JPH06339893A - 粘着シート用カッタ - Google Patents
粘着シート用カッタInfo
- Publication number
- JPH06339893A JPH06339893A JP12972493A JP12972493A JPH06339893A JP H06339893 A JPH06339893 A JP H06339893A JP 12972493 A JP12972493 A JP 12972493A JP 12972493 A JP12972493 A JP 12972493A JP H06339893 A JPH06339893 A JP H06339893A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridgeline
- adhesive sheet
- sensitive adhesive
- rotary
- fixed blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粘着シートＳＨを切断するとき、切断性能が
早期に劣化することを防止する。 【構成】 固定刃１と回転刃２とを組み合わせ、固定刃
１の裏面側に凹部１ｃを形成する。粘着シートＳＨの切
断端面から浸出する感圧性接着剤は、凹部１ｃ内に堆積
して固まりＢを形成するから、回転刃２の稜線２ａの切
れ味を劣化させることがない。
早期に劣化することを防止する。 【構成】 固定刃１と回転刃２とを組み合わせ、固定刃
１の裏面側に凹部１ｃを形成する。粘着シートＳＨの切
断端面から浸出する感圧性接着剤は、凹部１ｃ内に堆積
して固まりＢを形成するから、回転刃２の稜線２ａの切
れ味を劣化させることがない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、各種のラベルやシー
ルとして使用する粘着シートを定寸に切断するための粘
着シート用カッタに関する。
ルとして使用する粘着シートを定寸に切断するための粘
着シート用カッタに関する。
【０００２】
【従来の技術】平板状の固定刃１と、固定刃１の長手方
向の稜線１ａに対し、接触しながら回転する回転刃２と
を組み合わせてなる粘着シート用カッタが知られている
（図５）。
向の稜線１ａに対し、接触しながら回転する回転刃２と
を組み合わせてなる粘着シート用カッタが知られている
（図５）。
【０００３】固定刃１は、軸１ｂを介して揺動自在に支
持されており、図示しないばねを介し、軸１ｂのまわり
に、回転刃２に向けて軽く付勢されている（同図の矢印
Ｋ1方向）。また、回転刃２は、回転軸３ａを有するホ
ルダ３に装着されており、回転軸３ａを介してホルダ３
を同図の矢印Ｋ2 方向に回転させるとき、回転刃２の回
転方向前方側の長手方向の稜線２ａは、固定刃１の稜線
１ａに対し、斜交して交錯する。すなわち、稜線１ａ、
２ａの交錯点は、固定刃１、回転刃２の長手方向に対
し、両者の一端側から他端側に移動するから（図５にお
いて紙面に垂直方向）、固定刃１、回転刃２は、両者の
間に挿入する粘着シートＳＨを直線状に切断することが
できる。
持されており、図示しないばねを介し、軸１ｂのまわり
に、回転刃２に向けて軽く付勢されている（同図の矢印
Ｋ1方向）。また、回転刃２は、回転軸３ａを有するホ
ルダ３に装着されており、回転軸３ａを介してホルダ３
を同図の矢印Ｋ2 方向に回転させるとき、回転刃２の回
転方向前方側の長手方向の稜線２ａは、固定刃１の稜線
１ａに対し、斜交して交錯する。すなわち、稜線１ａ、
２ａの交錯点は、固定刃１、回転刃２の長手方向に対
し、両者の一端側から他端側に移動するから（図５にお
いて紙面に垂直方向）、固定刃１、回転刃２は、両者の
間に挿入する粘着シートＳＨを直線状に切断することが
できる。
【０００４】なお、粘着シートＳＨは、表紙ＳＨ1 の下
面に感圧性接着剤ＳＨ2 を塗布した上、保護用の剥離紙
