JPH06324029A - クロマトグラム解析表示方法及びその装置 - Google Patents

クロマトグラム解析表示方法及びその装置

Info

Publication number
JPH06324029A
JPH06324029A JP4100794A JP4100794A JPH06324029A JP H06324029 A JPH06324029 A JP H06324029A JP 4100794 A JP4100794 A JP 4100794A JP 4100794 A JP4100794 A JP 4100794A JP H06324029 A JPH06324029 A JP H06324029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak
error
chromatogram
calculated
analysis display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4100794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3071085B2 (ja
Inventor
Masato Ito
正人 伊藤
Junkichi Miura
順吉 三浦
Yoshio Fujii
芳雄 藤井
Hiroshi Satake
尋志 佐竹
Fujio Yamada
富士夫 山田
Mitsuo Ito
三男 伊藤
Tsuneyoshi Shimane
亘由 島根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6041007A priority Critical patent/JP3071085B2/ja
Publication of JPH06324029A publication Critical patent/JPH06324029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071085B2 publication Critical patent/JP3071085B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度等の定量値や、リテンションタイム等の
時間を高精度に決定し、その得られた数値に対する誤差
を求め、定量値やピーク同定の信頼度を計算し、表示で
きるクロマトグラム解析表示方法及び表示装置を実現す
る。 【構成】 タイムウィンドウ内の極大点や変曲点を探索
し、ピーク同定する。この際、その極大点や変曲点の時
間に関する誤差を求め、それからピーク同定における信
頼度を計算し、表示する。また、重なりピークを数値処
理し、分解する場合にも同様に、時間の誤差を求め、ピ
ーク同定の信頼度を表示する。さらに、各成分の濃度や
占有する面積百分率等の定量値に関しても誤差を求め、
信頼度として表示する。この際、ベースラインの引き
方、標準サンプルや検量線からの誤差伝搬、重なりピー
ク分解の信頼度等を考慮し、CRT等に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロマトグラフに係
り、特にクロマトグラムの解析結果を表示する方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クロマトグラムの定性分析に関する信頼
度を求める方法として、特開平4−212059号公報
に記載された“クロマトグラフのスペクトルデータ処理
方法”が提案されている。これは、マルチチャンネル検
出器からのUVスペクトル・データを基に、統計学的手
法であるStudentのt検定が行われ、ピーク同定の信頼
度が計算される。また、スペクトル・データとともにク
ロマトグラムの特徴量である保持時間、ピーク面積、ピ
ーク高さの各データも解析され、標準試料の特徴量との
偏差が小さいものほど、0に近づくようなサンプルスコ
アが定義され、ピーク同定の信頼度が判断される。
【0003】また、同様にピーク面積とピーク高さの比
によりピーク同定の信頼度を診断する方法が特公昭61
−54181号公報に提案されている。ここには診断に
用いる計算式が述べられている。さらに、信頼性を示す
指標とその表示方法にも触れている。
【0004】また、特開昭63−151851号公報に
記載された、クロマトグラフ用データ処理装置において
は、重なりピークの検出のため、2つのピークに分解す
る方法が記載されている。つまり、異なる2つの検出波
長により、得られたクロマトグラムの一方に、係数αが
掛けられ、これが他方のクロマトグラムから差し引かれ
る。さらに、一方のクロマトグラムに他方の係数α’が
掛けられ、これが他方のクロマトグラムから差し引かれ
る。そして、これらの結果から、第1のピークの位置及
び幅と、第2のピークの位置及び幅とが算出される。こ
の算出された第1のピーク及び第2のピークが初期値と
され、非線形最小二乗法で、完全なピーク分析が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クロマトグ
ラフ装置を利用する操作者が、濃度等の定量値やピーク
同定の信頼度を認識することができれば、そのデータ処
理方法の信頼度のみならず、クロマトグラム分析全体の
総合的な信頼性も定量的に把握することができる。
【0006】ところが上記特開平4−212059号公
報記載のスペクトルデータ処理方法は、定性分析に関す
る信頼度を計算する方法であり、濃度(kg/m3)等の
定量分析に関する信頼度には一切触れていない。
【0007】一方、定性分析に関する信頼度について
は、まずスペクトル・マッチングには高価なマルチチャ
ンネル検出器が必要となる。また、保持時間の近接した
ピーク群は、分子構造も類似している場合が多く、スペ
クトル・マッチングに差が現われないことがある。
【0008】さらに、上記スペクトルデータ処理方法に
おいては、サンプル・スコアを定義しているが、統計学
的には正確な表現であるとしても、一般の操作者等に
は、信頼度としては、理解し難い数値である。クロマト
グラムの定性分析の信頼度は、より理解し易い表現方法
が望まれている。
【0009】また、クロマトグラムの定性分析すなわち
ピーク同定において、最も基本的な情報はリテンション
タイムであるのにもかかわらず、この時間の信頼度(誤
差)については、上記データ処理方法においては、全く
議論されていない。ピーク同定の基盤となるリテンショ
ンタイムが不確かであれば、ピーク同定自体の信頼度も
低いこととなる。したがって、クロマトグラムの定性分
析において、リテンションタイムの信頼度を算出し、算
出した信頼度に基づいて、定性分析の信頼度を算出する
事が望まれている。
【0010】特に、リテンションタイムの信頼度に注意
しなければいけないのは、2つ以上のピークが重なって
いる場合である。頂点が明確に現れているピーク同志で
あっても、相互に影響し合い、真のリテンションタイム
より頂点はシフトする。この頂点の時間を、そのままリ
テンションタイムであると認識すると、大きな誤差を含
んでいるため、正しくピークを同定できないことが考え
られる。
【0011】さらに、一方のピークが他方のピークより
顕著に小さい場合、それらが重なると、いわゆるショル
ダーピークを形成する。この時、特に小さいピークのリ
テンションタイムはかなり不確かとなる。データ処理で
は、変曲点をリテンションタイムと見なしたり、あるい
は特開昭63−151851号公報に記載されているよ
うに、非線形最小二乗法を用いて、重なりピークをデー
タ処理的に分解しリテンションタイムを求めることがで
きる。どのような手法を用いても、一般にショルダーピ
ークのリテンションタイムにはかなり大きな誤差が含ま
れて求められる。
【0012】このため、ショルダーピークは、明確なピ
ークより、ピーク同定を誤る確率が高いことが容易に考
えられる。このような観点から、リテンションタイムの
誤差を求め、ピーク同定の信頼度を計算することが重要
であることがわかる。
【0013】また、特公昭61−54181号公報に記
載されたピーク同定の信頼度診断方法においても、同様
に定量分析に関する信頼度やピーク同定におけるリテン
ションタイムの信頼度は一切述べられていない。ピーク
同定の信頼度指標も便宜上のものであり、容易に理解で
きるものとはなっていない。
【0014】本発明の目的は、濃度等の定量値や、リテ
ンションタイム等の時間を高精度に決定し、その得られ
た数値に対する誤差を求め、定量値やピーク同定の信頼
度を計算し、表示できるクロマトグラム解析表示方法及
び表示装置を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。
【0016】クロマトグラムデータを解析し、解析結果
を表示するクロマトグラム解析表示方法において、クロ
マトグラムデータのピークを検出するステップと、クロ
マトグラムデータのピークを同定するステップと、検出
及び同定されたピークに対応するピークサイズを変数と
して、被測定物の定量値を算出するステップと、算出さ
れた定量値の誤差を、上記変数を用いて算出するステッ
プと、算出された定量値と、定量値の誤差とを表示手段
に表示させるステップとを備える。
【0017】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示装置におい
て、クロマトグラムデータのピークを検出するピーク検
出部と、クロマトグラムデータのピークを同定するピー
ク同定部と、検出及び同定されたピークに対応するピー
クサイズを変数として、被測定物の定量値を算出する定
量値算出部と、上記変数を用いて、算出された定量値の
誤差を算出する誤差算出部と、算出された定量値と、定
量値の誤差とを表示する表示部とを備える。
【0018】好ましくは、上記クロマトグラム解析表示
方法及び装置において、定量値の誤差は、クロマトグラ
ムデータのベースラインの信頼度も含めて算出する。ま
た、好ましくは、上記クロマトグラム解析表示方法及び
装置において、定量値の誤差は、互いに近接するピーク
どうしを分割する信頼度も含めて算出する。
【0019】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法及び装置において、定量値の誤差は、統計学
的誤差も含めて算出する。また、好ましくは、上記クロ
マトグラム解析表示方法及び装置において、定量値の誤
差は、系統誤差も含めて算出する。
【0020】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法及び装置において、定量値の誤差は、統計誤
差及び系統誤差も含めて算出する。また、好ましくは、
