JPH0634B2 - 養豚用給餌装置 - Google Patents

養豚用給餌装置

Info

Publication number
JPH0634B2
JPH0634B2 JP2078280A JP7828090A JPH0634B2 JP H0634 B2 JPH0634 B2 JP H0634B2 JP 2078280 A JP2078280 A JP 2078280A JP 7828090 A JP7828090 A JP 7828090A JP H0634 B2 JPH0634 B2 JP H0634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pig
feed
container
feeding
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2078280A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03277220A (ja
Inventor
岩夫 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KISHI ENG KK
Original Assignee
KISHI ENG KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KISHI ENG KK filed Critical KISHI ENG KK
Priority to JP2078280A priority Critical patent/JPH0634B2/ja
Publication of JPH03277220A publication Critical patent/JPH03277220A/ja
Publication of JPH0634B2 publication Critical patent/JPH0634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Watering For Cattle Raising And Animal Husbandry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、養豚の飼育に適する養豚用給餌装置に関す
る。
〔従来の技術並びに発明が解決しようとする課題〕
従来の養豚用給餌装置は、粉状飼料供給源タンクと、こ
れから豚舎内に一列又は複数列の豚房の上方に延びる搬
送用主管と、その主管より分岐し、各豚房に向って下垂
する支管と、その各支管の下方に餌箱とを設け、該搬送
用主管内に設けた該長手の粉状飼料搬送用部材を粉状飼
料搬送用駆動装置で駆動して、該粉状飼料供給源タンク
より該主管と各支管を介して、各豚房の餌箱に該粉状飼
料を落し入れて常時無制限に供給するようにしたもの
で、これにより各豚房内の通常複数頭の豚が24時間無
制限に随時食べられるようにした無制限給餌方法は公知
である。この場合、その餌箱に隣接して水飲み容器を設
け、これに常に水が飲めるようにした水飲み装置が併設
されているのが一般である。
上記の従来の給餌方法は、このように、粉状飼料のまゝ
豚に給餌するので、食事の都度粉餌が舞い上り、豚舎内
の空気を汚染し、そのため呼吸気系の病気になり易く、
薬の投与などの管理を要し、又、生育が劣り、所定の大
きさに生育する前に病死するなど、その生産管理が難儀
で、又、生産効率の低下など、経営上大きな問題となっ
ている。
而も、粉餌は、食べにくゝ、又、食欲を減退する。更
に、のどに乾き易いので、水を飲む機会が多くなり周辺
を汚し易い。その際、餌箱より粉餌と共に水が溢れ出す
など飼料の無駄が多く、不経済である。更には、泥状飼
料にはカビなどの雑菌の発生、繁殖をもたらし、病気の
原因となるなどの重大な問題をもたらす。
このような不都合を防止するため、飼料供給源タンク内
で粉状飼料に水を添加し、ドブ餌とし、これをポンプで
各豚房に主管及び支管を介して餌箱に送給する方法及び
装置は、特開昭51−102992号に公知であるが、
該主管や支管内にカビなどの雑菌が発生し、これが又、
豚の病気の原因となるので、実用上かゝる給餌方法並び
に装置も不適であることが判った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記従来の養豚用給餌方法と装置や対策の不
都合を解消し、食事の際の粉餌の飛散による空気その他
の周囲の汚染、これに伴なう病気の発生を防止し、而も
食べ易く、又、衛生的な環境を維持して、生育の促進、
生産効率の向上をもたらすべく、粉状飼料のまゝ主管及
び支管を通した後、該粉状飼料を適当量の水と混合し、
湿式飼料として餌箱へ給餌し、而もこの場合、その粉状
並びに湿式飼料の飼料供給量を簡単な装置で自動制御し
得られる製造容易で且つ比較的安価な養豚用給餌装置を
提供するもので、粉状飼料供給源タンクに接続され且つ
駆動装置により駆動される粉状飼料搬送用部材を内蔵せ
しめた搬送用主管を豚舎内に配設した豚房列の上方に設
けると共に、該主管より分岐した支管を、これらの豚房
に夫々設けた貯留用タンクまで下方に延ばし配設し、各
貯留タンクと各豚房に設けた餌箱との間に、水と粉状飼
料とを混合する混合装置を介在せしめると共に、各該支
管に上下動自在に嵌合する規定管を設けて、伸縮自在の
支管として成る。
〔作用〕
上記の本発明の養豚用給餌装置によれば、該粉状搬送用
駆動装置を駆動すれば、該搬送用主管内の搬送用部材に
より該粉状飼料供給源タンク内の粉状飼料は、該主管内
を搬送され、その初めの支管からその下方の貯溜用タン
ク内に供給され、該支管の下端に端したときは自動的に
供給できなくなる。次で、次の支管を介してその下方の
貯溜用タンク内に供給され、かくして順次に各貯溜用タ
ンク内に所定量の粉状飼料が貯留した状態となる。この
各貯留用タンクの粉状飼料と水とを混合装置で混ぜれ
ば、湿式飼料となり、これが餌箱に供給される。即ち、
湿式給餌が得られる。
上記の装置において、該支管は、これに規定管を上下動
自在に嵌合して該支管を伸縮自在としたので、その規定
管の位置を所望に調節することにより、粉状飼料の貯留
用タンク内への供給は、その所望の位置に設定された規
定管の下端部までのレベルまで粉状飼料が留まるので、
