JPH06333276A - 記録媒体及びその製造方法、及び該記録媒体を用いた情報処理装置 - Google Patents

記録媒体及びその製造方法、及び該記録媒体を用いた情報処理装置

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JPH06333276A
JPH06333276A JP13992793A JP13992793A JPH06333276A JP H06333276 A JPH06333276 A JP H06333276A JP 13992793 A JP13992793 A JP 13992793A JP 13992793 A JP13992793 A JP 13992793A JP H06333276 A JPH06333276 A JP H06333276A
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JP13992793A
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Toshihiko Takeda
俊彦 武田
Yuji Kasanuki
有二 笠貫
Takehiko Kawasaki
岳彦 川崎
Harunori Kawada
春紀 河田
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブを介して情報の記録再生を行う情報
処理装置に用いられ、熱変形を防止して記録ビットの位
置ずれが少ない記録媒体を提供する。 【構成】 基板3と電極4と記録層5を有し、基板3に
はストライプ状の凹部1が形成され、その表面積を増大
するように処理されている記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡
等の原理を用いて情報の記録及び再生等を行い得る記録
媒体及びその製造方法、更にはこれを用いた情報処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、導体の表面原子の電子構造を直接
観察できる走査型トンネル顕微鏡(以後、STMと略
す)が開発された。かかるSTMは真空中、大気中、液
体中でも動作でき単結晶、非晶質を問わず実空間で高い
分解能の測定ができるので広範囲な応用が期待されてい
る。また、絶縁体の表面を原子オーダーの分解能で観察
できる原子間力顕微鏡(以後、AFMと略す)が開発さ
れた。これらの新しい顕微鏡はプローブを観察する物質
の表面に近接させた状態で該表面上を走査して観察する
ので、走査型プローブ顕微鏡(以後、SPMと略す)と
総称されており、様々な応用が期待されている。
【0003】特に、プローブを介して記録層に高分解能
で情報を書き込む記録装置、また、プローブを介して記
録層に書き込まれた情報を高分解能で読み出す再生装置
としての応用が進められている。
【0004】例えば、STM技術を応用した記録再生装
置として、記録媒体とプローブとの間に電圧を印加する
事によって、記録媒体を構成する電極あるいは該電極上
に形成された記録層表面の形状を変化させて記録媒体に
情報の書き込みを行い、該形状変化をトンネル電流の変
化で検出することにより情報の再生を行う装置が提案さ
れている。
【0005】この記録再生動作時にはプローブを記録媒
体表面に極めて近接させて走査する必要があり、かつ、
書き込まれる記録ビットのスケールがnmオーダーなの
で、記録媒体を構成する電極を記録層として用いる場
合、該電極表面には高い平滑性が要求される。
【0006】これまでに、平滑な電極として、金錯体溶
液中の金錯体を分解処理することによって基板上に成長
させた平板状金結晶を用いる方法が提案されている。こ
のようにして形成された代表的な平板状金結晶の光学顕
微鏡像を図25に示す。この結晶平板部の表面の凹凸の
大きさは一辺が1μmの正方形の領域内で5オングスト
ローム程度であり、極めて平滑な結晶表面を有し、ま
た、該結晶は単結晶である。
【0007】更に、このような平板状金結晶を複数個、
基板上に選択的に成長させ、該結晶平板部一つに対向し
てプローブを一つ設けた記録再生装置が提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したSTM技術を
応用した記録再生装置は、最小記録面積が10-4μm2
程度の高密度記録再生を行い得るものであるが、記録媒
体の外部からの熱による膨張等により、記録ビットの位
置ずれが生じ、記録再生時のエラーレートが高まるとい
った問題点があった。
【0009】また、上述した平板状金結晶を有する従来
技術の記録媒体には、複数の所望の位置に配置された平
板状金結晶電極と複数のプローブとの精度の良い位置制
御が難しいという問題点があった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
熱変形による記録ビットの位置ずれを改善した記録媒体
や、平板状金結晶電極とプローブとの位置制御を精度良
く行い得る記録媒体、更にはこの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的はこれらの記録媒
体を用いることで、より一層精度良く情報の記録再生を
行い得る情報処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
すべく成された本発明は、第1に、プローブを介して情
報の記録再生を行う情報処理装置に用いる記録媒体であ
って、該記録媒体は基板と電極と記録層を有し、該基板
には表面積を増大させる処理が施されていることを特徴
とする記録媒体であり、第2に、複数のプローブを介し
て情報の記録再生を行う情報処理装置に用いる記録媒体
であって、該記録媒体は、基板上に2次元的に配列して
いる複数個の平板状金結晶と、該記録媒体と該プローブ
との相対的な位置合わせを行うための手段とを有するこ
とを特徴とする記録媒体であり、第3に、上記第2の記
録媒体を製造する方法において、前記平板状金結晶群を
金錯体溶液中の金錯体を分解処理することによって形成
することを特徴とする記録媒体の製造方法であり、第4
に、プローブを介して情報の記録再生を行う情報処理装
置において、上記第1又は第2の記録媒体を具備するこ
とを特徴とする情報処理装置である。
【0013】以下、図面を用いて本発明第1の記録媒体
について説明する。
【0014】図1は本発明第1の記録媒体の一例を示し
た斜視図である。図中2は記録媒体であり、記録媒体2
