JPH06340030A - 突き板化粧ボード及びその製造方法 - Google Patents
突き板化粧ボード及びその製造方法Info
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- JPH06340030A JPH06340030A JP15786893A JP15786893A JPH06340030A JP H06340030 A JPH06340030 A JP H06340030A JP 15786893 A JP15786893 A JP 15786893A JP 15786893 A JP15786893 A JP 15786893A JP H06340030 A JPH06340030 A JP H06340030A
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- Japan
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- board
- resin
- decorative board
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性，耐クラック性，耐水性等に優れた
突き板化粧ボード及びその製造方法を提供すること。 【構成】 パーティクルボード等の多孔性材料よりなる
基材層１と，その表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる
樹脂層２と，更にその表面に配置した突き板よりなるパ
ターン層３とからなる。これらの各層は，一体的に加熱
圧着されており，かつ上記突き板の導管の内部及び多孔
性材料の空孔内には上記熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。
突き板化粧ボード及びその製造方法を提供すること。 【構成】 パーティクルボード等の多孔性材料よりなる
基材層１と，その表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる
樹脂層２と，更にその表面に配置した突き板よりなるパ
ターン層３とからなる。これらの各層は，一体的に加熱
圧着されており，かつ上記突き板の導管の内部及び多孔
性材料の空孔内には上記熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，耐摩耗性，耐クラック
性，耐水性等に優れた突き板化粧ボード及びその製造方
法に関する。
性，耐水性等に優れた突き板化粧ボード及びその製造方
法に関する。
【０００２】
【従来技術】図４に示すごとく，従来，突き板化粧ボー
ド９は，木質系基材よりなる基材層９１の表面に，直接
に突き板よりなるパターン層９２，９２を，接着剤を介
して加熱圧着することにより製造されている。上記接着
剤としては，例えば酢酸ビニール系の接着剤が用いられ
ている。上記木質系木材としては，合板，パーティクル
ボードなどが用いられている。また，上記突き板化粧ボ
ードを製造するに当たっては，１〜８ｋｇ／ｃｍ2 のホ
ットプレス，或いはコールドプレスが用いられている。
ド９は，木質系基材よりなる基材層９１の表面に，直接
に突き板よりなるパターン層９２，９２を，接着剤を介
して加熱圧着することにより製造されている。上記接着
剤としては，例えば酢酸ビニール系の接着剤が用いられ
ている。上記木質系木材としては，合板，パーティクル
ボードなどが用いられている。また，上記突き板化粧ボ
ードを製造するに当たっては，１〜８ｋｇ／ｃｍ2 のホ
ットプレス，或いはコールドプレスが用いられている。
【０００３】
【解決しようとする課題】しかしながら，従来の突き板
化粧ボード９は，その表面の耐摩耗性が低く，長期間の
使用に耐え難い。また，直射日光の当たる場所で長時間
使用したり，高温の場所に置かれると，その表面にクラ
ックを生じ，耐クラック性が低い。また，従来の突き板
化粧ボードは，その表面に水が接すると，突き板よりな
るパターン層９２の内部，更には基材層９１の内部にま
で水分が浸透し，パターン層９２が基材層９１から剥離
したり，クラックを生じたりする。そのため耐水性が低
い。本発明はかかる従来の問題点に鑑み，耐摩耗性，耐
クラック性，耐水性等に優れた突き板化粧ボード及びそ
の製造方法を提供しようとするものである。
化粧ボード９は，その表面の耐摩耗性が低く，長期間の
