JPH063274Y2 - 温調トラップのケーシング - Google Patents

温調トラップのケーシング

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JPH063274Y2
JPH063274Y2 JP1988145540U JP14554088U JPH063274Y2 JP H063274 Y2 JPH063274 Y2 JP H063274Y2 JP 1988145540 U JP1988145540 U JP 1988145540U JP 14554088 U JP14554088 U JP 14554088U JP H063274 Y2 JPH063274 Y2 JP H063274Y2
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JP
Japan
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connection port
condensate
temperature control
casing
temperature
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JP1988145540U
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将博 遠藤
徹 渡部
裕司 高松
仁之 中島
宏 竹沢
秀夫 大楽
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 石油精製施設における油送用パイプラインやその付属装
置類には、そのまわりを取囲んで外径数mm程度の細い銅
管が、保温用蒸気のトレースのために付設されることが
多く、このようなトレース管の端末にて保温用蒸気が凝
結して所定の温度以下に降温した復水のみを排水するこ
とにより、保温効果を全うさせる場合を典型例として、
温調トラップの熱管理上並びに熱経済の面での有用性は
広く認識されているとおりである。
温調トラップは、その入側に復水とともに到来するスケ
ールが、トラップ機能を損なううれいに対して復水溜め
内にストレーナが配設されるを例とする。このストレー
ナにてスケールの停滞を生じると、復水の流入が妨げら
れてとくに細径のトレース管内における導通を阻害し、
ひいてはトレース機能を不全ならしめることが懸念され
るが、このようなスケールの停滞は、トレース配管の状
態如何で問題にならないことも多い。
そこでストレーナに対する簡便な洗浄を可能ならしめ得
るが、それに由来したトラップの取付姿勢の制約がむし
ろストレーナ洗浄の必要に比してより重要視されるよう
な場合にも有利に適合する温調トラップのケーシングを
ここに提案しようとするものである。
(従来の技術) 一般にスチームトラップではその上流側配管内をブロー
オフするために入側と出側とつなぐ側路に締切り弁を設
けて、この締切り弁を適時に開放する保守作業が慣例と
された。
しかし、細径のトレース管については配管系統の簡素な
ことが要請されるためこのような側路の配設は適切でな
い上、側路を通したブローオフによっては、ストレーナ
の清掃は十分には行われ難い。
一方で特開昭48-94016号公報によると、スチームトラッ
プのストレーナとしてのスクリーン外方にスケール溜り
を形成し、このスケール溜りに面してブローオフバルブ
を配設することが開示されているけれどもトラップ内復
水の再蒸発圧力を利用するため、トラップの上流側配管
内も含めた清掃には不向きである。
また実開昭48−822号公報によると、いわゆるサー
モダイナック型のディスク式スチームトラップについて
その流入孔に対する分岐孔にストレーナを装着してその
挿入側端をゴミ溜め室として、このゴミ溜め室とドレー
ン流出孔との間のバイパス路を開閉することが開示され
ているけれどもバイパス路における流路狭窄のためやは
り適切な清掃は行なわれ難い。
(考案が解決しようとする課題) 温調トラップは、とくに小型で復水の排水温度を正確に
かつ容易に微調整され得ることの特色を有し、これが有
効に活用される上記したトレース管の温度制御の如き使
途に関連して、トラップ入側配管が細径なこと、また復
水流動中にときには帯同されるスケールがトラップのス
トレーナに停滞するうれいのあることに考慮を払って、
上記の特色を何ら損なうことのないストレーナの簡便適
切な清掃を可能ならしめる一方でトレース管の材質、状
態などに起因してストレーナの清掃は事実上必要とせず
むしろそのための配管接続に由来した排水方向の変更を
不都合とするような場合にも適合するための方策を講じ
た、温調トラップのケーシングを提案することがこの考
案の目的である。
(課題を解決するための手段) この考案は、復水温度に感応して伸縮変位する感温ユニ
ットとこの感温ユニットの動作に追従作動する弁素子及
びこの弁素子による弁口の開閉に供した弁座とより成る
復水の選択排除機構を内蔵した復水溜め並びに、この復
水溜め内にて上記選択排除機構を取囲んで配置した円筒
状のストレーナを有し、復水溜めの内部に対しストレー
ナを介し連通する入側配管接続口と、同じく弁口を介し
て連通する出側配管接続口とをそなえている温調トラッ
プにおいて、復水溜めを挟んで入側配管接続口と向い合
う位置に復水溜めと出側配管接続口とに対し選択的に開
通し得る付加接続口をそなえることを特徴とする、温調
トラップのケーシングであり、ここに付加接続口が復水
