JPH0635165A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH0635165A
JPH0635165A JP4187091A JP18709192A JPH0635165A JP H0635165 A JPH0635165 A JP H0635165A JP 4187091 A JP4187091 A JP 4187091A JP 18709192 A JP18709192 A JP 18709192A JP H0635165 A JPH0635165 A JP H0635165A
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roller
photosensitive material
film
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water
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Shinichi Matsuda
晋一 松田
Atsushi Ikeda
淳 池田
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D15/00Apparatus for treating processed material
    • G03D15/02Drying; Glazing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D3/00Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
    • G03D3/02Details of liquid circulation

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  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートローラ方式による乾燥処理を行う場合
において、析出物によって感光材料の画像が劣化するこ
とを防止することができる感光材料処理を得ることが目
的である。 【構成】 ヒートローラ50のローラ本体106とフィ
ルムFとが交わる部位及びニップローラ58のロール部
58BとフィルムFとが交わる部位には、水供給パイプ
200によって所定量の水が供給されるようになってい
る。従って、ヒートローラ50及びニップローラ58の
周面に処理液の成分が析出することを防止することがで
き、フィルムFの画像が劣化することを防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液によって処理さ
れた感光材料をヒートローラ方式によって乾燥させる感
光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料は、例えば自動現像機によっ
て、現像液、定着液、水洗水等の処理液で処理後、乾燥
処理を行うといった一連の処理が行われるのが一般的で
ある。このうち、乾燥処理にあっては、従来では、水洗
水による水洗処理が済んだ感光材料へ温風を吹きつける
ことにより感光材料を乾燥させる方法が普及していた。
【0003】ところが、この方法によると、感光材料を
大量に処理した場合、乾燥処理部での乾燥温度が低下す
るという不具合がある。また、熱の利用効率も不十分で
あった。その一方で、近年のエレクトロニクス分野の進
歩に伴い、グラフィックアーツ用感材、スキャナー用感
材、X−レイ用感材のような感光材料に対する迅速処理
の必要性が益々高くなってきている。
【0004】そこで、最近では、ヒートローラ方式によ
る乾燥処理部を備えた感光材料処理装置が提案されてお
り、以下に図19を用いながらその一例を簡単に説明す
る。
【0005】図19には、この種の感光材料処理装置の
乾燥処理部300(正確には一部)が示されている。乾
燥処理部300内には、前工程でスクイズローラ(図示
省略)によって予め余剰水分の大半が除去されたフィル
ムFを挟持搬送する一対のヒートローラ310及びプレ
スローラ312が配置されている。ヒートローラ310
は円筒状のローラ本体314を備えており、このローラ
本体314は図示しないモータによって矢印G方向へ回
転されるようになっている。また、ローラ本体314の
軸芯部には加熱用ハロゲンランプ316が配置されてお
り、この加熱用ハロゲンランプ316によってローラ本
体314が加熱される。
【0006】一方、プレスローラ312は、図示しない
ベアリングによって装置本体に回転自在に支持されてい
る。プレスローラ312は外周がゴム等の弾性体312
Aで形成されており、ヒートローラ310の周面一部に
押圧されて密着するようになっている。このため、フィ
ルムFは、ヒートローラ310とプレスローラ312と
の間に所定のニップ圧で図19の矢印A方向へ挟持搬送
される構成である。
【0007】この挟持搬送される過程で、フィルムFの
表面の水分が絞り取られると共に加熱されたヒートロー
ラ310から熱を受けてフィルムFを乾燥させている。
このヒートローラ方式による場合、フィルムFがヒート
ローラ310に接し、伝導される熱によって直接加熱さ
れるため熱の利用効率が高く、確実に乾燥を行うことが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たヒートローラ方式による場合、ヒートローラ310と
プレスローラ312とによってフィルムFに付着してい
た処理液を含む水分320が絞り取られ、ヒートローラ
310とプレスローラ312とが接触する断面略三角形
の溝部分318に溜まる。
【0009】このため、フィルムFがヒートローラ31
0とプレスローラ312との間を通過した後、次のフィ
ルムFが通過するまでに時間がある場合や、作業終了後
