JPH063452A - 移動ロボット間の環境認識方式 - Google Patents

移動ロボット間の環境認識方式

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Publication number
JPH063452A
JPH063452A JP4161405A JP16140592A JPH063452A JP H063452 A JPH063452 A JP H063452A JP 4161405 A JP4161405 A JP 4161405A JP 16140592 A JP16140592 A JP 16140592A JP H063452 A JPH063452 A JP H063452A
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JP
Japan
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robot
measured
signal
environment
robots
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Application number
JP4161405A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Sugiyama
久佳 杉山
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、どのような環境のもとでも
ロボット同士の距離測定や、通信操作を正確に行うこと
ができる移動ロボット間の環境認識方式を提供すること
である。 【構成】 本発明は、発光手段102aから発光した光線を
反射手段101aを介して測定側ロボット100aから被測定側
ロボット100bに出射し、出射した光線を測定側ロボット
100aと被測定側ロボット100b間の反射手段101a,101b間
を複数回往復させ、受光手段104aに入射した光線から得
た電気信号を位相比較手段105aに入力し、位相遅延量に
基づいて被測定ロボット100bとの距離を算出し、被測定
側ロボット100bは復調手段107bにより変調手段103aに用
いた信号を復調し、伝送情報を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動ロボット間の環境
認識方式に係り、特に、移動能力を有するロボットが行
動する領域を含む環境に関する情報を学習する移動ロボ
ットの環境学習において、ロボット同士の距離を測定
し、さらにロボット間で通信を行いながら、ロボット間
の情報を認識する移動ロボット間の環境認識方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動能力を有するロボットが、行動する
領域を含む環境に関する情報を自らその環境内を探索し
て学習することを、移動ロボットの環境学習と呼ぶ。移
動ロボットの環境学習が必要となる背景については、特
願平4−66317「移動ロボットの環境学習方式」に
記載されている。
【0003】従来の移動ロボットが環境学習を行う方法
には以下のような問題がある。ロボットが静止した状態
で周囲の状況を観測すれば、ロボットの近傍にある局所
的な環境を正しく学習することができるが、ロボットが
他の場所に移動した場合に、その移動距離及び移動方向
をロボット自身が正しく認知することができない。従っ
て、ロボットが新たに移動した場所において、環境学習
を行い、その結果、得た知識を移動前の場所において得
た知識と統合しようとしても、両者を正しく統合するこ
とは困難である。
【0004】従って、先願の「移動ロボットの環境学習
方式」(特願平4−66317)は上記の問題を解決す
るために、2台以上のロボットが同一の環境において、
互いに通信しながら同時に環境学習を行う方法を提案し
た。この方法によれば、ロボットが他の場所に移動した
場合にその移動距離及び移動方向をロボット自身が正し
く知ることができる。この結果、各々の場所において静
止したロボットが学習する局所的な環境に関する情報を
正しく統合して、全体的な環境に関する正確な知識を得
ることができる。
【0005】「移動ロボットの環境学習方式」(特願平
