JPH06335233A - サイリスタスイッチ装置 - Google Patents

サイリスタスイッチ装置

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JPH06335233A
JPH06335233A JP11480193A JP11480193A JPH06335233A JP H06335233 A JPH06335233 A JP H06335233A JP 11480193 A JP11480193 A JP 11480193A JP 11480193 A JP11480193 A JP 11480193A JP H06335233 A JPH06335233 A JP H06335233A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両極のサイリスタ駆動回路間に接続した主回
路給電抵抗を介して流れる電流をゲート電流源としてサ
イリスタ素子を駆動するサイリスタスイッチ装置におい
て、上記主回路給電抵抗の抵抗値を小さくすることな
く、点弧遅れによる交流出力波形の歪みを減らし、サイ
リスタ素子間の点弧バラツキを抑制する。 【構成】 相手極性側のサイリスタ素子4の点弧時に流
れる負荷電流による可飽和形変流器15の2次側電流で
自己極性側のコンデンサ22を充電し、自己極性側のサ
イリスタ素子3の点弧時、コンデンサ22に蓄えられた
電荷をトランジスタ27、ゲート電流制限用抵抗14を
通じサイリスタ素子3のゲート電流として放電させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は交流電源と負荷との間
に接続され、負荷の開閉を行うサイリスタスイッチ装置
に係り、特にそのサイリスタ素子の駆動回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えばオーム社発行”OHM”1
990年7月号P.43〜49に記載された従来のサイ
リスタスイッチ装置を示す回路構成図である。図におい
て、1は交流電源、2は負荷、3および4は互いに逆並
列接続されたサイリスタ素子で、以下便宜上必要な場合
は3を順方向サイリスタ素子THF、4を逆方向サイリ
スタ素子THRと呼ぶ。5および6はそれぞれサイリス
タ素子3および4のゲートG,カソードK間に接続され
た順方向および逆方向のサイリスタ駆動回路(GD
U)、7は両サイリスタ駆動回路5,6の端子P間に接
続された主回路給電抵抗、8および9はサイリスタ素子
3,4をオンオフさせるための光によるスイッチング信
号を伝送する光ファイバーケーブルである。
【0003】また、サイリスタ駆動回路5,6の内部構
成は同一で、サイリスタ駆動回路5で示すと、10はバ
イパス用ダイオード、11はスイッチング手段としての
フォトトランジスタ、12は電圧降下発生用ダイオー
ド、13は短絡用トランジスタ、14はゲート電流制限
用抵抗である。
【0004】次に動作について説明する。先ず、光ファ
イバーケーブル8,9から光有りの信号が送出されてい
る場合を考える。この光入力によりサイリスタ駆動回路
5,6内のフォトトランジスタ11はオン状態となって
いる。この状態でサイリスタ素子3のカソードK側を正
とした極性で電圧が印加されている時を例にとると、交
流電源1→負荷2→サイリスタ素子3のカソード→サイ
リスタ駆動回路5の端子K→バイパス用ダイオード10
→サイリスタ駆動回路5の端子P→主回路給電抵抗7→
サイリスタ駆動回路6の端子P→フォトトランジスタ1
1および電圧降下発生用ダイオード12→短絡用トラン
ジスタ13→サイリスタ駆動回路6の端子K→交流電源
1のルートで電流が流れる。この電流はサイリスタ素子
4にとっては点弧方向の電流であるが、そのゲートカソ
ード間はフォトトランジスタ11、電圧降下発生用ダイ
オード12および短絡用トランジスタ13によってバイ
パスされておりサイリスタ素子4はゲート電流が供給さ
れず点弧しない。
【0005】光信号は有のままで交流電源1の電圧極性
が反転すると、上記と全く逆極性で同様の現象となり、
点弧極性側のサイリスタ素子3は点弧せず、結果として
負荷2には交流電圧は印加されずサイリスタ素子3,4
はオフ動作を維持することになる。
【0006】次に、光ファイバーケーブル8,9から光
無しの信号が送出されている場合を考える。このとき、
サイリスタ駆動回路5,6内のフォトトランジスタ11
はオフ状態となっている。この状態でサイリスタ素子3
のカソードK側を正とした極性で電圧が印加されている
時を例にとると、交流電源1→負荷2→サイリスタ素子
3のカソード→サイリスタ駆動回路5の端子K→バイパ
ス用ダイオード10→サイリスタ駆動回路5の端子P→
