JPH06335993A - 表面被覆熱可塑性樹脂フイルムとその製造法 - Google Patents

表面被覆熱可塑性樹脂フイルムとその製造法

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JPH06335993A
JPH06335993A JP15138993A JP15138993A JPH06335993A JP H06335993 A JPH06335993 A JP H06335993A JP 15138993 A JP15138993 A JP 15138993A JP 15138993 A JP15138993 A JP 15138993A JP H06335993 A JPH06335993 A JP H06335993A
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film
layer
weight
thermoplastic resin
coating
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JP15138993A
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Kenji Koyanagi
健治 小柳
Hisayuki Naito
久幸 内藤
Akira Enokida
晃 榎田
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルムの透明性や製膜性を損なうことな
く、スリップ性の改良された熱可塑性樹脂フイルムを提
供する。 【構成】 熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面に、
メチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンからな
る三元共重合体20〜70重量%を芯層とし、ポリエチレン
80〜30重量%を表層とする二層構造で、平均粒径が0.05
〜1μm の粒状樹脂の層を形成した後、60℃以上の温度
に加熱することによって得られた表面被覆フイルムであ
って、被覆層の厚みが 0.002〜0.2 μm で、被覆面のオ
イラー法による動摩擦係数が 0.5以下、かつヘイズが
7.0%以下である表面被覆熱可塑性樹脂フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れたスリップ性及び
透明性を有する熱可塑性樹脂フイルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂の二軸延伸フイル
ムは、その優れた諸特性から用途に応じて様々な分野で
広く用いられているが、用途や条件によってはフイルム
製造過程や後加工工程中において低いスリップ性のため
に、扱いにくいという欠点を有していた。従来、この欠
点を改良するためにフイルム同士あるいはフイルムと接
触する材料との摩擦面における摩擦力を低下させる方法
として、酸化珪素、アルミナ、炭酸カルシウム等の無機
微粒子やポリテトラフルオロエチレン等の易滑性ポリマ
ーを含有させる方法が採用されてきた。
【0003】しかしながら、上記の無機微粒子を含有さ
せる方法では、微粒子間の凝集によりフイルムの透明性
を低下させ、かつフイルム基材との相溶性の低さのため
微粒子の欠落を招き易いという問題を有していた。一
方、易滑性ポリマーを含有させる方法では、ポリマーの
耐熱性が不十分であったり、フイルム基材との相溶性の
低さに起因するフイルムの透明性の低下あるいはシート
への押し出し成形時の製膜不良という問題を有してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フイルムの
透明性や製膜性を損なうことなく、スリップ性の改良さ
れた熱可塑性樹脂フイルムとその製造法を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、次のとおりである。 (1) 熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面に、メチル
メタクリレート、スチレン及びブタジエンからなる三元
共重合体20〜70重量%を芯層とし、ポリエチレン80〜30
重量%を表層とする二層構造で、平均粒径が0.05〜1μ
m の粒状樹脂の層を形成した後、60℃以上の温度に加熱
することによって得られた表面被覆フイルムであって、
被覆層の厚みが 0.002〜0.2 μm で、被覆面のオイラー
法による動摩擦係数が 0.5以下、かつヘイズが 7.0%以
下であることを特徴とする表面被覆熱可塑性樹脂フイル
ム。 (2) 未延伸又は一軸延伸熱可塑性樹脂フイルムの少なく
とも片面に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタ
ジエンからなる三元共重合体20〜70重量%を芯層とし、
ポリエチレン80〜30重量%を表層とする二層構造で、平
均粒径が0.05〜1μm の粒状樹脂の水分散液をコーティ
ングし、60℃以上の温度で乾燥した後、延伸することを
特徴とする上記(1) 記載の表面被覆熱可塑性樹脂フイル