貯留用タンク内へ所定量の粉状飼料を供給貯蔵ができ
る。
この場合、該規定管には、定量用表示を設けるときは、
その高さ位置に応じたタンク内への粉状飼料の供給量が
分かり便利である。
更に、上記本発明の装置において、該混合装置は、容器
と、該容器内に設けられ且つ駆動装置により駆動される
攪拌機とから成り、且つ該容器は、該貯溜用タンクの底
部開口部に連通する開口部と、給水管に接続する開口部
と、餌箱へ湿式飼料を供給する開口端とを有し、且つ該
駆動装置により該攪拌機を間歇的に作動せしめるように
構成するときは、該混合装置の容器に設けた開口部は、
該貯留タンクの底部開口部と連通しているので、該駆動
装置を駆動するときは、その攪拌機は回転し、その攪拌
羽根の回転に伴い、該貯留タンク内の粉状飼料を受容し
攪拌し前方へ移送する。一方容器は、給水支管に接続す
る開口部を介して水の供給を受けるので、粉状飼料と均
一に混ざり、湿式飼料を得ることができ、これはその開
口端より餌箱へ給餌される。而して、該混合装置を間歇
的に駆動するときは、該所定量の粉状飼料を湿式飼料と
して間歇的に分けて餌箱への給餌ができ、一方、その駆
動停止時間は、豚の食事時間とする。
又、該混合装置の容器としては、水平に延びる円筒状容
器とし、該攪拌機の攪拌羽根は、スクリュー羽根とする
ことが好ましく、これにより、粉状飼料と水との均一な
混合と開口端への移送が行われ、而して容器の開口端よ
り湿式飼料として餌箱へ落下供給される。
更に、該給水管は、給水源に接続する給水管とこれから
分岐し、各豚房の該混合容器に連通する給水支管とから
成り、該給水支管は、電磁弁を介在して具備し、該電磁
弁と該混合装置を駆動する該駆動装置のモータとを、同
期的に且つ間歇作動するようにするときは、所要の間隔
をおいて攪拌と水の供給が同時に行われ、所定量の湿式
飼料の間歇的な給餌が行われる。
更に、該筒状容器の該開口端に下向きの餌案内筒を取り
付けるときは、該開口端より湿式飼料をその下方の餌箱
へ適確に供給し得られる。
又、該開口端に、着脱自在に蓋板を設けることにより、
該混合装置の洗浄が可能となる。即ち、蓋板を該開口端
に施し、この状態で該容器内へ該給水管よりの給水を行
う一方、該攪拌機で攪拌し、次で該蓋板を除去するとき
は、該容器内に付着している湿式飼料を水と共に該開口
端より洗い流すことができる。これを、所望回数繰り返
せば、該混合装置の洗浄が充分に行われる。
この場合、該開口端の近傍に、該蓋板の外面を保持し且
つその開閉動を行うハンドル装置を設けるときは、蓋板
の開閉が容易に行われ、洗浄作業が簡便に行うことがで
きる。
更に、本発明において、該餌案内筒は、該筒状容器の開
口端に着脱自在に取り付けるようにした場合は、その交
換或いは保守管理に便利である。該餌案内筒の変形例と
して、餌案内筒を、該筒状容器の開口端に固設した上部
筒と該上部筒に対し分離可能に取り付けられた合成樹脂
製筒体とで構成するときは、該湿式飼料が付着し易い該
合成樹脂製筒体は、該飼料が付着し汚れた場合は、必要
に応じ新しいものと交換でき、その衛生状態を簡単に維
持できる。この場合、該合成樹脂筒体を耐腐食性金属筒
でその外周面を被覆するときは、豚の噛み付きから保護
し、その損傷を防止できる。
該餌箱は、放射状の仕切とその中心に円錐状突起とを設
けるときは、その上方より落下してくる湿式飼料を該円
錐状突起でその周囲の放射状の飼料皿に分配できる。
尚、本発明の養豚用給餌装置は、その各豚房に、水飲み
容器を設け、給水源に接続する水飲み用給水管を各豚房
の該水飲み容器に延びるように設けるときは、所望に応
じ、水を呑むことができる。この場合、該給水主管又は
各水飲み用支管に開閉バルブを設けて、制限給水を行う
ようにすることも望ましい。
更に、本発明の装置において、給餌は、放射状の仕切と
その中心に円錐状突起とを設け、該仕切で仕切られた放
射状の空間を形成すると共に、該吸水支管の先端を環状
にし、その環状部に、放射状に仕切られた夫々の空間の
上方に位置して常閉水飲み口弁を配設するように構成す
るときは、餌箱の夫々の仕切られた空間内に、前記の餌
案内筒から落下する湿式飼料は、該餌箱の該円錐状突起
に衝突し四方に分散して該放射状に仕切られた夫々の空
間内に分配される一方、その各空間において、その上方
に用意した常閉水飲み口弁に豚が口を付ければ自動的に
開弁し、水を飲むことができる。
更に、本発明の養豚用給餌装置を、自動制限給餌用制御
盤に接続し自動制限給餌装置とするときは、その貯留用
タンク内の粉状飼料を、複数回に分け、その所定量の湿
式飼料を所定の豚の食事時間を置いて間歇的に給餌する
ことを自動的に行うことができる。
〔実施例〕
次に、本発明の養豚用給餌装置を添付図面を参照し説明
する。
第1図は、豚舎内に本発明の実施の1例の養豚用給餌装
置を具備した養豚場の平面図を示す。第2図は、その一
部の拡大斜面図を示す。図面で、1は、粉状飼料供給源
タンクを示す。該タンク1は、多数の豚房2,2,…に粉状
飼料を分配するに足る大量の粉状飼料を貯蔵している。
茲で「粉状飼料」の語は、各種の穀粉、米ぬか、魚粉、
その他粉状配合飼料などの文字通り粉状飼料ばかりでな
く、これを主体とし、これに、穀粒、その砕粒、ふす
ま、脱脂かすなどの非粉状細片を混ぜた全体として実質
的に粉状と見られるものを含めた総称である。多数の豚
房2,2,…は、図示の例では、1列12個の豚房を2列に配
設したもので、その各豚房に生育すべき子豚の所望頭数
を収容し飼育する。各豚房2には、通常その1側に偏位
して、例えば、通路側の柵3の近傍の上方に位置して貯
留用タンク4を設ける。これらの貯留用タンク4,4,…に
は、前記粉状飼料供給源タンク1より、搬送用主管5と
これより分岐し下垂する各支管6を介して粉状飼料が一
定量供給されるようにした。即ち、該主管5は、タンク
1内と連通し、且つ豚舎内の2列の豚房2,2,…の上方を
横断し且つ環状に配設され、その各豚房2の位置におい
て支管6を下垂せしめて具備し、その内部には、その全
周に亘り、環状の粉状飼料搬送用部材7を有し、該タン
ク1近傍に設けた粉状飼料搬送用駆動装置8により該部
材7を駆動するようにする。該粉状飼料搬送用部材7
は、例えば、第3図示のような金属製或いは合成樹脂製
ワイヤー7aに、一定の間隔を存してプラスチック製円板