上記クロマトグラム解析表示方法において、ピークサイ
ズの誤差を算出するステップと、算出されたピークサイ
ズの誤差を表示手段に表示させるステップとをさらに備
える。
【0021】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示装置において、誤差算出部は、ピークサイズの誤
差を算出し、表示部は算出されたピークサイズの誤差
を、さらに表示する。また、好ましくは、上記クロマト
グラム解析表示方法及び装置において、ピークサイズ
は、ピーク高さである。
【0022】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法及び装置おいて、ピークサイズは、ピーク面
積である。また、好ましくは、上記クロマトグラム解析
表示方法及び装置において、ピークサイズは、ピーク高
さ及びピーク面積である。
【0023】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示方法におい
て、クロマトグラムデータのピークを検出するステップ
と、クロマトグラムデータのピークを同定するステップ
と、検出及び同定されたピークの保持時間を算出するス
テップと、算出されたピークの保持時間の誤差を算出す
るステップと、算出されたピークの保持時間と、この保
持時間の誤差とを表示手段に表示させるステップとを備
える。
【0024】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示装置におい
て、クロマトグラムデータのピークを検出するピーク検
出部と、クロマトグラムデータのピークを同定するピー
ク同定部と、検出及び同定されたピークの保持時間を算
出する保持時間算出部と、算出されたピークの保持時間
の誤差を算出する誤差算出部と、算出されたピークの保
持時間と、この保持時間の誤差と表示する表示部とを備
える。
【0025】好ましくは、上記クロマトグラム解析表示
方法及び装置において、ピークは、クロマトグラムデー
タの変曲点である。また、好ましくは、上記クロマトグ
ラム解析表示方法において、算出したピークの保持時間
及びピークの保持時間の誤差に基づいて、ピーク同定の
信頼度を算出するステップと、算出されたピーク同定の
信頼度を表示手段に表示させるステップとをさらに備え
る。
【0026】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示装置において、誤差算出部は、算出したピークの
保持時間及びピークの保持時間の誤差に基づいて、ピー
ク同定の信頼度を算出し、表示部は、算出されたピーク
同定の信頼度を、さらに表示する。
【0027】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法及び装置において、算出したピークの保持時
間の誤差は、互いに近接するピークどうしを分割する信
頼度も含めて算出する。
【0028】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示方法におい
て、複数の数値に基づいて、クロマトグラムの特徴量を
算出するステップと、複数の数値に基づいて、これら数
値から伝搬されるクロマトグラムの特徴量の誤差を算出
するステップと、算出されたクロマトグラムの特徴量と
クロマトグラムの特徴量の誤差とを表示手段に表示させ
るステップとを備える。
【0029】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示装置におい
て、複数の数値に基づいて、クロマトグラムの特徴量を
算出する特徴量算出部と、複数の数値に基づいて、これ
ら数値から伝搬されるクロマトグラムの特徴量の誤差を
算出する伝搬誤差算出部と、算出されたクロマトグラム
の特徴量と、クロマトグラムの特徴量の誤差とを表示す
る表示部とを備える。
【0030】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示方法におい
て、所定の範囲内のクロマトグラムデータの極大点を同
定するステップと、同定された極大点の近辺であり、こ
の極大点を含まない探索区間を算出するステップと、算
出された探索区間内のクロマトグラムデータに適合する
多項式曲線を算出するステップと、多項式曲線の変曲点
を検出するステップと、同定及び検出された極大点及び
変曲点に対応するピーク保持時間とピーク保持時間の誤
差とピーク高さとピーク面積とピーク面積百分率とピー
ク面積百分率の誤差とを算出するピーク算出ステップ
と、算出されたピーク保持時間とピーク高さとピーク面
積とピーク面積百分率とピーク面積百分率の誤差とを表
示手段に表示させるステップとを備える。
【0031】好ましくは、上記クロマトグラム解析表示
方法において、ピーク算出ステップは、ピーク高さの誤
差と、ピーク面積の誤差を算出し、表示ステップは、ピ
ーク保持時間と、ピーク保持時間の誤差と、ピーク高さ
と、ピーク高さの誤差と、ピーク面積と、ピーク面積の
誤差と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率の誤差
とを表示手段に表示させる。
【0032】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法において、探索区間を算出するステップと、
多項式曲線を算出するステップとの間に、算出された探
索区間内に極大点が有るか否かを判定するステップと、
探索区間内に極大点がない場合には、探索区間を所定幅
だけ拡張した探索区間を設定するステップとをさらに備
える。
【0033】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示方法において、同定及び検出された極大点及び変
曲点の確からしさを、確率、差、信頼区間又は信頼率で
ある指標で算出するステップと、算出された指標を表示
手段に表示させるステップとをさらに備える。
【0034】また、クロマトグラムデータを解析し、解
析結果を表示するクロマトグラム解析表示装置におい
て、試料の含有成分を検出する検出手段と、検出手段に
より検出されたクロマトグラムデータを記憶する記憶部
と、記憶部に記憶されたクロマトグラムデータの所定範
囲内のデータの極大点を同定するピーク同定部と、同定
された極大点の近辺であり、この極大点を含まない探索
区間を算出する区間算出部と、算出された探索区間内の
クロマトグラムデータに適合する多項式曲線を算出する
フィッティング部と、多項式曲線の微分値を算出し、算
出した微分値から変曲点を検出する微分特徴点探索部
と、同定された極大点及び変曲点に対応するピーク保持
時間とピーク保持時間の誤差とピーク高さとピーク面積
とピーク面積百分率とピーク面積百分率の誤差とを算出
する誤差確率算出部と、算出された上記ピーク保持時間
とピーク高さとピーク面積とピーク面積百分率とピーク
面積百分率の誤差とを表示する表示部とを備える。
【0035】好ましくは、上記クロマトグラム解析表示
装置において、誤差確率算出部は、ピーク高さの誤差と
ピーク面積の誤差とを算出し、表示部はピーク保持時間
とピーク保持時間の誤差とピーク高さとピーク高さの誤
差とピーク面積とピーク面積の誤差とピーク面積百分率
とピーク面積百分率の誤差とを表示する。
【0036】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示装置において、誤差確率算出部は、同定及び検出
された極大点及び変曲点の確からしさを、確率、差、信
頼区間又は信頼率である指標で算出し、表示部は、算出
された指標を表示する。
【0037】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示装置において、誤差確率算出部は、ピーク面積を
決定するベースラインの形状により、ピーク面積の誤差
を変化させる。
【0038】また、好ましくは、上記クロマトグラム解
析表示装置において、誤差算出に含むべき統計学的誤差
と、系統誤差等を誤差確率算出部に入力する入力部を備
え、誤差確率算出部は、算出したピーク保持時間の誤差
と、ピーク高さの誤差と、ピーク面積の誤差と、ピーク
面積百分率の誤差とに、統計的誤差及び系統誤差を加算
して、これら誤差を算出する。
【0039】
【作用】ピーク面積、ピーク高さ等のピークサイズの誤
差の算出においては、ノイズ値を用いて計算するのが一
般的である。また、2つ以上のピークが重なっている場
合には、そのピーク面積の分割方法に依存し、誤差が変
動することが考えられる。非線形最小二乗法を用いてデ
ータ処理的にピーク分解する場合は、比較的精度良くピ
ークサイズが求まり、誤差は小さく見積もられる。ま
た、ベースラインも単純に水平なものでない場合には、
ピークサイズの精度が悪くなり、誤差は大きく見積もら
れる。
【0040】定量値は、一般に標準試料のピークサイズ
を基準にして、測定試料のピークサイズから求められ
る。このため、定量値の誤差は両方のピークサイズの誤
差が伝播する。これを考慮し、定量値の誤差を計算す
る。標準試料を繰り返し測定することも、濃度のことな
る標準試料を用いて検量線を精度良く求めることも、結
局は標準試料側から伝播する誤差を極力小さくしている
ことに他ならない。
【0041】リテンションタイムの誤差算出において
は、頂点の明確なピークでは、ノイズ値を用いてリテン
ションタイムの誤差を見積もる。平滑化処理により極大
点の時刻の誤差を見積もる方法もある。
【0042】2つ以上のピークが重なっている場合に
は、非線形の最小二乗法等によりデータ処理し、ピーク
分解し、その分解された各ピークの頂点の時刻の誤差を
統計学的に計算する。
【0043】また、ショルダーピークの場合には、便宜
上変曲点をリテンションタイムと見なし、その変曲点の
時刻の誤差を統計学的に計算することもできる。さら
に、計算されたリテンションタイムの誤差から以下のよ
うにして、ピーク同定の信頼度を計算する。
【0044】ピーク同定の信頼度は、一般に標準試料の
リテンションタイムとその誤差及び測定試料のリテンシ
ョンタイムとその誤差から求められる。これらから真の
差δがありそうな区間を推定する。上記求められた推定
区間を基に、ピーク同定の信頼度を計算する。例えば便
宜上定義される信頼率(%)を求める。
【0045】定量値の誤差を出力することにより、得ら
れた測定結果の信頼度が検定できる。例えば、従来のよ
うに単に10.0ppmと結果が出されても、真の値が
9.9ppmから10.1ppmにあり、高精度であるの
か、あるいは5ppmから15ppmにあり、低精度で
あるのかが判別困難であった。
【0046】本発明においては、例えば、10.0±0.
