JPH0635469B2 - ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法 - Google Patents
ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法Info
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- JPH0635469B2 JPH0635469B2 JP1235799A JP23579989A JPH0635469B2 JP H0635469 B2 JPH0635469 B2 JP H0635469B2 JP 1235799 A JP1235799 A JP 1235799A JP 23579989 A JP23579989 A JP 23579989A JP H0635469 B2 JPH0635469 B2 JP H0635469B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ジエチレントリアミン三酢酸化合物に関し、
更に詳しくは、胆石溶解作用を有するウルソデオキシコ
リルジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中
間体並びにそれらの製造法に関する。
更に詳しくは、胆石溶解作用を有するウルソデオキシコ
リルジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中
間体並びにそれらの製造法に関する。
従来の技術 胆石治療剤として繁用されている薬物としては、ウルソ
デオキシコール酸及びケノデオキシコール酸が知られて
いる。
デオキシコール酸及びケノデオキシコール酸が知られて
いる。
更に、特開昭60−161996号公報には、ウルソデ
オキシコール酸又はケノデオキシコール酸とアスパラギ
ン酸、グルタミン酸、セリン又はカルボキシメチルグリ
シンとをアミド結合した化合物が、外殻石灰化したコレ
ステロール系胆石を溶解する効果があることが報告され
ている。
オキシコール酸又はケノデオキシコール酸とアスパラギ
ン酸、グルタミン酸、セリン又はカルボキシメチルグリ
シンとをアミド結合した化合物が、外殻石灰化したコレ
ステロール系胆石を溶解する効果があることが報告され
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、ウルソデオキシコール酸及びケノデオキ
シコール酸は、純コレステロール石に対してのみ有効で
あり、他のコレステロール系胆石、例えば、カルシウム
を含有するコレステロール混成石又はコレステロール混
合石、更には、ビリルビンカルシウム石又は炭酸カルシ
ウム石等に対しては、その溶解効果が疑問視されてい
る。
シコール酸は、純コレステロール石に対してのみ有効で
あり、他のコレステロール系胆石、例えば、カルシウム
を含有するコレステロール混成石又はコレステロール混
合石、更には、ビリルビンカルシウム石又は炭酸カルシ
ウム石等に対しては、その溶解効果が疑問視されてい
る。
一方、特開昭60−161996号公報記載の化合物
は、外殻石灰化したコレステロール系胆石の溶解作用が
最も高いとされているN−ウルソデオキシコリル−N−
カルボキシメチルグリシン(以下「化合物A」と仮称す
る)でも、生体に存在する代表的な化合物であるグリコ
ケノデオキシコール酸に比較して約2〜3倍程度である
に過ぎない。
は、外殻石灰化したコレステロール系胆石の溶解作用が
最も高いとされているN−ウルソデオキシコリル−N−
カルボキシメチルグリシン(以下「化合物A」と仮称す
る)でも、生体に存在する代表的な化合物であるグリコ
ケノデオキシコール酸に比較して約2〜3倍程度である
に過ぎない。
本発明者らは、胆汁酸誘導体を鋭意研究した結果、ウル
ソデオキシコリルジエチレントリアミン三酢酸化合物
が、カルシウム含有胆石、特に炭酸カルシウム含有胆石
を胆汁中で強力に溶解することを知り、本発明に到達し
た。
ソデオキシコリルジエチレントリアミン三酢酸化合物
が、カルシウム含有胆石、特に炭酸カルシウム含有胆石
を胆汁中で強力に溶解することを知り、本発明に到達し
た。
課題を解決するための手段 本発明によれば、下記構造式[I] で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
生理学的に許容される塩並びにその製造中間体並びにそ
れらの製造法が提供される。
生理学的に許容される塩並びにその製造中間体並びにそ
れらの製造法が提供される。
本発明において、生理学的に許容される塩とは、モノ、
ジもしくはトリアルカリ塩、モノもしくはジ鉱酸塩又は
トリアンモニウム塩をいう。アルカリ塩としては、例え
ばナトリウム塩又はカリウム塩が、鉱酸塩としては、例
えば塩酸塩、硫酸塩又は硝酸塩が夫々挙げられる。
ジもしくはトリアルカリ塩、モノもしくはジ鉱酸塩又は
トリアンモニウム塩をいう。アルカリ塩としては、例え
ばナトリウム塩又はカリウム塩が、鉱酸塩としては、例
