JPH06320954A - 車両用リアウィンドウ装置 - Google Patents

車両用リアウィンドウ装置

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Publication number
JPH06320954A
JPH06320954A JP5114350A JP11435093A JPH06320954A JP H06320954 A JPH06320954 A JP H06320954A JP 5114350 A JP5114350 A JP 5114350A JP 11435093 A JP11435093 A JP 11435093A JP H06320954 A JPH06320954 A JP H06320954A
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JP
Japan
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switch
state
light control
glass
control glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP5114350A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sasaki
尋章 佐々木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員の後方視界確保のためのスイッチ操作を
簡便にすることと,後方視界確保が必要な時に,より確
実に後方視界を確保する。 【構成】 リアウィンドウ101に配置され,選択的に
透明状態および不透明状態のいずれかの状態をとること
が可能である液晶ガラス101aと,後方視界が必要で
あることを検出する検出手段である後方視界確保一括ス
イッチ102cと,後方視界確保一括スイッチ102c
を介して後方視界の必要が検出された場合に,液晶ガラ
ス101aを透明状態に制御するリアウィンドウ制御部
103とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,調光機能や,熱線デフ
ォガ等を備えたリアウィンドウの透明状態/不透明状態
を制御する車両用リアウィンドウ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用リアウィンドウ装置とし
て,例えば,実開平3−13215号公報に開示された
装置がある。この装置は,液晶等による調光機能を有す
るリアウィンドウを装着し,液晶等の調光ガラスへの印
加電圧を制御することにより,車室内に進入する外光量
を調整して,運転者に対する後方車両の前照灯等の防
眩,あるいは車室内の温度および照度を制御するもので
ある。
【0003】また,従来のリアウィンドウに熱線デフォ
ガを配置した車両用リアウィンドウ装置としては,例え
ば,車室内温度,車室内湿度,外気温度,および日射量
の状態を検出し,車室内湿度が窓曇りを発生させる高湿
度の場合に,熱線デフォガを作動させ,リアウィンドウ
の曇りを防止するものや,乗員の手動作動によって熱線
デフォガの作動/停止を操作・入力し,リアウィンドウ
の曇りを防止するもの等が提供されている。
【0004】また,当然のことながら,リアウィンドウ
に調光機能と熱線デフォガとの両方を備えた車両用リア
ウィンドウ装置も提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
調光機能と熱線デフォガとの両方を備えた車両用リアウ
ィンドウ装置によれば,調光機能の制御および熱線デフ
ォガの制御がそれぞれ単独に行われており,例えば,後
方視界の確保が必要な場合に,乗員の後方視界確保のた
めのスイッチ操作においては,リアウィンドウの白色状
態(不透明状態)が,調光機能によるためか,あるいは
/および結露によるためかを判断した上で,いずれか一
方あるいは両方のスイッチを操作する必要があるため,
後方視界を確保する際に,リアウィンドウの白色状態の
原因を判断する必要性や,煩雑なスイッチ操作を行わな
