JPH0635290A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端状ベルトへの転写画像の位置ずれ及び歪
みを完全になくし、高画質の画像（主としてカラー画
像）を得るようにする。 【構成】 一若しくは複数の単色画像形成ユニット２
（２ａ〜２ｄ）を用いて循環回転中の無端状ベルト１に
対して一定時間間隔毎に位置ずれ補正用のマーク画像Ｍ
を間欠的に書き込むマーク画像書き込み制御手段４と、
無端状ベルト１に書き込まれたマーク画像Ｍ位置あるい
はマーク画像Ｍ間のピッチ長を検知するマーク画像位置
検知手段５と、このマーク画像位置検知手段５からの位
置情報に基づいてマーク画像Ｍのピッチ変動を算定し、
このピッチ変動を補正するように上記ベルト駆動手段３
を制御するピッチ変動補正手段６と、このピッチ変動補
正手段６の補正対象として処理された位置ずれ補正用の
マーク画像Ｍを消去するクリーニング手段７とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式にて画
像を形成する画像形成装置に係り、特に、無端状ベルト
の画像形成部位に直接若しくは当該部位に保持された記
録シートに対し、一若しくは複数の単色画像形成ユニッ
トにて形成された各単色画像を転写するようにした画像
形成装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のカラー画像形成装置として
は、例えば複数の色成分に対応する単色画像が電子写真
方式にて形成される複数の単色画像形成ユニットを有
し、無端状ベルトに保持された記録シート上に上記斯く
単色画像形成ユニットによる単色画像を転写させるよう
にしたものが知られている。

【０００３】このようなカラー画像形成装置にあって
は、各単色画像形成ユニットからの転写画像の位置合わ
せを正確に行わないと、各転写画像位置が相互に位置ず
れしてフルカラー画像品質を損なうという懸念があるた
め、従来にあっては、無端状ベルト上への転写像の全体
的な位置ずれ量を検知して、各単色画像形成ユニット毎
に、例えば感光体に静電潜像を書き込むレーザ走査ユニ
ット等の光学系の書き込みタイミングを補正するという
手法（例えば特開平１−１４２６８１号公報参照）や、
あるいは、無端状ベルト上に各単色画像形成ユニットに
て転写画像と共に位置合わせ用のレジストマークを転写
させ、レジストマークを基準にして各転写画像を重合さ
せるようにする手法（例えば特開昭６３−３００２６３
号公報参照）が採用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカラー画像形成装置にあっては、確かに各色系統の
画像の転写位置を全体的に合わせ込むことは可能である
が、単色画像形成ユニットの感光体の回転変動や無端状
ベルトの速度変動に伴う転写画像の歪み、言い換えれ
ば、像倍率の変動までを正確に補正することはできず、
色ずれを完全に回避する上で未だ不十分であった。

【０００５】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ために為されたものであって、無端状ベルトへの転写画
像の位置ずれ及び歪みを完全になくし、高画質の画像
（主としてカラー画像）を得ることが可能な画像形成装
置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図１に示すように、一若しくは複数の色成分に対応する
単色画像を電子写真方式にて形成し、無端状ベルト１の
画像形成部位に直接若しくは当該画像形成部位に保持さ
れた記録シート上に上記単色画像を転写させる一若しく
は複数の単色画像形成ユニット２（例えば２ａ〜２ｄ）
と、上記無端状ベルト１を循環回転させるベルト駆動手
段３とを備えた画像形成装置を前提とし、一若しくは複
数の単色画像形成ユニット２（２ａ〜２ｄ）を用いて循
環回転中の無端状ベルト１に対して一定時間間隔毎に位
置ずれ補正用のマーク画像Ｍを間欠的に書き込むマーク
画像書き込み制御手段４と、無端状ベルト１に書き込ま
れたマーク画像Ｍ位置あるいはマーク画像Ｍ間のピッチ
長を検知するマーク画像位置検知手段５と、このマーク
画像位置検知手段５からの位置情報に基づいてマーク画
像Ｍのピッチ変動を算定し、このピッチ変動を補正する
ように上記ベルト駆動手段３を制御するピッチ変動補正
手段６と、このピッチ変動補正手段６の補正対象として
処理された位置ずれ補正用のマーク画像Ｍを消去するク
リーニング手段７とを備えたことを特徴とするものであ
る。