えば塩酸塩、硫酸塩又は硝酸塩が夫々挙げられる。
上記構造式[I]のジエチレントリアミン三酢酸化合物
は、下記構造式[II] で示されるトリアミン化合物と一般式[III] X−CH2COOH [III] (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)で示
されるハロゲン化酢酸とを、塩基の存在下で反応させて
製造することができる。
は、下記構造式[II] で示されるトリアミン化合物と一般式[III] X−CH2COOH [III] (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)で示
されるハロゲン化酢酸とを、塩基の存在下で反応させて
製造することができる。
反応割合は、トリアミン化合物[II]に対してハロゲン
化酢酸[III]を3〜10倍モル量とする。反応溶媒
は、水が適当である。ハロゲン化酢酸[III]として
は、クロロ酢酸、ブロモ酢酸又はヨード酢酸が挙げられ
るが、クロロ酢酸又はブロモ酢酸が好ましい。使用する
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又
は水酸化カリウム等が挙げられる。反応温度は、30〜
95℃、好ましくは40〜60℃の範囲内とし、反応時
間は、1〜48時間、好ましくは5〜24時間程度とす
る。
化酢酸[III]を3〜10倍モル量とする。反応溶媒
は、水が適当である。ハロゲン化酢酸[III]として
は、クロロ酢酸、ブロモ酢酸又はヨード酢酸が挙げられ
るが、クロロ酢酸又はブロモ酢酸が好ましい。使用する
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又
は水酸化カリウム等が挙げられる。反応温度は、30〜
95℃、好ましくは40〜60℃の範囲内とし、反応時
間は、1〜48時間、好ましくは5〜24時間程度とす
る。
ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]は、反応終了
時の塩基性溶液を、鉱酸、例えば塩酸又は硫酸を用いて
pH約2.5に調節することにより遊離酸の形態で分離す
ることができる。得られた遊離酸は、必要に応じてカラ
ムクロマトグラフィーに付して精製する。
時の塩基性溶液を、鉱酸、例えば塩酸又は硫酸を用いて
pH約2.5に調節することにより遊離酸の形態で分離す
ることができる。得られた遊離酸は、必要に応じてカラ
ムクロマトグラフィーに付して精製する。
ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]の生理学的に
許容される塩は、ジエチレントリアミン三酢酸化合物
[I]又はそれの水溶液に、過剰量のアンモニア水、
1、2もしくは3倍当量のアルカリ又は1もしくは2倍
当量の鉱酸を加え、ついでこれを減圧乾固することによ
り製造できる。使用するアルカリとしては、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化
カリウムが、鉱酸としては、塩酸、硫酸又は硝酸が夫々
挙げられる。
許容される塩は、ジエチレントリアミン三酢酸化合物
[I]又はそれの水溶液に、過剰量のアンモニア水、
1、2もしくは3倍当量のアルカリ又は1もしくは2倍
当量の鉱酸を加え、ついでこれを減圧乾固することによ
り製造できる。使用するアルカリとしては、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化
カリウムが、鉱酸としては、塩酸、硫酸又は硝酸が夫々
挙げられる。
前記のトリアミン化合物[II]は、下記一般式[IV] (式中、R1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R
2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
ミド化合物を接触還元又は酸で加水分解して製造(以下
これを「第1法」という)するか、あるいは、下記一般
式[V] (式中、R3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のアル
キル基を表わす。)で示される混酸無水物と混酸無水物
と10〜50倍モル量のジエチレントリアミンとを縮合
させて製造(以下これを「第2法」という)することが
できる。
基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R
2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
ミド化合物を接触還元又は酸で加水分解して製造(以下
これを「第1法」という)するか、あるいは、下記一般
式[V] (式中、R3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のアル
キル基を表わす。)で示される混酸無水物と混酸無水物
と10〜50倍モル量のジエチレントリアミンとを縮合
させて製造(以下これを「第2法」という)することが