1ppmと誤差も含めて表示されるため、測定結果の信
頼性が認識できる。同様に、リテンションタイムの誤差
に基づきピーク同定の信頼度も認識できる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の一実施例であるクロマトグ
ラム解析表示方法の動作を示すフローチャートである。
この図1の実施例は、イオン交換クロマトグラフによる
グリコヘモグロビンの解析に適用した例である。そし
て、図3は、上記イオン交換クロマトグラフによってグ
リコヘモグロビンを分析する液体クロマトグラフ装置の
概略構成図である。
【0048】まず、図3において、制御部44の指令信
号により、溶離液送液ポンプ40は、ステップワイズ溶
出を行うために溶離液A48、溶離液B49、溶離液C
50をそれぞれ1.9分間、1.0分間、0.4分間ず
つ、3.3分サイクルで切り換え、分離カラム41に送
液する。可動ニードルを有するサンプラ(サンプリング
手段)43は、ヘモグロビン(Hb)の標準試料52あ
るいは未知試料51を5μリットル吸引し、溶血希釈
し、溶離液A48と共に分離カラム41に送り込む。す
ると、試料の含有成分が分離展開され、可視吸光度検出
器42で検出される。そして、検出されたデータである
クロマトグラムは、データ解析部45に供給され、記憶
される。
【0049】図2は、CRT46又はプリンタ47によ
り表示される表示例であり、この表示例における表示部
D3に表示された波形は、クロマトグラムである。この
クロマトグラムにおいて、成分L−A1cと成分S−A
1cとの分離が不十分であり、成分L−A1cの部分に
ショルダーピークが含まれている。極大点をピークとみ
なしていたのでは、この成分L−A1cのショルダーピ
ークは、ピークとして同定できない。ショルダーピーク
は変曲点、つまり2次微分値が0になる点として認識さ
れる。以下、データ解析部により、次の手順に従って変
曲点が求められる。
【0050】図1のステップ1において、デジタル化さ
れたクロマトグラムが得られた時点で動作フローが起動
される。次に、ステップ2において、タイムウィンドウ
内の極大点を成分S−A1cのピークと同定する。ここ
で、極大点の時間座標を成分S−A1cのリテンション
タイムと認識する。ステップ3において、成分L−A1
cのピークの探索区間を算出する。この探索区間は、得
られた成分S−A1cのリテンションタイムts-A1c
基づいて、例えば、[tS-A1c−0.45、tS-A1c
0.15]と算出される。これは、タイムウィンドウの
中心をtS-A1c−0.30(min)、その幅±0.1
5(min)として、成分L−A1cのピークを同定す
るということである。この探索区間は、a、bを係数と
してatS-A1c+bのように、複雑化することもでき
る。
【0051】次に、ステップ4において、極大点がある
か否かを判定する。つまり、上記探索区間での極大点の
有無を調べる。そして、極大点が無い場合には、ステッ
プ5に進む。
【0052】ステップ5において、ショルダーピークを
探索するために、クロマトグラムデータ点を3次曲線に
フィットする区間を算出し、設定する。3次曲線とした
理由は変曲点を持つ最小次の多項式だからである。一般
的には3次以上の曲線であればよい。フィット区間は上
記成分L−A1cのピークの探索区間よりやや広く、
[tS-A1c−0.55、tS-A1c−0.05]と設定す
る。または、ピーク始点の時刻t1を利用して区間を設
定することもできる。
【0053】次に、ステップ6において、上記フィット
区間内のクロマトグラムデータ点を3次多項式y3=a
3+bx2+cx+dに最小二乗法を用いてフィットす
る。そして、ステップ7において、ショルダーピークを
見つけるために多項式曲線の変曲点を捜し、次のような
判定を行う。 (1)良くフィットしたか? (2)変曲点が明確にあるか? 判定(1)のフィットの適合度は、例えば最小二乗値が
規定値以下であるか否かで判断する。判定(2)の変曲
点の明確度は、例えば同時に1次式y1=ex+fにフ
ィットし、フィット区間内で3次式y3と1次式y1に囲
まれる面積が規定値以上であるか否かで判断する。また
は、簡便に3次式y3の3次係数aの値が規定値以上で
あるか否かで判断することもできる。判定(1)または
(2)のいずれかの判定も満足しなかった場合は、成分
L−A1cはショルダーピークとしても存在しないと認
識し、ステップ16へ進んで、処理は終了となる。
【0054】ステップ7において、判定(1)及び
(2)の両方を満足した場合には、ステップ8に進む。
ステップ8において、上記ステップ6で得られた係数に
基づいて、再度フィット区間を設定し、より精密にフィ
ットする。例えば、変曲点時刻ti=−b/3aを基
に、再フィット区間を[ti−0.15、ti+0.1
5]と設定する。上記ステップ6と同様に、3次式に再
度フィットし、改めて係数a、b、c、dを得る。
【0055】次に、ステップ9に進み、変曲点座標を算
出する。このステップ9においては、変曲点時刻t
iを、ti=−b/3aと計算する。また、時刻tiの誤
差etiは、aとbのフィット誤差をそれぞれea、eb
して、次式(1)により得られる。 eti = ti√((ea/a)2+(eb/b)2) −−− (1) ただし、ti=−b/3aである。
【0056】そして、ステップ10において、上記で得
られた時刻tiと誤差etiとに、基づいて、各成分が専
有する面積及びその誤差が算出される。次に、ステップ
11において、各成分が専有する面積の百分率及びその
誤差が算出される。ステップ13において、算出した面
積の百分率及びその誤差を図2に示すように表示させ
る。つまり、図2に示した表示例の中央部付近に、各成
分が専有する面積の百分率及びその誤差が表示される。
例えば、成分A1aであれば、0.9±0.0%、成分
A0であれば、93.3±4.7%と表示される。
【0057】続いて、ステップ14において、図2に示
した表示例に、各成分毎のリテンションタイム及びその
誤差が表示される。例えば、成分A1aであれば、上記
百分率及びその誤差の右横に、0.24±0.01%、
成分A0であれば、2.48±0.02%と表示され
る。次に、ステップ15において、算出した各成分の面
積及びその誤差が、図2に示した表示例に表示される。
例えば、成分A1aであれば、上記リテンションタイム
及びその誤差の右横に、13969±698、成分A0
であれば、1382244±69112と表示される。
【0058】なお、後述するように、算出したピークの
確率が80%〜50%の場合には、その成分を示す部分
に、ウォーニングマーク*が表示される。そして、算出
したピークの確率が50%未満となると、その成分を示
す部分に、ダウトマーク?が表示される。
【0059】ステップ4において、成分L−A1cの極
大点が同定された場合は、ステップ12に進み、誤差を
算出し、ステップ10に進む。ステップ12における誤
差の算出は、極大点時刻tmの誤差etm を算出する。簡
単には、図4の(A)に示すように、予め取得したノイ
ズ値を用いて(極大値)−2×(ノイズ値)の閾値を設
定し、極大点時刻tL-A1c の左右それぞれ、t-、t+
して、その時刻がtmからより離れているほうを誤差の
限界とする。つまり、|t-−tm|と|t+−tm|の大
きいほうを誤差etmと認識する。さらに、図4の(B)
に示すように、極大点付近を一旦平滑化してから、ノイ
ズ値に対応するtmの誤差を見積ることもできる。ここ
で得られたtmとetmをステップ14でtm±etmと出力
する。
【0060】なお、成分L−A1cと成分S−A1cの
定量は一般的に、ピ−ク間に谷があれば谷から、なけれ
ば変曲点から、垂線を引き、面積分割する。成分L−A
1cと成分S−A1cのそれぞれが総ピ−ク面積に占め
る割合を百分率で表示する。
【0061】また、図2において、表示部D1には、成
分L−A1c及びS−A1cの面積の百分率及びその誤
差、成分L−A1c及びS−A1cのトータルの面積の
百分率及びその誤差、成分A1a、A1b、L−A1c
及びS−A1cのトータルの面積の百分率及びその誤差
が表示される。
【0062】また、表示部D2には、上述したように、
各成分毎の面積百分率及びその誤差、リテンションタイ
ム及びその誤差、面積及びその誤差、ウォーニングマー
ク、ダウトマーク、各成分の面積のトータル面積が表示
される。また、表示部D3には、上述したように、クロ
マトグラムとともに、各成分名と、面積の百分率及びそ
の誤差、ウォーニングマーク、ダウトマークが表示され
る。
【0063】図5は、図2に示した表示例とは異なる他
の表示例である。この図5の例においては、各成分の濃
度(mg/l)とその誤差は表示されているが、リテン
ションタイム及び面積については、誤差は表示されては
いない。その他の部分は、図5の例と図2の例とは、同
様である。この図5の例のように表示することも可能で
ある。
【0064】次に、変曲点探索の他の例を説明する。例
えば、アミノ酸分析には図6に示すようなNH3付近に
盛り上がる特徴的なベースライン変動がある。このクロ
マトグラムの処理も上述の実施例と同様に、変曲点探索
区間を、例えば、[t1+0.10、tNH3−0.10]
と設定する。ここで、t1は立上り点の時刻、tNH3はN
H3のリテンションタイムである。以下、上記図1の例
と同様にして、3次曲線のフィッティングを実行し、変
曲点を求め、それをベースラインの始点と認識する。
【0065】さて、ここで、誤差の算出方法について整
理し、説明する。 1.変曲点の時刻誤差は、上記式(1)にあるように3
次曲線にフィットした際の係数とその係数の誤差とを用
いて計算する。これはショルダーピークのリテンション
タイムやベースラインの始点・終点の時刻誤差として用
いる。
【0066】2.極大点の時刻誤差は、図4に示すよう
に、ノイズと対応する時間変化を計算する。または、2
次曲線等でフィットし、その係数から計算することもで
きる。これは通常の項点を持つピークのリテンションタ
イムの誤差として用いる。
【0067】3.ピーク面積の誤差eAは、例えば次式
(2)のように計算することができる(参照文献、Grus
hka, E.; Zamir, I. "High Performance Liquid Chroma
tography";John Wiley & Sons: New York, 1989; Chapt
er 13.)。 eA = A√(2/π)・(N/H)(1/n) −−− (2) ただし、Aは、ピーク面積、Hはピーク高さ、Nはノイ
ズ値、nはサンプリング点数である。
【0068】また、ピーク面積の変動要因として一番大
きいのはベースラインの引き方であるため、ベースライ
ン依存度の高いクロマトグラムほど誤差を大きく見積る
アルゴリズムを用いることもできる。図7の(A)は、
ピーク面積がベースラインに依存することなく求められ
るクロマトグラムの例であり、図7の(B)は、ベース
ラインの引き方に依存するクロマトグラムの例である。
さらに図7の(C)と(D)に示すように、重なりピー
クの分割方法によってもピーク面積は変動する。一般的
には上記式(2)のような計算で十分である。
【0069】4.ピーク高さの誤差は(ノイズ値)の√
2倍程度に見積る。これもピーク面積同様にベースライ
ン依存性も考慮することができる。
【0070】5.未知試料の濃度等定量値の誤差e
Qは、ピーク面積ないしピーク高さの誤差が伝播する。
定量計算の比例定数を標準試料のピーク面積等により求
めている場合には次式(3)により求める。