【０００７】このような技術的手段において、マーク画
像書き込み制御手段４は、一若しくは複数のマーク画像
Ｍを所定の書き込みタイミングで書き込むものであれば
適宜選定して差し支えないが、その書き込みタイミング
については、転写画像の像倍率補正精度に応じて適宜選
定される。また、転写画像のピッチ変動補正をより正確
に行うという観点からすれば、無端状ベルト１の駆動部
に近い側の単色画像形成ユニット２にてマーク画像Ｍを
形成するように設計することが好ましい。

【０００８】また、マーク画像検知手段５としては、所
定の色成分のマーク画像Ｍを検知し得るものであれば、
反射型あるいは透過型の光センサ（バーコードリーダや
ＣＣＤセンサ等）を始め適宜選定して差し支えない。そ
してまた、このマーク画像検知手段５の配設位置につい
ては、特に制限はないが、ピッチ変動補正手段６による
補正の容易性を考慮すれば、このマーク画像検知手段５
からマーク画像転写部位までの距離については、単色画
像形成ユニット２の感光体等の周長や無端状ベルト１の
駆動部（ロール径等）の整数倍、言い換えればシンクロ
ナスな関係に設定されることが好ましく、シンクロナス
な関係にない場合には、ずれた位相の分だけ修正して補
正を行うことが必要である。但し、各単色画像形成ユニ
ット２によって形成される転写画像を一定のタイミング
で重合することが必要であるため、各単色画像形成ユニ
ット２の感光体等の相互の間にはシンクロナスな関係が
必要である。

【０００９】更に、ピッチ変動補正手段６としては、一
画像形成サイクルにおいて、書き込まれたマーク画像Ｍ
からマーク画像Ｍ位置を検知し、この検知情報からのマ
ーク画像Ｍのピッチ変動補正量を予めメモリ等に格納し
ておき、次の画像形成サイクルにおいて、前記ピッチ変
動補正量に基づいて無端状ベルト１のベルト駆動手段３
を制御するようにしてもよいし、あるいは、同一画像形
成サイクルにて、逐次無端状ベルト１のベルト駆動手段
３を制御するようにしてもよい。

【００１０】また、単色画像形成ユニット２が複数設け
られているタイプで転写画像の像倍率補正の精度をより
高めるという観点からすれば、マーク画像書き込み制御
手段４が少なくとも二以上の単色画像形成ユニット２
（２ａ〜２ｄ）の色成分マーク画像Ｍを互いに重ならな
いように書き込み、マーク画像位置検知手段５が書き込
まれた色成分マーク画像Ｍの位置情報を夫々検知し、ピ
ッチ変動補正手段６が各色成分マーク画像Ｍの位置情報
に基づいて各色成分マーク画像Ｍのピッチ変動を夫々算
定して平均化し、この平均ピッチ変動を補正するように
上記ベルト駆動手段３を制御するものであるようにする
ことが好ましい。この場合において、各色成分マーク画
像Ｍの書き込みについては、無端状ベルト１の移動方向
に沿って位相をずらせて書き込んでもよいし、無端状ベ
ルト１の幅方向に沿って並設するようにしてもよい。

【００１１】また、上記クリーニング手段７について
は、もともとある無端状ベルト１のクリーニング手段を
兼用するようにしてもよいし、あるいは、別個に設ける
ようにしてもよい。ここで、マーク画像書き込み制御手
段４が無端状ベルト１の幅方向端部にマーク画像Ｍを書
き込むものである場合、クリーニング手段７としては、
少なくともクリーニング時に無端状ベルト１に接触する
ブレード７ａを有し、無端状ベルト１の移動に伴って消
去すべきマーク画像Ｍが無端状ベルト１の幅方向外方に
向かって除去案内されるように上記ブレード７ａを傾斜
配置したものが好ましい。但し、もともとある無端状ベ
ルト１のクリーニング手段を兼用する場合には、無端状
ベルト１の幅方向全体に接触するブレード７ａを単に傾
斜配置すると、無端状ベルト１が幅方向に位置ずれする
という所謂ベルトウオーク現象につながり易いため、例
えば無端状ベルト１の幅方向中心線部分を境として傾斜
方向を対称的（所謂くの字状）に変えるように設計する
ことが好ましい。