は基板3,電極4及び記録層5で構成されている。基板
3には、その表面積を増大させるために複数の凹部1が
形成されている。このため、記録媒体2の放熱性が向上
し、凹部1を設けていない場合と比較して、記録媒体2
の温度上昇が抑制されるため、記録層5の熱による膨張
を減少させることができる。
【0015】本発明第1において基板の表面積を増大さ
せる処理としては、図1に示したような凹部1を形成す
る方法や、穴あるいは溝を設けるなど特に制限はなく、
記録媒体の機械的強度を極端に低下させることなく表面
積を増大できるものであればよい。また、凹部1を形成
する場合においても、その断面形状は図1に示したV字
状に限定されるものではなく矩形あるいは半円状にして
もよく、放熱効率を向上できればよい。
【0016】この凹部1の形成場所は記録層が形成され
た面と反対側の基板面に設けることが好ましいが、記録
層側でも構わず放熱効率を向上できれば特に制限はな
い。
【0017】更に、上記凹部1の放熱性を向上するため
に該凹部を金属薄膜で被覆することができる。この金属
薄膜としては熱伝導率の高い材料が好ましく、例えばA
u,Ag,Cu等を用いることができる。
【0018】基板3を構成する材料としてはSi単結
晶、ガラス、プラスチック等を挙げることができるが、
特に制限はない。また、凹部1の作成方法はマイクロメ
カニクス技術、フォトリソ技術、機械的加工等を挙げる
ことができるが所望の凹部を形成できればよく、特に制
限はない。
【0019】図1に示したような本発明第1の記録媒体
を組み込んだSTM技術を応用した情報処理装置の概略
図を図2に示す。同図において、2は本発明第1の記録
媒体、6は電圧印加回路、7はプローブ、8は記録媒体
2を搭載している駆動機構、9はプローブ7が検出する
電流を電圧に変換する回路、10はプローブ7を記録面
に対して垂直方向に駆動するピエゾ素子、11は装置を
制御するコンピュータ、12は支持体である。
【0020】本装置では電圧印加回路6によりプローブ
7と記録媒体2の電極4間に所定の電圧を印加しつつ、
駆動機構8により記録面内方向に記録媒体2をプローブ
7と相対移動することで記録再生を行う。この記録再生
動作については後述の実施例において詳述する。
【0021】本発明第1の記録媒体を用いた上記のよう
な構成を有する本発明の情報処理装置は、記録媒体の熱
膨張等に起因する記録ビットの位置ずれが小さいため、
プローブによる記録再生の精度が向上される。
【0022】次に、本発明第2の記録媒体について説明
する。
【0023】図14は本発明第2の記録媒体の一例を模
式的に示した平面図である。図中101は記録媒体であ
り、記録媒体101は基板102上に記録層となる複数
の平板状金結晶103と、位置合わせ手段としての電極
104を形成して構成されている。この平板状金結晶1
03はX方向には周期a、Y方向には周期bで基板10
2上に配列している。
【0024】本発明第2の記録媒体に係る平板状金結晶
は、例えば金錯体溶液中の金錯体を分解処理することで
形成することができる。以下に、金錯体として[AuI
4-及び[AuI2-、金錯体の分解処理手段として揮
発処理を用いて、平板状金結晶を基板上に形成する例を
説明する。
【0025】まず、蒸留水にヨウ化カリウム及びヨウ素
を投入してヨウ素水溶液を形成した後、金を溶解させ、
[AuI4-及び[AuI2-を含有する金錯体溶液を
作成する。ことのき溶液中には、前記金錯体[Au
4-、[AuI2-の他、I3 -,K+が存在するもの
と考えられる。
【0026】次いで、基板の表面を金錯体溶液に接した
後、該溶液を30〜100℃に昇温し、この温度を保ち
ヨウ素成分及び水分を揮発させる。その結果、金が過飽
和状態となり基板表面に析出,成長する。
【0027】このようにして得られた平板状金結晶は、
基板に対して(111)方位が優先配向した単結晶であ
ることがX線回折測定より確認できた。
【0028】また、該平板状金結晶表面をSTMで観察
したところ、該金結晶表面の凹凸は、一辺が1μmの正
方形の領域内で5オングストローム程度であり、極めて
平滑であった。
【0029】尚、金錯体の種類、分解の手法が異なるも
のの、このような金錯体の分解を利用して、導電性金ペ
ースト用の金粉末を析出させる技術が特開昭56−38
406、特開昭55−54509に開示されている。
【0030】また、本発明第2の記録媒体に係る平板状
金結晶は、例えば基板表面に核形成密度の大きい領域と
小さい領域を設け、該核形成密度の大きい領域のみに平
板状金結晶を選択的に成長させることもできる。様々な
基板表面材料、錯体の種類、形成条件による、核形成密
度及び平均結晶粒径の実験値を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1より明らかなように、核形成密度は、
基板表面の材料の種類、錯体の種類、形成条件により異
なるが、特に基板表面材料の種類には強く依存する。そ
の中でも特に金属等の導電体の表面では大きく、これに
対して絶縁体の表面では小さい。従って、上記材料によ
る核形成密度の差を利用して、基板表面に核形成密度の
大きい領域と小さい領域を設けることができる。
【0033】図16に核形成密度の違いを利用して、平
板状金結晶を核形成密度の大きい領域のみに選択的に形
成する概略的な工程を示す。
【0034】先ず、図16(a)に示すように、核形成
密度の小さい材料からなる基板102上に核形成密度の
大きい金属薄膜105を形成する。その後、フォトリソ
グラフィー等により図16(b)に示すように、所望の
位置のみに金属薄膜105が残るようにパターニングを
行う。次に、前記基板を平板状金結晶成長用の金錯体を
含む溶液に投入し、該金錯体を分解処理することで、図
16(c)に示すように平板状金結晶103をパターニ
ングされた下地金属薄膜105から選択的に核を形成し
て成長させた。
【0035】このように選択成長させて得られた平板状
金結晶表面をSTMで観察したところ、該金結晶表面の
凹凸は、一辺が1μmの正方形の領域内で5オングスト
ローム程度であり、極めて平滑であった。
【0036】また、本発明第2の記録媒体に係る平板状
金結晶は、例えば半導体からなる基板表面に、金属と該
半導体との共晶領域を形成し、該共晶を核として選択成
長させることにより、その結晶方位を揃えて基板上に形
成することもできる。
【0037】この方法の具体例を図17を用いて説明す
る。先ず図17(a)に示すように、核形成密度の小さ
い材料からなる基板102上に核形成密度の大きい金属
薄膜105を真空蒸着により形成する。ここで基板10
2はSi(111)単結晶であり、金属薄膜105はA
uである。その後、フォトリソグラフィー等により図1
7(b)に示すように所望の位置のみに金属薄膜105
が残るようにパターニングを行う。
【0038】次に、この基板を図17(c)に示す様
に、Au−Siの共晶温度360℃以上の温度での熱処
理を加えてAuとSiの界面を溶融し、冷却することに
より所望の位置にAu−Si共晶108を形成する。該
共晶108は下地基板102の影響を受け、基板102
の面内方向に結晶方位が揃ったものが得られる。
【0039】次に、前記基板を平板状金結晶成長用の金
錯体を含む溶液に投入し、該金錯体を分解処理すること
で、図17(d)に示すように平板状金結晶103を共
晶108が形成された位置から選択的に成長させた。該
平板状金結晶103は前述した共晶108の影響を受
け、基板102の面内方向に結晶方位が揃っていた。図
17(d)の基板の上面図を図17(e)に示す。
【0040】このように選択成長させて得られた平板状
金結晶表面をSTMで観察したところ、該金結晶表面の
凹凸は、1μm角で5オングストローム程度であり、極
めて平滑であった。
【0041】次に、図14で示したような本発明第2に
係る位置合わせ手段104について説明する。
【0042】図18は本発明第2の記録媒体を用いて構
成した情報処理装置の中で、主に記録媒体とプローブと
の位置合わせに関連する部分を模式的に示したものであ
る。
【0043】同図において、104a,104bは基板
102に設けられた位置決め手段としての平板電極、1
09a,109bはプローブ110を支持する手段11
1に設けられた位置決め手段としての平板電極である。
電極104a,104bと109a,109bは同じ大
きさの櫛形をしている(図19参照)。図19に示され
るように、この櫛の歯は周期的に配列している。また、
電極104a,104bと電極109a,109bは対
向しており、コンデンサー112a,112bを形成し
ている。なお、電極104の法線方向より電極104と
109を見た場合、該電極104と109のそれぞれの
櫛は同じ方向を向いている。
【0044】以上のような構成とすることで、コンデン
サー112a,112bの静電容量の変化を検出して記
録媒体とプローブとの位置決めを行うことができる。こ
の位置決めの原理は以下のとおりである。
【0045】まず、位置決めに関する原点を例えば以下
の方法で決める。即ち、記録媒体101とプローブ支持
手段111をそれぞれXYステージからなる駆動機構1
14及び115で駆動して、コンデンサー112aとコ
ンデンサー112bの両方の静電容量が最大になる位置
を求める。この状態を、記録媒体101に対してプロー
ブ110が位置決めの原点に存在していることにする。
【0046】このように本発明第2の記録媒体に係る位
置決め用電極104は、図14に示したような平板状金
結晶103を複数のプローブとの相対的な位置関係を与
える基準位置,基準マーカーとして機能する。
【0047】上述の原点にあったプローブ110が基板
102に対して相対的に図18のX方向に変位すると、
電極104と電極109の重なりあう面積が変化するの
で、前記コンデンサー112の静電容量も変化する。こ
の静電容量の変化を静電容量計113で検出すると、逆
に記録媒体101に対してプローブ110が原点よりい
くら変位したかわかる。
【0048】この際、電極104と109は櫛形をして
いるので、X方向に記録媒体101に対してプローブ1
10が相対的に変位すると、静電容量の変化は該櫛の歯
の配列周期に応じた周期で変化するので、該櫛の歯の配
列周期に応じた空間分解の精度で変位量を検出できる。
【0049】このような上記コンデンサー112a,1
12bと同様な2組のコンデンサーを、前記X方向と直
交するY方向に配置すると、先に述べた位置決め方法に
より、Y方向に関する原点が決定でき、かつY方向への
変位量を検出できる。
【0050】更に本発明では、位置決め精度をより高く
するために、プローブ支持手段111上における複数の
プローブ110の配列周期と位置決め用の電極109の
配置を、基板102に先述のようにして形成した共晶の
配列周期と位置決め用電極104の配置と同じにして、
上記位置決め方法を適用すると、平板状金結晶一つに対
してプローブ1つを精度良く対向させることができる。
【0051】図23にプローブ支持手段111の記録媒
体と対向する側の面を示す。110はプローブ、109
は位置決め用の電極である。また、122は圧電体バイ
モルフ型のカンチレバーであり、プローブ110を該カ
ンチレバー122の自由端に支持している。カンチレバ
ー122はプローブ110を記録媒体の表面に対して垂
直な方向(図18のZ方向)に変位させる。なお、プロ
ーブ支持手段111はSi単結晶を用いることにより既
知のマイクロメカニクス技術により作成できる(例え
ば、K.E.Petersen、Proc.IEEE、
70、420(1982)参照)。
【0052】なお本発明第2は、前述した実施態様の例
以外にも様々な態様にて実施可能である。
【0053】例えば、平板状金結晶の形成に用いる金錯
体としては、[AuI4-、[AuI2-、[AuCl
4-、[Au(CN)2-、[Au(CN)3-などを
用いることができる。
【0054】金錯体の分解処理手段としては、加熱、還
元剤処理等がある。還元剤としては例えば、ハイドロキ
ノン、ピロガロール、パイロカテキン、グクシン、メト
ールハイドロキノン、アミドール、メトール、亜硫酸ソ
ーダ、チオ硫酸ナトリウムなどの他、溶液中で還元作用
を有する物質が用いられる。
【0055】また、平板状金結晶を選択的に成長させる
際に用いる核形成密度の小さい基板あるいは基板表面の
被膜としては、前述の平板状金結晶の成長を行った時
に、前述の金属薄膜表面と比較して核形成密度が十分小
さく、かつ金錯体溶液に浸した時に溶解しにくものであ
れば使用可能である。具体的には、SiO2、Si
34、SiON、テフロン、PSG等が用いられる。
【0056】また、平板状金結晶の結晶方位を揃えて選
択成長させる際に用いる共晶はゲルマニウムと金との共
晶でも構わず特に制限はない。
【0057】また、位置合わせ手段は、静電容量式に限
らず磁気エンコーダーでも構わず、特に制限はない。
【0058】以上説明した本発明第2の記録媒体は、S
PM技術による記録再生に十分な平滑性を有する複数の
平板状金結晶と複数のプローブとの相対的な位置関係を
与える基板位置、基準マーカーを有しているので、該プ
ローブを該平板状金結晶表面の所望の位置にアクセスす
