JPH06339069A - 特殊効果を伴う画像再生装置 - Google Patents

特殊効果を伴う画像再生装置

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JPH06339069A
JPH06339069A JP6059201A JP5920194A JPH06339069A JP H06339069 A JPH06339069 A JP H06339069A JP 6059201 A JP6059201 A JP 6059201A JP 5920194 A JP5920194 A JP 5920194A JP H06339069 A JPH06339069 A JP H06339069A
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image data
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memories
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JP6059201A
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Inventor
Riichi Furukawa
利一 古川
Yoji Sugiura
洋治 杉浦
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、画像効果の途中に画像を転送させ
る複合された特殊な画像効果を容易に実現することを目
的とする。 【構成】 本発明装置は、複数の静止画像データを記憶
し、複数の静止画像データを合成して1つの静止画像デ
ータを出力し、出力された静止画像データに基づいて合
成中の静止画像が表示されている間に、転送元となる静
止画像データの転送元の情報と、転送先となる静止画像
データの転送先の情報とに基づいて、記憶されている静
止画像データの少なくとも一部分を転送させるよう制御
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止画像を再生表示
し、画像の切り換え時にワイプ、デゾルブ等の画像効果
を伴う画像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像再生装置は、複数の静止画像(A、
B、・・)を記憶しておき、例えば、静止画像Aから静
止画像Bに画像を切り換える場合、静止画像Aがモニタ
に表示されている状態で、静止画像Aと静止画像Bの合
成配分を順次変えることにより、ワイプ、ロール、デゾ
ルブ等の画像効果を伴った画像切り換えを行っていた。
【0003】例えば、静止画像データAと静止画像デー
タBとの合成配分が1対0の状態(静止画像データAが
表示中)で、デゾルブの画像効果の実行が指定される
と、静止画像データAの画素濃度を減らすとともに静止
画像データBの画素濃度を増やす制御が為され、静止画
像データAと静止画像データBとが混在した静止画像デ
ータが形成される。最終的に静止画像データAと静止画
像データBとの合成配分が0対1の状態になると、デゾ
ルブの画像効果が終了し、静止画像データAの画像から
静止画像データBの画像に画像が切り換えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような画像再生装
置では、一つの画像効果を実行し、その画像効果が終了
した後、次の画像効果を実行するのが一般的である。従
って、1つの画像効果の途中に別の画像効果を実行する
ような特殊な画像効果を実現するには、それらの画像効
果が並列に動作するようにハードウエアを変更する必要
がある。したがって、この場合には特殊な画像効果を実
現するためのコストが高くなるという問題がある。
【0005】更に、前述した画像再生装置では、予め画
像効果の種類が決められているため、特殊な画像効果を
実現することができず、平凡な画像効果しか得られない
という問題もある。本発明の主の目的は、前述した問題
に鑑みて成されたものであり、画像効果の途中に画像を
転送させる複合された特殊な画像効果を実現することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、複数の静
止画像データを記憶する記憶手段と、前記複数の静止画
像データを合成して1つの静止画像データを出力する合
成手段と、該合成手段より得られる前記静止画像データ
を表示する表示手段とを備えた画像効果装置において、
前記記憶手段内の転送元となる静止画像データの転送元
の情報と、前記記憶手段内の転送先となる静止画像デー
タの転送先の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶さ
れている静止画像データの少なくとも一部分を転送させ
る転送手段とを備え、前記表示手段に合成中の静止画像
が表示されている間に、前記転送手段を動作するよう制
御するものである。
【0007】また本発明装置は、メモリ間でのデータの
転送が可能な複数のメモリを有し、それらのメモリの各
々に静止画像データを記憶する記憶手段と、前記複数の
メモリのうちの1つから出力される静止画像データを、
前記複数のメモリのうちの前記1つのメモリ以外のその
他の1つのメモリから出力される静止画像データに切り
換える途中に於て、これらの2つのメモリのそれぞれか
ら出力される静止画像データを合成することにより、ワ
イプ、ロールおよびデゾルブ等の画像切換効果を形成
し、その画像切換効果を伴った静止画像データを出力す
る合成手段と、前記合成手段から出力される静止画像デ
ータに基づく静止画像を表示する表示手段と、前記記憶
手段における前記複数のメモリの間で転送元のメモリに
記憶された静止画像データの少なくとも一部を転送先の
メモリに転送させる転送手段と、前記合成手段による静
止画像データの切り換え中に、前記1つのメモリを前記
転送先のメモリとするとともに、前記その他の1つのメ
モリを前記転送元のメモリとした静止画像データの転送
がなされるように、前記転送手段を制御する制御手段
と、を備えたものである。
【0008】
【作用】本発明装置は、ワイプ、ロール、デゾルブ等の
画像効果を実行中の静止画像が表示手段に表示されてい
る間に、転送手段を機能させる。また、本発明装置は、
複数のメモリのうちの1つのメモリから出力される静止
画像データを、前記複数のメモリのうちの前記1つのメ
モリ以外のその他の1つのメモリから出力される静止画
像データに、ワイプ、ロール及びデゾルブ等の画像切換
効果を伴って、画像を切り換える間に、前記1つのメモ
リを転送先のメモリとするとともに、前記その他の1つ
