JPH06331405A - 振動式測定装置 - Google Patents

振動式測定装置

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JPH06331405A
JPH06331405A JP11882393A JP11882393A JPH06331405A JP H06331405 A JPH06331405 A JP H06331405A JP 11882393 A JP11882393 A JP 11882393A JP 11882393 A JP11882393 A JP 11882393A JP H06331405 A JPH06331405 A JP H06331405A
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pickup
vibration
sensor tube
fluid
sensor
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JP11882393A
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Shigeru Nishiyama
繁 西山
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は外部振動等によるノイズを除去して
被測流体の質量流量又は密度を正確に計測するよう構成
した振動式測定装置を提供することを目的とする。 【構成】 振動式測定装置1は、直線状に延在するセン
サチューブ7,8の流入側部分を振動させる第1の加振
器11と、第1の加振器11に対し逆位相でセンサチュ
ーブ7,8の流出側部分を振動させる第2の加振器12
と、センサチューブ7,8の流入側部分の変位を検出す
る第1のピックアップ13と、センサチューブ7,8の
流出側部分の変位を検出する第2のピックアップ14
と、センサチューブ7,8の中間部分の変位を検出する
第3のピックアップ15と、第1のピックアップ13又
は第2のピックアップ14の出力信号から1次モードの
振動成分を除去してセンサチューブ7,8のコリオリ力
による2次モードの振動成分を取り出す演算回路17
と、よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特に外部振動等によるノイズを除去して被測流体の質量
流量又は密度を計測するよう構成した振動式測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】流体が通過する管路を振動させて流体の
物理量を測定する振動式測定装置として、例えばコリオ
リ式質量流量計又は振動式密度計がある。
【0003】被測流体の物理量である流量を測定する場
合、被測流体の流量は流体の種類、物性(密度、粘度な
ど)、プロセス条件(温度、圧力)によって影響を受け
ない質量で表わされることが望ましい。
【0004】そのため、被測流体の質量流量を計測する
種々の質量流量計が開発されつつあり、その中の一つと
して振動するセンサチューブ内に流体を流したときに生
ずるコリオリの力を利用して質量流量を直接計測するコ
リオリ式質量流量計がある。この種の従来の質量流量計
の一例としては、特開昭63−30721号公報により
開示された流量計がある。この公報の質量流量計は、被
測流体が通過する際の圧力損失を低減するため直線状に
延在するセンサチューブを半径方向に振動させ、流量に
比例したコリオリ力によるセンサチューブの変位を検出
するよう構成されている。
【0005】又、振動式密度計の場合、上記コリオリ式
質量流量計と同様な構成とされ、センサチューブの固有
振動数より流体の密度を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記振動式測定装置で
は、センサコイルと磁石とよりなるピックアップにより
上記センサチューブの変位を検出する際、外部振動によ
りピックアップのセンサコイルからの検出信号に含まれ
るノイズ成分を充分に除去することができず、流体の温
度あるいは流体の圧力によって器差がばらつくことがあ
る。例えば、流体の圧力が上昇すると、内部圧力により
センサチューブが外側に拡径するため、センサチューブ
の剛性(弾性)が変化して共振周波数が低下し、密度の
計測精度が低下することになる。