ムの製造法。 (3) 二軸延伸熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面
に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
らなる三元共重合体20〜70重量%を芯層とし、ポリエチ
レン80〜30重量%を表層とする二層構造で、平均粒径が
0.05〜1μm の粒状樹脂の水分散液をコーティングし、
60℃以上の温度で乾燥することを特徴とする上記(1) 記
載の表面被覆熱可塑性樹脂フイルムの製造法。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明における熱可塑性樹脂は特に限定されるものではな
いが、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン12、ナイロン11、ポリメタキシリレンアジパミ
ド等及びそれらの共重合体で代表されるポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート
等及びそれらの共重合体で代表されるポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリメチルペン
テン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン等
で代表されるポリオレフィン樹脂等が挙げられる。なか
でも好ましい熱可塑性樹脂は、ナイロン6、ポリエチレ
ンテレフタレート及びポリプロピレンである。
【0007】被覆層を構成する樹脂は、メチルメタクリ
レート、スチレン及びブタジエンからなる三元共重合体
20〜70重量%を芯層とし、ポリエチレン80〜30重量%を
表層とする二層構造を有するものである。芯層の量が20
重量%より少ないと塗工後の表面粗さが小さくなり、十
分なスリップ性が得られず、80重量%を超えると安定な
表面被覆層を得ることができない。なお、芯層及び表層
を形成する重合体は、上記成分の他、カルボン酸基やカ
ルボン酸金属塩基を有するモノマーが少量共重合された
ものでもよい。
【0008】また、被覆層を構成する粒状樹脂の平均粒
径は、0.05〜1μm とすることが必要である。平均粒径
が0.05μm より小さいと十分なスリップ性を得ることが
できず、1μm より大きいとヘイズが高くなり、本発明
の目的を達成することができない。
【0009】このような粒状樹脂としては、市販のもの
を使用することができ、大日本インキ化学工業社製パテ
ラコールA−704 シリーズがある。
【0010】被覆層の厚みは 0.002〜0.2 μm とするこ
とが必要であり、好ましくは0.04〜0.1μm である。被
覆層の厚みが 0.002μm より薄ければ十分なスリップ性
を得ることができず、 0.2μm より厚ければヘイズが高
くなり、本発明の目的を達成することができない。
【0011】被覆層の形成は、上記の粒状樹脂の水分散
液を熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面にコーティ
ングすることにより行われるが、コーティング液中の粒
状樹脂の濃度は 0.1〜10重量%が適当である。コーティ
ング液中の粒状樹脂の濃度が0.1重量%より小さい場
合、コーティング液の表面張力が高くなり、均一に塗工
できなくなり、10重量%を超えると塗工筋が発生し、均
一な塗工面が得られなくなる。
【0012】また、コーティング液には、前記粒状樹脂
の他に、必要に応じて界面活性剤、酸化防止剤、無機微
粉末等を添加してもよい。
【0013】次に、本発明の被覆熱可塑性樹脂フイルム
の製造工程を以下に説明する。まず、熱可塑性樹脂をT
−ダイ法、インフレーション法等の通常の製膜法でフイ
ルムとする。
【0014】本発明において、粒状樹脂の水分散液によ
るコーティングは、製膜直後の未延伸フイルム、縦方向
に延伸を行った直後の一軸延伸フイルム又は二軸延伸後
のフイルムに施すことができる。
【0015】本発明の被覆フイルムを得るための上記三
つの方法のうち、未延伸フイルムに塗工し、同時二軸延
伸する方法と縦一軸延伸した後、横延伸する方法は、二
軸延伸後にコーティングする方法に比較し、塗工量を容
易に少なくすることが可能であるとともに、フイルム製
造工程でコーティングを施すことから経済効果が大き
く、中でも未延伸フイルムに塗工し同時二軸延伸する方
法は、経済的に最も優れた方法である。
【0016】コーティング方法としては、公知の任意の
塗工法が適用される。例えば、グラビアロール方式、メ
タリングバー方式、リバースロール方式、スプレー方式
が単独又は組み合わせて適用される。
【0017】塗工前の熱可塑性樹脂フイルムの濡れ張力
が粒状樹脂の水分散液の表面張力より小さい場合には、
熱可塑性樹脂フイルムにコロナ処理を施したり、コーテ
ィング液に界面活性剤を添加する等の方法によって、熱
可塑性樹脂フイルムの濡れ張力を高めることにより、粒
状樹脂の水分散液を熱可塑性樹脂フイルムに均一にコー
ティングすることが可能となる。
【0018】コーティングしたフイルムを60℃以上の温
度で乾燥した後、未延伸フイルムにコーティングした場
合は、同時二軸延伸、縦一軸延伸フイルムにコーティン