使用に耐え難い。また，直射日光の当たる場所で長時間
使用したり，高温の場所に置かれると，その表面にクラ
ックを生じ，耐クラック性が低い。また，従来の突き板
化粧ボードは，その表面に水が接すると，突き板よりな
るパターン層９２の内部，更には基材層９１の内部にま
で水分が浸透し，パターン層９２が基材層９１から剥離
したり，クラックを生じたりする。そのため耐水性が低
い。本発明はかかる従来の問題点に鑑み，耐摩耗性，耐
クラック性，耐水性等に優れた突き板化粧ボード及びそ
の製造方法を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題の解決手段】本発明は，多孔性材料よりなる基材
層と，該基材層の表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる
樹脂層と，該樹脂層の表面に配置した突き板よりなるパ
ターン層とからなり，これらの各層は，一体的に加熱圧
着されており，かつ上記突き板の導管の内部及び多孔性
材料の空孔内には上記熱硬化性樹脂が含浸されているこ
とを特徴とする突き板化粧ボードにある。
層と，該基材層の表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる
樹脂層と，該樹脂層の表面に配置した突き板よりなるパ
ターン層とからなり，これらの各層は，一体的に加熱圧
着されており，かつ上記突き板の導管の内部及び多孔性
材料の空孔内には上記熱硬化性樹脂が含浸されているこ
とを特徴とする突き板化粧ボードにある。
【０００５】本発明において，上記基材層を構成する多
孔性材料としては，木板，合板，パーティクルボード，
中密度繊維板，ハードボード，珪酸カルシウム板，炭酸
カルシウム板などがある。これらは，上記熱硬化性樹脂
が含浸する，細孔を有している。次に，上記樹脂層を形
成する熱硬化性樹脂としては，フェノール樹脂，ジアリ
ルフタレート樹脂，メラミン樹脂などがある。
孔性材料としては，木板，合板，パーティクルボード，
中密度繊維板，ハードボード，珪酸カルシウム板，炭酸
カルシウム板などがある。これらは，上記熱硬化性樹脂
が含浸する，細孔を有している。次に，上記樹脂層を形
成する熱硬化性樹脂としては，フェノール樹脂，ジアリ
ルフタレート樹脂，メラミン樹脂などがある。
【０００６】上記パターン層を構成する突き板は，例え
ば蒸煮処理された原木をスライサーにより，「かんな削
り」するように，薄く突いた薄板の単板である。上記原
木としては，例えば桐，杉，チーク，ローズウッドなど
が用いられる。上記突き板の厚みは，０．２〜０．６ｍ
ｍのものを用いることが好ましい。
ば蒸煮処理された原木をスライサーにより，「かんな削
り」するように，薄く突いた薄板の単板である。上記原
木としては，例えば桐，杉，チーク，ローズウッドなど
が用いられる。上記突き板の厚みは，０．２〜０．６ｍ
ｍのものを用いることが好ましい。
【０００７】０．２ｍｍ未満では突き板によるパターン
層の特性が生かされず，一方，０．６ｍｍを越えると，
パターン層と樹脂層との接合が不充分となるおそれがあ
る。また，上記基材層とパターン層とは，その間に設け
た樹脂層によって一体的に加熱圧着されている。そし
て，樹脂層と接する基材層の多孔性材料の空孔内及び突
き板の導管の内部には，上記熱硬化性樹脂が含浸されて
いる。
層の特性が生かされず，一方，０．６ｍｍを越えると，
パターン層と樹脂層との接合が不充分となるおそれがあ
る。また，上記基材層とパターン層とは，その間に設け
た樹脂層によって一体的に加熱圧着されている。そし
て，樹脂層と接する基材層の多孔性材料の空孔内及び突
き板の導管の内部には，上記熱硬化性樹脂が含浸されて
いる。
【０００８】次に，上記突き板化粧ボードを製造する方
法としては，多孔性材料よりなる基材層の表面に熱硬化
性樹脂を含浸させた樹脂含浸紙を載置し，次に該樹脂含
浸紙の表面に突き板よりなるパターン層を載置し，その
後それらをホット・ホットプレスにより，加熱温度１０
０〜２３０℃，加圧力８〜６０ｋｇ／ｃｍ2 の条件下に
おいて加熱圧着することを特徴とする突き板化粧ボード
の製造方法がある。
法としては，多孔性材料よりなる基材層の表面に熱硬化
性樹脂を含浸させた樹脂含浸紙を載置し，次に該樹脂含
浸紙の表面に突き板よりなるパターン層を載置し，その
後それらをホット・ホットプレスにより，加熱温度１０
０〜２３０℃，加圧力８〜６０ｋｇ／ｃｍ2 の条件下に
おいて加熱圧着することを特徴とする突き板化粧ボード