【0007】又、特公昭63−33656号公報にみら
れるように、センサチューブの断面形状を楕円形状にし
て被測流体の圧力による共振周波数の変化を抑えるよう
に構成されたものもある。しかるに、肉厚が一様とされ
た楕円形のセンサチューブを使用した場合、曲率半径の
大きい短径側の応力が長径側よりも大きく作用し、特に
高圧流体を計測する場合、センサチューブの短径側の強
度不足になるおそれがある。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測流体が流
入する流入口と被測流体が流出する流出口との間で直線
状に延在するセンサチューブと、前記センサチューブの
流入側部分を半径方向に振動させる第1の加振器と、該
第1の加振器に対し逆位相で前記センサチューブの流出
側部分を半径方向に振動させる第2の加振器と、前記セ
ンサチューブの振動に伴う前記センサチューブの流入側
部分の半径方向の変位を検出する第1のピックアップ
と、前記センサチューブの振動に伴う前記センサチュー
ブの流出側部分の半径方向の変位を検出する第2のピッ
クアップと、前記センサチューブの振動に伴う前記セン
サチューブの中間部分の半径方向の変位を検出する第3
のピックアップと、前記第1のピックアップ又は前記第
2のピックアップの出力信号に含まれる外部振動による
1次モードの振動成分を前記第3のピックアップからの
出力信号により検出し、前記第1のピックアップ又は前
記第2のピックアップの出力信号から1次モードの振動
成分を除去して前記センサチューブのコリオリ力による
2次モードの振動成分を取り出す外部振動除去手段と、
よりなる。
【0010】
【作用】センサチューブの振動に伴う変位を検出する第
1のピックアップ又は第2のピックアップの出力信号に
含まれる外部振動による1次モードの振動成分を第3の
ピックアップからの出力信号により検出し、第1のピッ
クアップ又は第2のピックアップの出力信号から1次モ
ードの振動成分を除去してセンサチューブのコリオリ力
による2次モードの振動成分を取り出すことにより、外
部ノイズにより影響を受けることなく被測流体を計測す
ることが可能になる。
【0011】
【実施例】図1及び図2に本発明になる振動式測定装置
の一実施例を示す。
【0012】両図中、振動式測定装置1は、コリオリ式
質量流量計あるいは振動式密度計として使用される。こ
の振動式測定装置1は円筒状のケーシング2内に被測流
体が通過する管路3を設けてなる。管路3は流入口5を
有する流入側マニホールド6と、一対のセンサチューブ
7,8と、流出口9を有する流出側マニホールド10と
より形成されている。又、ケーシング2は流入側開口2
aに流入側マニホールド6が嵌合され、流出側開口2b
に流出側マニホールド10が嵌合している。
【0013】流入管5は流入側端部に上流側配管(図示
せず)に連結されるフランジ5bを有し、流入管5の他
端は流入側マニホールド6の上流側接続口6aに接続さ
れている。
【0014】流入側マニホールド6は、流入口5に連通
する連通路6aと、センサチューブ7,8の上流側端部
が接続固定される接続口6b,6cとを有する。連通路
6aと接続口6b,6cとは、互いに連通されている。
【0015】流出側マニホールド10は、センサチュー
ブ7,8の下流側端部が接続固定される一対の接続口1
0a,10bと、下流側の流出口9に連通する連通路1
0cとを有する。又、流出側マニホールド10の接続口
10a,10bと連通路10cとは、互いに連通されて
いる。
【0016】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在し、長手方向と直交する
断面が円形とされた直管により形成され、上記流入側マ
ニホールド6と流出側マニホールド10との間で平行に
設けられている。
【0017】11は第1の加振器で、ドライブコイル1
1aと磁石11bとを組み合わせてなり、実質電磁ソレ
ノイドと同様な構成である。この第1の加振器11は一
対のセンサチューブ7,8の間に設けられており、一対
のセンサチューブ7,8の全長Lに対し、上流端から長
手方向上1/4の位置に設けられている。
【0018】12は第2の加振器で、上記第1の加振器
11と同様な構成で一対のセンサチューブ7,8の間に
設けられており、一対のセンサチューブ7,8の全長L
に対し、長手方向上3/4の位置に設けられている。