【００１２】

【作用】上述したような技術的手段によれば、マーク画
像書き込み制御手段４は、一若しくは複数の単色画像形
成ユニット２（２ａ〜２ｄ）を用いて循環回転中の無端
状ベルト１に対して一定時間間隔毎に位置ずれ補正用の
マーク画像Ｍを間欠的に書き込む。すると、マーク画像
位置検知手段５は、無端状ベルト１に書き込まれたマー
ク画像Ｍ位置あるいはマーク画像Ｍ間のピッチ長を検知
する。そして、ピッチ変動補正手段６は、前記マーク画
像位置検知手段５からの位置情報に基づいてマーク画像
Ｍのピッチ変動を算定し、このピッチ変動を補正するよ
うに上記ベルト駆動手段３を制御する。一方、クリーニ
ング手段７は、前記ピッチ変動補正手段６の補正対象と
して処理された位置ずれ補正用のマーク画像Ｍを消去す
る。

【００１３】

【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例１ 図２及び図３はこの発明が適用された所謂タンデム型の
カラープリンタの一実施例を示す。同図において、符号
２０ａ〜２０ｄ（全体については２０で示す）はイエロ
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック
（Ｋ）系のトナー像を電子写真プロセスにて形成する単
色画像形成ユニットであり、各単色画像形成ユニット２
０は、感光ドラム２１と、この感光ドラム２１表面を予
め帯電する帯電コロトロン２２と、帯電された感光ドラ
ム２１上に静電潜像を書き込む半導体レーザ２３、イエ
ロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色系のトナーが収
容される現像器２４と、トナー像の転写性を良好に保つ
ために転写処理前にて感光ドラム２１の表面電位を除去
する転写前処理コロトロン２５と、感光ドラム２１上残
留トナーを除去するためのクリーナ２６とを備えてい
る。

【００１４】また、符号３０は記録シート３６を搬送す
るシート搬送系であり、駆動モータ３７によって回転駆
動される駆動ロール３１と、この駆動ロール３１に対し
て平行配置され、図示外のアライメント調整機構により
アライメント調整されるステアリングロール３２と、適
宜数の従動ロール３３と、これらのロール３１，３２．
３３間に掛け渡され、記録シート３６を静電吸着保持し
て搬送する無端状搬送ベルト３５とを備えている。そし
てまた、この実施例では、テンションロール３４により
搬送ベルト３５に対して所定の張力が与えられ、搬送ベ
ルト３５が安定搬送されるようになっている。尚、符号
３８は転写処理後の記録シート３６及び搬送ベルト３５
の過剰帯電電荷を除去する除電コロトロン、３９は最終
転写処理が終了した後に記録シート３６及び搬送ベルト
３５の帯電電荷を除去し、搬送ベルト３５に対する記録
シート３６の静電吸着力を弱める剥離コロトロン、４０
は搬送ベルト３５の残留電荷を除去する除電コロトロ
ン、４１は搬送ベルト３５に付着した紙粉等を除去する
ベルトクリーナ、４２は搬送ベルト３５のホームポジシ
ョンを検出するホームセンサである。

【００１５】また、符号４５は記録シート３６が収容さ
れるシート収容カセットであり、このシート収容カセッ
ト４５から送出された記録シート３６が搬送ロール４６
にて搬送ベルト３５のタッキングポイントまで搬送さ
れ、タッキングポイントに対応して設置された吸着コロ
トロン４７により記録シート３６が搬送ベルト３５に静
電吸着されるようになっている。更にまた、搬送ベルト
３５上の記録シート３６はステアリングロール３２に対
応したコーナ部にて搬送ベルト３５から分離され、分離
された記録シート３６は定着器２８を経て排出トレイ４
８へ排出されるようになっている。

【００１６】更に、各単色画像形成ユニット２０に対応
した搬送ベルト３５の裏面側には転写コロトロン２７が
配設され、夫々のコロトロンワイヤには図示外の高圧電
源から正極性の所定レベル印加電圧が印加され、この転
写コロトロン２７が感光ドラム２１上に形成されたトナ
ー像を搬送ベルト３５上の記録シート３６に静電転写す
るようになっている。

【００１７】また、標準画像書き込みコントロール系５
０は、各単色画像形成ユニット２０の半導体レーザ２３
に供給すべき各色成分の画像データ（通常の画像デー
タ）を生成して送出するものであるが、マーク画像書き
込みコントロール系５１は、各画像形成サイクル毎に、
イエロ用の単色画像形成ユニット２０ａの半導体レーザ
２３にのみにマーク画像データ（この実施例では、搬送
部ベルト３５の幅方向一側にて所定の時間間隔毎に書き
込まれるライン状のマーク画像Ｍ［図３参照］に対応す
るデータ）を供給するようになっている。

