JPH06326975A - 動き補償ビデオ信号処理方法及び装置 - Google Patents

動き補償ビデオ信号処理方法及び装置

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JPH06326975A
JPH06326975A JP6066296A JP6629694A JPH06326975A JP H06326975 A JPH06326975 A JP H06326975A JP 6066296 A JP6066296 A JP 6066296A JP 6629694 A JP6629694 A JP 6629694A JP H06326975 A JPH06326975 A JP H06326975A
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motion
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Martin R Dorricott
レックス ドリコット マーチン
Morgan W A David
ウイリアム アモス デイビッド モーガン
Shima Ravji Varsani
ラヴジ ヴアルサニ シマ
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Sony United Kingdom Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • H04N5/144Movement detection
    • H04N5/145Movement estimation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 動きベクトルを効果的に検出する。 【構成】 ローカル動きベクトルの最も共通のものから
選ばれた複数の独特な動きベクトルを含む1組のグロー
バル動きベクトルをそのローカル動きベクトルから導き
出す手段103、画像のブロックと各グローバルベクト
ルの間の関連を設立し、各グローバル動きベクトルを各
ローカル動きベクトルと比較するための手段を含み、こ
の関連はそのブロックに対するローカル動きベクトルの
予め定められた許容値内にそのグローバル動きベクトル
があれば関連が設立されるグローバルベクトル制限器1
04と、各前記ブロックに、ゼロ動きベクトル、そのブ
ロックに対するローカル動きベクトル、入力画像におけ
るそのブロックに隣接するブロックに対するローカル動
きベクトル、及びそのブロックとの前記関係が設立され
ているグローバル動きベクトルから選ばれた複数の動き
ベクトルを割当てる手段105を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動き補償されたビデオ
信号処理に関する。テレビジョン標準変換、フィルム標
準変換及びビデオとフィルム標準の間の変換等の応用に
動き補償されたビデオ信号処理が用いられる。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】英国特
許明細書GB−A−2231749に説明されているコ
ンバータ等の動き補償されたテレビジョン標準変換器に
おいては、対をなす連続入力画像が処理されて、入力画
像の対の間の画像の動きを表わす(複数)組の動きベク
トルを発生する。
【0002】この処理は、画像の不連続ブロック上で実
行されるので、各動きベクトルは夫々のブロックの内容
の内部画像の動きを表わす。
【0003】動きベクトル推定処理において、2つの入
力画像のブロックの間の空間的相関を表わす相関面が検
査ささて最大相関の(複数)点を検出する。
【0004】(この相関面は、実際には2つの入力画像
の間の相違を表わしているから、最大相関の点は実際に
は相関面上の最小であり、ここではそのように言及され
ている)。
【0005】或る最小が検出される時、その相関面中の
最小の空間的位置から動きベクトルが発生される。その
最小がその相関面の残余のものに関しての相関において
著しいピークを表わしているか否かを決めるためにテス
トが行われる。
【0006】もしその最小がこのテストにパスすると、
それは有効として扱われ、その動きベクトルと関連した
確認フラッグが立てられる。
【0007】「ローカル」動きベクトルと云われる個別
動きベクトルが入力画像の(複数)ブロックについて導
出された後、そのローカル動きベクトルは動きベクトル
削減器に供給される。
【0008】動きベクトル削減器は各ブロックに次のも
のから好ましい順序で選ばれた1組の動きベクトルを割
当てる。即ち、ゼロ動きベクトル;そのブロックに対す
るローカル動きベクトル;入力画像においてそのブロッ
クに隣接するブロックに対するローカル動きベクトル;
及びグローバル動きベクトルとして知られた1組のベク
トルの中から選ばれる。
【0009】このグローバル動きベクトルは、この画像
に対する(有効)ローカル動きベクトルの全てを頻度が
少なくなる順序でランク付けして、そのローカル動きベ
クトルの最も共通のものから、グローバル動きベクトル
として使われるべき数個の独特の動きベクトルを選択す
ることによって各画像に対して導かれる。ここで、それ
らのグローバル動きベクトルはお互に少なくとも最小量
だけ異なっていることを確かめるために或る制御が適用
できる。
【0010】入力画像の全ブロックに対する動きベクト
ルの組は動きベクトル選択器に供給される。動きベクト
ル選択器の目的は、或る出力画像の1ブロックの各絵素
(ピクセル)に、その入力画像の対応するブロックに対
して供給される1組の動きベクトルから選ばれた単一動
きベクトルを割当てることである。
【0011】この動きベクトルは出力ピクセルの補間に
使われるから、動きベクトル選択器に供給される動きベ
クトルは、対応するブロックについての1組の動きベク
トルから各ピクセルに対して最良の動きベクトルが選ば
れるようにテストされる。
【0012】各ピクセルに対する選択された動きベクト
ルは動き補償補間器に供給され、そこでこれらの動きベ
クトルを、入力画像の対から出力画像の時間的オフセッ
トに依存して出力画像のピクセルを補間するのに使う。
【0013】動きベクトル削減器の目的は、そのブロッ
クに対応する各出力ピクセルについて最も適切な動きベ
クトルを選択するために、動きベクトル選択器に妥当な
選択をできるようにすることである。
【0014】グローバル動きベクトルは、各々全体とし
てその画像にしばしば検出された動きを表わすので、動
きベクトル選択器によって最も適切なベクトルが選択さ
れた組のベクトルにこれらのベクトルを含むのが妥当で
ある。
【0015】しかし、或る画像から全体として動きベク
トルを計算してその画像の全体領域にわたってそれらを
使えるようにする処理は、その画像のほんの一部から導
き出されたベクトルがその画像のまったく異なった部分
に対応するピクセルについて選ばれてもよいことを意味
する。
【0016】この結果、添付図面の図1に示されたよう
に、、出力画像のできばえを損なうことになり得る。こ
こで、乗物の動きに対応するグローバル動きベクトル
は、背景の(静止している)窓の右にその画像の領域の
補間に使うためには不適切に選択されている。その結果
は、同図に示されたように、その窓の右手乗物端部の2
重画像化となっている。
【0017】英国特許出願番号GB−A−224989
9には上述の技術に対する修正が開示されており、そこ
では、その入力画像は矩形領域の配列にサブ分割される
べきものと考えられている。このように、各領域に対す
るグローバルベクトルは、その領域のブロックと関連付
けられたローカルベクトルを考慮することによって導き
出される。
【0018】この動きベクトル削減器においては、或る
与えられた領域に対し導かれたグローバルベクトルだけ
がその領域内のブロックに割当てられる。
【0019】この技術によれば、グローバルベクトルの
適用を或る程度まで制限する試みがなされるが、入力画
像は異なった方向に動く数個の特徴を含み、これらの特
徴のどれもがその矩形配列の数個の領域に重複すること
ができると云うふうになりがちである。
【0020】このように、絵の内容に応じて、単一特徴
によってオーバーラップされた領域の各々に対して異な
ったグローバルベクトルが導け、その結果、補間処理に
使うために不適切なグローバルベクトルがまだ選ばれて
いるかもしれない。
【0021】この1つの効果は、矩形領域の配列中に、
原の入力画像の人為的な分割に対応する出力画像におけ
る可視ブロック効果を作ることであり得る。本発明によ
れば、動き補償ビデオ信号処理装置が与えられ、それに
おいては、入力ビデオ信号の1対の画像の間の画像の動
きを表わすために動きベクトルが発生され、その装置は
1対の画像の中の1画像と他の画像の間の1画像の夫々
のブロックの内容の動きを表わすローカル動きベクトル
を導き出す手段と、ローカル動きベクトルの中の最も共
通なものから選ばれた複数の独特な動きベクトルを含む
1組のグローバル動きベクトルを導き出す手段と、各グ
ローバルベクトルと前記画像の複数ブロックの間の関連
を設定するための関連手段であって、各グローバル動き
ベクトルを各ローカル動きベクトルと比較するための手
段を含み、前記関連が、もしそのグローバル動きベクト
ルがそのブロックに対するローカル動きベクトルの予め
定められた許容値内にあれば、グローバル動きベクトル
と与えられたブロックの間に前記関連が設定される関連
手段と、各前記ブロックに、ゼロ動きベクトル、そのブ
ロックに対するローカル動きベクトル、入力画像のその
ブロックに隣接するブロックに対するローカル動きベク
トル、及びそのブロックとの前記関連が設定されたグロ
ーバル動きベクトルから選択された複数の動きベクトル
を割当てる手段と、を具備ししている。
【0022】従って、本発明によれば、全体として入力
画像からグローバルベクトルが導き出されるが、グロー
バルベクトルの応用は、各グローバル動きベクトルによ
って表わされた動きと類似する動きが初めに検出された
領域又はその近辺の画像の(複数の)部分に制限され
る。
【0023】各グローバル動きベクトルは、その入力画
像のブロックに対して導かれたローカル動きベクトルと
比較され、そのグローバル動きベクトルと、対応するロ
ーカル動きベクトルがそのクローバル動きベクトルに類
似又は同一である画像のいずれか1つのブロックとの間
に或る関連が確立される。
【0024】与えられたブロックと前記関連が確立され
たグローバル動きベクトルだけがその動きベクトル選択
器に供給するブロックに割当てられることができる。
【0025】前記関連付け手段は、各グローバルベクト
ルに対して、その入力画像の各前記ブロックのための配
列エントリーを有するグローバルマスク配列を発生する
手段を含み、各配列エントリーはその対応するブロック
に対して前記関連付けが確立されているかどうかを示す
ようにすると好都合である。
【0026】もし1つのグローバル動きベクトルと入力
画像の数ブロックの間の前記関連が、グローバル動きベ
クトルとローカル動きベクトルの比較に基いてのみ確立
されるならば、関連のスプリアス点は、例えば、入力信
号中のノイズが誤りではあるが明らかに有効である或る
グローバル動きベクトルに類似のローカル動きベクトル
になるところで起こる。
【0027】同等に、この関連はグローバル比較テスト
に失敗する誤りローカル動きベクトルを通して確立に失
敗するかもしれない。そのようなスプリアスエラーを除
くには、関係付け手段が各グローバルマスク配列中の各
エントリーに対して、そのエントリーを含む一群のエン
トリーとそのエントリーが対応するブロックに近接する
ブロックに対応するエントリー中に前記関連が確立され
たことを示すエントリーの数を決定し、該数を予め定め
られた閾値と比較する第1パスマスク調節手段を含み、
もしその数がその閾値よりも小さく、そのエントリーが
前記関連が確立されたことを示していれば、そのエント
リーをリセットしてその関連は確立されなかったことを
示し、もしその数が閾値に等しいかそれよりも大きく、
そのエントリーが前記関連は確立されなかったことを示
していれば、そのエントリーをリセットしてその関連が
確立されたことを示す。
【0028】この第1パスマスク調節処理は、グローバ
ル動きベクトルとローカル動きベクトルの比較を通して
発生された原の未調整配列エントリーだけを考えること
によって各グローバルマスク配列の全体にわたって遂行
される。
【0029】即ち、第1パス処理の間に、その調節は第
1パス調節処理が続くのでそのエントリーのそれ以上の
考慮において調節については考慮されない。これは例え
ば第1配列メモリからの原の調節されていないマスク配
列を読み取り、調節されたマスク配列エントリーを異な
った配列メモリに書くことによって達成できる。
【0030】それに代えて、その第1パス処理の残余の
ものに影響を与えるエントリーのリセットを妨げるため
マスク調節処理において適切な遅延を行なうことができ
る。
【0031】この第1パスマスク調節処理は有効な濾波
処理であり、そのグローバルマスク配列における関連の
スプリアス点を除去する。なぜならば、スプリアス関連
が示されるブロックに近接するブロックに対応するエン
トリーが何の関連も示さず、そのブロックに対する配列
エントリーがリセットされて何の関連も示さなくなるか
らである。
【0032】同様にして、もし近接ブロックに対応する
充分な数のエントリーがその関連が設立されたことを示
