JPH06339238A - 永久磁石形モータ - Google Patents

永久磁石形モータ

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JPH06339238A
JPH06339238A JP5124129A JP12412993A JPH06339238A JP H06339238 A JPH06339238 A JP H06339238A JP 5124129 A JP5124129 A JP 5124129A JP 12412993 A JP12412993 A JP 12412993A JP H06339238 A JPH06339238 A JP H06339238A
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JP
Japan
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permanent magnet
rotor
stator
magnetic
magnetic flux
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Pending
Application number
JP5124129A
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English (en)
Inventor
Shigeya Tanimoto
茂也 谷本
Mayumi So
まゆみ 楚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Priority to TW83104487A priority patent/TW234791B/zh
Priority to US08/249,026 priority patent/US5510662A/en
Publication of JPH06339238A publication Critical patent/JPH06339238A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久磁石形モータにおいて、固定子と回転子
との間の空隙中の磁束密度分布を極力高調波成分の少な
いものにできて、コギングトルクの低減を図り、ひいて
は振動や騒音を少なくする。 【構成】 回転子24に組み込まれる各永久磁石28を
断面が弧状となるように形成すると共に、これら各永久
磁石28を回転子鉄心26に凸部28a側が内側を向く
ように配置する。また、永久磁石28はこれの各部の磁
束Bが一点に集中するように着磁し、その永久磁石28
の磁気中心Cから永久磁石28の平均弧状線Dまでの距
離Lと、永久磁石28の平均半径Rとの関係を、0.4
×R≦L≦0.9×Rとなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子鉄心の内部に複
数個の永久磁石を組み込んで構成される回転子を備えた
永久磁石形モータに関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石形モータにおいては、最近、高
トルク化及び高効率化を図ったものとして、図5に示す
構成のモータが開発されている。このものは次のような
構成となっている。
【0003】すなわち、固定子1は、環状をなす固定子
鉄心2に形成された12個のスロット3に、U相の固定
子巻線1U,2U、及びV相の固定子巻線1V,2V、
並びにW相の固定子巻線1W,2Wを挿入配置して構成
されている。固定子鉄心2の内周部には、各スロット3
に対応して開口部3aが形成されている。
【0004】これに対し、回転子4は、図6にも示すよ
うに、回転軸5に回転子鉄心6を嵌合固着し、この回転
子鉄心6に形成された収納部7に、断面が円弧状をなす
4個の永久磁石8を軸方向から挿入して組み込むことに
よって構成されていて、固定子1の内部に固定子鉄心2
の内周部と所定の空隙9を存する状態で回転可能に配設
されている。各永久磁石8は、凸部8a側が外側(空隙
9側)を向くように配置されており、また、4個の永久
磁石8は、図5及び図6においてN極とS極とが交互に
なるように着磁されている。
【0005】図7及び図8は永久磁石の磁気異方性(磁
気の配列方向)を示したものである。このうち図7は回
転子4の中心Aと永久磁石8の各部の磁束Bの中心(磁
気中心)とが同一となる周知のラジアル異方性のものを
示し、図8は永久磁石8の磁気中心が無限遠である磁極
軸方向異方性のものを示しており、これらの異方性は用
途などに応じて選択されて使用される。
【0006】一方、図9はモータ駆動用として用いられ
る、いわゆるインバータ電源が示されている。この図9
において、直流電源10にはスイッチング主回路11が
接続されている。このスイッチング主回路11は、6個
のトランジスタ12及び還流ダイオード13が3相ブリ
ッジ接続されて構成されている。このスイッチング主回
路11において、3相の各アーム部11U,11V,1
1Wが有するトランジスタ12の共通接続点は、それぞ
れ対応するモータへの出力線U,V,Wに接続されてい
る。これら出力線U,V,Wは、上記固定子1の各相の
固定子巻線1U,2U、及び1V,2V、並びに1W,
2Wに接続されている。
【0007】制御回路14は、スイッチング主回路11
の各トランジスタ12を制御することにより、固定子巻
線1U,2U、及び1V,2V、並びに1W,2Wの隣
接する2相分の固定子巻線に対応して、例えば120度
(電気角)ずつ位相をずらして通電する、つまり周知の
120度(電気角)通電するように構成されている。ま
た、この制御回路14は出力線U,V,Wにも接続され
ており、回転子4の回転により固定子巻線1U,2U、
1V,2V、1W,2Wに誘起される誘起電圧を検出し
て、その回転子4の回転位置に応じたモータ駆動信号が
得られるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来構成のものでは、次のような問題点がある。◎ (1)回転子4における1極分の永久磁石8による空隙
9の磁束密度は例えば図10に示すように略台形状の分