のメモリを転送元のメモリとして転送手段による転送を
為すように制御する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の特殊効果を伴う画像再生装置
の一実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例の画
像再生装置を示す。光ディスク1は、静止画像データ及
び効果プログラムを記録する。効果プログラムとは、後
述するように、ワイプ、ロール、デゾルブ等の画像効果
と、静止画像の転送との実行を制御するためのものであ
る。
【0010】光ディスク1には静止画像データを記録す
る画像データ部と効果プログラムを記録する効果データ
部があり、更に、画像データ部は複数の画像データエリ
アに分かれており、効果データ部も同様に複数の効果デ
ータエリアに分かれている。1つの画像データエリアに
は1つの静止画像データが記憶され、同様に1つの効果
データエリアには1つの効果プログラムが記録される。
画像データエリア及び効果データエリアはアドレス順に
それぞれ番号づけられており、その番号が静止画像デー
タ及び効果プログラムの指定番号と対応している。
【0011】また、光ディスク1には、各画像データエ
リア及び各効果データエリアの先頭アドレスを記録した
ディレクトリ情報も記録され、更に、作成日、ディスク
の識別情報、各種フラグ情報等のボリウム情報も記録さ
れている。従って、静止画像データ及び効果プログラム
の番号を指定することにより、記録されているデータエ
リアを特定でき、ディレクトリ情報を参照することによ
り、各データエリアの記録データをアクセスすることが
できる。
【0012】尚、光ディスク1には、記憶内容を追加的
に記録していくタイプ、記憶内容を消去して書き替えを
可能にするタイプ等があるが、記憶内容を再生できるも
のであればどのタイプであってもよい。光ディスクドラ
イブ2は、光ディスク1を再生制御し、静止画像データ
及び効果プログラムを読み出す。再生された静止画像デ
ータは記憶手段3に記憶され、再生された効果プログラ
ムはプログラム記憶手段8に記憶される。
【0013】記憶手段3は静止画像データを記憶するも
のであり、例えば、静止画像データ1フレーム分を記憶
するメモリを3つ備えている(M1、M2、M3)。従
って、記憶手段3には静止画像データを合計3フレーム
分記憶することができる。合成手段4は、1フレーム分
の静止画像データが記憶されている各メモリM1、M
2、M3のうち2つのメモリを選択し、選択された2つ
のメモリに記憶されている静止画像データを合成配分に
従って合成し、合成された静止画像データ1フレーム分
をD/A変換手段5に出力する。
【0014】次に、合成手段4における静止画像データ
の合成により得られる画像効果の具体例について説明す
る。図2は横ワイプ効果及びデゾルブ効果のそれぞれの
状態を示す。まず、例えば、メモリM1の静止画像デー
タからメモリM2の静止画像データに横ワイプ効果(画
面の左から右へ)によって表示が切り換わる場合を、図
2の上段を参照して説明する。
【0015】メモリM1に記憶された静止画像データと
メモリM2に記憶された静止画像データとの合成配分が
1対0となってメモリM1の静止画像データがモニタ6
に表示されているとする。メモリM1の静止画像データ
の画面上の表示領域(合成配分)を順次減らしていくと
共にメモリM2の静止画像データの画面上の表示領域
(合成配分)を順次増やしていくことにより、メモリM
1の静止画像データとメモリM2の静止画像データとの
つなぎ目が左から右へ移動する横ワイプ効果を実現す
る。
【0016】さらに、メモリM1の静止画像データとメ
モリM2の静止画像データとの合成配分が0対1になる
と画面が完全に切り換わって横ワイプ効果が終了する。
次に、例えば、メモリM2の静止画像データからメモリ
M3の静止画像データにデゾルブ効果によって表示が切
り換わる場合を、図2の下段を参照して説明する。
【0017】メモリM2に記憶された静止画像データと
メモリM3に記憶された静止画像データとの合成配分が
1対0となってメモリM2の静止画像データがモニタ7
に表示されているとする。メモリM2に記憶されている
静止画像データ全体の画素濃度(合成配分)を順次減ら
していくと共にメモリM3に記憶されている静止画像デ
ータ全体の画素濃度(合成配分)を順次増やしていくこ
とにより、メモリM2の静止画像データ全体が画面上で
徐々に沈んでいく最中にメモリM3の静止画像データ全
体が画面上で徐々に浮かび上がってくるデゾルブ効果を
実現する。
【0018】更に、メモリM2の静止画像データとメモ
リM3の静止画像データとの合成配分が0対1になると
画面が完全に切り換わってデゾルブ効果が終了する。D
/A変換手段5は、合成手段4より出力される合成され
た1フレーム分の静止画像データをモニタ6に出力する
べく、アナログ信号に変換する。モニタ6は、D/A変
換手段5より得られるアナログ信号に基づいて、静止画
像データを表示する。例えば、画面上に表示できる有効
画素数として縦1035画素、横1920画素とする。
【0019】初期状態指定手段7は、効果プログラムに
基づいて制御されるこの実施例装置の初期状態を設定す
る為の手段である。この初期状態指定手段7は、実行す
る効果プログラムの番号を光ディスクドライブ2に出力
する。また、現在モニタ6に表示中のメモリ番号、次に
表示する予定のメモリ番号を画面管理手段10に出力す
る。
【0020】尚、初期状態指定手段7では、効果プログ
ラムとは別の実行プログラムのパラメータとして初期状
態が指定されてもよい。即ち、別の実行プログラムの実
行途中に、この別の実行プログラムからサブルーチンの
ように、前記効果プログラムが指定されて、この効果プ
ログラムが実行される場合に、前記別の実行プログラム
から前記効果プログラムに渡されるパラメータとして、
効果プログラムの番号、現在モニタ6に表示中のメモリ
番号及び次に表示する予定のメモリ番号の初期状態が指
定されてもよい。
【0021】プログラム記憶手段8は、初期状態指定手
段7によって実行指定され、その後、光ディスクドライ
ブ2で再生された効果プログラムを記憶する。このとき
再生される効果プログラムは、コンピュータにとって扱
いやすいバイナリ表現形式の効果プログラムである。即
ち、効果プログラムの実行は、バイナリ表現形式の効果
プログラムに基づいて行われる。
【0022】プログラムカウンタ9は、効果プログラム
内の実行コマンドを順次指定する。後述するプログラム
制御手段12より実行コマンドが実行段階にはいった旨
の情報を入力すると、次の実行コマンドを指定すべくプ
ログラムカウンタ9の値を増減させる。画面管理手段1
0は、初期状態指定手段7より得られる、現在表示中の