すならば、与えられたブロックに対し誤って何の関連も
示さないスプリアス点がリセットされて1つの関連を示
す。
【0033】第1パスマスク調節手段がそのグローバル
マスク配列におけるスプリアス・エラーを除くのに役立
つが、それは前記関連が最初に正しく確立された各グロ
ーバルマスク配列の領域を縮める効果も持っている。
【0034】即ち、入力画像の固体動対象のエッヂにあ
るブロックに対応するエントリーがリセットされて何の
関連も示さなくできる。なぜならば、その動対象のエッ
ヂを越えたブロックに対応するエントリーが第1のパス
マスク調節において考慮されているからである。
【0035】従って、関連付手段が、第1パスマスク調
節のためのレベルよりも低いレベルに設定された前記予
め定められた閾値を使って、第1パスマスク調節手段の
動作を少なくとも1回繰り返すための付加的パスマスク
調節手段を含む。
【0036】この閾値は低いレベルに設定されるので、
第1パスの後のマスク調節処理の効果は前記関連が確立
される各グローバルマスク配列において領域の広がりを
もたらすことである。
【0037】これによって、第1パスマスク調節により
導入された縮小を反転させる。しかし、その関連が設立
されている領域における結果としての増加を得るには、
低い閾値を使って、第1パス調節手段の動作を多数回繰
り返すように、付加のパスマスク調節手段が配列される
のが好ましい。
【0038】例えば、第1及びその後のマスク調節処理
の間に使われる特定の閾値レベルに依って、この多数パ
スマスク調節手段は、少なくとも2回又は少なくとも3
回(低閾値レベルを使って)第1パスマスク調節手段の
動作を繰り返せばよい。
【0039】このマスク調節手段は、入力画像における
3×3群のブロックに対応する一群の9エントリーにお
いて、前記関連が確立されたことを示すエントリーの前
記数を決定するように配列することができる。
【0040】この場合、例えば、前記予め定められた閾
値は第1パスマスク調節処理に対して4又は5にセット
し、後続のマスク調節処理に対して2又は3にセットす
ればよい。
【0041】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、入力
ビデオ信号の1対の画像の間の画像の動きを表わすため
に動きベクトルが発生される動きベクトル補償ビデオ信
号処理方法であって、該方法が、1対の画像の中の1画
像と他の画像の間の1画像の夫々のブロックの内容の動
きを表わすローカル動きベクトルを導き出すこと、その
ローカル動きベクトルからローカル動きベクトルの中の
最も共通なものから選ばれた複数の独特な動きベクトル
を含む1組のグローバル動きベクトルを導き出すこと、
各グローバル動きベクトルを各ローカル動きベクトルと
比較することによって各グローバルベクトルと前記画像
の複数ブロックの間の関連を設定するための関連付けで
あって、前記関連付けが、もしそのグローバル動きベク
トルがそのブロックに対するローカル動きベクトルの予
め定められた許容値内にあれば、グローバル動きベクト
ルと与えられたブロックの間に前記関連が設定されるこ
と、各前記ブロックに、ゼロ動きベクトル、そのブロッ
クに対するローカル動きベクトル、入力画像のそのブロ
ックに隣接するブロックに対するローカル動きベクト
ル、及びそのブロックとの前記関連が設定されたグロー
バル動きベクトルから選択された複数の動きベクトルを
割当てることを含む動き補償ビデオ信号処理方法を提供
する。
【0042】
【実施例】図2は、動き補償テレビジョン標準変換装置
のブロック図である。本装置は入力にインタレースされ
たディジタルビデオ信号1(例えば1125/60
2:1高画質ビデオ信号HDVS)を受信し、出力にイ
ンタレースされたディジタルビデオ信号2(例えば12
50/50 2:1HDVS)を発生する。
【0043】入力ビデオ信号1は、まず、バッファ/パ
ッカ3に供給される。従来形の入力信号の場合は、入力
バッファ/パッカ3は画像データを高画質(16:9ア
スペクト比)フォーマットにフォーマットし、必要な所
をブラックピクセルで詰めている。HDVS入力に対し
て、入力バッファ/パッカ3はデータのバッファの役目
をするだけである。
【0044】データは入力バッファ/パッカ3からマト
リックス回路4へ送られ、その中で(もし必要ならば)
その入力ビデオ信号のフォーマットが標準の「CCIR
推奨601」(Y,Cr,Cb)フォーマットに変換さ
れる。
【0045】マトリックス回路4から、その入力ビデオ
信号は時間基準変更器及び遅延5に送られ、サブ・サン
プラ6を介してサブサンプルされた時間基準変更器及び
遅延7に送られる。
【0046】この時間基準変更器及び遅延5は、出力ビ
デオ信号の各フィールドの時間的位置を決め、その出力
フィールドを補間するのに使うその出力フィールドに時
間的に最も近い入力ビデオ信号の2フィールドを選択す
る。
【0047】出力ビデオ信号の各フィールドに対して、
時間基準変更器によって選択された2つの入力フィール
ドが適当に遅延されてから補間器8に供給され、その中
で出力フィールドが補間される。
【0048】制御信号tは、各出力フィールドの2つの
選択されたフィールドに関する時間的位置を示してい
て、時間基準変更器及び遅延5から補間器8へ供給され
る。
【0049】サブサンプルされた時間基準変更器及び遅
延7は、類似の仕方で入力が供給されるが、サブサンプ
ラ6によって供給された空間的にサブサンプルされたビ
デオを使っている。
【0050】入力フィールドの対は、動きベクトルの発
生に使うために、サブサンプルされたビデオからサブサ
ンプルされた時間基準変更器及び遅延7によって選択さ
れる。
【0051】この時間基準変更器5及び7は、入力ビデ
オ信号、出力ビデオ信号、又はその両方に関連した同期
信号に従って動作することができる。只1つの同期信号
が供給される場合には、2つのビデオ信号の他のものの
フィールドのタイミングは時間基準変更器5,7内で決
定的に発生される。このサブサンプルされた時間基準変
更器及び遅延7により選択されたサブサンプルされた入
力ビデオ信号のフィールド対は、一般に9で示された動
き処理器に供給される。
【0052】この動き処理器9は、直接ブロック突き合
せ器10,データストリッパー11,動きベクトル推定
器12,動きベクトル削減器13,動きベクトル選択器
14及び動きベクトル後処理器15を含む。
【0053】この入力フィールドの対は、第1に直接ブ
ロック突き合せ器10に供給され、2つの選択された入
力フィールドの時間的に早い所にあるサーチブロック
と、その2つの入力フィールドの時間的に遅い位置にあ
る(もっと大きい)サーチ領域の間の空間的相関を表わ
す相関面を計算する。
【0054】これらの相関面を表わすデータはストリッ
パー11によって再フォーマットされ、動きベクトル推
定器12に送られる。動きベクトル推定器12は相関面
における最大相関の(複数の)点を検出する。
【0055】(この相関面は、2つの入力フィールドの
複数のブロックの間の相違を実際に表わす。このこと
は、最大相関の点が実際には相関面上の最小の点であ
り、ここではそうなっている。)
【0056】或る最小を検出するには、その相関面の付
加の点が補間され、その面を発生するためにサブサンプ
ルされたビデオを使うことによって起こる解像度の損失
を或る程度補償する。
【0057】各相関面上の検出された最小点から、この
動きベクトル推定器12はローカルな動きベクトルを発
生する。このローカル動きベクトルは、入力フィールド
の対の第1のものの各ブロックに対して1つずつあり、
動きベクトル削減器13に供給される。
【0058】動きベクトル推定器12はまた各発生され
たローカル動きベクトルについて確認テストを行って、
その動きベクトルが一般的雑音レベルよりも著しく上に
あるか否かを設定し、その確認テストの結果を表わす各
動きベクトルと確認フラッグを関連付ける。
【0059】「閾値テスト」として知られているこの確
認テストは、(図2の装置の他の特徴に沿って)GB−
A−2231749に説明されている。
【0060】「エイリアス」テスト及び「リッヂ(隆
起)」テストの更に2つのテストが動きベクトル推定器
12の中で遂行されてもよい。これらのテストは下記に
もっと詳しく説明する。
【0061】しかし、簡単に云うと、このエイリアス・
テストはローカル動きベクトルが潜在的にアリエイズさ
れているかどうかを検出するために実行される。このテ
ストにおいて、訂正面(検出された最小のまわりの排除
ゾーンから離れて)を調べて次に低い最小値を検出す
る。
【0062】この排除ゾーンの縁に第2の最小がなけれ
ば、最初の最小値から導かれたローカル動きベクトルが
潜在的にアリエイズされているものとしてフラッグが立
てられる。リッヂ・テストにおいては、その検出した最
小値が点最小と云うよりはむしろリッヂ最小であるかど
うかをチェックするために訂正面がテストされる。
【0063】この動きベクトル推定器によって検出され
た最初の最小値は拡張されて最小値領域を形成する。こ
れは閾値処理によって遂行され、最初に検出された最小
値から出発して、その領域内にその最小値のプリセット
領域内のどんな隣接点も含む。
【0064】この方法で発生された最小領域の形は、点
最小が存在するかリッヂ(***)最小が存在するかによ
る。検出された最小値から導かれるローカル動きベクト
ルはフラッグが立てられて、リッヂ最小値の検出を示
す。
【0065】動きベクトル削減器13の動作は下記に詳
しく説明する。しかし、簡単に云うと、潜在的にアリエ
イズされたものとして、又はリッヂ最小に対応するとし
てフラッグが立てられたローカル動きベクトルは、動き
ベクトル削減器で訂正できる。
【0066】この動きベクトル削減器13は、一組のグ
ローバル動きベクトルを導き出し、入力画像の対の第1
のものの各ブロックに対し、好ましくは、ゼロ動きベク
トル、そのブロックに対するローカル動きベクトル、入
力画像におけるそのブロックに隣接するブロックに対す
るローカル動きベクトル、及びグローバル動きベクトル
から選ばれた複数の動きベクトルを割り当てる。
【0067】与えられたグローバル動きベクトルの割当
ては、そのグローバル動きベクトルによって表わされた
のと同じか類似の動きが検出された領域又はその近くの
入力画像の部分に制限される。
【0068】この動きベクトル削減器13によって(複
数の)ブロックに割当てられた(複数の)ベクトルは、
動きベクトル選択器14に供給される。この動きベクト
ル選択器14は、入力として、サブサンプルされた時間
基準変更器及び遅延7によって選択された2つの入力フ
ィールドを受信し、それが動きベクトルを計算するのに
使われた。
【0069】これらのフィールドは、遅延されるのが好
ましく、従って、それらのフィールドから導かれるベク
トルと同じ時に動きベクトル選択器14に供給される。
この動きベクトル選択器14は出力フィールドのピクセ
ル毎に1つの動きベクトルを含む出力を導出する。
【0070】その入力フィールドの与えられたブロック
に対応する(複数の)動きベクトルが、発生すべき出力
フィールドの対応するブロック内の(複数の)ピクセル
に対してテストされる。各出力ピクセルに対して、入力
フィールドの対応するブロックに対して供給される動き
ベクトルから1つの動きベクトルが選択される。
【0071】このベクトル選択処理は、テスト中の動き
ベクトルによって指定された2つの入力フィールドのテ
ストブロックの間の訂正の程度を検出することを含む。
この動きベクトルは、テストブロックの間の最大程度の
訂正を有し、出力ピクセルの補間に使うために選ばれ
る。そのベクトル選択器によって「動きフラッグ」も発
生される。このフラッグは、ゼロ動きベクトルによって
指定されるブロック間の訂正の度合がプリセット閾値よ
りも大きいと、「静」(動きなし)にセットされる。
【0072】このベクトル後処理器15は、絵の垂直ス
ケーリングを反映するために、動きベクトル選択器14
によって選ばれた動きベクトルを再フォーマットし、再
フォーマットされたベクトルを補間器8に供給する。
【0073】動きベクトルを使って、今補間器8へ供給
される動きベクトルによって示されるどんな画像の動き
も考慮して、補間器8は時間基準変更器及び遅延5によ
って選ばれた対応する2つの(サブサンプルされていな
い)インタレースされた入力フィールドから出力フィー
ルドを補間する。
【0074】もしこの動きフラッグが、現在の出力ピク
セルが画像の動き部分に在ることを示していれば、その
補間器へ供給される2つの選択されたフィールドからの
ピクセルは、その2つの入力フィールド(制御信号tで
示されたような)に関してその出力フィールドの時間的
位置に依存する相対的大きさで結合されるから、もっと
近い入力フィールドがもっと多く使われる。
【0075】もし、動きフラッグが「静」にセットされ
れば、時間的重み付けは用いられない。補間器8の出力
は、HDVS出力信号として出力するために出力バッフ
ァ16に送られ、ダウンコンバータ17に送られそこで
動きフラッグを使って従来規定の出力信号18を発生す
る。
【0076】サブサンプル6はマトリックス4から受信
した入力フィールドの水平及び垂直空間サブサンプリン
グを行なう。水平サブサンプリングは、直接動作であっ
て、半帯域幅ローパスフィルタによって第1に予め濾波
され(今の場合2:1の水平間引き)、各ビデオライン
に沿った代わりにビデオサンプルがすてられ、それによ
って各ビデオラインに沿ったサンプルの数の半分だけ減