装置の作動を停止させた場合等に、この溝部分318に
溜まった水分320がヒートローラ310の熱によって
蒸発し、溶解していた水溶性ポリマー、増感色素、カル
シウム等がヒートローラ310及びプレスローラ312
の表面に析出する。
【0010】従って、処理を再開して次に処理するフィ
ルムFがヒートローラ310及びプレスローラ312に
接すると、ヒートローラ310及びプレスローラ312
の表面に析出した水溶性ポリマー、増感色素、カルシウ
ム等の析出物がフィルムFに転写されて、フィルムFの
表面を汚して仕上がり品質を低下(画像悪化)させるお
それがある。
【0011】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、ヒートローラ方式による乾燥処理を行う場合におい
て、析出物によって感光材料の表面が汚れて画像が悪化
することを防止することができる感光材料処理装置を得
ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、処理液によって処理された感光材料に直接または間
接的に周面が接触するように配置されたローラを備え、
前記ローラを加熱することによって前記感光材料を搬送
しながら乾燥させる感光材料処理装置であって、前記ロ
ーラの周面に洗浄水を供給する洗浄水供給手段を設けた
ことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明は、処理液によって
処理された感光材料に直接または間接的に周面が接触す
るように配置されたローラを備え、前記ローラを加熱す
ることによって前記感光材料を搬送しながら乾燥させる
感光材料処理装置であって、前記ローラの周面に接触す
ることによって、該周面に付着した付着物を掻き取る接
触手段を設けたことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明は、処理液によって
処理された感光材料に直接または間接的に周面が接触す
るように配置されたローラを備え、前記ローラを加熱す
ることによって前記感光材料を搬送しながら乾燥させる
感光材料処理装置であって、前記ローラの周面に接触
し、該周面に付着した付着物を剥がし取る粘着手段を設
けたことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明は、処理液によって
処理された感光材料に周面が接触するようにヒートロー
ラを配し、前記感光材料を搬送しながら乾燥させる感光
材料処理装置であって、前記ヒートローラの周面に接し
て吸水ローラを配し、前記吸水ローラの周面に付着した
付着物を除去する付着物除去手段を設けたことを特徴と
している。
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、処理液によっ
て処理された感光材料に直接または間接的に周面が接触
するようにローラが配置されており、またローラは加熱
されるので、感光材料はこのローラによって搬送されな
がら乾燥される。
【0017】ここで、本発明によれば、この加熱された
ローラの周面に、洗浄水供給手段によって水が供給され
るので、処理液によって湿潤した感光材料から該周面に
付着した処理液は非乾燥状態を維持する。このため、処
理液中の成分が該周面に析出することを防止することが
できる。従って、感光材料の表面が汚れて画像が悪化す
ることを防止することができる。
【0018】請求項2記載の本発明によれば、処理液に
よって処理された感光材料に直接または間接的に周面が
接触するように配置されたローラが加熱され、感光材料
はこのローラによって搬送されながら乾燥される。
【0019】ここで、本発明によれば、このローラの周
面に接触手段が接触した状態で配置されているので、ロ
ーラの周面に付着した付着物が掻き取られて除去され
る。従って、感光材料の表面が汚れて画像が悪化するこ
とを防止することができる。
【0020】請求項3記載の本発明によれば、処理液に
よって処理された感光材料に直接または間接的に周面が
接触するように配置されたローラが加熱され、感光材料
はこのローラによって搬送されながら乾燥される。
【0021】ここで、本発明によれば、このローラの周
面に粘着手段が接触し、この粘着手段によって該周面に
付着した付着物が剥がし取られて除去される。従って、
感光材料の表面が汚れて画像が悪化することを防止する
ことができる。
【0022】請求項4記載の本発明によれば、ヒートロ
ーラの周面に接して吸水ローラを配し、吸水ローラの周
面に付着した付着物を除去する付着物除去手段を設けた
ので、ヒートローラの周面に付着した処理液を含む水分
は吸水ローラによって吸着される。そして、吸水ローラ
の周面に設けられた付着物除去手段によりこの水分また
は水分から析出した析出物は除去されるので、感光材料
の表面が汚れて画像が悪化することを防止することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施
例を詳細に説明する。
【0024】図2には本発明が適用された感光材料処理
装置としての自動現像機10が示されており、この図を
用いて自動現像機10の全体構成を説明する。
【0025】自動現像機10は、機枠12を備えてい
る。機枠12の一側部にはフィルムFの挿入口15が設
けられており、更にその近傍には自動現像機10内にフ
ィルムFを引き込むための挿入ラック17が配置されて
いる。また、挿入口15の近傍には、挿入されるフィル
ムFを検出する挿入検出センサ80が設けられている。
自動現像機10の挿入口15の部分には、フィルムFを
手により挿入する挿入台又はフィルムFを搬送手段によ
って自動的に挿入するオートフィーダ等が取付可能であ
る。
【0026】また、機枠12内には処理部11及び乾燥
部20が設けられており、以下この順に説明する。
【0027】《処理部11》処理部11は、感光材料