【００１８】更に、最終のブラック用の単色画像形成ユ
ニット２０ｄの後方側には、上記搬送ベルト３５上のマ
ーク画像Ｍを検出するマークセンサ６０が配設されてお
り、このマークセンサ６０からの検出信号はベルトコン
トロール系７０を経て搬送ベルト３５の駆動モータ３７
に対する駆動制御信号に変換されるようになっている。

【００１９】この実施例においては、上記搬送ベルト３
５は透過性素材にて形成されており、上記マークセンサ
６０は、図４に示すように、搬送ベルト３５を挟んで発
光素子６１と受光素子６２とを対向配置し、受光素子６
２の光量変化に応じてマーク画像Ｍを検知するようにな
っている。そして、受光素子６２のマーク画像Ｍに対応
するパルス出力はカウンタ７１にて計数され、マーク画
像ピッチ検出回路７２はカウンタ７１の計数出力時間差
を算出してマーク画像Ｍのピッチｐを検出する。そし
て、差分演算回路７３はマーク画像ピッチ検出回路７２
からの検出ピッチｐと予め定められた基準ピッチとの差
分を演算し、補正量設定回路７４は差分演算回路７３か
らの差分に基づいて搬送ベルト３５の駆動モータ３７の
速度補正データを算定し、一回の画像形成サイクル中の
各マーク画像ピッチ誤差に基づく速度補正データはメモ
リ７５に一旦格納され、次の画像形成サイクルにおける
搬送ベルト３５の速度が一定になるように搬送ベルト３
５の駆動モータ３７を制御する。この実施例によれば、
マーク画像Ｍのピッチｐが常時一定になるように搬送ベ
ルト３５は移動搬送されることになり、その分、単色画
像形成ユニット２０ａの感光ドラムの回転むらや搬送ベ
ルト３５の速度変動に伴う転写画像の位置ずれ、像倍率
の変動は有効に解消される。

【００２０】また、この実施例においては、マーク画像
清掃用のクリーニング装置８０が設けられている。この
クリーニング装置８０は、図３及び図５に示すように、
最初の単色画像形成ユニット２０ａの手前側の搬送ベル
ト３５のマーク画像形成領域部位に接触するクリーニン
グブレード８１を有し、このクリーニングブレード８１
を搬送ベルト３５の幅方向に対してその外方端が搬送ベ
ルト３５の移動方向の反対方向側へ向くように傾斜配置
させたものである。尚、符号８２はクリーニングブレー
ド８１に対応してその下方側に配置されるトナー回収ボ
ックスである。この実施例によれば、搬送ベルト３５の
移動に伴って、マークセンサ６０にて検知済みのマーク
画像Ｍは上記クリーニングブレード８１に衝合するが、
クリーニングブレード８１に衝合したマーク画像Ｍはク
リーニングブレード８１に沿って搬送ベルト３５の幅方
向外側へ移動していき、搬送ベルト３５幅方向端部から
トナー回収ボックス８２へと回収される。

【００２１】◎実施例２ この実施例は、実施例１と基本的に同様の構成を有する
が、マーク画像Ｍの形成法、マーク画像の検知法及びベ
ルトコントロール系が実施例１と相違する。すなわち、
この実施例においては、マーク画像書き込みコントロー
ル系５１は、二つ、例えばイエロ用及びマゼンタ用の単
色画像形成ユニット２０ａ，２０ｂにて夫々所定の時間
間隔毎にライン状のマーク画像Ｍ１，Ｍ２を相互に位相
をずらせて書き込むようになっており、マークセンサ６
０は夫々の色系のマーク画像Ｍ１，Ｍ２を検知する一組
のもの６０ａ，６０ｂからなり、夫々のマークセンサ６
０ａ，６０ｂは、実施例１と同様に発光素子６１，受光
素子６２を備えているが、これ以外に夫々の色系のマー
ク画像Ｍ１，Ｍ２のみを検知する上でフィルタ６３を備
えている。