【0071】 eQ = Q√((eS/S)2+(eU/U)2) −−− (3) ただし、Qは定量値、Sは標準試料のピーク面積、eS
はSの誤差、Uは未知試料のピーク面積、eUはUの誤
差である。
【0072】なお、検量線を用いて定量する場合も、同
様に、検量線からの誤差伝搬を計算できる。
【0073】ここまでは、データ処理上の誤差を見積っ
たものであるが、その他の統計学的誤差estaを加味す
る場合には入力部54から入力し、次式(4)に従って
CRT46またはプリンタ47に出力する。
【0074】 eout = √(ed 2+esta 2) −−− (4) ただし、eoutは出力する誤差、edはデータ処理で算出
した誤差である。
【0075】また、補正のような系統的誤差を加味する
場合にも入力操作が必要となる。このような誤差を計算
するために、入力部54から数式も入力できる。また、
各成分に対応したいろいろな誤差をテーブルに記憶し、
計算時に読出し可能である。
【0076】誤差は、ファジイ推論のメンバーシップ関
数を求める時にも使用できる。
【0077】次に、保持時間とその誤差等のクロマトグ
ラム解析に得られる解析値を入力とし、任意のピークが
何という成分であろうかという同定の確率値を出力と
し、入力と出力をファジイ推論で結び付けるような、定
性分析方法の例を説明する。
【0078】図8の(A)に示すように、命題「1.0
0minに出現するピークはFである。」がタイムウィ
ンドウに対応する命題である。例えば、メンバーシップ
関数Wi(t)のタイムウィンドウ中心及び幅をそれぞ
れ1.00min及び0.15minとすると、関数W
i(t)は、図8の(A)のように、重心を1.00m
in、上底を±0.15min、下底を2倍の±0.3
0minの台形に設定される。一方、「測定ピークは約
0.9minに出現した。」という命題を設ける。メン
バーシップ関数rj(t)は、図8の(B)に示すよう
に、極大点の時刻と誤差をそれぞれ0.90min、
0.20minとすると、頂点0.90min、標準偏
差0.20minの正規分布に設定される。
【0079】測定ピークがFである確率は、図8の
(c)にあるように両方のメンバーシップ関数W
i(t)とrj(t)とを重ね合せ、重複部分を決定す
る。簡単には重複部分の最大点を一致度とし、その一致
度をFである確率と解釈する。
【0080】この確率が、もし80%以下となった場合
は、CRT46ないしプリンタ47の出力結果に、図2
の表示例にウォーニングマーク*を表示する。さらに、
確率が50%以下になると図2の表示例にダウトマーク
?を表示する。
【0081】また、確率・統計論的な表現として、「危
険率5%で、ピーク1は成分A1aである。」と表示す
ることもできる。この場合、正規分布に従うと仮定し、
危険率を計算するのが一般的である。
【0082】さらに、精密に確率を求める場合には、図
9の(A)に示すように各成分A1a、A1b、F、L
−A1c、S−A1c、A0のタイムウィンドウに対応
するメンバーシップ関数を設定する。関数wiのi=
1、2、・・・6が、それぞれA1aからA0に対応す
る。関数w7は不純成分のタイムウィンドウに対応し、
図9の(B)に示すように、図9の(A)で示される関
数群を補なうような関数にする。これらの関数wiは、
台形であるが、正規分布形状を用いてもよい。オペレ−
タは、メンバ−シップ関数を適切な形に入力可能であ
る。
【0083】さて、測定ピークの保持時間の誤差を考慮
したメンバーシップ関数を図9(A)のようにそれぞれ
求める。確率を求めるために次式(5)のように一致度
ijを計算し、次式(6)により確率Pijを決定する。
【0084】
【数1】
【0085】ただし、Pijはjピークがi成分である確
率(i=1(A1a)、2(A1b)、3(F)、4
(L−A1c)、5(S−A1c)、6(A0)、7
(不純成分))、nは、成分数である。
【0086】例えば、図2に示したクロマトグラムの3
番目(j=3)のピークがFである確率が決定する。ま
た、同時に不純成分IMPUの確率も決定する。円グラ
フ等で確率を割合で表示する方法もあるが、図10に示
すように、第一候補(1ST)の成分名と確率(PRO
B)、第二候補(2SD)の成分名と確率(PRO
B)、定量値(%)(QUAN(%))をテーブルとし
て出力することもできる。第二候補は第一候補の同定確
率が0.90以下の時、出力する。
【0087】さらに、同定の信頼性を向上するために、
各検出ピークの中から2成分を任意に選び出し、予め導
かれている相関性を持っているか確認する。例えば、ピ
ーク2と3がA1bとF成分と同定されている時、ピー
ク2の保持時間t2とピーク3の保持時間t3が、tA1b
=0.90tF−0.30(min)の関係にほぼ成っ
ているか調べる。ここで、tA1bとtFは、それぞれA1
bとFの保持時間である。ここで、6成分の場合、組合
62=15通りの相関を確認する。そして、規定値よ
り外れるピークがあれば、再度、ファジイ推論を行い、
最適解を得る。なお、必要に応じて、各メンバーシップ
関数Wi(t)又はrj(t)は、面積を1に規格化する
こともできる。
【0088】ピーク同定の確からしさを見積もるための
別の統計学的方法を説明する。ピーク同定とは基本的
に、標準試料中の既知ピークのリテンションタイムと未
知試料の未知ピークのリテンションタイムとを比較し、
その差の小さなものを対応させることである。この差の
精度(正確さ及び精密さ)が小さなものほど、同定誤り
を起こす危険率が低い、つまり、同定の信頼度が高いと
考えられる。このことは、統計学の手を用いて評価する
ことができる(参照文献、奥野、芳賀著「実験計画、培
風館、1969)。
【0089】まず、図11のステップ70から処理が開
始される。そして、ステップ71において、標準試料中
のS−A1cピークのリテンションタイムtsとその誤
差σsとを見積もる。これは上述の図4に示した方法で
もよいし、次式(7−1)、(7−2)、(7−3)の
ように1次、2次のモーメントμ1、μ2を用いることも
できる。
【0090】
【数2】
【0091】図12に示すような、ピークの面積、重
心、分散(バリアンス)に、μ0、μ1、μ2がそれぞれ
対応する(参照文献、Abdel Salam Said 著、"Theory a
nd Mathematics of Chromatography "、Huthing社、Hei
delberg、1989)。μ1がリテンションタイム、√
(μ2/N)がリテンションタイムの誤差となる。ここ
で、Nは実際に積分したサンプリング点数である。
【0092】また、実用的には、モーメントの方法に基
づき、ピークの半値幅や、ピーク高さの1/√(e)〜
0.607倍のところの幅からガウシアンの標準偏差σ
を求め、σ/√(N)からリテンションタイムの誤差を
見積もることができる。ここで、Nはピークを形成して
いるデータ点の数とする。リテンションタイムは適切な
区間の一次モーメントや平均値を採用してもよいが、図
4に示した方法を用いて、極大点から求めるのが適切で
ある。この実用的な方法は、重なったピークであって
も、比較的妨害を受けずに、リテンションタイムとその
誤差を見積もることができるという特徴がある。
【0093】以上の説明は、1つのピークにおける解析
であるが、複数回標準試料を繰り返し測定し、統計学的
誤差(偶然誤差)を採用することもできる。
【0094】次に、ステップ72において、未知試料中
のピーク5のリテンションタイムtuとその誤差σuとを
上述の実用的な方法で求める。次に、ステップ73にお
いて、tS、tu、σs、σuを用いて、信頼率95%での
sとtuとの真の差δがありそうな区間を求める。この
区間が狭ければ狭い程、また、0に近ければ近いほど、
同定の信頼度が高いとみなせる。
【0095】まず、測定された差dは、d=tu−ts
ある。この差dは、図13の(C)に示すように、表示
することができる。また、差dの標準偏差の推定値sd
は、sd=√(σs 2+σu 2)で求められる。自由度f
は、2N−2となる。ここで、Nはピークを形成してい
るデータ点数である。Nは無限大∞としても、t検定す
る場合には、問題とならない。
【0096】ここで、もし、σsに上述の繰り返し測定
による偶然誤差を採用している場合は、σsとσuの自由
度を考慮し、加重平均する必要がある。このとき、サタ
スウェイトの方法で、等価自由度を計算しなければなら
ない等、計算が煩雑なので、次に説明するように、σs
かσuかを代用してしまう方法が実用的である。(r−
1)rσS 2と(N−1)Nσu 2とを比較し、その大きな
ほうが誤差分散に対して支配的であると考え、sdを大
きな方のσs又はσuとし、他方を無視してしまう。自由
度fも採用された側の自由度r−1又はN−1を用い
る。ここで、rとNは、それぞれ標準試料の繰り返し測
定の回数と、ピークを形成しているデータ点数である。
【0097】次に、差dとdの標準偏差sd及び自由度
fが求められたので、ステップ74において、次式
(8)により真の差δの推定区間を計算する。 δ = d±t(f;P)sd −−− (8) ここで、t(f;P)は、統計学で用いられるt検定の
値であり、fは自由度、Pは危険率を表す。fは無限大
∞又は上述のr−1かN−1を用いる。一般に、危険率
Pは、5%、つまり、信頼率95%を用いる。例えば、
d=0.04min、sd=0.07min、t(∞;
0.05)=1.960である場合、「真の差δは、
0.04±0.14=[−0.10、0.18]の区間
にある。」という判定の信頼率が95%である。
【0098】次に、ステップ75において、推定区間を
同定の確からしさとして解釈する。もし、ピーク5とS
−A1cのそれぞれのリテンションタイムに差があった
としても、高々−0.10から0.18minの区間に
ある。これは、区間内に0.00があるからピーク5を
S−A1cと同定することができる。また、ピーク5が
S−A1cではないとすると、真のリテンションタイム
の差が−0.10〜0.18min離れた不純物を誤っ
て同定している可能性もあることを意味する。別の言い
方をすれば、S−A1cピークの負側に0.10min
より離れているか、正側に0.18minより離れてい
る不純物ピークを誤って同定していることはないという
ことになる。
【0099】便宜上、この区間の値をリテンションタイ
ム1.34minで割ると、「S−A1cの負側に0.
07、正側に0.13の危険率で不純物を同定している
可能性がある。」と言える。さらに、「S−A1cの負
側は0.93、正側に0.87の信頼率で不純物の同定
はない。」と言える。
【0100】次に、ステップ76において、推定区間
[−0.10、0.18]か又は便宜上定義した信頼率
[0.93、0.87]をCRT46かプリンタ47
に、図12の(A)又は(B)に示すように出力する。
このようにして、統計学的にピーク同定を検定する方法
が終了する(ステップ77)。
【0101】以上、定性分析を保持時間と誤差を用い
て、説明してきたが、ピーク面積比率を参照し同定の信
憑性を計ることもできる。ファジイ命題「A1cは3〜
15%の面積比率である。」等のルールを加え、同定確
率に寄与させる。さらに、今まで述べて来た定性・定量
分析に関するデータと信憑性である同定成分と同定確
率、及び定量値と定量誤差に留まらず、装置または試料
の信頼性もファジイ推論を用いて、確認することができ
る。例えば、命題「全ピークのトータル面積は100〜
300万μV・sである。」等のルールを設定し、信頼
性を定量化することができる。