主回路給電抵抗7→サイリスタ駆動回路6の端子P→電
圧降下発生用ダイオード12→ゲート電流制限用抵抗1
4→サイリスタ駆動回路6の端子G→サイリスタ素子4
のゲート→サイリスタ素子4のカソード→交流電源1の
ルートで電流が流れ、サイリスタ素子4にゲート電流が
供給されてサイリスタ素子4が点弧する。即ち、サイリ
スタ素子4がオン状態となって交流電圧が負荷2に印加
される。交流電源1の電圧極性が反転すると、上記と逆
極性の現象でサイリスタ素子3が点弧しオン状態となっ
て同様に交流電圧が負荷2に印加される。
【0007】以上のように、光ファイバーケーブル8,
9を介して送出される光のスイッチング信号に応じてサ
イリスタ素子3,4がオンオフ動作を行い負荷2の開閉
を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイリスタスイ
ッチ装置は以上のように構成されており、交流電源から
サイリスタ素子に印加される電圧を電圧源とし主回路給
電抵抗を介して流れる電流をゲート電流源としてサイリ
スタ素子を駆動していることから以下で示す問題点が存
在する。以下、これを図9に従って説明する。
【0009】図9は、サイリスタ素子3,4をオン状態
とした場合に、交流電源1によって負荷2に印加される
電圧の波形を示すもので、ここでは、負荷2の力率を
1.0(抵抗負荷)としている。図から判る通り、電圧
零の位相の付近で無出力の状態が発生している。これ
は、上述した通り、サイリスタ素子に印加される電圧自
体を電源としてそのゲート電流を得ているため、サイリ
スタ素子の点弧に必要なエネルギーに相当する電圧降下
が発生するためである。この電圧無出力の時間帯が存在
する結果、交流電圧の波形が歪むことになる。
【0010】今、例として、交流電源1の電圧を6.6
KV(rms)、主回路給電抵抗7の抵抗を15KΩ、
サイリスタ素子3,4のゲートトリガ電流を97mAと
して上記電圧無出力の時間幅、即ち、点弧遅れを求める
と以下の通りとなる。主回路給電抵抗7に流れる電流を
Igとすると、 Ig(rms)=6.6KV/15KΩ=0.44A Ig(peak)=6.6KV・√2/15KΩ=0.622A となり、抵抗負荷(負荷力率(osφ=1.0)のとき
の点弧遅れは、位相角Δθで表すと、 Δθ=sin-1(97mA/622mA)=9゜ となり、また時間幅ΔTで表すと、 ΔT=106/50×(9゜/360゜)=500μs
(50Hzベース) となる。そして、無出力部分の波高値は、 6.6KV×√2×sin9゜=1.46KV に達する。
【0011】また、サイリスタ素子3,4がオフ状態で
は、主回路給電抵抗7に電流が継続的に流れ、その時の
発生損失pは、 p=6.62×103/15KΩ=2900W となる。
【0012】以上のように、点弧遅れによる波形歪みが
存在し、この歪みが大きくなると、各サイリスタ素子の
点弧電流のバラツキにより負荷に印加される交流電圧の
波形が正負で非対称となり、負荷が変圧器等の場合は偏
磁の問題にも発展する。一方、主回路給電抵抗の抵抗値
を小さくすれば、上述した電流Igが大きくなって点弧
遅れは小さくなるが、反面、抵抗損失pが増大すること
になる。
【0013】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、抵抗損失を増大することなくサ
イリスタ素子の点弧遅れを小さくし各サイリスタ素子の
点弧バラツキを抑制することができるサイリスタスイッ
チ装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るサイリスタスイッチ装置は、一対のサイリスタ素子と
直列に挿入され上記各サイリスタ素子に対応して設けら
れた可飽和形変流器、この可飽和形変流器の2次側回路
に挿入された電圧降下用抵抗、およびこの電圧降下用抵
抗と直列に接続され上記可飽和形変流器の2次電流によ
り充電されるコンデンサを備えたものである。
【0015】この発明の請求項2に係るサイリスタスイ
ッチ装置は、そのスイッチング手段の開閉動作に基づき
ゲート電流を出力してサイリスタ素子を点弧した後、当
該サイリスタ素子に供給されるゲート電流を利用して上
記スイッチング手段の動作状態を保持する正帰還手段を
備えたものである。
【0016】
【作用】この発明の請求項1に係るサイリスタスイッチ
装置においては、相手極性側のサイリスタ素子に流れる
電流に基づき自己極性側のコンデンサに電荷を蓄え、自
己極性側のサイリスタ素子の点弧時、上記コンデンサに
蓄えられた電荷を自己極性側のサイリスタ素子のゲート
回路に放電させる。これによってサイリスタ素子の点弧
遅れが小さくなる。
【0017】また、請求項2に係るサイリスタスイッチ
装置においては、サイリスタ素子点弧後、正帰還手段が