できる。
第1法における接触還元は、通常使用される方法を採用
することができる。また、加水分解で使用する酸として
は、例えば塩酸、酢酸またはこれらの混合液が挙げられ
る。
することができる。また、加水分解で使用する酸として
は、例えば塩酸、酢酸またはこれらの混合液が挙げられ
る。
第2法における反応溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、メタノール、クロロホルムもしくは水又はこれ
らの二種以上からなる混合液が適当である。反応温度
は、−30〜20℃、好ましくは−10〜10℃の範囲
内とし、反応時間は、10分〜48時間、好ましくは1
〜12時間程度とする。
キサン、メタノール、クロロホルムもしくは水又はこれ
らの二種以上からなる混合液が適当である。反応温度
は、−30〜20℃、好ましくは−10〜10℃の範囲
内とし、反応時間は、10分〜48時間、好ましくは1
〜12時間程度とする。
トリアミン化合物[II]は、上述の第1法又は第2法で
製造することができるが、得られるトリアミン化合物
[II]の純度及び次工程での処理を考慮すれば、第1法
を採用するのが望ましい。
製造することができるが、得られるトリアミン化合物
[II]の純度及び次工程での処理を考慮すれば、第1法
を採用するのが望ましい。
第1法での原料となるアミド化合物[IV]は、前記一般
式[V]で示される混酸無水物と下記一般式[VI] (式中、R1及びR2は前記と同意義である。)で示され
る化合物とを縮合させて製造することができる。
式[V]で示される混酸無水物と下記一般式[VI] (式中、R1及びR2は前記と同意義である。)で示され
る化合物とを縮合させて製造することができる。
反応割合は、混酸無水物[V]に対して化合物[VI]を
0.5〜2倍モル量とする。反応溶媒は、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、メタノール、クロロホルムもしく
は水又はこれらの二種以上からなる混合液が適当であ
る。反応温度は、−30〜20℃、好ましくは−10〜
10℃の範囲内とし、反応時間は、10分〜48時間、
好ましくは1〜12時間程度とする。
0.5〜2倍モル量とする。反応溶媒は、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、メタノール、クロロホルムもしく
は水又はこれらの二種以上からなる混合液が適当であ
る。反応温度は、−30〜20℃、好ましくは−10〜
10℃の範囲内とし、反応時間は、10分〜48時間、
好ましくは1〜12時間程度とする。
化合物[VI]は、ジエチレントリアミンとベンジルオキ
シカルボニルクロライド、ジ−t−ブチルージシカルボ
ナート又はトリチルクロライドとを用い、一般的なアミ
ノ保護基導入法(ペプチド合成の基礎と実験17〜39
頁 昭和60年1月20日丸善株式会社発行)に準じて
製造することができる。
シカルボニルクロライド、ジ−t−ブチルージシカルボ
ナート又はトリチルクロライドとを用い、一般的なアミ
ノ保護基導入法(ペプチド合成の基礎と実験17〜39
頁 昭和60年1月20日丸善株式会社発行)に準じて
製造することができる。
第2法での原料及びアミド化合物[IV]の原料となる混
酸無水物[V]は、ウルソデオキシコール酸とクロロギ
酸アルキルとを酸受容体の存在下に反応させて製造する
ことができる。
酸無水物[V]は、ウルソデオキシコール酸とクロロギ
酸アルキルとを酸受容体の存在下に反応させて製造する
ことができる。
反応割合は、ウルソデオキシコール酸に対してクロロギ
酸アルキルをほぼ当モル量とする。使用するクロロギ酸
アルキルとしては、クロロギ酸エチル又はクロロギ酸イ
ソブチルが挙げられる。酸受容体としては、トリエチル
アミン、トリブチルアミン又はN−メチルモルホリンが
挙げられる。反応溶媒は、ジオキサン又はテトラヒドロ
フランが適当である。反応温度は、−20〜10℃と
し、反応時間は、1分〜3時間とする。本反応は、ほぼ
定量的に進行し、かつ得られる混酸無水物[V]が不安
定であるため、単離することなく反応混合液のまま次工
程に使用する。
酸アルキルをほぼ当モル量とする。使用するクロロギ酸
アルキルとしては、クロロギ酸エチル又はクロロギ酸イ
ソブチルが挙げられる。酸受容体としては、トリエチル
アミン、トリブチルアミン又はN−メチルモルホリンが
挙げられる。反応溶媒は、ジオキサン又はテトラヒドロ
フランが適当である。反応温度は、−20〜10℃と
し、反応時間は、1分〜3時間とする。本反応は、ほぼ
定量的に進行し、かつ得られる混酸無水物[V]が不安
定であるため、単離することなく反応混合液のまま次工
程に使用する。
作用 ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]の炭酸カルシ
ウム含有胆石に対する溶解作用を以下に詳述する。溶解
作用は、胆汁中での炭酸カルシウム(CaCO3)溶解
能で評価した。
ウム含有胆石に対する溶解作用を以下に詳述する。溶解
