−λcI90/pPR1の構築 所望の構築は、実施例3の方法に従って大腸菌K12C
600RK−MK−/pPR1を製造し、次に、この形質転換
体を実質上、実施例5の操作法に従ってバクテリオファ
ージλcI90で溶原化することにより行われた。生存コ
ロニーが予期した表現型であるかどうかを試験したとこ
ろ、所望の株を構成していた。
実施例9 プラスミドpIB7△4△1の構築 所望のプラスミドは、最終的なライゲーションにインシ
ュリンA鎖ではなくインシュリンB鎖を特定する構造遺
伝子を用いる他は実施例1A−Iの操作法に従って構築
された。但し、インシュリンB鎖構造遺伝子はプラスミ
ドpIB1〔構築は、ゲッデルら(Goeddel)により197
9年に開示〕のEcoRIおよびBamHI消化によって得られ
た。インシュリンB鎖をコードしているDNAフラグメ
ントを、PAGE処理および電気溶出によって精製する
と、EcoRI末端およびBamHI末端を有するフラグメント
が得られた。
プラスミドpIB7△4△1は第3図に示したとおりであ
って、アンピシリンおよびテトラサイクリン耐性が再生
されているので、容易に選択される。
実施例10 組換えプラスミドpPR3の構築 バクテリオファージλcI857の2.5KbBgIIフ
ラグメントを含有するλcIおよびλrex遺伝子をpIB7
△4△1にクローニングするには、プラスミドpIB7△
4△1のユニークBamHI制限部位を利用する。この操作
は実質上、実施例2の方法に従って実施する。λBg
IIフラグメントをpIA7△4△1のBamHI部位にライゲ
ーションさせると所望のプラスミドpPR3が得られる。
実施例11 組換えプラスミドpPR3による大腸菌K1
2C600RK−MK−の形質転換 実施例2ではなくて、実施例10で調製したDNAを用
いる他は、実質上、実施例3の操作法に従って大腸菌細
胞を形質転換した。
この形質転換体を大腸菌K12C600RK−MK−1pPR
3と命名し、選択して培養した。得られたコロニーが所
期の表現型であるかどうかを試験し、プラスミドpPR3
の単離および増幅に利用した。プラスミドpPR3の制限
酵素分析によればλcIよりもλrex遺伝子の方がtrpE−
インシュリンB鎖遺伝子に近かった。上記の形質転換体
には、逆配向のプラスミドは認められなかった。
実施例12 組換えプラスミドpPR3の増幅、単離、お
よび大腸菌K12RV308への導入 大腸菌K12C600RK−MK/1pPR3のプラスミドD
NAを実質上、実施例4の操作法に従って増幅および単
離した。プラスミドpPR3を大腸菌K12RV308に
導入して大腸菌K12RV308/pPR3を得る操作は
実質上、実施例4に従った。
実施例13 組換えプラスミドpPR3による大腸菌K1
2C600の形質転換 プラスミドpPR3を大腸菌K12C600に導入して大
腸菌K12C600/pPR3を得る操作は実質上、実施
例3の方法に従った。生存コロニーが所期の表現型であ
るかどうかを試験すると、所望の大腸菌K12C600
/pPR3形質転換を構成していた。
実施例14 λcI90での溶原化におる大腸菌K12R
V308λcI90/pPR3の構築 所望の構築は、実質上、実施例5の方法に従って大腸菌
K12RV308/pPR3をバクテリオファージλcI9
0で溶原化することにより実施される。得られる大腸菌
K12RV308λcI90/pPR3コロニーは32℃に
おける増殖と42℃における感受性を試験することで確
認できる。
実施例15 λcI90での溶原化による大腸菌K12C
600λcI90/pPR3の構築 所望の構築は、実質上、実施例5の方法に従って、大腸
菌K12C600/pPR3をバクテリオファージλcI9
0で溶原化することにより実施される。得られる大腸菌
K12C600λcI90/pPR3のコロニーは32℃に
おける増殖と、42℃における感受性とを試験すること
で確認できる。
実施例16 λcI90での溶原化による大腸菌K12C
600RK−MK−λcI90/pPR3の構築 所望の構築は、実施例11記載の方法に従って大腸菌K
12C600RK−MK−/pPR3を調製し、次いで、実質