スイッチング手段の動作状態を保持するので、サイリス
タ素子を点弧させるスイッチング信号が立ち上げ直後に
消滅する過少点弧信号となる場合にも、サイリスタ素子
の点弧状態はそのサイクル内は維持され素子破壊が防止
される。
【0018】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1による
サイリスタスイッチ装置の全体を示す回路構成図であ
る。図において、15は順方向サイリスタ素子3(TH
F)側の可飽和形変流器(CTF)で、その1次側は負
荷2およびサイリスタ素子3,4と直列に挿入され、そ
の2次側はサイリスタ駆動回路5の端子C1,K1に接
続され、サイリスタ素子4(THR)が点弧して逆方向
電流が流れる時に動作する。16は逆方向サイリスタ素
子4(THR)側の可飽和形変流器(CTR)で、サイ
リスタ素子3(THF)が点弧して順方向電流が流れる
時に動作する。
【0019】図2は、サイリスタ駆動回路の内部構成の
詳細を示すもので、順方向側のサイリスタ駆動回路5を
例にとって示している。図において、従来と同一部分は
同一符号を付して説明は省略する。17はCTF15の
2次側回路に挿入された電圧降下用抵抗、18はCTF
15のリセット電圧発生用ツェナーダイオード、19は
CTF15の順電流阻止用ダイオード、20は主回路給
電抵抗7の回路の整流ダイオード、21はCTF15の
回路の整流ダイオード、22はゲートパルス発生用コン
デンサ、23はコンデンサ22の過電圧保護用ダイオー
ド、24以降はゲートパルス発生のための前段回路を構
成するもので、このうち、24はコンデンサ、25,2
8は抵抗、26はスイッチング電圧素子、27,29は
スイッチング手段としてのトランジスタである。
【0020】次に動作について説明する。光ファイバー
ケーブル8,9から光有りの信号が送出されサイリスタ
素子3,4がオフ状態となる場合の動作は従来と特に変
わりがないので説明を省略し、以下、光ファイバーケー
ブル8,9から光無しの信号が送出されサイリスタ素子
3,4がオン状態となる場合の動作について説明する。
【0021】光ファイバーケーブル8,9から光無しの
信号が送出されフォトトランジスタ11がオフ状態とな
ると、従来の図8で説明した通り、逆方向側のサイリス
タ素子4(THR)が点弧し、逆方向に負荷電流が流れ
る。この状態において、CTF15の2次側には、端子
C1→ダイオード21→コンデンサ22→抵抗17→端
子K1のルートで電流が流れ、コンデンサ22を充電す
るとともに、CTF15は一定の電圧・時間積でその鉄
心が飽和しそれ以降2次側には電流が流れなくなる。
【0022】この場合、以下に示す理由により、負荷電
流の大小にかかわらずコンデンサ22に充電される電圧
はほぼ一定値となる。即ち、抵抗17に発生する電圧降
下は、 電圧降下=(負荷電流)×(CTF15の巻数比)×
(抵抗17の抵抗値) となり、負荷電流が大きい程抵抗17に発生する電圧降
下が大きくなり、結果としてCTF15の鉄心が飽和す
る迄の時間が短くなる。従って、コンデンサ22への充
電時間も短くなり、その充電電圧はほぼ一定値となる。
【0023】図3、図4はコンデンサ22の充電特性を
示すもので、このうち、図3は負荷電流が最大の場合、
図4は規定のコンデンサ充電電圧を得るに必要な最小負
荷電流の場合を示す。この例は、それぞれCTF15の
巻数比500:1,飽和電圧・時間積約0.05V・
S,抵抗17の抵抗値1KΩ、コンデンサ22の容量4
μFとした場合で、コンデンサ22の充電電圧として約
9Vの一定値を得ている。
【0024】以上説明した現象により、相手極性側のサ
イリスタ素子4(THR)の点弧によって流れる負荷電
流に基づき自己極性側(サイリスタ素子3(THF)
側)のコンデンサ22に一定の電荷を蓄えたことになる
ので、以下、この蓄えた電荷を利用して自己極性側のサ
イリスタ素子3(THF)を高速度に点弧させる動作に
ついて説明する。即ち、交流電圧の極性が反転してサイ
リスタ素子3に順方向の電圧が印加されると、交流電源
1→サイリスタ駆動回路6の端子K→バイパス用ダイオ
ード10→サイリスタ駆動回路6の端子P→主回路給電
抵抗7→サイリスタ駆動回路5の端子P→電圧降下発生
用ダイオード12→コンデンサ24→サイリスタ駆動回
路5の端子K→負荷2→交流電源1のルートでコンデン
サ24が充電される。そして、このコンデンサ24の電
圧がスイッチング電圧素子26の動作電圧とトランジス
タ29のベース・エミッタ間電圧との和(今回の例で
は、8V+0.7V=8.7V)に達するとスイッチン
グ電圧素子26が動作してコンデンサ24の電荷が抵抗
25を通して放電しトランジスタ29がオン動作する。
【0025】トランジスタ29のオン動作によりコンデ
