JPH0635808B2 - タ−ビン動翼 - Google Patents

タ−ビン動翼

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JPH0635808B2
JPH0635808B2 JP61049162A JP4916286A JPH0635808B2 JP H0635808 B2 JPH0635808 B2 JP H0635808B2 JP 61049162 A JP61049162 A JP 61049162A JP 4916286 A JP4916286 A JP 4916286A JP H0635808 B2 JPH0635808 B2 JP H0635808B2
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blade
shroud
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turbine
inner shroud
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章 佐久間
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はタービン動翼に係り、特に動翼とシュラウドの
接合面の摩耗を抑え、シュラウドの破損を防止するよう
にしたタービン動翼に関する。
(従来の技術) 一般に、蒸気タービンの第1段落は、圧力、温度が他の
段落よりも高く、負荷変化率に伴う温度変化率も大きい
ので、苛酷な運転条件に耐え得るノズルボックス構造が
採用されている。このノズルボックス構造による蒸気タ
ービンは、第4図に示すように、ボイラ(図示せず)で
発生した高温、高圧蒸気が入口管1を経て入口と出口以
外は密閉された容器状のノズルボックス2内の蒸気室3
に流入し、ノズルボックスの出口であるノズル口4の第
1段ノズル5で加速されて第1段動翼6に流出され、第
1段動翼6が蒸気の速度エネルギを有効に吸収してロー
タ7を駆動するものである。上記ノズルボックス2は、
第5図に示すように、4つの蒸気室3a乃至3dを備
え、蒸気は、まず第1蒸気室3aに流入し、上記第1段
ノズル5で加速されて第1段動翼6に流出される。ター
ビン負荷が大きくなると蒸気は、第2蒸気室3b、第3
蒸気室3c、第4蒸気室3dに順次流入し、各々の蒸気
室から同様に第1段ノズル5を経て第1段動翼6に流出
されるようになっている。
このように、上記第1段動翼6には、第1段ノズル5を
流出した高温、高圧の蒸気が作用するので、通常、翼間
ピッチを保持するために翼先端に取り付けられるシュラ
ウドは、高温、高圧に対抗できるように二重シュラウド
構造になっている。第6図は第1段動翼6にクリスマス
ツリー型動翼を用いた場合の二重シュラウド構造を示し
たもので、植え込み部8外方の羽根有効部9先端に内側
シュラウド10を翼と一体的に削り出し、この内側シュ
ラウド10の外表面にテノン11を突設し、このテノン
11に薄板状の外側シュラウド12を装着してテノン1
1をかしめることにより内側シュラウド10と外側シュ
ラウド12が接合した二重シュラウド13が得られる。
ところが、近年のタービンの大容量化は、上記二重構造
のシュラウド13にも変形を生じさせることが明らかに
なってきた。以下、この変形原因について説明する。第
7図は第1段動翼6作用する蒸気力を負荷ごとに示した
もので、上記ノズルボックス2の第1蒸気室3aに蒸気
を流入させる蒸気加減弁(図示せず)の第1弁開時14
の蒸気力が最も大きくなり、上記第2蒸気室3bに蒸気
を流入させる第2弁開時15、上記第3蒸気室3cに蒸
気を流入させる第3弁開時16、上記第4蒸気室3dに
蒸気を流入させる第4弁開時17と順次負荷が増加する
につれて動翼に使用する蒸気力が小さくなることを示し
ている。この蒸気力PU (Kg)は、 で求められる。ここで、Kは出力換算係数、KWは段落
出力、Dは動翼のピッチ径、nは動翼枚数、θはノズル
開度角、Nはロータ回転数を示し、K,D,n,Nは負
荷にかかわらず一定となるものである。従って、上記
(1)式より蒸気力PU は段落出力KWとノズル開度角
θの影響を受けることがわかり、また段落出力KWはそ
れほど変化しないことがわかっているので、ノズル開度
角θが90゜と一番小さい第1弁開時14の蒸気力が最
大となり、この状態で長時間タービンの運転を行なうと
強度的には厳しい条件となる。
また、第8図は部分負荷時、例えば第1弁開時14にお
ける第1段ノズル5と第1段動翼6内の蒸気流れを示し
たものである。第1段動翼6には、第1段ノズル5の蒸
気流路を通過した蒸気の蒸気力PU が動翼の回転により
間欠的に作用するので、その結果、第1段動翼6は振動
を発生し、その振動の大きさは図示のように蒸気力PU
による曲げ力のQ=YDY/YST倍にも達する。