グした場合は、横延伸することにより二軸延伸フイルム
とされる。延伸は、通常の熱可塑性樹脂フイルムとほぼ
同様の温度で、延伸倍率が縦、横方向とも 1.2〜10倍と
なるようにするのが望ましい。延伸前の乾燥は、延伸過
程の予熱部で行ってもよい。次いで、延伸されたフイル
ムは、通常の熱処理条件で熱処理される。二軸延伸フイ
ルムにコーティングした場合は、60℃以上の温度で乾燥
するだけでよい。
【0019】本発明の表面被覆熱可塑性樹脂フイルムの
厚みは、特に限定されるものではないが、通常 0.1〜10
00μm である。
【0020】また、本発明の表面被覆熱可塑性樹脂フイ
ルムは積層フイルムの一層としても用いることができ
る。
【0021】
【作用】本発明によれば、被覆面のスリップ性が良好
で、かつ透明性が良好な熱可塑性樹脂フイルムが提供さ
れる。この理由は明らかではないが、次のように推定さ
れる。すなわち、二層構造の粒状樹脂をフイルム表面に
コーティングし、60℃以上の温度に加熱すると粒状樹脂
の表層のポリエチレンが溶融し、芯層の共重合体を突起
状に残しながら、基材フイルムに接着して被膜を形成
し、フイルム表面に微細な凹凸が形成される。また、被
覆層は、透明な重合体で構成され、その厚みが小さいた
め、基材フイルムの透明性が損なわれることがない。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、特性値の測定方法は、次のとおりである。 (a) オイラー法による動摩擦係数 円筒の 140度の抱き角となる部分に幅50mmのフイルムを
接触させ、一端に1kgの荷重を掛け、他端を島津製作所
製オートグラフで 500mm/min の速度で引張った際に発
生する張力より次式で算出した。 μ= (1/θ) ln(T1/T0 ) θ: (140/360) ×2π T0 :1kg T1 :発生する張力(kg) (b) ASTM法による摩擦係数 ASTM-D-1894 に準じ、動摩擦係数を測定した。 (c) 透明性 JIS-K-6714 により測定した。
【0023】実施例1 ナイロン6(融点 220℃)を 260℃でT−ダイより溶融
押し出しし、30℃のドラム上で冷却して厚み 150μm の
未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイルム
に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
らなる三元共重合体40重量%を芯層とし、ポリエチレン
60重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μ
m の粒状樹脂を 1.0重量%含有する水分散を回転マイヤ
ーバーにより塗工重量が7g/m2になるようにコーティ
ングし、80℃で乾燥させた後、85℃で縦方向に3倍、横
方向に 3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 210℃で熱
処理し、ナイロン6層の厚みが15μm 、コーティング層
の厚みが 0.007μm である二軸延伸フイルムを得た。
【0024】実施例2 被覆樹脂をメチルメタクリレート、スチレン及びブタジ
エンからなる三元共重合体50重量%を芯層とし、ポリエ
チレン50重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が
0.2μm の粒状樹脂に変えたこと以外は実施例1と同様
の方法で二軸延伸フイルムを得た。
【0025】比較例1 コーティングを施さないこと以外は、実施例1と同様の
方法で二軸延伸フイルムを得た。
【0026】比較例2 被覆樹脂をメチルメタクリレート、スチレン及びブタジ
エンからなる三元共重合体10重量%を芯層とし、ポリエ
チレン90重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が
0.2μm の粒状樹脂としたこと以外は実施例1と同様の
方法で二軸延伸フイルムを得た。
【0027】比較例3 被覆樹脂をメチルメタクリレート、スチレン及びブタジ
エンからなる三元共重合体90重量%を芯層とし、ポリエ
チレン10重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が
0.2μm の粒状樹脂としたこと以外は実施例1と同様の
方法で二軸延伸フイルムを得た。しかし、得られたフイ
ルムは、表面被覆層の安定性が悪く、実用的なものでは
なかった。
【0028】実施例3 ポリエチレンテレフタレート(融点 255℃)を 280℃で
T−ダイより溶融押し出しし、15℃のドラム上で冷却し
て厚み 120μm の未延伸フイルムを得た。次いで、この
未延伸フイルムにコロナ処理を施してフイルムの表面張
力を48ダイン/cmとした。このコロナ処理未延伸フイル
ムにメチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
らなる三元共重合体30重量%を芯層とし、ポリエチレン
70重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μ
m の粒状樹脂を 1.0重量%含有する水分散溶液を回転マ