(以下、「フィルムF」という。本実施例では、フィル
ムFは高分子樹脂ベースと乳剤層等とを有している。)
の搬送方向に沿って隔壁13によって区画された処理液
である現像液、定着液、水洗水によってフィルムFを処
理する現像槽14、定着槽16及び水洗槽18を備えて
いる。
【0028】現像槽14内には現像液が貯留されてい
る。現像槽14内には、図示しないモータにより駆動さ
れてフィルムFを搬送する搬送ローラ22を有する搬送
ラック24が現像液に浸漬された状態で配設されてい
る。定着槽16内には定着液が貯留されている。この定
着液は実質的に硬膜剤を含有しない定着液であってもよ
い。定着槽16内には図示しないモータにより駆動され
てフィルムFを搬送する搬送ローラ26を有する搬送ラ
ック28が定着液に浸漬された状態で配設されている。
水洗槽18内には水洗水が貯留されている。また、水洗
槽18内には図示しないモータにより駆動されてフィル
ムFを搬送する搬送ローラ30を有する搬送ラック32
が水洗水に浸漬された状態で配設されている。
【0029】また、これらの処理槽の下方には2台の熱
交換器19が配置されている。熱交換器19には図示し
ないポンプによって現像槽14内の現像液及び定着槽1
6内の定着液がそれぞれ送られ、熱交換が行われた後、
現像槽14及び定着槽16へ現像液及び定着液がそれぞ
れ送り返されるようになっている。これにより、現像槽
14内の現像液及び定着槽16内の定着液の液温が所定
の範囲内に維持される。また、現像槽14の下方には排
気ファン98が配設されている。排気ファン98は処理
部11内で発生したガス、水蒸気等を自動現像機10の
機体外へ排出している。
【0030】現像槽14と定着槽16の間及び定着槽1
6と水洗槽18の間には、それらの上部にクロスオーバ
ーラック34が配設されている。このクロスオーバーラ
ック34は、フィルムFの搬送方向上流側の槽から下流
側の槽へフィルムFを搬送するための挟持搬送ローラ対
36及びフィルムFを案内するガイド38を備えてい
る。
【0031】また、現像槽14、定着槽16及び水洗槽
18内の各処理液の液面付近の高さ位置には、各処理槽
の開口部を覆うように浮蓋37が配置されている。な
お、フィルムFの処理量又は各処理槽内に設置された処
理液レベルセンサからの信号に応じて各処理液の補充液
の補充量が調節される。また、浮蓋37にはフィルムF
の搬送路に沿って開口37Aが設けられている。開口3
7AはフィルムFを案内するガイドの役目を有してお
り、フィルムFはこの開口37A内を通過する。これに
より各処理液と空気との接触面積が減少するので、酸化
等による処理液の劣化が少なくなると共に、単位時間当
りの水分の蒸発量が減少する。このため、各処理槽への
補充液及び水分の補充量を小さくすることができる。
【0032】現像槽14、定着槽16及び水洗槽18の
各々の底部には、図示しない排液管が設けられこれらの
排液管には、各々排液バルブ21が取り付けられてい
る。従って、必要に応じてこれらの排液バルブ21を開
放することにより、現像槽14、定着槽16及び水洗槽
18の現像液、定着液及び水洗水を排出することができ
る。
【0033】また、水洗槽18と乾燥部20の間にはス
クイズ部40が配設されている。このスクイズ部40に
は、水洗槽18から搬送され水洗水が付着したフィルム
Fをスクイズしながら乾燥部20へ搬送する挟持搬送ロ
ーラ対42と、フィルムFを案内するガイド43と、を
備えたスクイズラック41が設けられている。
【0034】《乾燥部20》乾燥部20は、フィルムF
の搬送方向上流側の第1乾燥部86と下流側の第2乾燥
部92とで構成されており、乾燥部20内のフィルムF
の搬送路は図2の矢印A方向とされている。
【0035】第1乾燥部86のフィルムFの搬送路の一
方側には、搬送路に沿ってヒートローラ50が配置され
ており、他方側には、ヒートローラ50と対になってニ
ップローラ58が配置されている。
【0036】図1に示されるように、ヒートローラ50
は、円筒状のローラ本体106と、その軸芯部に配置さ
れた加熱用ハロゲンランプ56と、を備えている。ロー
ラ本体106は熱伝導性に優れたアルミ合金パイプで形
成されており、その外周表面にはテフロンコーティング
がなされており良好な撥水性を有している。また、ロー
ラ本体106の軸方向の一方の端部には図示しないギヤ
が同軸的に固着されており、図示しない駆動手段の駆動
力によりローラ本体106を回転させるようになってい
る。加熱用ハロゲンランプ56の軸方向の一方の端部に
は図示しないケーブルが接続されており、給電されるこ
とにより発熱しその放射熱によってローラ本体106を
加熱するように構成されている。なお、ここで加熱用ハ
ロゲンランプ56の代わりに赤外線ヒータを用いてもよ
い。
【0037】ニップローラ58は、金属シャフト58A
と、その外周にゴム等の弾性体で形成された円柱形状の
ロール部58Bと、を備えており、図示しないベアリン
グによって回転自在に支持されている。ロール部58B
の外周部は図示しない薄肉のテフロンチューブで被覆さ
れており、良好な撥水性を有している。また、ニップロ
ーラ58はヒートローラ50に圧着されており、ヒート
ローラ50との間にフィルムFを所定のニップ圧で挟持
するように構成されている。このため、ニップローラ5
8がヒートローラ50に圧着された状態では、ニップロ
ーラ58のロール部58Bが若干弾性変形しており、こ
れによりフィルムFがヒートローラ56の表面に点接触
となることを回避し面接触となるようにして均一に乾燥
されるようにしていると共に乾燥効率を向上させてい
る。
【0038】なお、これらのニップローラ58及びヒー
トローラ50の軸長は、フィルムFの幅方向寸法よりも
所定長さだけ長く設定されている。
【0039】一方、第2乾燥部92の下方には、乾燥フ
ァン45及びチャンバー46が配設されており、乾燥フ