らす。入力フィールドの垂直サブサンプリングは、入力
ビデオ信号がインタレースしているので複雑になってい
る。
【0077】このことは、各インタレースされたフィー
ルドにおけるビデオサンプルの連続するラインが、その
完全なフレームの2つのビデオラインによって有効に分
けられていることを意味し、各フィールドの複数のライ
ンがその完全フレームの1ビデオラインによって前又は
後のフィールドにおけるラインから垂直方向に片寄って
いることを意味する。
【0078】実際に使われている垂直サブサンプリング
(副標本化)の方法は、垂直方向に低域通過濾波する第
1段(アリエージングを避けるため)と、それに続く、
1ビデオラインの半分だけ下方(偶フィールドに対し
て)又は上方(奇フィールドに対して)に各ピクセルを
垂直方向に有効にずらせる濾波動作を含む。
【0079】その結果、ずらされたフィールドは係数
(ファクタ)2だけ垂直方向にサブサンプルされた漸進
的に走査されたフレームに幅広く等価である。
【0080】動きベクトル推定器12によって達成でき
るエイリアス・テストについて、ここでもっと詳しく説
明する。前に説明したように、その相関面はブロック突
合せ器10の中で入力画像の対の第1のブロック(この
目的のために「サーチブロック」と云う)と入力画像の
その対の第2における(もっと大きい)サーチ領域と比
較することによって導かれる。
【0081】この相関面は、サーチ領域のサーチブロッ
クの各位置に対するサーチブロックとサーチ領域の間の
相違を表わし、その相関面上の最大相関、即ち最小の点
からローカル動きベクトルが得られる。
【0082】図3に示した画像等の規則正しく空間をと
ってパターン化した領域を有する画像に関して、1つの
問題が起こり得る。その画像は水平の動きに従わされる
(水平カメラ・パンの結果)。
【0083】相関面を発生するのに使われるサーチブロ
ック20は、規則正しく空間をおいてパターン化する1
サイクルよりも大きく広がっている。図3の画像につい
て動きベクトル推定が遂行されるとき、複数の最小値が
検出され、その相関面を横切って空間的に置かれる。
【0084】その複数の最小値は図4に示されており、
これはサーチブロック20から発生された相関面を通る
断面図の一表現である。最小値21はそのシーンの正し
い動きを表わしており、他の最小値22は、画像のパタ
ーン化と、相関面を発生するのに使われるブロックの寸
法の間のエイリアス相互作用の結果得られたものであ
る。
【0085】ベクトル推定処理は、最小値の中のどれが
正しい画像の動きを表わしているかを識別する方法がな
いから、アリエイズされた(誤った)ベクトルが発生さ
れる。
【0086】もしこのアリエイズされたベクトルが出力
画像の補間に実質的に使われるならば、当然にして画像
品質を損なうことがありうる。或る相関面から導き出さ
れる動きベクトルが潜在的にアリエイズされていると
き、それを検出するのに使われるエイリアリス・テスト
の原理は図5、6a及び6bを考えることによって理解
できる。
【0087】図5は、サーチブロックと入力フィールド
対の第1及び第2のそれぞれにおけるサーチ領域の間の
相違を表わす相関面25の図表である。
【0088】最大相関の点は相関面の最小値26で表さ
れていて、この最小値26の位置が相関面25から得ら
れるローカル動きベクトルの大きさと方向を決定してい
る。
【0089】相関面25から導かれた動きベクトルが潜
在的にアリエイズされているかどうかを検出するため
に、その最小値26の回りに排除領域27(例えばその
最小値26のまわりの相関値の3×3配列)が定義され
る。
【0090】この相関面(最小値26のまわりの排除領
域27から離れて)は、次に低い最小値を識別するため
に再び調べられる。その排除領域の縁の所に次の最小値
が横たえていなければ、発生された動きベクトルは潜在
的にアリエイズされているものとしてフラッグが立てら
れる。
【0091】図6a及び6bは、2つの相関面28及び
29を通る横断面の表現である。図6aにおける相関面
28は単一最小値30を有し、従って上述のとおりエイ
リアスの問題で苦しむことはない。
【0092】排除領域31が最小値30のまわりに定義
されるとき、次に最も低い最小値32がその排除領域の
端部ブロックにあることがわかる。これは、その面がア
リエイズされていないことを示し、その相関面28から
発生される動きベクトルと関連するエイリアス・フラッ
グが立てられて「アリエイズされていない」状態を示
す。
【0093】これと対比して、図6bに示された相関面
29は数個のはっきりした最小値34,35,36を有
する。この相関面は、規則正しく空間的に並べてパター
ン形成された2画像の間の相関を表わしている。
【0094】面29からの動きベクトル推定の間は、最
も低い最小値34(最大相関の点)が検出され、その最
小値34のまわりに排他的領域37が定義される。
【0095】次に低い最小値は最小値35であることが
わかり、それは排他的領域の端部の所には横たえていな
い。この最小値34から発生された動きベクトルは潜在
的にアリエイズされているものとしてフラッグが立てら
れ、そのベクトルと関連したエイリアス・フラッグが立
てられ、そのベクトルと関連したエイリアス・フラッグ
はアリエイズされている状態を示すようにセットされ
る。
【0096】このエイリアス・テストの結果、潜在的に
アリエイズされているとしてフラッグが立てられたロー
カル動きベクトルは、下記に詳しく説明する動きベクト
ル削減器13における動きベクトル削減処理の間のエイ
リアス・ベクトル有効化器によって再検査される。
【0097】動きベクトル推定器12で遂行できるリッ
ヂ(***)テストについては、図7〜12を参照してこ
れから説明する。
【0098】リッヂテストの目的は、相関面内のリッヂ
最小値に関連したローカル動きベクトルを識別すること
である。もしその画像が、一つの方向において、ブロッ
ク突き合せに使われるサーチ領域の寸法よりも大きい動
対象(例えばランプポスト)を含んでいればリッヂ最小
が起こり得る。
【0099】この場合、動対象はブロック突合せに使わ
れるサーチ領域の外に広がるので、対象の縦方向の軸に
沿った対象の動きの成分を検出することは(そのサーチ
領域内部で)不可能である。結果は、「1次元」又は隆
起最小値(リッヂ相関最大)が検出されると云うことで
ある。図7はリッヂ最小41を持つ相関面40の例を示
す。このリッヂ最小はリッヂの方向に垂直な方向の対象
の動きの成分を規定する(このリッヂ方向はその対象の
縦軸に沿っている)が、そのリッヂ方向に沿う対象の動
きについて何ら示していない。
【0100】前回提案した動きベクトル推定器において
は、リッヂ最小から発生された動きベクトルは前に参照
され、GB−A−2231749に説明されている確認
(即ち「閾値」)テストに失敗しており、そのようなベ
クトルは出力画像の補間には使われていない。
【0101】それに代えて、デフォルト(不履行)によ
ってゼロ動きベクトルが使われてきた。しかし、長い動
く対象におけるピクセルを補間するためにゼロ動きベク
トルを使うことはその対象の(複数の)部分を省略する
等の技巧をこらすことになりうる。
【0102】このタイプの技巧は、図8に示してあり、
長い縦に動く対象45を有する出力画像の補間を示して
いる。正しい動きベクトル46は動いている対象の最上
部及び最下部で検出さこれるが不履行ゼロ動きベクトル
47は、その対象の中央部分に対して選ばれる。
【0103】正しい動きベクトルを使う補間された上部
とゼロ動きベクトルを使う補間された中央部分の間にギ
ャップ48が形成される。
【0104】図9は、動きベクトル推定器12における
動きベクトル推定の間にリッヂ最小を識別するための装
置のブロック図である。図9に示されているように、相
関値の配列を含む相関面はデータストリッパ11から受
信されて、相関面ストア50に蓄積されている。
【0105】相関値は「第1」最小検出器51によって
相関面蓄積器50から読み出され、この検出器51が相
関面を走査してその相関面から単一最小値を検出する。
【0106】事実、第1の最小検出器51は3項目を出
力する。即ち、実際の最小相関値(MV)52;相関面
の平均相関値(AV)54;相関面における最小値52
の座標(又は位置)(MC)53である。
【0107】この第1の走査が行なわれてその最小値
(MV)52を検出してから、次の最小検出器55によ
って相関面の第2検査が行われる。この次の最小検出器
55は、それらの相関値の座標に沿って相関蓄積器50
から相関値を受信する。
【0108】相関値の座標は除外発生器56に供給さ
れ、そこで除外フラッグ57を発生し、例えば、最小値
52の座標53のまわりの5×5相関値の除外領域をマ
スクする。
【0109】次の最小検出器55はそこでその除外領域
の外側の最小値を検出する。この検出された次の最小値
は閾値比較に供され、その比較で検出された次の最小値
と最小値52の間の差が、相関面の平均値54を使って
導かれた閾値と比較される。
【0110】もし、最小値52と次の最小値の間の差が
閾値よりも大きいと、「有効ベクトル」フラッグ(V
V)58がセットされて、第1最小値52が著しい相関
ピークを表わすことを示す。
【0111】相関面の第3検査は、「類似」最小検出器
60によって遂行される。類似の最小検出器は、最小値
52の閾値内にある相関面において全相関値を検出す
る。
【0112】再び、類似最小検出器60に使われる閾値
は相関面の平均値54を使って導かれる。これらの点の
各々は類似最小検出器60によって検出されるので、最
小カウンタ及び比較器61によって維持された計数値が
増加される。
【0113】類似最小検出器60は、相関面においても
最も広くスペースのとられた最小値52の閾値内で2つ
の相関値の位置を検出する。これら最も広くスペースが
とられた最小の座標62はベクトル平均化装置63に送
られる。
【0114】ベクトル平均化装置63は、類似最小検出
器60によって検出されるような最も幅広くスペースが
とられた最小62の平均位置から導かれた動きベクトル
を表わす出力64を発生する。
【0115】この出力64は出力ベクトル選択器65に
送られる。ベクトル平均化装置63は、最も幅広くスペ
ースのとられた最小62の空間的関係を検出して、その
リッヂ(***)が実質的に水平又は実質的に垂直な方向
にあるかどうかを検出する。このテストの結果は「リッ
ヂ方向」フラッグ66として出力される。有効ベクトル
フラッグ58と最小座標(MC)53はベクトル発生器
67に供給され、ベクトル発生器において、(もし第1
最小が有効ならば)その最小座標53から動きベクトル
が発生される。この動きベクトルは出力ベクトル選択器
65に送られる。
【0116】最小計数器61によって保持された計数値
はリッヂレンジ68を示す2つの閾値と比較される。も
し最小計数器61に保持された計数値が、第1の予め定
められた数よりも多く、第2の予め定められた数よりも
少ない最小がその相関面に検出されたことを示せば、
「有効リッヂ」フラッグ(VR)69及び「リッヂ」フ
ラッグ70がセットされて、リッヂ最小が検出されたが
ベクトル平均化装置63によって発生されたリッヂベク
トル64についての有効使用ができることを示す。この
場合、出力ベクトル選択器は、出力ベクトル71として
リッヂベクトル64を供給する。
【0117】もし第2所定数の最小よりも多くが検出さ
れたなかば、その有効リッヂフラッグ69はセットされ
ず、リッヂフラッグ70がセットされる。これは、リッ
ヂベクトル64が使われるべきではなく、その動きベク
トルは再評価されるか使われないことを示す。この場
合、出力ベクトル選択器は、出力ベクトル71としてベ
クトル発生器67によって発生された動きベクトルを供
給する。
【0118】もし第1所定数の最小よりも少ない最小が
検出されたら、有効リッヂフラッグ69もリッヂフラッ
グ70もどちらもセットされない。再び、この場合、出
力ベクトル選択器は、出力ベクトル71としてベクトル
発生器67によって発生された動きベクトルを供給す
る。
【0119】図10a,10b,10cは、有効リッヂ
フラッグ69がセットされた時の図9の装置の動作を示
す。図10a及び10bは、vの水平動き成分76を持
つ引き延ばされた垂直対象75を有する2つの連続画像
を示す。
【0120】図10a及び10bに示された画像のブロ
ック77,78が相関面79(図10c)を発生するた
めに比較されるとき、多数の最小80が非常に類似の相
関値を持って発生される。
【0121】相関面79が図9の装置によって処理さ
れ、2つの最も幅広くスペースのとられた最小81,8
2がベクトル平均化装置63に送られる。このベクトル
平均化装置63は(Va+Vb)/2に等しいリッヂベ
クトル64即ち2つの最小81,82の平均位置を表わ
す動きベクトルを発生する。
【0122】最小80の数が所定数を越えたとすると、
リッヂベクトル64は出力ベクトル71としてベクトル
出力選択器65によって出力される。
【0123】図11はリッヂ最小検出の第2の類似の方
向を示す。相関面90の第1の検査において、最小相関
値91が検出される。最小値91の閾値内の全ての相関
値は検出され、閾値領域92を規定する。
【0124】しかし、図9を参照して説明した方法と比
べて最小値91の閾値内の最小の数は検出されない。そ
の代わりに、「アスペクト比」、即ち閾値領域92の
(垂直方向における)長さの(水平方向における)幅に
対する比が検出される。このアスペクト比から閾値領域
は、図12a,12b及び12cに示した3つのクラス