ＳＨ3 を貼着してなり、表紙ＳＨ1 側を上にして供給す
るものとする。また、固定刃１は、たとえば、軸３ａに
固定する図示しない円形のストッパにより、稜線１ａが
回転刃２の稜線２ａの回転軌跡に接するように位置決め
されている。なお、回転刃２は、同図の矢印Ｋ2 方向に
回転させるに代えて、稜線２ａが稜線１ａの上下に往復
移動するように、軸３ａを所定の角度だけ正逆に回転さ
せてもよい。
面に感圧性接着剤ＳＨ2 を塗布した上、保護用の剥離紙
ＳＨ3 を貼着してなり、表紙ＳＨ1 側を上にして供給す
るものとする。また、固定刃１は、たとえば、軸３ａに
固定する図示しない円形のストッパにより、稜線１ａが
回転刃２の稜線２ａの回転軌跡に接するように位置決め
されている。なお、回転刃２は、同図の矢印Ｋ2 方向に
回転させるに代えて、稜線２ａが稜線１ａの上下に往復
移動するように、軸３ａを所定の角度だけ正逆に回転さ
せてもよい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、切断動作を繰り返すことにより、固定刃１の裏
面側の稜線１ａの上部に感圧性接着剤の固まりＡが付着
形成され、カッタとしての切断性能が早期に劣化するこ
とがあるという問題があった。すなわち、回転刃２を回
転して粘着シートＳＨを切断すると、その切断端面から
微量の感圧性接着剤ＳＨ2 が浸出し、回転刃２の回転に
伴い、それが固定刃１の裏面側にこすり上げられて付着
し、徐々に堆積する結果、回転刃２の稜線２ａに多量の
感圧性接着剤が付着し、その切れ味を阻害してしまうか
らである。
ときは、切断動作を繰り返すことにより、固定刃１の裏
面側の稜線１ａの上部に感圧性接着剤の固まりＡが付着
形成され、カッタとしての切断性能が早期に劣化するこ
とがあるという問題があった。すなわち、回転刃２を回
転して粘着シートＳＨを切断すると、その切断端面から
微量の感圧性接着剤ＳＨ2 が浸出し、回転刃２の回転に
伴い、それが固定刃１の裏面側にこすり上げられて付着
し、徐々に堆積する結果、回転刃２の稜線２ａに多量の
感圧性接着剤が付着し、その切れ味を阻害してしまうか
らである。
【０００６】なお、かかる劣化現象は、粘着シートＳＨ
に使用されている感圧性接着剤ＳＨ2 の種類、性状によ
って程度の差があるが、ある種の粘着シートの場合、約
３００回の切断により、カッタとしての切断性能が著る
しく低下した。また、このとき、固定刃１の裏面側を清
掃し、堆積している感圧性接着剤の固まりＡを除去すれ
ば、切断性能を回復させることができる。しかし、劣化
があまりに早期であると、清掃作業が煩雑に過ぎるとい
う問題がある。
に使用されている感圧性接着剤ＳＨ2 の種類、性状によ
って程度の差があるが、ある種の粘着シートの場合、約
３００回の切断により、カッタとしての切断性能が著る
しく低下した。また、このとき、固定刃１の裏面側を清
掃し、堆積している感圧性接着剤の固まりＡを除去すれ
ば、切断性能を回復させることができる。しかし、劣化
があまりに早期であると、清掃作業が煩雑に過ぎるとい
う問題がある。
【０００７】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、固定刃の裏面側に凹部を形成すること
によって、切断性能が早期に劣化することを有効に防止
することができる粘着シート用カッタを提供することに
ある。
術の問題に鑑み、固定刃の裏面側に凹部を形成すること
によって、切断性能が早期に劣化することを有効に防止
することができる粘着シート用カッタを提供することに
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、平板状の固定刃と、固定刃の長
手方向の稜線に対し、長手方向の稜線が斜交して交錯す
る回転刃とを備え、固定刃は、固定刃の稜線と平行な凹
部を裏面側に形成することをその要旨とする。
めのこの発明の構成は、平板状の固定刃と、固定刃の長
手方向の稜線に対し、長手方向の稜線が斜交して交錯す