4−66317)は、複数のロボット同士が互いの距離
を測定し、且つ通信を行う操作が含まれる(以下、この
操作のことを簡単のため、測距・通信操作と呼ぶ)。測
距・通信操作によって、各ロボットが得た情報は、それ
ぞれのロボットが自己の移動距離を算出する過程で用い
られる。ロボットの移動距離を算出するための測定に
は、各ロボットが備えている距離センサ即ち、ソナーセ
ンサやレーザセンサ、或いはテレビカメラを用いる方法
がある。また、複数のロボット同士で通信を行う場合に
は、無線通信方式が適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
方式を用いた場合には、第1の問題として、ロボット間
の距離測定と通信を行うそれぞれの装置類は、各ロボッ
トが筐体の内部に別々に備える必要があり、従って、そ
れらの装置類のコスト、供給電力、及び占有体積がいず
れも、ロボットの設計を困難にするほど大きくなる可能
性がある。
【0007】第2の問題として、移動ロボットは工場の
内部等の電磁環境が劣悪な環境において使用される場合
がある。このような環境において、電波を用いた従来の
無線通信方式をロボット同士の通信に用いた場合に、受
信信号に電磁雑音が混入し、その結果、復調器が受信信
号を正しく復調することが困難になる可能性がある。
【0008】上記のように、測距・通信操作を従来の方
法に基づいて行おうとすると、ロボットの設計が困難に
なる恐れがあり、また、移動ロボットを使用する環境に
よっては、ロボット同士の通信を正しく行うことができ
なくなることもある。従って、従来の測距・通信操作を
「移動ロボットの環境学習方式」(特願平4−6631
7)に適用するのは困難である。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
工場内部等の劣悪な電磁環境化においても、測距・通信
操作を正確に行い、局所的な環境に関する情報を正しく
統合してロボット自体が、全体的な環境の認識が可能と
なり、さらに、設計が容易で小型化を可能とする移動ロ
ボット間の環境認識方式を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。本発明は、移動能力を有する2台のロボット
が同一の環境内で同時に移動する際に移動ロボット間の
距離を測定する移動ロボット間の環境認識方式におい
て、相手側のロボットから出射された光線を反射し、か
つ透過する機能を有する反射手段101a,101b
と、反射手段101a,101bを透過して、外部に射
出する光線を発生させる発光手段102a,102b
と、発光手段102a,102bから出射された光線を
パルス位置変調し、変調信号を生成する変調手段103
a,103bと、反射手段101a,101bを透過し
て入射する光線を検出し、電気信号を出力する受光手段
104a,104bと、受光手段104a,104bに
より出力された相手側のロボットからの電気信号と変調
信号との位相を比較する位相比較手段105a,105
bと、位相比較手段105a,105bにより得られた
結果に基づいて、2台のロボット間の距離を算出する算
出手段106a,106bと、電気信号が含む変調信号
を復調する復調手段107a,107bを含むロボット
を有する。
【0011】また、本発明は、移動能力を有する2台の
ロボットが同一の環境内で同時に移動する際に移動ロボ
ット間の距離を測定する測定側ロボット100aと被測
定側ロボット100b間の環境認識方式において、発光
手段102aから発光した光線を反射手段101aを介
して測定側ロボット100aから被測定側ロボット10
0bに出射し、出射した光線を測定側ロボット100a
と被測定側ロボット100b間の反射手段101a,1
01b間を複数回往復させ、受光手段104aに入射し
た光線から得た電気信号を位相比較手段105aに入力
し、位相遅延量に基づいて被測定ロボット100bとの
距離を算出し、被測定側ロボット100bは復調手段1
07bにより変調手段103aに用いた信号を復調し、
伝送情報を得る。
【0012】
【作用】本発明は、出射された光線を反射手段間におい
て複数回往復させる。変調を行う際に、パルス位置変調
を行うため、直達光線と往復光線の分離が容易である。
往復光線の位相遅延量は、往復回数分大きくなるのでそ