7bを配設した式のもの、或いは、ワイヤー7aにスクリュ
ー状羽根7cを設けた式のものなど公知の市販のもので足
り、その走行又は回転作動により各円板7b間のスペース
内に或いはスクリュー状羽根のスペース内に粉状飼料を
受容搬送し、前記タンク1に最も近い1番目の支管6を
介しその下方の第1番目の貯留用タンク4内に入り、該
貯留用タンク4内に粉状飼料が堆積し、支管4の下端に
達するときは、その供給作用は自動的に妨げられるの
で、搬送用部材7で運ばれる粉状飼料は、その隣りの貯
留用タンク4内にその支管6を介して第2番目の貯留用
タンク4内に供給され、同様にして所定量供給され、次
で、同様にして順次に全ての貯留用タンク4内に所定量
の粉状飼料が配給される。
本発明によれば、各支管6に、好ましくは、規定管6aを
上下動自在に嵌合して設け、該支管6を伸縮自在に構成
する。この付設手段の1つは、該支管6に、摺動自在に
且つ所定の位置に強い摩擦係合で止まるように硬く嵌合
せしめることが簡単であるが、図示の例では、該支管6
にピン孔9を設け、これに嵌合した規定管6aに、一定の
間隔で垂直方向に一列に穿設した複数のピン孔10,10,…
の所要の1つを支管6の前記のピン孔9に合わせ、これ
に係止用ピン11を挿入して、その規定管6aを所要の撰択
位置に固定するようにしたものである。かくして、規定
管6aの下端に相当する高さ位置まで貯留用タンク4内に
粉状飼料が供給され、自動的にその貯留量が規定される
ようにした。かくして、その規定管6aを下げれば、貯留
量は減少し、上げれば、その貯留量は増大するように
し、該タンク4内の粉状飼料の貯留量を所望に調節する
ことができるようにした。而して、規定管6aの各ピン孔
10,10,…の側面に、タンク4内の粉状飼料の貯留量を表
す数字を表示して置くことが便利である。かくして、各
豚房2,2,…内の豚の頭数、生育度、体調などを考慮し、
各貯留用タンク4内への1回の搬送で貯留する粉状飼料
の所要量を定める。
尚、別の付設手段としては、該規定管6aは該支管6に緩
く嵌合し、外部の上下動する支持腕(図示しない)に保
持するように該支管6に付設する方法も考えられる。
更に本発明によれば、各貯留用タンク4と豚房2の床面
に設置した餌箱12との間に、水と粉状飼料を混合する混
合装置13を設ける。該混合装置13は、容器13aとその容
器の内部に設けられ且つ外部の駆動装置14により駆動さ
れる攪拌機13bとから成り、更に、該容器13aは、該貯留
用タンク4の底部開口部4aに連通する開口部15と給水源
に接続する給水管16に接続する開口部17と餌箱12の直上
に開口する開口端18とを有する。該攪拌機13bは、回転
軸19と攪拌羽根20とから成る。
かくして、該混合装置13を該駆動装置14により駆動する
ことにより、該貯留用タンク4内の粉状飼料は、該容器
13a内に供給され、攪拌羽根20で攪拌され乍ら、該給水
管16より供給される水と混合され、湿式給餌となって、
該容器13aの開口端18よりその下方の餌箱12へ供給され
る。該給水管16は、給水源に接続する給水主管16aとこ
れから分岐してその各豚房2の混合装置13に接続する給
水支管16bとで構成する。
而して、本発明の給餌方法は、このように、粉状飼料供
給源タンク1より貯留用タンク4まで乾燥状態で搬送し
た後、その粉状飼料を各豚房2に設置した餌箱12に給餌
するに際し、その給餌過程で該粉状飼料に水を添加混合
し、湿式飼料とし、これを該餌箱12へ給餌するようにし
たので、その給餌において、従来の粉状飼料のまゝ給餌
する場合と異なり、粉状飼料が空気中に舞い上がり、空
気が汚染され、或いは、その周囲に粉状飼料が飛び散
り、周囲の環境を汚染するなどの不都合が全くなく、円
滑、良好に給餌でき、常に良好にな環境を確保でき、而
も湿式飼料であるので食べ易い。従って又、従来のよう
な粉餌の混雑ざった空気を呼吸することによる気管系の
病気の発生、死亡も予防でき、羅病による投薬、治療な
どの管理を不要とし、生産管理コストを減少でき、生育
の向上、生産効率の向上などの利点をもたらす。
粉状飼料粉に対する水の添加量は、約20〜65重量%
程度が好ましい。20重量%程度以下では水の混ざらな
い部分を生ずる傾向がある。一方、65重量%程度を越
えると、泥流状となり食べにくゝなり好ましくない。
該混合装置は、好ましくは、図面に示すように、その容
器13aは、水平方向に延びる円筒状容器を使用し、該容
器13a内に設ける攪拌機13bは、長手方向に延びる回転軸
19とその周面にスクリュー状の攪拌羽根20を備えて成
る。その円筒状容器13aの開口端18の下方に餌箱12を設
ける。該円筒状容器13aの他方の開口端は、閉塞板21で
閉塞し、該回転軸の一端は、該閉塞板21を貫通して外部
に突出せしめ、その突出端に前記駆動装置14の伝動機構
14bと連結せしめた。22はオイルシール部材、23は軸受
け用ピローブロックを示す。該伝動機構14bは、モータ1
4aのスプロケット24と、該回転軸19の突出端に設けたス
プロケット25と、これらスプロケット24,25を連結する
ローラーチェーン26とから成る。27は、該容器13aの一
端に固設した金属製支持枠体を示し、その上面に該モー
タ14aを固設した。該貯留用タンク4は、好ましくは、
一般に、図示の如き下端に至るに従い細径となり、その
下端は、底部開口部4aを囲繞する円筒状口縁としたいわ
ゆるホッパーに形成する。該ホッパー4の該円筒状口縁
を、該容器13aの開口部15の周面に突出した円筒状突鍔2
8内周面の嵌合用受段に嵌着せしめた。又、容器13aの給
水受入用開口部17の外周面には、ホースニップル29を突
設し、これに給水支管16bを接続するようにした。
かくして、上記混合装置の作動は、次の通りである。該
駆動装置14のモータ14aを始動することにより、該攪拌
機13bを作動し、そのスクリュー羽根20の回転に伴い、
その容器13aの開口部15と連通する該貯留用タンク4の
底部開口部4aを介して、該貯留用タンク4内の粉状飼料
は該容器13a内に供給攪拌され乍ら、先方へ移行され、
その途中で該開口部17を介して供給される水と混ざり、
均一な湿式飼料として該容器13aの開口端18より放出さ
れ、下方の餌箱12へ落下供給される。而してその所定時
間経過後、駆動装置14のモータ14aを停止させ、同時に