上、実施例5の方法に従って形質転換体をバクテリオフ
ァージλcI90で溶原化することにより実施した。得ら
れた大腸菌K12C600RK−MK−λcI90/pPR3コ
ロニーは、32℃における増殖と、42℃における感受
性とを試験することで確認された。
実施例17 選択および非選択性の組換えプラスミドpP
R3含有宿主細胞の安定性を測定する方法 プラスミドの保持を試験するための株を、周期的に新鮮
な培地に継代培養することにより、非選択性培地(L−
ブロス)で対数増殖させた。組換えプラスミド上のApr
遺伝子を用いて、プラスミド含有細胞の頻度を検定する
ことにより求めた。段階希釈した培養株をL−寒天培地
上に展開し、10μg/mアンピシリンの存在もしく
は非存在下に32℃で増殖させた。プラスミド+細胞の
頻度は、アンピシリン非存在下、L−寒天培地上で生育
したコロニーの総数に対するアンピシリン耐性コロニー
の比で表わした、または、L−寒天上のコロニーを10
μg/mアンピシリン含有L−寒天上にレプリカ平板
培養し、32℃で増殖させてもよい。プラスミド+細胞
の頻度は、アンピシリン非存在下における、L−寒天上
で生育したコロニー総数に対するアンピシリン耐性コロ
ニーの割合で示される。
組換えプラスミドの安定性は、上記実施例17の記載に
従って測定された。大腸菌K12C600RK−MK−λcI
90/pPR3および大腸菌K12C600RK−MK−/pP
R3株に関する結果を%で表2に示した。
表2の結果は、本発明の選択システムが組換えプラスミ
ドを細菌集団に保持せしめる上で、非常にすぐれた選択
システムであるということを明確に示すものである。大
腸菌K12C600RK−MK−/pPR3培養物の約100
%の細胞が34回の培希釈培養後にプラスミドを欠損し
ていた。しかし本発明の選択システムを有する大腸菌C
600RK−MK−λcI90/pPR3培養物中の細胞では3
4回の培希釈培養後でもプラスミドを欠損している細胞
は全くみとめられなかった。さらに増殖させるとわずか
にプラスミドの分離が認められた。しかしながら、結果
はおそらく、プロファージとプラスミドとの組換えを反
映しているものと思われる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプラスミドpIA7△4△1の制限部位および機
能地図、第2図はプラスミドpPR1の制限部位および機
能地図、第3図はプラスミドpIB7△4△Iの制限部位
および機能地図、第4図はプラスミドpPR3の制限部位
および機能地図、第5図はチモシンアルファI遺伝子の
塩基配列およびそれによってコードされているアミノ酸
配列の模式図、第6図はフラグメントT15の合成工程
図、第7図はプラスミドpTrα1の構築模式図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組換えDNAを含有する細菌宿主細胞を安
    定化および選択する方法であって、 i)機能的なポリペプチドを発現する遺伝子、 ii)バクテリオファージλcI857のcIリプレッサー遺
    伝子、および iii)該リプレッサー遺伝子によって発現されるリプレ
    ッサーに感受性を有さない複製起点およびプロモーター
    を含有する組換えDNAクローニングベクターで細菌宿
    主を形質転換し、形質転換された細菌細胞を、cIリプレ
    ッサー遺伝子を産生しないバクテリオファージλcI90
    で感染させ、感染した形質転換細胞を溶原化させる条件
    下で培養することからなる方法。
  2. 【請求項2】ベクターがプラスミドである請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】cIリプレッサー遺伝子を含有するベクター
    がプラスミドpPR1またはpPR3である請求項2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】細菌細胞が大腸菌細胞である請求項1、2
    または3に記載の方法。
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