JPH06341029A - 織ネーム - Google Patents

織ネーム

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Publication number
JPH06341029A
JPH06341029A JP5126999A JP12699993A JPH06341029A JP H06341029 A JPH06341029 A JP H06341029A JP 5126999 A JP5126999 A JP 5126999A JP 12699993 A JP12699993 A JP 12699993A JP H06341029 A JPH06341029 A JP H06341029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
name
woven
boiling water
dyed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5126999A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Wakimoto
泰治 脇本
Akiyoshi Yamamoto
晃祥 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP5126999A priority Critical patent/JPH06341029A/ja
Publication of JPH06341029A publication Critical patent/JPH06341029A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】グランド部の経糸が、7000m/分以上の紡
糸速度で紡糸捲取りされ、かつ沸水収縮率が2〜5%、
ヤング率が60〜100g/dのポリエルテルマルチフ
ィラメントからなり、ネーム部が再生セルロースフィラ
メンの原着糸または先染糸よりなる織ネーム。 【効果】 低温で染色が可能であり、かつ折り目セット
性がよいため、樹脂加工が省略でき、かつソフトな風合
いを有し、文字や柄が鮮明で、耐久性の高い織ネームで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維製品の表示等に使
用する織ネームに関する。
【0002】
【従来の技術】衣料や寝具等には、メーカー名、ブラン
ド名、品質取扱注意及び使用素材表示等を表わすラベル
が取り付けられているが、特にメーカー名やブランド名
を表わすラベルは、その品質を表わすイメージがあり、
高級感と長期使用に耐える高い耐久性が特に要求される
ため、一般的には織物に文字や柄を刺繍をしたり織り込
んだりするいわゆる織ネームが使用されている。この織
ネームとして、染色の鮮明性やソフト感、更に寸法安定
性の良い再生セルロースフィラメントがグランド部の経
糸、緯糸、およびネーム部のネーム糸として多用されて
いるが、再生セルロースフィラメントは機械的強度が低
く製織工程での糸切れや毛羽の発生があり、かつ耐久性
が不足するという問題点があった。
【0003】このため、近年、他の素材、特に機械的強
度が高く、コスト的にも有利なポリエステルマルチフィ
ラメントの使用が検討されてきている。しかし、通常の
ポリエステルマルチフィラメント、即ち、紡糸捲取速度
が1000〜1500m/分の未延伸糸を3〜4倍に熱
延伸したポリエルテルマルチフィラメントよりなる織ネ
ームは、ソフトな風合いに欠け、製品にカールが発生し
易く、かつ染色したりセットする場合には、130℃以
上の高温を必要とするためネーム部に使用した再生セル
ロースフィラメントの原着糸または先染糸の色合いを変
化させる、いわゆる色飛び現象を発生させるという問題
がある。
【0004】更に、連続して製造された織りネームを1
枚づつに裁断し、その両端部を5〜7mm程度折り返し
てアイロン等でセットし、この部分を衣料等に縫製する
が、この折り返しセット性が良好なもの及び縫製性のよ
いものが望まれているが、通常のポリエルテルマルチフ
ィラメントをグランド部に使用した場合には、染色後樹
脂加工を施してこの折り返しセット性を向上させること
が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、グラ
ンド部の経糸にポリエステルマルチフィラメントを用
い、ネーム糸に再生セルロースフィラメントの原着糸ま
たは先染糸を用いた織ネームの上記問題点を解消し、文
字や柄鮮明で、耐久性があり、かつ縫製工程での取扱良
好な織ネームを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの問
題を解決すべく、鋭意研究の結果、本発明に到達した。
即ち、グランド部とネーム部とからなる織ネームにおい
て、上記グランド部の経糸が、7000m/分以上の紡
糸速度で紡糸捲取りされ、かつ沸水収縮率が2〜5%、
ヤング率が60〜100g/dのポリエルテルマルチフ
ィラメントよりなり、上記ネーム部が再生セルロースフ
ィラメンの原着糸または先染糸よりなることを特徴とす
る織ネーム、である。
【0007】グランド部の経糸に用いられるポリエルテ
ルフィラメントは、7000m/分以上の高速捲取で得
られたものでなくてはならない。7000mより高速で
紡糸することによって、110℃以下の温度で染色や熱
セットが可能となり、グランド部のポリエルテルを染色
した場合にも、ネーム部に使用される再生セルロースフ