ァン45によって自動現像機10外の空気が吸入されて
チャンバー46内へ乾燥風(乾燥させるために用いる
風)を送給している。チャンバー46には図示しないヒ
ータが配設されており、乾燥ファン45から送給されて
きた乾燥風を加熱して第2乾燥部92内へ送給してい
る。なお、ヒータにより乾燥風を加熱して温風とした
が、乾燥風は常温風であってもよい。
【0040】また、第1乾燥部86内のヒートローラ5
0の周面に接して、温度検出センサ53が設けられてい
る。この温度検出センサ53は図示しない制御装置に接
続されており、制御装置はこの温度検出センサ53から
の情報、雰囲気の温度、湿度、乾燥負荷(単位時間当た
りのフィルム処理量)または予め設定された設定条件等
に基づいて、ヒートローラ50の温度制御を行う。本実
施例のヒートローラ50の表面温度は50°C〜150
°Cの範囲で可変可能とされ、通常は、60°C〜10
0°Cの範囲で可変される。ヒートローラ50を加熱す
るハロゲンランプとして発熱量の少ないものを用いると
きは、温度検出センサ53をヒートローラ50の周面に
設けて温度制御をしない方法であってもよい。また、第
1乾燥部86には常温または加熱された乾燥風を送り込
んでもよく、この乾燥風の温度の制御は図示しないヒー
タによって雰囲気の温度、湿度、第1乾燥部86内の温
度等の情報を基に制御される。
【0041】第2乾燥部92内のフィルムF搬送路に沿
った両側には複数の搬送ローラ44が千鳥状に配列され
ている。搬送ローラ44は図示しない駆動手段の駆動力
が伝達されて回転し、第1乾燥部86を通過したフィル
ムFを下方へ搬送する。また、フィルムFの搬送路を挟
んで搬送ローラ44の両側には、一対の乾燥風吹出しパ
イプ35が配置されている。乾燥風吹出しパイプ35に
はフィルムFの搬送路に向かって突出する一対の吐出部
35Aが形成されている。また、第2乾燥部92内には
温度検出センサ55が設けられており、制御装置はこの
温度検出センサ55からの情報、雰囲気の温度、湿度、
乾燥負荷(単位時間当たりのフィルム処理量)または予
め設定された設定条件等に基づいて第2乾燥部92内に
送り込む乾燥風の図示しないヒータによる加熱温度の制
御を行う。
【0042】第2乾燥部92内の下方には複数の搬送ロ
ーラ48及びガイド48Aが配設されている。搬送ロー
ラ48及びガイド48AはフィルムFの搬送方向を斜め
上方に変更してフィルムFを乾燥部20外へ送り出す。
【0043】乾燥部20の側方には、自動現像機10の
外壁から突出して受け箱49が取付けられており、乾燥
部20から排出されたフィルムFが収容される。
【0044】また、自動現像機10内には、図2のスク
イズラック41の紙面奥方に、水道水が供給される給水
槽(図示せず)が配設されている。この給水槽には、液
面レベルセンサ(図示せず)が配設されている。この液
面レベルセンサにより給水槽の液面レベルを検出して水
道水の給水時期を判断出来るようになっている。
【0045】なお、給水槽と水洗槽18は図示しない管
路で連通されており給水槽と水洗槽18の水面が同レベ
ルとなるように給水槽と水洗槽18は配置されている。
水洗槽18への水の補充は、自動現像機10のフィルム
Fの挿入口15付近に設けられた挿入検出センサ80の
フィルムFの検出に応じて水道蛇口から給水槽に設けら
れた管路の途中に配置されたソレノイドバルブ(図示せ
ず)を開閉することによって行われる。
【0046】図2に示されているように、自動現像機1
0は、前述のクロスオーバーラック34に設けられたガ
イド板38及びローラ36を洗浄するための洗浄ポンプ
78を備えている。この洗浄ポンプ78は、隔壁13の
上端面に配置された図示しないスプレーパイプを通して
給水槽の水道水を噴出させて各クロスオーバーラック3
4に設けられたガイド板38及びローラ36を洗浄する
ようになっている。なお、この洗浄水は、図示しないス
プレーパイプの洗浄水吐出口の水藻により目詰まりを防
止するために防菌剤が混入されている。また、クロスオ
ーバーラック34に設けられたガイド板38及びローラ
36の洗浄は、例えば自動現像機10の一日の稼働の終
了時に行われる。
【0047】さて、図1に示されるように、上述したヒ
ートローラ50及びニップローラ58の上方側には、搬
送路を挟んで洗浄水供給手段としての一対の洗浄水供給
パイプ200が配置されている。洗浄水供給パイプ20
0内へは図示しない給水ポンプから洗浄水が供給される
ようになっている。給水ポンプの作動は制御装置によっ
て制御されている。また、洗浄水供給パイプ200には
その周縁一部に開口部200Aが形成されており、この
開口部200Aから図1の矢印方向、つまりヒートロー
ラ50のローラ本体106の周縁とフィルムFとが交わ
る部位、及びニップローラ58のロール部58Bの周縁
とフィルムFとが交わる部位へ向けて洗浄水を吐出する
ようになっている。
【0048】なお、洗浄水の吐出量は、本実施例では
0.2〜2〔cc/回〕に設定されている。また、洗浄
水の吐出タイミングとしては、自動現像機10の運転中
は常に吐出するようにしてもよいし、一定時間間隔毎に
吐出するようにしてもよい。すなわち、フィルムFが自
動現像機10に挿入されて挿入検出センサ80により検
出された後、所定時間経過後、つまりフィルムFがヒー
トローラ50とニップローラ58との間を通過する直前
に洗浄水が吐出され、フィルムFがヒートローラ50と
ニップローラ58との間を通過した後次のフィルムFが
ヒートローラ50とニップローラ58との間を通過する
際にこれらのローラの周面に析出物が生じないように洗
浄水を供給するタイミングであれればよい。
【0049】また、自動現像機10によってフィルムF
が処理液によって処理された後乾燥が終わって自動現像
機10が作動を停止したときは、次に自動現像機10の
運転開始され、フィルムFが挿入口15から挿入されて
から0.2〜2〔cc/回〕の吐出量で前述した方法と