る場合、より精度の良い位置制御が可能となる。
【0059】また、本発明第2の記録媒体が有する平板
状金結晶を、基板上で結晶方位を揃えて選択成長させる
ことにより、該結晶毎の熱による膨張量は同一方向では
同じなので、プローブを平板状金結晶表面の所望の位置
にアクセスする場合において、複数のプローブを同一方
向に該結晶上を走査しても、より精度の良い位置制御が
可能となる。
【0060】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。
【0061】実施例1 本実施例は、図1に示したような本発明第1の記録媒体
を作製し、さらにこの記録媒体を用いて情報処理装置を
構成したものである。
【0062】図1において、2は記録媒体であり、基板
3、電極4、記録層5より構成されている。凹部1はV
字溝であり、ストライプ状に配列している。本実施例で
は、基板3としてSi単結晶を用い、KOH溶液による
異方性エッチングにより基板3の電極4を設けた面の反
対面に凹部1を形成した。
【0063】図3を用いて本実施例の記録媒体の作製方
法を説明する。
【0064】まず、図3(a)に示したように、厚さ8
00μmのSi(100)基板3の上下面に厚さ0.3
μmのSi34からなる保護層17,18をLPCVD
法を用いて形成した。続いて図3(b)に示すように、
保護層17を通常のフォトリソグラフィー法とCF4
スを用いたプラズマエッチングにより、幅50μm、間
隔を200μmのストライプ状にパターニングし、後述
の基板3の異方性エッチングのためのマスク層を形成し
た。次に、このマスク層を形成した基板を、図3(c)
に示すように、KOH水溶液を用いて異方性エッチング
を行い、凹部1を形成した。このようにして異方性エッ
チングを行うと、マスク層のない部分でSi(100)
基板は表面に対して54.7°の角度でV字形に加工さ
れ、幅200μm、深さ150μmのV字溝がストライ
プ状に形成される。続いて、図3(d)に示すように、
保護層17,18を除去して、凹部1を有する基板3を
作製した。
【0065】次に、図3(e)に示すように、凹部1を
形成した面と反対側の基板3の面にまずCrを厚さ50
Å真空蒸着し、ついでAuを1000Å真空蒸着して電
極4を形成した。
【0066】続いて、図3(f)に示すように、記録層
5としてスクアリリウム−ビス−6−オクチルアズレン
(SOAZ)の単分子膜を、ラングミュアーブロジェッ
ト(LB)法により、電極4上に2層積層した(特開昭
63−161552号公報参照)。具体的な記録層の作
製は、まずSOAZを濃度0.2mg/mlで溶かした
クロロホルム溶液を水温20℃の純水からなる水相上に
展開し、水面上に単分子膜を形成した。溶媒蒸発除去
後、表面圧を20mN/mにまで高めた。表面圧を一定
に保ちながら図3(e)で示した電極4付きの基板3を
水面を横切る方向に速度10mm/minで静かに浸漬
した後、続いて5mm/minで静かに引き上げて2層
のY型単分子累積膜を作成して、該膜を記録層5とし
た。
【0067】このように作製した本実施例の記録媒体2
を図4に示すようなSTMの原理を用いた情報処理装置
に組み込んだ。尚、図2と同一符号で示したものは同等
部材を示している。
【0068】本装置では、記録媒体2の凹部1を有する
面を記録媒体駆動機構8に固定した。また、放熱を促進
する為に、V溝1が記録媒体駆動機構8と形成する三角
形の窓16は開放状態にしておく。
【0069】なお本実施例の記録媒体駆動機構8は円筒
型圧電体より構成されており、一方の端は支持体12に
固定されており、自由端に前記記録媒体2を固定させ
た。該圧電体の側面には4つの同形状の電極が等間隔で
取り付けられている。図5に該圧電体と電極の水平断面
図を示す。尚、51〜54は電極、55は円筒型圧電体
である。
【0070】本実施例では、電極51,53に加える正
弦波電圧の位相を電極52,54に加える正弦波電圧の
位相に対して90°ずらすことにより、前記圧電体の自
由端を円運動させ、記録媒体2を円運動させた。これに
よりプローブ7と記録媒体2との相対走査を行った。こ
の時、電極51〜54への電圧印加は記録媒体駆動回路
14により行った。
【0071】本装置ではプローブ7を複数個設け、プロ
ーブ駆動機構10として圧電体バイモルフ型のカンチレ
バーを用いた。該カンチレバー10はカンチレバー支持
体15に支持されている。図6にカンチレバー支持体1
5の模式的な斜視図を示す。
【0072】これらのプローブ、カンチレバー等は既知
のマイクロメカニクス技術により作成した(例えば、
K.E.Petersen、Proc.IEEE、7
0、420(1982)参照)。
【0073】該カンチレバーはカンチレバー駆動回路1
3からの電圧により、記録層5に対して垂直な方向に変
形できる構成になっており、該プローブの動きに連動さ
せてプローブ7を変位させる。
【0074】次に、本実施例で行った記録再生動作につ
いて説明する。
【0075】本情報処理装置で記録媒体5に情報の記録
を以下の方法により行った。
【0076】まず、電圧印加回路6でプローブ7に+
1.5Vの電圧を印加した状態で該プローブ7に流れる
電流ITを電流電圧変換回路9で検出し、該電流値IT
10-8[A]≧IT≧10-10[A]になるようにカンチ
レバー10を用いて該プローブ7と記録層5の表面間の
距離を調整した。
【0077】続いて、該距離を保持した状態で、プロー
ブ7を+側、電極4を−側にして図24に示すような電
圧を電圧印加回路6によりプローブ7と電極4の間に印
加する。該電圧印加後、プローブ7に対向した記録層5
の微小領域の導電率は増大し、かつその状態は保存され
る。以上の動作により記録ビットを書き込んだ。
【0078】記録したい情報に基づいた記録ビット列
は、前記記録媒体駆動機構8を円運動させることによ
り、プローブ7を記録層5上で移動させつつ、前記書き
込み運動を行って形成した。
【0079】また記録された情報の再生は以下の方法に
より行った。+1.5Vの電圧を印加されたプローブ7
を前記方法により記録層5からの距離を一定に維持しな
がら該記録層5上を走査する。ビット部はそれ以外の領
域と比較して導電率が高いので、ビット部上を該プロー
ブ7が走査すると、該プローブ7に流れる電流はビット
部以外をプローブが走査した場合と比較して大きくな
る。この電流値の変化を電流電圧変換回路9で検出する
ことにより情報の再生を行った。
【0080】本実施例では図4で示す情報処理装置を用
いて、前述した記録再生動作を繰り返し行ったところ、