の1つに階級付けできる。
【0125】図12aを参照すると、もし検出されたア
スペクト比が第1と第2の所定値の間にあって閾値領域
93が長く延ばされていないことを示していれば、最小
は水平(x)及び垂直(y)方向の両方において規定さ
れる座標を有する点最小として階級付けされる。
【0126】図12bにおいて、最小領域94は、第1
の所定の値よりも大きいアスペクト比を有し、その領域
が縦方向95に長くなっていることを示している。この
最小は垂直リッヂ最小としてクラス分けされており、そ
の結果の動きベクトルは水平方向に規定された成分96
を有するが垂直方向には規定されない成分95を有す
る。
【0127】同様にして、図12cは第2所定値、即ち
水平リッヂ最小を表わす値よりも少ないアスペクト比を
有する閾値領域97を示す。その結果の動きベクトルは
垂直成分が規定されているが水平成分が規定されていな
い。
【0128】上述の閾値領域の分類から、各動きベクト
ルとリッヂフラッグが関連付けられ、その動きベクトル
が導かれた最小の分類付けを示す。換言すると、リッヂ
フラッグ(そのために2ビットが使われる)は、その動
きベクトルが点最小、垂直リッヂ最小又は水平リッヂ最
小であるかどうかを示す。
【0129】前に参照したエイリアステストが今説明し
たリッヂテストに加えて動きベクトル推定の間に行われ
る場合は、エイリアスフラッグはリッヂテストが遂行さ
れると同時に導き出せばよいことを理解されたい。
【0130】例えば図9の装置において、エイリアスフ
ラッグは図9を参照して説明した成分56及び55に類
似した除外発生器及び「次の最小」検出器によって導か
れることができる。
【0131】同様にして、(GB−A−2231749
に説明されていて)前に参照した確認テストがエイリア
ステスト及び/又はリッヂテストと平行して実行でき
る。
【0132】上述のように、ローカル動きベクトルがリ
ッヂ最小から導かれるとき、動きベクトル削減器13に
おいてリッヂ最小再評価器によって、その動きベクトル
は修正することができる。動きベクトル削減器13の構
成及び動作はここで更に詳しき述べる。
【0133】動きベクトル削減器13のブロック図が図
13に示されている。動きベクトル推定器12によって
導かれる動きベクトル及びそれらの関連フラッグは動き
ベクトル削減器13の入力100を介してリッヂ最小再
評価器101に供給される。
【0134】リッヂ最小再評価器101はリッヂ最小か
ら導かれた動きベクトルを修正し、そのベクトルと、関
連するフラッグをエイリアスベクトル有効化器102及
びグローバルベクトル検出器103に供給する。
【0135】このエイリアスベクトル有効化器102は
テストを行って、潜在的にアリエイズされているとして
示されたベクトルがアリエイズされていないものとして
正当に再評価できるかどうかをチェックし、その結果と
してのベクトル、及び関連フラッグがグローバルベクト
ル制限器104への1入力を形成する。
【0136】このグローバルベクトル検出器103は、
そこへ供給されるベクトルから1組のグローバル動きベ
クトルを導き出す。グローバルベクトル検出器103に
よって出力されるグローバルベクトルはグローバルベク
トル制限器104に第2入力を形成する。
【0137】グローバルベクトル制限器104は、そこ
に供給された各グローバルベクトルに対して、そのグロ
ーバルベクトルと、そのエイリアスベクトル有効化器1
02から供給されたローカルベクトルが対応する入力画
像の種々のブロックとの間の関連を示すグローバルマス
ク配列を発生する。
【0138】グローバルベクトル制限器104によって
発生されたグローバルマスク配列がブロックベクトル割
当器105に供給され、この割当器は(適正に遅延され
た)ローカルベクトル及び関連したフラッグもエイリア
スベクトル有効化器102から受信し、グローバルベク
トル検出器103からグローバルベクトルを受信する。
【0139】ブロックベクトル割当器105は入力画像
の各ブロックに割当てられ、ローカルベクトルが複数の
独特なベクトル対応し、これらは動きベクトル削減器1
3の出力107を介して動きベクトル選択器14に供給
される。
【0140】リッヂ最小再評価器101、エイリアスベ
クトル有効器102、グローバルベクトル検出器10
3、グローバルベクトル制限器104及びブロックベク
トル割当器105はマイクロプロセッサ106の制御下
で動作する(図では点線で示されている)。
【0141】マイクロプロセッサ106は、グローバル
ベクトル検出器103にも接続されていて、種々のパラ
メータを調節するためにグローバルベクトル検出処理に
任意の手動介入を提供する。
【0142】この調節されたパラメータはオペレータに
よって入れることができ、グローバルベクトル検出器1
03にマイクロプロセッサ106によって供給される。
2方向通信リンク108はこのマイクロプロセッサ10
6を他の類似のマイクロプロセッサ(図示せず)に接続
するために設けられている。
【0143】これは、全動き処理器(図2において一般
に9で示された)を重複することもでき、2つの動き処
理器が交互の出力フィールドに対する処理を遂行するか
らである。
【0144】このように、図13に示されたベクトル削
減器は2重化することができ、リンク108はベクトル
削減動作を制御する2つのマイクロプロセッサの通信の
ために設けられている。
【0145】動きベクトル削減器13の種々の成分の構
成及び動作はここで更に詳しく説明する。第1にリッヂ
最小再評価器101について考えると、これは、動きベ
クトル推定器12から入力100を介して動きベクトル
削減器13へのローカルベクトル及び関連フラッグを受
信する。
【0146】前に述べたように、リッヂ最小から導かれ
た動きベクトルで動きベクトル推定の間等に識別された
ものは、そのリッヂの性質を識別するそれに関連付けら
れたリッヂフラッグを持つであろう。
【0147】図11及び12を参照して前に説明したシ
ステムについて言えば、リッヂフラッグは2ビットフラ
ッグで、点最小、垂直リッヂ最小、又は水平リッヂ最小
から、与えられた動きベクトルが導かれるかどうかを示
す。
【0148】動きベクトルがリッヂ最小から導かれると
き、リッヂ方向(例えば垂直リッヂ最小の場合には垂直
方向)における動きベクトルの成分は規定されていな
い。
【0149】リッヂ最小再評価器101は、リッヂ方向
に有効ベクトル成分を割当てることによって水平又は垂
直リッヂ最小から導かれた動きベクトルを再評価しよう
と試みる。リッヂ最小再評価器101における動きベク
トルのこの再評価は図14に示されている。
【0150】リッヂベクトル再評価器101において、
配列メモリ120の中の動きベクトルが導かれるサーチ
ブロックの相対的位置に相当する位置に、関連するフラ
ッグとともに、動きベクトルが蓄積される。
【0151】動きベクトルの検査の間に、もしリッヂ最
小から導かれる動きベクトルに出会えば、そのリッヂ方
向の隣接動きベクトルが検査されて、リッヂ方向に90
°の角をなすベクトル成分がそのリッヂ最小から導出さ
れた動きベクトルの対応する成分とマッチする(即ち、
閾値内にある)かどうかを検出する。
【0152】もし整合が見つかると、その隣接ベクトル
は同じ細長い移動対象に関係すると仮定される。もしそ
の隣接ベクトルがそれ自体リッヂ最小から導かれたなら
ば、そのサーチはリッヂ方向に続けられる。
【0153】最後には、そのリッヂ方向に90°の角度
で実質的に同じ成分を持つが点最小(即ち、リッヂ方向
に沿って規定された成分を持つ)から導かれた動きベク
トルが見つかる。
【0154】この動きベクトルは細長い対象の端部の動
きを表すものとされており、従って、リッヂ方向におけ
るこの動きベクトルの成分は検査中の動きベクトルのリ
ッヂ方向の前回に規定されなかった成分に等しいとす
る。
【0155】この処理の2つの例(1つは水平、1つは
垂直)が図14に示されている。垂直の例においては、
動きベクトル121は、垂直リッヂ最小から発生され、
従って、水平(x)成分は良好であるが規定されていな
い垂直(y)成分を持つことを示すリッヂフラッグを持
つ。
【0156】リッヂ方向の隣接動きベクトル122は検
査され、整合x成分を持つが規定されていないy成分を
持つ(ベクトル122は垂直リッジ最小から発生されて
いる)ことがわかる。同様にして、ベクトル123及び
124の他のサーチも整合x成分であるが未定義y成分
を示す。
【0157】結局、動きベクトル125は整合x成分と
未定義y成分を有して検出される(この動きベクトルは
点最小から発生される)。動きベクトル125は細長対
象の端の動きを表わし、従って、動きベクトル125の
y成分は動きベクトル121に割当てられていると仮定
している。
【0158】動きベクトル121と関連したリッヂフラ
ッグは、その動きベクトル121が再評価されたことを
示すように修正される(動きベクトル121が点最小か
ら導かれたことを示すリッヂフラッグを設定して)、そ
してそのベクトルと関連した確認フラッグがリセットさ
れ、その再評価されたベクトルがその後出力ピクセルの
補間に使える。
【0159】水平リッヂ最小から導かれる動きベクトル
130の再評価のために対応する処理が図解されてい
る。この場合、左から右への方向の第1サーチは成功し
ている。何故ならば動きベクトルの配列120の端部に
達しているからである。
【0160】そこで第2のサーチが右から左の方向で実
行され、その際3つの動きベクトル131が検出され、
それらは動きベクトル130に整合するy成分を持つが
未定義x成分を持つ。最後には、動きベクトル132が
検出され、それは動きベクトル130のそれに整合した
y成分を有し、規定されたx成分を持つ。動きベクトル
132のx成分は動きベクトル130に割当てられ、リ
ッヂ及び確認フラッグが上述のように修正される。
【0161】図15は、上述の処理を遂行するためのリ
ッヂベクトル再評価器101のブロック図である。動き
ベクトル推定器12から受け取った動きベクトルは、関
連するフラッグとともに入力ベクトル蓄積器140に蓄
積される。
【0162】ベクトル処理器141は蓄積された動きベ
クトルを読み、図14を参照して上に説明した再評価処
理を遂行する。ベクトル処理器141によって出力され
る可能なように再評価された動きベクトルとフラッグ
は、他のベクトル削減処理に送られる前に、出力ベクト
ル蓄積器142に蓄積される。
【0163】別々の入力及び出力蓄積器140,142
を使うことによって、再評価処理の結果としてベクトル
の配列を通る誤りの伝搬を避ける。
【0164】リッヂ最小再評価器101によって出力さ
れるベクトルとそれらに関連したフラッグは、エイリア
スベクトル有効化器102に供給される。エイリアスベ
クトル有効化器102は動きベクトルの再評価を試み、
前に述べられたように、それらは動きベクトル推定処理
の間に潜在的にアリエイズされたものとしてフラッグが
立てられていたものである。エイリアスベクトル有効化
器102のブロック図が図16に示されている。
【0165】エイリアスベクトル有効化器102に供給
される動きベクトルの各々は、対応する相関面が導かれ
るサーチブロックの(入力画像における)位置に依って
メモリ配列150中の或る位置に蓄積される。
【0166】動きベクトルと関連したリッヂ及び確認フ
ラッグが対応する確認フラッグ配列151及びリッヂフ
ラッグ配列152に蓄積され、エイリアスフラッグ(上
述のようにして発生される)が入力エイリアスフラッグ
配列153に蓄積される。
【0167】潜在的にアリエイズされた動きベクトルの
再評価には、アドレス発生器155の制御の下で配列メ
モリ150,151及び153を通って直列に走査する
ことを含む。
【0168】動きベクトルの各々に対して、エイリアス
フラッグ、ベクトル値(大きさと方向)及びその動きベ
クトル156に対する確認フラッグが比較器157に供
給される。
【0169】アドレス発生器155は、エイリアスフラ
ッグ、確認フラッグ及び5×5配列パターン158にお
けるテスト下のベクトルを囲む24本の動きベクトルに
対するベクトル値の読取りも制御する。これら24組の
フラッグ及び値は、比較器157にも供給される。
【0170】比較器157は、下記に与えられるような
1組の規則に下だって、まわりの24本のベクトルに対
抗してテスト下に置かれたベクトルをテストし、テスト
下のベクトルに対する修正されたエイリアスフラッグを
発生する。
【0171】アドレス発生器155の制御の下に、この
修正されたフラッグは出力エイリアスフラッグ配列16
0における対応する位置159に書き込まれる。
【0172】比較器157によって従わされる規則は下
記のとおりである: 1.テスト中のベクトルに対する確認フラッグがセット
されていなければ(ベクトルが確認テストに失敗したこ
とを示していれば)、対応するエイリアスフラッグは修
正されることなしに出力エイリアスフラッグ配列160
に書込まれる。この場合、エイリアスフラッグの状態は
重要ではない。なぜならば、確認テストに失敗したベク
トルは動き補償された補間には使われないからである。
【0173】2.テスト中のベクトルに対して、確認フ
ラッグがセットされエイリアスフラッグがセットされな
ければ(テスト中のベクトルが確認テストにパスしアリ
エイズされていなければ)、テスト中のベクトルに対す
るエイリアスフラッグが修正されずに出力エイリアスフ
ラッグ配列160の対応する位置に書き込まれる。
【0174】3.もしテスト中のベクトルに対するエイ