ンサ22に蓄えられた電荷がトランジスタ27、抵抗2
8、トランジスタ29を経て放電してトランジスタ27
が瞬時にオン動作し、コンデンサ22に蓄えられた電荷
はゲート電流となってトランジスタ27、ゲート電流制
限用抵抗14を経てサイリスタ素子3に供給される。
【0026】この場合、自己極性側のサイリスタ素子3
を点弧させるために必要なゲート電流のエネルギーは相
手極性側のサイリスタ素子4の通電時に既に自己極性側
のコンデンサ22に蓄えているので、自己極性側のサイ
リスタ素子3の点弧にあたって主回路給電抵抗7を経て
供給する電流は前段回路のトランジスタ29を動作させ
るためのコンデンサ24を充電させるに必要な値で済
み、従来の直接ゲート電流としてサイリスタ素子3に供
給する場合に比較して十分小さい値でよく、従って主回
路給電抵抗7の抵抗値は大きく設定することができ抵抗
損失も低減することができる。また、点弧遅れのバラツ
キは、コンデンサ24とスイッチング電圧素子26との
値によって決定されるので、従来の場合に比較して十分
小さくなる。
【0027】もっとも、負荷電流が小さく(図4で説明
した限界電流以下の時)、相手極性側の通電時にコンデ
ンサ22がその規定値まで充電されていない場合には、
主回路給電抵抗7→ダイオード20→コンデンサ22の
ルートで自己極性側の点弧時に点弧エネルギーを補充す
る必要があるが、この場合も、既にコンデンサ22に充
電されているエネルギー分だけ新たに注入すべきエネル
ギー量が少なくて済み、点弧遅れが減少する。
【0028】実施例2.図5はこの発明の実施例2によ
るサイリスタスイッチ装置のサイリスタ駆動回路5を示
す回路構成図である。実施例1の図2の場合と異なるの
は、正帰還手段を構成するダイオード30および抵抗3
1を追加した点のみであり、以下この動作を中心に説明
する。
【0029】実施例1で説明した通り、光ファイバーケ
ーブル8からの光無し信号の入力につづく一連の動作で
トランジスタ29、27がオン動作してコンデンサ22
からトランジスタ27、ゲート電流制限用抵抗14を経
てサイリスタ素子3にゲート電流が供給されると、コン
デンサ22→トランジスタ27→抵抗31→ダイオード
30→トランジスタ29→コンデンサ22の通電ルート
が形成され、そのサイクル中、コンデンサ22からの電
流でトランジスタ29のオン動作が保持される。従っ
て、光ファイバーケーブル8からの光無し信号、即ち点
弧信号が極めて短いパルスで途絶えた場合、この正帰還
手段30,31が存在しないとトランジスタ29のゲー
ト電流も同時に途絶えてオフ動作となり、いわゆる過少
ゲートパルスでサイリスタ素子3が破壊する可能性があ
ったが、この実施例2では、トランジスタ29のオン動
作が確実に保持され上記したサイリスタ素子の破壊の恐
れがなくなるという利点がある。
【0030】もっとも、上記した正帰還作用はコンデン
サ22の電荷を電源としているので、その放電によりコ
ンデンサ22の電圧が低下していくと動作しなくなる
が、その時点では主回路給電抵抗7からの電流が供給さ
れこの電流によって上記作用を継続するので支障はな
い。
【0031】実施例3.図6はこの発明の実施例3によ
るサイリスタスイッチ装置のサイリスタ駆動回路5を示
す回路構成図である。実施例2の図5の場合と異なるの
は、CTF15の2次側の整流回路を半波整流回路から
ダイオード32,33を追加した全波整流回路にした点
のみであり、以下この動作を中心に説明する。
【0032】即ち、全波整流回路とすることにより、相
手極性側のサイリスタ素子4の点弧時のみならず自己極
性側のサイリスタ素子3の点弧による負荷電流によって
もコンデンサ22の充電を行うので、負荷電流の図4で
説明した下限値を更に下げることができ、この発明の適
用範囲が拡大する利点がある。
【0033】実施例4.図7はこの発明の実施例4によ
るサイリスタスイッチ装置のサイリスタ駆動回路5を示
す回路構成図である。図6の実施例3と異なるのは、コ
ンデンサ24の短絡、開放をフォトトランジスタ11で
直接行うこととして短絡用トランジスタ13を省略した
点である。トランジスタ29を駆動するベース電流が小
さくコンデンサ24の容量も小さくて済むことに着目し
たもので、その分部品点数が減少して経済的となる利点
がある。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1にお
いては、所定の可飽和形変流器、電圧降下用抵抗および
コンデンサを備え、相手極性側のサイリスタ素子に流れ
る電流に基づき自己極性側のコンデンサに蓄えた電荷を
自己極性側のサイリスタ素子を点弧させるゲート電流に
利用するようにしたので、抵抗損失を増大することな
く、点弧遅れの小さい安定した点弧特性のサイリスタス