【0019】流量計測時、一対のセンサチューブ7,8
は第1,2の加振器11,12により近接、離間する方
向(Y方向)に加振される。その際、第1,2の加振器
11,12は、夫々180°の位相差で駆動され、交互
に一対のセンサチューブ7,8を互いに離間させる方向
に変位させる。よって、一対のセンサチューブ7,8は
第1,2の加振器11,12が180°の位相差で駆動
されると、中間位置及び両端が節となってS字状又は逆
S字状になって2次モードで振動する。
【0020】13は上流側の第1のピックアップで、第
1の加振器11より上流側のセンサチューブ7,8間に
設けられており、後述するように第1の加振器11によ
り加振されたセンサチューブ7,8の上流側の相対変位
を検出する。
【0021】14は下流側の第2のピックアップで、第
2の加振器12より下流側のセンサチューブ7,8間に
設けられており、後述するように第2の加振器12によ
り加振されたセンサチューブ7,8の下流側の相対変位
を検出する。
【0022】15は中間位置の第3のピックアップで、
一対のセンサチューブ7,8の全長Lに対し、長手方向
上1/2の中間位置に設けられており、後述するように
第1,2の加振器12により加振されたセンサチューブ
7,8の中間位置、つまり振動するセンサチューブ7,
8の節となる部分の相対変位を検出する。尚、上記ピッ
クアップ13〜15は夫々センサコイル13a〜15a
と磁石13b〜15bとよりなり、実質電磁ソレノイド
と同様な構成である。
【0023】上記一対のセンサチューブ7,8は第1,
2の加振器11,12が180°の位相差で駆動される
ため、正常に振動しているときは中間位置及び両端が節
となってS字状又は逆S字状になって2次モードで振動
する。しかし、外部振動(1次振動)が一対のセンサチ
ューブ7,8に伝播したときは、一対のセンサチューブ
7,8の中間位置も振動し、その振動による変位が第3
のピックアップ15により検出される。
【0024】16は温度センサで、被測流体の温度に応
じたセンサチューブ7の温度を測定するためセンサチュ
ーブ7の上流端に設けられている。
【0025】又、上流側配管(図示せず)から供給され
た被測流体は、流入口5aよりマニホールド6に至り、
さらにマニホールド6の流路6d,6eを通過して振動
するセンサチューブ7,8内に流入する。そして、セン
サチューブ7,8を通過した流体はマニホールド9の流
路9a,9bより下流側の流出口10aより下流側配管
(図示せず)に流出する。
【0026】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じたコリオリ力が発
生する。そのため、直管状のセンサチューブ7,8の流
入側と流出側で動作遅れが生じ、これによりピックアッ
プ13と14との出力信号に位相差(時間差)があらわ
れる。従って、上記構成の振動式測定装置1を質量流量
計として使用する場合は、ピックアップ13と14との
出力信号の位相差が流量に比例するため、この位相差に
基づいて流量を算出する。
【0027】又、振動式測定装置1を振動式密度計とし
て使用する場合は、センサチューブ7,8の固有振動数
が流体の密度によって変化するため、センサチューブ
7,8の振動周波数に基づいて被測流体の密度を算出す
る。
【0028】演算装置17は、図2に示すような回路構
成となっており、上記ピックアップ13〜15のセンサ
コイル13a〜15aより出力された信号に基づいて被
測流体の流量又は密度を演算する。
【0029】同図中、前述した加振器11,12はドラ
イブコイル11a,12aがドライブ回路18から出力
された駆動電圧により交互に駆動されてセンサチューブ
7,8の上流側と下流側とを180°の位相差で振動さ
せる。尚、ドライブ回路18は、第2ピックアップ14
のセンサコイル14aから出力された検出信号を増幅す
る第1増幅回路19からの信号が入力され、センサチュ
ーブ7,8の振動数をチェックしており、センサチュー
ブ7,8が共振周波数で振動するように加振器11,1
2のドライブコイル11a,12aを駆動する。
【0030】20は時間差検出回路で、第1ピックアッ
プ13のセンサコイル13aから出力された検出信号を
増幅する第1増幅回路19と、第2ピックアップ14の
センサコイル14aから出力された検出信号を増幅する
第2増幅回路21と、から出力された両信号の時間差を
検出する。