溜めに向けて開通しトラップの定常作動中、堰止め手段
にて閉止されるものであること、また付加接続口が塞栓
でブラインドした出側配管接続口に開通するものである
ととなし得る。
第1図にこの考案による温調トラップのケーシングの具
体例を図解し、図中1は入側配管接続口(以下単に入口
という)、2は出側配管接続口(以下単に出口という)
であり、3は付加接続口を示し、4は円筒状のストレー
ナ、5はいわゆるコックの例で図示した堰止め又は仕切
り手段によるような閉止要素を示す。
このケーシングは入口1と直接に連通する復水溜め6を
そなえ、復水溜め6には、復水の選択排除機構7を納め
る。
復水の選択排除機構7は、この種の温調トラップに関し
てよく知られているように、復水温度に感応して伸縮変
位する感温ユニット8、この例ではバイメタルコラムす
なわち一対のバイメタル円板をその低熱膨張側を内に向
い合わせた複数対のワッシャを介した積層体と、この感
温ユニット8の動作に追従作動する弁素子9及びこの弁
素子9による弁口10の開閉に供した弁座11とから主とし
て成り、弁素子9は弁座11のガイド孔を通り抜けたステ
ムの中間部にてスナップリング12を係止し、さらにバイ
メタルコラムを貫通してのびるものとする。このステム
にはスナップリング12を上下にゆるく挟むアイドル抑止
部をもつばね座13をゆるくはめ合わせ、このばね座13と
弁座11との間にコイルばね14を介装してバイメタルコラ
ムに生じる感温推力と対抗させる。
復水溜め6は、その内部で上記した復水の選択排除機構
7を取囲む円筒状のストレーナ4を抑止するカバー15に
よって塞ぎ、このカバー15の中心に調整杆16をねじ込
み、その下端でバイメタルコラムの上端の位置定めを司
るものとし、またこの調整杆16の下端で開口する盲孔に
より、弁素子9のステム上端の同心保持に役立てる。
なお図中17はロックナット、18はキャップまた19は弁座
11の横向きの透孔である。
この考案に従う上記の第1図に示したケーシングは、第
2図にて図示した従来の温調トラップにおける入口1に
対設した出口2′が、弁座11の下方に向けて開口する排
水孔20を有していたのを廃止して復水溜め6に直接開通
する付加接続口3に充当し、その代わりに弁座11の直下
に出口2を有するものとした点で異なるのみなので、例
えば第3図のように塞栓21により付加接続口3を塞止す
るか又は復水溜め6に向う開通孔22の孔あけ加工を省略
することで出口2の向きが図において下向きにはなるが
第2図の従来型と同様に使用でき、また開通孔22の代わ
りに第2図に20で示したような排水孔20′の孔あけ加工
を行って出口2の方を塞栓21′にて塞止し、付加接続口
3を出口2に転用すれば排水の向きも含めて第2図の場
合と同様の型態で使用することもできる。
すなわち付加接続口3を、ストレーナ4の清掃のための
ブローオフ又は復水の排出に選択使用し得る。
(作用) 復水の選択排除機構7によるトラップ作用は既によく知
られているとおり、配管系統へ蒸気が供され始めること
により配管自体の奪熱で多量に発生する復水が管系内空
気に追従して入口1に到来するがこのときバイメタルコ
ラムは収縮しているのでコイルばね14がばね座13、スナ
ップリング12を介して弁素子9を吊り上げ、弁口10が開
放しているため、上記の初期復水が排除される。
その結果配管系統が次第に昇温し、これに応じて復水温
度が上昇するので復水溜め6内でバイメタルコラムの膨
張変位がもたらされ、コイルばね14を圧縮するようにな
るので、弁素子9は所定温度にて弁口10を閉止する。
この閉止作動温度つまり排除復水温度の設定は、調整杆
16のねじ込み代を変えることによって可変である。
復水溜め6内における復水温度が低下するとこれに感応
してバイメタルコラムは収縮し、コイルばね14の反発力
によって弁素子9が再び開放に転じ降温した復水の排除
が行われる。
以上の作動は復水溜め6内に入口1から流入した復水の
温度状態に依存して反覆されるか、ときには所定温度以
下の流水の連続した排水が行われる。
この復水排除中、復水によって帯同される配管系統内の
スケールは、トラップ作動の妨げとなるので、ストレー
ナ4によって濾しとられ、復水の排除機構の作動障害に
はならないが、ストレーナ4の外周におけるケールの沈
着堆積を生じると復水溜め6の内部への流入が妨げられ
てトラップ機能を害するおそれがあり、またこの堆積が
過度に進むと、細径の入側配管中に及んで、温度調節媒
体の流通を妨げるようになる不利もある。
この考案による温調トラップのケーシングにあっては、
入側配管系統の作動中いつでも、特に望ましくは通気の
初期に、第1図でコックの例で示した付加接続口3の堰
止め手段を全開させることによって上流側配管から直接
ストレーナ4の外周をほぼ半周にわたり分岐して掃過す
る復水のフラッシング流23によってストレーナ4の外面
のスケールを洗い流し、ストレーナ4を通り抜けた微細
なスケールについてもストレーナ4の内面からフラッシ
ング流23により矢印24のように吸い出されて一緒に放出
される。その後はコック5を閉止することにより定常な
トラップ機能が回復するのは言うまでもない。
この考案の温調トラップのケーシングは、付加接続口3
に復水溜め6から通じている開通孔22の穿孔を、上述し
たストレーナ4の外周におけるスケール除去を企図した
用途が確定したときに開通させればよく、若しもスケー
ルの停滞のおそれのないときには、上記の穿孔を行わな
いか、もしも開設されているときは塞止プラグ(図示せ