駆動機構8等からの熱による記録層5の膨張に起因する
記録ビットの位置ずれを非常に小さくでき、読み出しエ
ラーの少ない記録再生を行うことができた。
【0081】実施例2 本実施例は、図7に示されるような本発明第1の記録媒
体を作製し、さらにこの記録媒体を用いて情報処理装置
を構成したものである。
【0082】図7において、2は記録媒体であり、基板
3、電極4、記録層5により構成されている。凹部1は
基板3の記録層5側に形成したV字溝であり、ストライ
プ状の配列している。本実施例では基板3としてSi単
結晶を用い、KOH溶液による異方性エッチングにより
凹部1を形成した。
【0083】図8を用いて本実施例の記録媒体の作製方
法を説明する。
【0084】まず、図8(a)に示したように、厚さ8
00μmのSi(100)基板3の上下面に厚さ0.3
μmのSi34からなる保護層17,18をLPCVD
法を用いて形成した。続いて図8(b)に示すように、
後述の電極4の形成領域19以外の保護層17を通常の
フォトリソグラフィー法とCF4ガスを用いたプラズマ
エッチングにより、幅50μm、間隔を200μmのス
トライプ状にパターニングし、後述の基板3の異方性エ
ッチングのためのマスク層を形成した。
【0085】次に、このマスク層を形成した基板を、図
8(c)に示すように、KOH水溶液を用いて異方性エ
ッチングを行い、凹部1を形成した。このようにして異
方性エッチングを行うと、マスク層のない部分でSi
(100)基板は表面に対して54.7°の角度でV字
形に加工され、幅200μm、深さ150μmのV字溝
がストライプ状に形成される。続いて、図8(d)に示
すように、保護層17,18を除去して、凹部1を有す
る基板3を作製した。
【0086】次に、図8(e)に示すように、凹部1を
形成した基板3の面上に所望の形状の電極4の形成領域
19を有するフォトレジストパターンを形成する。20
はフォトレジストである。
【0087】続いて、フォトレジスト20でパターン形
成した基板3の面に対して垂直方向からまずCrを50
Å真空蒸着し、ついでAuを1000Å真空蒸着した
後、リフトオフによりCr/Au膜よりなる電極4を形
成した(図8(f)参照)。
【0088】続いて、記録層5として、実施例1で述べ
た方法により、スクアリリウム−ビス−6−オクチルア
ズレン(SOAZ)の単分子膜をLB法により電極4上
に2層積層した(図8(g)参照)。
【0089】このように作製した本実施例の記録媒体2
を図9に示すようなSTMの原理を用いた情報処理装置
に組み込んだ。
【0090】本装置の構成及び記録再生原理は実施例1
と同じである。
【0091】上記装置を用いて、記録再生動作を繰り返
し行ったところ、駆動機構8等からの熱による記録媒体
5の膨張に起因する記録ビットの位置ずれを非常に小さ
くでき、読み出しエラーの少ない記録再生を行うことが
できた。
【0092】実施例3 本実施例は、図10に示されるような本発明第1の記録
媒体を作製し、さらにこの記録媒体を用いて情報処理装
置を構成したものである。
【0093】図10において、2は記録媒体であり、基
板3、電極4、記録層5より構成されている。
【0094】凹部1は矩形溝であり、互いに直交するス
トライプ状に配列している。
【0095】本実施例の記録媒体は次のように作製し
た。まず、厚さ1mmのガラス基板3の一方の面をディ
スコ社製のカッティング装置で機械的に幅300μm、
深さ200μmの矩形溝をストライプ状に削った。次に
該ストライプに直交させて、再び同様の矩形溝をストラ
イプ状に削った。このようにして図10に示すように矩
形溝のストライプを互いに直交させて凹部1を形成し
た。
【0096】続いて、基板3の凹部1を設けた面と反対
側の面に、実施例1と同じ方法により、Cr/Au膜よ
りなる電極4を形成した。
【0097】次に記録層5として、実施例1と同じ方法
により、スクアリリウム−ビス−6−オクチルアズレン
(SOAZ)の単分子膜をLB法により電極4上に2層
積層した。
【0098】このように作製した本実施例の記録媒体2
を実施例1で述べた情報処理装置(図4参照)の記録媒
体駆動機構8に固定した。この際、記録媒体2の凹部1
を有する面を記録媒体駆動機構8に固定した。この固定
状態の模式図を図11に示す。
【0099】上記装置を用いて、実施例1と同様にして
記録再生動作を繰り返し行ったところ、駆動機構8等か
らの熱による記録層5の膨張に起因する記録ビットの位
置ずれを非常に小さくでき、読み出しエラーの少ない記
録再生を行うことができた。
【0100】実施例4 本実施例では、実施例1におけるLB膜からなる記録層
を電極4上に形成しないこと以外は、実施例1と同様に
して本発明第1の記録媒体を作製した。即ち、本実施例
においては電極4の表層を記録層としたものである。
【0101】本実施例の記録媒体2を図12に示すよう
なSTM,AFMの原理を用いて情報の記録、再生を行
う情報処理装置に組み込んだ。
【0102】記録層5への情報の書き込みをSTM技術
を用いて行う場合、プローブ7と金電極よりなる記録層
5との間にパルス電源21を用いてパルス幅数μse
c、波高値数ボルトの電圧を印加して、記録層5表面上
に直径10nm、高さ2nmの凸部を形成した。これが
記録ビット22となる。
【0103】記録ビットの再生はAFM技術を用いて行
う。即ち、記録層5とプローブ7との間に原子間力が作
用する程度までプローブ7を記録層5に近接させ、プロ
ーブ7に働く原子間力が一定になるようにフィードバッ
クをかけながらプローブ7と記録層5とを相対的に走査
すると、記録層5表面の凹凸に応じてプローブ7が上下
する。このプローブ7の上下動に連動したカンチレバー
10の動きを光てこの原理で検出する。この方法により
記録ビット22を検出する。
【0104】本実施例では図12に示した情報処理装置
を用いて、前述した記録再生動作を繰り返し行ったとこ
ろ、記録媒体駆動機構等からの熱による記録層5の膨張
に起因する記録ビットの位置ずれを非常に小さくでき、
読み出しエラーの少ない記録再生を行うことができた。
【0105】実施例5 本実施例の記録媒体は、実施例1で示した本発明第1の
記録媒体の構成に、更に、凹部1の放熱性を上げるため
に凹部1上及び記録媒体側面に熱放出促進用の金属薄膜
を設けたものである。図13に本実施例の記録媒体の概
略断面図を示す。
【0106】本実施例では基板3に凹部1を設けた後、
該基板3の全表面に、実施例1と同じ方法、条件によ
り、CrついでAuを蒸着した。凹部1を設けた面と反