リアスフラッグと確認フラッグがセットされれば(ベク
トルが確認テストにパスしたが潜在的にアリエイズされ
ていれば)、 a)もしテスト中のベクトルの値が取り囲む24本のベ
クトルの1以上の値の予め設定された閾値161内にあ
れば(その1以上のベクトルはアリアイズされてなく、
確認テストをパスしている)、テスト中のベクトルに対
するエイリアスフラッグは「アリエイズされていない」
ことを示すために再評価される。その再評価されたエイ
リアスフラッグは出力エイリアスフラッグ配列160に
書込まれる。 b)もしテスト中のベクトルの値が周囲の24本のベク
トルの中の1以上の値のプリセット閾値161内にあれ
ば、そのテスト中のベクトルに対するエイリアスフラッ
グが再評価されず、出力エイリアスフラッグ配列160
の中に修正されずに書き込まれる。
【0175】別々の入力及び出力エイリアスフラッグ配
列を使えば、アリエイズされたベクトルの再評価の間に
その配列を通るエラーの伝搬を妨げる。
【0176】エイリアスベクトル有効化器102によっ
て上述の解析が遂行された後、ベクトル及び関連するフ
ラッグがベクトル削減処理の次の段に出力するためにア
ドレス発生器によって読み出される。
【0177】これらのベクトル及びフラッグは、リッヂ
最小再評価器101によって出力され、グローバルベク
トル検出器103にも供給される。このグローバルベク
トル検出器の目的は、そこに供給されるベクトルから、
ローカル動きベクトルの中の最も普通のものから選ばれ
た複数の独特な動きベクトルを含む1組のグローバル動
きベクトルを導き出すことである。
【0178】一般的に云うと、グローバルベクトル検出
器103は、出現頻度を減らすために与えられた入力画
像に対応するローカル動きベクトルをランク付けして、
グローバルベクトルとして(本例では)8つの最も共通
なベクトルを選ぶ。
【0179】しかし、その組のローカルベクトルからグ
ローバルベクトルを選択するための処理に種々束縛を与
えるのが有利である。例えば、大きな寸法の(長い)動
きベクトル(即ち、急速な画像の動きを表わすベクト
ル)が発生できるとはいえ、そのような長いベクトルが
グローバルベクトルに寄与しないようにすることが望ま
しい。
【0180】これは、速い動きの対象における空間的詳
細の欠除(例えば、カメラの積分ブルーア(よごれ)に
よる)が急速な動く対象に対する動きベクトル選択器
(図2)の動作が不所望のものとなり得ることを意味す
るからである。
【0181】ビデオ画像の急速に動く部分が、静止又は
ゆっくり動く部分よりも低い空間的詳細を持つことが観
察されている。このことは、対象の速い動きを正確に表
わす動きベクトルが推定されていたとしても2つの連続
する入力フィールドの同じ対象の部分の間の相関を検出
する際に頼るベクトル選択器14(下記参照)において
遂行される相関テストは信頼性にとぼしい。
【0182】それ故、実際に非常に小さい動きだけがあ
る画像領域の補間のために大きな寸法のグローバルベク
トルが誤って選択されることのないようにするために、
そのような長いベクトルがグローバルベクトルとして選
択されないようにするのが好ましい。これによって出力
画像における必然的に妨げ効果をもたらすことができ
る。
【0183】グローバルベクトル検出処理に適用するこ
とのできる他の束縛は、全体として入力画像に少なくと
も予め定められた数の回数起こることがないかぎり、或
るベクトルをグローバルベクトルとして受け入れること
のないようにする。
【0184】もしローカル動きベクトルが充分に共通で
なく、画像のほんの非常に小さい部分の動きを表わして
いるならば、後述するグローバルベクトル制限技術にの
み頼るよりはむしろグローバルベクトル検出段の間、画
像の他の部分に割当てられたこのベクトルの可能性を推
定するのが好ましい。
【0185】上述の束縛がかせられたグローバルベクト
ル検出器103のブロック図が図17に示されている。
入力ベクトル及び関連フラッグは振幅検出器170に供
給され、各入力ベクトルの振幅、即ち大きさを予め定め
られた大きさの閾値171と比較し、そのベクトルが
「長」ベクトルとして資格付けされるか否かを決める。
【0186】この大きさ閾値171は、動きベクトルの
水平及び垂直成分の両方に対する閾値を含むことができ
る。例えば、その閾値は、水平及び垂直に、動きベクト
ルの最大可能領域の半分にセットすればよい。
【0187】この例においては、動きベクトルの最大水
平領域は±64ピクセルであって最大垂直領域は±32
ピクセルである。
【0188】従って、閾値の大きさ171は水平方向に
±32ピクセル、垂直方向に±16ピクセルに設定すれ
ばよい。もし入力ベクトルの大きさが閾値の大きさ17
1を越えれば、振幅検出器170は「長ベクトル」フラ
ッグ(LV)を設定する。
【0189】振幅検出器170に供給される入力ベクト
ルは、頻度配列172にも供給される。頻度配列172
の各エントリーは、ローカル動きベクトルの(1つの)
可能な値として特にアドレス指定される。
【0190】この方法で、現在の対の入力フィールドか
ら発生されたローカル動きベクトルは、配列のアドレス
指定をし、その動きベクトルの値に対応する配列エント
リーの増分を行なうのに使われる。
【0191】しかし、振幅検出器170によって導かれ
た長ベクトルフラッグLVは、頻度配列172に供給さ
れる。もしこの頻度配列172に供給される動きベクト
ルに対する長ベクトルフラッグLVがセットされると、
これによって関連した動きベクトルが頻度配列を増加さ
せないようにする。
【0192】頻度配列172によって、全てのベクトル
(長ベクトルは別にして)がこの方法で計数された後、
配列走査器173が頻度配列172を走査し最高計数を
示す8配列エントリーを識別する。
【0193】これらの配列エントリーのアドレスは、対
応する対の入力画像に対する8つの最も共通なローカル
ベクトル(長ベクトルは別として)の値を表わしてい
る。これら8つのベクトルの各々に対する頻度配列(即
ち、ベクトルの生起する頻度)によってもたらされる計
数値は配列走査器173によって、対応するベクトルが
スイッチ175の入力に供給されるのと同じ時間に比較
器174に供給される。
【0194】比較器174は、各ベクトルに対応する計
数即ち生起頻度を、予め定められた閾値数即ち「グロー
バル閾値」と比較し、その計数値がグローバル閾値を越
え、対応するベクトルがグローバル動きベクトルとして
スイッチ175の出力176に供給されるようにする。
【0195】(グローバル閾値に対する好適値は処理さ
れる特定の画像でマテリアルに依存して変わる。例とし
て、グローバル閾値は入力画像から導かれたローカル動
きベクトルの総数の0.5%に設定すればよい。)
【0196】この8つの最も共通のベクトルのどれにも
対応する計数値がグローバル閾値を越えることなく、グ
ローバルベクトルとして評価するのに充分な頻度でその
ベクトルが生起しないことを示すならば、この比較器1
74は、対応するベクトルがグローバルベクトルとして
その出力176に送られないようにスイッチ175を制
御する出力を発生する。
【0197】しかしながら、最も共通なベクトルの8個
全部がグローバル閾値テストにパスすれば、1組の8個
の独特なグローバル動きベクトルがスイッチ175の出
力176へ供給される。
【0198】このグローバルベクトル検出器103にお
いては他の種々の束縛が適用できることを理解された
い。特に、対応するリッヂ又はエイリアスフラッグが設
定され、又は確認フラッグがそのベクトルが確認テスト
に失敗したことを示す、入力ローカル動きベクトルが長
ベクトルに対するのと類似の方法で寄与しないようにで
きる。即ち、そのようなベクトルは頻度配列172を増
分しないようにできる。
【0199】それに加えて、配列走査器173におい
て、その配列走査器が、予め定められた最小量だけお互
いに相違する8つの最も共通のベクトルを識別するよう
に適用される。
【0200】図17に示されたように、入力ローカル動
きベクトルの各々に対して導き出された長ベクトルフラ
ッグLVは、適当に遅延された後、グローバルベクトル
検出器103によってブロックベクトル割当器105
(図13)に供給され、そのローカルベクトルの以後の
ベクトル削減処理に使われる。
【0201】図13に示されるように、グローバルベク
トル検出器103は通信のためにマイクロプロセッサ1
06と接続されている。これによって、グローバルベク
トル検出の間に使われる種々の閾値が、もし必要ならば
グローバルベクトル検出器103にマイクロプロセッサ
106を介して供給される新しいパラメータを例えばシ
ステムコントローラを介して入力することができるオペ
レータによって手動介入で修正できるようにする。
【0202】このグローバルベクトル検出器103によ
って出力されるグローバルベクトルはグローバルベクト
ル制限器104の1入力に供給される。その他の入力
に、このグローバルベクトル制限器104は処理された
動きベクトルと関連したエイリアスベクトル有効化器1
02からの関連したフラッグを受信する。
【0203】このグローバルベクトル制限器104の目
的はそれらのグローバルベクトルの各々を、そのグロー
バル動きベクトルによって表わされる動きと同じか類似
の動作が初めに導き出された領域又はその近くのブロッ
クと関連付けることである。
【0204】この関連付けは、(複数の)ブロックに不
適正なグローバルベクトルが割当てられるのを妨げる、
即ち、入力画像の1領域からの1つのブロックがその画
像の遠隔部分におけるブロックの著しく異なった動きを
表わすグローバルベクトルに割当てられるのを妨げるた
めにブロックベクトル割当器105によって使われる。
グローバルベクトル制限器104のブロック図が図18
に示されている。
【0205】図18を参照すると、エイリアスベクトル
有効化器102によって出力されたローカル動きベクト
ル及び関連フラッグがベクトル配列メモリ180に蓄積
される。各ローカルベクトルは、それらのローカルベク
トルが導き出される入力画像の対の第1のものにおける
関連するサーチブロックの位置に対応する配列メモリ1
80の或る位置に蓄積される。
【0206】グローバルベクトル検出器103によって
導出された8つのグローバルベクトルの各々は181に
示された8個の比較器のそれぞれ1つの1入力に供給さ
れる。(事実、8個のグローバルベクトルの各々はそれ
ぞれのグローバルベクトル蓄積器に蓄積することがで
き、その内容は繰返し読み出されて必要に応じて対応す
る比較器181の入力に供給される。)
【0207】アドレス発生器182の制限の下に、ベク
トル配列180の連続位置からローカル動きベクトルが
読み出され、8個の比較器181の各々との第2入力1
83に供給される。
【0208】比較器181はそのローカル動きベクトル
をそれらの比較器の第1入力に供給される8つのグロー
バル動きベクトルの各々と同時に比較される。
【0209】比較器181の各々の出力は対応するマス
ク配列メモリ184を制御し、この配列メモリはアドレ
ス発生器182によってアドレス指定される。各比較器
181において、もしグローバル動きベクトルが比較器
に今供給されたローカル動きベクトルの予め定められた
許容値185以内ならば、比較器181は、ベクトル配
列180のローカル動きベクトルの位置に対応する対応
マスク配列メモリ184の或る位置でマスクビットを
“1”にセットする。
【0210】もしグローバルベクトルがローカル動きベ
クトルの予め定められた許容値185以内でなければ、
この比較器181はマスクビットを“0”にセットす
る。比較器181に供給された許容値185についての
典型的な値は、例えば、水平及び垂直に±1ピクセルで
よい。
【0211】このように、ベクトル配列180からロー
カル動きベクトルの各々が順番に読み出されると、マス
ク配列メモリ184の各々にマスクビットがセットさ
れ、そのローカル動きベクトルが、各マスク配列メモリ
184が対応するグローバル動きベクトルと同じか類似
であるかどうかを示す。
【0212】与えられたローカル動きベクトルの比較の
結果としてセットされたマスクビットの位置はベクトル
配列180におけるベクトルの位置に対応し、そのロー
カルベクトルが対応するブロックの最初の入力画像にお
ける位置に対応する。これは入力画像のための全てのロ
ーカルベクトルに対して繰り返されるので、各配列メモ
リ184にグローバルマスク配列又はビットフィールド
ができあがり、各グローバルマスク配列はグローバル動
きベクトルと最初の入力画像ののブロックとの間の関連
又は対応を示す。
【0213】図19において、グローバルマスク配列1
90は図1に示されたような最初の入力画像に対応す
る。図示されたグローバルマスク配列190はグローバ
ル動きベクトルの比較を通して得られたものであり、画
像全体から導出されたローカル動きベクトルを有する図
1の乗物の動きに対応する。
【0214】黒矩形は「セット」マスクビットを示す、
即ちマスクビット又は配列エントリーで、“1”にセッ
トされグローバル動きベクトルとその入力画像の対応す
る位置に位置決めされたブロックとの間の関連を示して
いる。
【0215】従って、期待されるとおり、図1の動く乗
物の部分を含むブロックに対応するマスクビットのほと
んどはマスク配列190にセットされている。しかし、
次のことに注意すべきである。即ち、例えば入力信号中
のノイズを通して導入される誤りのため、動く乗物の車
体内のブロックに対応する或るマスクビットはセットさ
れていない。