布となり、こうした空隙9の磁束には第3次、第5次、
第7次などの高調波成分が含まれている。これらの高調
波を少なくする回転子鉄心6の形状は限定され、設計の
自由度が低くなり用途が限定されるため、一般的に高調
波を少なくすることは容易ではなく、通常、空隙9中に
は多くの高調波成分を含んでいる。
【0009】(2)これらの高調波成分によって多くの
エネルギー成分が空隙9中に存在するようになる。この
ようなエネルギー成分と、固定子鉄心2におけるスロッ
ト3の開口部3aとの相互作用により、コギングトルク
が発生する。
【0010】(3)このコギングトルクは、モータの発
生トルクに重畳することになるが、有効な駆動トルクと
しては作用せず、回転子4に振動を与えるトルクとなる
ため、この振動がモータのフレームやモータが駆動する
機器に伝わって振動や騒音の原因となる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、固定子と回転子との間の空隙中の磁
束密度分布を極力高調波成分の少ないものにできて、コ
ギングトルクの低減を図り、ひいては振動や騒音の少な
い永久磁石形モータを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数相の固定
子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に複数個の
永久磁石を組み込んで構成され、前記固定子の内部に固
定子と所定の空隙を存する状態で回転可能に配設される
回転子とを備え、前記固定子巻線に順次通電することに
より前記回転子を回転駆動させる永久磁石形モータにお
いて、前記回転子の各永久磁石を断面が弧状となるよう
に形成すると共に、これら各永久磁石を前記回転子鉄心
に凸部側が内側を向くように配置し、かつ永久磁石はこ
れの各部の磁束が一点に集中するように着磁し、その永
久磁石の磁気中心から永久磁石の平均弧状線までの距離
Lと、永久磁石の平均半径Rとの関係を、0.4×R≦
L≦0.9×Rとしたところに特徴を有する。
【0013】
【作用】上記した手段によれば、回転子の各永久磁石を
断面が弧状となるように形成すると共に、これら各永久
磁石を回転子鉄心に凸部側が内側を向くように配置し、
かつ永久磁石はこれの各部の磁束が一点に集中するよう
に着磁し、その永久磁石の磁気中心から永久磁石の平均
弧状線までの距離Lと、永久磁石の平均半径Rとの関係
を、0.4×R≦L≦0.9×Rとしたことにより、後
述する実験結果(L/Rと空隙中の第3次高調波磁束密
度の含有率との関係)から明らかなように、固定子と回
転子との間の空隙中の磁束密度としては、特に第3次高
調波成分が少ないものになり、これに伴いコギングトル
クを減少させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を三相4極の永久磁石形モータ
に適用した第1実施例につき図1ないし図3を参照して
説明する。まず図2において、固定子21は、従来構成
と同一であり、環状をなす固定子鉄心22に形成された
12個のスロット23に、U相の固定子巻線1U,2
U、及びV相の固定子巻線1V,2V、並びにW相の固
定子巻線1W,2Wを挿入配置して構成されている。固
定子鉄心22の内周部には、各スロット23に対応して
開口部23aが形成されている。
【0015】これに対して、回転子24は、回転軸25
に回転子鉄心26を嵌合固着し、この回転子鉄心26に
形成された収納部27に、断面が弧状この場合円弧状を
なすフェライト製の4個の永久磁石28を軸方向から挿
入して組み込むことによって構成されていて、固定子2
1の内部に固定子鉄心22の内周部と所定の空隙29を
存する状態で回転可能に配設されている。なお、回転子
鉄心26は、収納部27形成用の孔が形成されたけい素
鋼板を多数枚積層して構成されている。
【0016】上記各永久磁石28は、凸部28a側が内
側を向くように配置されており、また、4個の永久磁石
28は、図2においてN極とS極とが交互になるように
着磁されている。また、各永久磁石28は、図1に示す
ように、各部の磁束Bが一点、すなわち磁気中心Cに集
中するように着磁されている。そして、この永久磁石2
8の磁気中心Cから永久磁石28の平均弧状線Dまでの
距離をL、永久磁石28の平均半径をRとするときに、
これら距離L及び平均半径Rを、0.4×R≦L≦0.
9×Rの関係が成立するように設定している。
【0017】このように構成されたモータは、従来と同
様にインバータ電源(図9参照)により給電されるよう
になっており、固定子巻線1U,2U、及び1V,2
V、並びに1W,2Wの隣接する2相分の固定子巻線に
対応して、例えば120度(電気角)ずつ位相をずらし
て通電する、つまり120度(電気角)通電することに
より、固定子21による回転磁界が発生し、これに伴う
磁気的な吸引力及び反発力により回転子24が回転され
る。
【0018】ここで、図3には、上記回転子24におけ
る永久磁石28において、磁気中心Cから平均弧状線D
までの距離Lと平均半径Rとの比であるL/Rと、空隙
29中の第3次高調波磁束密度の含有率(空隙中の基本
波磁束密度に対する)との関係の実験結果を示してい
る。なお、第3次高調波磁束密度の含有率のマイナス領
域は、基本波に対して位相が逆であることを示す。
【0019】この図3から明らかなように、L/Rの値
が0.4〜0.9の範囲内にあるときに、高調波の主体
をなす第3次高調波の磁束密度の含有率を小さくできる
ことがわかる。これにより、L/Rの値を0.4〜0.
9の範囲内に設定すること、すなわち、LとRとを、
0.4×R≦L≦0.9×Rの関係が成立するように設
定することで、空隙29中の磁束密度としては、高調波
成分が少ないものとなる。すなわち、空隙29中の磁束
密度は正弦波に極力近いものとなるので、コギングトル
クを減少させることができる。
【0020】このように、空隙29中の磁束密度の高調
波成分を極力減少させて、空隙29中の磁束密度ができ
るだけ正弦波状に分布する構成とすることにより、空隙
29中の高調波エネルギーも少なくなり、固定子鉄心2
2におけるスロット23の開口部23aとの相互作用に