静止画像データが記憶されているメモリ番号と、次に表
示される静止画像データが記憶されているメモリ番号に
基づいて画面管理を行う。
【0023】即ち、現在表示されているメモリをオンエ
アのメモリとして設定し、次に表示する予定のメモリを
ネクストのメモリとして設定し、更に、ネクストの次に
表示する予定のメモリをセカンドネクストのメモリとし
て設定し、これらオンエア、ネクスト及びセカンドネク
ストと、記憶手段3内のメモリ番号(M1、M2、M
3)とを対応付けた管理テーブルを設けて画面管理す
る。
【0024】現在表示中の静止画像データが記憶されて
いるメモリがオンエアのメモリとして管理テーブルに登
録され、次に表示される予定の静止画像データが記憶さ
れているメモリがネクストのメモリとして管理テーブル
に登録され、残る静止画像データを記憶するメモリがセ
カンドネクストのメモリとして管理テーブルに登録され
管理される。
【0025】更に、画面管理手段10は、後述するプロ
グラム制御手段12から、合成手段4で合成することに
より画像効果を得るワイプやデゾルブやロール等の合成
コマンドを示す情報が入力されると、合成手段4に対し
てオンエアのメモリ番号とネクストのメモリ番号を出力
する。すると、合成手段4において、オンエアのメモリ
に記録されている静止画像データとネクストのメモリに
記憶されている静止画像データとが前述したように合成
され画面が切り換わる。
【0026】更に、画面管理手段10は、合成手段4に
オンエアのメモリ番号とネクストのメモリ番号とを出力
した後、管理テーブルを更新する。即ち、オンエアのメ
モリ番号をセカンドネクストに登録し、ネクストのメモ
リ番号をオンエアに登録し、セカンドネクストのメモリ
番号をネクストに登録する。
【0027】従って、画面管理手段10は、合成手段4
に対して常にオンエアのメモリ番号とネクストのメモリ
番号を出力し、管理テーブルを更新して表示されるメモ
リをローテーションすることにより、次々に画面が切り
換えられる。また、画面管理手段10は、プログラム制
御手段12より、画像を転送する転送コマンドのパラメ
ータのうち、転送先及び転送元のメモリを指定する為の
オンエア、ネクスト、セカンドネクストのメモリ情報が
入力されると、前記管理テーブルを参照して必要なメモ
リ番号を転送手段11に出力する。
【0028】例えば、管理テーブルにオンエアがM1、
ネクストがM2、セカンドネクストがM3と登録されて
おり、転送先のメモリ情報がセカンドネクスト、転送元
のメモリ情報がオンエアである場合、転送手段11に転
送先としてメモリ番号M3、転送元としてメモリ番号M
1が出力される。転送手段11は、プログラム制御手段
12より、画像を転送する転送コマンド及びパラメータ
(転送先の座標、転送サイズ、転送元の座標)を入力
し、画面管理手段10より、転送先及び転送元のメモリ
番号を入力を入力すると、それらに基づいて、記憶手段
3内の転送元に相当するメモリから記憶手段3内の転送
先に相当するメモリに画像を転送する。
【0029】尚、一度に転送する領域は、線分、矩形に
かぎらず何でもよい。更に、一度に転送する領域のサイ
ズは、静止画像の一部分に限らず、全体(1フレーム
分)であってよい。以下、プログラム制御手段12を効
果プログラムと共に説明する。まず、効果プログラムに
ついて説明する。
【0030】効果プログラムは、前述した合成手段4に
おけるワイプ、デゾルブ、ロール等の画像効果と、前述
した転送手段11における画像の転送との実行順序を記
述するプログラムである。この効果プログラムに基づい
て、前記画像効果が実行されるよう制御され、さらに、
この画像効果が実行されている最中に、該画像効果に使
用されているメモリに対して画像の転送が為されるよう
制御される。
【0031】従って、ワイプ、デゾルブ、ロール等の画
像効果と、画像の転送とが、表示画面上であいまった複
合された特殊な画像効果が実現される。効果プログラム
の前記効果データエリアは、ヘッダ部、変数初期値部、
プログラム部に分かれている。ヘッダ部は、次の効果デ
ータエリアの記録アドレス、データサイズ等を記録す
る。
【0032】変数初期値部は、データ転送をするために
必要となる座標やメモリ指定の情報等を変数の初期値と
して記録する為のものである。変数初期値部には変数と
初期値とが対応付けて記録され、各初期値は変数初期値
部の先頭から2バイト単位で記録される。従って、効果
プログラムを実行開始すると、各コマンドのパラメータ
内の変数に応じて必要となる初期値を得るために変数初
期値部が参照される。
【0033】プログラム部は、効果プログラムを記録す
る領域である。図3は効果プログラムの内容を示す図で
ある。プログラム部は、図3に示されるようなコマンド
及びパラメータで形成される。各パラメータは変数と定
数で構成される。次に、図3の効果プログラムの各項目
について説明する。
【0034】項目1は、前述したデゾルブ効果を指定す
る為のデゾルブコマンドであり、パラメータとして効果
実行時間を示す変数(変数1)が指定されている。項目
2は、矩形転送コマンドであり、パラメータとして、転
送先の矩形領域の始点の座標(変数2、変数3)、縦横
のサイズ(変数4、変数5)及びメモリ情報(変数6、
オンエア、ネクスト、セカンドネクストのいづれか)か
ら成る転送先情報と、転送元の矩形領域の始点の座標
(変数7、変数8)及びメモリ情報(変数9)から成る
転送元情報とが変数として指定されている。更に、転送
先の矩形領域の始点の座標、縦横のサイズ及び転送元の
矩形領域の始点の座標の増減値が定数として指定されて
いる。
【0035】項目3は、ループコマンドであり、パラメ
ータとしてループ回数とラベル番号とが定数で指定され
ている。更に、ループコマンドでは、ループ先(分岐
先)となるコマンド(項目2の矩形転送コマンド)にラ
ベル番号が設定されている。項目Nは、エンドコマンド
であり、このコマンドが実行されると効果プログラムの
実行が終了する。
【0036】次に、前述した効果プログラムに基づいて
実行される、プログラム制御手段12の動作を説明す
る。プログラム制御手段12は、プログラムカウンタ9
によって指定される実行コマンド及びそのパラメータを
解釈して実行様態を制御する。実行コマンドのうち合成
手段4で合成することにより画像効果を得るワイプやデ
ゾルブやロール等の合成コマンドが指定された場合は、
その合成配分を合成手段4に出力すると共に画面管理手
段10に合成コマンドであることを示す情報を出力す
る。
【0037】更に、実行コマンドのうち画像を転送する
転送コマンドが指定された場合は、転送先情報と転送元
情報のうち、メモリ情報(オンエア、ネクスト、セカン
ドネクストの情報)を画面管理手段10に出力し、残り
の座標及びサイズ情報を転送手段11に出力する。例え