また、タービンの第1段落の蒸気温度は、第9図に示す
ように、負荷によって変化し、第1弁開時14から順次
各弁を開くにしたがって高温になる。しかしながら、温
度の絶対値は第1弁開時14と第4弁開時17とではそ
れほど大差ないので、第1弁開時14は高温の厳しい条
件下にあるといえる。
このように、上述のような材料強度的に厳しい条件下で
タービンの運転を行なうと、第1段動翼6の二重シュラ
ウド13、特に外側シュラウド12には、第10図に示
すような蒸気蒸気力PU による曲げ力と、第11図に示
すようなロータの回転による遠心力が同時に作用するの
で、外側シュラウド12が外方にまくれ上ったり、破損
を生じたりする恐れがあり、従来、上記二重シュラウド
13はこれらの厳しい条件に十分耐え得るような構造と
して設計していた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、蒸気タービンの総運転時間が長くなる
と、第1段ノズル5の出口端が侵食等を受けて蒸気通路
面積が設計値から変化し、段落前後の圧力差が増大して
上記曲げ応力が大きくなる傾向があり、また上記ノズル
の出口端の侵食は必ずしもノズル口全周均等に生じるわ
けではないので、第10図に示す曲げ応力の方向がテノ
ン11を中心として上向きから下向きに、また下向きか
ら上向きにと交互に変動を繰り返すことがあった。そし
て、このような動翼の翼腹側縁部および翼背側縁部に応
力が集中する状況下において、上記二重シュラウド13
は内側シュラウド10と外側シュラウド12が接合した
状態で相対的に微小振幅の繰り返し運動(以下フレッテ
ィングという)を行ない、内側シュラウド10と外側シ
ュラウド12の接合面にフレッティング摩耗が生じ、こ
のフレッティング摩耗力や外力に起因する繰り返し応力
によりフレッティング疲労が蓄積し、シュラウドを十分
な安全率をもった二重シュラウド構造として設計しても
内側シュラウド10と外側シュラウド12の接合面にク
ラックが発生するという問題があった。
そこで本発明は、上記従来技術が有する問題点を解消
し、動翼特に動翼と一体に削り出された内側シュラウド
と外側シュラウドの接合面のフレッティングを抑えてシ
ュラウドの破損を防止し、蒸気タービンを安全に運転で
きるようにしたタービン動翼を提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明は、動翼の羽根有効
部の先端に内側シュラウドを形成し、この内側シュラウ
ドの外周端部に外側シュラウドを装着するようにしたタ
ービン動翼において、翼の先端部であって、上記内側シ
ュラウドと外側シュラウドとの中央接合部を除いてその
両側の翼腹側縁部および翼背側縁部に非干渉域を形成し
たものである。
(作 用) 非干渉域形成部分が二重構造のシュラウドの応力集中箇
所とフレッティングの発生部位とを隔離するので、非干
渉域は内側シュラウドと外側シュラウドとの接触による
フレッティングの発生を抑制し、また、応力集中部位か
らの繰り返し応力がフレッテイング発生部位に作用する
のを減少させる空間として働く結果、フレッティング疲
労の蓄積が抑制される。
(実施例) 以下、本発明によるタービン動翼の実施例を第1図乃至
第3図を参照して説明する。なお、従来と同一部分には
同一符号を用いる。
蒸気タービンの第1段落の第1段ノズルと軸方向に所定
間隔離れて設けられる第1段動翼6は、第1図に示すよ
うに、ロータ7の円周方向に複数枚配設されている。各
動翼の羽根有効部9の先端には、内側シュラウド10が
一体的に削り出されている。また、上記内側シュラウド
10外表面には、テノン11が突設され、このテノン1
1には動翼数枚を一組として連結する薄板状の外側シュ
ラウド12が装着される。そして、上記テノン11をか
しめることによって外側シュラウド12が内側シュラウ
ド10の外周端部に固定され、バンド状の二重構造のシ
ュラウド13が形成される。また、上記内側シュラウド
10と外側シュラウド12の間には、テノン11による
中央接合部を除いてその両側すなわち翼腹側縁部および
翼背側縁部に非干渉域としての楔状の間隙18が形成さ
れ、上記間隙18形成部分の内側シュラウド10の外径
1 が外側シュラウド12の内径R0 より小さくなって
いる。
第2図は上記間隙18を形成する方法を示したもので、
翼からの削り出し時は外側シュラウド12とほぼ接合す
るように形成される内側シュラウド10の中心O1 を外
側シュラウド12の中心O0 からx1 だけオフセットさ
せ、テノン11周辺の中央接合部を除いてその両側、す
なわち翼腹側と翼背側の内側シュラウド10外表面を半
径R1 でもって中央から翼腹および翼背に向けて円弧加
工を施す。
しかして、本発明によるタービン動翼によれば、蒸気力
による曲げ応力と遠心力が重なり合い特に応力が集中す
る翼腹側縁部および翼背側縁部の応力集中箇所に、内側
シュラウド10と外側シュラウド12の間隙18が形成