【0102】図14は、図3に示したデータ解析部45
の機能ブロック図である。図14において、記憶部45
9は、検出器42から出力されたデータを記憶する。ピ
ーク同定部450は、記憶部459に記憶されたデータ
を読み出して、クロマトグラムのピークを同定する。区
間算出部451は、探索区間算出部451Aと、フィッ
ト区間算出部451Bとを有している。そして、探索区
間算出部451により、例えば、成分L−A1cの探索
区間が算出される。また、フィット区間算出部451B
により、データ点が3次曲線にフィットする区間が算出
される。フィッティング部452は、データ点を3次曲
線に最小二乗法を用いて、フィッティングする。また、
信憑性診断部453により、得られた数値の信憑性が診
断される。
【0103】微分特徴点探索部454は、極大点探索部
454Aと、変曲点探索部454Bとを有している。ま
た、座標算出部455は、極大点探索部454Aにより
探索された極大点の座標を算出する極大点座標算出部4
55Aと、変曲点探索部454Bにより探索された変曲
点の座標を算出する変曲点座標算出部455Bとを有し
ている。
【0104】誤差・確率算出部456は、タイム誤差算
出部456Aと、ファジイ推論部456Bと、定量値算
出部457により算出された定量値の誤差を算出する定
量値誤差算出部456Cと、同定確率算出部456D
と、を有している。そして、誤差・確率算出部456に
より、同定された極大点及び算出された変曲点に対応す
るピーク保持時間とその誤差、ピーク高さ及びその誤
差、ピーク面積とその誤差、ピーク百分率とその誤差が
算出される。また、誤差・確率算出部456のファジイ
推論部456Bは、同定及び検出された極大点及び変曲
点の確からしさを、確率、差、信頼区間又は信頼率であ
る指標で算出し、CRT46又はプリンタ47に算出し
た指標に基づいて、ウォーニングマーク*やダウトマー
ク?を表示する。さらに、データ解析部45は、上述し
たベースラインを算出するベースライン算出部458を
有している。そして、上記構成のデータ解析部45によ
り、上述したクロマトグラムの解析が実行される。
【0105】また、誤差・確率算出部456は、ピーク
面積を決定するベースラインの形状により、ピーク面積
の誤差を変化させる。さらに、誤差・確率算出部456
は、誤差算出に含むべき統計学的誤差と、系統誤差等を
入力部54から入力し、算出したピーク保持時間の誤差
と、ピーク高さの誤差と、ピーク面積の誤差と、ピーク
面積百分率の誤差とに、入力した統計的誤差及び系統誤
差を加算して、これら誤差を算出する。
【0106】以上のように、本発明の実施例によれば、
濃度等の定量値や、リテンションタイム等の時間を高精
度に決定し、その得られた数値に対する誤差を求め、定
量値やピーク同定の信頼度を計算し、表示できるクロマ
トグラム解析表示方法及び表示装置を実現することがで
きる。
【0107】なお、クロマトグラムの特徴量の誤差の算
出としては、次のような例を用いることも考えられる。
つまり、カラム効率を見積もるために理論段数を計算す
る。この場合にも、各数値の誤差が伝播し、理論段数の
誤差を生み出す。理論段数の計算式には次のような(9
−1)〜(9−4)式が知られている。 N = tR 2/μ2 −−− (9−1) N = (tR/σ)2 −−− (9−2) N = 5.54×(tR/w1/22 −−− (9−3) N = 16×(tR/w)2 −−− (9−4) ここで、Nは理論段数、tRはリテンションタイム、μ2
は2次のモーメント、σはピーク高さの60.7%の所
の半幅、w1/2は半値全幅、wは両変曲点から接線をベ
ースラインに引き、そのベースラインから切り取った幅
である。
【0108】理論段数Nの信頼度を見積もるためには、
その誤差を求める必要がある。この場合にも各変数の誤
差をまず求め、理論段数の誤差を計算することになる。
リテンションタイムの誤差はいずれの式でも必要であ
る。その他の変数の誤差も統計学的に求めることができ
る。特に式(9−4)の場合は、変曲点からの接線を求
める場面では、標準誤差や信頼限界等を用いる多変量解
析的手法を用いることが望ましい。この他にも、分解能
Rs、キャパシティファクタk′、セレクティビティα
等のクロマトグラム特徴量の誤差を同様に求めることが
できる。
【0109】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。濃度等の定量値
や、リテンションタイム等の時間を高精度に決定し、そ
の得られた数値に対する誤差を求め、定量値やピーク同
定の信頼度を計算し、表示できるクロマトグラム解析表
示方法及び表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるクロマトグラム解析表
示方法の動作フローチャートである。
【図2】クロマトグラム解析結果のCRT又はプリンタ
(プロッタ)への表示例を示す図である。
【図3】グリコヘモグロビン分析装置の一例の概略構成
図である。
【図4】極大点時刻の誤差の求め方の説明図である。
【図5】クロマトグラム解析結果のCRT又はプリンタ
(プロッタ)への他の表示例を示す図である。
【図6】ベースラインと変曲点の関係の説明図である。
【図7】ベースラインが定量値に与える影響の説明図で
ある。
【図8】メンバーシップ関数の一例を示す図である。
【図9】メンバーシップ関数の他の例を示す図である。
【図10】算出されたデータのさらに他の表示例を示す
図である。
【図11】統計学的にピーク同定を検定する方法の動作
フローチャートである。
【図12】2次モーメントを説明するための一例の波形
図である。
【図13】算出されたデータのさらに他の表示例を示す
図である。
【図14】本発明の一実施例であるクロマトグラム解析
表示装置におけるデータ解析部の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
40 送液ポンプ 41 分離カラム 42 検出器 43 サンプラ 44 制御部 45 データ解析部 46 CRT 47 プリンタ 51 未知試料 52 標準試料 54 入力部 450 ピーク同定部 451 区間算出部 452 フィッティング部 453 信憑性診断部 454 微分特徴点探索部 455 座標算出部 456 誤差・確率算出部 457 定量値算出部 458 ベースライン算出部 459 記憶部
フロントページの続き (72)発明者 佐竹 尋志 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測器事業部内 (72)発明者 山田 富士夫 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測器事業部内 (72)発明者 伊藤 三男 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測器事業部内 (72)発明者 島根 亘由 茨城県勝田市堀口字長久保832番地2 日 立計測エンジニアリング株式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロマトグラムデータを解析し、解析結
    果を表示するクロマトグラム解析表示方法において、 クロマトグラムデータのピークを検出するステップと、 上記クロマトグラムデータのピークを同定するステップ
    と、 検出及び同定されたピークに対応するピークサイズを変
    数として、被測定物の定量値を算出するステップと、 上記算出された定量値の誤差を、少なくとも上記変数を
    用いて算出するステップと、 上記算出された定量値と、定量値の誤差とを表示手段に
    表示させるステップと、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記定量値の誤差は、クロマトグラムデ
    ータのベースラインの信頼度も含めて算出することを特
    徴とするクロマトグラム解析表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記定量値の誤差は、互いに近接するピ
    ークどうしを分割する信頼度も含めて算出することを特
    徴とするクロマトグラム解析表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記定量値の誤差は、統計学的誤差も含
    めて算出することを特徴とするクロマトグラム解析表示
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記定量値の誤差は、系統誤差も含めて
    算出することを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記定量値の誤差は、統計誤差及び系統
    誤差も含めて算出することを特徴とするクロマトグラム
    解析表示方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記ピークは、クロマトグラムデータの
    変曲点であることを特徴とするクロマトグラム解析表示
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のクロマトグラム解析表示
    方法において、上記ピークサイズの誤差を算出するステ
    ップと、算出されたピークサイズの誤差を表示手段に表
    示させるステップとを、さらに備えることを特徴とする
    クロマトグラム解析表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項1又は8記載のクロマトグラム解
    析表示方法において、上記ピークサイズは、ピーク高さ
    であることを特徴とするクロマトグラム解析表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は8記載のクロマトグラム
    解析表示方法において、上記ピークサイズは、ピーク面
    積であることを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1又は8記載のクロマトグラム
    解析表示方法において、上記ピークサイズは、ピーク高
    さ及びピーク面積であることを特徴とするクロマトグラ
    ム解析表示方法。
  12. 【請求項12】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示方法において、 クロマトグラムデータのピークを検出するステップと、 上記クロマトグラムデータのピークを同定するステップ
    と、 検出及び同定されたピークの保持時間を算出するステッ
    プと、 上記算出されたピークの保持時間の誤差を算出するステ
    ップと、 上記算出されたピークの保持時間と、この保持時間の誤
    差とを表示手段に表示させるステップと、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、上記ピークは、クロマトグラムデー
    タの変曲点であることを特徴とするクロマトグラム解析
    表示方法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、上記算出したピークの保持時間及び
    ピークの保持時間の誤差に基づいて、ピーク同定の信頼
    度を算出するステップと、算出されたピーク同定の信頼
    度を表示手段に表示させるステップとを、さらに備える
