JPH0634333Y2 - 乗車用ヘルメット - Google Patents

乗車用ヘルメット

Info

Publication number
JPH0634333Y2
JPH0634333Y2 JP1989126382U JP12638289U JPH0634333Y2 JP H0634333 Y2 JPH0634333 Y2 JP H0634333Y2 JP 1989126382 U JP1989126382 U JP 1989126382U JP 12638289 U JP12638289 U JP 12638289U JP H0634333 Y2 JPH0634333 Y2 JP H0634333Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
shield plate
cap body
opening
helmet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989126382U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0367026U (ja
Inventor
栄太郎 鎌田
Original Assignee
昭栄化工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭栄化工株式会社 filed Critical 昭栄化工株式会社
Priority to JP1989126382U priority Critical patent/JPH0634333Y2/ja
Publication of JPH0367026U publication Critical patent/JPH0367026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0634333Y2 publication Critical patent/JPH0634333Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、車両、主として自動二輪車の乗員等が使用す
る乗車用ヘルメットに関し、特に、帽体に、その前面の
窓孔を開閉すべくシールド板を上下回動可能に軸支し、
このシールド板を閉じたとき該板の両側縁を弾力的に保
持する保持部材を帽体に固着した乗車用ヘルメットの改
良に関する。
(2)従来の技術 かゝるヘルメットは、例えば実開平1−87123号公報に
開示されているように既に知られている。
(3)考案が解決しようとする課題 かゝるヘルメットは、使用者がシールド板を閉じた状態
で車両を高速走行させる場合でも、風圧によるシールド
板の開放を防止することができて有効である。
ところで、従来のものでは、各部の製作誤差によりシー
ルド板と保持部材との係合関係が必ずしも一定せず、そ
のためシールド板が風圧等により振動を生じることがあ
る。
本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、製作誤
差があってもシールド板と保持部材との係合関係を常に
適正に保ち得るようにした、構造簡単で外観良好な前記
乗車用ヘルメットを提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、帽体に、その前面
の窓孔を開閉すべくシールド板を上下回動可能に軸支
し、このシールド板を閉じたとき該板の両側縁を弾力的
に保持する保持部材を帽体に固着した乗車用ヘルメット
において、帽体外面に付設されるモールに一体に形成し
た固定案内部に前記保持部材をシールド板の開閉方向へ
摺動可能に凹凸係合させ、前記保持部材に穿設した前記
開閉方向に長い長孔を貫通して帽体に外部より回動操作
可能に螺挿される1本のビスを以て該保持部材を帽体に
固着したことを特徴とする。
(2)作用 上記構成によれば、シールド板の閉鎖時、該板と保持部
材との係合関係が各部の製作誤差により狂っている場合
には、ビスを緩めた状態で保持部材を固定案内部に摺動
案内させてシールド板開閉方向へ摺動させることにより
シールド板と保持部材とを適正な係合状態におくことが
できるから、この状態でビスを締付けると保持材を適正
な取付位置に難なく固定することができる。このように
して行われる、保持部材に対するシールド板開閉方向の
位置調節によれば、前記製作誤差があってもシールド板
と保持部材との係合関係を常に適正に保つことが可能と
なる。
また上記ビスの締付に際しては、保持部材と固定案内部
との凹凸係合により保持部材のビスに対する共回りが確
実に規制される。
また特に上記固定案内部は、帽体外面に付設されるモー
ルに一体に形成されるから、このモールと保持部材とを
連ねた配置となって保持部材が目立ちにくくなる。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
先ず第1図及び第2図において、ヘルメット1の帽体2