【0216】同等に、グローバルマスク配列190は、
入力画像の静止部分に対応する或るマスクビットがセッ
トされていることを示す。グローバルマスク中のそのよ
うな誤りを除去するために、図1のマスクメモリ184
に蓄積されたグローバルマスクの各々がマルチパス・マ
スク調整処理動作に服され、それは夫々のマルチパス・
フィルタ186により遂行されるマルチパス濾波動作で
あり、その各々が対応するマスク配列メモリ184に接
続されている。
【0217】濾波処理の第1パスの間の動作については
図20を参照して説明する。
【0218】図20は、図19に示したマスク配列19
0等のグローバルマスク配列の拡大部分であり、暗矩形
はセット・マスク・ビット(値“1”)を表わし、白矩
形はアンセット・マスク・ビット(値“0”)を表わし
ている。
【0219】フィルタ186による濾波動作の第1パス
の間に、各マスクビットは、テスト下のマスクビット
(中央マスクビット)を取り囲む3×3群のマスクビッ
トの8マスクビットと一緒に考えられる。3×3群に対
しては、セットマスクビットの数は決められていて予め
定められた第1パス閾値と比較される。(この例では、
第1パス閾値は例えば4又は5にセットすればよい)。
【0220】もしセットマスクビットの数が第1パス閾
値を越えれば、そして中央マスクビットがセットされて
いなければ(図20におけるように)、中央マスクビッ
トがセットされる。
【0221】このように、与えられたアンセット・マス
クを取り囲む充分な数のマスクビットがセットされてい
れば、アンセット・マスクビットは“1”にリセットさ
れてセットマスク・ビットを示す。
【0222】もし3×3群のセットマスクビットの総数
が第1パス閾値を越えなければ、そして中央マスクビッ
トがセットされていなければ、中央マスクビットは変化
しない。
【0223】逆に、3×3群のセットマスクビットの総
数が第1パス閾値を越えないが、中央マスクビットがセ
ットされていれば、中央マスクビットは“0”にリセッ
トされてアンセット・マスクビットを示す。
【0224】もし3×3群のセットマスクビットの総数
が第1パス閾値を越え、中央マスクビットがセットされ
ていれば、中央マスクビットは変化しない。濾波処理の
間にマスクビットをリセットすればその濾波動作のパス
の残りの物に影響を与えることはない。
【0225】例えば、濾波されたマスクビットは別個の
メモリとしてメモリ配列に蓄積でき、そこから濾波され
ないマスクビットが読み出される。しかし、フィルタは
濾波されないマスクビットの読取りと、濾波されたマス
クビットの出力の間に充分な遅延を与えるように配列さ
れていて、濾波動作のパスの残りの間にマスクビットが
考慮外にリセットされると云う事実を妨げる。
【0226】比較的高い第1パス閾値の4又は5を使え
ば、図19に示されたようなグローバルマスク配列第1
パス濾波動作の効果は図1の乗物に対応するマスク配列
190の領域におけるスプリアス・ギャップを「フィル
・イン」する(埋める)ことであり、図1の画像の静止
部分に対応するスプリアス・セット・マスクビットを除
去することであることがわかる。
【0227】このように、第1パス濾波動作の効果は最
初のグローバル・マスク配列におけるスプリアス誤りを
除くことである。
【0228】しかし、第1パス処理の副次的効果は、図
1の乗物に対応するセットマスクビットの群の全体的領
域を縮ませることである。なぜならば、乗物の外側縁に
対応するセットマスクビットに対しては、その縁を越え
たブロックに対するマスクビットがセットされないの
で、充分な数のそれらがあると、その乗物の縁に対応す
る最初のセットマスクビットが“0”にリセットされる
からである。
【0229】この効果を数えるには、削減されるフィル
タ動作の付加のパス(1つ又は複数)に対して閾値を使
って濾波動作が繰り返される。例えば、第1パスの後、
第1パス濾波動作によって作られたグローバルマスク
が、2又は3にセットされた予め定められた閾値でフィ
ルタ186に再適用することができる。
【0230】これは、最初の濾波されていないマスク配
列におけるのとほぼ同じ領域をカバーするグローバルマ
スク配列のセットマスクビットの領域を拡張する効果を
持つ(勿論、スプリアス誤り無しで)。
【0231】最初の濾波されていないマスクと比べてグ
ローバルマスクにおけるセットマスクビットの領域にち
ょっとした全体的広がりを作る第1パスの後に、濾波動
作が(低閾値で)多数回繰り返されるのが好ましい。
【0232】本例においては、高い閾値で第1パス濾波
動作が行なわれた後、低い閾値で濾波が3回、できれば
4回繰り返されるものが好ましい。これは、与えられた
グローバルベクトルを、そのグローバルベクトルの許容
値185以内にローカルベクトルがあったブロックに隣
接するそれらを越えたブロックに適用範囲を広げる効果
がある。
【0233】或る与えられたブロックに隣接する数ブロ
ックに対応するベクトル(隣接ベクトル)は、ブロック
ベクトル割当処理(下記参照)の間のどんな場合にもそ
のブロックに割当てることができる。
【0234】このようにして、濾波動作の充分な付加パ
スが、濾波されていないグローバルマスク中に対応する
マスクビットがセットされたブロックの近くのブロック
を越えてグローバルベクトルの適用を広げるように遂行
される。
【0235】図19に示された濾波されていないグロー
バルマスク配列190に対して、最終的な濾波されたグ
ローバルマスク配列192は例えば図21に示すとおり
である。ここで、このセットマスクビットは、図1の乗
り物のグローバル動きベクトルとその画像内の乗り物の
領域の間の関連をもっとずっと正確に示していることが
わかる。
【0236】フィルタ186は2次元FIR(有限イン
パルス応答)3×3フィルタとして実行でき、全計数が
1に設定され、9本のタップが加算器に接続されその加
算器の出力が比較器への入力を形成していることがわか
るであろう。
【0237】その比較器の他の入力には関係する閾値が
供給される。この比較器の出力は濾波されたグローバル
マスク配列を形成し、閾値を必要なように調整して次の
パスのフィルタ入力に再適用できる。
【0238】フィルタ186によって出力された濾波さ
れたグローバルマスク配列は、各グローバルベクトル毎
に1つあって、グローバルベクトル制限器184によっ
て、図13のブロックベクトル割当器105に出力され
る。このブロックベクトル割当器105は、エイリアス
・ベクトル有効化器102からベクトル(適当に遅延さ
れた)及び関連するフラッグを受信し、グローバルベク
トル検出器103から最初の8グローバルベクトルを受
信する。
【0239】ブロックベクトル割当器105の目的は、
原の入力画像の(複数)ブロックの各々に、ゼロ動きベ
クトルを含む1組の4つの独特な動きベクトルを割当て
ることである。
【0240】各ブロックに配置された動きベクトルは、
動きベクトル選択器14に供給され、それが或る与えら
れたブロックに対する4つのベクトルから出力フィール
ドの対応するブロックにおける各出力ピクセルに割り当
てられるのに最も適切な動きベクトルを選択する。ブロ
ックベクトル割当器105の実施例のブロックは図22
及び図23に示されている。
【0241】図22及び図23に示されているように、
エイリアス・ベクトル有効化器102によって出力され
るローカル動きベクトル及びフラッグは、ブロックベク
トル割当器105の入力200に供給され、ローカルベ
クトル配列メモリ201のそれらのベクトルが対応する
原入力画像におけるブロックの位置に対応する相対位置
に蓄積される。
【0242】このローカルベクトル配列201に蓄積さ
れたローカル動きベクトルとフラッグは、アドレス発生
器205の制御下で順番に読出され、フラッグ解析器2
03に供給される。
【0243】8つのグローバル動きベクトルの各々(以
下g1〜g8で表わす)は、一連の8スイッチS1〜S
8の対応する第1入力に供給される。(事実、グローバ
ルベクトルg1〜g8は蓄積され、ブロックベクトル割
当器105の動作している間に必要に応じて対応するス
イッチS1〜S8に繰り返し供給される)。
【0244】8つのグローバルマスク配列(以下gm1
〜gm8と云う)は各グローバルベクトルg1〜g8に
対応して1つずつあって、スイッチS1〜S8の夫々の
制御入力に供給され、各グローバルマスク配列は、対応
するグローバルベクトルg1〜g8が供給されるスイッ
チに供給される。
【0245】各グローバルマスク配列gm1〜gm8の
ビットは対応するスイッチS1〜S8の制御入力にビッ
ト・バイ・ビットで供給され、それらのビットはそのフ
ラッグ解析器203に順次供給されるローカルベクトル
が対応するブロックの順序で供給される。
【0246】このように、例えば、フラッグ解析器20
3にいつでも供給されるローカルベクトルがその入力画
像の上部左手隅にあるブロックに対応すれば、各グロー
バルマスク配列gm1〜gm8における上部左手のマス
クビットが対応するスイッチS1〜S8の制御入力に供
給される。
【0247】このフラッグ解析器203には各ローカル
ベクトルが供給されるので、そこに関連する確認、エイ
リアス及びリッヂフラッグが解析される。
【0248】全てのフラッグがローカル動きベクトルの
好ましい状態を示すものとすれば、ローカル動きベクト
ルは有効と認められ、マスクスイッチ204の第1入力
に供給される。
【0249】もしフラッグのどれかがローカル動きベク
トルの好ましくない状態を示していれば、そのローカル
動きベクトルは拒絶され、フラッグ解析器203はゼロ
動きベクトルを出力する。
【0250】このようにして、それらのローカル動きベ
クトルはフラッグ解析器203に順次供給されるので、
フラッグ解析器は有効ローカル動きベクトルをスイッチ
204に供給し、どんな有効ベクトルでもゼロ動きベク
トルで置換する。
【0251】これらのローカル動きベクトルはフラッグ
解析器203に順次供給されるから、アドレス発生器2
05は、ローカルベクトル配列201からの隣接動きベ
クトルの読出を制御する。或る与えられたローカル動き
ベクトルに対する(複数の)隣接ベクトルが、そのロー
カル動きベクトルが対応するブロックに隣接するブロッ
クに対応するそれらの動きベクトルである。
【0252】この例では、各ローカル動きベクトルに対
して8つの隣接ベクトルが使われ、その8ベクトルは、
入力画像の3×3ブロック配列におけるそのローカル動
きベクトルと関連するブロックを囲む8ブロックに対応
する。
【0253】従って、フラッグ解析器203に供給され
る各ローカル動きベクトルに対しては、ローカルベクト
ル配列201から8つの隣接動きベクトルが読み出さ
れ、他のフラッグ解析器206に並列に供給され、そこ
で隣接動きベクトルに対してフラッグ解析器203と類
似の機能を遂行する。
【0254】かくして、フラッグ解析器206は、(前
に説明したように関連フラッグによって示されているよ
うに)、有効隣接ベクトルだけを出力し、無効隣接ベク
トルはどれもゼロベクトルで置き換える。フラッグ解析
器206による8つのベクトル出力は夫々のスイッチN
1〜N8の第1入力に供給される。
【0255】図に示されているように、各ローカル動き
ベクトルと関連し、前に説明したようにグローバルベク
トル検出器103によって導かれた長ベクトルフラッグ
LVはブロックベクトル割当器105にも供給される。
【0256】グローバルベクトル検出の間、長ベクトル
の適用を制限する考えの拡張として、与えられたローカ
ル動きベクトルに対し長ベクトルフラッグLVがセット
された場合、そのローカル動きベクトルとゼロ動きベク
トルだけが出力ピクセル動きベクトルとして可能な選択
のために動きベクトル選択器14に送られる。(前に与
えられた理由によって、長ベクトルは(有効であるが)
ベクトル選択処理の間に高度の相関を与えないので、そ
の代わりに正しくない隣接又はグローバルベクトルが選
ばれるかもしれない)。
【0257】従って、長ローカル動きベクトルに対応す
る(複数の)隣接ベクトルは後続の処理では要求されな
い。それゆえ、或る与えられたローカル動きベクトルに
対する8つの隣接(ゼロ)動きベクトルを受信するスイ
ッチN1〜N8がそのローカル動きベクトルに対する長
ベクトルフラッグLVによって制御される。もし長ベク
トルフラッグがセットされれば、スイッチN1〜N8が
それらの入力に供給される隣接ベクトルをスイッチアウ
トし、その結果ゼロ動きベクトルがスイッチN1〜N8
の各々の出力に供給される。
【0258】これは、それらのスイッチ出力を永久にゼ
ロに接続された夫々のスイッチ入力に接続することによ
って達成される。もし与えられたローカル動きベクトル
として長ベクトルがセットされなければ、スイッチN1
〜N8に供給される8つの隣接(又はゼロ)動きベクト
ルがそれらの夫々の出力に供給される。
【0259】スイッチN1〜N8の出力は図示のように
マスクスイッチ204の他の8入力に接続されている。
このように、そのフラッグ解析器203によってスイッ
チ204の対応する入力に或る与えられたローカル動き
ベクトル(又はゼロベクトル)が供給されるので、その
ローカルベクトルに対する隣接ベクトル又はゼロ動きベ
クトルがスイッチ204の他の8つの入力に供給され
る。
【0260】上に示したように、与えられたローカル動
きベクトルがフラッグ解析器203に供給されるので、
8つのグローバルマスクgm1〜gm8の対応するマス
クビットがスイッチS1〜S8の制御入力に供給され
る。