イヤーバーにより塗工重量が7g/m2になるようにコー
ティングし、80℃で乾燥させた後、95℃で縦方向に3
倍、横方向に 3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 230
℃で熱処理し、ポリエチレンテレフタレート層の厚みが
12μm、コーティング層の厚みが 0.007μm である二軸
延伸フイルムを得た。
【0029】実施例4 ポリプロピレン(融点 160℃)を 240℃でT−ダイより
溶融押し出しし、15℃のドラム上で冷却して厚み 120μ
m の未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイル
ムにコロナ処理を施してフイルムの表面張力を48ダイン
/cmとした。このコロナ処理未延伸フイルムにメチルメ
タクリレート、スチレン及びブタジエンからなる三元共
重合体30重量%を芯層とし、ポリエチレン70重量%を表
層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μm の粒状樹脂
を 1.0重量%含有する水分散溶液を回転マイヤーバーに
より塗工重量が7g/m2になるようにコーティングし、
80℃で乾燥させた後、150 ℃で縦方向に3倍、横方向に
3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 150℃で熱処理
し、ポリプロピレン層の厚みが12μm 、コーティング層
の厚みが 0.007μm である二軸延伸フイルムを得た。
【0030】実施例5 ナイロン6(融点 220℃)を 260℃でT−ダイより溶融
押し出しし、30℃のドラム上で冷却して厚み 150μm の
未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイルムを
85℃で縦方向に3倍、横方向に 3.3倍同時二軸延伸し、
さらにこれを 210℃で熱処理し、二軸延伸フイルムを得
た。この二軸延伸フイルムにメチルメタクリレート、ス
チレン及びブタジエンからなる三元共重合体40重量%を
芯層とし、ポリエチレン60重量%を表層とする二層構造
で、平均粒子径が 0.2μm の粒状樹脂を 1.0重量%含有
する水分散を回転マイヤーバーにより塗工重量が 0.7g
/m2になるようにコーティングした後、80℃で乾燥さ
せ、ナイロン6層の厚みが15μm 、コーティング層の厚
みが 0.007μmである二軸延伸フイルムを得た。
【0031】以上の実施例及び比較例で得られたフイル
ムの特性値を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、フイルムの透明性や製
膜性を損なうことなく、スリップ性の改良された熱可塑
性樹脂フイルムが提供される。また、本発明の方法によ
れば、フイルム製造工程でコーティングを施すことがで
き、低コストで被覆フイルムを得ることができる。特
に、未延伸フイルム又は縦一軸延伸フイルムにコーティ
ングした後、同時二軸延伸又は横延伸する方法を採用す
れば、被覆層の厚みを容易に薄くすることが可能であ
り、経済的に有利である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 実施例1 ナイロン6(融点 220℃)を 260℃でT−ダイより溶融
押し出しし、30℃のドラム上で冷却して厚み 150μm の
未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイルム
に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
らなる三元共重合体40重量%を芯層とし、ポリエチレン
60重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μ
m の粒状樹脂を 1.0重量%含有する水分散液を回転マイ
ヤーバーにより塗工重量が7g/m2になるようにコーテ
ィングし、80℃で乾燥させた後、85℃で縦方向に3倍、
横方向に 3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 210℃で
熱処理し、ナイロン6層の厚みが15μm 、コーティング
層の厚みが 0.007μm である二軸延伸フイルムを得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 実施例3 ポリエチレンテレフタレート(融点 255℃)を 280℃で
T−ダイより溶融押し出しし、15℃のドラム上で冷却し
て厚み 120μm の未延伸フイルムを得た。次いで、この
未延伸フイルムにコロナ処理を施してフイルムの表面張
力を48ダイン/cmとした。このコロナ処理未延伸フイル
ムにメチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
らなる三元共重合体30重量%を芯層とし、ポリエチレン
70重量%を表層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μ
m の粒状樹脂を 1.0重量%含有する水分散液を回転マイ
ヤーバーにより塗工重量が7g/m2になるようにコーテ