の製造方法がある。
【０００９】上記製造方法において，樹脂含浸紙とは，
紙，不織布，布等に未硬化状態の上記熱硬化性樹脂を含
浸させたシート状物をいう。また，ホット・ホットプレ
スとは，上記の３層積層物を，プレス機により高温下に
加圧して，上記熱硬化性樹脂により全体を一体的に接着
し，未だ加熱圧着温度に近い状態にある成形体を，プレ
ス機より取り出す方法をいう。
紙，不織布，布等に未硬化状態の上記熱硬化性樹脂を含
浸させたシート状物をいう。また，ホット・ホットプレ
スとは，上記の３層積層物を，プレス機により高温下に
加圧して，上記熱硬化性樹脂により全体を一体的に接着
し，未だ加熱圧着温度に近い状態にある成形体を，プレ
ス機より取り出す方法をいう。
【００１０】また，上記ホット・ホットプレスは，加熱
温度１００〜２３０℃において行う必要がある。１００
℃未満では，温度が低く，熱硬化性樹脂が上記突き板の
導管の内部，多孔性材料の空孔内に十分に含浸されない
と共に熱硬化反応が不充分となる。一方，２３０℃を越
えると部分的にコゲを生じて色ムラが発生するという問
題がある。
温度１００〜２３０℃において行う必要がある。１００
℃未満では，温度が低く，熱硬化性樹脂が上記突き板の
導管の内部，多孔性材料の空孔内に十分に含浸されない
と共に熱硬化反応が不充分となる。一方，２３０℃を越
えると部分的にコゲを生じて色ムラが発生するという問
題がある。
【００１１】また，ホット・ホットプレスの加圧力は，
８〜６０ｋｇ／ｃｍ2 とすることが必要である。８ｋｇ
／ｃｍ2 未満では，圧力が低く，上記三層が一体的に，
充分に固着しない。一方，６０ｋｇ／ｃｍ2 を越える
と，プレス中に多孔性材料や，突き板が延伸したり，ヒ
ビ割れという問題を生ずる。なお，ホット・ホットプレ
スの時間は１０〜３００秒間とすることが好ましい。１
０秒未満では，上記の熱硬化反応，含浸が不充分となる
おそれがある。一方，３００秒を越えてもそれに見合う
効果はなく，また生産性も低下する。
８〜６０ｋｇ／ｃｍ2 とすることが必要である。８ｋｇ
／ｃｍ2 未満では，圧力が低く，上記三層が一体的に，
充分に固着しない。一方，６０ｋｇ／ｃｍ2 を越える
と，プレス中に多孔性材料や，突き板が延伸したり，ヒ
ビ割れという問題を生ずる。なお，ホット・ホットプレ
スの時間は１０〜３００秒間とすることが好ましい。１
０秒未満では，上記の熱硬化反応，含浸が不充分となる
おそれがある。一方，３００秒を越えてもそれに見合う
効果はなく，また生産性も低下する。
【００１２】
【作用及び効果】本発明の突き板化粧ボードは，最表面
のパターン層において，その突き板の導管内に熱硬化性
樹脂が含浸されている。そのため，パターン層は硬度が
高く，優れた耐摩耗性を有している。また，本発明の突
き板化粧ボードは，ホット・ホットプレスの間において
も，或いは直射日光下，高温下に長時間放置しても，そ
の表面にクラックを生じることがなく耐クラック性に優
れている。
のパターン層において，その突き板の導管内に熱硬化性
樹脂が含浸されている。そのため，パターン層は硬度が
高く，優れた耐摩耗性を有している。また，本発明の突
き板化粧ボードは，ホット・ホットプレスの間において
も，或いは直射日光下，高温下に長時間放置しても，そ
の表面にクラックを生じることがなく耐クラック性に優
れている。
【００１３】また，上記のごとく，最表面のパターン層
及び内部の基材層の空孔内にはそれぞれ熱硬化性樹脂が
含浸されているので，突き板化粧ボードの内部へ水分が
浸入するおそれがない。そのため，水分浸入によるパタ
ーン層の剥離，クラックの発生はなく，耐水性に優れて
いる。この耐水性は，突き板化粧ボードの表面に水を滴
下したり，噴射したりしたとき，その水が水玉状とな
り，撥水性を示すことからもその優秀性が分かる。
及び内部の基材層の空孔内にはそれぞれ熱硬化性樹脂が
含浸されているので，突き板化粧ボードの内部へ水分が
浸入するおそれがない。そのため，水分浸入によるパタ
ーン層の剥離，クラックの発生はなく，耐水性に優れて
いる。この耐水性は，突き板化粧ボードの表面に水を滴
下したり，噴射したりしたとき，その水が水玉状とな
り，撥水性を示すことからもその優秀性が分かる。
【００１４】また，本発明の突き板化粧ボードは，基材
層の上に樹脂層，パターン層を順次形成しているので，
耐衝撃性にも優れている。また，上記製造方法によれ
ば，上記のごとくき，優れた性質を有する突き板化粧ボ