同様な吐出タイミングで吐出すればよい。
【0050】次に本実施例の作用を説明する。挿入口1
5から自動現像機10内に送り込まれたフィルムFは、
挿入ラック17で現像槽14に挿入され搬送ローラ22
で現像液中を搬送されて現像処理される。現像されたフ
ィルムFは、クロスオーバーラック34で定着槽16に
送られ、そこで搬送ローラ26で定着液中を搬送されて
定着処理される。定着されたフィルムFは、クロスオー
バーラック34で水洗槽18に送られ、そこで搬送ロー
ラ30で水洗水中を搬送されて水洗処理される。
【0051】水洗処理されたフィルムFはスクイズ部4
0へ送り出される。このときのフィルムFの状態は、表
面に大量の水分が付着しており、かつベース上に形成さ
れた乳剤層も多くの水分を含んだ状態である。従って、
スクイズ部40において、フィルムFは挟持搬送ローラ
対42によって挟持搬送されて表面に付着した定着液等
の成分を含む水分及び乳剤層中の成分を含んだ水分がス
クイズされ、乾燥部20内へ送り込まれる。
【0052】乾燥部20内に送り込まれたフィルムF
は、ニップローラ58とヒートローラ50とに挟持さ
れ、フィルムFの表面に残った水分及び乳剤層に含まれ
る水分が絞り取られ、ヒートローラ50から伝導される
熱によって加熱されて乾燥する。なお、この際、乾燥フ
ァン45及びチャンバー46から第1乾燥部86内に送
給されてきた温風によっても乾燥が補助されるようにし
てもよい。。ヒートローラ50によって加熱されたフィ
ルムFは、第2乾燥部92内へ搬送される。
【0053】第2乾燥部92内では、フィルムFは乾燥
風吹出しパイプ本体35の吐出部35Aの開口から送風
される乾燥風を受ける。これにより、フィルムFの表面
に残っている水分及び乳剤層に含まれている水分が蒸発
する。
【0054】その後、水分が蒸発したフィルムFは乾燥
部20から排出され受け箱49内に収容される。
【0055】ここで、フィルムFがヒートローラ50及
びニップローラ58間へ挿入される直前に洗浄水供給パ
イプ200から洗浄水が吐出される。吐出された洗浄水
はヒートローラ50とフィルムFとが交わる部位及びニ
ップローラ58とフィルムFとが交わる部位へ供給され
るので、これらの周面に処理液中の水分が蒸発して成分
が析出することはない。別言すれば、フィルムFがヒー
トローラ50及びニップローラ58間を通過している間
は、これらの周面が非乾燥状態に維持されることにな
る。
【0056】このように、本実施例では、従来のヒート
ローラとプレスローラとで挟持搬送する乾燥装置で問題
となったフィルムF表面への析出物によるフィルムFの
表面の汚染が生じないため、フィルムFを常に高品質で
搬送し、乾燥させることができる。
【0057】なお、本実施例では、一対の洗浄水供給パ
イプ200をヒートローラ50及びニップローラ58の
直上付近に配設する構成としたが、これに限らず、図3
〜図18に示す構成であってもよい。理解の容易のた
め、大まかに分類しておくと図3から図8に示す変形例
は洗浄水供給タイプであり請求項1に対応する。図9〜
図11に示す変形例はヒートローラ50、ニップローラ
58の周面に接触して析出物を掻き取る接触タイプであ
り、請求項2に対応する。また、図12に示す変形例は
粘着タイプであり、請求項3に対応する。なお、これら
の図3〜図12に示す変形例はヒートローラ50及びニ
ップローラ58の周面に洗浄水供給、接触、粘着といっ
た作用を直接的に施すタイプともいうこともでき、図1
3〜図18に示す請求項4に対応する変形例のように洗
浄水供給、接触、粘着といった作用を間接的に施すタイ
プと対称をなす。以下に、各変形例を順次説明する。
【0058】図3に示される変形例では、ヒートローラ
50及びニップローラ58の各々に隣接してかつ周面が
接触した状態でバックアップローラ202が配置されて
いる。バックアップローラ202は吸水性を有した円筒
状の部材であり、回転自在になっている。また、バック
アップローラ202の軸芯部には前述した洗浄水供給パ
イプ200が配置されている。この洗浄水供給パイプ2
00は回転せず、洗浄水供給パイプ200から吐出され
た洗浄水がバックアップローラ202に吸水され、ヒー
トローラ50及びニップローラ58の周面に洗浄水を塗
布するようになっている。なお、ここで洗浄水としては
水の他に水に現像液、定着液等の成分を若干含む水溶液
等種々のものを使うことができる。
【0059】図4に示される変形例では、ヒートローラ
50及びニップローラ58の各々に隣接してブレード付
ローラ204及び給水タンク206が配置されている。
ブレード付ローラ204は、軸芯部に配置されたローラ
本体204Aとその外周部に90度間隔で立設された四
枚のブレード204Bとから成る。ブレード204Bは
吸水性を有しており、ローラ本体204Aが回転するこ
とによりその先端部がヒートローラ50、ニップローラ
58の周面に接触するようになっている。また、給水タ
ンク206内に貯留された水の液面レベルは、ローラ本
体204Aが回転した際にブレード204Bの先端部が
浸るように設定されている。従って、ヒートローラ50
及びニップローラ58が回転すると、ブレード付ローラ
204も回転し、ブレード204Bからヒートローラ5
0及びニップローラ58の周面へ洗浄水が塗布される。
なお、ヒートローラ50及びニップローラ58の周面に
塗布する洗浄水の代わりに現像液等の成分を若干含むも
のであってもよい。
【0060】図5に示される変形例では、ヒートローラ
50及びニップローラ58の各々に対応してブレード2
08が配置されている。ブレード208はその先端部2
08Aが吸水性を有しており、ヒートローラ50及びニ
ップローラ58の各々の周面に接触している。従って、
ヒートローラ50及びニップローラ58が回転すると、
ブレード208の先端部208Aに図示しない洗浄水供
給パイプ等の洗浄水供給手段により水が供給されヒート