ければならない場合があるという問題点があった。
【0006】特に,リアウィンドウ内面が結露状態ある
いは外面が結露・着霜状態であり,かつ,熱線デフォガ
が作動していない場合に,調光ガラスを白色状態から透
明状態へ作動させる場合や,調光ガラスが白色状態のと
きに熱線デフォガを作動させる場合には,後方視界の確
保が必須であったが,従来例では必ずしも連動していな
かった。
【0007】また,従来の調光機能を備えた車両用リア
ウィンドウ装置によれば,調光機能によってリアウィン
ドウが白色状態の場合に,後方視界を確保するためには
スイッチ操作が必要であり,例えば,車両を後退(バッ
ク)させる場合に,シフト操作や,ハンドル操作に加え
て,スイッチ操作を行う必要があり,操作が煩わしいと
いう問題点があった。
【0008】この場合,スイッチ操作の煩わしさをなく
すために,単純にシフト操作に連動させて,調光ガラス
が不透明状態のときに透明状態に変更する方法も考えら
れるが,シフト操作に連動させて調光ガラスを不透明状
態から透明状態へ変更した場合,逆のシフト操作と共に
調光ガラスが透明状態から不透明状態へ変更されるた
め,例えば,車庫入れ時のように前進・後退の繰り返し
等の頻繁なシフト操作が行われると,透明→不透明→透
明→不透明‥‥等のようにリアウィンドウの状態が頻繁
に変化し,乗員に違和感を与えるという不都合が発生す
る。
【0009】また,シフト操作に連動させて調光ガラス
を透明状態に変更し,その後は透明状態を維持すること
により,乗員に与える違和感をなくすことができが,後
方視界の確保の必要がなくなったときに,再度,調光機
能を調節する必要があり,面倒であるという不都合が発
生する。
【0010】また,従来の調光機能を備えた車両用リア
ウィンドウ装置において,運転者に対する後方車両の前
照灯等の防眩を行う場合には,インサイドミラーの防眩
操作を行った後,調光ガラスを白色状態に変更すること
が多いが,これら2つの操作を関連づけて制御する機能
がないため,2つの操作を別々に行う必要があり不便で
あるという問題点があった。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,乗員の後方視界確保のためのスイッチ操作を簡便に
することと,後方視界確保が必要な時に,より確実に後
方視界を確保することを第1の目的とする。
【0012】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,調光ガラスの作動をシフト操作と連動させて
後方視界確保時の操作を簡便にし,かつ,頻繁にシフト
操作が行われても,乗員に違和感を与えないようにする
ことを第2の目的とする。
【0013】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,調光ガラスの作動をインサイドミラーの防眩
操作と連動させて,防眩操作の利便性を向上させること
を第3の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1,第
2,および第3の目的を達成するために,リアウィンド
ウに配置され,選択的に透明状態および不透明状態のい
ずれかの状態をとることが可能である液晶ガラスと,後
方視界が必要であることを検出する検出手段と,検出手
段で後方視界の必要が検出された場合に,液晶ガラスを
透明状態に制御するリアウィンドウ制御手段とを備えた
車両用リアウィンドウ装置を提供するものである。
【0015】なお,前述した構成に加えて,リアウィン
ドウの曇りを除去する曇り除去手段を備え,リアウィン
ドウ制御手段は,液晶ガラスを透明状態に制御した後,
曇り除去手段を選択的に動作させることが望ましい。ま
た,リアウィンドウ制御手段は,所定の湿度以上の時
に,曇り除去手段を動作させることが望ましい。
【0016】また,本発明は上記第1の目的を達成する
ために,リアウィンドウに配置された調光ガラスと,リ
アウィンドウに配置された熱線デフォガと,調光ガラス
の作動操作を行う調光ガラススイッチと,熱線デフォガ
の作動操作を行う熱線デフォガスイッチとを備えた車両
において,乗員の一度の操作で調光ガラスおよび熱線デ
フォガを作動させる後方視界確保一括スイッチと,調光