ィングし、80℃で乾燥させた後、95℃で縦方向に3倍、
横方向に 3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 230℃で
熱処理し、ポリエチレンテレフタレート層の厚みが12μ
m 、コーティング層の厚みが 0.007μm である二軸延伸
フイルムを得た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 実施例4 ポリプロピレン(融点 160℃)を 240℃でT−ダイより
溶融押し出しし、15℃のドラム上で冷却して厚み 120μ
m の未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイル
ムにコロナ処理を施してフイルムの表面張力を48ダイン
/cmとした。このコロナ処理未延伸フイルムにメチルメ
タクリレート、スチレン及びブタジエンからなる三元共
重合体30重量%を芯層とし、ポリエチレン70重量%を表
層とする二層構造で、平均粒子径が 0.2μm の粒状樹脂
を 1.0重量%含有する水分散液を回転マイヤーバーによ
り塗工重量が7g/m2になるようにコーティングし、80
℃で乾燥させた後、150 ℃で縦方向に3倍、横方向に
3.3倍同時二軸延伸し、さらにこれを 150℃で熱処理
し、ポリプロピレン層の厚みが12μm 、コーティング層
の厚みが 0.007μm である二軸延伸フイルムを得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 実施例5 ナイロン6(融点 220℃)を 260℃でT−ダイより溶融
押し出しし、30℃のドラム上で冷却して厚み 150μm の
未延伸フイルムを得た。次いで、この未延伸フイルムを
85℃で縦方向に3倍、横方向に 3.3倍同時二軸延伸し、
さらにこれを 210℃で熱処理し、二軸延伸フイルムを得
た。この二軸延伸フイルムにメチルメタクリレート、ス
チレン及びブタジエンからなる三元共重合体40重量%を
芯層とし、ポリエチレン60重量%を表層とする二層構造
で、平均粒子径が 0.2μm の粒状樹脂を 1.0重量%含有
する水分散液を回転マイヤーバーにより塗工重量が 0.7
g/m2になるようにコーティングした後、80℃で乾燥さ
せ、ナイロン6層の厚みが15μm 、コーティング層の厚
みが 0.007μm である二軸延伸フイルムを得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面
    に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタジエンか
    らなる三元共重合体20〜70重量%を芯層とし、ポリエチ
    レン80〜30重量%を表層とする二層構造で、平均粒径が
    0.05〜1μmの粒状樹脂の層を形成した後、60℃以上の
    温度に加熱することによって得られた表面被覆フイルム
    であって、被覆層の厚みが 0.002〜0.2 μm で、被覆面
    のオイラー法による動摩擦係数が 0.5以下、かつヘイズ
    が 7.0%以下であることを特徴とする表面被覆熱可塑性
    樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 未延伸又は一軸延伸熱可塑性樹脂フイル
    ムの少なくとも片面に、メチルメタクリレート、スチレ
    ン及びブタジエンからなる三元共重合体20〜70重量%を
    芯層とし、ポリエチレン80〜30重量%を表層とする二層
    構造で、平均粒径が0.05〜1μm の粒状樹脂の水分散液
    をコーティングし、60℃以上の温度で乾燥した後、延伸
    することを特徴とする請求項1記載の表面被覆熱可塑性
    樹脂フイルムの製造法。
  3. 【請求項3】 二軸延伸熱可塑性樹脂フイルムの少なく
    とも片面に、メチルメタクリレート、スチレン及びブタ
    ジエンからなる三元共重合体20〜70重量%を芯層とし、
    ポリエチレン80〜30重量%を表層とする二層構造で、平
    均粒径が0.05〜1μm の粒状樹脂の水分散液をコーティ
    ングし、60℃以上の温度で乾燥することを特徴とする請
    求項1記載の表面被覆熱可塑性樹脂フイルムの製造法。
JP15138993A 1993-05-27 1993-05-27 表面被覆熱可塑性樹脂フイルムとその製造法 Pending JPH06335993A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5952629A (en) * 1994-12-28 1999-09-14 Yamaha Corporation Switch apparatus

Cited By (1)

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US5952629A (en) * 1994-12-28 1999-09-14 Yamaha Corporation Switch apparatus

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