ローラ50及びニップローラ58の周面へ水が塗布され
る。ここにおいても、これらのローラの表面に塗布され
る水の代わりに現像液等の成分を若干含む水溶液であっ
てもよい。
【0061】図6に示される変形例では、ヒートローラ
50の周面に接触した状態でローラ210が配置されて
おり、このローラ210と対向する位置にもローラ21
2が配置されている。一対のローラ210、212に
は、布等で形成された吸水性を有するベルト214が巻
き掛けられている。ローラ212の下側半分は、給水タ
ンク216内に貯留された洗浄水に浸漬されている。従
って、ヒートローラ50が回転すると、ベルト214が
回転しながら洗浄水をヒートローラ50の周面へ塗布す
ると共にヒートローラ50の周面に付着した処理液をベ
ルト214に染み込ませ、給水タンク216内で洗浄す
る作用をする。
【0062】図7に示される変形例では、図6に示され
る変形例においてローラ210が廃止されてその代わり
にベルト214が直接にニップローラ58の周面へ巻き
掛けられている。この変形例においても、図6に示され
る変形例と同様の作用をもたらす。
【0063】図8に示される変形例では、ヒートローラ
50の周面にスポンジ218の一側面が圧着されてい
る。スポンジ218の反対側の側面には洗浄水供給パイ
プ220が密着配置されている。従って、スポンジ21
8へは洗浄水供給パイプ220からの水が浸透してお
り、このためヒートローラ50が回転するとその周面に
洗浄水が塗布される。なお、スポンジ218は吸水性の
ある部材であればすべて適用することが可能である。
【0064】次に、図9に示される変形例では、ヒート
ローラ50及びニップローラ58の各々の周面に対応し
て接触手段としてのブレード222が配置されている。
フィルムFがヒートローラ50及びニップローラ58に
よって加熱されながら搬送されて所定時間経過した後、
つまりヒートローラ50及びニップローラ58の周面に
析出物が析出するのに要する時間が経過した後ブレード
222の先端部は、ヒートローラ50及びニップローラ
58の周面に接触するようにブレード222が移動され
て、これらの周面に析出した析出物が掻き取られるよう
になっている。なお、掻き取られた析出物は、ブレード
222の直下に配置された容器224に収容されるよう
になっている。さらに、続いて乾燥されるフィルムFが
ヒートローラ50及びニップローラ58に挟持接触する
前にブレード222はこれらのローラの周面と非接触状
態になるように移動される。なお、ブレード222をヒ
ートローラ50及びニップローラ58に常に当接したま
まの状態にする方法であってもよい。
【0065】図10に示される変形例では、ヒートロー
ラ50及びニップローラ58の各々に隣接してブレード
付ローラ226が配置されている。ブレード付ローラ2
26の周面に所定の間隔で立設されたブレード226A
は、ヒートローラ50及びニップローラ58の各々の周
面に接触しており、これらが回転することにより、これ
らの周面に析出した析出物が掻き取られるようになって
いる。なお、後述する図12の場合と同様にブレード付
ローラ226はヒートローラ50及びニップローラ58
の周面に析出物が析出する時だけこれらのローラの周面
にブレード226Aが接触するように作動を制御しても
よいし、ブレード226Aがヒートローラ50及びニッ
プローラ58の周面に常に接触するようにしてもよい。
【0066】図11(A)に示される変形例では、ヒー
トローラ50及びニップローラ58の各々の周面にクリ
ーナ228が配置されている。クリーナ228はスポン
ジの回りをポリイミドテープで巻いて構成されており、
その内部の適宜箇所にはヒートローラ50の表面温度を
チェックするための表面温度検出センサが内蔵されてい
る。なお、このクリーナ228の長手方向寸法は、ヒー
トローラ50及びニップローラ58の軸長にほぼ合致す
る長さに設定されている。また、クリーナ228のヒー
トローラ50及びニップローラ58の各々の周面への接
触圧は、50〜300〔g/cm2 〕に設定されている。
また、クリーナ228の直下には容器230が配置され
ており、クリーナ228によって掻き取られた析出物が
収容されるようになっている。
【0067】図11(B)に示される変形例では、ニッ
プローラ58が廃止され、その代わりにヒートローラ5
0が千鳥状に配置されている。その他の構成については
図11(A)の場合と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0068】次に、図12に示される変形例では、ヒー
トローラ50及びニップローラ58の各々に対応して粘
着手段としてのバックアップローラ232が配置されて
いる。バックアップローラ232の周面には粘着性のあ
るテープ(図示省略)が巻き付けられており、ヒートロ
ーラ50及びニップローラ58の各々の周面に析出した
析出物を剥がし取るようになっている。また、このテー
プは定期的に交換されるようになっている。また、バッ
クアップローラ232の周面に洗浄すると付着物を取り
除くことができると共に粘着力が回復するタイプの粘着
材を取り付けてもよい。なお、バックアップローラ23
2は挿入検出センサ80が自動現像機10に挿入された
フィルムFを検知してから所定時間経過後、ヒートロー
ラ50及びニップローラ58から離れていた状態から移
動して接触状態にされる。ここでいう所定時間とは自動
現像機10に挿入されたフィルムFが挿入検出センサ8
0で検知されてからヒートローラ50及びニップローラ
58の間を通った後これらのローラの周面に析出物が析
出するまでの時間をいう。また、次に処理されるフィル
ムFがヒートローラ50及びニップローラ58に到達す
る前にバックアップローラ232はヒートローラ50及
びニップローラ58から移動して非接触状態になる。ま
た、バックアップローラ232がヒートローラ50及び
ニップローラ58に常に移動するようにしてもよい。
