JPH0633261Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH0633261Y2 JPH0633261Y2 JP1988031864U JP3186488U JPH0633261Y2 JP H0633261 Y2 JPH0633261 Y2 JP H0633261Y2 JP 1988031864 U JP1988031864 U JP 1988031864U JP 3186488 U JP3186488 U JP 3186488U JP H0633261 Y2 JPH0633261 Y2 JP H0633261Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support ring
- peripheral surface
- housing
- rear end
- seal portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、互いに同芯に組み合わされて相対回転運動又
は軸方向の相対運動をなすハウジング及びシャフト間に
配置される密封装置に関し、更に詳しくは、耐圧性に富
む密封装置の構造を提示するものである。
は軸方向の相対運動をなすハウジング及びシャフト間に
配置される密封装置に関し、更に詳しくは、耐圧性に富
む密封装置の構造を提示するものである。
（従来の技術） 互いに同芯に組み合わされて相対回転運動又は軸方向の
相対運動をなすハウジング及びシャフト間に配置される
密封装置で特に耐圧性を備えたものとして、第３図に例
示するような密封装置が知られている。
相対運動をなすハウジング及びシャフト間に配置される
密封装置で特に耐圧性を備えたものとして、第３図に例
示するような密封装置が知られている。
同図の密封装置は、略Ｌ字様の断面形状を呈して図示し
ないハウジングに取り付けられる被装着部２及びゴム様
弾性材料をもって製せられ、被装着部２の内端部から伸
びて略円筒形状を呈し、ハウジングと同芯に組み合わさ
れた図示しないシャフトの周面と摺動するシール部３を
備えたシール部材１と、耐摩耗性及び低摩擦性を備えた
合成樹脂材料をもって製せられ、シール部３の内周側に
形成された環状凹所４内に挿入された支持リング５とを
有し、外周面に作用する密封対象流体の圧力によりシャ
フトの周面へ押圧されるシール部３を支持リング５によ
って支えさせるように構成されている。
ないハウジングに取り付けられる被装着部２及びゴム様
弾性材料をもって製せられ、被装着部２の内端部から伸
びて略円筒形状を呈し、ハウジングと同芯に組み合わさ
れた図示しないシャフトの周面と摺動するシール部３を
備えたシール部材１と、耐摩耗性及び低摩擦性を備えた
合成樹脂材料をもって製せられ、シール部３の内周側に
形成された環状凹所４内に挿入された支持リング５とを
有し、外周面に作用する密封対象流体の圧力によりシャ
フトの周面へ押圧されるシール部３を支持リング５によ
って支えさせるように構成されている。
（考案が解決しようとする問題点） 上記した従来の技術による密封装置においては、シール
部３の内周側の環状凹所４内に挿入された合成樹脂材料
製支持リング５の後方端面６がシール部材１の被装着部
２の後方端部と略同一面に形成され、かつ、シール部３
の円錐形状内周面及び支持リング５の円錐形状外周面の
間に隙間10が設定されている。これは、シャフトが挿入
される前において、製品単体の状態で、シール部の内周
面にぴったり接しさせるように設計しても、支持リング
は通常シール部内周面に装着するようになっているた
め、シール部及び支持リングそれぞれの成形上の寸法公
差により、支持リングの外径がシール部内周面の内径よ
り大きくなることが考えられ、この場合、シール部の内
周面と支持リングの間に締め代を持つことになる。よっ
て、支持リングが内径方向に押し出され脱落することが
惹起される。また、脱落することを防ぐために係合部分
の係合代を大きくすることが考えられるが、支持リング
の装着性を悪化させることとなる。従って、係合部分に
はこれを大きくすることによっては脱落防止のための強
度を高くできない。このような理由で、成形上の寸法公
差の関係で支持リングの外径をシール部内周面の内径よ
り小さめに設定している。更に、シャフトの挿入によ
り、シール部３が拡張させらえて隙間10を増加させるの
で、密封対象流体の圧力が上昇した際に、シール部３が
圧縮変形させられてシャフトの周面に対しベタ当りとな
り、更に、長時間の使用に伴う摩耗によりベタ当りの度
合を増加させて密封機能を低下させると言う問題点を有
している。
部３の内周側の環状凹所４内に挿入された合成樹脂材料