    ことを特徴とするクロマトグラム解析表示方法。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、上記算出したピークの保持時間の誤
    差は、互いに近接するピークどうしを分割する信頼度も
    含めて算出することを特徴とするクロマトグラム解析表
    示方法。
  16. 【請求項16】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示方法において、 複数の数値に基づいて、クロマトグラムの特徴量を算出
    するステップと、 上記複数の数値に基づいて、これら数値から伝搬される
    クロマトグラムの特徴量の誤差を算出するステップと、 上記算出されたクロマトグラムの特徴量と、クロマトグ
    ラムの特徴量の誤差とを表示手段に表示させるステップ
    と、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  17. 【請求項17】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示装置において、 クロマトグラムデータのピークを検出するピーク検出部
    と、 上記クロマトグラムデータのピークを同定するピーク同
    定部と、 検出及び同定されたピークに対応するピークサイズを変
    数として、被測定物の定量値を算出する定量値算出部
    と、 少なくとも上記変数を用いて、上記算出された定量値の
    誤差を算出する誤差算出部と、 上記算出された定量値と、定量値の誤差とを表示する表
    示部と、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記定量値の誤差は、クロマトグラ
    ムデータのベースラインの信頼度も含めて算出すること
    を特徴とするクロマトグラム解析表示装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記定量値の誤差は、互いに近接す
    るピークどうしを分割する信頼度も含めて算出すること
    を特徴とするクロマトグラム解析表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記定量値の誤差は、統計学的誤差
    も含めて算出することを特徴とするクロマトグラム解析
    表示装置。
  21. 【請求項21】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記定量値の誤差は、系統誤差も含
    めて算出することを特徴とするクロマトグラム解析表示
    装置。
  22. 【請求項22】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記定量値の誤差は、統計誤差及び
    系統誤差も含めて算出することを特徴とするクロマトグ
    ラム解析表示装置。
  23. 【請求項23】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記ピークは、クロマトグラムデー
    タの変曲点であることを特徴とするクロマトグラム解析
    表示装置。
  24. 【請求項24】 請求項17記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記誤差算出部は、ピークサイズの
    誤差を算出し、上記表示部は、算出されたピークサイズ
    の誤差を、さらに表示することを特徴とするクロマトグ
    ラム解析表示装置。
  25. 【請求項25】 請求項17又は24記載のクロマトグ
    ラム解析表示装置において、上記ピークサイズは、ピー
    ク高さであることを特徴とするクロマトグラム解析表示
    装置。
  26. 【請求項26】 請求項17又は24記載のクロマトグ
    ラム解析表示装置において、上記ピークサイズは、ピー
    ク面積であることを特徴とするクロマトグラム解析表示
    装置。
  27. 【請求項27】 請求項17又は24記載のクロマトグ
    ラム解析表示装置において、上記ピークサイズは、ピー
    ク高さ及びピーク面積であることを特徴とするクロマト
    グラム解析表示装置。
  28. 【請求項28】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示装置において、 クロマトグラムデータのピークを検出するピーク検出部
    と、 上記クロマトグラムデータのピークを同定するピーク同
    定部と、 検出及び同定されたピークの保持時間を算出する保持時
    間算出部と、 上記算出されたピークの保持時間の誤差を算出する誤差
    算出部と、 上記算出されたピークの保持時間と、この保持時間の誤
    差と表示する表示部と、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示装
    置。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記ピークは、クロマトグラムデー
    タの変曲点であることを特徴とするクロマトグラム解析
    表示装置。
  30. 【請求項30】 請求項28記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記誤差算出部は、算出したピーク
    の保持時間及びピークの保持時間の誤差に基づいて、ピ
    ーク同定の信頼度を算出し、上記表示部は、算出された
    ピーク同定の信頼度を、さらに表示することを特徴とす
    るクロマトグラム解析表示装置。
  31. 【請求項31】 請求項28記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記算出したピークの保持時間の誤
    差は、互いに近接するピークどうしを分割する信頼度も
    含めて算出することを特徴とするクロマトグラム解析表
    示装置。
  32. 【請求項32】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示装置において、 複数の数値に基づいて、クロマトグラムの特徴量を算出
    する特徴量算出部と、 上記複数の数値に基づいて、これら数値から伝搬される
    クロマトグラムの特徴量の誤差を算出する伝搬誤差算出
    部と、 上記算出されたクロマトグラムの特徴量と、クロマトグ
    ラムの特徴量の誤差とを表示する表示部と、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示装
    置。
  33. 【請求項33】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示方法において、 所定の範囲内のクロマトグラムデータの極大点を同定す
    るステップと、 同定された極大点の近辺であり、この極大点を含まない
    探索区間を算出するステップと、 算出された探索区間内のクロマトグラムデータに適合す
    る多項式曲線を算出するステップと、 上記多項式曲線の変曲点を検出するステップと、 同定及び検出された極大点及び変曲点に対応するピーク
    保持時間と、ピーク保持時間の誤差と、ピーク高さと、
    ピーク面積と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率
    の誤差とを算出するピーク算出ステップと、 算出された上記ピーク保持時間と、ピーク高さと、ピー
    ク面積と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率の誤
    差とを表示手段に表示させるステップと、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示方
    法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、上記ピーク算出ステップは、ピーク
    高さの誤差と、ピーク面積の誤差を算出し、上記表示ス
    テップは、上記ピーク保持時間と、ピーク保持時間の誤
    差と、ピーク高さと、ピーク高さの誤差と、ピーク面積
    と、ピーク面積の誤差と、ピーク面積百分率と、ピーク
    面積百分率の誤差とを表示手段に表示させることを特徴
    とするクロマトグラム解析表示方法。
  35. 【請求項35】 請求項33記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、上記探索区間を算出するステップ
    と、多項式曲線を算出するステップとの間に、算出され
    た探索区間内に極大点が有るか否かを判定するステップ
    と、上記探索区間内に極大点がない場合には、上記探索
    区間を所定幅だけ拡張した探索区間を設定するステップ
    とをさらに備えることを特徴とするクロマトグラム解析
    表示方法。
  36. 【請求項36】 請求項33記載のクロマトグラム解析
    表示方法において、同定及び検出された極大点及び変曲
    点の確からしさを、確率、差、信頼区間又は信頼率であ
    る指標で算出するステップと、算出された上記指標を表
    示手段に表示させるステップとをさらに備えることを特
    徴とするクロマトグラム解析表示方法。
  37. 【請求項37】 クロマトグラムデータを解析し、解析
    結果を表示するクロマトグラム解析表示装置において、 試料の含有成分を検出する検出手段と、 上記検出手段により検出されたクロマトグラムデータを
    記憶する記憶部と、 上記記憶部に記憶されたクロマトグラムデータの所定範
    囲内のデータの極大点を同定するピーク同定部と、 同定された極大点の近辺であり、この極大点を含まない
    探索区間を算出する区間算出部と、 算出された探索区間内のクロマトグラムデータに適合す
    る多項式曲線を算出するフィッティング部と、 上記多項式曲線の微分値を算出し、算出した微分値から
    変曲点を検出する微分特徴点探索部と、 上記同定された極大点及び変曲点に対応するピーク保持
    時間と、ピーク保持時間の誤差と、ピーク高さと、ピー
    ク面積と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率の誤
    差とを算出する誤差確率算出部と、 算出された上記ピーク保持時間と、ピーク高さと、ピー
    ク面積と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率の誤
    差とを表示する表示部と、 を備えることを特徴とするクロマトグラム解析表示装
    置。
  38. 【請求項38】 請求項37記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記誤差確率算出部は、ピーク高さ
    の誤差と、ピーク面積の誤差を算出し、上記表示部は、
    上記ピーク保持時間と、ピーク保持時間の誤差と、ピー
    ク高さと、ピーク高さの誤差と、ピーク面積と、ピーク
    面積の誤差と、ピーク面積百分率と、ピーク面積百分率
    の誤差とを表示することを特徴とするクロマトグラム解
    析表示装置。