対側の面に形成された前記金薄膜は電極4として、それ
以外の凹部1上等に形成された金薄膜は熱放出促進用の
膜32として用いた。
【0107】記録層5は、実施例1と同じ方法で、スク
アリリウム−ビス−6−オクチルアズレン(SOAZ)
の単分子膜を電極4上に2層積層して作製した。
【0108】このように作製した本実施例の記録媒体2
を図4に示したSTMの原理を用いた情報処理装置に組
み込んだ。この際、記録媒体2の凹部1を有する面を記
録媒体駆動機構8に固定した。
【0109】本装置を用いて、実施例1で説明した記録
再生原理で記録再生動作を繰り返し行ったところ、駆動
機構8等からの熱による記録層5の膨張に起因する記録
ビットの位置ずれを非常に小さくでき、読み出しエラー
の少ない記録再生を行うことができた。
【0110】実施例6 本実施例は、図14に示したような本発明第2の記録媒
体を作製し、さらにこの記録媒体を用いて情報処理装置
を構成したものである。
【0111】図15を用いて本実施例の記録媒体の作製
方法を説明する。
【0112】まず、蒸留水500mlにヨウ化カリウム
40g及びヨウ素6gを投入して撹拌溶解させた。この
溶液に金を2g投入して撹拌溶解させた。金の溶解後、
この溶液から100ml分取して反応容器にいれ、ここ
にさらに蒸留水を500ml加えて撹拌し結晶成長用溶
液とした。
【0113】次に図15(a)に示されるようにSi
(111)基板102上に、真空蒸着法により金属薄膜
105を0.05μmの厚さで堆積した。この金属薄膜
105の材料として本実施例ではAuを用いた。
【0114】このように作成したAuよりなる金属薄膜
105を、図15(b)に示すように、通常のフォトリ
ソグラフィーとヨウ化カリウムとヨウ素の水溶液による
エッチングにより、Auよりなる金属薄膜105を直径
1μmのドット状にパターニングした。ドットの間隔は
110μmとした。
【0115】続いて、この基板を380℃に加熱して熱
処理し、図15(c)に示すように、Au−Siの共晶
108をドット状に作成した。該共晶108は、Si
(111)面の影響を受け、基板102の面内方向に結
晶方位が揃っている。
【0116】次に、図15(d)に示すように、位置決
め用櫛形電極104を設ける領域に開口部114を有す
るレジストパターン115を形成した。この後、金を真
空蒸着してリフトオフし、位置決め用櫛形電極104を
形成した(図15(e)参照)。尚、金の厚さは0.1
μmである。この際の蒸着条件は、真空度5×10-7
orr、基板温度は室温、蒸着速度は0.1nm/se
cとした。尚、該Au膜104は不図示の厚さ0.00
5μmの蒸着Cr膜の上に成膜した。
【0117】次に、図15(f)に示すように位置決め
用櫛形電極104をポリイミド系レジスト116でマス
キングして、該電極104を保護した上で、該基板を約
90℃に加熱した上述の結晶成長用溶液に投入し、温度
を保ったまま放置した。
【0118】40分後に基板を取り出し、前記レジスト
を除去した。該基板を観察したところ、図15(g)に
示したように、ドット状の結晶108上のみに選択的に
平板状金結晶103が形成されていた。
【0119】この平板状金結晶103は基板に垂直方向
には(111)面を有している。また該結晶103は、
前述した共晶108の結晶方位の影響を受けて、基板の
面内方向にも結晶方位が揃っていた。図15(g)の上
面図が図14に相当する。
【0120】各平板状金結晶103の基板の面内方向の
平均粒径は約100μmであり、厚さは1μmであっ
た。
【0121】以上のようにして作成した平板状金結晶1
03は平板状表面を位相差顕微鏡及びSTMで観察した
ところ、段差の大きさが単原子層程度のステップが存在
している以外、それ以上に大きな段差や穴は観察され
ず、大面積にわたって極めて平滑な金結晶面が得られ
た。
【0122】次に、上記記録媒体を図20に示すような
STM技術を応用した情報処理装置に組み込み、記録再
生動作を行った。
【0123】同図において、101は本実施例で作製し
た記録媒体であり、102は基板、103は平板状金結
晶、104は位置決め用の櫛形電極である。本実施例で
は該平板状金結晶103の表面を記録面とした。
【0124】110はプローブ、111はプローブ支持
手段、109は前記電極104に対向して設けた静電容
量検出用の電極であり、これらは従来のマイクロメカニ
クス技術により作成した。
【0125】113は静電容量検出回路であり、電極1
04と電極109が形成するコンデンサー112の静電
容量を検出する。
【0126】114はプローブ支持手段111の駆動機
構であり、115は記録媒体101の駆動機構である。
本実施例では該駆動機構114,115としてXYステ
ージを用いた。駆動機構114,115はそれぞれ駆動
回路116,117からの信号により駆動する。また、
118は平板状金結晶103とプローブ110間に電圧
を印加する回路であり、119は電流電圧変換回路であ
る。120はこれらを制御するコンピュータである。
【0127】本実施例では記録再生動作を行う前にま
ず、先に説明した原理で、記録媒体101とプローブ支
持手段111の間に形成された4つのコンデンサーの静
電容量が最大になる記録媒体101とプローブ支持手段
111との位置を探し、その位置を記録媒体101に対
してプローブ支持手段111が原点にいるとした。この
際、駆動機構114及び115により記録媒体101と
プローブ支持手段111を相対駆動してコンデンサー1
12の静電容量を変化させた。
【0128】次に、駆動機構114及び115により記
録媒体101に対して相対的にプローブ110を変位さ
せながら記録再生動作を行った。この際、記録媒体10
1に対するプローブ支持手段111の原点からの相対的
な変位量を、先に説明した原理で、コンデンサー112
の静電容量の周期的な変化を静電容量計113により計
測することにより求めた。
【0129】本実施例では、情報の記録を行う場合は、
電圧印加回路118によりプローブ110と平板状金結
晶103との間にパルス幅数μsec、波高値数ボルト
のパルス電圧を印加する。この電圧印加により、平板状
金結晶103の表面に直径10nm、高さ2nmの凸部
が形成される。これを記録ビットとした。
【0130】この際、先に述べたように記録媒体101
とプローブ110を、静電容量計113で変位量を計測
しながら駆動機構114及び115により相対的に走査
しつつ、上記ビット形成動作を行うことにより、平板状
金結晶103の表面上に記録ビット列を形成した。