ィラメントの原着糸または先染糸の色合の変色、すなわ
ち色飛び現象が避けられる。
【0008】グランド部の経糸に用いられるポリエルテ
ルフィラメントの沸水収縮率は2〜5%である。沸水収
縮率が2%未満であると、染色や仕上げセット時に織物
の収縮が殆どないため、織物表面に地割れや、織シワが
修正されないという問題が出る。5%を越えるとカール
が発生したり、織り設計値と仕上がり寸法の誤差が大き
くなり、ネーム部の文字や柄に歪が発生し、鮮明性に欠
けることになる。
【0009】また、グランド部の経糸に用いられるポリ
エステルフィラメントのヤング率は60〜100g/d
でなくてはならない。 ヤング率が60g/dより小さ
いと織物にすれ傷が発生し易く、100g/dを越える
とソフトな感覚がなく硬い風合いとなる。 更に、好ま
しくは90g/dであり、折り返しセット性が良好とな
り、樹脂加工が省略できる。
【0010】グランド部の経糸に使用するポリエルテル
マルチフィラメントは諸撚双糸にすることが好ましい。
諸撚双糸にすることにより製品の織ネームの端部を折り
返して、衣料等に縫製する場合に、縫い付け作業が効率
良くできるという利点がある。本発明に使用されるポリ
エステルマルチフィラメントの諸撚双糸は、マルチフィ
ラメントに500〜800T/mの下撚を施し2本を合
わせて下撚とは逆の方向に下撚より100〜200T/
m少ない撚数で上撚を掛けることによって得られるもの
が好ましい。
【0011】単糸デニールは0.8〜3であることが好
ましく、0.8dより小さいと衣料等に縫いつけた場合
にほつれたり、洗濯により毛羽が発生して好ましくな
く、3dを越えると風合いが硬くなり肌触りが悪くな
る。トータルデニールは特に制限はないが、一般的に寝
具や衣料等の表示ラベルとして使用される30〜150
デニールである。30d未満だとボリューム感がなく、
150dを越えると肌触りが硬くなる。
【0012】本発明に用いられるポリエステルマルチフ
ィラメントは、実質的にポリエチレンテレフタレートよ
りなり、公知の重合法で得られた樹脂を溶融紡糸法によ
って製造されるが、通常使用される添加剤、例えば艶消
剤、安定剤等を含んでいてもよい。また、本発明の目的
を損なわない範囲で第3成分が共重合されていてもよ
い。
【0013】ネーム部の再生セルロースフィラメントの
原着糸または先染糸は、ビスコースレーヨン、銅アンモ
ニヤレーヨン等の原着糸または先染糸であり、好ましく
は沸水収縮率が3〜8%のものである。3%より小さい
と再生セルロースフィラメントがグランド部より浮き上
がり現象が発生し耐久性が低下する。8%より大きいと
グランド部に引き吊りやイラツキが発生すると共に鮮明
性に欠ける欠点が出る。
【0014】ネーム部の再生セルロースフィラメントの
原着糸または先染糸は、好ましくはグランド部の緯糸に
使用されるマルチフィラメント繊維の収縮率とほぼ同じ
か1%程度大きい方が好ましい。収縮が大きいことによ
り、グランド部のポリエステルマルチフィラメントに、
ネーム部がより密着し、グランド部から浮き上がる現象
が無いため、鮮明性が向上すると共に、耐久性も向上す
る。
【0015】この沸水収縮率が3〜8%の再生セルロー
スフィラメントは、紡糸したフィラメントを一旦捲き取
ることなく精練仕上げして捲き取る方法で得ることがで
きる。グランド部の緯糸は、再生セルロースフィラメン
ト、ポリエステルマルチフィラメントのストレート糸、
加工糸等適宜のものが使用可能であるが、好ましくは沸
水収縮率が2〜5%のものがよい。更に好ましくは捲縮
加工糸、特に仮撚加工糸を使用することで、嵩高感が出
て高級感が出ると共にネーム部の字や柄が鮮明になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、評価の方法は次の通り。 1)ヤング率 張力伸張曲線より読み取る糸条の1%伸張時の強力W
(g)より、次式により求めた値。
【0017】ヤング率( g/d)=W(g)/正量デ
ニ−ル×100 2)沸水収縮率 本発明における沸水収縮率は原糸を100 ℃の沸騰水
に30分間浸漬する前後の原糸の長さから、次の式を用
いて算出する。 沸水収縮率(%)=L1−L2/L11 ;沸騰水処理前の原糸長(cm) L2 ;100℃の沸騰水に30分間浸漬けした後の原糸
長 3)ソフト感 熟練者5名による官能テスト、特に表面のソフトさの比
較を行い、非常にソフトなものを◎、ソフトなものを
○、ややハードなものを△、ハードなものを×と評価し
た。
【0018】4)折り返しセット性 製品の端部5〜7mmを次の条件で折り返しセットし、
目視判定を行った。 セット条件 表面温度140℃のスチームアイロンを乗せ4秒放置。 判定 ◎:良好(折り返し布が表布にほぼ密着している) ○:可(折り目が丸みを帯び折り返し布端が浮いてい
る) △:やや悪い(折り返し布が立ち上がっている) ×:悪い(折り返し布が60度以上立ち上がっている) 5)耐久性 JIS−L−1096:摩耗強さ試験方法(マーチンデ
ール摩耗)に準じ、摩耗回数20000回後のネーム糸
の状態を目視で判定を行った。
【0019】○:毛羽立ち無し △:毛羽立ちあり ×:毛羽立ち多い
【0020】
【実施例1】7000m/分で紡糸捲取した33d/1
2fのポリエステルマルチフィラメントに下撚としてS
方向に700T/mの撚を掛け、この撚糸を2本合わせ
て、Z方向に600T/mの上撚を掛け66d/24f
の諸撚双糸(沸水収縮率4%、ヤング率80g/d)を
得た。この糸を通常の方法で織物幅に合わせた部分整経
して、グランド部の経糸とした。