は、前面の窓孔3直下に顎覆い部2aを有するフルフェイ
ス型に構成される。この帽体2には、窓孔3を開閉する
透明のシールド板4及び窓孔3の直上から前方へ張出す
バイザ5が着脱可能に取付けられる。
それらの取付構造を第2図及び第3図に示す。
同図において、帽体2の左右両側壁にナット6,6が埋設
され、また前壁中央部に支持板7がビス8により固着さ
れる。この支持板7はその前面から突出するピン9を一
体に備える。一方、バイザ5には、左右両端部に取付孔
10,10が設けられ、また中央部内面に支筒11が一体に突
設される。而して、支筒11を前記ピン9に嵌合し、取付
孔10,10に通したビス12,12を前記ナット6,6に螺着する
ことによりバイザ5は帽体2に取付けられる。
またバイザ5の内面には、取付孔10,10を囲むボス13,13
が形成され、これらボス13、13にシールド板4の両端部
の支持孔14,14が回動可能に嵌合される(第5図参
照)。したがって、シールド板4はボス13,13周りに回
動可能であり、その回動により窓孔3を開閉することが
できる。
このシールド板4の開放位置は、その上端が前記支筒11
に当接することにより規制されるが、その当接時の衝撃
を緩和するため前記支筒11はゴム製の緩衝パイプ15で被
覆される。またシールド板4の開閉位置を保持するため
に、それらの位置で互いに弾力的に係合する突起16及び
凹部17,17′がバイザ5及びシールド板4にそれぞれ形
成される。
さらに、シールド板4の閉じ位置で該板4の左右両側縁
の玉縁4aを帽体2と協働して弾力的に保持する合成樹脂
製の保持部材18が帽体2に付設される。
この保持部材18について第9図ないし第11図により説明
すると、保持部材18は、シールド板4の開閉方向(即ち
保持部材18の前後方向)に長い長孔43を中央部に有して
おり、この長孔43に挿通した唯1本のビス44を、帽体2
に埋設されたナット45に螺着することにより保持部材18
は帽体2に固着される。また保持部材18は、その後端に
チャンネル状の可動案内部46を備えており、この可動案
内部46は、帽体2外周に接着された水平方向の合成樹脂
製モール48の前端に形成された固定案内部47に、前記シ
ールド板4開閉方向に摺動自在に凹凸嵌合される。さら
に保持部材18は、その前端に帽体2外面に所定間隙を存
して対向する係止爪49を備えており、この係止爪49は、
シールド板4の閉鎖時、帽体2の外面と協働してシール
ド板4の玉縁4aを弾力的に保持するようになっている。
而して、シールド板4の閉鎖時、その玉縁4aと係止爪49
との係合関係が各部の製作誤差により狂っている場合に
は、ビス44を緩めて、案内部46,47相互を摺動させなが
ら保持部材18を前後方向、即ちシールド板4の開閉方向
へ移動させて玉縁4aと係止爪49との適正な係合状態を
得、その後ビス44を締付けるものである。
かくして、製作誤差を吸収してシールド板4と保持部材
18との係合関係を適正に保ち、風圧等によるシールド板
4の振動を防止することができる。また、互いに嵌合す
る可動案内部46及び固定案内部47は保持部材18のビス44
周りの回転を阻止するので、保持部材18の固着のための
ビス44が一本で足り、構造の簡素化に寄与する。さらに
両案内部46,47は、保持部材18及びモール48間の連続性
を保つので、保持部材18の調節変位によるも、外観を損
じることがない。
第3図において、前記バイザ5と帽体2との間には、前
後両端を開放した通風路19が形成される。而して、この
ヘルメット1を装着したライダが自動二輪車を運転すれ
ば、バイザ5内に進入する走行風は通風路19を通ってバ
イザ5後方へ流出するので、高速走行時でも、バイザ5
は走行風の煽りを受けない。
第2図ないし第4図に明示するように、帽体2の前壁に
は左右一対の空気導入孔20,20が穿設され、これらの前
端は前記通風路19に、また後端は帽体2の内面にそれぞ
れ開口する。前記支持板7には、これら空気導入孔20,2
0の前方開口端の上半部周縁に沿って起立する誘導壁21,
21が一体に形成される。また前記バイザ5には、誘導壁
21の下面に向って開口する補助入口22が設けられる。し
たがって、バイザ5の前端側または補助入口22から送風
路19に進入した走行風の一部は誘導壁21,21により進路
を曲げられて空気導入孔20,20へ導びかれ、帽体2内部
の換気に寄与する。
再び第3図において、帽体2は、シェル25と、このシェ
ル25の内面に嵌装される発泡ポリスチレン製の緩衝ライ
ナ26と、この緩衝ライナ26の天井面を被覆するトップパ
ッド27と、緩衝ライナ26の天井面及び顎覆い部2aを除く
内周面を被覆するフィットパッド28とから構成される。
前記シェル25は、顎覆い部2aの位置でシェル上部体25A
と、シェル下部体25Bとに分割され、この両者25A,25B
は、前半部ではシェル下部体25Bを外側にし、後半部で
はシェル上部体25Aを外側にして数個所をリベット29に