作用は、胆汁中での炭酸カルシウム(CaCO3)溶解
能で評価した。
試験は、人工胆汁モデル2mに過剰量の炭酸カルシウ
ムを添加し、密栓下37℃で18時間インキュベートし
たのち、これを3000rpmで遠沈し、得られる上澄
液に溶解した炭酸カルシウム量を原子吸光度計にて測定
することにより行った。人工胆汁モデルは、ジエチレン
トリアミン三酢酸化合物[I]が16mM、レシチンが
8mM及びコレステロールが4mMとなるように0.0
1Mリン酸緩衝液(pH7.4及び8.3)に溶解して調
製した。ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]をグ
リコケノデオキシコール酸又は化合物Aに変更した以外
は上述と同様に処理し、これら二化合物の炭酸カルシウ
ム溶解能を比較のため試験した。結果を下記表に示す。
なお、同表中、括弧内の数値は、特開昭60−1619
96号公報に記載されたものであり、参考のため併記し
た。
ムを添加し、密栓下37℃で18時間インキュベートし
たのち、これを3000rpmで遠沈し、得られる上澄
液に溶解した炭酸カルシウム量を原子吸光度計にて測定
することにより行った。人工胆汁モデルは、ジエチレン
トリアミン三酢酸化合物[I]が16mM、レシチンが
8mM及びコレステロールが4mMとなるように0.0
1Mリン酸緩衝液(pH7.4及び8.3)に溶解して調
製した。ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]をグ
リコケノデオキシコール酸又は化合物Aに変更した以外
は上述と同様に処理し、これら二化合物の炭酸カルシウ
ム溶解能を比較のため試験した。結果を下記表に示す。
なお、同表中、括弧内の数値は、特開昭60−1619
96号公報に記載されたものであり、参考のため併記し
た。
上記表から明らかなように、本発明のジエチレントリア
ミン三酢酸化合物[I]は、グリコケノデオキシコール
酸及び化合物Aに比べ、はるかに優れた炭酸カルシウム
溶解能を具備していることが認められる。
ミン三酢酸化合物[I]は、グリコケノデオキシコール
酸及び化合物Aに比べ、はるかに優れた炭酸カルシウム
溶解能を具備していることが認められる。
本発明を参考例及び実施例をもって更に説明する。
参考例1(化合物[VI]) ジエチレントリアミン215m(1.99モル)をク
ロロホルム200mに溶解し、これにトリチルクロラ
イド111.7g(0.401モル)をクロロホルム8
60mに溶解した溶液を氷冷下に滴下し、一夜室温で
攪拌した。この反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥したのち溶媒を減圧留去した。得られた残留物をク
ロロホルム−メタノール混合液(容量比5:1)を展開
液とするアルミナカラムクロマトグラフィーに付し、油
状のN−トリチルジエチレントリアミン124.2gを
得た。トリチルクロライドをベースとする収率は89.
7%であった。
ロロホルム200mに溶解し、これにトリチルクロラ
イド111.7g(0.401モル)をクロロホルム8
60mに溶解した溶液を氷冷下に滴下し、一夜室温で
攪拌した。この反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥したのち溶媒を減圧留去した。得られた残留物をク
ロロホルム−メタノール混合液(容量比5:1)を展開
液とするアルミナカラムクロマトグラフィーに付し、油
状のN−トリチルジエチレントリアミン124.2gを
得た。トリチルクロライドをベースとする収率は89.
7%であった。
参考例2(化合物[VI]) ジエチレントリアミン21.5m(199.0ミリモ
ル)をクロロホルム40mに溶解し、これに35%ベ
ンジルオキシカルボニルクロライドトルエン溶液4.8
5m(10.0ミリモル)をクロロホルム50mに
溶解した溶液を氷冷下に滴下し、一夜室温で攪拌した。
この反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた残留物をクロロホルム−メ
タノール混合液(容量比20:1)を展開液とするアル
ミナカラムクロマトグラフィーに付し、油状のN,N′
−ジベンジルオキシカルボニルジエチレントリアミン
0.56gを得た。ベンジルオキシカルボニルクロライ
ドをベースとする収率は30.3%であった。次に、展
開液をクロロホルム−メタノール混合液(容量比5:
1)に変更してアルミナカラム層を溶出し、油状のN−
ベンジルオキシカルボニルジエチレントリアミン0.2
7gも得た。ベンジルオキシカルボニルクロライドをベ
ースとする収率は11.4%であった。
ル)をクロロホルム40mに溶解し、これに35%ベ
ンジルオキシカルボニルクロライドトルエン溶液4.8
5m(10.0ミリモル)をクロロホルム50mに
溶解した溶液を氷冷下に滴下し、一夜室温で攪拌した。
この反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた残留物をクロロホルム−メ
タノール混合液(容量比20:1)を展開液とするアル
ミナカラムクロマトグラフィーに付し、油状のN,N′
−ジベンジルオキシカルボニルジエチレントリアミン
0.56gを得た。ベンジルオキシカルボニルクロライ
ドをベースとする収率は30.3%であった。次に、展
開液をクロロホルム−メタノール混合液(容量比5:
1)に変更してアルミナカラム層を溶出し、油状のN−
ベンジルオキシカルボニルジエチレントリアミン0.2
7gも得た。ベンジルオキシカルボニルクロライドをベ
ースとする収率は11.4%であった。
参考例3(化合物[VI]) ジエチレントリアミン21.5m(199.0ミリモ
ル)をジオキサン−水混合液(容量比2:1)40m
に溶解した溶液に、氷冷攪拌下、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液10mとジ−t−ブチル−ジカルボナール
2.4g(11.0ミリモル)とを加え、ついで室温で
30分間攪拌した。この反応液をクロロホルムで抽出
し、クロロホルム層を水洗乾燥したのち溶媒を減圧留去
した。得られた残留物をクロロホルム−メタノール混合
液(容量比20:1)を展開液とするアルミナカラムク
ロマトグラフィーに付し、油状のN,N′−ジ−t−ブ
チルオキシカルボニルジエチレントリアミン0.46g
を得た。ジ−t−ブチル−ジシカルボナートをベースと
する収率は27.6%であった。
ル)をジオキサン−水混合液(容量比2:1)40m
に溶解した溶液に、氷冷攪拌下、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液10mとジ−t−ブチル−ジカルボナール
2.4g(11.0ミリモル)とを加え、ついで室温で
30分間攪拌した。この反応液をクロロホルムで抽出
し、クロロホルム層を水洗乾燥したのち溶媒を減圧留去
した。得られた残留物をクロロホルム−メタノール混合
液(容量比20:1)を展開液とするアルミナカラムク
ロマトグラフィーに付し、油状のN,N′−ジ−t−ブ
チルオキシカルボニルジエチレントリアミン0.46g
を得た。ジ−t−ブチル−ジシカルボナートをベースと
する収率は27.6%であった。
参考例4(混酸無水物[V]) ウルソデオキシコール酸11.8g(30.1ミリモ
ル)、テトラヒドロフラン50m及びトリエチルアミ
ン4.30m(30.8ミリモル)の混合液に、−4
〜−1℃でクロロギ酸イソブチル4.00m(30.
8ミリモル)を滴下し、−2〜1℃で2時間攪拌し、イ
ソブチル ウルソデオキシコリルカルボナート14.8
g(収率は定量的)を含む反応混合液を得た。
ル)、テトラヒドロフラン50m及びトリエチルアミ
ン4.30m(30.8ミリモル)の混合液に、−4
〜−1℃でクロロギ酸イソブチル4.00m(30.
8ミリモル)を滴下し、−2〜1℃で2時間攪拌し、イ
ソブチル ウルソデオキシコリルカルボナート14.8
g(収率は定量的)を含む反応混合液を得た。
参考例5(混酸無水物[V]) ウルソデオキシコール酸5.0g(12.7ミリモ
ル)、ジオキサン20m及びトリブチルアミン3.6
m(15.1ミリモル)の混合液に、5〜10℃でク
ロロギ酸エチル1.4m(14.7ミリモル)を滴下
し、同温度で15分間攪拌しエチル ウルソデオキシコ
リルカルボナート5.9g(収率は定量的)を含む反応
混合液を得た。
ル)、ジオキサン20m及びトリブチルアミン3.6
m(15.1ミリモル)の混合液に、5〜10℃でク
ロロギ酸エチル1.4m(14.7ミリモル)を滴下
し、同温度で15分間攪拌しエチル ウルソデオキシコ
リルカルボナート5.9g(収率は定量的)を含む反応
混合液を得た。
実施例1(アミド化合物[IV]) テトラヒドロフラン40mにN−トリチルジエチレン
トリアミン11.5g(33.3ミリモル)を溶解した
溶液に、イソブチル ウルソデオキシコリルカルボナー
ト14.8g(30.1ミリモル)を−6〜0℃で添加
し、更に−8〜−3℃で1時間攪拌した。得られた反応
液の溶媒を減圧留去し、残留物をクロロホルム−メタノ
ール混合液(容量比50:1)を展開液とするアルミナ
カラムクロマトグラフィーに付し、N−トリチル−N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミンの白色結
晶15.1g(収率69.8%)を得た。
トリアミン11.5g(33.3ミリモル)を溶解した
溶液に、イソブチル ウルソデオキシコリルカルボナー
ト14.8g(30.1ミリモル)を−6〜0℃で添加
し、更に−8〜−3℃で1時間攪拌した。得られた反応
液の溶媒を減圧留去し、残留物をクロロホルム−メタノ
ール混合液(容量比50:1)を展開液とするアルミナ
カラムクロマトグラフィーに付し、N−トリチル−N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミンの白色結
晶15.1g(収率69.8%)を得た。
融点;113〜117℃ 赤外吸収スペクトル(KBr,cm-1); 1645,1550 実施例2(アミド化合物[IV]) N−トリチルジエチレントリアミン11.5gの代わり
にN,N′−ジベンジルオキシカルボニルジエチレント
リアミン12.4g(33.3ミリモル)を用いた以外
は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N′−ジベンジ
ルオキシカルボニル−N″−ウルソデオキシコリルジエ
チレントリアミンのガラス状物質11.1g(収率4
9.5%)を得た。
にN,N′−ジベンジルオキシカルボニルジエチレント
リアミン12.4g(33.3ミリモル)を用いた以外
は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N′−ジベンジ
ルオキシカルボニル−N″−ウルソデオキシコリルジエ
チレントリアミンのガラス状物質11.1g(収率4
9.5%)を得た。
実施例3(アミド化合物[IV]) N−トリチルジエチレントリアミン11.5gをN,
N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルジエチレントリ
アミン10.1g(33.3ミリモル)に変更した以外
は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N′−ジ−t−
ブチルオキシカルボニル−N″−ウルソデオキシコリル
ジエチレントリアミンのガラス状物質6.3g(収率3
0.9%)を得た。
N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルジエチレントリ
アミン10.1g(33.3ミリモル)に変更した以外
は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N′−ジ−t−
ブチルオキシカルボニル−N″−ウルソデオキシコリル
ジエチレントリアミンのガラス状物質6.3g(収率3
0.9%)を得た。
実施例4(トリアミン化合物[II]) N−トリチル−N″−ウルソデオキシコリルジエチレン
トリアミン3.08g(4.28ミリモル)を酢酸15
mに溶解し、これに水5mを加え36〜40℃で
1.2時間攪拌した。冷後、析出物を濾別し、濾液に水
140mを加え、17%(W/V)水酸化ナトリウム
水溶液にてpH11とし、ついでにこれをn−ブタノール
で抽出した。n−ブタノール層を水洗し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥したのち減圧乾固し、N″−ウルソデオキ
シコリルジエチレントリアミンの無色ガラス状物質2.
04g(収率は定量的)を得た。
トリアミン3.08g(4.28ミリモル)を酢酸15
mに溶解し、これに水5mを加え36〜40℃で
1.2時間攪拌した。冷後、析出物を濾別し、濾液に水
140mを加え、17%(W/V)水酸化ナトリウム
水溶液にてpH11とし、ついでにこれをn−ブタノール
で抽出した。n−ブタノール層を水洗し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥したのち減圧乾固し、N″−ウルソデオキ
シコリルジエチレントリアミンの無色ガラス状物質2.
04g(収率は定量的)を得た。
赤外吸収スペクトル(KBr,cm-1); 1640,1550 核磁気共鳴スペクトル(DMSO-d6)δ; 0.61(3H,s),0.87(3H,s),0.8
8(3H,d),0.90〜2.20(26H,m),
2.42〜2.60(6H,m),3.09(2H,
q,J=6Hz),3.10〜3.56(5H,m),
3.90(1H,br),4.40(1H,br),
7.86(1H,t,J=6Hz) 実施例5(トリアミン化合物[II]) N,N′−ジベンジルオキシカルボニル−N″−ウルソ
デオキシコリルジエチレントリアミン3.2g(4.2
8ミリモル)をメタノール5m、酢酸2m及び水3
mの混合液に溶解した。この溶解パラジウム黒30mg
を添加し、常温、常圧にて5時間接触還元した。ついで
触媒を濾別し、濾液に水140mを加え、以下実施例
4とほぼ同様に処理し、N″−ウルソデオキシコリルジ
エチレントリアミンの無色ガラス状物質1.92g(収
率94.2%)を得た。この物質の赤外吸収スペクトル
及び核磁気共鳴スペクトルは、実施例4に記載したもの
と一致した。
8(3H,d),0.90〜2.20(26H,m),
2.42〜2.60(6H,m),3.09(2H,
q,J=6Hz),3.10〜3.56(5H,m),
3.90(1H,br),4.40(1H,br),
7.86(1H,t,J=6Hz) 実施例5(トリアミン化合物[II]) N,N′−ジベンジルオキシカルボニル−N″−ウルソ
デオキシコリルジエチレントリアミン3.2g(4.2
8ミリモル)をメタノール5m、酢酸2m及び水3
mの混合液に溶解した。この溶解パラジウム黒30mg
を添加し、常温、常圧にて5時間接触還元した。ついで
触媒を濾別し、濾液に水140mを加え、以下実施例
4とほぼ同様に処理し、N″−ウルソデオキシコリルジ
エチレントリアミンの無色ガラス状物質1.92g(収
率94.2%)を得た。この物質の赤外吸収スペクトル
及び核磁気共鳴スペクトルは、実施例4に記載したもの
と一致した。
実施例6(トリアミン化合物[II]) N,N′−ジ−t−ブチルオキシカル−N″−ウルソデ
オキシコリルジエチレントリアミン2.9g(4.28
ミリモル)を4規定塩酸−ジオキサン混合液(容量比
1:1)20mに溶解し、室温で一夜攪拌した。この
反応液に水140mを加え、以下実施例4とほぼ同様
に処理し、N″−ウルソデオキシコリルジエチレントリ
アミンの無色ガラス状物質1.88g(収率92.0
%)を得た。この物質の赤外吸収スペクトル及び核磁気
共鳴スペクトルは、実施例4に記載したものと一致し
た。
オキシコリルジエチレントリアミン2.9g(4.28
ミリモル)を4規定塩酸−ジオキサン混合液(容量比
1:1)20mに溶解し、室温で一夜攪拌した。この
反応液に水140mを加え、以下実施例4とほぼ同様
に処理し、N″−ウルソデオキシコリルジエチレントリ
アミンの無色ガラス状物質1.88g(収率92.0
%)を得た。この物質の赤外吸収スペクトル及び核磁気
共鳴スペクトルは、実施例4に記載したものと一致し
た。
実施例7(トリアミン化合物[II]) ジオキサン20m及びエチル ウルソデオキシコリル
カルボナート5.9g(12.7ミリモル)の混合液
を、ジエチレントリアミン25.2m(233.3ミ
リモル)に5〜10℃で少量ずつ滴下し、同温度で3時
間攪拌した。この反応液を水中に注入し、酢酸エチルで
抽出した。この酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、ついで溶媒を留去し、N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミンの粘稠性
物質3.6gを得た。この物質の純度は、68%であっ
た。
カルボナート5.9g(12.7ミリモル)の混合液
を、ジエチレントリアミン25.2m(233.3ミ
リモル)に5〜10℃で少量ずつ滴下し、同温度で3時
間攪拌した。この反応液を水中に注入し、酢酸エチルで
抽出した。この酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、ついで溶媒を留去し、N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミンの粘稠性
物質3.6gを得た。この物質の純度は、68%であっ
た。
実施例8(ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]) ブチル酢酸2.43g(17.5ミリモル)を水15m
に溶解し、この溶液を8%炭酸ナトリウム水溶液を用
いてpH7.2に調整した。この調整液を50℃で、N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン1.60
g(3.35ミリモル)を含有する水15mに添加し
た。ついで攪拌下50℃で、この混合液に8%炭酸ナト
リウム水溶液を滴下しながら、まず1.5時間かけてpH
を7.5〜8.5に調整し、更に12時間かけて最終pH
を8.0〜8.5に調整した。この反応液を冷却し、1
規定塩酸でpH2.5とし、n−ブタノールを用いて抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥したのち、溶媒を留去した。残留物をエタノー
ル−28%アンモニア水混合液(容量比9:1)を展開
液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
溶出液を減圧乾固した。得られた残渣に水20mを加
え、1規定塩酸でpH2.5とした。得られる析出物を濾
取し、減圧乾燥し、N″−ウルソデオキシコリルジエチ
レントリアミン−N,N,N′−三酢酸の無色粉末1.
05g(収率48.1%)を得た。
に溶解し、この溶液を8%炭酸ナトリウム水溶液を用
いてpH7.2に調整した。この調整液を50℃で、N″
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン1.60
g(3.35ミリモル)を含有する水15mに添加し
た。ついで攪拌下50℃で、この混合液に8%炭酸ナト
リウム水溶液を滴下しながら、まず1.5時間かけてpH
を7.5〜8.5に調整し、更に12時間かけて最終pH
を8.0〜8.5に調整した。この反応液を冷却し、1
規定塩酸でpH2.5とし、n−ブタノールを用いて抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥したのち、溶媒を留去した。残留物をエタノー
ル−28%アンモニア水混合液(容量比9:1)を展開
液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
溶出液を減圧乾固した。得られた残渣に水20mを加
え、1規定塩酸でpH2.5とした。得られる析出物を濾
取し、減圧乾燥し、N″−ウルソデオキシコリルジエチ
レントリアミン−N,N,N′−三酢酸の無色粉末1.
05g(収率48.1%)を得た。
融点;137〜140℃ 赤外吸収スペクトル(KBr,cm-1); 2700〜2300,1730,1640,1545 元素分析値(C34H57N3O9として); 理論値(%)C,62.65H,8.81N,6.45 実測値(%) 62.59 8.78 6.40 実施例9(ジエチレントリアミントリアミン三酢酸化合
物[I]) 実施例7で得られN″−ウルソデオキシコリルジエチレ
ントリアミンの粘稠性物質3.6gを用い、条件を若干
変更した以外は、実施例8とほぼ同様に処理し、N″−
ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン−N,N,
N′−三酢酸の無色粉末0.86g(収率17.5%)
を得た。この粉末の融点及び赤外吸収スペクトルは、実
施例8に記載したものと一致した。
物[I]) 実施例7で得られN″−ウルソデオキシコリルジエチレ
ントリアミンの粘稠性物質3.6gを用い、条件を若干
変更した以外は、実施例8とほぼ同様に処理し、N″−
ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン−N,N,
N′−三酢酸の無色粉末0.86g(収率17.5%)
を得た。この粉末の融点及び赤外吸収スペクトルは、実
施例8に記載したものと一致した。
元素分析値(C34H57N3O9として); 理論値(%)C,62.65H,8.81N,6.45 実測値(%) 62.55 8.84 6.40 実施例10(ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]
の生理学的に許容される塩) 実施例8のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで得ら
れる溶出液を濃縮し、これに適当量のトルエンを加え、
濃縮液中の水の共沸除去したのち乾固した。ついで残留
物を少量のメタノールに溶かし、これに適当量の酢酸エ
チルを加えて結晶化させ、N″−ウルソデオキシコリル
ジエチレントリアミン−N,N,N′−三酢酸 三アン
モニウム塩1.30g(収率55.3%)を得た。
の生理学的に許容される塩) 実施例8のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで得ら
れる溶出液を濃縮し、これに適当量のトルエンを加え、
濃縮液中の水の共沸除去したのち乾固した。ついで残留
物を少量のメタノールに溶かし、これに適当量の酢酸エ
チルを加えて結晶化させ、N″−ウルソデオキシコリル
ジエチレントリアミン−N,N,N′−三酢酸 三アン
モニウム塩1.30g(収率55.3%)を得た。
融点;213〜223℃ 赤外吸収スペクトル(KBr,cm-1); 1595,1400 元素分析値(C34H66N6O9として); 理論値(%)C,58.10H,9.46N,11.96 実測値(%) 58.38 9.47 11.89 発明の効果 本発明のジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]及び
その生理学的に許容される塩は、カルシウムを含有する
種々の胆石の溶解剤として利用できる。
その生理学的に許容される塩は、カルシウムを含有する
種々の胆石の溶解剤として利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−161996(JP,A) 薬学研究 Vol.38 No.12 P. 409〜421(1967)
Claims (7)
- 【請求項1】式 で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
生理学的に許容される塩。 - 【請求項2】式 で示されるトリアミン化合物と一般式 X−CH2COOH (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)で示
されるハロゲン化酢酸とを、塩基の存在下で反応させる
ことを特徴とする式 で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
生理学的に許容される塩の製造法。 - 【請求項3】式 で示されるトリアミン化合物。
- 【請求項4】一般式 (式中、R1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R
2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
ミド化合物を接触還元又は酸で加水分解することを特徴
とする式 で示されるトリアミン化合物の製造法。 - 【請求項5】一般式 (式中、R3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のアル
キル基を表わす。)で示される混酸無水物と10〜50
倍モル量のジエチレントリアミンと縮合させることを特
徴とする式 で示されるトリアミン化合物の製造法。 - 【請求項6】一般式 (式中、R1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R
2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
ミド化合物。 - 【請求項7】一般式 (式中、R3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のアル
キル基を表わす。)で示される混酸無水物と一般式 (式中、R1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R
2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示される化
合物と縮合させることを特徴とする一般式 (式中、R1及びR2は前記と同意義である。)で示され
るアミド化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1235799A JPH0635469B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1235799A JPH0635469B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399095A JPH0399095A (ja) | 1991-04-24 |
JPH0635469B2 true JPH0635469B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=16991429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1235799A Expired - Lifetime JPH0635469B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635469B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK51092D0 (da) * | 1991-05-24 | 1992-04-15 | Ole Buchardt | Oligonucleotid-analoge betegnet pna, monomere synthoner og fremgangsmaade til fremstilling deraf samt anvendelser deraf |
US5795870A (en) * | 1991-12-13 | 1998-08-18 | Trustees Of Princeton University | Compositions and methods for cell transformation |
US5583239A (en) * | 1995-05-30 | 1996-12-10 | Lehigh University | Antimicrobial sterol conjugates |
-
1989
- 1989-09-13 JP JP1235799A patent/JPH0635469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
薬学研究Vol.38No.12P.409〜421(1967) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0399095A (ja) | 1991-04-24 |
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