【0261】各スイッチS1〜S8において、この制御
入力に今供給されるグローバルマスクビットがセットさ
れれば、即ち値“1”を有すれば、そのスイッチ入力に
供給される対応するグローバルベクトルはスイッチ出力
へと送られる。
【0262】従って、或る与えられたローカル動きベク
トルについては、対応するグローバルマスクgm1〜g
m8における関係するマスクビットがセットされるそれ
らのグローバルベクトルg1〜g8だけが後続のベクト
ル処理に使うためにスイッチS1〜S8によって送られ
る。
【0263】これの効果は、グローバル動きベクトル
を、前に説明したように、予め定められたグローバルベ
クトルの許容値内の動きが導かれた入力画像における領
域又はその近辺のブロックに割当てることを制限するこ
とである。
【0264】もしスイッチS1〜S8を制御するマスク
ビットがセットされていなければ、(各スイッチS1〜
S8の1入力が永久に接続されている)ゼロ動きベクト
ルがそのスイッチ出力に供給される。
【0265】8つのスイッチS1〜S8の出力は他の8
個のスイッチP1〜P8の夫々の第1入力に供給され、
それらの各々がそのフラッグ解析器203に供給される
対応するローカル動きベクトルに対する長ベクトルフラ
ッグによって制御される。
【0266】スイッチP1〜P8は、スイッチN1〜N
8と同じ方法で動作する。従って、もしその長ベクトル
フラッグが特定のローカル動きベクトルに対してセット
されれば、各スイッチP1〜P8の1入力が永久に接続
されているゼロ動きベクトルはスイッチP1〜P8ノ各
々の出力に供給される。
【0267】もし長ベクトルフラッグがそのローカルベ
クトルに対してセットされなければ、スイッチP1〜P
8の入力に供給されるとどんなグローバル(又はゼロ)
ベクトルもそのスイッチ出力に供給される。スイッチP
1〜P8の出力は図示のとおりマスタスイッチ204の
8つの入力に接続されている。
【0268】このように、与えられた有効ローカル(又
はゼロ)ベクトルがマスタスイッチ204の上方入力に
供給されるので、対応する8つの隣接(又はゼロ)ベク
トルがスイッチN1〜N8によって供給させれてマスタ
スイッチ204の次の8入力に供給され、関連グローバ
ル(又はゼロ)ベクトルがマスタスイッチ204の入力
の下方組に供給される。
【0269】各ローカル(又はゼロ)動きベクトルがマ
スタスイッチ204の上方入力に供給されるので、その
マスタスイッチ204の出力207が上方入力から始め
て下方入力(スイッチP8の出力に対応)へ下がること
によってスイッチ入力の各々に順次接続される。
【0270】マスタスイッチ204の入力に供給される
ベクトルはその出力207に順次供給される。マスタス
イッチ204の出力207は、各4つの比較器208
a,208b,208c及び208dへの1つの入力を
形成する。
【0271】この出力207はベクトルスタック209
の入力に接続されていて、それがL0〜L3として示さ
れた位置に(この例では)最大4個のベクトルを蓄積で
きる。
【0272】全位置L0〜L3はゼロ動きベクトルによ
って最初に占められる。ベクトルスタック209におけ
る位置L0〜L3の内容は比較器208a〜208dそ
れぞれの第2入力に供給される。比較器208a〜20
8dの各々はマスタスイッチ204の出力207に今供
給されているベクトルと、スタック209のそれぞれの
位置L0〜L3の1つに蓄積されたベクトルとを比較す
る。
【0273】各比較器208a〜208dは、そこで比
較されるベクトルが等しくなければ出力“1”を発生す
る。もし比較器208a〜208dによって比較された
ベクトルが等しければ、比較器の出力はゼロにセットさ
れる。
【0274】比較器208a〜208dの出力はAND
ゲート210への夫々の入力を形成する。もしアンドゲ
ート210への入力が全て1にセットされていればゲー
ト210は「ロードベクトル」パルスを発生し、それが
ベクトルスタック209に供給される。
【0275】このロードベクトルパルスはマスタスイッ
チ204の出力207に今供給されたベクトルを、ゼロ
ベクトルによって示されているスタックの位置L1〜L
3の第1のものに蓄積されるようにする。
【0276】位置L0はゼロ動きベクトルによって永久
に占めされる。なぜならば、各ブロックに対する動きベ
クトル選択器16に供給されるべき4つの動きベクトル
が常にゼロベクトルを含むからである。このように、マ
スタスイッチ出力207に供給された第1非ゼロベクト
ルが位置L1に蓄積される。
【0277】非ゼロで位置L1にすでに蓄積されたもの
と異なるマスタスイッチ204の出力207に供給され
た次のベクトルは位置L2に蓄積される。
【0278】マスタスイッチ出力207は、上方入力か
ら下方に向けてマスタスイッチ入力の各々に順次接続さ
れているので、結果としての効果は、1組の最大4個ま
での独特ベクトルが最後にはスタック209に蓄積さ
れ、それらのベクトルは、ゼロ動きベクトル(これは常
に使われる)、有効ローカル動きベクトル、有効隣接ベ
クトル(対応するローカルベクトルが長ベクトルでなけ
れば)、及びそのローカルベクトルと関連してきたグロ
ーバルベクトルg1〜g8(再び、そのローカルベクト
ルが長ベクトルでなければ)から好ましい順序で選択さ
れる。
【0279】更に、グローバルベクトルg1〜g8は、
対応するローカルベクトルの生起の頻度が減少する順序
になっている。従って、グローバルベクトルは(もし選
択されると)全体として入力画像全体にわたって生起頻
度が減る順序で選択される。スイッチ204に供給され
た全ベクトルがテストされると、位置L0〜L3に蓄積
されたベクトルは、他の4つの比較器211a,211
b,211c及び211dの夫々の第1入力に供給され
る。
【0280】比較器211a〜211dは各々4つのベ
クトルの中の1つを他の大きさの閾値と比較する。この
大きさ閾値は、前に述べたように、グローバルベクトル
検出器103において長ベクトルを検出するために使わ
れたものよりも高いレベルに設定されている。
【0281】例えば、その閾値は最大水平及び垂直ベク
トル成分の3/4にセットすることができる。比較器2
11a〜211dの出力は、オアゲート212への夫々
の入力を形成する。比較器211a〜211dのどれか
1つの出力が、対応するベクトルが大きさ閾値を越え、
「非常に長い」ベクトルであることを示していれば、オ
アゲート212の出力213に補間フラッグが発生され
る。
【0282】(本例の場合、「長」ローカルベクトルに
対応する隣接及び関連グローバルベクトルをスイッチア
ウトするのに長ベクトルフラッグLVがすでに使われ
た)。この他の閾値を使う理由は、非常に速い動対象に
対して人間の目は非動き補償補間によって導入された激
しい振動又は振れを検出することはあまりできないから
である。
【0283】これらの効果は、従って、正しくないベク
トルを使う動き補償補間よりも主観的に妨げが少ない。
従って、「非常に長い」ベクトルとしてクラス分けされ
たベクトルに対しては、ゼロベクトルだけをベクトル選
択器に送り、補間フラッグは後の処理段に供給して、補
間処理が修正されるべきことを示すようにするのが好ま
しい。
【0284】従って、オアゲート212の出力213上
の補間フラッグは、各々がベクトルスタック209から
の4つのベクトルの中の1つを受信する他の4つのスイ
ッチQ1〜Q4を制御するのに使われる。もし補間フラ
ッグがセットされていなければ、スイッチQ1〜Q4は
単純に(図中0,V1,V2及びV3で示された)4つ
のベクトルをそれらの出力に供給する。
【0285】しかし、もし補間フラッグがセットされる
と、4つのベクトル0,V1,V2及びV3の全てが効
果的にゼロにセットされ、スイッチQ1〜Q4はゼロ動
きベクトル(各スイッチの1入力に永久に供給される)
をそれらの出力に供給する。
【0286】上に述べたブロックベクトル割当器105
の動作はその入力200に供給された各ローカルベクト
ルに対して繰り返される。このように、ブロックベクト
ル割当器105の効果は(与えられたローカル動きベク
トルが対応する)入力画像の各ブロックに1組の4ベク
トル0,V1,V2及びV3を割当てることである。
【0287】ベクトル0,V1,V2及びV3は、動き
ベクトル削減器13の出力107上に、図2に示した動
きベクトル選択器14へ供給される。図22のオアゲー
ト212の出力213上に供給される補間フラッグは、
動きベクトル選択器14へも出力される。
【0288】上に示されたように、もし補間フラッグが
セットされれば、対応するベクトル0,V1,V2及び
V3が全部ゼロ動きベクトルであろう。動きベクトル選
択器14において、原の入力フィールドの1ブロックに
対応する出力フィールドの1ブロックの各ピクセルに対
して単一動きベクトルが選択される。
【0289】従って、各出力ピクセルに対して、対応す
る入力フィールドに対して供給される4つのベクトル
0,V1,V2及びV3が考慮される。もし、ブロック
ベクトル割当器105による補間フラッグ出力が対応す
るブロックに対してセットされれば、その動きベクトル
選択器はゼロ動きベクトルだけを受信し、従ってそのゼ
ロ動きベクトルをそのブロックの全ピクセルに対する後
続の処理段に供給する。さもなくば、各出力ピクセルに
対して、ベクトル0,V1,V2及びV3の各々がその
ピクセルに対し、どちらが「最良」ベクトルに対応する
かを決めるテストが行なわれる。
【0290】このテストは、ゼロ動きベクトル220及
び非ゼロ動きベクトル221のために図24に示されて
いる。出力ピクセル222は出力フィールド223のた
めに作られるものであってテスト中の動きベクトル22
0,221に沿ってその正しい時間的位置に置かれるよ
うに考えられている。
【0291】テストされているこの動きベクトルは、入
力フィールドn及びn+1の原の対の各々におけるピク
セルの群又はテストブロックを指す。例えばテストブロ
ック224は、テスト中の動きベクトルによって指摘さ
れたピクセル位置のまわりの5×5ピクセルから成る一
群を含むものとする。
【0292】テスト中の動きベクトルによって指摘され
た2つのテストブロック224の間の相関の度合は、例
えば2つのテストブロックにおける対応するピクセルの
間の絶対的に相違する値を加算することによって評価さ
れる。
【0293】最良の相関を提供する動きベクトルはその
出力ピクセルに対する「最良」動きベクトルとして選択
され、ベクトル選択器14によって後続の処理段に供給
される。出力ピクセル222の値は(図2の)補間器8
の中でそこに供給される原の2つの入力フィールドから
補間される。
【0294】この出力ピクセル動きベクトルは、出力ピ
クセルを作るのに組合わされる2つの入力フィールドに
おけるピクセル(例えば、動きベクトルによって指摘さ
れたピクセルに中心を持つ8×8ピクセルのパッチ)の
適当な群識別をするのに使われる。この入力ピクセル
は、入力フィールドに相対的な出力フィールドの時間位
置によって相対的大きさで結合される。しかし、もし
(動きベクトル選択器14によって補間器8に供給され
た)補間フラッグがセットされれば、前に示した理由に
よって、この出力ピクセルは補間器の中で動き補償補間
無しに作られる。
【0295】即ち、出力ピクセル動きベクトルはゼロ動
きベクトルで、2つの入力フィールドの時間的重み付け
が使われていない。もし充分な数の出力フィールドにわ
たって画像の与えられた領域を作るのにゼロベクトルが
使われれば、そして、時間的重み付けが使われていれば
入力フィールド対に相対的な出力フィールドの時間的オ
フセットが周期的に変わるので、ビート効果が見られる
ので、この場合時間的重み付けは使われない。
【0296】ブロックベクトル割当器(図22)で拒否
された「非常に長い」ベクトルの代わりにゼロ動きベク
トルが使われているので、このビート効果は生じず、明
らかに、入力フィールドの不適当な部分が組合さって出
力ピクセルを作る。時間的重み付けの効果は出力フィー
ルドにおいては、はっきりと見ることができる。
【0297】
【発明の効果】本発明の動き補償されたビデオ信号処理
装置は動きベクトルの検出が効果的に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グローバル動きベクトルの非制限応用による作
品を示すビデオ画像の模式図である。
【図2】動き補償されたテレビジョン標準変換装置のブ
ロック図である。
【図3】変換処理において誤りを生ずる特徴を有する画
像の例を示す線図である。
【図4】相関面を通る断面図である。
【図5】相関面を表わす線図である。
【図6】6A及び6Bは相関面を通る断面図である。
【図7】リッヂ最小を有する相関面を示す線図である。
【図8】図7に示すような相関面におけるリッヂ最小の
存在の結果画像がどうなるかを示す線図である。
【図9】図7に示されたリッヂ最初を検出するため、図
2の標準変換装置の動きベクトル推定器の部分のブロッ
ク図である。
【図10】10a,10b及び10cは図9の装置の動
作を図解した説明図である。
【図11】リッヂ最小検出の他の方法を示す線図であ
る。
【図12】12a,12b及び12cは相関面最小の2
つのクラス別を示す線図である。
【図13】図2の標準変換装置の動きベクトル削減器の
ブロック図である。
【図14】図13の動きベクトル削減器のリッヂ最小再
評価器の動作説明用の図表である。
【図15】リッヂ最小再評価器のブロック図である。
【図16】図13の動きベクトル削減器のエイリアス・
ベクトル有効化器のブロック図である。