より相互に結着される。そして両者25A,25Bの境界線は
前記モール48によって覆われる。
シェル上部体25Aは繊維強化されたポリエステル等の熱
硬化性合成樹脂から成形され、シェル下部体25BはABS等
の熱可塑性合成樹脂から射出成形される。このようにシ
ェル25を上下に分割すると、下方開口部を窄めた形状で
あっても、シェル25を容易に製作することができる。
第3図、第6図及び第7図において、顎覆い部2aの中央
部には、シェル下部体25B及び緩衝ライナ26により分配
室30が画成され、この分配室30に走行風を取入れるため
のスクリーン付空気取入口31がシェル下部体25Bの前部
に設けられる。また緩衝ライナ26には、分配室30に面し
て方形の開口32が穿設され、この開口32に、多数の通孔
33,33…を有する合成樹脂製のグリル34が装着される。
このグリル34は、開口32の周囲で緩衝ライナ26後面に当
接する第1鍔部34aと、分配室30内で緩衝ライナ26前面
に当接する左右一対の第2鍔部34a,34bとを備え、これ
ら第1,第2鍔部34a,34bに緩衝ライナ26を挟持させてい
る。こうしてグリル34は緩衝ライナ26に取付けられると
共に、該ライナ26の開口32周縁部を補強する。
また顎覆い部2aにおいて、シェル上部体25A及び緩衝ラ
イナ26間には、分配室30から窓孔3の下縁まで延びる扁
平な案内通路35が画成され、この案内通路35の上方開口
部を覆うようにして縁ゴム36が窓孔3の周縁部に接着さ
れる。この縁ゴム36の下部に、案内通路35に連通する複
数の噴気孔37,37が穿設される。
而して、走行風が空気取入口31から分配室30に流入する
と、その走行風の一部はグリル34の通孔33,33…を通っ
て顎覆い部2a内側に進入し、使用者の鼻先ないし口元に
向って流れ、その者の呼気を後方ないし下方へ誘導する
と共に、帽体2内の換気を促す。また分配室30に流入し
た他の空気は案内通路35を上昇しながら該通路35から整
流作用を受け、次いで複数の噴気孔37,37から噴出する
ので、その噴出空気は周囲に分散することなくシールド
板4の内面に沿って上昇する。このようにして使用者の
呼気によるシールド板4内面の曇りを防止することがで
きる。
最後に第3図及び第8図に示すように、帽体2の後壁に
は、緩衝ライナ26及びシェル下部体25B間に扁平な空室3
8が形成されると共に、この空室38に段違いで連通する
内側排気孔39及び外側排気孔40が緩衝ライナ26及びシェ
ル下部体25Bに穿設される。
而して、帽体2の外表面を走行風が流れることにより外
側の排気孔40の周辺部に負圧が発生すると、その負圧の
吸引作用により帽体2内の空気が内側排気孔39から空室
38を経て外側排気孔40へ流出するので、帽体2内部の換
気が促進される。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、シールド板を閉じたとき
該板の両側縁を弾力的に保持する保持部材を、帽体外面
に設けた固定案内部にシールド板の開閉方向へ摺動可能
に凹凸係合させ、前記保持部材に穿設した前記開閉方向
に長い長孔を貫通して帽体に外部より回動操作可能に螺
挿される1本のビスを以て該保持部材を帽体に固着した
ので、シールド板の閉鎖時、該板と保持部材との係合関
係が各部の製作誤差により狂っている場合には、ビスを
緩めた状態で保持部材を固定案内部に摺動案内させてシ
ールド板開閉方向へ摺動させることによりシールド板と
保持部材とを適正な係合状態におくことができ、この状
態でビスを締付けると保持部材を適正な取付位置に難な
く固定することができるから、前記製作誤差の存在によ
ってもシールド板と保持部材との係合関係を常に適正に
保つことができて、風圧等によるシールド板の振動を確
実に防止し得る。また上記ビスの締付に際しては、保持
部材と固定案内部との凹凸係合により保持部材のビスに
対する共回りを確実に規制することができるから、保持
部材の固定に用いるビスは1個の保持部材につき一本で
足り、それだけ位置調節操作を能率よく行うことができ
る。
また特に上記固定案内部は、帽体外面に付設されるモー
ルに一体に形成されるから、このモールと保持部材とを
連ねて配置することができて保持部材を帽体外面上より
目立ちにくくすることができ、帽体の外観体裁が良好で
ある。しかも斯かるモールを、保持部材に対する摺動案
内手段とビス締付時の回り止め手段とに兼用することが
できるから、それだけ構造が簡素化され、コスト節減や
組立性向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は乗車用
ヘルメットの斜視図、第2図は同ヘルメットの分解斜視
図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は第2
図のIV−IV線断面図、第5図は第1図のV−V線断面
図、第6図は第3図のVI−VI線断面図、第7図は第3図