イッチ装置が得られる。
【0035】また、この発明の請求項2においては、更
に所定の正帰還手段を備え、サイリスタ素子に供給させ
るゲート電流を利用してスイッチング手段の動作状態を
保持するようにしたので、いわゆる過少ゲートパルスに
よるサイリスタ素子の破壊の恐れが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるサイリスタスイッチ
装置の全体を示す回路構成図である。
【図2】図1のサイリスタ駆動回路の詳細を示す回路構
成図である。
【図3】この発明の実施例1におけるコンデンサの充電
特性を示す図である。
【図4】この発明の実施例1におけるコンデンサの充電
特性を示す図で、特に負荷電流が下限値にある場合の特
性を示すものである。
【図5】この発明の実施例2によるサイリスタスイッチ
装置のサイリスタ駆動回路を示す回路構成図である。
【図6】この発明の実施例3によるサイリスタスイッチ
装置のサイリスタ駆動回路を示す回路構成図である。
【図7】この発明の実施例4によるサイリスタスイッチ
装置のサイリスタ駆動回路を示す回路構成図である。
【図8】従来のサイリスタスイッチ装置を示す回路構成
図である。
【図9】従来のサイリスタスイッチ装置における出力電
圧波形を示す図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 負荷 3,4 サイリスタ素子 5,6 サイリスタ駆動回路 7 主回路給電抵抗 11,27,29 スイッチング手段としてのトランジ
スタ 15,16 可飽和形変流器 17 電圧降下用抵抗 22 コンデンサ 30,31 正帰還手段としてのそれぞれダイオードお
よび抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆並列接続され更に負荷と直列に
    交流電源に接続された一対のサイリスタ素子、上記各サ
    イリスタ素子のゲートカソード間に接続されスイッチン
    グ信号に応じて開閉動作するスイッチング手段を備えた
    サイリスタ駆動回路、および上記両サイリスタ駆動回路
    間に接続された主回路給電抵抗を備え、上記サイリスタ
    素子に印加される電圧を電圧源とし上記スイッチング手
    段の開閉条件に応じて上記主回路給電抵抗を介して流れ
    る電流をゲート電流源として上記サイリスタ素子を駆動
    するサイリスタスイッチ装置において、 上記一対のサイリスタ素子と直列に挿入され上記各サイ
    リスタ素子に対応して設けられた可飽和形変流器、この
    可飽和形変流器の2次側回路に挿入された電圧降下用抵
    抗、およびこの電圧降下用抵抗と直列に接続され上記可
    飽和形変流器の2次電流により充電されるコンデンサを
    備え、相手極性側のサイリスタ素子に流れる電流に基づ
    き自己極性側のコンデンサに電荷を蓄え、自己極性側の
    サイリスタ素子の点弧時、上記コンデンサに蓄えられた
    電荷を自己極性側のサイリスタ素子のゲート回路に放電
    させるようにしたことを特徴とするサイリスタスイッチ
    装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング手段の開閉動作に基づきゲ
    ート電流を出力してサイリスタ素子を点弧した後、当該
    サイリスタ素子に供給されるゲート電流を利用して上記
    スイッチング手段の動作状態を保持する正帰還手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のサイリスタスイッ
    チ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103501120A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 李香龙 一种电容器式整流降压型稳压电路
CN103501121A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 河北工业大学 电容器式分压整流稳压电路

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103501120A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 李香龙 一种电容器式整流降压型稳压电路
CN103501121A (zh) * 2013-10-18 2014-01-08 河北工业大学 电容器式分压整流稳压电路

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