ードを容易に製造することができる。以上のごとく，本
発明によれば，耐摩耗性，耐クラック性，耐水性に優れ
た突き板化粧ボード及びその製造方法を提供することが
できる。
層の上に樹脂層，パターン層を順次形成しているので，
耐衝撃性にも優れている。また，上記製造方法によれ
ば，上記のごとくき，優れた性質を有する突き板化粧ボ
ードを容易に製造することができる。以上のごとく，本
発明によれば，耐摩耗性，耐クラック性，耐水性に優れ
た突き板化粧ボード及びその製造方法を提供することが
できる。
【００１５】
実施例１ 次に，本発明の実施例にかかる突き板化粧ボードにつ
き，図１及び図２を用いて説明する。本例の突き板化粧
ボードは，図１に示すごとく，多孔性材料よりなる基材
層１と，その両表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる樹
脂層２と，該樹脂層２の表面に配置した突き板よりなる
パターン層３とよりなる。
き，図１及び図２を用いて説明する。本例の突き板化粧
ボードは，図１に示すごとく，多孔性材料よりなる基材
層１と，その両表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる樹
脂層２と，該樹脂層２の表面に配置した突き板よりなる
パターン層３とよりなる。
【００１６】そして，これらの合計５層は，一体的に加
熱圧着されており，上記突き板の導管の内部及び多孔性
材料の空孔内には，上記熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。図１には，熱硬化性樹脂の含浸部分をドット（点）
により示してある。同図より知られるごとく，熱硬化性
樹脂は，パターン層３の内部には殆ど全体に含浸してい
る。一方，熱硬化性樹脂は基材層１の比較的上層部分に
含浸している。
熱圧着されており，上記突き板の導管の内部及び多孔性
材料の空孔内には，上記熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。図１には，熱硬化性樹脂の含浸部分をドット（点）
により示してある。同図より知られるごとく，熱硬化性
樹脂は，パターン層３の内部には殆ど全体に含浸してい
る。一方，熱硬化性樹脂は基材層１の比較的上層部分に
含浸している。
【００１７】本例においては，上記基材層は，板厚み約
１８ｍｍのパーティクルボードを用いた。パターン層と
しては，厚み０．２ｍｍのナラ材よりなる突き板を用い
た。上記樹脂層としては，１４０ｇ／ｍ2 のクラフト紙
に熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂を含浸，乾燥させ
たものを用いた。
１８ｍｍのパーティクルボードを用いた。パターン層と
しては，厚み０．２ｍｍのナラ材よりなる突き板を用い
た。上記樹脂層としては，１４０ｇ／ｍ2 のクラフト紙
に熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂を含浸，乾燥させ
たものを用いた。
【００１８】次に，上記突き板化粧ボードについて，耐
摩耗性，耐クラック性，耐水性，耐衝撃性を測定した。
また，比較例として，前記従来例（図４）に示した突き
板化粧ボードについても同様の測定を行った。この比較
例の突き板化粧ボードは，熱硬化性樹脂の樹脂層を用い
ず，酢酸ビニル接着剤を用い，コールドプレスにより上
記と同様の基材層１とパターン層３とを接着したもので
ある。その結果を表１に示す。
摩耗性，耐クラック性，耐水性，耐衝撃性を測定した。
また，比較例として，前記従来例（図４）に示した突き
板化粧ボードについても同様の測定を行った。この比較
例の突き板化粧ボードは，熱硬化性樹脂の樹脂層を用い
ず，酢酸ビニル接着剤を用い，コールドプレスにより上
記と同様の基材層１とパターン層３とを接着したもので
ある。その結果を表１に示す。
【００１９】
【表１】
【００２０】各性質の測定法は次のようである。 耐摩耗性・・・ＪＩＳ−Ｋ−６９０２に基づくテーパー
型アブレザー試験機による。
型アブレザー試験機による。
【００２１】耐クラック性・・・試験片は図２に示すご
とく，タテＡを１５ｃｍ，ヨコＢを３０ｃｍの寸法とす
る。 そして，この試験片５には，幅１ｍｍ，長さが１０ｍｍ
の切り込み５１を入れた。切り込み５１は，５０ｍｍ間
隔に，５本づつ，タテＡ，ヨコＢの両辺に設ける。次
に，上記試験片５を，５０℃で湿度９８％ＲＨ，２０℃
で湿度５０％ＲＨ，−２０℃の各条件下において，各々