【0069】次に、図13に示される変形例では、図4
に示した構成において、ヒートローラ50、ニップロー
ラ58とこれに対応して配置されたブレード付ローラ2
04との間に吸水ローラであるバックアップローラ23
4が介在されている。この構造による場合、バックアッ
プローラ234によって間接的にヒートローラ50及び
ニップローラ58の周面に洗浄水を供給する構成である
ので、ヒートローラ50及びニップローラ58に損傷を
与えることがなく、これらの耐久性を向上させることが
できる。
【0070】図14に示される変形例では、図12に示
した構成において、ヒートローラ50、ニップローラ5
8とこれに対応して配置された粘着性のあるバックアッ
プローラ232との間に吸水ローラであるバックアップ
ローラ234が介在されている。従って、ヒートローラ
50、ニップローラ58の周面に付着した水分はバック
アップローラ234によって吸い取られ、バックアップ
ローラ234の周面に析出物が生じたときはバックアッ
プローラ232の周面に粘着され、バックアップローラ
234の周面の析出物は除去される。なお、バックアッ
プローラ232の周面にテープを巻き付けて前述した場
合と同様に定期的に取り替えられるようにしてもよい
し、洗浄すれば再使用できる粘着材を用いてもよい。こ
の構造においても、図13の変形例の場合と同様にヒー
トローラ50及びニップローラ58に損傷を与えること
がなく、耐久性を向上させるという効果が得られる。こ
こで、バックアップローラ232のバックアップローラ
234への接触、非接触の動作は図12の場合と同様に
行われる。
【0071】図15に示される変形例では、図9に示し
た構成において、ヒートローラ50、ニップローラ58
とこれに対応して配置されたブレード222との間に吸
水ローラであるバックアップローラ234が介在されて
いる。従って、ヒートローラ50、ニップローラ58の
周面に付着した水分はバックアップローラ234によっ
て吸い取られ、バックアップローラ234の周面に析出
物が生じたときはブレード222によって掻き取られ容
器224に収容される。効果については前述した場合と
同様であるが、ブレード222で掻き取るタイプでは特
にヒートローラ50、ニップローラ58への損傷防止効
果が大である。
【0072】図16に示される変形例では、図10に示
した構成において、ヒートローラ50、ニップローラ5
8とこれに対応して配置されたブレード付ローラ226
との間に吸水ローラであるバックアップローラ234が
介在されている。この場合のバックアップローラ234
の作動及び効果は図15の変形例のそれと同様であり、
またブレード付ローラ226の動きも図10の場合と同
様であるので省略する。
【0073】図17に示される変形例では、ヒートロー
ラ50がフィルムF(搬送路)を挟んで千鳥状に配置さ
れており、これに対応してニップローラ58も千鳥状に
配置されている。そして、これらのヒートローラ50及
びニップローラ58の周面に吸水ローラであるバックア
ップローラ236が接触した状態で配置されている。ま
た、各バックアップローラ236には、ノズル238か
ら洗浄水が供給され更にバックアップローラ236が矢
印方向に回転することによってヒートローラ50及びニ
ップローラ58に洗浄水が供給されるようになってい
る。また、前記接触する部位の直下には、ノズル238
からの洗浄水を受け取って排出する容器240が配置さ
れている。
【0074】図18に示される変形例では、ヒートロー
ラ50、ニップローラ58及び吸水ローラであるバック
アップローラ236の配置は図17の場合と同様である
が、洗浄水の給水の仕方が違い、ノズル238及び容器
240の代わりに給水タンク242が用いられている。
すなわち、バックアップローラ236は、その周縁一部
が給水タンク242内に貯留された洗浄水に浸漬された
状態で配置され矢印方向に回転することによってヒート
ローラ50、ニップローラ58に洗浄水を供給する。こ
の変形例の作用、効果は、図17に示した変形例の場合
と同様であるので、その説明は省略する。
【0075】なお、図13〜図18に示される変形例に
おいて、バックアップローラ234、236に吸水性の
ある東洋ポリマー(株)製のポリウレタンミクロポーラ
ススポンジルビセル(商品名)を用いてもよい。
【0076】また、本発明の適用例は上述した実施例及
び各種変形例に限らず、各種の組み合わせが可能であ
る。
【0077】また、本発明は処理液を使用して感光材料
の処理を行う装置であれば、例えば、印刷用、X−レイ
用、一般ネガ用、一般リバーサル用、一般ポジ用、直接
ポジ用等の他の感光材料を処理する感光材料処理装置に
適用してもよいのは勿論である。
【0078】また、本実施例では、本発明を自動現像機
に適用した例を示したが、感光材料処理装置であればす
べて適用することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の感
光材料処理装置は、ローラの周面に所定の洗浄水を供給
し、該周面に付着した処理液を非乾燥状態に維持する洗
浄水供給手段を設けたので、感光材料が持ち込んだ水分
中の成分が析出して該周面に付着して感光材料の表面が
汚れて画像が悪化することを防止することができるとい
う優れた効果を有する。
【0080】また、請求項2記載の感光材料処理装置
は、ローラの周面に接触手段を接触した状態で配置した
ので、ローラの周面に付着した析出物を掻き取って除去
することができ、感光材料の表面が汚れて画像が悪化す
ることを防止することができるという優れた効果を有す
る。また、請求項3記載の感光材料処理装置は、ローラ
の周面に粘着手段を設けたので、この粘着手段によって
該周面に付着した析出物を剥がし取ってすることがで
き、感光材料の表面が汚れて画像が悪化することを防止
することができるという優れた効果を有する。