【0131】記録ビットの再生を行う場合は、STMの
原理により、平板状金結晶103の表面内から前記凸部
の検出をする事で行った。トンネル電流の検出は電流電
圧変換回路119により行った。
【0132】本実施例では、静電容量計113で変位量
を計測しながら駆動機構114及び115により相対的
に走査して、プローブ110を平板状金結晶103の表
面の所望の領域にアクセスし、ビット再生をしたとこ
ろ、再生エラーが少ないことが確認できた。
【0133】本実施例で記録再生動作を繰り返し行った
ところ、複数のプローブを記録媒体の複数の平板状金結
晶表面の所望の位置にアクセスする場合、精度の良い位
置制御が可能であった。
【0134】実施例7 本実施例では、基板2としてGe(111)単結晶を用
い、実施例1と同じ工程でAu−Ge共晶を核として平
板状金結晶を選択成長させ、かつ位置決め用の櫛形電極
を形成して本発明第2の記録媒体を作製した。
【0135】本実施例の方法により作製した平板状金結
晶群を構成する平板状金結晶について、平板状表面を位
相差顕微鏡及びSTMで観察したところ、段差の大きさ
が単原子層程度のステップが存在している以外、それ以
上に大きな段差や穴は観察されず、大面積にわたって極
めて平滑な金結晶面が得られた。
【0136】次に、上記記録媒体を、実施例6で述べた
情報処理装置(図20参照)に組み込み、平板状金結晶
の表面を記録層として、実施例1と同様の方法で、記録
再生動作を行った。
【0137】本実施例で記録再生動作を繰り返し行った
ところ、複数のプローブを記録媒体の複数の平板状金結
晶表面の所望の位置にアクセスする場合、精度の良い位
置制御が可能であった。
【0138】実施例8 本実施例では、実施例6で作製した記録媒体に更に加工
を加えた。本実施例では図14で示した複数の平板状金
結晶103の表面に、実施例1で示した手法によりスク
アリリウム−ビス−6−オクチルアズレン(SOAZ)
の単分子膜を二層積層した。
【0139】図21に本実施例の記録媒体の模式図を示
す。121が上記単分子累積膜である。単分子累積膜1
21の表面を、走査型電子顕微鏡及びSTMで観察した
ところ、段差の大きさが数Å程度のステップが存在して
いる以外、それ以上に大きな段差や穴は観察されず、大
面積にわたって極めて平滑な単分子累積面が得られた。
【0140】次に、上記記録媒体を、図22に示すよう
な情報処理装置に組み込み、実施例6と同様に記録再生
動作を行った。本実施例では上記単分子累積膜121に
情報の書き込み行った。
【0141】単分子累積膜121への情報の記録は以下
の方法により行った。まず電圧印加回路118でプロー
ブ110に+1.5Vの電圧を印加した状態で該プロー
ブ110に流れる電流ITを電流電圧変換回路119で
検出し、該電流値ITが10-8[A]≧IT≧10
-10[A]になるようにプローブ駆動機構114を用い
て該プローブ110と単分子累積膜121との距離を調
整した。
【0142】続いて、該距離に保持した状態で、プロー
ブ110を+側、平板状金結晶105を−側にして図2
4に示すような電圧を電圧印加回路118によりプロー
ブ110と平板状金結晶103の間に印加する。該電圧
印加後、プローブ110に対向した単分子累積膜121
の微小領域の導電率が増大し、かつその状態は保持され
る。以上の動作により記録ビットを書き込んだ。
【0143】また記録した情報の再生は以下の方法によ
り行った。+1.5Vの電圧を印加されたプローブ11
0を前記方法により単分子累積層121からの距離を一
定に維持し、かつ静電容量計113で原点からの該プロ
ーブ110の変位量を計測しながら単分子累積膜121
上を走査する。ビット部はそれ以外の領域と比較して導
電率が高いので、ビット部上を該プローブ110が走査
すると、該プローブ110に流れる電流がビット部以外
をプローブが走査した場合と比較して大きくなる。この
電流値の変化を電流電圧変換回路119で検出すること
により情報の再生を行った。本実施例においても、実施
例6と同様に良好な結果が得られた。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。
【0145】(1) 本発明第1の記録媒体によれば、
基板の表面積を増大し、放熱効率を向上させたことによ
り、外部からの熱による変形を低減できる。このため、
該記録媒体を用いて構成した情報処理装置では、記録媒
体の駆動機構等で発生する熱による記録媒体の熱変形を
防止でき、記録ビットの位置ずれが少なくなり、記録再
生時のエラーレートが低減され高精度の装置となった。
【0146】(2) 本発明第2の記録媒体によれば、
SPM技術による記録再生に十分な平滑性を有する複数
の平板状金結晶と複数のプローブとの相対的な位置関係
を与える基準位置、基準マーカーを有しているので、該
プローブを該平板状金結晶表面の所望の位置にアクセス
する場合、より精度の良い位置制御が可能となった。
【0147】また、本発明第2の記録媒体が有する平板
状金結晶を、基板上で結晶方位を揃えて選択成長させる
ことにより、該複数の結晶毎の熱による同一方向の膨張
量を同じくできるため、プローブを平板状金結晶表面の
所望の位置にアクセスする場合において、複数のプロー
ブを同一方向に該結晶上を走査しても、より精度の良い
位置制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の記録媒体の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の記録媒体を用いた情報処理装置の概略構
成図である。
【図3】実施例1にて示す本発明第1の記録媒体の製造
工程を説明するための図である。
【図4】実施例1にて示す本発明の情報処理装置の概略
構成図である。
【図5】図4の装置に関わる円筒型圧電体の断面図であ
る。
【図6】図4の装置に関わるカンチレバー支持体の模式
的な斜視図である。
【図7】実施例2にて示す本発明第1の記録媒体の斜視
図である。
【図8】図7の記録媒体の製造工程を説明するための図
である。
【図9】実施例2にて示す本発明の情報処理装置の概略
構成図である。
【図10】実施例3にて示す本発明第1の記録媒体の斜
視図である。
【図11】図10の記録媒体と駆動機構との固定状態を
模式的に示す図である。
【図12】実施例4にて示す本発明の情報処理装置の概
略構成図である。
【図13】実施例5にて示す本発明第1の記録媒体の模
式図である。
【図14】本発明第2の記録媒体の一例を示す平面図で
ある。
【図15】実施例6にて示す本発明第2の記録媒体の製