３時間づつ１０サイクル繰り返して放置する。
とく，タテＡを１５ｃｍ，ヨコＢを３０ｃｍの寸法とす
る。 そして，この試験片５には，幅１ｍｍ，長さが１０ｍｍ
の切り込み５１を入れた。切り込み５１は，５０ｍｍ間
隔に，５本づつ，タテＡ，ヨコＢの両辺に設ける。次
に，上記試験片５を，５０℃で湿度９８％ＲＨ，２０℃
で湿度５０％ＲＨ，−２０℃の各条件下において，各々
３時間づつ１０サイクル繰り返して放置する。
【００２２】かかる熱寒繰り返し試験後に生じた試験片
５におけるクラック発生状況を測定し，耐クラック性を
判断する。その判断基準は，上記切り込み５１におい
て，図２に示すごとく，クラック５３が発生したか否か
を測定し，その非発生率（％）が高いものを「良」とし
た。
５におけるクラック発生状況を測定し，耐クラック性を
判断する。その判断基準は，上記切り込み５１におい
て，図２に示すごとく，クラック５３が発生したか否か
を測定し，その非発生率（％）が高いものを「良」とし
た。
【００２３】耐水性・・・試験片の上に水滴を落とし，
水滴が浸み込むか否かを目視観察した。 耐衝撃性・・・ＪＩＳ−Ａ−５９０９の試験法による。 表１より知られるごとく，本発明の実施例にかかる突き
板化粧ボードは，優れた耐摩耗性，耐クラック性，耐水
性及び耐衝撃性を有することが分かる。
水滴が浸み込むか否かを目視観察した。 耐衝撃性・・・ＪＩＳ−Ａ−５９０９の試験法による。 表１より知られるごとく，本発明の実施例にかかる突き
板化粧ボードは，優れた耐摩耗性，耐クラック性，耐水
性及び耐衝撃性を有することが分かる。
【００２４】実施例２ 突き板化粧ボードの製造方法について，図３を用いて説
明する。本例は，多段平板プレスによるホット・ホット
プレスを用いて，実施例１に示した両面化粧タイプの突
き板化粧ボードを製造するものである。
明する。本例は，多段平板プレスによるホット・ホット
プレスを用いて，実施例１に示した両面化粧タイプの突
き板化粧ボードを製造するものである。
【００２５】まず，熱盤４３上にステンレス製の当板４
１を載置する。次に，該当板４１上に突き板３０とフェ
ノール樹脂含浸クラフト紙２０を載置する。更にその上
にパーティクルボード１０を載置する。次に，該パーテ
ィクルボード１０の上にはフェノール樹脂含浸クラフト
紙２０と突き板３０を載置する。そして，該突き板３０
の上にステンレス製の当板４１を載置する。これらを便
宜上，以下積層セット物という。
１を載置する。次に，該当板４１上に突き板３０とフェ
ノール樹脂含浸クラフト紙２０を載置する。更にその上
にパーティクルボード１０を載置する。次に，該パーテ
ィクルボード１０の上にはフェノール樹脂含浸クラフト
紙２０と突き板３０を載置する。そして，該突き板３０
の上にステンレス製の当板４１を載置する。これらを便
宜上，以下積層セット物という。
【００２６】次に，上記積層セット物の上に熱盤４５を
置き，下部と上部の上記熱盤４３，４５により上記積層
セット物を挟着する。これらの積層セット物は，下記の
加熱加圧の硬化条件により，ホット・ホットプレスによ
り一体的に圧着する。
置き，下部と上部の上記熱盤４３，４５により上記積層
セット物を挟着する。これらの積層セット物は，下記の
加熱加圧の硬化条件により，ホット・ホットプレスによ
り一体的に圧着する。
【００２７】即ち，加熱温度は１６０±５℃，圧力は１
５±３ｋｇ／ｃｍ2 ，加熱加圧時間は５５〜６０秒間で
ある。加熱加圧後，上記積層セット物を取り出し，上下
の当て板４１を取り去る。これにより，実施例１に示し
た優れた，突き板化粧ボードを得た。なお，上記突き板
３０は厚さ０．２ｍｍの薄突き板を用いた。フェノール
樹脂の含浸クラフト紙２０は１４０ｇ／ｍ2 のクラフト
紙にフェノール樹脂を含浸乾燥したものを用いた。パー
ティクルボード１０は，板厚１８ｍｍのものを用いた。
５±３ｋｇ／ｃｍ2 ，加熱加圧時間は５５〜６０秒間で
ある。加熱加圧後，上記積層セット物を取り出し，上下
の当て板４１を取り去る。これにより，実施例１に示し
た優れた，突き板化粧ボードを得た。なお，上記突き板
３０は厚さ０．２ｍｍの薄突き板を用いた。フェノール
樹脂の含浸クラフト紙２０は１４０ｇ／ｍ2 のクラフト
紙にフェノール樹脂を含浸乾燥したものを用いた。パー
ティクルボード１０は，板厚１８ｍｍのものを用いた。
【図１】実施例１にかかる突き板化粧ボードの断面図。
【図２】実施例１における耐クラック性試験の説明図。