製支持リング５の後方端面６がシール部材１の被装着部
２の後方端部と略同一面に形成され、かつ、シール部３
の円錐形状内周面及び支持リング５の円錐形状外周面の
間に隙間10が設定されている。これは、シャフトが挿入
される前において、製品単体の状態で、シール部の内周
面にぴったり接しさせるように設計しても、支持リング
は通常シール部内周面に装着するようになっているた
め、シール部及び支持リングそれぞれの成形上の寸法公
差により、支持リングの外径がシール部内周面の内径よ
り大きくなることが考えられ、この場合、シール部の内
周面と支持リングの間に締め代を持つことになる。よっ
て、支持リングが内径方向に押し出され脱落することが
惹起される。また、脱落することを防ぐために係合部分
の係合代を大きくすることが考えられるが、支持リング
の装着性を悪化させることとなる。従って、係合部分に
はこれを大きくすることによっては脱落防止のための強
度を高くできない。このような理由で、成形上の寸法公
差の関係で支持リングの外径をシール部内周面の内径よ
り小さめに設定している。更に、シャフトの挿入によ
り、シール部３が拡張させらえて隙間10を増加させるの
で、密封対象流体の圧力が上昇した際に、シール部３が
圧縮変形させられてシャフトの周面に対しベタ当りとな
り、更に、長時間の使用に伴う摩耗によりベタ当りの度
合を増加させて密封機能を低下させると言う問題点を有
している。
本考案は、密封対象流体の圧力上昇及びシール部材の摩
耗に伴うシャフトの周面に対するシール部材のベタ当り
による密封機能の低下を抑止し得る密封装置の構造を提
示することを目的とするものである。
耗に伴うシャフトの周面に対するシール部材のベタ当り
による密封機能の低下を抑止し得る密封装置の構造を提
示することを目的とするものである。
（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記した従来の技術による密封装置における
問題点を考慮して、略Ｌ字様の断面形状を呈してハウジ
ングに取り付けられる被装着部及びゴム様弾性材料をも
って製せられ、前記被装着部の内端部から伸びて略円筒
形状を呈し、前記ハウジングと同心に組み合わされたシ
ャフトの周面と摺動するシール部を備えたシール部材
と、合成樹脂材料をもって製せられ、前記シール部の内
周側に形成された環状凹所の軸方向長さより長く設定さ
れ前記環状凹所内に挿入されて前記シール部の内周面を
支える支持リングとを有し、前記支持リングの後方端部
が、前記被装着部の後方端面から突出し、前記ハウジン
グに装着された際、該後方端部が前記ハウジングに付さ
れた支持カバーにより軸方向に押圧されることにより、
前記支持リングが前記シール部の内周面側に押し込まれ
るような構成としたものである。
問題点を考慮して、略Ｌ字様の断面形状を呈してハウジ
ングに取り付けられる被装着部及びゴム様弾性材料をも
って製せられ、前記被装着部の内端部から伸びて略円筒
形状を呈し、前記ハウジングと同心に組み合わされたシ
ャフトの周面と摺動するシール部を備えたシール部材
と、合成樹脂材料をもって製せられ、前記シール部の内
周側に形成された環状凹所の軸方向長さより長く設定さ
れ前記環状凹所内に挿入されて前記シール部の内周面を
支える支持リングとを有し、前記支持リングの後方端部
が、前記被装着部の後方端面から突出し、前記ハウジン
グに装着された際、該後方端部が前記ハウジングに付さ
れた支持カバーにより軸方向に押圧されることにより、
前記支持リングが前記シール部の内周面側に押し込まれ
るような構成としたものである。
（作用） 上記した構成を備えた本考案による密封装置において
は、シール部の環状凹所内に挿入された支持リングが、
シール部材の被装着部の後方端面から突出した後方端部
をハウジングに付された支持カバーによって軸方向に押
圧されることにより、先端の円錐形状外周面をシール部
の円錐形状内周面に当接させてシール部を外側へ拡張さ
せ、高圧を受けた際におけるシャフトの周面に対するシ
ール部のベタ当りを抑止する。
は、シール部の環状凹所内に挿入された支持リングが、
シール部材の被装着部の後方端面から突出した後方端部
をハウジングに付された支持カバーによって軸方向に押
圧されることにより、先端の円錐形状外周面をシール部
の円錐形状内周面に当接させてシール部を外側へ拡張さ
せ、高圧を受けた際におけるシャフトの周面に対するシ
ール部のベタ当りを抑止する。
（実施例） 第１図の実施例においては、略Ｌ字様の断面形状を呈す
る被装着部２の内端部に接着されて該被装着部２ととも
にシール部材１を構成するゴム様弾性材料製シール部３
の内周部に形成された環状凹所４内に挿入された合成樹
脂材料製支持リング５が、後方端部６を、シール部３の
円錐形状内周面及び支持リング５の円錐形状外周面間の
隙間10の軸方向幅寸法Ａと略等しいか、僅かに長く、被
装着部２の後方端面から突出させて、第２図に示すよう
に、被装着部２をハウジング７に取り付けられた際に、
後方端部６をハウジング７に付された支持カバー８に支
えられて先端部の円錐形状外周面をシール部３の円錐形
状内周面に当接させている。
る被装着部２の内端部に接着されて該被装着部２ととも
にシール部材１を構成するゴム様弾性材料製シール部３
の内周部に形成された環状凹所４内に挿入された合成樹
脂材料製支持リング５が、後方端部６を、シール部３の
円錐形状内周面及び支持リング５の円錐形状外周面間の
隙間10の軸方向幅寸法Ａと略等しいか、僅かに長く、被
装着部２の後方端面から突出させて、第２図に示すよう
に、被装着部２をハウジング７に取り付けられた際に、
後方端部６をハウジング７に付された支持カバー８に支
えられて先端部の円錐形状外周面をシール部３の円錐形
状内周面に当接させている。
（考案の効果） 本考案による密封装置が、上記したように、略Ｌ字様の
断面形状を呈してハウジングに取り付けられる被装着部
及びゴム様弾性材料をもって製せられ、前記被装着部の
内端部から伸びて略円筒形状を呈し、前記ハウジングと
同心に組み合わされたシャフトの周面と摺動するシール
部を備えたシール部材と、合成樹脂材料をもって製せら
れ、前記シール部の内周側に形成された環状凹所の軸方
向長さより長く設定され前記環状凹所内に挿入されて前
記シール部の内周面を支える支持リングとを有し、前記
支持リングの後方端部が、前記被装着部の後方端面から
突出し、前記ハウジングに装着された際、該後方端部が
前記ハウジングに付された支持カバーにより軸方向に押
圧されることにより、前記支持リングが前記シール部の
内周面側に押し込まれるようになしたことにより、ハウ
ジングへ取り付けられた際に、支持リングの後方端面を
ハウジングに付された支持カバーに支えられて先端部の
円錐形状外周面をシール部の円錐形状内周面に当接させ
るので、密封対象流体の圧力が上昇した際に、シール部
が支持リングに支えられてシャフトの周面に対するベタ
当りを抑制され、従来の技術による密封装置において避
けられなかったシャフトの周面に対するベタ当りに伴う
シール部の摩耗による密封機能の低下が効果的に防止さ
れる。
断面形状を呈してハウジングに取り付けられる被装着部
及びゴム様弾性材料をもって製せられ、前記被装着部の
内端部から伸びて略円筒形状を呈し、前記ハウジングと
同心に組み合わされたシャフトの周面と摺動するシール
部を備えたシール部材と、合成樹脂材料をもって製せら
れ、前記シール部の内周側に形成された環状凹所の軸方
向長さより長く設定され前記環状凹所内に挿入されて前
記シール部の内周面を支える支持リングとを有し、前記
支持リングの後方端部が、前記被装着部の後方端面から
突出し、前記ハウジングに装着された際、該後方端部が
前記ハウジングに付された支持カバーにより軸方向に押
圧されることにより、前記支持リングが前記シール部の
内周面側に押し込まれるようになしたことにより、ハウ
ジングへ取り付けられた際に、支持リングの後方端面を
ハウジングに付された支持カバーに支えられて先端部の
円錐形状外周面をシール部の円錐形状内周面に当接させ
るので、密封対象流体の圧力が上昇した際に、シール部
が支持リングに支えられてシャフトの周面に対するベタ
当りを抑制され、従来の技術による密封装置において避
けられなかったシャフトの周面に対するベタ当りに伴う
シール部の摩耗による密封機能の低下が効果的に防止さ
れる。
第１図は、本考案の一実施例の断面図、第２図は、同実
施例の装着時の断面図、第３図は、従来の技術による密
封装置の一例の断面図である。 １……シール部材、２……被装着部、３……シール部、
４……環状凹所、５……支持リング、６……後方端部、
７……ハウジング、８……支持カバー、９……シャフ
ト、10……隙間。
施例の装着時の断面図、第３図は、従来の技術による密
封装置の一例の断面図である。 １……シール部材、２……被装着部、３……シール部、
４……環状凹所、５……支持リング、６……後方端部、
７……ハウジング、８……支持カバー、９……シャフ
ト、10……隙間。
Claims (1)
- 【請求項１】略Ｌ字様の断面形状を呈してハウジング
(7)に取り付けられる被装着部(2)及びゴム様弾性材料を
もって製せられ、前記被装着部(2)の内端部から伸びて
略円筒形状を呈し、前記ハウジング(7)と同心に組み合
わされたシャフト(9)の周面と摺動するシール部(3)を備
えたシール部材(1)と、合成樹脂材料をもって製せら
れ、前記シール部(3)の内周側に形成された環状凹所(4)
の軸方向長さより長く設定され前記環状凹所内に挿入さ
れて前記シール部(3)の内周面を支える支持リング(5)と
を有し、前記支持リング(5)の後方端部(6)が、前記被装
着部(2)の後方端面から突出し、前記ハウジング(7)に装
着された際、該後方端部(6)が前記ハウジング(7)に付さ
れた支持カバー(8)により軸方向に押圧されることによ
り、前記支持リング(5)が前記シール部(3)の内周面側に
押し込まれるようになしたことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988031864U JPH0633261Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988031864U JPH0633261Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 密封装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01135268U JPH01135268U (ja) | 1989-09-14 |
| JPH0633261Y2 true JPH0633261Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=31258049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988031864U Expired - Lifetime JPH0633261Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633261Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112313436A (zh) * | 2018-06-25 | 2021-02-02 | 美国圣戈班性能塑料公司 | 密封组件 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5580563U (ja) * | 1978-11-30 | 1980-06-03 |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP1988031864U patent/JPH0633261Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01135268U (ja) | 1989-09-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR920010171A (ko) | 탄력성 접동축수(접動軸受) | |
| JP4204192B2 (ja) | ベローズシールを備えたピボットジョイント | |
| JPS6248093B2 (ja) | ||
| JPH10220483A (ja) | ラジアルシール | |
| JPS6143003Y2 (ja) | ||
| JPH0633261Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH0743549Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH11125337A (ja) | リップタイプシール | |
| JPH0260768U (ja) | ||
| JP2005054827A (ja) | 密封装置 | |
| JPH0446137Y2 (ja) | ||
| US2542234A (en) | Oil seal | |
| US2798750A (en) | Rotary mechanical seal and vibration dampening means therefor | |
| JPH026303Y2 (ja) | ||
| JP3338189B2 (ja) | 往復動用密封装置 | |
| JP3762529B2 (ja) | 密封装置 | |
| JPS6027256Y2 (ja) | シ−ル装置 | |
| JPH0615163Y2 (ja) | パッキン | |
| JPS6221177Y2 (ja) | ||
| WO2021010104A1 (ja) | 密封装置 | |
| JPS5836934Y2 (ja) | ダストシ−ル | |
| JPH0129331Y2 (ja) | ||
| JPH0448366Y2 (ja) | ||
| JPS6028844Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH0138375Y2 (ja) |