ば、初期状態指定手段7において、オンエアがメモリM
1に設定され、ネクストがメモリM2に設定され、セカ
ンドネクストがメモリM3に設定された状態で、効果プ
ログラムが実行されたとする。
【0038】プログラムカウンタ9が項目1のデゾルブ
コマンドを指定すると、プログラム制御手段12は、プ
ログラム記憶手段8より、デゾルブコマンドのパラメー
タ即ち効果実行時間を格納する変数を得、更に変数初期
値部を参照して効果実行時間(例えば16秒)を得、変
数1に初期値をセットする。効果実行時間は予め決めら
れている候補のうちから選択されるため、効果時間と、
オンエアのメモリとネクストのメモリとの合成配分とを
対応付けた合成用のテーブルに基づいて合成配分を計算
し合成手段4に出力する。
【0039】その後、画面管理手段10に合成用のコマ
ンドを意味する情報を出力し、合成手段4にオンエアの
メモリ番号M1とネクストのメモリ番号M2を出力させ
る。従って、合成手段4は、オンエア(メモリM1)か
らネクスト(メモリM2)にデゾルブ効果をするべく機
能を開始する。これと共に、画面管理手段10が管理テ
ーブルを更新し、オンエアがメモリM2、ネクストがメ
モリM3、セカンドネクストがメモリM1となる。
【0040】次に、プログラム制御手段12は、プログ
ラムカウンタ9にプログラムカウンタを更新するよう指
令することにより、プログラムカウンタ9は、次の項目
2の矩形転送コマンドを指定する。従って、項目1のデ
ゾルブコマンドが実行され、効果終了までに所定時間
(16秒)かかるデゾルブ効果の実行最中に、矩形転送
コマンドが実行されることになる。
【0041】プログラム制御手段12は、プログラム記
憶手段8より、矩形転送コマンドのパラメータ、即ち転
送先の矩形領域の始点の座標、縦横のサイズ及びメモリ
情報から成る転送先情報と、転送元の矩形領域の始点の
座標及びメモリ情報から成る転送元情報とを格納する変
数を得、更に変数初期値部を参照して各種情報を得、各
変数に初期値をセットする。
【0042】例えば、転送先の矩形領域の始点の座標
(変数2、変数3)が(0、0)、転送先の矩形領域の
縦横サイズ(変数4、変数5)が(縦100、横40
0)、転送先のメモリ情報(変数6)がセカンドネクス
ト、転送元の矩形領域の始点の座標(変数7、変数8)
が(0、0)、転送元のメモリ情報(変数9)がオンエ
アといった具合である。
【0043】この転送先情報は、記憶手段3内の転送先
のメモリ及び領域を特定するための情報であり、転送元
情報は記憶手段3内の転送元のメモリ及び領域を特定す
るための情報である。プログラム制御手段12は、画面
管理手段10に転送先のメモリ情報(セカンドネクス
ト)及び転送元のメモリ情報(オンエア)を出力し、更
に管理テーブルに基づいて対応するメモリ番号(転送先
はM1、転送元はM2)を転送手段11に出力させる。
【0044】また、プログラム制御手段12は、転送手
段11に転送先の矩形領域の始点の座標、縦横のサイズ
及び転送元の矩形領域の始点の座標を出力する。従っ
て、転送手段11は、転送元のメモリ(M2)の座標情
報を始点にして転送先と同じ矩形サイズの領域の画像
((0、0)と(100、400)とを対角線の端点と
する矩形領域の画像)を、転送先のメモリ(M1)の座
標情報を始点にした同サイズの領域((0、0)と(1
00、400)とを対角線の端点とする矩形領域)に画
像転送する。この場合、メモリM2が、転送元の静止画
像データを蓄積しておく転送元バッファの役割と、デゾ
ルブ効果の画面切り換え用のメモリとを兼用している。
【0045】更に、画像の転送終了後、プログラム制御
手段12は、プログラム記憶手段8より、矩形転送コマ
ンドのパラメータのうち、転送先の座標、矩形サイズ、
転送元の座標の増減値(定数)を得る。この場合、例え
ば、転送先の座標は(0、プラス100)、矩形サイズ
は(縦0、横0)、転送元の座標は(0、プラス10
0)といった具合である。
【0046】そして、転送先の座標及び矩形サイズを格
納する変数及び転送元の座標を格納する変数に対して、
前述した増減値を加える。従って、転送先の座標を格納
する変数(変数2、変数3)は(0、100)となり、
転送先の矩形サイズを格納する変数(変数4、変数5)
は(縦100、横400)となり、転送元の座標を格納
する変数(変数7、変数8)は(0、100)となる。
【0047】次に同様にして、プログラム制御手段12
は、項目3のループコマンド及びパラメータ(定数)で
あるループ回数、ラベル番号をプログラム記憶手段8よ
り得る。プログラム制御手段12は、ラベル番号の一致
するコマンドに実行制御を移す。この場合項目2の矩形
転送コマンドである。
【0048】即ち、プログラムカウンタ9に対して項目
2の矩形転送コマンドを指定するように、プログラムカ
ウンタ9の値を減らす。更に、ループ回数が例えば11
回の場合、ループ回数を1つ減らして10回にする。す
ると、プログラム制御手段12は、プログラムカウンタ
9に従って項目2の矩形転送コマンドをプログラム記憶
手段8より得る。
【0049】このとき既に、転送先の座標を格納する変
数は(0、100)、転送先の矩形サイズを格納する変
数は(縦100、横400)、転送元の座標を格納する
変数は(0、100)にセットされているため、これら
と、転送先のメモリ情報を格納する変数(セカンドネク
スト)、転送元のメモリ情報を格納する変数(オンエ
ア)に基づいて、前述と同様の画像転送を行う。また、
転送後、各変数に対して各増減値を加えることにより、
変数の更新が行われる。
【0050】項目3のループコマンドが再び実行され、
ループ回数が0になるまで項目2の転送コマンドと項目
3のループコマンドを繰り返す。即ち、これにより、モ
ニタ6の画面上では、転送コマンドによって、画面の左
上の端点から縦100画素横400画素の矩形領域が、
画面の左側面に沿って縦方向に順次転送され、画面の左
側一列(幅400画素)の画像が上塗りされる。
【0051】更に、図3の効果プログラムでは図示しな
いが、画面上の上塗りされた領域の右隣上段に画像転送
位置を移動させ、同様に縦100画素横400画素の矩
形領域を上塗りされた領域に沿って縦一列(幅400画
素)次々と転送させ、更に全画面転送されると効果プロ
グラムを終了するよう記載されている。従って、メモリ
M1にメモリM2の静止画像データが縦一列づつ(幅4
00画素)順次転送され、最終的にメモリM1にメモリ
M2の静止画像データが全て転送されると、プログラム
制御手段12が、項目Nのエンドコマンドを実行し、効
果プログラムが終了する。
【0052】この時、1つの矩形転送コマンドの転送開
始から転送終了までの時間よりも、デゾルブコマンドに