【図３】実施例２における，製造方法の説明図。
【図４】従来の突き板化粧ボードの断面図。
１．．．基材層， １０．．．パーティクルボード， ２．．．樹脂層， ２０．．．フェノール樹脂含浸クラフト紙， ３．．．パターン層， ３０．．．突き板， ４１．．．当板， ４３，４５．．．熱盤， ５．．．試験片，
Claims (4)
- 【請求項１】 多孔性材料よりなる基材層と，該基材層
の表面に配置した熱硬化性樹脂よりなる樹脂層と，該樹
脂層の表面に配置した突き板よりなるパターン層とから
なり，これらの各層は，一体的に加熱圧着されており，
かつ上記突き板の導管の内部及び多孔性材料の空孔内に
は上記熱硬化性樹脂が含浸されていることを特徴とする
突き板化粧ボード。 - 【請求項２】 請求項１において，上記多孔性材料は，
木板，合板，パーティクルボード，中密度繊維板，ハー
ドボード，珪酸カルシウム板，炭酸カルシウム板のいず
れかであることを特徴とする突き板化粧ボード。 - 【請求項３】 多孔性材料よりなる基材層の表面に熱硬
化性樹脂を含浸させた樹脂含浸紙を載置し，次に該樹脂
含浸紙の表面に突き板よりなるパターン層を載置し，そ
の後それらをホット・ホットプレスにより，加熱温度１
００〜２３０℃，加圧力８〜６０ｋｇ／ｃｍ2 の条件下
において加熱圧着することを特徴とする突き板化粧ボー
ドの製造方法。 - 【請求項４】 請求項３において，上記ホット・ホット
プレスは，１０〜３００秒間行うことを特徴とする突き
板化粧ボードの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15786893A JPH06340030A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 突き板化粧ボード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15786893A JPH06340030A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 突き板化粧ボード及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06340030A true JPH06340030A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15659165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15786893A Pending JPH06340030A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 突き板化粧ボード及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06340030A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077726A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材 |
| JP2007077763A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材 |
| JP2009262577A (ja) * | 2009-07-24 | 2009-11-12 | Nia Chiou Yiu Industrial Co Ltd | 防水可能な木板材 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS4840820A (ja) * | 1971-09-23 | 1973-06-15 | ||
| JPS55111257A (en) * | 1979-02-21 | 1980-08-27 | Dantani Plywood Co | Simple preparation of smoothly planed board to which synthetic resin is impregnated |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP15786893A patent/JPH06340030A/ja active Pending
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