ガラススイッチ,熱線デフォガスイッチ,および後方視
界確保一括スイッチのスイッチ操作状態を検出するスイ
ッチ操作状態検出手段と,スイッチ操作状態検出手段に
より検出されたスイッチ状態に基づいて,調光ガラスお
よび熱線デフォガの連動作動あるいは単独作動を制御す
るリアウィンドウ制御手段とを備えた車両用リアウィン
ドウ装置を提供するものである。
【0017】なお,前述したリアウィンドウ制御手段
は,調光ガラスおよび熱線デフォガが共に停止状態の時
に,後方視界確保一括スイッチから作動状態の入力があ
った場合,調光ガラスおよび熱線デフォガを作動させた
後,熱線デフォガを一定時間後に停止させる制御を行
い,また,後方視界確保一括スイッチから作動状態の入
力後,所定時間以内に後方視界確保一括スイッチから停
止状態の入力があった場合,調光ガラスの作動を停止
し,一定時間終了まで熱線デフォガを作動させた後,停
止させる制御を行うことが望ましい。また,調光ガラス
は,透明状態と白色不透明状態のいずれかの状態,ある
いは,透明状態と透明状態から白色不透明状態の間の任
意の中間状態のいずれかの状態に切り換え可能な液晶ガ
ラスであることが望ましい。また,調光ガラススイッ
チ,熱線デフォガスイッチ,および後方視界確保一括ス
イッチは,それぞれON・OFF切り換えスイッチであ
ることが望ましい。
【0018】また,本発明は上記第2の目的を達成する
ために,リアウィンドウに配置された調光ガラスと,調
光ガラスの作動操作を行う調光ガラススイッチと,オー
トマチックトランスミッションと,シフト切り換え装置
を備えた車両において,調光ガラススイッチが操作され
たか否かを検出するスイッチ操作検出手段と,調光ガラ
ススイッチの状態を検出するスイッチ状態検出手段と,
シフトが操作されたか否かを検出するシフト操作検出手
段と,シフトの位置を検出するシフト位置検出手段と,
スイッチ操作検出手段により検出されたスイッチ操作の
有無,スイッチ状態検出手段により検出されたスイッチ
状態,シフト操作検出手段により検出されたシフト操作
の有無,およびシフト位置検出手段により検出されたシ
フト位置に基づいて,調光ガラスを制御するリアウィン
ドウ制御手段とを備えた車両用リアウィンドウ装置を提
供するものである。
【0019】なお,前述したリアウィンドウ制御手段
は,調光ガラスが不透明状態の時に,PレンジからRレ
ンジへのシフト操作があった場合,調光ガラスを透明状
態へ作動させ,調光ガラスの透明状態を保持する制御を
行い,また,透明状態を保持する制御を実行中に調光ガ
ラススイッチの操作によって不透明状態が入力された場
合,調光ガラスを不透明状態へ作動させる制御を行うこ
とが望ましい。また,リアウィンドウ制御手段は,調光
ガラスが不透明状態の時に,Pレンジ以外のレンジから
Rレンジへのシフト操作があった場合,調光ガラスを透
明状態へ作動させ,Rレンジから他のレンジへのシフト
操作後に調光ガラスを透明状態に一定時間保持した後,
不透明状態へ作動させる制御を行い,また,一定時間内
に調光ガラススイッチの操作によって不透明状態が入力
された場合,調光ガラスを不透明状態へ作動させる制御
を行うことが望ましい。また,調光ガラスは,透明状態
と白色不透明状態のいずれかの状態,あるいは,透明状
態と透明状態から白色不透明状態の間の任意の中間状態
のいずれかの状態に切り換え可能な液晶ガラスであるこ
とが望ましい。また,調光ガラススイッチは,ON・O
FF切り換えスイッチであり,シフト切り換え装置のレ
ンジは,P〜N〜D〜2〜1であることが望ましい。
【0020】また,本発明は上記第3の目的を達成する
ために,リアウィンドウに配置された調光ガラスと,調
光ガラスの作動操作を行う調光ガラススイッチとを備え
た車両において,調光ガラススイッチが操作されたか否
かを検出するスイッチ操作検出手段と,調光ガラススイ
ッチの状態を検出するスイッチ状態検出手段と,インサ
イドミラーの防眩操作を検出するミラー操作検出手段
と,インサイドミラーの防眩状態を検出するミラー状態
検出手段と,スイッチ操作検出手段により検出されたス
イッチ操作の有無,スイッチ状態検出手段により検出さ
れたスイッチ状態,ミラー操作検出手段により検出され
