JPH06343480A - Sf2315aの製造法及びその薬学的用途 - Google Patents

Sf2315aの製造法及びその薬学的用途

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JPH06343480A
JPH06343480A JP14076893A JP14076893A JPH06343480A JP H06343480 A JPH06343480 A JP H06343480A JP 14076893 A JP14076893 A JP 14076893A JP 14076893 A JP14076893 A JP 14076893A JP H06343480 A JPH06343480 A JP H06343480A
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JP
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sf2315a
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nocardia
strain
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JP14076893A
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Tadao Yamazaki
忠雄 山崎
Akinori Naito
明教 内藤
Hisaichi Nemoto
久一 根本
Seiichi Saito
清一 斎藤
Nankin O
南金 王
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CHUGOKU IGAKUKA GAKUIN IYAKU SEIBUTSU GIJUTSU KENKYUSHO
Nippon Kayaku Co Ltd
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CHUGOKU IGAKUKA GAKUIN IYAKU SEIBUTSU GIJUTSU KENKYUSHO
Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SF2315Aの薬学的用途及びその製造方
法。 【構成】 ノカルディア属に属するNocardia
mediterranei var. kanglei
sis 1747−64株を培養し、その培養物から単
離精製することによりSF2315Aを製造する。本化
合物は、免疫抑制作用を有し、且つ腫瘍細胞の増殖を抑
制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSF2315Aの製造法
及びその薬学的用途に関する。更に詳細には臓器移植に
よる拒絶反応などに適用できる免疫抑制物質として、あ
るいは抗腫瘍剤として有用なSF2315Aの製造法及
びその薬学的用途に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロスポリンAはヘルパーT細胞クロ
ーンの増殖を選択的に阻害し、臓器移植の拒絶反応に対
する免疫調節薬として用いられている(Agents
andActions,Vol.6,pp.468−4
75(1976))。またFK−506は最近発見され
たマクロライド抗生物質(C4469NO22)であり同様
に免疫調節薬として用いられている。しかし、これらの
薬剤は毒性、効力の面での問題がないわけでない。また
医療技術の進歩にともなって、種々の用途に適した新た
な薬剤の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
までの免疫抑制物質の種々の欠点を克服し得る、より理
想的な免疫抑制物質を提供することである。本発明の他
の目的は、免疫抑制物質を製造する方法を提供すること
である。本発明の更に他の目的は、新たな抗腫瘍剤を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
代謝産物について、広く種々検索した結果、ノカルディ
ア属に属す一菌株が強い免疫抑制活性及び抗腫瘍活性を
持つ物質を産生することを発見した。この活性物質を培
養液より精製単離し、物理化学的な物性を検討した結
果、特開昭62−296887号公報及びJourna
l of Antibiotics,Vol.41,p
p.835−848(1988))により既に報告され
ているSF2315Aと同定された。特開昭62−29
6887号公報等の記載によれば、SF2315Aの具
体的用途は、微生物に対するSF2315Aの抗菌作用
に注目した医薬、動物薬、農薬に限定されている。従っ
て本発明は、ノカルディア属に属する微生物を利用した
SF2315Aの製造法及びその免疫抑制剤及び抗腫瘍