の位相遅延量に基づいて測定側ロボットは被測定側ロボ
ットとの距離を正確に求めることができる。
【0013】また、本発明は測定側ロボットが光線の変
調に用いた信号を復調することにより、被測定側ロボッ
トが測定側からの伝送情報を得ることができる。これら
の方式は、測定側ロボットと被測定側ロボットが同様の
手段を有することにより互いに対等に測距・通信操作を
行うことができる。
【0014】
【実施例】本実施例では、ロボットを測定側ロボットと
被測定側ロボットと区別し、1台の測定側ロボットと、
1台の被測定側ロボット間で測距・通信操作を行う場合
について説明する。
【0015】図2は本発明の一実施例の測定ロボット及
び被測定ロボットの構成を示す。但し、本実施例では説
明の便宜上、測定側、被測定側とに分ける。同図におい
て、測定側ロボットA及び被測定側ロボットBの構成は
同一である。測定側ロボットA及び被測定側ロボットB
は、電気モータ等の駆動力によって任意の方向にその焦
点を合わせることができるテレビカメラ1a,1b、伝
送情報を生成し、また、伝送情報に基づいて距離等を算
出する計算機3a,3b、ロボット自体を任意の方向に
移動させる車輪5a,5b、車輪5a,5bを駆動させ
る駆動機構7a,7b、計算機3a,3bで生成された
伝送情報を処理する測距・通信装置9a,9b、及び、
各装置間を接続する信号ケーブル11a,11b,12
a,12b,13,14,15により構成される。
【0016】図3は本発明の一実施例の測定側ロボット
の測距・通信装置の構成を示す。但し、本来、被測定側
のロボットも同様の構成をとるが、簡単のため、測定側
としての機能を有する測距・通信装置の構成を示すもの
である。上記の構成のうち、測定側の測距・通信装置9
aは、入射する光線うち、一部を反射し、一部を透過す
る機能を有する反射鏡16,17、出射するためのレー
ザ光を生成し、出射レーザ光24として被測定側ロボッ
トBに出射するレーザ光発生器18、反射鏡16、17
を透過して入射するレーザ光を検出する受光器20、計
算機3aから供給される伝送情報が入力される入力端子
22、入力端子22から入力された伝送情報を変調し、
変調信号26を出力する変調器19、受光器20からの
受信信号27と、変調器19からの変調信号26が入力
され、入力された信号の位相を比較し、その結果を電気
信号として、出力端子23に出力する位相比較器21に
より構成される。
【0017】図4は本発明の一実施例の被測定側ロボッ
トの測距・通信装置の構成を示す。但し、本来、測定側
のロボットも同様の構成をとるが、簡単のため、被測定
側としての機能を有する測距・通信装置の構成を示すも
のである。測定側ロボットAから出射されたレーザ光の
うち、一部のレーザ光36を反射し、レーザ光の一部で
ある透過レーザ光37を透過する機能を有する反射鏡2
8、反射鏡28から透過された透過レーザ光37を受光
する受光器29、受光器29で受光した受信信号38を
識別し、識別信号34を出力する識別器30、識別信号
34により同期信号33を生成し、出力する同期信号発
生器32、同期信号33の入力により、識別信号34を
復調し、出力する復調器31及び、復調信号を計算機3
bに出力する出力端子35より構成される。
【0018】図5は本発明の一実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。図6及び図7は本発明の一実施例の
測距・通信装置の各部の信号波形を示す図である。図6
(a)は測定側ロボットの変調信号26、(b)は被測
定側ロボットの受光器29からの出力である受信信号3
8、(c)は測定側ロボットの受光器20からの出力で
ある受信信号27、図7(d)は被測定側ロボットの識
別器30からの出力である識別信号34、(e)は被測
定側ロボットの同期信号発生器32からの出力である同
期信号33を示す。
【0019】図5、図6及び図7を用いてロボットの測
距・通信操作の動作について説明する。 ステップ1:測定ロボットAは計算機3aが生成した伝
送情報を信号ケーブル13を経由して測定側の測距・通
信装置9aに供給する。
【0020】ステップ2:伝送情報は、入力端子22を
介して測距・通信装置9aに入力され、さらに変調器1
9に入力される。
【0021】ステップ3:変調器19は、変調信号26