水の供給を止めることにより、一定量の湿式給餌が餌箱
12に与えられる。而して、その停止時間中を豚の食事時
間とし、その後、再び該モータ14aを始動させ、一定時
間駆動装置を作動せしめ、再びその所定量の湿式給餌を
餌箱12に与えるようにし、このようにして、混合装置の
間歇的作動により、該貯留用タンク4内の所定量の粉状
飼料がなくなるまで行う。その後、次の上記と同様の間
歇的給餌を行うために、該貯留用タンク4に、再び粉状
飼料供給源タンク1内より前記の手段で所定量の粉状飼
料の供給貯蔵を行い、次の湿式飼料の制限給餌を準備す
る。
各豚房に、1日3食〜4食与える場合、その各回の制限
給餌を行う場合、通常、各貯留タンク4内への粉状飼料
の供給貯蔵は、その食事回数に対応して3回〜4回行う
ことが一般であるが、その3食〜4食分を1度に各該貯
留用タンク4内に供給貯留するようにしてもよい。この
場合は、該タンク4をこれに応じた大きさ容積のものに
構成する。
尚、モータ14aと水の供給とを同期させるためには、該
供給管16に、図示の例では、その各給水支管16bに電磁
弁30を設け、後記する制御盤により、その作動時間と停
止時間を予め定め、所定量の湿式給餌量と豚房の豚の全
頭のうち、1頭乃至複数頭が1回の食事に要する時間と
が与えられるようにし、且つ、豚房のすべての豚が食事
を完了するに必要な複数回の間歇給餌が行われるように
する。
尚、各該給水支管16bには、開閉バルブ31を介在せし
め、その給水量を適宜調節するようにすることが一般で
ある。該筒状容器13aの開口端18は、湿式飼料の該餌箱1
2への落下を案内するための餌案内筒32を該開口端18に
対し直交する下向きに取り付けることが好ましい。その
取り付けは、該開口端18の外周面に、その餌案内筒32の
側壁に穿設した円孔の周縁を嵌着し、溶接、鋲止めなど
により固設した状態に取り付けるのが一般であるが、着
脱自在に取り付け、保守、点検などのため分離し得るよ
うにしてもよい。
図示の例は、該餌案内筒32を上部筒32aと下部筒32bとで
構成し、該上部筒32aを該開口端18に固設して取り付
け、該上部筒32aの下端部に該下部筒32bを分離可能に取
り付けたもので、例えば、該下部筒32bは、フィルム状
などの肉薄の合成樹脂製筒体とし、その該上部筒32aに
嵌合した部分は所望によりバンド(図示しない)で締付
けるようにしてもい。該合成樹脂製筒体32bは、肉薄柔
軟なフィルム材料である場合は、比較的安価であるが、
豚に噛み破られるおそれがあるので、その外周面に耐腐
食性の金属筒32cで被覆し保護することが好ましい。か
くして、該下部筒32bが汚れた場合は、新しいものと交
換することができるようにした。
かくして、上記のように、該混合装置13の運転の結果、
その容器13aの内周面及びその攪拌機13bに湿式飼料が付
着し、そのまゝ放置したのでは、飼料の腐敗やカビなど
の雑菌の発生し、その後の運転でこれが給餌される結
果、豚に種々の疾患や死亡をもたらすおそれがある。
本発明は、これを予防するべく、該容器13a内を適時洗
浄し得るように、該容器13aの開口端18の開口部に閉塞
自在に蓋板33を設けるようにした。図面で該蓋板33は、
円形のゴム製蓋板から成る。洗浄の際には、該蓋板33
は、該開口端18を閉塞するようにし、この状態で該モー
タ14aを作動する一方、給水支管16bより水を容器13a内
に注入し、適量の水が溜まった状態で攪拌機13bを回転
し、内部を攪拌洗浄する。次に、蓋板33を除去し、開口
端18を開放すれば、その攪拌機13bのスクリュー回転に
より、残留飼料の混ざった水を排出する。この操作を所
望回数繰り返せば、該容器13a内部は充分に洗浄され、
清潔な状態となる。従って、該混合装置13の休止中に、
上記したような不都合は全くない。
而して、洗浄作業を容易にするため、作業者が該蓋板33
の開閉を随時行うことができるように、該蓋板31の外面
を保持し、且つその開閉動を行うハンドル装置34を設け
ることが好ましい。図面で該ハンドル装置34は、把持部
34aとその下部から一体に延びる揺動支持腕34bと該回動
支持腕34bの先端に結着した前記の蓋板33の外面に固着
した支持板34cと該把持部34aの下端部に結着した水平に
延びる回動軸34bとから成り、その回動軸34dを前記の餌
案内筒32の上端部にその1側に容器13aの開口端18に平
行に延びる方向に設けた左右一対の切欠き溝32d,32d内
に挿入し、その把持部34aの操作により、該蓋板33を、
第12図の鎖線示と実線示のように、該軸34dを中心とす
る該揺動支持腕33bの回動を介して該開口端18に対し開
閉自在に装着し得るようにした。図面で35は、該軸34d
の両端を回動自在に嵌合保持する溝36,36を有するコ字
状枠板を示し、その左右の端板で該餌案内筒32の外周の
対向外面に溶接等により固設し、これにより、該ハンド
ル装置34を該餌案内筒32と一体に組み立てた。
本発明の養豚用給餌装置は、一般に、従来と同様に、各
豚房2に水飲み容器37を、好ましくは、該餌箱12に隣接
して設け、給水源に接続する該給水主管より分岐し且つ
夫々の豚房2,2,…の該水飲み容器37に延びる水飲み用支
管38を配設する。39は、各支管38に介在せしめた開閉バ
ルブを示し、これによりその給水をストップし、或いは
給水量を調節するようにした。該支管38の下端には、常
閉弁突起を有し、その突起の押圧で開弁するようにして
も良いが、これに代え、電磁弁を介して、水飲み容器37
に給水及び断水の制限給水を行うようにしてもよい。
尚、図示の例では、水飲み用支管38は、給水支管16bが
接続する給水主管16aに接続するようにしたが、該給水
主管16aとは別個に設けた給水源に接続する給水主管に
接続するようにしても差支えない。各餌箱12は、少なく
とも1頭分の1食分の給餌量を収容する大きさのもので
あれば足りるが、上記の図示の例は、2頭分の1食分の
給餌量を収容するに足る大きさのものを設置した場合で
ある。
次に、上記の本発明装置を用いて本発明の給餌方法の実
施例を説明する。
〔実施例〕
各豚房2内に収容した飼育すべき10頭の豚は、粉状飼料
を各頭1食当たり1kg、1日3食3kgを摂取する場合、
10頭分の2日の給餌量30kgを、朝、昼、夜の3回に分け
て給餌する方法につき説明する。
先ず、粉状飼料搬送用駆動装置8を作動して、該粉状飼