【0021】75d/36fのポリエステルマルチフィ
ラメントをスピンドル仮撚方式で得た仮撚加工糸をグラ
ンド部の緯糸とし、ネーム部の再生セルロースフィラメ
ントとして150d/50f(沸水収縮率6%)の原着
ビスコースレーヨン(色;ゴールド)を用いて、朱子織
し、織ネーム生機を得た。この生機を100℃の温度で
ポリエステル糸を染色し、105℃でセットして、裁断
して織ネームを得た。得られた織りネームはソフトでネ
ーム部の字柄も鮮明な型くずれの無いものであり、折り
返しセット性もよいものであった。評価結果を表1に示
す。
【0022】
【実施例2】グランド部の経糸は実施例1と同様とし、
グランド部の緯糸に75d/36fのポリエステルマル
チフィラメント(沸水収縮率3%、ヤング率80g/
d)の先染め糸、ネーム部の再生セルロースフィラメン
トとして120d/40fのビスコースレーヨン原着糸
(色:ブルー、沸水収縮率5%)を用いて、朱子織り
し、織ネーム生機を得た。この生機を105℃でセット
して、裁断し織ネームを得た。得られた織りネームはソ
フトでネーム部の字柄も鮮明であり、折り返しセット性
もよいものであった。評価結果を表1に示す。
【0023】
【比較例1】1000m/分で捲取し、3.0倍で延伸
して得た 33d/12fのポリエステルマルチフィラ
メントに下撚としてS方向に700T/mの撚を掛け、
この撚糸を2本合わせて、Z方向に600T/mの上撚
を掛け66d/24fの諸撚双糸(沸水収縮率10%、
ヤング率110g/d)を得た。この諸撚双糸をグラン
ド部の経糸として使用した以外は、実施例1と同様にし
て織ネームを得た。得られた織りネームは着色性が低
く、折り返しセット性も悪かった。評価結果を表1に示
す。
【0024】
【比較例2】比較例1で得た生機を、130 ℃の温度
で染色をした。レーヨン原着糸のゴールドがシルバーに
変色する色飛び現象が発生した。
【0025】
【比較例2】6000m/分で紡糸捲取した66d/2
4fのポリエステルマルチフィラメント(沸水収縮率8
%、ヤング率85g/d)をグランド部の経糸にした以
外は実施例1と同様にして、製織、染色、セット、裁断
をして織りネームを得た。得られた織りネームは、着色
性は良かったが、折り返しセット性に劣り、かつ縫製性
が悪かった。評価結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の織ネームは、ソフトな風合いを
有し、文字や柄が鮮明で、耐久性があり、かつ折り目付
けが容易な、縫製工程で取り扱い易い織りネームであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グランド部とネーム部とからなる織ネーム
    において、上記グランド部の経糸が、7000m/分以
    上の紡糸速度で紡糸捲取りされ、かつ沸水収縮率が2〜
    5%、ヤング率が60〜100g/dのポリエルテルマ
    ルチフィラメントよりなり、上記ネーム部が再生セルロ
    ースフィラメンの原着糸または先染糸よりなることを特
    徴とする織ネーム。
JP5126999A 1993-05-28 1993-05-28 織ネーム Withdrawn JPH06341029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5126999A JPH06341029A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 織ネーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5126999A JPH06341029A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 織ネーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06341029A true JPH06341029A (ja) 1994-12-13

Family

ID=14949171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5126999A Withdrawn JPH06341029A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 織ネーム

Country Status (1)

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JP (1) JPH06341029A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030038197A (ko) * 2001-11-09 2003-05-16 여상도 주자직 기계를 이용한 극세직·평직라벨의 제조방법
US10486400B2 (en) 2013-05-14 2019-11-26 Asahi Kasei Fibers Corporation Abrasion-resistant fabric

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030038197A (ko) * 2001-11-09 2003-05-16 여상도 주자직 기계를 이용한 극세직·평직라벨의 제조방법
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Effective date: 20000801