を生成して、レーザ光発生器18に出力し、レーザ光発
生器18は変調信号26によりパルス変調した光線を生
成する。一方、変調信号26は位相比較機21にも出力
される。ここで、図6(a)に示す変調信号26につい
て説明する。この例では、測定側ロボットAの変調器1
9から出力される変調信号26は、電気パルスを含む伝
送ブロックと、何も信号を含まない禁止ブロックを交互
に繰り返す。伝送情報は、パルス位置変調によって表さ
れる。即ち、各電気パルスが伝送ブロックにおいて占め
る位置が伝送情報を表している(禁止ブロックが必要と
なる理由は後述する)。レーザ光発生器18は変調信号
26が含む電気パルスを光パルスに変換されるため、こ
の結果生成されたレーザ光24の信号形式は、変調信号
26と同一である。
【0022】ステップ4:次に、測定ロボットAはテレ
ビカメラ1aを用いて被測定ロボットBが位置する方向
を探索し、発見する。
【0023】ステップ5:被測定ロボットBも同様にテ
レビカメラ1bを用いて測定ロボットが位置する方向を
探索し、発見する。
【0024】ステップ6:被測定ロボットBは発見した
測定ロボットAの方向に、測距・通信装置9bを向け
る。
【0025】ステップ7:測定ロボットAは発見した被
測定ロボットBの方向に、測距・通信装置9aを向け
る。
【0026】ステップ8:測定ロボットAは、ステップ
3で生成された出射レーザ光24を、被測定ロボットB
の反射鏡28に出射する。
【0027】ステップ9:被測定ロボットBは反射鏡2
8から測定側ロボットAより出射された出射レーザ光2
4が入射されると、測定側ロボットAの方向に対して測
距・通信装置9bを微調整する。微調整は、反射鏡28
で反射されたレーザ光36の光軸が測定側ロボットAの
反射鏡16から出射されたレーザ光24と一致するよう
に行う。
【0028】ステップ10:被測定側ロボットBは反射
レーザ光36が再び、測定側ロボットAの反射鏡16に
入射するように、対測定側ロボットAの方向に測距・通
信装置9bの微調整を行う。
【0029】ステップ11:測定側ロボットAは、被測
定側ロボットBの反射鏡28によって反射された反射レ
ーザ光36を反射鏡17を介して受光器20で受光する
と、対被測定側ロボット方向に、測距・通信装置9aの
微調整を行う。
【0030】ステップ12:測定側ロボットAは、被測
定側ロボットBに対して反射鏡16によって出射レーザ
光36を反射する。(測定側ロボットAの処理はステッ
プ18に続く)
【0031】ステップ13:被測定側ロボットBは反射
鏡28が透過した透過レーザ光37を受光器29に入力
し、受光器29は、受信信号38に変換する。透過レー
ザ光37は、測定側ロボットAの反射鏡16を介して出
射され、被測定側ロボットBの反射鏡28を透過して、
直接受光器29に到達した光線(直達光線)、両反射鏡
間を1回往復した光線、及び両反射鏡間を複数回往復し
たすべての光線を含む。このうち、直達光線以外の光線
(往復光線)は、反射鏡間を往復した回数に比例して減
衰し、且つ受光器29への到達時間が直達光線に対して
遅延する。従って、透過レーザ光37を受光器29にお
いて電気信号に変換した結果、得られる受信信号38
は、図6(b)に示すように直達光線によるパルスと、
それに続いて順次減衰した往復光線によるパルスの列か
らなっている。
【0032】ステップ14:被測定側ロボットBの受光
器29から出力される受信信号38は、識別器30に入
力される。識別器30は識別信号34を出力する。識別
器30が有する閾値は、受信信号38のパルスのうち、
往復光線によるパルスを除去するように予め設定してあ
り、この閾値を上回る直達光線によるパルスのみを識別
信号34として出力する。識別信号34は、図6
(a),図7(d)に示すように、測定側ロボットAの
変調信号26と同一であり、従って、各伝送ブロック内
のパルスの位置によって伝送情報を表している。この識
別信号は復調器31と、同期信号発生器32に入力され
る。
【0033】ステップ15:被測定側ロボットBでは、
復調器31が同期信号発生器32から出力される同期信
号のタイミングにより識別信号34からの伝送情報を復
調する。復調器31は、復調過程において、各伝送ブロ
ックが時間軸上で占める占有時刻を知る必要がある。同
期信号発生器32が生成する同期信号33が、この占有
