JPH06330613A - フローリング床の歪防止部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で支持強度が高く、且つ容易に取
付けができるフローリング床の歪防止部材を得る。 【構成】 ベース床面１上に緩衝部材２及び合板等の床
板３を順次敷設したフローリング床５の前記ベース床面
１上に面接触する基部６ｂと、前記床板３の下面に面接
触する受部６ａと、前記緩衝部材２の厚さに等しい長さ
を有し前記基部６ｂと受部６ａ間に連設する中間支持部
６ｃとからなり、小形に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は家具等の重量物を載置し
たフローリング床の変形等を抑止する歪防止部材に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来緩衝部材を有したフローリング床に
おいては、該床面の重量物を載置する個所に予め根太を
横設したり、緩衝部材に鋲等を装着する方法が知られて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の根太に
よれば、予め家具等に合わせて緩衝部材を切断して形成
せねばならず、施工が煩雑となると共に工事費用が高く
なる等の問題点があり、又鋲によれば、該鋲と合板に当
接する面が過小なため、支持強度が低く、且つ多数設置
しなければならない等の問題点を有していた。

【０００４】本発明は上記の問題点を解決し、簡単な構
造で支持強度が高く、且つ容易に取付けができるフロー
リング床の歪防止部材を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、ベース床面上に緩衝部材及び合板等の床板
を順次敷設したフローリング床の前記ベース床面上に面
接触する基部と、前記床板の下面に面接触する受部と、
前記緩衝部材の厚さに等しい長さを有し前記基部と受部
間に連設する中間支持部とからなり、小形に形成したこ
とを特徴とする。

【０００６】

【作用】コンクリート等のベース床面上に敷設する緩衝
部材に家具等が載置される個所に、歪防止部材をその受
部の先端部から押し込んで該受部及び基部の接触面を水
平にする。

【０００７】これにより床板の下面が該歪防止部材によ
り強固に保持され、重量物である家具等による歪みを防
止して地震等によって倒れることが抑止される。

【０００８】

【実施例】以下本発明の第１実施例を図１乃至図３によ
り説明する。

【０００９】１はコンクリート等からなるベース床面、
２は例えば発泡ゴム材等からなる緩衝部材、３は板材を
積層した合板等からなる床板を示し、該ベース床面１上
に緩衝部材２、床板３及び該緩衝部材２の厚みの根太４
によりフローリング床５が形成されている。

【００１０】６は歪防止部材である支持金具を示し、該
支持金具６は鋼材等からなり、略Ｚ字状に形成されその
両水平片６ａ、６ｂと垂直片６ｃとは互に直角に形成さ
れて前記一方の水平片６ａは受部に、又前記他方の水平
片６ｂは基部に更に前記垂直片６ｃは中間支持部６ｃに
それぞれ形成した。

【００１１】そして前記受部６ａの先端部６ｄを切刃の
鋭角状に形成し、中間支持部６ｃの高さｈは前記緩衝部
材２の厚みと等しく形成されている。

【００１２】次に上記支持金具６によるフローリング床
５への取付方法を説明する。

【００１３】ベース床面１上に発泡ゴム材からなる緩衝
部材２を敷設すると共に該緩衝部材２の端縁部に際根太
４を形成する。

【００１４】その際家具７等の前部が載置される個所の
前記緩衝部材２の下面側から支持金具６の切刃状先端部
６ｄを有する受部６ａを差し込む。

【００１５】次に該支持金具６の基部６ｂを矢印Ａ方向
に回動すると、該支持金具６の中間支持部６ｃが該緩衝
部材２内に挿入される。

【００１６】この状態において、該支持金具６の中間支
持部６ｃは該緩衝部材２の厚みと同じであり、受部６ａ
及び基部６ｂは緩衝部材２の上下面に定着され上面が一
定の高さに保持される。

【００１７】その後該緩衝部材２の上面に床板３を敷設
する。

【００１８】かくて形成されたフローリング床は支持強
度があり、敷設が容易で防音、耐震性等が優れたものと
なる。

【００１９】尚、前記支持金具６の少なくとも一方の水
平片６ａ、６ｂに摩擦面を形成して支持面の摩擦力を増
加してもよい。

【００２０】図４は本発明の第２実施例を示し、前記支
持金具６を剛体からなるコイル８により形成し、その一
方の端部を受部８ａに、他方の端部を基部８ｂに更にこ
れら端部間を中間支持部８ｃにそれぞれ形成し、該中間
支持部８ｃの高さを前記緩衝部材２の厚みと等しく形成
すると共に前記受部８ａの先端部を鋭角の尖頭状に形成
したものであり、該緩衝部材２の支持個所に前記先端部
８ｄを当接してねじ込んで使用することができる。

【００２１】従って緩衝部材２に対する取付けが容易と
なる特徴を有する。

【００２２】

【発明の効果】上記のように本発明によれば、フローリ
ング床の家具設置個所等の緩衝部材中に、中間支持部の
長さが該緩衝部材の厚さに等しくベース床面に面接触す
る基部と床板に面接触する受部を有する小形の歪防止部
材を差し込み装着したので、簡単な構造で支持強度があ
り、且つ容易に取付けができ、安全なフローリング床を
形成できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の断面図である。

【図２】本発明の歪防止部材の取付方法を説明する断面
図である。

【図３】図１の歪防止部材の斜視図である。

【図４】本発明の第２実施例の歪防止部材の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ベース床面 ２ 緩衝部材 ３ 床板 ５ フローリング床 6、8 歪防止部材 6a、8a 受部 6b、8b 基部 6c、8c 中間支持部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース床面上に緩衝部材及び合板等の床
   板を順次敷設したフローリング床の前記ベース床面上に
   面接触する基部と、前記床板の下面に面接触する受部
   と、前記緩衝部材の厚さに等しい長さを有し前記基部と
   受部間に連設する中間支持部とからなり、小形に形成し
   たことを特徴とするフローリング床の歪防止部材。
2. 【請求項２】 帯状板を略Ｚ字状に曲折し、その下辺部
   を前記基部に又上片部を前記受部に更に中間部を前記中
   間支持部にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項１
   に記載のフローリング床の歪防止部材。
3. 【請求項３】 コイル状の剛体からなり、その下方の一
   端部を前記基部に、又上方の他端部を前記受部に、更に
   これら一端部と他端部間の中間部を前記中間支持部にそ
   れぞれ形成したことを特徴とする請求項１に記載のフロ
   ーリング床の歪防止部材。
4. 【請求項４】 前記受部の先端部を鋭角状に形成したこ
   とを特徴とする請求項２又は３に記載のフローリング床
   の歪防止部材。