料供給源タンク1内の粉状飼料を該主管5と一定の長さ
の支管6を介して各豚房2の粉状飼料貯留用タンク4内
に、朝食として、例えば、午前6時に10頭分の飼料10kg
を搬送貯留した。餌箱12は、2頭用の餌箱とした。各豚
房の該駆動装置14を始動し、該攪拌機13bを作動させる
と同時に、これと同期する電磁弁30を作動させて、該給
水支管16aより水を該混合装置13の該容器13a内に一定の
割合で供給し、これを該貯留用タンク4から容器13a内
に導入され且つ攪拌され乍ら前方へ移行される粉状飼料
と均一に混合せしめ、湿式飼料として該容器13aの開口
端18より外部へ該餌案内筒32を介して、該餌箱12へ案内
給餌した。この場合の粉状飼料に対する水の添加量は、
約60重量%とした。この際の該駆動装置14のモータ14a
の駆動時間は1分とし、その間に、2頭分の給餌量2kg
が餌箱12へ供給された。この給餌時間1分経過後、直ち
に、該駆動装置14は停止するようにした。而して、これ
により、該2頭分の湿式飼料を2頭の豚が食べ終わるに
要する時間4分間を確保した。その4分の停止時間経過
後、再び該駆動装置14は始動し、1分間駆動し、2頭分
の湿式飼料2kgを該餌箱12へ給餌した。これを別の2頭
の豚が4分間で食べ終わった。再び該駆動装置14は1分
間駆動し、2頭分の湿式飼料2kgを該餌箱12へ給餌し
た。これを更に別の2頭の豚が4分間で食べ終わった。
再び該駆動装置14が1分間駆動し、2頭分の湿式飼料2
kgを給餌し、これを更に別の2頭の豚が4分間の間に食
べ終わった。その後再び該駆動装置14が1分間駆動し、
2頭分の湿式飼料2kgを給餌した。かくして、10頭の豚
に10kgの制限給餌が完了した。その結果、給餌12には、
全く湿式飼料は残さず食べられていた。この10頭の朝食
中、全く従来のような粉飼が空気中やその周辺に舞い散
ることがなく、良好な環境を維持し乍ら朝食が完了し
た。かくして、給餌開始より25分後には10頭の朝食が完
了した。
該駆動装置14は、次の昼食時間まで作動を停止した。第
2回目の食事である昼食時間に例えば、午後12時に、再
び朝食の場合と同じ方法で、10頭分の10kgの制限給餌を
終えた。餌箱12には、25分後に少量の湿式飼料が残って
いたが、26分後には全くなくなっていた。
夕食の午後6時になり、再び前記と同様の給餌を行い、
10頭に対し10kgの湿式飼料を与え、全て摂取された。
このように、毎回の食事において必要且つ充分な所定量
の湿式給餌が与えられるので、給餌に無駄がなく、且つ
規則正しい食習慣がつき、無制限給餌にみられる上記し
た弊害が全くなくなり、又これに伴い、10頭の豚全てが
充分な睡眠をとることができ、健全な飼育が確保され
た。
上記の粉状飼料供給タンク1より、各貯留用タンク4へ
の搬送供給、該駆動装置14、従って、混合装置13の上記
のような所定時間の作動並に停止は、全て、予めプログ
ラム化した自動制限給餌装置用の自動制御装置を設け、
その制御盤を操作することにより、上記の自動制限給餌
を行うことが一般であり、好ましい。
尚、豚房の豚の生育度、頭数の相異などにより、各貯留
用タンク4へ一度に搬送、貯留されるべき粉状飼料の要
求量が異なる場合には、その夫々の要求量に応じて、該
支管6に付設の規制管6aを上、下動させ、夫々所定の位
置にセットするようにするので、かゝる簡単な設備と調
節作業で各貯留用タンク4内の貯留量を所望に応じ調節
でき、かゝる調節装置は、構造簡単で安価に組み立てら
れ、且つ作業を簡単にでき有利である。
本発明の給餌装置において、該餌箱12は、少なくとも1
頭の1食分が収容できる大きさであれば足りるが、通
常、前記図示の例のように、数頭が同時に供食できる大
きさが一般である。又、必要により、第14図及び第15図
に示すような餌箱に構成できる。即ち、餌案内筒32の直
下に、円錐状突起12aを中心に突設した円形皿状の餌箱1
2に形成し、更に、その中心より放射状にグリル状枠の
仕切12b,12b,…を配設し、その仕切12b,12bで仕切られ
た等間隔の放射状の空間12c,12c,…に等分し、その周囲
から多数の豚が同時に供食し得るようにしたものであ
る。かくして、該餌案内筒32より落下する湿式飼料は、
該円錐状突起12aに衝突分散し、その円錐状傾斜面に沿
いその放射状空間12c,12c,…内に均等に分配される。該
仕切12b,12bは、上記の枠状に代え、板状で形成しても
よい。
尚、該給水支管38は、その先端を環状にし、その周囲に
押圧により開弁する常閉水飲み口弁40,40,…を配設し
た。かくして、各放射状の空間12c,12c,…において、夫
々の豚は、常閉水飲み口弁40,40,…に口を付ければ、自
動的に弁が開くので、水を飲むことができる。
次に、本発明の給餌装置を、自動制限給餌用制御盤に接
続し自動制御給餌装置に構成し、これにより自動制限給
餌方法を行う実施例を第16図乃至第18図に基づき説明す
る。図面で41は、自動制限給餌用制御盤の1例を示し、
これを第19図示の如く本発明の給餌装置の5個の各豚房
の各駆動装置14のモータ14aと給水支管16bに介在の電磁
弁30に夫々接続する同期作動回路42を具備する自動制限
給餌装置を構成する。
該制御盤41は、正面パネルに一時電源通電表示ランプPL
-1、自動運転表示ランプPL-2、警報ブザーBZなどを具備
し、その内部には、操作スイッチボックス41a、漏電ブ
レーカーELB、安全ブレーカーNFB、プログラマブルコン
トローラPC、24時間用タイマーT、フューズF-1〜F-6、
制御用リレーX-1〜X-5、X-6〜X-11、X-12〜X-15、ノイ
ズカット用絶縁トランスTR、電子回路のサージ防護用サ
ージアブソーバー、パワーサプライPSなどを備える。
第18図は、該操作スイッチボツクス41aの詳細図であ
る。該操作スイッチボツクス41aは、制御用電源スイッ
チ、システム起動用スイッチ、運転方法を選択する
ロータリースイッチ、豚房番号表示用ディスプレイ
、豚房番号10の位加算用押釦、同減算用押釦、豚
房番号1の位加算用押釦、同1の位減算用押釦、豚
房番号の給餌回数表示用ディスプレイ、豚房番号給餌
回数10の位加算用押釦、同1の位減算用押釦、豚房
番号の給餌回数1の位加算用押釦、同1の位減算用押
釦、異常時の残給餌回数クリアー用コントロールスイ