時刻を与える。図7(e)に示すように、同期信号33
は、方形波信号の繰り返しから成っている。このうち、
時間軸上で方形波信号が存在しない領域が伝送ブロック
の占有時刻となる。同期信号発生器32は、生成した同
期信号33と識別信号34を常時比較し、同期信号33
が含む方形波信号と識別信号34が含むパルスが同時に
生ずることがないように、同期信号33の位相を調整す
る。変調信号26が禁止ブロックを含む第1の理由は、
上記の情報によって同期信号33の生成を容易にするか
らである。
【0034】ステップ16:復調器31で復調された伝
送情報は出力端子35を介して計算機3b伝送される。
【0035】ステップ17:被測定側ロボットBの計算
機3bにおいて、伝送情報が処理され、環境に関する情
報を統合し、正確な認識を行う。
【0036】ステップ18:測定側ロボットAは反射鏡
16を透過して被測定側ロボットBより入射したレーザ
光25を反射鏡17によって受光器20に導き、受光器
20は、入射レーザ光25を受信信号27に変換する。
入射レーザ光25は、先に述べた被測定ロボットBでの
透過レーザ光37と同様に、直達光線と往復光線から成
っている。但し、この場合の直達光線は、反射鏡28に
よって一度反射されたものである。従って、受光器20
によって、電気信号に変換された受信信号27は、図6
(c)に示すように、先に述べた被測定側ロボットBの
受信信号38と同様となる。
【0037】ステップ19:受信信号27は位相比較器
21に入力される。位相比較器21は、変調信号26が
含む各パルスと、そのパルスによる光線がある定まった
回数(往復数)だけ測定側ロボットAの反射鏡16と被
測定側ロボットBの反射鏡28の間を往復した結果、受
信信号27中に生じたパルスとの間の時間差を計測する
(この時間差のことを位相遅延量と呼ぶ)。
【0038】ステップ20:位相遅延量は、出力端子2
3を介して計算機3aに伝送される。
【0039】ステップ21:計算機3aはこの位相遅延
量から被測定側ロボットとの距離を算出する。
【0040】例えば、往復数が5の場合、位相遅延量を
5で割り、光速を乗算することにより、両ロボット間の
往復距離を求めることができる。さらにこの値を2で除
算することにより求める距離(片道距離)を得ることが
できる。
【0041】光速は極めて大きいので、受信信号27が
含むパルスのうち直達光線によるパルスの位置遅延量は
小さいが、往復光線によるものはその往復数だけ大きく
なるため、その測定が比較的容易であり、従って、正確
な測定が可能となる。
【0042】上記のフローチャートにおいて、両ロボッ
トが対抗する2枚の反射鏡を備えて、往復光線を発生さ
せ、位相比較器21がこの往復光線によるパルスの位相
遅延量を計測するという上記の方法を用いるのは、この
理由による。さらに、変調信号の変調形式として、パル
ス位置変調を用いるのは、この変調形式が上記の方法と
併用することに適しているからであり、伝送ブロック同
士を禁止ブロックにより隔離するのは、直達光線と往復
光線が時間軸上で混在しないようにするためである。
【0043】なお、上記実施例では、ロボットを測定側
ロボットと被測定側ロボットと区別し、1台の測定側ロ
ボットと、1台の被測定側ロボット間で測距・通信操作
を行う場合について説明したが、実際には、測距・通信
操作は複数のロボットが互いに対等に行う必要がある。
従って、すべてのロボットが測定側ロボットと被測定側
ロボットの手段を同様に備えるものである。即ち、図3
及び図4に示した各構成は、測定側ロボット及び被測定
側ロボット共に備えているものである。
【0044】本発明は、測距・通信操作を互いに独立し
た装置類によって行う場合に比べて、装置類を統合し
て、小規模にすることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ロボッ
ト同士の測距・通信操作を光通信に関わる装置類によっ
て、一挙に行うことができるので、先の「移動ロボット
の環境学習方式」を実行するロボットの設計を容易にす
る。さらに、耐雑音性にすぐれた光通信をロボット同士
の通信に使用するので、工場内などの劣悪な電磁環境下
においても測距・通信操作を正確に行うことができる。
この結果「移動ロボットの環境学習方式」を実行するロ
ボットがその目的とするところの局所的な環境に関する