ず)をもって閉止しておけば入口1、出口2間にわたる
必要な復水の排除が行え、また開通孔22の代わりに第2
図に示した排水孔20と同様な排水孔20′を第4図のよう
に穿孔し、出口孔2の方を塞止プラグ21′で閉止するこ
とにより、付加接続口3を出口2として、第2図に示し
た従来の温調トラップと同様な向きでの排水を行うこと
ができる。
実施例 第6図に、油送管25のまわりをつるまき状に囲繞するト
レース配管26の端末にこの考案に従う温調トラップを設
置した事例、また第7図はやはり油送管25とその計器配
管27、分岐管25a,25bとその各制御弁28a,28bのまわりに
迂曲配管したトレース配管26の端末にこの考案による温
調トラップを設置した事例を図解し、太黒矢印が蒸気の
通入と、一般的な復水排除の方向とを、また白抜き矢印
にてフラッシング流動の向きを示す。
(考案の効果) この考案によれば、温調トラップがその機能上不可欠と
しているストレーナに沈着堆積するうれいのあるストレ
ーナを除去する必要のある場合はもちろん、その必要よ
りも排水経路の向きがより重視される場合にも有利な適
合を成就し得る点で、トラップケーシングの使用上の便
宜を拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の断面図、 第2図は従来例の断面図、 第3図は別な使用状態の説明図、 第4図は他の使用状態の説明図、 第5図はフラッシング説明図であり、 第6図、第7図は使用状態の説明図である。 1…入側配管接続口、2…出側配管接続口 3…付加接続口、4…ストレーナ 5…堰止め手段、6…復水溜め 7…復水の選択排除機構 8…感温ユニット、9…弁素子 10…弁口、11…弁座
フロントページの続き (72)考案者 高松 裕司 北海道苫小牧市真砂町25―1 出光興産株 式会社北海道製油所内 (72)考案者 中島 仁之 北海道苫小牧市真砂町25―1 出光興産株 式会社北海道製油所内 (72)考案者 竹沢 宏 北海道苫小牧市真砂町25―1 出光興産株 式会社北海道製油所内 (72)考案者 大楽 秀夫 大阪府大阪市淀川区田川北2丁目1番30号 株式会社ミヤワキ内 (56)参考文献 特開 昭61−13096(JP,A) 実開 昭48−822(JP,U) 実開 昭53−76326(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】復水温度に感応して伸縮変位する感温ユニ
    ットと、この感温ユニットの動作に追従作動する弁素子
    及びこの弁素子による弁口の開閉に供した弁座とより成
    る復水の選択排除機構を内蔵した復水溜め並びに、この
    復水溜内にて上記選択排除機構を取囲んで配置した円筒
    状のストレーナを有し、 復水溜めの内部に対しストレーナを介して連通する入側
    配管接続口と、同じく弁口を介して連通する出側配管接
    続口とをそなえている温調トラップのケーシングにおい
    て、 復水溜めを挟んで入側配管接続口と向い合う位置に、復
    水溜めと出側配管接続口とに対して選択的に開通し得る
    付加接続口をそなえることを特徴とする、 温調トラップのケーシング。
  2. 【請求項2】付加接続口が復水溜めに向けて開通しトラ
    ップの定常作動中、堰止め手段にて閉止されるものであ
    る請求項1に記載した温調トラップのケーシング。
  3. 【請求項3】付加接続口が、塞栓でブラインドした出側
    配管接続口に開通するものである請求項1に記載し温調
    トラップのケーシング。
JP1988145540U 1988-11-08 1988-11-08 温調トラップのケーシング Expired - Lifetime JPH063274Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988145540U JPH063274Y2 (ja) 1988-11-08 1988-11-08 温調トラップのケーシング

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JP1988145540U JPH063274Y2 (ja) 1988-11-08 1988-11-08 温調トラップのケーシング

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JPH0265797U JPH0265797U (ja) 1990-05-17
JPH063274Y2 true JPH063274Y2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=31414218

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5043390Y2 (ja) * 1971-05-26 1975-12-11
JPS5512079Y2 (ja) * 1976-11-30 1980-03-15
JPS6113096A (ja) * 1984-06-26 1986-01-21 株式会社 ミヤワキ 自己調心単一弁芯式温調トラツプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0265797U (ja) 1990-05-17

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