造工程を説明するための図である。
【図16】本発明第2の記録媒体に係る平板状金結晶を
選択的に形成する工程を説明するための図である。
【図17】本発明第2の記録媒体に係る平板状金結晶を
共晶上に選択成長させる工程を説明するための図であ
る。
【図18】本発明第2の記録媒体を用いた情報処理装置
の位置合わせに関連する部分を模式的に示した図であ
る。
【図19】図18の装置における櫛形電極の平面図であ
る。
【図20】実施例6にて示す本発明の情報処理装置の概
略構成図である。
【図21】実施例8にて示す本発明第2の記録媒体の模
式図である。
【図22】実施例8にて示す本発明の情報処理装置の概
略構成図である。
【図23】本発明第2の記録媒体を用いて構成される情
報処理装置のプローブ支持手段の平面図である。
【図24】情報記録用の電圧パルス波形である。
【図25】本発明第2の記録媒体に係る平板状金結晶の
光学顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 凹部 2 記録媒体 3 基板 4 電極 5 記録層 6 電圧印加回路 7 プローブ 8 記録媒体駆動機構 9 電流電圧変換回路 10 プローブ保持手段 11 コンピュータ 12 支持体 13 カンチレバー駆動回路 14 記録媒体駆動回路 15 プローブ保持部 16 凹部が形成する窓 17,18 保護層 19 電極形成領域 20 レジスト 32 金属薄膜 51〜54 電極 55 円筒型圧電体 101 記録媒体 102 基板 103 平板状金結晶 104 静電容量検出用電極 105 金属薄膜 108 共晶 109 静電容量検出用電極 110 プローブ 111 プローブ支持手段 112 コンデンサー 113 静電容量計 114 記録媒体駆動機構 115 プローブ支持手段駆動機構 116,117 駆動回路 118 電圧印加回路 119 電流電圧変換回路 120 コンピューター 121 単分子累積薄膜 122 カンチレバー
フロントページの続き (72)発明者 河田 春紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブを介して情報の記録再生を行う
    情報処理装置に用いる記録媒体であって、該記録媒体は
    基板と電極と記録層を有し、該基板には表面積を増大さ
    せる処理が施されていることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記処理により、前記基板に凹部が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記凹部が、複数の溝であることを特徴
    とする請求項2に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記凹部の断面形状が、V字または矩形
    であることを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記凹部が金属薄膜で被覆されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記金属が金であることを特徴とする請
    求項5に記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 プローブを介して情報の記録再生を行う
    情報処理装置において、請求項1〜6いずれかに記載の
    記録媒体を具備することを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記プローブと前記記録媒体間に流れる
    トンネル電流を用いて記録再生を行うことを特徴とする
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 複数のプローブを介して情報の記録再生
    を行う情報処理装置に用いる記録媒体であって、該記録
    媒体は、基板上に2次元的に配列している複数個の平板
    状金結晶と、該記録媒体と該プローブとの相対的な位置
    合わせを行うための手段とを有することを特徴とする記
    録媒体。
  10. 【請求項10】 前記位置合わせを行う手段が、静電容
    量検出用の平板電極であることを特徴とする請求項9に
    記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記2次元的に配列した平板状金結晶
    が周期的に配列していることを特徴とする請求項9に記
    載の記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記平板状金結晶の結晶方位が、前記
    基板面内方向に対して揃っていることを特徴とする請求
    項9に記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12いずれかに記載の記録
    媒体を製造する方法において、前記平板状金結晶群を金
    錯体溶液中の金錯体を分解処理することによって形成す
    ることを特徴とする記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記平板状金結晶を前記基板表面に設
    けた前記基板と金属との共晶上に選択成長せしめること
    を特徴とする請求項13に記載の記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記基板がSiであり、前記金属がA
    uであり、前記共晶がSi−Au共晶であることを特徴
    とする請求項14に記載の記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 複数のプローブを介して情報の記録再
    生を行う情報処理装置において、請求項9〜12いずれ
    かに記載の記録媒体を具備することを特徴とする情報処
    理装置。
  17. 【請求項17】 前記プローブが、前記記録媒体の平板
    状金結晶に対向配置されていることを特徴とする請求項
    16に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記平板状金結晶一つに対して、前記
    プローブの一つが対向していることを特徴とする請求項
    17に記載の情報処理装置。
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