【0031】22はゼロクロススイッチで、図3(A)
に示すような正弦波が第2増幅回路21から入力される
と、図3(B)に示すような矩形波に変換して出力す
る。さらに、ゼロクロススイッチ22より出力された信
号(図3(B)に示す矩形波)は、アンド回路23,遅
延回路24,ワンショットパルス回路25に供給され
る。
【0032】又、アンド回路23には、上記ゼロクロス
スイッチ22からの信号と図3(C)に示すようなクロ
ックパルス回路26からのクロックパルスとが供給され
ており、アンド回路23は図3(D)に示すようにゼロ
クロススイッチ22より出力された信号がHレベルの間
だけパルスを出力する。
【0033】カウンタ回路27はアンド回路23からの
出力されたパルスを積算し、遅延回路24からの信号
(図3(E)に示す)によりカウント値をクリアする。
又、ワンショットパルス回路25は、ゼロクロススイッ
チ22からの出力の立ち下がりを読み取り、同時にパル
スを1発出力する。従って、ワンショットパルス回路2
5からのパルスを積算することによりセンサチューブ
7,8の振動数が分かる。
【0034】又、第3ピックアップ15から出力された
検出信号は、バンドパスフィルタ28に出力され、バン
ドパスフィルタ28は第3ピックアップ15から出力さ
れた検出信号のうち1次モードの周波数を第3増幅回路
29に出力する。
【0035】上記第3増幅回路29の出力は、ゼロクロ
ススイッチ30により図3(B)に示すような矩形波に
変換される。さらに、ゼロクロススイッチ30の出力
は、前述したゼロクロススイッチ22と同様にアンド回
路31,遅延回路32,ワンショットパルス回路33に
供給される。
【0036】カウンタ回路34は前述したカウンタ回路
27と同様に、アンド回路31からの出力されたパルス
を積算し、遅延回路32からの信号(図3(E)に示
す)によりカウント値をクリアする。又、ワンショット
パルス回路33は、ゼロクロススイッチ30からの出力
の立ち下がりを読み取り、同時にパルスを1発出力す
る。
【0037】又、温度センサ16からの検出信号は、温
度検出回路35に出力され、さらにA/Dコンバータ3
6によりデジタル信号に変換される。
【0038】上記時間差検出回路20,ワンショットパ
ルス回路25,カウンタ回路27,ワンショットパルス
回路33,カウンタ回路34,A/Dコンバータ36よ
り出力された信号は、夫々CPU37に供給される。そ
して、D/Aコンバータ39によりアナログ信号に変換
された演算データはアナログ出力回路40を介して外部
機器に出力される。
【0039】CPU37では、後述するように被測流体
の質量流量又は密度を演算し、その演算結果を表示回路
38,D/Aコンバータ39に出力する。又、CPU3
7は第1のピックアップ13又は第2のピックアップ1
4の出力信号に含まれる外部振動による1次モードの振
動成分を第3のピックアップ15からの出力信号により
検出し、第1のピックアップ13又は第2のピックアッ
プ14の出力信号から1次モードの振動成分を除去して
センサチューブ7,8のコリオリ力による2次モードの
振動成分を取り出す外部振動除去手段37Aを有する。
【0040】前述したドライブ回路18がセンサチュー
ブ7,8を共振周波数で振動するように加振器11,1
2を180°の位相差で駆動すると、センサチューブ
7,8は2次モードで振動する。このように、2次モー
ドで振動するセンサチューブ7,8に被測流体が流れる
と、ピックアップ13,14のセンサコイル13a,1
4aの出力は正弦波となり、両正弦波の位相差を検出す
ることにより質量流量が計測される。
【0041】又、ピックアップ15が設けられたセンサ
チューブ7,8の中間位置は、センサチューブ7,8が
2次モードで振動するときの節であるので、センサチュ
ーブ7,8が静止状態のときピックアップ15の出力
は、ほとんどゼロに近い値となる。
【0042】しかし、被測流体がセンサチューブ7,8
を流れたり、外部からの振動や衝撃がセンサチューブ
7,8に伝播して外乱が印加されると、ピックアップ1
5は1次モードの振動を検出する。センサチューブ7,
8の共振周波数は、被測流体の密度によって変化する
が、被測流体の密度範囲を限定することにより、共振周
波数の変化範囲を特定することが可能である。従って、
ピックアップ15の出力信号を1次モードの共振周波数
を含む狭帶域のバンドパスフィルタ28に通すことによ
