JPH06343115A - バーコードを印字・読取可能なプリンタ装置およびファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコードによって印字条件あるいは宛先の
自動的な設定，指定を可能にする。 【構成】 操作パネル11で設定された印字条件は不揮発
性メモリ(ＮＶＲＡＭ)８に記録され、エンジン部９を駆
動させて用紙に一覧表として印字条件の印字と、その印
字条件に対応させてバーコードの印字とを行う。前記用
紙に印字されている印字条件の中に設定したい条件があ
れば、バーコード・リーダ15で、その印字条件に対応す
るバーコードを読み取り、読み取ったデータに基づいて
前記不揮発性メモリ８から記録されている印字条件デー
タを出力させ、エンジン部９をその印字条件に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バーコードを印字・読
取可能なプリンタ装置およびファクシミリ装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の一般的なプリンタ装置では、印字
(印刷)条件を設定する場合には外部に設けられている操
作パネルを操作することにより、プログラム登録をして
おり、一度登録しておけば、印字したい条件に合ったプ
ログラムを呼び出して印字を行わせることが可能なもの
がある。

【０００３】またファクシミリ装置では、宛先を指定す
る場合には外部に設けられている操作ボタンを押下する
ことにより、その指定を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来装置におい
て、プリンタ装置では、一度登録しておいた印字条件を
呼び出す際、複数の印字条件が登録されている場合、何
番目のプログラムに何がどのような条件で登録されてい
るか等の内容確認を操作パネルにてスイッチを順次押下
しなければ分からず、作業性が悪かった。

【０００５】さらに誤操作により呼び出した印字条件を
消去あるいは変更してしまった場合、再度、最初から設
定し直さなければならない。

【０００６】またファクシミリ装置では、宛先を指定す
るには操作ボタンの押下により行っており、番号が長く
なってくると番号間違い等の誤操作を生じやすい。

【０００７】本発明の目的は、バーコードによって印字
条件あるいは宛先の自動的な設定，指定が行えるプリン
タ装置あるいはファクシミリ装置を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のバーコードを印字・読取可能なプリンタ装
置は、設定された印字条件をバーコード・データとして
記録可能な記録手段と、この記録手段からのデータに基
づいて用紙に印字条件と共に対応するバーコードを印字
する印字手段と、バーコード読取手段と、このバーコー
ド読取手段で読み取られたバーコード・データに基づい
て印字条件を設定する設定手段とを備えたことを特徴と
する。

【０００９】また本発明のバーコードを印字・読取可能
なファクシミリ装置は、複数の宛先情報をバーコード・
データとして記録可能な記録手段と、この記録手段から
のデータに基づいて送信用原稿に宛先に係るバーコード
を印字する印字手段と、バーコード読取手段と、このバ
ーコード読取手段で読み取られたバーコード・データに
基づいて宛先を指定する指定手段とを備えたことを特徴
とする。

【００１０】

【作用】前記構成のプリンタ装置では、印字条件の印字
と、その印字条件に対応するバーコードとを用紙に一覧
表のようにして印字可能であり、この用紙に印字されて
いる印字条件に対応したバーコードをバーコード読取手
段で読み取り、読み取られたバーコード・データに基づ
いて自動的に印字条件が設定される。

【００１１】またファクシミリ装置では、宛先情報に係
るバーコードを送信用原稿に印字しておくことで、その
原稿に印字されたバーコードの宛先と同一宛先へ送信す
る場合には、バーコード読取手段でバーコードを読み取
ることによって、自動的に宛先が指定される。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１３】図１は本発明のプリンタ装置の一実施例に
おけるコントローラ部分の構成を示すブロック図であ
り、１はプリンタ・コントローラ、２はホストコンピュ
ータ３とプリンタ・コントローラ１とのインタフェース
(ホストＩ／Ｆ)、４は印字条件を設定する機能を有する
ＣＰＵ(中央演算処理部)、５はプリンタ・コントローラ
１の制御プログラムが格納されたプログラムＲＯＭ、６
はフォントデータが格納されたフォントＲＯＭ、７はＣ
ＰＵ４用のメモリ(ＲＡＭ)、８は各種設定モード指示の
内容を記憶するＮＶＲＡＭ(不揮発性メモリ)である。

【００１４】９は印字を行う印字手段であるエンジン
部、10はエンジン部９とプリンタ・コントローラ１との
インタフェース(エンジンＩ／Ｆ)、11は各種設定モード
の表示やモード設定を行う操作パネル、12は操作パネル
11とプリンタ・コントローラ１とのインタフェース(パ
ネルＩ／Ｆ)、13は外部記憶装置であるディスク装置、1
4はディスク装置13とプリンタ・コントローラ１とのイ
ンタフェース(ディスクＩ／Ｆ)、15はバーコード読取手
段であるバーコード・リーダ、16はバーコード・リーダ
15とプリンタ・コントローラ１とのインタフェース(バ
ーコード・リーダＩ／Ｆ)、17はデータバスである。

【００１５】前記操作パネル11において、各種の印字モ
ード(印字条件)が設定されるが、その設定データはバー
コード・データとしてＮＶＲＡＭ８に記憶される。

【００１６】図２はバーコード印刷のフローチャートで
あり、プリンタ装置の主電源投入時、その時点で操作パ
ネル11に表示(設定)されている前回設定された印字条件
で今回もよいか否かが判断され、新たに印字条件を設定
し直す場合で(Ｓ1-1のNO)、かつ以前に設定されたこと
のない印字条件であるとき(Ｓ1-2のYES)、操作パネル11
で新規な印字条件を設定する(Ｓ1-3)。