よるデゾルブ効果の実行時間(16秒間)のほうが、は
るかに長いため、デゾルブ効果を終了するまでに多くの
転送コマンドを実行することができる。従って、デゾル
ブ効果を実現中に、モニタ6においてデゾルブ効果によ
って沈んでいく静止画像(メモリM1に記憶されている
静止画像)に対して、転送元バッファであるメモリM2
から矩形の画像が次々と転送され、デゾルブ効果に加え
て、表示画面上に画像が次々と転送されていく様子がは
っきり表れ、異種変わった画像効果を実現することがで
きる。
【0053】尚、上記説明では、プログラム制御手段1
2の動作を、図3の効果プログラムにより、説明した
が、このプログラム制御手段12のフローチャートを示
す図4及び特殊な画像効果を模式的に示した図5を参照
しつつ、説明する。初期状態指定手段7によって指定さ
れる初期状態は、前述と同様に、オンエアがメモリM1
に設定され、ネクストがメモリM2に設定され、さら
に、セカンドネクストがメモリM3に設定されていると
する。
【0054】さらに、図3の効果プログラムが実行され
るように指定されており、プログラム記憶手段8に、こ
の指定された効果プログラムが記憶されているとする。
また、予め、メモリM1には、図5に示すような、山と
雲を模式的に表した静止画像データが記憶されており、
メモリM2には、2本の木を模式的に表した静止画像デ
ータが記憶されているとする。
【0055】従って、モニタ6には、山と雲の静止画像
が表示されており、以下に説明する特殊な画像効果を伴
った画像の切り換えにより、2本の木の静止画像に、画
面切り換えが為される。図4を参照して、ステップS1
に示すように、プログラムカウンタ9による行指定がな
されると、ステップS2に示すように、プログラム制御
手段12は、指定された行のコマンドが合成コマンドで
あるか否かを判定する。
【0056】この場合、指定された項目1のデゾルブコ
マンドは合成コマンドであるので、ステップS3に処理
が移行する。ステップS3では、合成コマンドに対する
変数に値がセットされているか否かを判断する。ここ
で、値がセットされていないと判断された場合は、ステ
ップS4に移行して、前記変数に初期値をセットする。
【0057】この場合、デゾルブコマンドに対応する変
数には、まだ、初期値が設定されていないので、ステッ
プS4で初期値がセットされる。具体的には、プログラ
ム制御手段12が、プログラム記憶手段8から、デゾル
ブコマンドのパラメータである効果実行時間を格納する
変数1を得る。さらに、変数初期値部を参照して、効果
実行時間(例えば、16秒)を得て、これを変数1にセ
ットする。
【0058】次に、ステップS5において、合成配分の
出力を行う。効果実行時間は、予め定められている候補
のうちから選択されるため、効果時間と、オンエアのメ
モリ及びネクストのメモリに対する合成配分とを対応づ
けた合成用のテーブルに基づいて、プログラム制御手段
12は、16秒のデゾルブをするのに必要な合成配分を
計算し、その求めた合成配分の情報を合成手段4に出力
する。
【0059】さらに、ステップS6で、プログラム制御
手段12は、画面管理手段10に合成用のコマンドを意
味する情報を出力し、合成手段4にオンエアのメモリ番
号M1とネクストのメモリ番号M2を出力させる。従っ
て、合成手段4は、オンエア(メモリM1)からネクス
ト(メモリM2)に対するデゾルブ効果を行うべく静止
画像データの合成を開始する。
【0060】これに伴って、ステップS7で、画面管理
手段10が、管理テーブルを更新する。これにより、オ
ンエアがメモリM2となり、ネクストがメモリM3にな
り、さらに、セカンドネクストがメモリM1となる。次
に、ステップS8に示されるように、プログラム制御手
段12は、プログラムカウンタ9に、プログラムカウン
タの値を更新するように指示し、プログラムカウンタの
値に”1”を加算させる。この後、ステップS1に処理
が戻る。
【0061】次に、ステップS1で、プログラムカウン
タ9は、項目2の矩形転送コマンドを指定する。矩形転
送コマンドは、合成用のコマンドではないため、ステッ
プS2からステップS9に処理が移行する。ステップS
9では、指定された行のコマンドが転送コマンドである
か否かが判断される。この場合、矩形転送コマンドは、
転送コマンドであるので、処理がステップS10に移行
する。
【0062】ステップS10では、矩形転送コマンドに
対応する変数に、既に値がセットされているかが判断さ
れる。この変数に、既に値がセットされていない場合
は、ステップS11に移行し、この変数に初期値がセッ
トされる。この場合、まだ、前記変数に初期値がセット
されていないので、ステップS11で初期値がセットさ
れる。
【0063】具体的には、プログラム制御手段12が、
プログラム記憶手段8から、矩形転送コマンドのパラメ
ータ、即ち、転送先の矩形領域の始点の座標およびメモ
リ情報からなる転送元情報と、転送元の矩形領域の始点
の座標およびメモリ情報からなる転送元情報とを格納す
る変数を得る。更に、変数初期値部を参照して、これら
の変数にセットするための初期値を得る。そして、この
初期値を、前記変数にセットする。
【0064】例えば、転送先の矩形領域の始点の座標
(変数2、変数3)が(0、0)、転送先の矩形領域の
縦横サイズ(変数4、変数5)が(縦100、横40
0)、転送先のメモリ情報(変数6)がセカンドネクス
ト、転送元の矩形領域の始点の座標(変数7、変数8)
が(0、0)、転送元のメモリ情報(変数9)がオンエ
アといった具合である。
【0065】更に、ステップS12では、プログラム制
御手段12が、画面管理手段10に転送先のメモリ情報
(セカンドネクスト)及び転送元のメモリ情報(オンエ
ア)を出力する。更に、管理テーブルに基づいて、対応
するメモリ番号(転送先はM1、転送元はM2)を転送
手段11に出力させる。また、プログラム制御手段12
は、転送先の矩形領域の始点の座標、縦横のサイズ及び
転送元の矩形領域の始点の座標を転送手段11に出力す
る。
【0066】これに従って、ステップS13で示すよう
に、転送手段11による静止画像データの転送が為され
る。転送手段11は、転送元のメモリ(M2)の座標情
報を始点にして、転送先と同じ矩形サイズの領域の画像
((0、0)と(100、400)とを対角線の端点と
する矩形領域の画像)を、転送先のメモリ(M1)の座
標情報を始点にした同サイズの領域((0、0)と(1
00、400)とを対角線の端点とする矩形領域)に画
像転送する。
【0067】この場合、メモリM2が、転送元の静止画
像データを蓄積しておく転送元バッファの役割と、デゾ
ルブ効果の画面切り換えによって、画面が切り換えられ
ることにより、表示される画像を記憶するメモリとを兼
用している。このような静止画像データの転送の終了
後、ステップS14で示されるように、プログラム制御
手段12は、プログラム記憶手段8より、矩形転送コマ
ンドのパラメータのうち、転送先の座標、矩形サイズ、
転送元の座標の増減値(定数)を得る。
【0068】この場合、例えば、転送先の座標は(0、
+100)、矩形サイズは(縦0、横0)、転送元の座
標は(0、+100)といった具合にある。更に、ステ
ップS15に示されるように、プログラム制御手段12
は、転送先の座標及び矩形サイズを格納する変数及び転
送元の座標を格納する変数のそれぞれに対して、前述し
た増減値を加える。
【0069】従って、各変数は次のようになる。転送先
の座標を格納する変数(変数2、変数3)は、(0、1
00)となる。転送先の矩形サイズを格納する変数(変
数4、変数5)は、(縦100、横400)となる。転
送元の座標を格納する変数(変数7、変数8)は、
(0、100)となる。次に、ステップS16で、プロ
グラムカウンタ9の値に”1”を加算する。これによ
り、処理がステップS1に戻り、処理の対象が項目3の
ループコマンドに移行する。
【0070】この後、処理が、ステップS2、ステップ
S9を経てステップS17に進む。ステップS17で
は、プログラムカウンタ9で指定されたコマンドが、ル
ープコマンドであるか否かが判断される。ここで、ルー
プコマンドであると判断された場合は、処理がステップ
S18に移行する。この場合、処理は、ステップS18
に移行する。
【0071】その後、プログラム制御手段12は、ステ
ップS18、ステップS19、ステップS20を経て、
再び、ステップS1に、その処理を移行させる。このと
き、プログラム制御手段12は、ラベル番号(L1)が
一致するコマンドに処理を移行する。この場合、移行先
は、項目2の転送コマンドである。また、前述したステ
ップS18では、ループ回数を1回減らす処理が行われ
る。ステップS19では、ループ回数が”0”と等しい
か否かが判断される。
【0072】この結果、ループ回数が”0”と等しくな
い場合は、ステップS20に処理が移行し、プログラム
カウンタ9が項目2の矩形転送コマンドを指定するよう
にプログラムカウンタ9の値をセットする。ループコマ
ンドによって、処理が再び、矩形転送コマンドに戻る
と、以下のような処理が為される。
【0073】ステップS2、ステップS9を経て、ステ
ップS10に処理が移行する。ステップS10では、矩
形転送コマンドのパラメータである変数に、既に値がセ
ットされている為、ステップS12に移行する。具体的
には、転送先の座標を格納する変数は(0、100)、
転送先の矩形サイズを格納する変数は(縦100、横4
00)、転送元の座標を格納する変数は(0、100)
にセットされている。
【0074】これらの変数と、転送先のメモリ情報を格
納する変数(セカンドネクスト)、転送元のメモリ情報
を格納する変数(オンエア)に基づいて、ステップS1
3で、前述と同様の画像転送が行われる。また、転送
後、各変数に対して各増減値を加えることにより、変数
の更新が行われる(ステップS14、ステップS1
5)。
【0075】ステップS16により、プログラムカウン
タ9は、再び、項目3のループコマンドを指し、ステッ
プS19で示されるように、ループ回数が”0”になる
まで、項目2の転送コマンドと項目3のループコマンド
とを繰り返す。ループ回数が”0”と等しくなると、ス
テップS21に処理が進み、ステップS21でプログラ
ムカウンタ9の値に1が加算される。
【0076】これにより、ループコマンドに従う処理が
終了する。このように、項目2の矩形転送コマンドと項
目3のループコマンドとが繰り返されることにより、モ
ニタ6の画面上では、次のような表示状態が生じる。即
ち、転送コマンドによって、メモリM2に記憶されてい
る2本の木の静止画像データのうち、左上の端点を起点
とする縦100画素横400画素の矩形領域が、メモリ
M1に記憶されている山と雲の静止画像データのうちの
同位置に転送される。
【0077】転送元の矩形位置および転送先の矩形位置
を、左側の側面に沿って、転送の度に100画素下方に
ずらしながら、繰り返し矩形転送することにより、メモ
リM1の左側一列(幅400画素)の画像が、メモリM
2の左側一列(幅400画素)の画像によって上塗りさ
れる。従って、図5の(b)の状態の画像がモニタ6に
表示される。
【0078】更に、図3の効果プログラムでは記載を省
略してあるが、この効果プログラムは、画面上の上塗り
された領域の右隣上段に画像転送位置を移動させ、同様
に縦100画素横400画素の矩形領域を、上塗りされ
た領域に沿って次々と転送させる。これを繰り返すこと
により、縦一列(幅400画素)が右側へと、次々に転
送されていく。従って、図5に図示されるように、モニ
タ6に表示される画像は、(b)、(c)、(d)、
(e)と変わっていく。
【0079】そして、転送の結果、図5の(f)に示す
ように、全画面が転送されると、処理がステップS22
に進み、プログラム制御手段12が、項目Nのエンドコ
マンドを実行し、これにより効果プログラムが終了す
る。従って、表示されている山と雲を模式的に示した静
止画像を、デゾルブ効果により沈めていくとともに、2
本の木を模式的に示した静止画像を浮かび上がらせてい
く途中に、静止画像データの転送により、前記2本の木
を模式的に示した静止画像を画面の左側から徐々にはっ
きりと表示させる特殊な画像効果を実現することができ
る。
【0080】これに加えて、このような特殊な画像効果
は、デゾルブ効果と画像の転送を並行して行うことによ
り実現できるものであるので、ハードウエアの変更を伴
うことなく実現することが可能であり、このために、こ
のような特殊な画像効果を実現するためのハートウエア
のコストが上昇することを防ぐことができる。尚、デゾ
ルブ効果(16秒間)によってメモリM1の静止画像デ
ータからメモリM2の静止画像データに切り換わるか、
画像転送によってメモリM1にメモリM2の静止画像デ
ータが全て転送されるか、どちらが時間的に早く為され
るかは、効果プログラム次第によって変わり一義的では
ないが、必ずしもこれに限らないのは言うまでもない。
【0081】尚、前述した実施例では、デゾルブコマン
ド等の合成コマンドが1回だけ実行される場合を説明し
たが、例えば、2回連続して実行する場合もあり、その
場合、プログラム制御手段12は、合成手段4から合成
コマンドが実行終了したことを示す情報を受け取るまで
次の合成コマンドの実行を待たせるよう制御する。更
に、前述した項目Nのエンドコマンドが実行指定された
とき、まだ合成手段4においてデゾルブ等の合成処理が
為されている場合は、プログラム制御手段12は、その
ような合成処理が終了するまでエンドコマンドの実行を