り、1次モードの共振周波数信号f1 を取り出すことが
できる。
【0043】前述したCPU37は、上記時間差検出回
路20,ワンショットパルス回路25,カウンタ回路2
7,ワンショットパルス回路33,カウンタ回路34,
A/Dコンバータ36より出力された信号及び1次モー
ド共振周波数f1 と2次モード共振周波数f2 とを用い
て以下の式により密度を算出することにより圧力による
周波数変化の影響を受けずに密度を求めることができ
る。
【0044】尚、センサチューブ7,8は円筒状の直管
チューブよりなるため、共振周波数は圧力変化を考慮す
ると次式により精度よく近似的に求めることができる。
【0045】
【数1】
【0046】但し、上式(1)において、a,bは振動
モードによる係数、Lはセンサチューブ7,8の全長、
Eはヤング率、Iは断面2次モーメント、ρL ,ρP
被測流体、センサチューブ7,8の密度、AL ,AP
被測流体、センサチューブ7,8の断面積、Pは圧力で
ある。
【0047】そして、1次モードの共振周波数をf1
2次モードの共振周波数をf2 ,1次モードの係数をa
1 ,b1 ,2次モードの係数をa2 ,b2 とすると、
【0048】
【数2】
【0049】
【数3】
【0050】上記式(2)(3)より圧力Pを消去して
密度ρL を求める。
【0051】
【数4】
【0052】上式(4)において、1次モードの共振周
波数f1 及び2次モードの共振周波数f2 以外は定数で
あり、且つヤング率Eが温度により変化することを考慮
すると、密度ρL は次式のように表せる。さらに、式
(4)は次式のように表せる。
【0053】
【数5】
【0054】但し、上式(5)において、 Cは定数、 C1 =Iα(a2 1 −a1 2 )F C2 =E0 I(a2 1 −a1 2 ) C3 =AL 4 1 ・4π24 =AL 4 2 ・4π25 =ρP ・AP /AL E=E0 +αT (尚、上記E0 は0°Cのヤング率、Tは温度(°
C)、αは温度係数) 1次モードの共振周波数f1 、2次モードの共振周波数
2 センサチューブの温度を測定し、上記式(5)の演
算を行うことにより圧力の影響を受けずに被測流体の密
度ρL が求まる。
【0055】このように、振動周波数f1 ,f2 及び温
度センサ16より被測流体の密度ρ L を算出できるの
で、1次モードの振動成分を除去してセンサチューブ
7,8のコリオリ力による2次モードの振動成分を取り
出すことにより、外部ノイズにより影響を受けることな
く被測流体を計測することができる。
【0056】従って、流体の温度あるいは流体の圧力に
よって器差がばらつくことが防止され、例え流体の圧力
が上昇してセンサチューブ7,8の共振周波数が変化し
ても密度の計測精度が低下せず、計測時の器差のばらつ
きを抑えることが可能になる。又、従来のようにセンサ
チューブの断面形状を楕円形にする必要がなく、センサ
チューブの強度を確保することができる。
【0057】ここで、上記CPU37が実行する処理に
つき説明する。
【0058】CPU37は質量流量計モードに設定され
ると図4に示す処理を実行する。
【0059】図4において、ステップS1(以下「ステ
ップ」を省略する)で、第1ピックアップ13から出力
された検出信号と第2ピックアップ14から出力された
検出信号との時間差信号を時間差検出回路20から読み
込む。そして、この時間差信号に基づいてセンサチュー
ブ7,8を流れる被測流体の質量流量を演算する(S
2)。
【0060】続いて、表示回路38に演算した被測流体
の質量流量を表示させるとともに、アナログ出力回路4
0から外部に被測流体の質量流量の信号を出力する(S
3)。上記S1〜S3の処理は一定時間間隔(例えば5
msec )毎に繰り返し実行される。
【0061】又、CPU37は密度計モードに設定され
ると図5に示す処理を実行する。
【0062】図5において、まずS11で前述したワン
ショットパルス回路25からパルス信号が出力されたか
どうかをチェックする。このワンショットパルス回路2
5から出力されたパルス信号を読み取ると、S12に進
みカウンタ回路27により積算されたカウント値N1
読み取る。そして、S13でセンサチューブ7,8の振
動周期より1次モードの振動周波数f1 と2次モードの
振動周波数f2 とが合成された振動周波数を算出する。
【0063】次のS14では、前述したワンショットパ