る回転刃とを備え、固定刃は、固定刃の稜線と平行な凹
部を裏面側に形成することをその要旨とする。
【０００９】なお、凹部は、稜線に近い側が深い非対称
断面に形成することができる。
断面に形成することができる。
【００１０】
【作用】かかる発明の構成によるときは、固定刃は、裏
面側に凹部を形成するから、粘着シートを切断する際
に、粘着シートから感圧性接着剤が浸出したとしても、
浸出した感圧性接着剤は、凹部内に堆積されて回転刃の
稜線に接触することがなく、したがって、回転刃は、そ
の切れ味が早期に劣化するおそれがない。
面側に凹部を形成するから、粘着シートを切断する際
に、粘着シートから感圧性接着剤が浸出したとしても、
浸出した感圧性接着剤は、凹部内に堆積されて回転刃の
稜線に接触することがなく、したがって、回転刃は、そ
の切れ味が早期に劣化するおそれがない。
【００１１】なお、凹部を非対称断面に形成するとき
は、凹部は、稜線に近い側の深い部分に感圧性接着剤を
多く堆積させることができるから、切断性能の劣化を一
層効果的に防止することができる。
は、凹部は、稜線に近い側の深い部分に感圧性接着剤を
多く堆積させることができるから、切断性能の劣化を一
層効果的に防止することができる。
【００１２】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【００１３】粘着シート用カッタは、固定刃１と、回転
刃２とを組み合わせてなり（図１）、粘着シートＳＨを
切断することができる。
刃２とを組み合わせてなり（図１）、粘着シートＳＨを
切断することができる。
【００１４】粘着シートＳＨは、表面に適宜な印刷また
は表示などを有する表紙ＳＨ1 と、表紙ＳＨ1 の裏面側
の感圧性接着剤ＳＨ2 と、感圧性接着剤ＳＨ2 を保護す
る剥離紙ＳＨ3 とからなっている（図２）。なお、粘着
シートＳＨは、表紙ＳＨ1 側を上にして、固定刃１と回
転刃２との間に供給するものとする（図２の矢印Ｋs方
向）。
は表示などを有する表紙ＳＨ1 と、表紙ＳＨ1 の裏面側
の感圧性接着剤ＳＨ2 と、感圧性接着剤ＳＨ2 を保護す
る剥離紙ＳＨ3 とからなっている（図２）。なお、粘着
シートＳＨは、表紙ＳＨ1 側を上にして、固定刃１と回
転刃２との間に供給するものとする（図２の矢印Ｋs方
向）。
【００１５】固定刃１は、全体として平板状に形成され
ており（図１、図２）、上端部の軸１ｂ、１ｂを介し、
揺動自在に支持されている。なお、固定刃１は、図示し
ないばねを介し、軸１ｂ、１ｂのまわりに、図１の矢印
Ｋ1 方向に軽く付勢されている。
ており（図１、図２）、上端部の軸１ｂ、１ｂを介し、
揺動自在に支持されている。なお、固定刃１は、図示し
ないばねを介し、軸１ｂ、１ｂのまわりに、図１の矢印
Ｋ1 方向に軽く付勢されている。
【００１６】固定刃１の裏面側には、長手方向に凹部１
ｃが形成されている。凹部１ｃは、回転刃２側の長手方
向の稜線１ａに接近して、稜線１ａに平行に形成されて
おり、稜線１ａ側が深い直角三角形断面になっている。
ｃが形成されている。凹部１ｃは、回転刃２側の長手方
向の稜線１ａに接近して、稜線１ａに平行に形成されて
おり、稜線１ａ側が深い直角三角形断面になっている。
【００１７】回転刃２は、軸３ａを有するホルダ３の外
表面に取り付けられている。ホルダ３は、円柱形部材の
約半分をほぼ山形に切除してなる変形断面の部材であっ
て、回転刃２は、ホルダ３の円周上に、ほぼ軸３ａ方向
に付設されている。また、軸３ａの一端には、長孔４ａ
を有するレバー４が突設され、長孔４ａには、ピン５が
係合されている。ただし、ピン５は、モータ５ａの軸端
に固定するブラケット５ｂの先端部に立設されている。
表面に取り付けられている。ホルダ３は、円柱形部材の
約半分をほぼ山形に切除してなる変形断面の部材であっ
て、回転刃２は、ホルダ３の円周上に、ほぼ軸３ａ方向
に付設されている。また、軸３ａの一端には、長孔４ａ