  39. 【請求項39】 請求項37記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記誤差確率算出部は、同定及び検
    出された極大点及び変曲点の確からしさを、確率、差、
    信頼区間又は信頼率である指標で算出し、上記表示部
    は、算出された上記指標を表示することを特徴とするク
    ロマトグラム解析表示装置。
  40. 【請求項40】 請求項37記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、上記誤差確率算出部は、ピーク面積
    を決定するベースラインの形状により、ピーク面積の誤
    差を変化させることを特徴とするクロマトグラム解析表
    示装置。
  41. 【請求項41】 請求項38記載のクロマトグラム解析
    表示装置において、誤差算出に含むべき統計学的誤差
    と、系統誤差等を上記誤差確率算出部に入力する入力部
    を備え、上記誤差確率算出部は、算出したピーク保持時
    間の誤差と、ピーク高さの誤差と、ピーク面積の誤差
    と、ピーク面積百分率の誤差とに、上記統計的誤差及び
    系統誤差を加算して、これら誤差を算出することを特徴
    とするクロマトグラム解析表示装置。
JP6041007A 1993-03-15 1994-03-11 クロマトグラム解析表示方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3071085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6041007A JP3071085B2 (ja) 1993-03-15 1994-03-11 クロマトグラム解析表示方法及びその装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-54147 1993-03-15
JP5414793 1993-03-15
JP6041007A JP3071085B2 (ja) 1993-03-15 1994-03-11 クロマトグラム解析表示方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06324029A true JPH06324029A (ja) 1994-11-25
JP3071085B2 JP3071085B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=26380529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6041007A Expired - Fee Related JP3071085B2 (ja) 1993-03-15 1994-03-11 クロマトグラム解析表示方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071085B2 (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0954072A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Shimadzu Corp クロマトグラフのデータ処理装置
JPH09264889A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Tosoh Corp 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法
JPH10111248A (ja) * 1996-09-28 1998-04-28 Behring Diagnostics Gmbh 時間とともに変化する測定された変数の機器測定方法
JPH11344482A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Jeol Ltd 質量分析システム
JP2000105229A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Hitachi Ltd 濃度計算装置
US6748333B1 (en) 1999-09-27 2004-06-08 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing, and chromatograph
WO2006134703A1 (ja) * 2005-06-17 2006-12-21 Japan Health Sciences Foundation 液体クロマトグラフィーのデータ補正方法
US7200494B2 (en) 2001-10-30 2007-04-03 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
JP2008151547A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Toyota Motor Corp エンジン排気ガスの分析装置、及び、排気ガス分析方法
JP2008542767A (ja) * 2005-06-08 2008-11-27 エムディーエス インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス スルー イッツ エムディーエス サイエックス ディヴィジョン クロマトグラフィ/質量分析のデータ依存データ収集における動的なバックグラウンド信号の排除
WO2009081965A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Arkray, Inc. 融解曲線解析方法および融解曲線解析装置
US20120048003A1 (en) * 2010-08-24 2012-03-01 GOLDEN PRODUCTS LLC, Limited Liability Company Vitamin assay methods
JP2014032133A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Hitachi High-Technologies Corp マニュアルベースライン処理方法
JP2018096723A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 東ソー株式会社 ピーク重心を基にしたピーク同定方法
JP2019174399A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社日立ハイテクサイエンス クロマトグラフのデータ処理装置、データ処理方法、およびクロマトグラフ
WO2020105566A1 (ja) 2018-11-19 2020-05-28 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、算出装置、及び算出方法
WO2020129895A1 (ja) * 2018-12-20 2020-06-25 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
CN111595992A (zh) * 2020-06-30 2020-08-28 浙江三青环保科技有限公司 一种在线气相色谱峰的快速寻峰方法
WO2020225864A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 株式会社島津製作所 分析装置
JP2021173628A (ja) * 2020-04-24 2021-11-01 株式会社島津製作所 分析支援装置、分析支援方法および分析支援プログラム
WO2021240993A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02 株式会社島津製作所 ピークトラッキング装置、ピークトラッキング方法およびピークトラッキングプログラム
JPWO2021240939A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02
CN115856185A (zh) * 2023-02-28 2023-03-28 杭州泽天春来科技有限公司 分析仪的处理方法、***及可读存储介质
US11841373B2 (en) 2019-06-28 2023-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, method for controlling information processing apparatus, and program

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0954072A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Shimadzu Corp クロマトグラフのデータ処理装置
JPH09264889A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Tosoh Corp 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法
JPH10111248A (ja) * 1996-09-28 1998-04-28 Behring Diagnostics Gmbh 時間とともに変化する測定された変数の機器測定方法
JPH11344482A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Jeol Ltd 質量分析システム
JP2000105229A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Hitachi Ltd 濃度計算装置
US6748333B1 (en) 1999-09-27 2004-06-08 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing, and chromatograph
US6907355B2 (en) 1999-09-27 2005-06-14 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
US7403859B2 (en) 1999-09-27 2008-07-22 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
US8204696B2 (en) 1999-09-27 2012-06-19 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
US8078411B2 (en) 1999-09-27 2011-12-13 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
US7200494B2 (en) 2001-10-30 2007-04-03 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for chromatographic data processing