【0081】また、請求項4記載の感光材料処理装置
は、ヒートローラの周面に接して吸水ローラを配し、こ
の吸水ローラの周面に付着した付着物を除去する付着物
除去手段を設けたので、感光材料の表面が汚染すること
を防止することができると共にローラの周面が損傷する
ことを防止することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプをヒート
ローラ及びニップローラとの関係で示す要部拡大断面図
である。
【図2】本発明の一実施例に係る自動現像機の概略構成
を示す断面図である。
【図3】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの一つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図4】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの二つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図5】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの三つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図6】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの四つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図7】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの五つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図8】本発明の要部に係る洗浄水供給パイプの六つ目
の変形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図9】本発明の要部に係る接触タイプの例であるブレ
ードを用いた構成を示す図1に対応する要部拡大断面図
である。
【図10】本発明の要部に係るブレードの一つ目の変形
例を示す図9に対応する要部拡大断面図である。
【図11】本発明の要部に係るブレードの二つ目の変形
例を示す図9に対応する要部拡大断面図であり、図11
(A)はヒートローラ及びニップローラが対向して配置
された例を示しており、図11(B)はヒートローラが
千鳥状に配置された例を示すものである。
【図12】本発明の要部に係る粘着タイプの例であるバ
ックアップローラを用いた構成を示す図1に対応する要
部拡大断面図である。
【図13】本発明の要部に係る間接タイプの例であるバ
ックアップローラを用いた構成を示す図4に対応する要
部拡大断面図である。
【図14】本発明の要部に係る間接タイプの一つ目の変
形例を示す図12に対応する要部拡大断面図である。
【図15】本発明の要部に係る間接タイプの二つ目の変
形例を示す図9に対応する要部拡大断面図である。
【図16】本発明の要部に係る間接タイプの三つ目の変
形例を示す図10に対応する要部拡大断面図である。
【図17】本発明の要部に係る間接タイプの四つ目の変
形例を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図18】本発明の要部に係る間接タイプの五つ目の変
形例を示す図17に対応する要部拡大断面図である。
【図19】従来の問題点を説明するための図1に対応す
る要部拡大断面図である。
【符号の説明】
F フィルム(感光材料) 10 自動現像機(感光材料処理装置) 20 乾燥部 50 ヒートローラ 58 ニップローラ 200 洗浄水供給パイプ(洗浄水供給手段) 222 ブレード(接触手段) 232 バックアップローラ(粘着手段) 234 バックアップローラ(吸水ローラ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料に直
    接または間接的に周面が接触するように配置されたロー
    ラを備え、前記ローラを加熱することによって前記感光
    材料を搬送しながら乾燥させる感光材料処理装置であっ
    て、 前記ローラの周面に洗浄水を供給する洗浄水供給手段を
    設けたことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液によって処理された感光材料に直
    接または間接的に周面が接触するように配置されたロー
    ラを備え、前記ローラを加熱することによって前記感光
    材料を搬送しながら乾燥させる感光材料処理装置であっ
    て、 前記ローラの周面に接触することによって、該周面に付
    着した付着物を掻き取る接触手段を設けたことを特徴と
    する感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 処理液によって処理された感光材料に直
    接または間接的に周面が接触するように配置されたロー
    ラを備え、前記ローラを加熱することによって前記感光
    材料を搬送しながら乾燥させる感光材料処理装置であっ
    て、 前記ローラの周面に接触し、該周面に付着した付着物を
    剥がし取る粘着手段を設けたことを特徴とする感光材料
    処理装置。
  4. 【請求項4】 処理液によって処理された感光材料に周
    面が接触するようにヒートローラを配し、前記感光材料
    を搬送しながら乾燥させる感光材料処理装置であって、 前記ヒートローラの周面に接して吸水ローラを配し、前
    記吸水ローラの周面に付着した付着物を除去する付着物
    除去手段を設けたことを特徴とする感光材料処理装置。
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