ッチ、豚房番号の表示給餌回数セット用押釦、各豚
房手動時起動で点灯する表示灯、同起動用スナップス
イッチ、一括半自動時運転で点灯する表示灯、同起
動用コントロールスイッチ、豚房-1、豚房-2、豚房-
3、豚房-4、豚房-5の夫々の給餌回数有時ヒューズ断し
た時に点灯する表示灯,,,,、豚房-1、豚
房-2、豚房-3、豚房-4、豚房-5の負荷断用スナップスイ
ッチ,,,,を具備する。
第19図は、該制御盤41を5個の各豚房1〜5の夫々の自
動制限給餌を行うべく夫々の接続回路42,42,…で接続す
ると共に、図示の例では、5個の豚房1〜5の夫々の給
餌装置のモータ14aと電磁弁30とに所要間歇で同期信号
を与え、これらを同期作動するようにした自動制限給餌
装置を構成する。
かくして、上記の自動制限給餌装置43により第20図の自
動運転タイムチャートに示す5個の豚房に対する夫々の
自動制限給餌を行う。即ち、該制御板41の該装置スイッ
チボツクス41aの電源スイッチと、自動システム起動
スイッチとを夫々ONし、ロータリースイッチを運転
撰択の「5自動給餌回数」に合わせる。次で、タイムチ
ヤートに示すように、豚房番号と給餌回数とを夫々設定
する。次に、給餌回数セット用押釦をONする。次にタ
イマーTWを午前6時、午後12時、午後6時に起動設定
した後豚房-1〜豚房-5スイッチを夫々ONし、夫々の給餌
装置のモータ14aと電磁弁30を同時起動する。かくし
て、該タイムチャートに示すように、午前6時朝食の給
食時には、モータ14aと電磁弁30が同時に1分間起動
し、次で4分間停止することが豚房-1、豚房-3において
は3回、豚房-2、豚房-4では2回、豚房-5では4回に分
けて朝食の制限給餌が自動的に行なわれる。その後、午
後12時になり、朝食と同じ、夫々の豚房-1〜豚房-5に朝
食と同様の自動制限給餌が与えられる。その後午後6時
になると、図示しないが、前記と同様の自動制限給餌が
行われる。かくして、1日に3食の上記の各給食におけ
る制限給餌が与えられる。
夫々の豚房の頭数、生育度状況をみて、その上記のモー
タと電磁弁の同期作動時間と休止時間を調整し、夫々の
豚房の情況に適した給餌量の制限給餌を与えるように、
該操作スイッチボックス41aを夫々制御することは勿論
である。
〔発明の効果〕
このように、本発明によれば、養豚用給餌装置は、粉状
飼料供給源タンクに接続され、且つ粉状飼料搬送用部材
を内蔵した粉状飼料搬送用主管を豚舎内に配設した豚房
列の上方に設けると共に、該主管より分岐した支管をこ
れらの豚房に夫々設けた粉状飼料貯留用タンクまで下方
に延ばして配設して、飼料を粉状のまゝ供給する搬送系
に構成すると共に、その粉状飼料貯留用タンクと各豚房
に設けた餌箱との間に、水と粉状飼料を混ぜる混合装置
を介在させたので、上記のように、必要な時に該混合装
置の作動により粉塵の生じない且つ食べ易い湿式給餌を
供与できる一方、該粉状飼料源タンクから該貯留用タン
クまでの搬送系内に付着している飼料は粉状であるの
で、腐敗やカビ等の雑菌の発生を生ずることがない。従
って、常に衛生的な良質の湿式飼料を間歇給餌できる効
果を有する。
而も更に本発明によれば、該支管に、規定管を上、下動
自在に嵌合して設けてその支管を伸縮自在とするように
したので、その規定管を上、下動しその高さを所要の位
置に設定することにより自動的に貯留用タンクへの所望
の貯蔵量を定めることができ、便利であり、而も比較的
容易且つ安価に設備でき、且つその調節作業も容易であ
る等の効果を有する。この場合、規定管に定量用表示を
設けることにより、これに基づき、規定管の高さ位置を
決め、その表示に対応してタンク内の貯留量を決めるこ
とができる効果を有する。
更に、該本発明の給餌装置において、その混合装置を、
容器とその内部に設けた攪拌機とで構成し、これを駆動
装置により間歇的に駆動するようにし、且つその容器に
前記の粉状飼料貯留用タンクの底部開口部に連通する開
口部と給水管に接続する開口部と餌箱へ湿式飼料を供給
する開口端とを設けたので、該駆動装置の間歇的駆動に
より、水と粉状飼料の均一に混合された所定の湿式飼料
を所定の時間間隔を存して餌箱に間歇的に給餌できる。
この場合、該容器を円筒状容器とし、その攪拌機を、回
転軸とその周面に設けたスクリュー羽根とから構成する
ときは、該回転軸の回動で粉状飼料と水とを混合し乍ら
一方へ移行せしめ、その開口端よりその下方に設けた餌
箱へ湿式給餌を効率よく行うことができる。更に、かゝ
る混合装置において、該円筒状容器の開口端に蓋板を着
脱自在に設けるときは、必要に応じ、混合装置の容器内
の洗浄を行うことができ、該容器内に飼料の腐敗、カビ
などの雑菌の発生を防止し、衛生的な給餌を確保できる
効果を有する。この場合、該蓋板を保持し且つこれを開
閉動するハンドル装置を設けるときは、これにより該蓋
板の開閉を容易にし、その洗浄作業を容易になし得る効
果をもたらす。
更に、本発明によれば、該駆動装置のモータと給水管に
介在せしめた電磁弁とを同期作動するようにしたので、
該駆動装置の駆動により、粉状飼料と水との所定の割合
で混合した均一な湿式飼料が得られる効果を有する。こ
の場合、該貯留用タンク内の所定量を複数回に分けて、
所要の豚の食事時間に対応する休止時間を存して間隔的
に給餌するときは、複数頭の豚に夫々の1回の食事に必
要な給餌量を与えることができ、無駄のない給餌が確保
できる効果を有する。
更に、本発明によれば、該筒状容器の該開口端に、これ
に直交して餌案内筒を取り付けたので、該筒状容器の該
開口端から送り出される湿式飼料を適確に餌箱へ給餌で
きる効果をもたらす。この場合、該餌案内筒を該開口端
に着脱自在に取り付けるときは、必要に応じ、取りはず
し、その保守、点検、交換などができ便利である。
更に、本発明によれば、該餌案内筒は、該筒状容器の開
口端に固定して設けた上部筒と該上部筒に対し分離可能
に取り付けた合成樹脂製下部筒体とで構成したので、必
要に応じ、比較的安価な餌案内筒が得られ、而も、湿式
飼料の付着し易い下部筒を交換し得られ、清潔な餌案内
筒を比較的安価に常に確保できる。又、該合成樹脂製筒
体を金属筒でその外周面を被覆するときは、豚の噛み付
きによる損傷から保護することができる。
又、本発明における養豚用給餌装置において、該餌箱
は、放射状の仕切とその中心に円錐状突起とを設け、該
仕切で仕切られた放射状の空間を形成すると共に、該給
水支管の先端を環状にし、その環状部に、放射状に仕切
られた夫々の空間の上方に位置して常閉水飲み口弁を配
設するように構成するときは、餌箱の夫々の仕切られた
空間内に、前記の餌案内筒から落下する湿式飼料は、該
餌箱の該円錐状突起に衝突し四方に分散して該放射状に
仕切られた夫々の空間内に分配される一方、その各空間
において、その上方に用意した常閉水飲み口弁に口を付
ければ開弁し、水を飲むことができる。
更に、上記の本発明の給餌装置において、その各豚房に
水飲み容器を設け、その水飲み用給水主管から分岐する
支管を該水飲み容器に延びるべく設けるときは、必要に
応じ、水飲みが可能である。
更に、本発明の給餌装置を、自動制限給餌制御盤に接続
し自動制限給餌装置とするときは、その予定のプログラ
ムに応じて、1日に複数回に分けて、且つその各回にお
いて、各豚房に合わせた所要量の湿式給餌を豚の食事に
要する所定の時間間隔を存して制限給餌し得られる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の養豚用給餌方法を実施する1例の養
豚用給餌装置の平面図、第2図は、その一部の斜面図、
第3図は、粉状飼料搬送用主管の1例の一部の断面図、
第4図は、その変形例の一部の断面図、第5図は、その
各豚房に備えた本発明実施の1例の混合装置の拡大正面
図、第6図は、その左側面図、第7図は、その右側面
図、第8図は、その平面図、第9図は、その粉状飼料搬
送用支管の拡大断面図、第10図は、該混合装置の一部を
裁除した裁断正面図、第11図は、その右側面図、第12図
は、ハンドル装置を備えた該混合装置の給餌側の裁断面
図、第13図は、その平面図、第14図は、変形例の餌箱の
を備えた混合装置の一部を裁除した正面図、第15図は、
その平面図、第16図は、制限盤の正面図、第17図は、該
制御盤の内部の正面図、第18図は、その操作スイッチボ
ックスの詳細な正面図、第19図は、自動制限給餌装置の
系統図、第20図は、自動制限給餌運転のタイムチャート
を示す。 1…粉状飼料供給源タンク 2…豚房 4…貯留用タンク、ホッパー 4a…底部開口部 5…粉状飼料搬送用主管 6…粉状飼料搬送用支管 7…粉状飼料搬送用駆動装置 8…粉状飼料搬送用部材 12…餌箱 12a…円錐状突起 12b…仕切 12c…放射状空間 13…混合装置 13a…容器 13b…攪拌機 14…駆動装置 14a…モータ 14b…伝動機構 15…開口部 16…給水管 16a…給水主管 16b…給水支管 17…開口部 18…開口端 19…回転軸 20…攪拌羽根、スクリュー羽根 30…電磁弁 32…餌案内筒 32a…上部筒 32b…下部筒 32c…金属筒 33…蓋板 34…ハンドル装置 37…水飲み容器 38…水飲み用支管 39…開閉バルブ 41…自動制限給餌用制御盤 41a…操作スイッチボックス 42…同期作動回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉状飼料供給源タンクに接続され且つ駆動
    装置により駆動される粉状飼料搬送用部材を内蔵せしめ
    た搬送用主管を豚舎内に配設した豚房列の上方に設ける
    と共に、該主管より分岐した支管を、これらの豚房に夫
    々設けた貯留用タンクまで下方に延ばし配設し、各貯留
    タンクと各豚房に設けた餌箱との間に、水と粉状飼料と
    を混合する混合装置を介在せしめると共に、各該支管に
    上下動自在に嵌合する規定管を設けて、伸縮自在の支管
    として成る養豚用給餌装置。
  2. 【請求項2】該規定管は、定量用表示を有する請求項1
    記載の養豚用給餌装置。
  3. 【請求項3】該混合装置は、容器と、該容器内に設けら
    れ且つ駆動装置により駆動される攪拌機とから成り、且
    つ該容器は、該貯留用タンクの底部開口部に連通する開
    口部と、給水管に接続する開口部と、餌箱へ湿式飼料を
    供給する開口端とを有し、且つ該駆動装置により該攪拌
    機を間歇的に作動せしめるようにして成る請求項1記載
    の養豚用給餌装置。
  4. 【請求項4】該混合装置は、水平方向に延びる円筒状容
    器と、該容器内に設けた該攪拌機とから成り、該攪拌機
    は、回転軸とその周面に設けたスクリュー羽根とから成
    り、該筒状容器の開口端の下方に餌箱を設けて成る請求
    項1又は3記載の養豚用給餌装置。
  5. 【請求項5】該給水管は、給水源に接続する給水主管と
    これから分岐し、各豚房の該混合装置の容器に連通する
    給水支管とから成り、且つ該給水支管は、電磁弁を介在
    して具備し、該電磁弁と該混合装置を駆動する該駆動装
    置のモータとを、同期的に間歇作動するようにして成る
    請求項3記載の養豚用給餌装置。
  6. 【請求項6】該筒状容器の該開口端は、これに下向きの
    餌案内筒を取り付けて成る請求項3又は4記載の養豚用
    給餌装置。
  7. 【請求項7】該筒状容器の該開口端は、着脱自在に蓋板
    を設けて成る請求項3,4又は6記載の養豚用給餌装
    置。
  8. 【請求項8】該筒状容器の該開口端の近傍に、該蓋板の
    外面を保持し且つその開閉動を行うハンドル装置を設け
    て成る請求項7記載の養豚用給餌装置。
  9. 【請求項9】該餌案内筒は、該筒状容器の該開口端に着
    脱自在に取り付けて成る請求項6記載の養豚用給餌装
    置。
  10. 【請求項10】該餌案内筒は、該筒状容器の該開口端に
    固定して取り付けた上部筒と該上部筒に対し分離可能に
    取り付けられた合成樹脂製下部筒体とで構成して成る請
    求項6記載の養豚用給餌装置。
  11. 【請求項11】該合成樹脂製筒体は、耐腐食性金属筒で
    外周面を被覆して成る請求項10記載の養豚用給餌装置。
  12. 【請求項12】請求項1,3又は4記載の養豚用給餌装
    置において、各豚房に水飲み容器を設け、給水源に接続
    する給水主管より分岐し且つ夫々の豚房の水飲み容器に
    向い延びる水飲み用給水支管を配設し、その各該水飲み
    用支管に、開閉バルブを介入せしめて成る養豚用給餌装
    置。