を有するレバー４が突設され、長孔４ａには、ピン５が
係合されている。ただし、ピン５は、モータ５ａの軸端
に固定するブラケット５ｂの先端部に立設されている。
【００１８】なお、固定刃１、回転刃２、モータ５ａを
含むすべての構成部材は、粘着シートＳＨの先端部を排
出するための排出口Ｃa を有するケースＣに収納されて
いる。
含むすべての構成部材は、粘着シートＳＨの先端部を排
出するための排出口Ｃa を有するケースＣに収納されて
いる。
【００１９】いま、モータ５ａを一方向に回転すると、
ブラケット５ｂ、ピン５を介し、レバー４が左右に揺動
するから、回転刃２は、軸３ａ、ホルダ３を介し、待機
位置（図１の実線）と切断位置（同図の二点鎖線）との
間を上下に回転移動することができる。
ブラケット５ｂ、ピン５を介し、レバー４が左右に揺動
するから、回転刃２は、軸３ａ、ホルダ３を介し、待機
位置（図１の実線）と切断位置（同図の二点鎖線）との
間を上下に回転移動することができる。
【００２０】なお、このとき、固定刃１は、たとえば、
軸３ａに固定する図示しない円形のストッパにより、回
転刃２側の稜線１ａが回転刃２の上側の稜線２ａの回転
軌跡に接するように位置決めされているものとすれば、
回転刃２の稜線２ａは、固定刃１の稜線１ａに対し、斜
交して交錯することができる（図３）。ただし、同図に
おいて、実線、二点鎖線によって示す稜線２ａは、それ
ぞれ、回転刃２が待機位置、切断位置にあるときの稜線
２ａの位置を示し、一点鎖線は、その中間位置にある稜
線２ａの位置を示す。また、回転刃２は、軸３ａに対
し、小さな角度θだけ捻じるようにして、ホルダ３に取
り付けられているものとする。
軸３ａに固定する図示しない円形のストッパにより、回
転刃２側の稜線１ａが回転刃２の上側の稜線２ａの回転
軌跡に接するように位置決めされているものとすれば、
回転刃２の稜線２ａは、固定刃１の稜線１ａに対し、斜
交して交錯することができる（図３）。ただし、同図に
おいて、実線、二点鎖線によって示す稜線２ａは、それ
ぞれ、回転刃２が待機位置、切断位置にあるときの稜線
２ａの位置を示し、一点鎖線は、その中間位置にある稜
線２ａの位置を示す。また、回転刃２は、軸３ａに対
し、小さな角度θだけ捻じるようにして、ホルダ３に取
り付けられているものとする。
【００２１】なお、可動刃２が図２の矢印Ｋ2 方向に回
転移動するとき、稜線１ａ、２ａの交錯点Ｘは、固定刃
１、回転刃２の長手方向の一端側から他端側に進行する
（図３の矢印Ｋx 方向）。すなわち、回転刃２は、ホル
ダ３を介して図２の矢印Ｋ2方向に回転し、稜線２ａが
固定刃１の稜線１ａを越えて待機位置から切断位置に移
動することにより、固定刃１との間に供給される粘着シ
ートＳＨを直線状に切断することができる。
転移動するとき、稜線１ａ、２ａの交錯点Ｘは、固定刃
１、回転刃２の長手方向の一端側から他端側に進行する
（図３の矢印Ｋx 方向）。すなわち、回転刃２は、ホル
ダ３を介して図２の矢印Ｋ2方向に回転し、稜線２ａが
固定刃１の稜線１ａを越えて待機位置から切断位置に移
動することにより、固定刃１との間に供給される粘着シ
ートＳＨを直線状に切断することができる。
【００２２】そこで、まず、回転刃２を待機位置にお
き、図示しない送り機構を介して粘着シートＳＨを所定
量だけ供給すると（図２の矢印Ｋs 方向）、粘着シート
ＳＨの先端部は、固定刃１と回転刃２との間を通り、ケ
ースＣの排出口Ｃa を介して外部に突出する。そこで、
モータ５ａを起動し、回転刃２を切断位置に駆動すれ
ば、粘着シートＳＨは定寸に切断され、切断された先端
は、排出口Ｃa から取り出すことができる。なお、回転
刃２は、モータ５ａを引き続き運転することにより、待
機位置に復帰して停止させ、次の切断に備えればよい。
また、ホルダ３は、円柱形部材の約半分をほぼ山形に切
り欠いた形状となっているから、粘着シートＳＨの先端
部を排出口Ｃa を介して外部に突出させる際に、粘着シ
ートＳＨと干渉するおそれがない。