されるので、この間隙18は応力集中部位とフレッティ
ング発生部位とを隔てる非干渉域として働き、応力によ
る内側シュラウド10と外側シュラウド12の接合面で
の相対的な滑りが少なくなり、相対的に微小振幅で内側
シュラウド10と外側シュラウド12が触れ合う部位に
繰返し応力が作用することによるフレッティング疲労の
蓄積を抑制することができる。このため、フレッティン
グ疲労により内側シュラウド10と外側シュラウド12
の接合面に発生するクラックを防止することができ、タ
ービンを安全に運転することができる。
第3図は本発明によるタービン動翼の他の実施例を示し
たもので、外側シュラウド12側に向いた内側シュラウ
ド10の翼腹側縁部および翼背側端部に曲面加工が施さ
れ間隙19が形成されている。これは、特に応力が集中
する必要最低限の箇所に非干渉域としての間隙19を形
成するもので、上記実施例と比較してフレッティング抑
制効果はやや劣るが加工が簡単である。このため、本実
施例は応力レベルがそれ程厳しくない箇所に用いるのが
好ましい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明は、翼の先端部
であって、内側シュラウドと外側シュラウドとの中央接
合部を除いてその両側の翼腹側縁部および翼背側縁部に
非干渉域を形成したので、応力が集中する部位とフレッ
ティング発生部位とが隔てられ、接合面でのフレッティ
ング疲労の蓄積を抑えることができ、フレッティング疲
労によるシュラウドの破損を防止しタービンを安全に運
転することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるタービン動翼の実施例を示す正面
図、第2図は第1図の一部拡大正面図、第3図は本発明
によるタービン動翼の他の実施例を示す正面図、第4図
はノズルボックス構造による蒸気タービンを示す縦断面
概略図、第5図はノズルボックスの蒸気室を示す横断面
概略図、第6図は動翼先端部の二重シュラウドを示す縦
断面概略図、第7図は負荷と動翼に作用する蒸気力の関
係を示す図、第8図は蒸気力による動翼の振動状態を示
す図、第9図は負荷と蒸気温度の関係を示す図、第10
図は外側シュラウドに作用する蒸気力による曲げ応力の
分布状態を示す図、第11図は外側シュラウドに作用す
る遠心力による応力の分布状態を示す図である。 2……ノズルボックス、3……蒸気室、5……第1段ノ
ズル、6……第1段動翼、7……ロータ、9……羽根有
効部、10……内側シュラウド、11……テノン、12
……外側シュラウド、13……二重シュラウド、14…
…第1弁開時、15……第2弁開時、16……第3弁開
時、17……第4弁開時、18,19……間隙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動翼の羽根有効部の先端に内側シュラウド
    を形成し、この内側シュラウドの外周端部に外側シュラ
    ウドを装着するようにしたタービン動翼において、翼の
    先端部であって、上記内側シュラウドと外側シュラウド
    との中央接合部を除いてその両側の翼腹側縁部および翼
    背側縁部に非干渉域を形成したことを特徴とするタービ
    ン動翼。
  2. 【請求項2】上記非干渉域は、翼腹側縁部および翼背側
    縁部に円弧加工を施して形成したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のタービン動翼。
  3. 【請求項3】上記非干渉域は、翼腹側縁部および翼背側
    端部に曲面加工を施して形成したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のタービン動翼。
JP61049162A 1986-03-06 1986-03-06 タ−ビン動翼 Expired - Lifetime JPH0635808B2 (ja)

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JPS62206201A JPS62206201A (ja) 1987-09-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164705A (en) * 1979-06-11 1980-12-22 Hitachi Ltd Method of fixing shroud for rotor blade
JPS59170402A (ja) * 1983-03-17 1984-09-26 Toshiba Corp タ−ビン羽根車

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JPS62206201A (ja) 1987-09-10

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