よるエネルギー変動も少なくなるから、コギングトルク
が減少し、ひいてはモータの振動や騒音を抑えることが
できる。
【0021】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例では、回転子24の永久磁石30と
して、断面が蒲鉾状をなす弧状に形成したものであり、
このような永久磁石30を凸部30a側が内側となるよ
うに配置している。
【0022】この場合も、永久磁石30の磁気中心C
と、平均弧状線Dと、平均半径Rとを設定し、磁気中心
Cから平均弧状線Dまでの距離Lと、平均半径Rとの関
係を第1実施例のように設定することで、同様な効果を
得ることができる。
【0023】なお、本発明は、永久磁石の個数(極数)
は4極以外でもよく、また、固定子のスロット数も12
個以外でもよい。さらに、永久磁石は、フェライト以外
でもよく、また、弧状であれば楕円の一部であってもよ
いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変形し
て実施できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の永久磁石形モータによれば、回
転子の各永久磁石を断面が弧状となるように形成すると
共に、これら各永久磁石を回転子鉄心に凸部側が内側を
向くように配置し、かつ永久磁石はこれの各部の磁束が
一点に集中するように着磁し、その永久磁石の磁気中心
から永久磁石の平均弧状線までの距離Lと、永久磁石の
平均半径Rとの関係を、0.4×R≦L≦0.9×Rと
したことにより、固定子と回転子との間の空隙中の磁束
密度としては高調波成分が少ないものにでき、これに伴
いコギングトルクを減少させることができ、ひいては振
動や騒音を少なくできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、要部の寸法
関係を示す図
【図2】モータの断面図
【図3】L/Rと、第3高調波磁束密度の含有率との関
係を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す回転子の側面図
【図5】従来構成を示す図2相当図
【図6】回転子の側面図
【図7】永久磁石の磁気の配列がラジアル異方性の場合
を示す説明図
【図8】永久磁石の磁気の配列が磁極軸方向異方性の場
合を示す説明図
【図9】電気的構成図
【図10】空隙磁束密度の分布を示す図
【符号の説明】
1U,2U、1V,2V、1W,2Wはそれぞれ固定子
巻線、21は固定子、24は回転子、26は回転子鉄
心、28は永久磁石、28aは凸部、29は空隙、30
は永久磁石、30aは凸部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相の固定子巻線を有する固定子と、
    回転子鉄心の内部に複数個の永久磁石を組み込んで構成
    され、前記固定子の内部に固定子と所定の空隙を存する
    状態で回転可能に配設される回転子とを備え、前記固定
    子巻線に順次通電することにより前記回転子を回転駆動
    させる永久磁石形モータにおいて、 前記回転子の各永久磁石を断面が弧状となるように形成
    すると共に、これら各永久磁石を前記回転子鉄心に凸部
    側が内側を向くように配置し、かつ永久磁石はこれの各
    部の磁束が一点に集中するように着磁し、その永久磁石
    の磁気中心から永久磁石の平均弧状線までの距離Lと、
    永久磁石の平均半径Rとの関係を、 0.4×R≦L≦0.9×R としたことを特徴とする永久磁石形モータ。
JP5124129A 1993-05-26 1993-05-26 永久磁石形モータ Pending JPH06339238A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5124129A JPH06339238A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 永久磁石形モータ
TW83104487A TW234791B (en) 1993-05-26 1994-05-18 Permanent magnet type motor
US08/249,026 US5510662A (en) 1993-05-26 1994-05-25 Permanent magnet motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5124129A JPH06339238A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 永久磁石形モータ

Publications (1)

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JPH06339238A true JPH06339238A (ja) 1994-12-06

Family

ID=14877643

Family Applications (1)

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JP5124129A Pending JPH06339238A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 永久磁石形モータ

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JP (1) JPH06339238A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980079929A (ko) * 1997-03-06 1998-11-25 가나이 쯔도무 영구 자석식 회전 전기 기기

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62135248A (ja) * 1985-12-09 1987-06-18 Mitsubishi Chem Ind Ltd モ−タ

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