剤としての薬学的用途に関するものである。
【0005】本発明の第1の要旨は、下記式
【化2】 で表わされるSF2315Aの製造法であって、ノカル
ディア属に属するSF2315A生産菌を培養し、その
培養物からSF2315Aを採取することを特徴とする
SF2315Aの製造法である。本発明の第2の要旨
は、SF2315Aまたはその薬学的に許容しうる塩を
有効成分として含有する免疫抑制剤である。本発明の第
3の要旨は、SF2315Aまたはその薬学的に許容し
うる塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤である。
【0006】本発明によれば、SF2315Aはノカル
ディア属に属するSF2315A生産菌を栄養培地中で
培養して、SF2315Aを生成蓄積せしめ、得られる
培養物よりSF2315Aを採取することによって得る
ことができる。SF2315A生産菌の代表的な1例
は、中華人民共和国で採取されたノカルディア属に属す
る菌株、Nocardia mediterranei
var. kanglensis 1747−64株
が挙げられる。この菌株の菌学的性質及び生理学的性質
などを以下に示す。
【0007】1.形態的性質 28℃で2週間後に観察した結果、気菌糸は単純分岐
し、その先端は波状あるいはループ状である。基生菌糸
の分断が認められる。胞子のう及び輪生糸の形成は認め
られない。胞子表面は平滑または粗面、ときにとげ状
で、胞子はシリンダー型で、大きさが0.6〜0.8×
0.8〜1.3μmである。また10個内外の連鎖をな
して胞子が形成される。 2.各種培地における生育 各種培地上、28℃、2週間後の生育状態を下記表1に
示す。
【0008】
【表1】
【0009】3.生理学的性質 生育適度範囲:27〜37℃ 硝酸塩の還元:陰性 ゼラチンの液化(グルコース・ペプトン・ゼラチン培地
上、20℃):陰性 スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培地):陰
性 脱脂牛乳の凝固:陽性 脱脂牛乳のペプトン化:陽性 メラニン様色素の生成:陰性 4.炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培地
上) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シュクロース + イノシトール + L−ラムノース + ラフィノース − D−マニトール + 5.細胞壁中のジアミノピメリン酸 meso−ジアミノピメリン酸である。
【0010】以上を要約すると、本菌株は細胞壁がme
so−ジアミノピメリン酸であり、インターナショナル
・ストレプトミセス属・プロジェクト(略称ISP)の
方法によれば、胞子形成菌糸の形態は、セクションレク
チフレキシビルズ(Rectiflexibiles)
またはレクチナキュリアパーティ(Recticuli
aperti)に属し、胞子表面は平滑または粗面で、
成熟した菌糸の色は白色系統(White color
series)で、メラニン様色素及び培地中に色素は
生産しない。基生菌糸の色は淡褐色あるいは淡黄色を呈
し、分断が認められる。炭素源としてはL−アラビノー
ス、D−グルコース、D−フラクトース、シュクロー
ス、イノシトール、L−ラムノース、D−キシロース、
D−マンノース、D−マニトールを利用するが、ラフィ
ノースを利用しない。
【0011】以上の性質をもとにアール・イー・ブッフ
ァナン・アンド・エヌ・イー・ギボンズ編、バージーズ
・マニュアル・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロ
ジー(Bergey’s Manual of Det
erminative Bacteriology)第
8版、1974及びバージーズ・マニュアル・オブ・シ
ステマティク・バクテリオロジー(Bergey’s
Manual ofSystematic Bacte
riology Volume 4,1989)に従っ
て検索を行った結果、上記菌株は、ノカルディア属に属
することが判明したので本菌株をNocardia
editerranei var.kanglensi
1774−64株(以下1747−64株という)
と命名した。該菌株は、1991年2月20日に中華人
民共和国の中国微生物菌種保存管理委員会に寄託され、
受託番号CGMCC No:0163が付与されてい
る。また該菌株は、1992年1月28日に工業技術院
微生物工業技術研究所にブタベスト条約に基づく国際寄
託がされており、受託番号として微工研条第3718号
(FERM BP−3718)が付与されている。
【0012】SF2315Aは、上記の菌株で代表され
るノカルディア属に属するSF2315A生産菌を培養
しその培養物から採取することによって得ることができ
る。本生産菌の培養に供される培地は、炭素源として
は、グルコース、水飴、デキストリン、シュークロー