のVII−VII矢視図、第8図は第3図のVIII矢視図、第9
図は第1図のIX矢視図、第10図及び第11図は第9図のX
−X線及びXI−XI線断面図である。 1…ヘルメット、2…帽体、3…窓孔、4…シールド
板、4a…玉縁、18…保持部材、43…長孔、44…ビス、46
…可動案内部、47…固定案内部、48…モール、49…係止

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帽体(2)に、その前面の窓孔(3)を開
    閉すべくシールド板(4)を上下回動可能に軸支し、こ
    のシールド板(4)を閉じたとき該板(4)の両側縁を
    弾力的に保持する保持部材(18)を帽体(2)に固着し
    た乗車用ヘルメットにおいて、帽体(2)外面に付設さ
    れるモール(48)に一体に形成した固定案内部(47)
    に、前記保持部材(18)をシールド板(4)の開閉方向
    へ摺動可能に凹凸係合させ、前記保持部材(18)に穿設
    した前記開閉方向に長い長孔(43)を貫通して帽体
    (2)に外部より回動操作可能に螺挿される1本のビス
    (44)を以て該保持部材(18)を帽体(2)に固着した
    ことを特徴とする、乗車用ヘルメット。
JP1989126382U 1989-10-27 1989-10-27 乗車用ヘルメット Expired - Lifetime JPH0634333Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126382U JPH0634333Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 乗車用ヘルメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126382U JPH0634333Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 乗車用ヘルメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0367026U JPH0367026U (ja) 1991-06-28
JPH0634333Y2 true JPH0634333Y2 (ja) 1994-09-07

Family

ID=31674195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989126382U Expired - Lifetime JPH0634333Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 乗車用ヘルメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0634333Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418335U (ja) * 1977-07-08 1979-02-06
JPH0516178Y2 (ja) * 1987-11-27 1993-04-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0367026U (ja) 1991-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04146205A (ja) 乗車用ヘルメット
JPH086006Y2 (ja) 乗車用ヘルメット
JPH06406Y2 (ja) ヘルメットの換気装置
KR920010987B1 (ko) 승차용 헬멧
US5058212A (en) Helmet for riding vehicle
JP2503094Y2 (ja) ヘルメットの空気取入装置
CA2031597C (en) Jet type helmet for motor vehicle riders with a downblown air swept visor
EP0261299B1 (en) Safety helmet
KR930002584Y1 (ko) 헬멧
JPH0466926B2 (ja)
JP2001020121A (ja) ヘルメット
JPH0634333Y2 (ja) 乗車用ヘルメット
JPS6328174Y2 (ja)
JPS6324097Y2 (ja)
JPH0444591Y2 (ja)
JPH0572922U (ja) 乗車用ヘルメット
JPH072578Y2 (ja) ヘルメットの空気取入装置
JPH0444589Y2 (ja)
JPH0640566Y2 (ja) ヘルメット
JPH0519295Y2 (ja)
JPH0414420Y2 (ja)
JP2503503Y2 (ja) ヘルメット
JPH0444592Y2 (ja)
JPH0516183Y2 (ja)
JPH072575Y2 (ja) ヘルメットにおけるシールドのロック機構