  13. 【請求項13】該餌箱は、放射状の仕切とその中心に円
    錐状突起とを設け、該仕切で仕切られた放射状の空間を
    形成すると共に、該給水支管の先端を環状にし、その環
    状部に、放射状に仕切られた夫々の空間の上方に位置し
    て常閉水飲み口弁を配設して成る請求項1,3又は4記
    載の養豚用給餌装置。
  14. 【請求項14】請求項1,3,4又は5記載の養豚用給
    餌装置を、自動制限給餌用制御盤に接続して自動制限給
    餌装置に構成して成る養豚用給餌装置。
JP2078280A 1990-03-27 1990-03-27 養豚用給餌装置 Expired - Lifetime JPH0634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2078280A JPH0634B2 (ja) 1990-03-27 1990-03-27 養豚用給餌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2078280A JPH0634B2 (ja) 1990-03-27 1990-03-27 養豚用給餌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03277220A JPH03277220A (ja) 1991-12-09
JPH0634B2 true JPH0634B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=13657553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2078280A Expired - Lifetime JPH0634B2 (ja) 1990-03-27 1990-03-27 養豚用給餌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0634B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124935A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Yoshimoto Pole Co Ltd 動物用給餌装置
CN103503785B (zh) * 2012-06-18 2015-11-25 王运武 间隔式笼舍自动定时定量干湿饲料投食装置
CN108293896A (zh) * 2018-04-08 2018-07-20 剑河县本地花香猪养殖有限公司 一种剑白香猪养殖用自动喂食装置
CN112640843B (zh) * 2020-12-22 2022-10-28 江西正邦科技股份有限公司 一种减少断奶仔猪掉膘的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51102992A (ja) * 1975-03-06 1976-09-10 Yoshimori Nukaga Kachikuhiikuyojidokyujihoshiki
JPS5624450U (ja) * 1979-07-29 1981-03-05
JPS57102126A (en) * 1980-12-16 1982-06-25 Nakajima Seisakusho Method and apparatus for automatically managing supply amount of feedstuff
JPS62239933A (ja) * 1986-04-14 1987-10-20 株式会社 セキネ 養豚用給餌器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03277220A (ja) 1991-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1253407A (en) Apparatus for feeding livestock
US10334818B2 (en) Rotary livestock feeder with gravity flow feed openings
CN106818524A (zh) 一种转盘式家用宠物定量喂食器
JPS5863337A (ja) 家畜飼育用給餌機
KR102064667B1 (ko) 양돈용 액상 사료 제조 장치
KR200238031Y1 (ko) 이유자돈용액상사료의제조및급이장치
CN112544467A (zh) 一种带有自动清洗功能的生猪养殖用饲料槽
EP1414291B1 (en) Method of producing and rearing poultry, as well as hatcher arrangement and poultry farm for executing the method
US3292584A (en) Method and means for feeding animals
JPH0634B2 (ja) 養豚用給餌装置
JPH02295419A (ja) 豚の分娩および離乳装置
CN206808383U (zh) 一种畜牧养殖用食槽
CN110558244B (zh) 一种狗粮自动喂食装置
CN110896869A (zh) 一种猪舍自动喂食器和猪舍
CN217407438U (zh) 一种适用于鸡养殖便于补食的喂食装置
KR200349666Y1 (ko) 집파리 성충 사육장치 및 이를 이용한 음식물 쓰레기의 처리 시스템
WO2008123653A1 (en) Extracting part of humid-typed feeder for rearing pigs
CN218999215U (zh) 一种畜禽养殖用自动定量投食装置
CN211983201U (zh) 一种定时定量宠物投食器
CN112690219B (zh) 奶牛养殖用可漏料的秸秆发酵床离心式铺设设备及方法
CN216018457U (zh) 一种用于畜牧养殖的饲喂及消毒***
CN212589714U (zh) 一种母蝇饲养装置
CN213343891U (zh) 一种畜牧业用的喂食槽
CN217826298U (zh) 畜牧兽医用饲料喂养装置
CN221178859U (zh) 一种猪舍自动喂食装置