ス、澱粉、糖蜜、動物及び植物油等を使用できる。窒素
源としては、大豆粉、小麦粉、小麦胚芽、コーンスチー
プリカー、綿実かす、肉エキス、ペプトン、酵母エキ
ス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を利用でき
る。その他、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、コ
バルト等の無機塩類を必要に応じて添加することも有効
である。培養に適当な温度は15〜37℃であるが、多
くの場合、26〜30℃付近で培養する。SF2315
Aの生産は、培地や培養条件により異なるが、振盪培
養、タンク培養とも通常1〜10日の期間でその蓄積が
最高に達する。蓄積が最高になったときに、培養を停止
し、培養液から目的物質を単離精製する。
【0013】SF2315Aの培養液からの採取にあた
っては、その性状を利用した通常の分離手段を適宜組み
合わせて抽出して精製することができる。培養濾液を酢
酸エチル等の水不混和性の有機溶媒で抽出する方法及び
ダイヤイオンHP−20、アンバーライトXAD−2等
の吸着樹脂を用いて有効物を吸脱着し、粗製物を採る。
得られた粗抽物からの精製は、脂溶性物質の採取に用い
られる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、ゲ
ル濾過クロマトグラフィー、溶媒沈殿法、薄層クロマト
グラフィーのかき取り、高速液体クロマトグラフィー等
を組み合せて、純粋に単離することができる。
【0014】かくして製造されるSF2315Aは薬学
的に許容し得る塩の形態であってもよい。これらの塩と
しては、例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどと
のアルカリ金属塩やカルシウム、マグネシウムなどとの
アルカリ土類金属塩等が挙げられる。これらの塩は、そ
れ自体周知の方法によって得ることができる。SF23
15Aを免疫抑制剤としてあるいは抗腫瘍剤として用い
る場合には、単独または賦形剤あるいは担体と混合して
注射剤、経口剤、または坐剤などとして投与される。賦
形剤及び担体としては薬剤学的に許容される通常使用さ
れるものが選ばれ、その種類及び組成は投与経路や投与
方法によって決まる。製剤中におけるSF2315Aの
含量の種類等により種々異なるが、通常0.1〜100
重量%、好ましくは1〜98重量%である。例えば注射
剤の場合には、通常0.1〜30重量%、好ましくは1
〜10重量%の有効成分を含むようにするのがよい。経
口投与する場合には、通常使用される固体担体もしくは
液状担体とともに錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液
剤、ドライシロップ剤等の形態で用いられ、カプセル
剤、錠剤、顆粒剤、粉剤等は、一般に5〜100重量
%、好ましくは25〜98重量%の有効成分を含むよう
にするのがよい。SF2315Aを免疫抑制剤及び抗腫
瘍剤として用いる場合の投与量は、患者の年令、体重、
症状、治療目的等により決定されるが治療に有効な量は
一般に、非経口投与で1〜100mg/kg・日、経口
投与で5〜500mg/kg・日である。
【0015】
【作用】SF2315Aは免疫担当細胞であるマウスリ
ンパ球の機能に対して強い抑制作用を及ぼす。即ち、U
mezawa等による方法(Umezawa et.a
t.,“Supression of Tissue
Graft Rejection by Sperqu
alin”,The Journal of Anti
biotics,Vol.38,pp.283−28
4,1985)に準じ、リンパ球幼若化反応に対する作
用を調べたところSF2315AはConA(コンカナ
バリンA)で刺激を受けたTリンパ球の幼若化反応を著
しく抑制した。以上の結果は、SF2315AがTリン
パ球の機能を有意に抑制することを示す。この抑制作用
は、体液性免疫及び細胞性免疫の抑制を意味するので、
その異常亢進が原因と考えられる臓器移植あるいは皮膚
移植における拒絶反応の抑制にSF2315Aが極めて
有用である。また、各種の自己免疫が主たる原因と考え
られる自己免疫病、例えばループス腎炎などの治療にも
SF2315Aは極めて有用である。また、SF231
5Aは、腫瘍細胞の1種であるK562白血病細胞株の
増殖を強く抑制する。従って、SF2315Aは、白血
病などの腫瘍治療薬としても極めて有用である。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例及び試験例により更に
詳細に説明する。 実施例1SF2315Aの単離精製 種培地として、グルコース2.5%、サンリッチ(大豆
粉)0.5%、酵母エキス0.5%、硫酸アンモニウム
0.5%、塩化カリウム0.25%、第2燐酸カリウム
0.02%、硫酸マグネシウム0.02%、炭酸カルシ
ウム0.5%、消泡剤としてシリコンKM−70 0.