き、図示しない送り機構を介して粘着シートＳＨを所定
量だけ供給すると（図２の矢印Ｋs 方向）、粘着シート
ＳＨの先端部は、固定刃１と回転刃２との間を通り、ケ
ースＣの排出口Ｃa を介して外部に突出する。そこで、
モータ５ａを起動し、回転刃２を切断位置に駆動すれ
ば、粘着シートＳＨは定寸に切断され、切断された先端
は、排出口Ｃa から取り出すことができる。なお、回転
刃２は、モータ５ａを引き続き運転することにより、待
機位置に復帰して停止させ、次の切断に備えればよい。
また、ホルダ３は、円柱形部材の約半分をほぼ山形に切
り欠いた形状となっているから、粘着シートＳＨの先端
部を排出口Ｃa を介して外部に突出させる際に、粘着シ
ートＳＨと干渉するおそれがない。
【００２３】このようにして、粘着シートＳＨを切断す
ると、粘着シートＳＨの切断端面から、僅かの感圧性接
着剤ＳＨ2 が浸出する。しかしながら、浸出する感圧性
接着剤ＳＨ2 は、回転刃２が待機位置から切断位置に移
動する都度、固定刃１の裏面側に沿ってこすり上げら
れ、固定刃１の凹部１ｃに入り込む。すなわち、浸出し
た感圧性接着剤ＳＨ2 は、凹部１ｃ内に堆積して固まり
Ｂを形成するから、回転刃２の稜線２ａに対して多量に
付着することがなく、稜線２ａの切れ味を劣化させるお
それがない。ちなみに、図１の固定刃１によれば、粘着
シートＳＨを３０００回以上切断しても、カッタとして
の切断性能の劣化は殆ど認められなかった。ただし、こ
のときの粘着シートＳＨは、図５の従来例において、約
３００回の切断により顕著な切断性能劣化を生じたもの
と同種のものを使用した。
ると、粘着シートＳＨの切断端面から、僅かの感圧性接
着剤ＳＨ2 が浸出する。しかしながら、浸出する感圧性
接着剤ＳＨ2 は、回転刃２が待機位置から切断位置に移
動する都度、固定刃１の裏面側に沿ってこすり上げら
れ、固定刃１の凹部１ｃに入り込む。すなわち、浸出し
た感圧性接着剤ＳＨ2 は、凹部１ｃ内に堆積して固まり
Ｂを形成するから、回転刃２の稜線２ａに対して多量に
付着することがなく、稜線２ａの切れ味を劣化させるお
それがない。ちなみに、図１の固定刃１によれば、粘着
シートＳＨを３０００回以上切断しても、カッタとして
の切断性能の劣化は殆ど認められなかった。ただし、こ
のときの粘着シートＳＨは、図５の従来例において、約
３００回の切断により顕著な切断性能劣化を生じたもの
と同種のものを使用した。
【００２４】以上の説明において、固定刃１に形成する
凹部１ｃは、粘着シートＳＨを切断する都度、切断端面
から浸出する感圧性接着剤ＳＨ2 を円滑に堆積させるこ
とができればよく、その断面形状は、任意に変更するこ
とができる（図４（Ａ）、（Ｂ））。ただし、凹部１ｃ
は、感圧性接着剤ＳＨ2 が入り込み易く、凹部１ｃ内に
形成される固まりＢを除去し易いように、底部の角が円
弧状に湾曲し、稜線１ａに近い側が最も深い非対称断面
に形成することが好ましい（同図（Ｂ））。
凹部１ｃは、粘着シートＳＨを切断する都度、切断端面
から浸出する感圧性接着剤ＳＨ2 を円滑に堆積させるこ
とができればよく、その断面形状は、任意に変更するこ
とができる（図４（Ａ）、（Ｂ））。ただし、凹部１ｃ
は、感圧性接着剤ＳＨ2 が入り込み易く、凹部１ｃ内に
形成される固まりＢを除去し易いように、底部の角が円
弧状に湾曲し、稜線１ａに近い側が最も深い非対称断面
に形成することが好ましい（同図（Ｂ））。
【００２５】また、凹部１ｃは、一般に、稜線１ａの直
上位置に、稜線１ａに平行に、固定刃１の全長に亘って
形成すれば足りる。
上位置に、稜線１ａに平行に、固定刃１の全長に亘って
形成すれば足りる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、固定刃の裏面側に凹部を形成することによって、粘
着シートの切断端面から浸出する感圧性接着剤は、切断
の都度、回転刃によってこすり上げられて凹部に入り込