待機させ、合成処理の実行終了後、エンドコマンドを実
行するよう制御する。
【0082】尚、前述した実施例では、矩形領域の画像
を転送先のメモリ1フレーム分すべてに転送することに
より、画面全てを上塗りしていたが、必ずしもこれに限
らず、例えば、転送先における矩形領域の始点の座標を
固定にしておき、転送元の矩形領域の始点の座標を一回
転送するごとに数画素づつ移動させることにより、転送
先の静止画像の固定矩形領域上で、転送元の静止画像の
一部がロールして見えるように転送させ、これとデゾル
ブやワイプ等を同時に実行するように制御してもよい。
【0083】また、画像の転送は矩形領域に限らず、転
送元のメモリ(M1、M2、M3の何か)から転送先の
メモリ(M1、M2、M3の何か)に、縦方向の線分1
本あるいは横方向の線分1本を毎回毎回転送するように
してもよい。更に、前述した効果プログラムでは、画像
の転送先情報と転送元情報とが矩形転送コマンドのパラ
メータとして指定されているが、転送先情報と転送元情
報の一部分(あるいは全て)が同じ場合には、どちらか
一方の情報の前記一部分(あるいは全て)を省略してパ
ラメータ指定してもよい。例えば、転送先の始点座標と
転送元の始点座標とが同じ場合には、転送元の始点座標
が省略してパラメータ指定される。このとき、プログラ
ム制御手段12は、パラメータ指定されている転送先の
始点情報が転送元の始点情報と兼用して指定されている
と解釈する。
【0084】尚、本実施例では、デゾルブ効果を実行中
に、並列的に、画像の転送を行うことにより、特殊な画
像効果を実現していたが、これに限らず、例えば、ワイ
プ効果を実行中に、並列的に、画像の転送を行ったりし
てもよいし、また、ロ−ル効果を実行中に、並列的に、
画像の転送を行ったりしてもよいのは、言うまでもな
い。
【0085】また、本実施例では、転送手段による転送
先と転送元の2つのメモリ(M1,M2)と、合成手段
により切り換えられる2つのメモリ(M1,M2)を、
同一として説明した。しかし、本願は,これに限定され
るわけではない。例えば、メモリ(M3)にメモリ(M
2)と同じ画像を格納すれば、転送手段による転送先と
転送元の2つのメモリを(M1,M3)とし、合成手段
により切り換えられる2つのメモリを(M1,M2)と
しても、上記と同様の表示が成される。要は、転送処理
と、合成処理が同時に行われれば良い。
【0086】尚、前述する実施例は本発明の例示に過ぎ
ず、必要に応じて種々の変更が可能であり、特許請求の
範囲に記載された本発明は、それらの変更を全て包含す
るものである。また、前述した実施例の機能ブロック
は、必要に応じてソフトウエアで構成してもハードウエ
アで構成してもよく、本発明が何かの様態をも含むこと
は言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】本発明は、複数の静止画像データを記憶
し、複数の静止画像データを合成して1つの静止画像デ
ータを出力し、出力された静止画像データに基づいて合
成中の静止画像が表示されている間に、記憶されている
静止画像データの少なくとも一部分を転送させるため、
画像効果が表示されている間に、静止画像データの転送
に基づく別の画像効果を表示できる。
【0088】このため、表示画面上で画像効果と画像の
転送とがあいまった特殊な画像効果を容易に実現するこ
とができる。さらに、この特殊な画像効果は、静止画像
データの転送に基づいて実行できるため、ハードウエア
の変更を伴うことなく得ることができる。また、本発明
では、従来からの転送回路と合成回路とを制御手段が同
時に動作せしめている。このため、回路を複雑化するこ
となく、転送処理による特殊効果と合成処理による特殊
効果を組み合わせた複雑な画像効果を得ることができ
る。特に、画面切り換え時に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機能ブロックを示す図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の画像効果を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の効果プログラムを示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施例のフローチャートを示す図で
ある。
【図5】本発明の一実施例の特殊な画像効果の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、 3 記憶手段、 4 合成手段、 6 モニタ、 11 転送手段、 12 プログラム制御手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の静止画像データを記憶する記憶手
    段(3)と、 前記複数の静止画像データを合成することによりワイ
    プ、ロ−ル、デゾルブ等の画像効果を形成し、該画像効
    果を伴った1つの静止画像データを出力する合成手段
    (4)と、 該合成手段(4)より得られる前記静止画像データを表示
    する表示手段(6)とを備えた画像再生装置において、 前記記憶手段内の転送元となる静止画像データに対する
    転送元情報と、前記記憶手段内の転送先となる静止画像
    データに対する転送先情報とに基づいて、前記記憶手段
    に記憶されている静止画像データの少なくとも一部分を
    転送させる転送手段(11)とを備え、 前記表示手段に合成中の静止画像が表示されている間
    に、前記転送手段を動作するよう制御することを特徴と
    する特殊効果を伴う画像再生装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段及び前記転送手段はプログ
    ラムによって実行制御されることを特徴とする請求項1
    記載の特殊効果を伴う画像再生装置。
  3. 【請求項3】 特殊効果を伴う静止画像データを表示す
    る画像再生装置であって、 メモリ間でのデータの転送が可能な複数のメモリを有
    し、それらのメモリの各々に静止画像データを記憶する
    記憶手段(3)と、 前記複数のメモリにそれぞれ記憶された複数の静止画像
    データを合成することにより、ワイプ、ロールおよびデ
    ゾルブ等の画像切換効果を形成し、その画像切換効果を
    伴った静止画像データを出力する合成手段(4)と、 前記合成手段から出力される静止画像データに基づく静
    止画像を表示する表示手段(6)と、 前記記憶手段における前記複数のメモリの間で転送元の
    メモリに記憶された静止画像データの少なくとも一部を
    転送先のメモリに転送させる転送手段(11)と、 前記合成手段での合成対象の静止画像データを記憶した