01%を含む培地を500mlのエルレンマイヤーフラ
スコに100ml分注し、120℃、30分間殺菌し
た。この培地にNocardia mediterra
nei var. kanglensis 1747−
64株の寒天斜面培養の1白金耳を接種し、27℃、1
80回転/分のローター振盪機上に2日間培養し第一種
培養とした。ついで、前記と同組成の種培地を500m
lエルレンマイヤーフラスコに100mlを分注し、1
20℃、30分間殺菌した。この培養器に第一種培養液
2mlを移植し、27℃、2日間培養しこれを第二種培
養とした。ついで、生産培地として、グルコース5.0
%、酵母エキス1.0%、塩化アンモニウム0.5%、
炭酸カルシウム0.5%、さらに消泡剤としシリコンK
M−70 0.05%、プロナールST−1 0.03
%からなる培地20リットルを30リットル容のジャー
ファーメンターに仕込み、120℃、30分間殺菌し
た。この培養槽に、前記の第二種培養液400mlを接
種し、27℃、通気(6リットル/分)、攪拌(220
回転/分)で5日間培養した。
【0017】培養終了後、濾過助剤パーライトを培養液
に添加し、濾過にて培養濾液74リットルを得た。得ら
れた濾液74リットルをダイヤイオンHP−20(三菱
化成社製)2.7リットルを充填したカラムに通液し、
目的物を吸着した。ついで、蒸留水及び50%メタノー
ル水溶液でカラムを洗滌した。さらに、メタノールをカ
ラムに通液し、目的物を回収した。この回収液を減圧下
濃縮し濃縮液300mlを得た。この濃縮液を酢酸エチ
ル250mlで2回抽出し酢酸エチル層に目的物を回収
した。酢酸エチル層を減圧濃縮し、褐色油状物9.6g
を得た。この粗物質をメタノール70mlに溶解させシ
リカゲル(メルク社製Art.7734)25gを加え
て減圧下、濃縮乾固した。この乾固物をクロロホルムに
懸濁させ、あらかじめクロロホルムで充填したシリカゲ
ル60(メルク社製Art7734)1100mlのカ
ラムにかけ、クロロホルムで洗滌した。ついで、目的物
をクロロホルム:メタノール(50:1)溶媒を通液
し、溶出した。この溶出液を濃縮乾固して褐色油状物7
90mgが得られた。この粗物質をメタノール15ml
に溶解し、シリカゲル60(メルク社製Art773
4)5gを加えて減圧下、濃縮乾固した。次いで、これ
をn−ヘキサンに懸濁させ、あらかじめn−ヘキサンで
充填したシリカゲル(メルク社製Art7734)、1
60mlのカラムにかけ、n−ヘキサン洗滌後、n−ヘ
キサン:アセトン(5:1)溶媒で目的成分を溶出し
た。この溶出画分を減圧下濃縮乾固すると赤褐色ペース
ト状物質が210mg得られた。これをn−ヘキサンに
懸濁させ、不溶物を濾別し、不溶物を乾燥すると赤褐色
粉末29mgが得られた。これを少量のメタノールに溶
解した後、メタノールで充填したセファデックスLH−
20(ファルマシア社製)、60mlカラムに通液し、
メタノールで展開した。有効画分を集め、減圧下濃縮乾
固すると赤褐色粉末が、15mg得られた。これを少量
のエタノールで加温溶解させ冷却するとオレンジ色結晶
が析出した。濾別結晶を乾燥して純粋なSF2315A
10.5mgが得られた。
【0018】かくして得られた結晶(10.5mg)に
ついて、物理化学恒数を測定し、その分析値をSF23
15A文献記載値(Journal of Antib
iotics Vol.41,pp.835−848,
1988)と照合した。その結果、培養液の単離活性物
質をSF2315A物質と同定した。主な物性について
以下に記載する。 分子量(FAB−MS):m/z325〔M+H〕+ 紫外部吸収・スペクトル:メタノール溶液で測定したス
ペクトルを図1に示す。 赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠で測定したスペ
クトルを図2に示す。 水素核磁気共鳴スペクトル:重ジメチルスルホキシド中
で測定したスペクトルを図3に示す。