み、凹部内に堆積するから、感圧性接着剤が回転刃の稜
線に多量に付着することにより、全体の切断性能が早期
に劣化してしまうことを有効に防止することができると
いう優れた効果がある。
ば、固定刃の裏面側に凹部を形成することによって、粘
着シートの切断端面から浸出する感圧性接着剤は、切断
の都度、回転刃によってこすり上げられて凹部に入り込
み、凹部内に堆積するから、感圧性接着剤が回転刃の稜
線に多量に付着することにより、全体の切断性能が早期
に劣化してしまうことを有効に防止することができると
いう優れた効果がある。
【図１】 全体構成説明図
【図２】 使用状態斜視説明図
【図３】 動作説明図
【図４】 他の実施例を示す要部拡大図
【図５】 従来例を示す図１相当図
ＳＨ…粘着シート １…固定刃 １ａ…稜線 １ｃ…凹部 ２…回転刃 ２ａ…稜線
Claims (2)
- 【請求項１】 平板状の固定刃と、該固定刃の長手方向
の稜線に対し、長手方向の稜線が斜交して交錯する回転
刃とを備えてなり、前記固定刃は、該固定刃の稜線と平
行な凹部を裏面側に形成することを特徴とする粘着シー
ト用カッタ。 - 【請求項２】 前記凹部は、前記稜線に近い側が深い非
対称断面に形成することを特徴とする請求項１記載の粘
着シート用カッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12972493A JPH06339893A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 粘着シート用カッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12972493A JPH06339893A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 粘着シート用カッタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06339893A true JPH06339893A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15016635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12972493A Pending JPH06339893A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 粘着シート用カッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06339893A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013103287A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Brother Industries Ltd | ロータリーカッタ機構 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12972493A patent/JPH06339893A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013103287A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Brother Industries Ltd | ロータリーカッタ機構 |
| US9533425B2 (en) | 2011-11-11 | 2017-01-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Rotary cutter mechanism |
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