JP2008542767A (ja) * 2005-06-08 2008-11-27 エムディーエス インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス スルー イッツ エムディーエス サイエックス ディヴィジョン クロマトグラフィ/質量分析のデータ依存データ収集における動的なバックグラウンド信号の排除
WO2006134703A1 (ja) * 2005-06-17 2006-12-21 Japan Health Sciences Foundation 液体クロマトグラフィーのデータ補正方法
JP5119405B2 (ja) * 2005-06-17 2013-01-16 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 液体クロマトグラフィーのデータ補正方法
JP2012198245A (ja) * 2005-06-17 2012-10-18 Japan Health Science Foundation 液体クロマトグラフィーのデータ補正方法
JP2008151547A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Toyota Motor Corp エンジン排気ガスの分析装置、及び、排気ガス分析方法
KR101251177B1 (ko) * 2007-12-26 2013-04-08 아크레이 가부시키가이샤 융해 곡선 해석 방법 및 융해 곡선 해석 장치
JPWO2009081965A1 (ja) * 2007-12-26 2011-05-06 アークレイ株式会社 融解曲線解析方法および融解曲線解析装置
US8364415B2 (en) 2007-12-26 2013-01-29 Arkray, Inc. Melting curve analyzing method and melting curve analyzing device
WO2009081965A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Arkray, Inc. 融解曲線解析方法および融解曲線解析装置
JP5542438B2 (ja) * 2007-12-26 2014-07-09 アークレイ株式会社 融解曲線解析方法および融解曲線解析装置
US20120048003A1 (en) * 2010-08-24 2012-03-01 GOLDEN PRODUCTS LLC, Limited Liability Company Vitamin assay methods
JP2014032133A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Hitachi High-Technologies Corp マニュアルベースライン処理方法
JP2018096723A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 東ソー株式会社 ピーク重心を基にしたピーク同定方法
JP2019174399A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社日立ハイテクサイエンス クロマトグラフのデータ処理装置、データ処理方法、およびクロマトグラフ
CN113056672A (zh) * 2018-11-19 2021-06-29 佳能株式会社 信息处理装置、信息处理装置的控制方法、程序、计算装置和计算方法
WO2020105566A1 (ja) 2018-11-19 2020-05-28 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、算出装置、及び算出方法
CN113196053A (zh) * 2018-12-20 2021-07-30 佳能株式会社 信息处理装置、信息处理装置的控制方法及程序
WO2020129895A1 (ja) * 2018-12-20 2020-06-25 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
CN113711031B (zh) * 2019-05-08 2024-01-23 株式会社岛津制作所 分析装置
WO2020225864A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 株式会社島津製作所 分析装置
JPWO2020225864A1 (ja) * 2019-05-08 2021-10-21 株式会社島津製作所 分析装置
CN113711031A (zh) * 2019-05-08 2021-11-26 株式会社岛津制作所 分析装置
US11841373B2 (en) 2019-06-28 2023-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, method for controlling information processing apparatus, and program
US11829357B2 (en) 2020-04-24 2023-11-28 Shimadzu Corporation Analysis assistance device, analysis assistance method and non-transitory computer readable medium storing analysis assistance program
JP2021173628A (ja) * 2020-04-24 2021-11-01 株式会社島津製作所 分析支援装置、分析支援方法および分析支援プログラム
WO2021240993A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02 株式会社島津製作所 ピークトラッキング装置、ピークトラッキング方法およびピークトラッキングプログラム
WO2021240939A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 株式会社島津製作所 データ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび分析装置
JPWO2021240939A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02
CN111595992A (zh) * 2020-06-30 2020-08-28 浙江三青环保科技有限公司 一种在线气相色谱峰的快速寻峰方法
CN115856185A (zh) * 2023-02-28 2023-03-28 杭州泽天春来科技有限公司 分析仪的处理方法、***及可读存储介质
CN115856185B (zh) * 2023-02-28 2023-06-13 杭州泽天春来科技有限公司 分析仪的处理方法、***及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3071085B2 (ja) 2000-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3071085B2 (ja) クロマトグラム解析表示方法及びその装置
US5124932A (en) Method for analyzing asymmetric clusters in spectral analysis
JP3882720B2 (ja) におい測定装置
Li et al. Psychometric hepatic encephalopathy score for diagnosis of minimal hepatic encephalopathy in China
Bayat Selecting multi-rule quality control procedures based on patient risk
CN108603867A (zh) 峰检测方法以及数据处理装置
EP0453036B1 (en) Analytical instrument and method of calibrating an analytical instrument
Plebani et al. Hemolysis index: quality indicator or criterion for sample rejection?
US4338811A (en) Method and apparatus for diagnosis of disease
JP4951752B2 (ja) 易動度の正規化装置、正規化方法、正規化プログラムおよび自己組織化マップ、並びに、物質の検出方法、検出プログラム、検出ルール生成方法およびデータ構造
CN105466927B (zh) 一种比浊法异常反应曲线的识别、修正及报警方法
Ghafar et al. Verification of quantitative analytical methods in medical laboratories
Cai et al. A prediction model with a combination of variables for diagnosis of lung cancer
JP3707010B2 (ja) クロマトグラフ/質量分析装置における汎用多成分一斉同定・定量方法
Zaninotto et al. Understanding and managing interferences in clinical laboratory assays: the role of laboratory professionals
Ozarda Establishing and using reference intervals
Xu et al. Chemometric methods for evaluation of chromatographic separation quality from two-way data—A review
CN117076938B (zh) 最大样本数量确定方法、装置及设备
Kalivas Determination of optimal parameters for multicomponent analysis using the calibration matrix condition number
JP2004101416A (ja) 多成分分析装置
Bossuyt et al. Antigen excess detection by automated assays for free light chains
EP3091354B1 (en) Method for detecting an analyte in a fluid sample
Ying et al. Fourier transform infrared least-squares methods for the quantitative analysis of multicomponent mixtures of airborne vapors of industrial hygiene concern
Surowiec et al. Quantification of run order effect on chromatography-mass spectrometry profiling data
Finley et al. Immunochemical determination of human immunoglobulins with a centrifugal analyzer.

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees