JPH0634340B2 - カセット自動装填機のリールに巻回された磁気テープの一端を検出する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、カセット自動装填機のリールに巻回されこの
リールに対して外側に向けられた自由端を有する封タブ
によってリールに接着された磁気テープの一端を検出す
る方法及び装置に関する。

リールと磁気テープとは、通常、「パンケーキ」と総称
される。上述の装置は、このパンケーキと係合する支持
ハブを備えている。

さらに、本発明の方法及び装置は、磁気テープの一端部
と係合し、カセット装填機の異なる部材間に形成される
所定の通路に従って磁気テープを案内するよう設計され
た自動的手段によって取り出し得るように、パンケーキ
の磁気テープの一端を適応させる。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ テープカセットの装填は自動的に作動する装填機によっ
て行われている。これら装填機において、装填されるカ
セットは、回転可能な支持ハブに装着されたパンケーキ
から連続的に送られる磁気テープをカセット内で所定量
巻く装填ステーションにおいて一度に行われる。前記装
填機構は、作動中の手動の介在が装填機構と共同するマ
ガジンへの空のカセットの供給及び空のパンケーキの周
期的な交換を制限するような重要な自動化の程度を有す
る。

それにも拘らず、この特別な分野においていくつかの装
填機の管理を単独のオペレータに委託する必要性がさら
に重要になってきたので、手動で行う前述の作動は深刻
な問題を生じさせる。

この関係において、空のパンケーキの交換のために、オ
ペレータは空のパケーキを取り外し、そして新しいパン
ケーキを装填機へ装着した後、手動で新しいパンケーキ
のテープの一端を取り出して、装填されるカセットに到
達する以前にテープが通り過ぎなければならない装填機
の異なる部材間の所定の通路に従ってテープを案内せね
ばならない。この作動に必要な時間は、いくつかの装填
機の管理を一人ののオペレータに委託する可能性を大い
に減少する。

この様な状況下で、ハブに装着された新しいパンケーキ
からのテープの一端部の取り出しと、テープがカセット
装填ステーションに到達するまでの距離と同程度の、装
填機の異なる部材間へのテープの案内とを自動的に装填
機が行うことは便利である。

この関係において、本出願人は上述の機能を果たす装置
を工夫している。この装置は本出願人により同日に出願
した出願の目的を達する。

本出願人は、異なるパンケーキから送られるテープがカ
セットへの装填が行われる夫々の装填ステーションを備
える異なる装填モジュールを具備するカセット装填機を
も開発している。この装填機では、夫々の装填モジュー
ルの空のパンケーキの交換は、前述の特許出願に示した
装置によって完全に自動的な作動を行う操作ユニットに
よって施行される。本出願人によって同日に出願した夫
々の出願の要旨は、前記装填機及び操作ユニットの間で
共同する。

前述の事項の後、パンケーキのテープの端部が装置と共
同する掴持要素によって容易に取り出し得るような所定
の位置に配置されるようにハブ上に設けられたパンケー
キを位置決めするだけで、使用テープを取り出してカセ
ット自動装填機の異なる部材間で接合する位置はその機
能を果たす、という事が明らかになる。ハブ上にパンケ
ーキを設置したときから、テープの端部の位置は完全に
不定であり、装置はパンケーキの円周延出物上のテープ
の端部を検出可能にしテープの端部を最も適当な位置に
配置するようにパンケーキを位置決めする手段によって
テープを取り出さねばならない。

この要求によって解決すべき技術的問題は、パンケーキ
の直径とは関係無しにテープの端部を検出して正しい位
置に迅速かつ確実に位置決めする作動を生み出すことに
ある。

［実施例］ 次に、図面を参照して本発明呑一実施例を説明する。

図中、符号１は、カセット自動装填機のリールに巻かれ
た磁気テープの検出及び所定の通路への案内装置（以
下、単に「装置」と略す）を示す。第１図はこの装置１
がカセット自動装填機２と共同する様子を示している。
このカセット自動装填機２は、本出願人によって同日に
出願した出願で既に詳しく説明しているので、本明細書
においては、その主要な部分のみを詳細に説明する。

カセット自動装填機２は並列或いは一線に配置された複
数の装填モジュール３を有し、これら装填ジュール３に
は供給コンベア４によって複数のカセット５が夫々送ら
れる。各カセット５には所定量の磁気テープ８が装填さ
れる。各装填モジュール３は装填ステーション６を有
し、この装填ステーション６では供給コンベア４に接続
された夫々の送りコンベア７より送られるカセット５に
磁気テープ８が一度に装填される。この磁気テープ８は
通常知られている方法で回転される支持ハブ１０に設け
られた夫々のパンケーキ（リール集合体）９より連続的
に送られる。装填が完全に終わると、カセット５は装填
ステーション６から取り外され、排出コンベア１１に接
続される排出シュート１１ａを介してカセット自動装填
機２より離脱する。

前記パンケーキ９のうちの一つの磁気テープ８が無くな
ると、操作ユニット１２が通常知られているセンサ手段
によって駆動されて空のパンケーキ９を移動させ、装填
モジュール３に隣接し磁気テープ８が装填された複数の
パンケーキ９を保持する供給マガジン１５より順番に、
磁気テープ８を備える新しいパンケーキ９と交換する。

操作ユニット１２は、夫々の支持ハブ１０に設けられた
パンケーキ９の回転軸に対して直角な方向へ、夫々の案
内バー１４に沿って水平方向に移動可能であるキャリッ
ジ１３を具備する。このキャリッジ１３の動きはウォー
ムスクリュ１６によって行われ、このウォームスクリュ
１６は通常のエンコーダ１７ａによって制御されるモー
タ１７により駆動される。操作ユニット１２は、供給マ
ガジン１５より個々のパンケーキ９を取り出すよう設計
された取り出しモジュール１８をも備えている。

パンケーキ９が一旦供給マガジン１５から取り出される
と、操作ユニット１２は、パンケーキ９の交換が行われ
る装填モジュール３と共にレジスタへ入るように案内バ
ー１４に沿って動かされる。この位置において、取り出
しモジュール１８に並列するように配置された交換モジ
ュール２０は自動的に夫々の支持ハブ１０からテープの
無くなったパンケーキ９を移動させる。そして操作ユニ
ット１２は、前記取り出しモジュール１８が支持ハブ１
０の前に運ばれ磁気テープ８の備わった新しいパンケー
キ９を支持ハブ１０上に取り付けるように、その短い長
さを越えて案内バー１４に沿って再び前方に動かされ
る。

装填及び交換モジュール１８，２０と、供給マガジン１
５と支持ハブ１０との構造と作動は、本出願人によって
同日に出願した出願で既に詳しく説明しているので、本
明細書では詳細には記載しない。

第１図に示すように、供給マガジン１５に保持された各
パンケーキ９は、封タブ２２によってパンケーキ自体に
接着された磁気テープ８の末端部８ａを有する。さらに
詳しくは第４図に示すように、この封タブ２２は、パン
ケーキ９への末端部８ａの接着を行う接着端２２ａと、
パンケーキ９に対して外側に向く自由端２２ｂとを通常
有する。

夫々の支持ハブ１０にパンケーキ９が係合したとき、夫
々の封タブ２２はパンケーキ９外周上のいずれかの点に
任意に配置される。しし前記封タブ２２はその自由端２
２ｂを操作ユニット１２の一部をなすセットアップモジ
ュール２４と共同する掴持部材２３が容易に取り出し得
るような所定の位置に従って配置されることが必要であ
る。本出願人によって同日に出願した出願で既に詳しく
説明しているので本明細書においては詳細に説明しない
前記掴持部材２３は、磁気テープ８の末端部８ａを装填
モジュール３の異なる部材間の所定の通路で案内バー１
４に沿ったキャリッジ１３の移動と共に通行させるよう
に、一つ又はそれ以上の油圧シリンダ２５ａ，２５ｂに
よって垂直に移動可能である。

掴持部材２３によって取り出され得るような位置に封タ
ブ２２を配置させるため、支持アーム２７の下端に読取
装置２６が取着されている。この支持アーム２７は、セ
ットアップモジュール２４の一部をなしキャリッジ１３
より垂直下方に延出している。支持アーム２７は一対の
案内部材２８によってキャリッジ１３に接続されてお
り、この案内部材２８に沿って油圧アクチュエータ２９
によってパンケーキ９の回転軸と平行な方向に動かされ
る。この様に動くことによって読取部材２６は、キャリ
ッジ１３が動いたときに支持ハブ１０を遮らないように
パンケーキ９の回転軸に沿って離間した静止状態から、
夫々の支持ハブ１０に設けられたパンケーキ９とほぼ同
一平面上で作動する作動状態へ動かされる。

好ましくは、この読取部材２６は光エミッタ３０ａと光
レシーバ３０ｂとをを備える光セル３０を具備する。こ
の光エミッタ３０ａはパンケーキの回転軸に対して適合
可能に傾く、破線で示しＬで示される光ビームを発する
ように設計され、光レシーバ３０ｂはこの光ビームＬを
受け取るように設計されている。光ビームＬのパンケー
キ９の回転軸に対する傾きは、３０度から６０度の間
で、好ましくは４５度に提供される。

第４図に示すように、光エミッタ３０ａ及び光レシーバ
３０ｂは、フォーク形要素３１の両端部３１ａに配設さ
れている。この両端部３１ａの間で、フォーク形要素３
１はパンケーキ９の外周縁と係合するハウジング３２を
規定している。

好ましくは、掴持部材２３がその静止時においてこのハ
ウジング３２に収容される。

上記のように説明した方法に従って、装置１の作動を説
明する。

磁気テープ８を有する新しいパンケーキ９が取り出しモ
ジュール１８によって夫々の支持ハブ１０上に設置され
たとき支持アーム２７は取付部材２６がその静止状態に
来るように前記パンケーキ９より離間される。この状態
における読取部材２６とパンケーキ９との間の位置関係
は第５図に示すようになっている。

パンケーキ９が係合されると、第６図に示すように、キ
ャリッジ１３は前記エンコーダ１７ａの制御によって案
内バー１４に沿って動かされ、読取部材２６はパンケー
キ９に対する半径方向に離間した位置に来る。この時の
読取部材２６とパンケーキ９の回転軸との間の間隔は、
カセット自動装填機２中で使用されるパンケーキ９の半
径の最大値よりも大きく設定されている。

この位置において支持アーム２７は油圧アクチュエータ
２９によって軸方向に動かされ、パンケーキ９に接近
し、読取部材２６をそのワーク位置に運ぶ。

パンケーキ９の外周縁を検索する工程は、次のようにし
て始まる。この目的のため、キャリッジ１３あ読取部材
２６がパンケーキ９の回転軸に対して直角な方向へパン
ケーキ９に近付くように案内バー１４に沿って動かされ
る。この状態において、パンケーキ９の直径によって決
まるわずかな所定時間内に、パンケーキ９の外周縁はフ
ォーク形要素３１の両端部３１ａ間で規定されるハウジ
ング３２へ導かれる。この結果、光セル３０は光エミッ
タ３０ａによって発せられる光ビームＬが遮られるのを
検知し、キャリッジ、の移動方向を切り替える。さらに
詳しくは、キャリッジ１３は読取部材２６を再びパンケ
ーキ９から所定間隔離間させるようにその直径方向へ動
かされる。この間隔は、支持ハブ１０によってパンケー
キが回転した結果、封タブ２２が光エミッタ３０ａと光
レシーバ３０ｂとの間を通過してその自由端２２ｂが光
ビームＬを遮り得るような十分さでなければならない。
そして封タブ２２によって光ビームＬが遮られるとすぐ
に、光セル３０はパンケーキ９の回転を停止させ、自由
端２２ｂは掴持部材２３によって取り出され得るような
所定の位置に配置される。

好ましい実施例においては、パンケーキ９の始動は、読
取部材２６の、そのワーク位置への位置決めと同時に行
われる。この位置決めは、読取部材２６がパンケーキ９
の外周縁を検出するためにパンケーキ９に近付く工程の
開始よりも行われる。この場合、パンケーキ９からの読
取部材２６の別の離間は、パンケーキ９が施行された後
に、少なくとも光ビームＬが遮られる瞬間に開始され
る、その軸に関する回転を生じさせる。

この様に、装置の作動に関する可能な不確実性は、有利
に回避される。しかし、もし、パンケーキの静止状態に
おいて、パンケーキの外径を検出する読取部材の近接工
程の間に光ビームＬを遮るように封タブが位置決めされ
たなら、この不確実性は生じ得る。実際には光セルはパ
ンケーキより離間するよう読取部材を操作し、その誤っ
た位置決めは封タブ２２の検出を適切に行うことを阻害
する。

［発明の効果］ 問題の方法及び装置によって、磁気テープにカセット装
填機への用意をさせる自動器具により磁気テープの端部
に係合させるような迅速かつ確実な方法で供給リール上
に巻かれた磁気テープの端部が検出が事実上可能にな
る。

本発明の方法及び装置は使用するパンケーキの外径によ
らず、非常に信頼すべきものである。

数多の修正と変形例とが、これら全てが特徴付けられた
本発明の範囲を越えないように明確になされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置が設けられたカセット自動装填機
を示す斜視図、 第２図は本発明の装置が操作ユニットに設けられている
様子をカセット自動装填機側から見た斜視図、 第３図は第２図に示す操作ユニットをその反対側から見
た斜視図、 第４図は本発明の装置の構造を際立たせる操作ユニット
の詳細を示す斜視図、 第５図乃至第８図は本発明の装置によって実施された、
パンケーキの磁気テープの一端を検出する方法の各工程
を示す平面図。 ２……カセット自動装填機、８……磁気テープ、８ａ…
…末端部、９……パンケーキ、１０……支持ハブ、１３
……キャリッジ、２２……封タブ、２２ｂ……自由端、
２６……読取装置、３０……光セル、３０ａ……光エミ
ッタ、３０ｂ……光レシーバ、３１……フォーク形要
素、３１ａ……両端部、３２……ハウジング。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カセット自動装填機のリールに巻回され、
   自由端を有する封タブによって前記リールに対して固定
   された磁気テープの一端を検出する方法であって、 前記リールと前記磁気テープとのうち少なくとも一方を
   有するリール集合体を支持ハブに設置する工程と、 前記リール集合体より離間した場所に読取装置を位置決
   めする工程と、 前記リール集合体を回転させる工程と、 前記読取装置が前記封タブを遮るのとほぼ同時に前記リ
   ール集合体の回転を停止させる工程とを具備する方法に
   おいて、 前記読取装置を位置決めする工程の後であって前記リー
   ル集合体を回転させる工程の前に、 前記読取装置が前記リール集合体の周縁を遮るまで前記
   リール集合体に前記読取装置を接近させる工程と、 前記読取装置を前記リール集合体より所定距離離間させ
   る工程とを具備することを特徴とする方法。
2. 【請求項２】カセット自動装填機のリールに巻回され、
   このリールに対して外側に向けられた自由端を有する封
   タブによってリールに固定された磁気テープの一端を検
   出する方法であって、 前記リールと前記磁気テープとのうち少なくとの一方を
   有するリール集合体を支持ハブ上に設置する工程と、 前記リール集合体よりその径方向に離間した場所に読取
   装置を位置決めする工程と、 前記リール集合体を回転させる工程と、 前記封タブを所定の位置に配置させるため前記読取装置
   が前記封タブを遮るのとほぼ同時に前記リール集合体の
   回転を停止させる工程とを具備する方法において、 前記リール集合体を回転させる工程の後であって前記リ
   ール集合体の回転を停止させる工程の前に、 前記リール集合体の周縁を遮る距離だけ前記リール集合
   体の軸方向に対して直角な方向に前記読取装置を前記リ
   ール集合体に接近させる工程と、 前記読取装置を前記リール集合体より所定距離離間させ
   る工程とを具備することを特徴とする方法。
3. 【請求項３】カセット自動装填機のリールに巻回され、
   このリールに対して外側に向けられた自由端を有する封
   タブによってリールに固定された磁気テープの一端を検
   出する装置であって、前記リールと前記磁気テープとの
   うち少なくとも一方を有するリール集合体を回転させる
   ようにリール集合体と係合する支持ハブを具備する装置
   において、 前記リール集合体の回転軸に対して直角な方向に移動可
   能なキャリッジと、 前記キャリッジに移動可能に支持され、このキャリッジ
   の移動によって前記リール集合体から接近及び離間さ
   れ、前記封タブが所定の位置に来た時にこの封タブを遮
   り前記リール集合体の回転を停止させる読取装置とを具
   備することを特徴とする装置。
4. 【請求項４】前記読取部材は光セルを備え、この光セル
   は光エミッタと光レシーバとを備え、これら光エミッタ
   と光レシーバとはフォーク形要素の両端部に夫々取り付
   けられ、このフォーク形要素の両端部は、リール集合体
   の周縁を跨ぐように形成された係合ハウジングを規定し
   ていることを特徴とする、請求項３に記載の装置。
5. 【請求項５】前記光エミッタは、前記リール集合体の回
   転軸に対して傾く光ビームを発することを特徴とする、
   請求項４に記載の装置。
6. 【請求項６】前記光ビームは、前記リール集合体の回転
   軸に対して３０度から６０度傾くことを特徴とする、請
   求項５記載の装置。
7. 【請求項７】前記読取装置は、前記キャリッジより下方
   に延出する支持アームに取り付けられ、前記リール集合
   体よりその回転軸に沿って離間した静止位置から前記リ
   ール集合体とほぼ同一平面上に横たわって作動するワー
   ク位置へ前記読取装置を運ぶように前記リール集合体の
   回転軸と平行な方向に移動可能であることを特徴とす
   る、請求項３に記載の装置。
8. 【請求項８】前記支持アームは、前記所定の位置に配置
   された前記封タブを掴み得るよう形成された掴持部材と
   共同し、この掴持部材は、前記キャリッジの動きによっ
   てその機能を果たす前記装填機の一部をなす複数の部材
   の間で前記磁気テープと係合するように前記キャリッジ
   の移動方向に対して直角な方向に移動可能であることを
   特徴とする、請求項７に記載の装置。