【００２２】また、一方のマークセンサ６０ａからのマ
ーク画像Ｍ１に対応する出力パルスはカウンタ９１にて
計数され、マーク画像ピッチ検出回路９２がカウンタ９
１の計数時間差からマーク画像Ｍ１のピッチｐ１を検出
する。また、他方のマークセンサ６０ｂからのマーク画
像Ｍ２に対応する出力パルスは位相シフト回路９３によ
りマーク画像Ｍ１位置に対応した位置にシフトされた後
に、カウンタ９４にて計数され、マーク画像ピッチ検出
回路９５がカウンタ９４の計数時間差からマーク画像Ｍ
２のピッチｐ２を検出する。そして、平均化回路９６は
各マーク画像ピッチ検出回路９２，９５からの検出ピッ
チｐ１，ｐ２を平均化し、差分演算回路９７は平均化さ
れた検出ピッチｐと予め定められた基準ピッチとの差分
を演算し、補正量設定回路９８は差分演算回路９７から
の差分に基づいて搬送ベルト３５の駆動モータ３７の速
度補正データを算定し、一回の画像形成サイクル中の各
マーク画像ピッチ誤差に基づく速度補正データはメモリ
９９に一旦格納され、次の画像形成サイクルにおける搬
送ベルト３５の速度が一定になるように搬送ベルト３５
の駆動モータ３７を制御する。

【００２３】この実施例によれば、複数の単色画像形成
ユニット２０ａ，２０ｂにて夫々マーク画像Ｍ１，Ｍ２
が形成され、これらのマーク画像のピッチ１，ｐ２の平
均値が常時一定になるように搬送ベルト３５は移動搬送
される。このため、複数の単色画像形成ユニット２０
ａ，２０ｂの感光ドラム２１の回転むらに伴う転写画像
の位置ずれや像倍率の変動が平均的に補正されることに
なり、実施例１に比べて、単色画像形成ユニット２０ｂ
の影響も考慮される分、搬送ベルト３５の速度補正精度
がより高いものになる。尚、この実施例では、複数のマ
ークセンサ６０ａ，６０ｂを用いているが、ベルト搬送
方向に複数の色系のマークが互いに並んでいる場合に
は、一つのマークセンサを用い、フィルタで各色系のマ
ークを識別するようにしたり、又は、各マークを順番に
識別するようにしてもよい。但し、複数の色系のマーク
がベルト搬送方向と直交する方向に離隔しているときに
は夫々を検知する複数のマークセンサは必要である。ま
た、各単色画像形成ユニット２０ａ〜２０ｄにてマーク
画像を形成し、各マーク画像ピッチの平均値が一定にな
るように搬送ベルト３５の駆動モータ３７を制御するよ
うにすれば、搬送ベルト３５の速度補正精度は極めて高
いものになる。

【００２４】◎変形例 上記各実施例では、マーク画像Ｍ清掃用のクリーニング
装置８０を通常のベルトクリーナ４１と別異に設けてい
るが、これに限られるものではなく、ベルトクリーナ４
１にてマーク画像Ｍをも清掃するようにしてもよい。こ
の場合におけるベルトクリーナ４１の構成としては図７
（ａ）〜（ｄ）のものが好ましい。すなわち、図７
（ａ）はくの字状のクリーニングブレード１０１を搬送
ベルト３５の幅方向中心を境として対称的に配置したも
のであり、これによれば、搬送ベルト３５の幅方向の位
置変動（所謂ベルトウオーク）を有効に抑えながら、マ
ーク画像Ｍをクリーニングブレード１０１に沿って搬送
ベルト３５の幅方向端部側へ押し出して除去することが
できる。尚、同図（ｂ）は同図（ａ）のクリーニングブ
レード１０１の配設位置関係を逆にしたものであり、同
図（ｃ）はクリーニングブレード１０１の剥離性をより
高める上でクリーニングブレード１０１を搬送ベルト３
５面に対して鋭角θで傾斜させたものであり、更に、同
図（ｄ）はクリーニングブレード１０１の先端にブラシ
１０２を設けたものである。

【００２５】

【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１記載
の発明によれば、単色画像形成ユニットにて所定の時間
間隔毎にライン状のマーク画像を形成し、このマーク画
像のピッチが一定になるように無端状ベルトを駆動制御
するようにしたので、転写画像の位置合わせを正確に行
うことができるばかりか、単色画像形成ユニット側の感
光体の回転むらや無端状ベルトの速度むらに伴う像倍率
の変動をも有効に補正することができ、特に、カラー画
像の重ねに関しては色ずれのない高画質のカラー画像を
得ることができる。

【００２６】また、請求項２記載の発明によれば、複数
の単色画像形成ユニットにて夫々所定時間間隔毎にライ
ン状のマーク画像を形成し、各マーク画像ピッチの平均
値が一定になるように無端状ベルトを駆動制御するよう
にしたので、複数の単色画像形成ユニットのばらつき原
因を平均的に補正することができ、転写画像の位置合わ
せ及び像倍率の変動補正をより精度良く実現することが
できる。

【００２７】更に、請求項３記載の発明によれば、単色
画像形成ユニットにて通常の画像形成領域以外の領域に
マーク画像を形成し、クリーニング手段を工夫すること
によりマーク画像を確実に消去し得るようにしたので、
マーク画像の形成に当たって、通常の画像形成プロセス
を変更する必要がない分、従前の装置構成をそのまま踏
襲して装置コストの低廉化を図ることができるばかり
か、マーク画像の残留により、マーク画像の誤検知によ
る無端状ベルトの速度補正精度を低下させるという事態
を有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）はこの発明に係る画像形成装置の構成
を示す説明図、（ｂ）は（ａ）中のＢ方向から見た矢視
図である。

【図２】 この発明が適用されたカラープリンタの実施
例１を示す説明図である。

【図３】 図２の平面図である。

【図４】 実施例１に係るベルトコントロール系の具体
例を示す説明図である。

【図５】 実施例１のクリーニング装置例を示す説明図
である。

【図６】 実施例２に係るベルトコントロール系の具体
例を示す説明図である。

【図７】 実施例に係るクリーニング装置の変形例を示
す説明図である。

【符号の説明】

１…無端状ベルト，２（２ａ〜２ｄ）…単色画像形成ユ
ニット，３…ベルト駆動手段，４…マーク画像書き込み
制御手段，５…マーク画像位置検知手段，６…ピッチ変
動補正手段，７…クリーニング手段，７ａ…ブレード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０３Ｇ 21/00 １１１ １１９

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一若しくは複数の色成分に対応する単色
   画像を電子写真方式にて形成し、無端状ベルト（１）の
   画像形成部位に直接若しくは当該画像形成部位に保持さ
   れた記録シート上に上記単色画像を転写させる一若しく
   は複数の単色画像形成ユニット（２：２ａ〜２ｄ）と、
   上記無端状ベルト（１）を循環回転させるベルト駆動手
   段（３）とを備えた画像形成装置において、一若しくは
   複数の単色画像形成ユニット（２：２ａ〜２ｄ）を用い
   て循環回転中の無端状ベルト（１）に対して一定時間間
   隔毎に位置ずれ補正用のマーク画像（Ｍ）を間欠的に書
   き込むマーク画像書き込み制御手段（４）と、無端状ベ
   ルト（１）に書き込まれたマーク画像（Ｍ）位置あるい
   はマーク画像（Ｍ）間のピッチ長を検知するマーク画像
   位置検知手段（５）と、このマーク画像位置検知手段
   （５）からの位置情報に基づいてマーク画像（Ｍ）のピ
   ッチ変動を算定し、このピッチ変動を補正するように上
   記ベルト駆動手段（３）を制御するピッチ変動補正手段
   （６）と、このピッチ変動補正手段（６）の補正対象と
   して処理された位置ずれ補正用のマーク画像（Ｍ）を消
   去するクリーニング手段（７）とを備えたことを特徴と
   する画像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のもののうち単色画像形成
   ユニット（２）が複数設けられているタイプにおいて、
   マーク画像書き込み制御手段（４）は少なくとも二以上
   の単色画像形成ユニット（２：２ａ〜２ｄ）の色成分マ
   ーク画像（Ｍ）を互いに重ならないように書き込み、マ
   ーク画像位置検知手段（５）は書き込まれた色成分マー
   ク画像（Ｍ）の位置情報を夫々検知し、ピッチ変動補正
   手段（６）は各色成分マーク画像（Ｍ）の位置情報に基
   づいて各色成分マーク画像（Ｍ）のピッチ変動を夫々算
   定して平均化し、この平均ピッチ変動を補正するように
   上記ベルト駆動手段（３）を制御するものであることを
   特徴とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載のものにおいて、マーク画
   像書き込み制御手段（４）は無端状ベルト（１）の幅方
   向端部にマーク画像（Ｍ）を書き込むものであり、クリ
   ーニング手段（７）は、少なくともクリーニング時に無
   端状ベルト（１）に接触するブレード（７ａ）を有し、
   無端状ベルト（１）の移動に伴って消去すべきマーク画
   像（Ｍ）が無端状ベルト（１）の幅方向外方に向かって
   除去案内されるように上記ブレード（７ａ）を傾斜配置
   したことを特徴とする画像形成装置。