【００１７】しかし操作パネル11に設定されている印字
条件で今回もよい場合(Ｓ1-1のYES)、あるいは以前に設
定されたことのある印字条件であるとき(Ｓ1-2のNO)、
印字条件・バーコード一覧表の用紙(図示せず)にまだ印
字出力されていない印字条件であれば(Ｓ1-4のNO)、Ｎ
ＶＲＡＭ８から該当印字条件データを出力してバーコー
ド・データとし(Ｓ1-5)、エンジン部９によってバーコ
ードと共に印字条件を前記用紙に印字する(Ｓ1-6)。

【００１８】図３は用紙に印字されたバーコードの読取
処理に係るフローチャートであり、前記用紙に印字され
ている印字条件に設定したい印字条件があるとき、対応
して印字されているバーコードをバーコード・リーダ15
で読み取る。このバーコード・リーダ15の読み取りによ
ってバーコード・データが入力され始めると(Ｓ2-1)、
バーコード・マージンがチェックされ(Ｓ2-2)、バーコ
ード・データが抽出される(Ｓ2-3)。そしてバーコード
の読取方向が確認された後(Ｓ2-4)、データが解読され
て(Ｓ2-5)、バーコード・リーダＩ／Ｆ16を介してプリ
ンタ・コントローラ１へ出力される(Ｓ2-6)。

【００１９】プリンタ・コントローラ１では、前記デー
タに基づいてＮＶＲＡＭ８で、そのコードを探し、当該
コードに対応する印字条件を操作パネル11に表示して、
エンジン部９をその印字条件に設定する。このように印
字条件が自動的に設定されるため、従来例と異なって印
字条件設定のためにスイッチ，ボタンを何回も押下する
必要がないので、操作性が向上し、作業効率が上がる。

【００２０】図４は本発明のファクシミリ装置の一実施
例におけるコントローラ部分の構成を示すブロック図で
あり、20は各種設定モード等のデータが記録されるメモ
リ(ＲＡＭ)、21は制御プログラムが格納されたメモリ
(ＲＯＭ)、22はモデム(変復調装置)、23は符号化・復号
化部、24は宛先を指定する機能を有するＣＰＵ、25は通
信制御部、26は網制御部、27はプロッタのエンジン部、
28は各種設定モードの表示やモード設定を行う操作パネ
ル、29はバーコード・リーダ、30はデータバスである。

【００２１】図４において、ファクシミリ通信に係る符
号化・復号化部23のデータ符号化およびデータ復号化等
のデータ処理や、通信制御等については公知であるので
説明を省略し、本実施例の特徴である宛先指定について
説明する。

【００２２】操作パネル28のボタン(スイッチ)操作によ
り指定された電話番号等の宛先は、ＲＡＭ20(あるいは
専用メモリを設けることも考えられる)にバーコード・
データとして記録することが可能である。そして、ＣＰ
Ｕ24は、送信時にエンジン部27を駆動させて、送信用原
稿(図示せず)の一部(例えば、先頭部分)に指定された宛
先の情報をバーコードとして印字する。

【００２３】前記バーコードが印字された送信用原稿の
宛先と同一の宛先に送信する場合には、バーコードをバ
ーコード・リーダ29によって図３に示した読取処理と同
様にして読み取る。ＣＰＵ24は、読み取ったデータに基
づいてＲＡＭ20でそのコードを探し、当該コードに対応
する宛先情報を通信制御部25に指定する。このように宛
先が自動的に指定されるため、従来のボタン操作に比べ
番号間違いがなくなり、操作性，作業効率を向上させる
ことができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のバーコー
ドを印字・読取可能なプリンタ装置は、請求項１記載の
構成によれば、バーコードを印字，読み取ることによっ
て自動的に印字条件を設定でき、操作性，作業効率が向
上する。

【００２５】また本発明のバーコードを印字・読取可能
なファクシミリ装置は、請求項２記載の構成によれば、
バーコードを印字，読み取ることによって自動的に宛先
を指定でき、宛先の番号間違いをなくせ、しかも操作
性，作業効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリンタ装置の一実施例におけるコン
トローラ部分の構成を示すブロック図である。

【図２】バーコード印刷のフローチャートである。

【図３】用紙に印字されたバーコードの読取処理に係る
フローチャートである。

【図４】本発明のファクシミリ装置の一実施例における
コントローラ部分の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…プリンタ・コントローラ、 ４，24…ＣＰＵ(設定
手段，指定手段)、 ８…ＮＶＲＡＭ(記録手段)、
９，27…エンジン部(印字手段)、 15，29…バーコード
・リーダ(バーコード読取手段)、 20…ＲＡＭ(記録手
段)、 25…通信制御部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設定された印字条件をバーコード・デー
   タとして記録可能な記録手段と、この記録手段からのデ
   ータに基づいて用紙に印字条件と共に対応するバーコー
   ドを印字する印字手段と、バーコード読取手段と、この
   バーコード読取手段で読み取られたバーコード・データ
   に基づいて印字条件を設定する設定手段とを備えたこと
   を特徴とするバーコードを印字・読取可能なプリンタ装
   置。
2. 【請求項２】 複数の宛先情報をバーコード・データと
   して記録可能な記録手段と、この記録手段からのデータ
   に基づいて送信用原稿に宛先に係るバーコードを印字す
   る印字手段と、バーコード読取手段と、このバーコード
   読取手段で読み取られたバーコード・データに基づいて
   宛先を指定する指定手段とを備えたことを特徴とするバ
   ーコードを印字・読取可能なファクシミリ装置。