ルス回路33からパルス信号が出力されたかどうかをチ
ェックする。このワンショットパルス回路33から出力
されたパルス信号を読み取ると、S15に進みカウンタ
回路34により積算されたカウント値N2 を読み取る。
そして、S16でセンサチューブ7,8の1次モードの
振動周波数f1 を算出する。
【0064】続いて、S17に進み上記1次モードの振
動周波数f1 より2次モードの振動周波数f2 を求めた
後、S18で温度センサ16により検出された被測流体
の温度Tを読み取る。そして、S19に進み上記振動周
波数f1 ,f2 及び温度センサ16により検出された被
測流体の温度Tにより前述した式(5)の演算を行う。
これにより圧力の影響を受けることなく被測流体の密度
ρL を算出できる。
【0065】さらに、表示回路38に演算した被測流体
の密度ρL を表示させるとともに、アナログ出力回路4
0から外部に被測流体の密度ρL の信号を出力する(S
20)。上記S11〜S20の処理は一定時間間隔(例
えば5msec )毎に繰り返し実行される。
【0066】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる振動式測定装
置は、センサチューブの振動に伴う変位を検出する第1
のピックアップ又は第2のピックアップの出力信号に含
まれる外部振動による1次モードの振動成分を第3のピ
ックアップからの出力信号により検出し、第1のピック
アップ又は第2のピックアップの出力信号から1次モー
ドの振動成分を除去してセンサチューブのコリオリ力に
よる2次モードの振動成分を取り出すことにより、外部
ノイズにより影響を受けることなく被測流体を計測する
ことができる。従って、流体の温度あるいは流体の圧力
によって器差がばらつくことが防止され、例え流体の圧
力が上昇してセンサチューブの共振周波数が変化しても
密度の計測精度が低下せず、計測時の器差のばらつきを
抑えることができる。又、従来のようにセンサチューブ
の断面形状を楕円形にする必要がなく、センサチューブ
の強度を確保することができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】演算回路の回路構成を示すブロック図である。
【図3】演算回路で処理する信号の波形図である。
【図4】質量流量計モード時にCPUが実行する処理を
説明するためのフローチャートである。
【図5】密度計モード時にCPUが実行する処理を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 振動式測定装置 2 ケーシング 7,8 センサチューブ 11,12加振器 13,14,15 ピックアップ 16 温度センサ 17 演算回路 18 ドライブ回路 20 時間差検出回路 22,30 ゼロクロススイッチ 26 クロックパルス回路 27,34 カウンタ回路 37 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流入する流入口と被測流体が
    流出する流出口との間で直線状に延在するセンサチュー
    ブと、 前記センサチューブの流入側部分を半径方向に振動させ
    る第1の加振器と、 該第1の加振器に対し逆位相で前記センサチューブの流
    出側部分を半径方向に振動させる第2の加振器と、 前記センサチューブの振動に伴う前記センサチューブの
    流入側部分の半径方向の変位を検出する第1のピックア
    ップと、 前記センサチューブの振動に伴う前記センサチューブの
    流出側部分の半径方向の変位を検出する第2のピックア
    ップと、 前記センサチューブの振動に伴う前記センサチューブの
    中間部分の半径方向の変位を検出する第3のピックアッ
    プと、 前記第1のピックアップ又は前記第2のピックアップの
    出力信号に含まれる外部振動による1次モードの振動成
    分を前記第3のピックアップからの出力信号により検出
    し、前記第1のピックアップ又は前記第2のピックアッ
    プの出力信号から1次モードの振動成分を除去して前記
    センサチューブのコリオリ力による2次モードの振動成
    分を取り出す外部振動除去手段と、 よりなることを特徴とする振動式測定装置。
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