【図17】図13の動きベクトル削減器のグローバルベ
クトル検出器のブロック図である。
【図18】図13の動きベクトル削減器のグローバルベ
クトル制限器のブロック図である。
【図19】図1の画像に対するグローバルマスク配列の
表現を示す模式図である。
【図20】図18のグローバルベクトル制限器のマスク
調節手段の動作を説明するのに用いる線図である。
【図21】調節後の図19のグローバルマスク配列を示
す模式図である。
【図22】図13の動きベクトル削減器のブロックベク
トル割当器のブロック図である。
【図23】図13の動きベクトル削減器のブロックベク
トル割当器のブロック図である。
【図24】図2の変換装置の動きベクトル選択器の動作
を説明するのに用いる線図である。
【符号の説明】
180 配列メモリ 181 比較器 182 アドレス発生器 184 マスク配列メモリ 185 許容値 186 複式パスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーガン ウイリアム アモス デイビッ ド イギリス国 サーレイ ファールンハム ブルームリーフ ロード 18 (72)発明者 シマ ラヴジ ヴアルサニ イギリス国 ハンプシャー ベイシングス トーク フック フォーエーカ コピイス 5

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号の1対の画像の間の画像
    の動きを表わすために動きベクトルが発生される動きベ
    クトル補償ビデオ信号処理装置において、該装置が、 1対の画像の中の1画像と他の画像の間の1画像の夫々
    のブロックの内容の動きを表わすローカル動きベクトル
    を導き出す手段と、 ローカル動きベクトルの中の最も共通なものから選ばれ
    た複数の独特な動きベクトルを含む1組のグローバル動
    きベクトルを導き出す手段と、 各グローバルベクトルと前記画像の複数ブロックの間の
    関連を設定するための関連手段であって、各グローバル
    動きベクトルを各ローカル動きベクトルと比較するため
    の手段を含み、前記関連が、もしそのグローバル動きベ
    クトルがそのブロックに対するローカル動きベクトルの
    予め定められた許容値内にあれば、グローバル動きベク
    トルと与えられたブロックの間に前記関連が設定される
    関連手段と、 各前記ブロックに、ゼロ動きベクトル、そのブロックに
    対するローカル動きベクトル、入力画像のそのブロック
    に隣接するブロックに対するローカル動きベクトル、及
    びそのブロックとの前記関連が設定されたグローバル動
    きベクトルから選択された複数の動きベクトルを割当て
    る手段と、 を具備した動き補償ビデオ信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された装置において、関
    連付け手段が各グローバルベクトルに対して入力画像の
    各前記ブロックのための配列エントリーを有するグロー
    バルマスク配列を発生する手段を含み、各配列エントリ
    ーが、対応するブロックについて前記関連が設立されて
    いるか否かを示すようになされた動き補償ビデオ信号処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された装置において、関
    連付け手段が、各グローバルマスク配列における各エン
    トリーに対して、そのエントリーを含む一群のエントリ
    ーに前記関連が設立されていることを示すエントリーの
    数を決める第1パスマスク調節手段を含み、それらのエ
    ントリーはそのエントリーが対応するブロックの近くの
    (複数)ブロックに対応し、前記数を予め定められた閾
    値と比較し、もしその数が閾値よりも小さければそのエ
    ントリーは前記関連が設立されていることを示し、その
    エントリーをリセットしてその関連が設立されていない
    ことを示し、もしその数が閾値に等しいかそれよりも大
    きくてそのエントリーが前記関連が設立されていないこ
    とを示していれば、エントリーをリセットして関連が設
    立されたことを示すようになされた動き補償ビデオ信号
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された装置において、関
    連付手段が、第1のパスマスク調節のためのレベルより
    も低いレベルに設定された予め定められた閾値で少なく
    とも1回第1パスマスク調節手段の動作を繰り返すため
    の付加パス調節手段を含む、動き補償ビデオ信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、付加パ
    スマスク調節手段が少なくとも2回動作を繰り返すよう
    に配列された、動き補償ビデオ信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の装置において、付加パ
    スマスク調節手段が少なくとも3回動作を繰り返すよう
    に配列された、動き補償ビデオ信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれか1つに記載さ
    れた装置において、マスク調節手段が、入力画像におけ
    る3×3群のブロックに対応する9エントリーの群に前
    記関連が確立されたことを示すエントリーの前記数を決
    めるために配列されている、動き補償ビデオ信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載さ
    れた装置において、グローバル動きベクトルを導き出す
    手段が、そのローカル動きベクトルの値を有するローカ
    ル動きベクトルの数が予め定められた閾値の数を越える
    ならばその場合だけはローカル動きベクトルをグローバ
    ル動きベクトルとして選択するように配列されるように
    した、動き補償ビデオ信号処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載さ
    れた装置において、グローバル動きベクトルを導出する
    手段が、ローカル動きベクトルの大きさが予め定められ
    た大きさの閾値に等しいかそれより大きければそのとき
    だけローカル動きベクトルをグローバル動きベクトルと
    して選択するように配列された、動き補償ビデオ信号処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置において、各前
    記ブロックに複数の動きベクトルを割当てるための手段
    が、対応するローカル動きベクトルの大きさが前記予め
    定められた大きさの閾値を越えるどんなブロックに対し
    ても、ゼロ動きベクトル及び対応するローカル動きベク
    トルだけを割当てるように配列された、動き補償ビデオ
    信号処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10に記載の装置におい
    て、ローカル動きベクトルを導き出す手段が、入力画像
    の対の1つのサーチブロックをサーチ領域と比較する手
    段であって、サーチ領域はサーチブロックよりも大き
    く、入力画像の対の他のものにおいて、相関面を発生
    し、相関面がそのサーチブロックとサーチ領域の間の相
    関を表わす相関値の配列を含むようになった比較手段
    と、 相関面における最大相関値を検出する手段と、 相関面における最大相関値の位置に依存してローカル動
    きベクトルを発生する手段と、 最大相関値の閾値量内にありリッヂ相関最大を示す相関
    面における相関値を検出するリッヂ検出手段と、 を含む、動き補償ビデオ信号処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載された装置におい
    て、ローカル動きベクトルを導き出す手段が、リッヂ相
    関最大が検出された相関面から導かれたテスト中のロー
    カル動きベクトルを入力画像の対から発生された他のロ
    ーカル動きベクトルと比較する手段と、 他のローカル動きベクトルとそのテスト中のローカル動
    きベクトルの対応する成分が実質的に同じであるかどう
    かを検出する手段と、 他のローカル動きベクトルが、リッヂ相関最大が検出さ
    れた相関面から導かれているかどうかを検出する手段
    と、 リッヂ相関最大が検出された相関面から他のローカル動
    きベクトルが導かれないことを検出したことに応答し
    て、テスト中のローカル動きベクトルのリッヂ方向の成
    分を他のローカル動きベクトルの対応する成分で置き換
    える手段と、 を含む、動き補償ビデオ信号処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか1つに記
    載された装置において、ローカル動きベクトルを導き出
    す手段が、 入力画像の対の1つのサーチブロックを或るサーチ領域
    と比較する手段であって、そのサーチ領域はサーチブロ
    ックよりも大きく、入力画像の対の他のものにおいて、
    相関面を発生するために、相関面がサーチブロックとサ
    ーチ領域の間の相関を表わす相関値の配列を含む、比較
    手段と、 その相関面から最大相関の第1の点を検出する手段と、 その第1相関値に依存してローカル動きベクトルを発生
    する手段と、 最大相関の第1点を囲む除外領域からはなれた相関表面
    から最大相関の第2点を検出する手段と、 最大相関の第2点が相関面の除外領域に隣接するかどう
    かを検出する手段と、 もし最大相関の第2の点が相関面の除外領域に隣接しな
    いならば、そのローカル動きベクトルが潜在的にアリエ
    イズされていることを示すように、ローカル動きベクト
    ルを関連付けられたエイリアスフラッグを設定する手段
    と、 を含む、動き補償ビデオ信号処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の装置において、関
    連付けられたエイリエスフラッグがセットされるテスト
    中のローカル動きベクトルを、画像の対から発生された
    他のローカル動きベクトルの予め定められた群と比較す
    る手段と、 テスト中のローカル動きベクトルと関連付けられたエイ
    リアスフラッグをリセットするための、テスト中のロー
    カル動きベクトルの大きさが対応するエイリアスフラッ
    グがセットされていないローカル動きベクトルの予め定
    められた群の少なくとも1つの大きさの予め定められた
    異なった閾値内にあることを検出したことに応答する手
    段とを含む、動き補償ビデオ信号処理装置。
  15. 【請求項15】 添付図面を参照してここに説明したの
    と実質的に同じ動き補償されたビデオ信号処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1つに記載
    された装置を含む動き補償されたテレビジョン標準変換
    器。
  17. 【請求項17】 入力ビデオ信号の1対の画像の間の画
    像の動きを表わすために動きベクトルが発生される動き
    ベクトル補償ビデオ信号処理方法において、該方法が、 1対の画像の中の1画像と他の画像の間の1画像の夫々
    のブロックの内容の動きを表わすローカル動きベクトル
    を導き出すこと、 そのローカル動きベクトルからローカル動きベクトルの
    中の最も共通なものから選ばれた複数の独特な動きベク
    トルを含む1組のグローバル動きベクトルを導き出すこ
    と、 各グローバル動きベクトルを各ローカル動きベクトルと
    比較することによって各グローバルベクトルと前記画像
    の複数ブロックの間の関連を設定するための関連付けで
    あって、前記関連付けが、もしそのグローバル動きベク
    トルがそのブロックに対するローカル動きベクトルの予
    め定められた許容値内にあれば、グローバル動きベクト
    ルと与えられたブロックの間に前記関連が設定されるこ
    と、 各前記ブロックに、ゼロ動きベクトル、そのブロックに
    対するローカル動きベクトル、入力画像のそのブロック
    に隣接するブロックに対するローカル動きベクトル、及
    びそのブロックとの前記関連の設定されたグローバル動
    きベクトルから選択された複数の動きベクトルを割当て
    ること、 を含む動き補償ビデオ信号処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載された方法におい
    て、請求項1〜16のいずれか1つに請求された装置を
    使って実行される動き補償された画像処理方法。
  19. 【請求項19】 添付図面を参照してここに説明したの
    と実質的に同じ動き補償された画像処理方法。
JP6066296A 1993-04-08 1994-04-04 動き補償ビデオ信号処理方法及び装置 Pending JPH06326975A (ja)

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