    メモリを前記転送元のメモリおよび前記転送先のメモリ
    として特定した情報を前記転送手段に与え、合成中の画
    像が前記表示手段に表示されている間に、前記情報で特
    定したメモリ間での静止画像データの転送がなされるよ
    うに前記転送手段を制御する制御手段(12)と、 を備えた特殊効果を伴う画像再生装置。
  4. 【請求項4】 特殊効果を伴う静止画像データを表示す
    る画像再生装置であって、 メモリ間でのデータの転送が可能な複数のメモリを有
    し、それらのメモリの各々に静止画像データを記憶する
    記憶手段(3)と、 前記複数のメモリのうちの1つから出力される静止画像
    データを、前記複数のメモリのうちの前記1つのメモリ
    以外のその他の1つのメモリから出力される静止画像デ
    ータに切り換える途中に於て、これらの2つのメモリの
    それぞれから出力される静止画像データを合成すること
    により、ワイプ、ロールおよびデゾルブ等の画像切換効
    果を形成し、その画像切換効果を伴った静止画像データ
    を出力する合成手段(4)と、 前記合成手段から出力される静止画像データに基づく静
    止画像を表示する表示手段(6)と、 前記記憶手段における前記複数のメモリの間で転送元の
    メモリに記憶された静止画像データの少なくとも一部を
    転送先のメモリに転送させる転送手段(11)と、 前記合成手段による静止画像データの切り換え中に、前
    記1つのメモリを前記転送先のメモリとするとともに、
    前記その他の1つのメモリを前記転送元のメモリとした
    静止画像データの転送がなされるように、前記転送手段
    を制御する制御手段(12)と、 を備えた特殊効果を伴う画像再生装置。
  5. 【請求項5】 特殊効果を伴う静止画像データを表示す
    る画像再生装置であって、 メモリ間でのデータの転送が可能な複数のメモリを有
    し、それらのメモリの各々に静止画像データを記憶する
    記憶手段(3)と、 前記複数のメモリのうちの1つのメモリから出力される
    静止画像データを、前記複数のメモリのうちの前記1つ
    のメモリ以外のその他の1つのメモリから出力される静
    止画像データに切り換える途中に於て、これらの2つの
    メモリのそれぞれから出力される静止画像データを合成
    することにより、ワイプ、ロール及びデゾルブ等の画像
    切換効果を形成し、その画像切換効果を伴った静止画像
    データを出力する合成手段(4)と、 前記合成手段から出力される静止画像データに基づく静
    止画像を表示する表示手段(6)と、 前記記憶手段における前記複数のメモリの間で転送元の
    メモリに記憶された静止画像データの少なくとも一部を
    転送先のメモリに転送させる転送手段(11)と、 前記合成手段による静止画像データの切り換え中に、前
    記1つのメモリを前記転送先のメモリとした静止画像デ
    ータの転送がなされるように、前記転送手段を制御する
    制御手段(12)と、 を備えた特殊効果を伴う画像再生装置。
  6. 【請求項6】 特殊効果を伴う静止画像データを表示す
    る画像再生装置であって、 メモリ間でのデータの転送が可能な複数のメモリを有
    し、それらのメモリの各々に静止画像データを記憶する
    記憶手段(3)と、 前記複数のメモリのうちの1つのメモリから出力される
    静止画像データを、前記複数のメモリのうちの前記1つ
    のメモリ以外のその他の1つのメモリから出力される静
    止画像データに切り換える途中に於て、これらの2つの
    メモリのそれぞれから出力される静止画像データを合成
    することにより、ワイプ、ロール及びデゾルブ等の画像
    切換効果を形成し、その画像切換効果を伴った静止画像
    データを出力する合成手段(4)と、 前記合成手段から出力される静止画像データに基づく静
    止画像を表示する表示手段(6)と、 前記記憶手段における前記複数のメモリの間で転送元の
    メモリに記憶された静止画像データの少なくとも一部を
    転送先のメモリに転送させる転送手段(11)と、 前記合成手段による静止画像データの合成処理と、前記
    転送手段による、前記転送先のメモリを前記1つのメモ
    リとした静止画像データの転送の処理とが並行して実行
    されるように前記合成手段および前記転送手段を制御す
    る制御手段(12)と、 を備えた特殊効果を伴う画像再生装置。
  7. 【請求項7】 特殊効果を伴う静止画像データを表示す
    る画像再生装置であって、 メモリ間でのデータの転送が可能な複数のメモリを有
    し、それらのメモリの各々に静止画像データを記憶する
    記憶手段(3)と、 前記複数のメモリのうちの1つのメモリから出力される
    静止画像データと、前記複数のメモリのうちの前記1つ
    のメモリ以外のメモリから出力される静止画像データと
    を、合成することにより、特殊効果を伴った静止画像デ
    ータを出力する合成手段(4)と、 前記合成手段から出力される静止画像データに基づく静
    止画像を表示する表示手段(6)と、 前記記憶手段における前記複数のメモリの間で、転送元
    のメモリに記憶された静止画像データの少なくとも一部
    を転送先のメモリに転送させる転送手段(11)と、 前記合成手段に静止画像データを出力する前記2つのメ
    モりの内の少なくとも一つを前記転送手段の前記転送先
    のメモリとし、前記合成手段による静止画像データの合
    成処理と、前記転送手段による転送処理とが並行して実
    行されるように前記合成手段および前記転送手段を制御
    する制御手段(12)と、 を備えた特殊効果を伴う画像再生装置。
JP6059201A 1993-03-30 1994-03-29 特殊効果を伴う画像再生装置 Pending JPH06339069A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007037066A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法

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JP2007037066A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法

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