【0019】試験例1リンパ球幼若化反応に対するSF2315Aの作用 C5713L/6マウスの脾細胞(2×105 個/ウエ
ル)を、コンカナバリンA(5μg/ml)存在下にS
F2315Aと共に72時間培養した。リンパ球の増殖
は、培養終了の6時間前に、37KBqの〔 3H〕−チ
ミジンを添加し、その細胞内への取り込み量を測定して
評価した。結果は、SF2315Aの濃度1μg/ml
で阻害率97.7%を示した。 試験例2K562白血病細胞株の増殖に対するSF2315Aの
作用 K562細胞(1×105 個)を、SF2315Aと共
に、72時間培養した。培養後、コールターカウンター
を用いて細胞数を測定し評価した。結果は、SF231
5Aの濃度1μg/mlにおいて阻害率89.8%を示
した。
【0020】実施例2錠剤の製造 SF2315A 30重量部、結晶乳糖120重量部、
結晶セルロース147重量部及びステアリン酸マグネシ
ウム3重量部をV型混合機で打錠し、1錠300mgの
錠剤を得た。
【0021】
【発明の効果】試験例1及び2に示した結果から明らか
なように、SF2315Aは濃度1μg/mlにおいて
リンパ球幼若化反応に対して阻害率97.7%を示し、
K562白血病細胞株の増殖に対して阻害率89.8%
を示した。従って、SF2315Aは、Tリンパ球の機
能を有意に抑制するため臓器移植における拒絶反応の抑
制並びに自己免疫疾患の治療に有用であり、また腫瘍の
治療にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Nocardia mediterranei
var. kanglensis 1747−64株
の培養物から単離精製されたSF2315Aの紫外部吸
収スペクトルを示す。
【図2】Nocardia mediterranei
var. kanglensis 1747−64株
の培養物から単離精製されたSF2315Aの赤外部吸
収スペクトルを示す。
【図3】Nocardia mediterranei
var. kanglensis 1747−64株
の培養物から単離精製されたSF2315Aの水素核磁
気共鳴スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 清一 千葉県柏市松葉町4−7−2−407 (72)発明者 王 南金 中華人民共和国北京宣武区天壇西里1号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 で表わされるSF2315Aの製造法であって、ノカル
    ディア属に属するSF2315A生産菌を培養し、その
    培養物からSF2315Aを採取することを特徴とする
    SF2315Aの製造法。
  2. 【請求項2】 SF2315A生産菌がNocardi
    mediterranei var. kangl
    ensis 1747−64株(微工研条寄第3715
    号:FERM BP−3718)である請求項1記載の
    製造法。
  3. 【請求項3】 SF2315Aまたはその薬学的に許容
    しうる塩を有効成分として含有する免疫抑制剤。
  4. 【請求項4】 SF2315Aまたはその薬学的に許容
    しうる塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014132902A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 公益財団法人微生物化学研究会 新規化合物、その製造方法、及びその用途、並びに、新規微生物

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JPWO2014132902A1 (ja) * 2013-02-26 2017-02-02 公益財団法人微生物化学研究会 新規化合物、その製造方法、及びその用途、並びに、新規微生物

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