情報を正しく統合して全体的な環境に関する正確な知識
を構成することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の測定側ロボット及び被測定
側ロボットの構成図である。
【図3】本発明の一実施例の測定側ロボットの測距・通
信装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施例の被測定側ロボットの測距・
通信装置の構成図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図6】本発明の一実施例の測距・通信装置の各部の信
号波形を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の測距・通信装置の各部の信
号波形を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b テレビカメラ 3a,3b 計算機 5a,5b 車輪 7a,7b 駆動機構 9a,9b 測距・通信装置 11a,11b 信号ケーブル 12a,12b,13,14,15 信号ケーブル 16 反射鏡 17 反射鏡 18 レーザ光発生器 19 変調器 20 受光器 21 位相比較器 22 入力端子 23 出力端子 24 出射レーザ光 25 入射レーザ光 26 変調信号 27 受信信号 28 反射鏡 29 受光器 30 識別器 31 復調器 32 同期信号発生器 33 同期信号 34 識別信号 35 出力端子 36 反射レーザ光 37 透過レーザ光 38 受信信号 100a 測定側ロボット 100b 被測定側ロボット 101a,101b 反射手段 102a,102b 発光手段 103a,103b 変調手段 104a,104b 受光手段 105a,105b 位相比較手段 106a,106b 算出手段 107a,107b 復調手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/10 10/22 // G05D 1/02 P 9323−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動能力を有する2台のロボットが同一
    の環境内で同時に移動する際に該移動ロボット間の環境
    を認識する移動ロボット間の環境認識方式において、 相手側のロボットから出射された光線を反射し、かつ透
    過する機能を有する反射手段と、 該反射手段を透過して、外部に射出する光線を発生させ
    る発光手段と、 該発光手段から射出された該光線をパルス位置変調し、
    変調信号を生成する変調手段と、 該反射手段を透過して入射する該光線を検出し、電気信
    号を出力する受光手段と、 該受光手段により出力された該相手側のロボットからの
    該電気信号と該変調信号との位相を比較する位相比較手
    段と、 該位相比較手段により得られた結果に基づいて、2台の
    ロボット間の距離を算出する算出手段と、 該電気信号が含む該変調信号を復調し、伝送情報を得る
    復調手段とを含むロボットを有することを特徴とする移
    動ロボット間の環境認識方式。
  2. 【請求項2】 移動能力を有する2台のロボットが同一
    の環境内で同時に移動する際に該移動ロボット間の距離
    を測定する測定側ロボットと被測定側ロボット間の環境
    認識方式において、 前記発光手段から発光した光線を前記反射手段を介して
    該測定側ロボットから該被測定側ロボットに出射し、出
    射した光線を該測定側ロボットと該被測定側ロボット間
    の前記反射手段間を複数回往復させ、前記受光手段に入
    射した光線から得た電気信号を前記位相比較手段に入力
    し、位相遅延量に基づいて該被測定ロボットとの距離を
    算出し、 該被測定側ロボットは前記復調手段により前記変調手段
    に用いた信号をを復調し、伝送情報を得ることを特徴と
    する請求項1記載の移動ロボット間の環境認識方式。
JP4161405A 1992-06-19 1992-06-19 移動ロボット間の環境認識方式 Pending JPH063452A (ja)

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