たミラー操作の有無,およびミラー状態検出手段により
検出されたミラー状態に基づいて,調光ガラスを制御す
るリアウィンドウ制御手段とを備え,リアウィンドウ制
御手段は,調光ガラスが不透明状態の時に,ミラーの非
防眩から防眩への操作があった場合,調光ガラスを透明
状態へ作動させ,ミラーの防眩から非防眩への操作が行
われた後,調光ガラスを透明状態に一定時間保持した
後,不透明状態へ作動させる制御を行い,また,一定時
間内に調光ガラススイッチの操作によって不透明状態が
入力された場合,調光ガラスを不透明状態へ作動させる
制御を行う車両用リアウィンドウ装置を提供するもので
ある。
【0021】
【作用】本発明の車両用リアウィンドウ装置は,後方視
界の必要が検出された場合に,液晶ガラスを透明状態に
制御し,その後,所定の湿度以上ならば,曇り除去手段
を動作させることにより,後方視界の確保が必要な場合
に,後方視界を確保できるように液晶ガラスと曇り除去
手段の状態を自動的に変更する。
【0022】また,本発明の車両用リアウィンドウ装置
は,調光ガラスおよび熱線デフォガが共に停止状態の時
に,後方視界確保一括スイッチから作動状態の入力があ
った場合,調光ガラスおよび熱線デフォガを作動させた
後,熱線デフォガを一定時間後に停止させ,また,後方
視界確保一括スイッチから作動状態の入力後,所定時間
以内に後方視界確保一括スイッチから停止状態の入力が
あった場合,調光ガラスの作動を停止し,一定時間終了
まで熱線デフォガを作動させた後,停止させることによ
り,後方視界の確保が必要な場合に,後方視界を確保で
きるように調光ガラスと熱線デフォガの状態を自動的に
変更する。
【0023】また,本発明の車両用リアウィンドウ装置
は,調光ガラスが不透明状態の時に,PレンジからRレ
ンジへのシフト操作があった場合,調光ガラスを透明状
態へ作動させ,調光ガラスの透明状態を保持し,また,
透明状態を保持する制御を実行中に調光ガラススイッチ
の操作によって不透明状態が入力された場合,調光ガラ
スを不透明状態へ作動させ,また,調光ガラスが不透明
状態の時に,Pレンジ以外のレンジからRレンジへのシ
フト操作があった場合,調光ガラスを透明状態へ作動さ
せ,Rレンジから他のレンジへのシフト操作後に調光ガ
ラスを透明状態に一定時間保持した後,不透明状態へ作
動させ,また,一定時間内に調光ガラススイッチの操作
によって不透明状態が入力された場合,調光ガラスを不
透明状態へ作動させることにより,整合性を保ちながら
調光ガラスの作動をシフト操作と連動させる。
【0024】また,本発明の車両用リアウィンドウ装置
は,調光ガラスが不透明状態の時に,ミラーの非防眩か
ら防眩への操作があった場合,調光ガラスを透明状態へ
作動させ,ミラーの防眩から非防眩への操作が行われた
後,調光ガラスを透明状態に一定時間保持した後,不透
明状態へ作動させ,また,一定時間内に調光ガラススイ
ッチの操作によって不透明状態が入力された場合,調光
ガラスを不透明状態へ作動させることにより,整合性を
保ちながら調光ガラスの作動をミラーの防眩操作と連動
させる。
【0025】
【実施例】以下,本発明の車両用リアウィンドウ装置に
ついて,〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕,
〔実施例4〕,〔実施例5〕の順に図面を参照して詳細
に説明する。
【0026】〔実施例1〕図1は,実施例1の概略構成
図を示し,調光ガラス101aおよび熱線デファガ10
1bを有したリアウィンドウ101と,調光ガラス10
1aの作動操作を行う調光ガラススイッチ102a,熱
線デフォガ101bの作動操作を行う熱線デフォガスイ
ッチ102b,および乗員の一度の操作で調光ガラス1
01aおよび熱線デフォガ101bを作動させる後方視
界確保一括スイッチ102cを有したスイッチボックス
102と,調光ガラススイッチ102a,熱線デフォガ
スイッチ102b,および後方視界確保一括スイッチ1
02cのスイッチ操作状態を検出するスイッチ操作状態
検出部103aを含み,調光ガラス101aおよび熱線
デフォガ101bの連動作動あるいは単独作動を制御す
るリアウィンドウ制御部103とから構成される。
【0027】図2は,調光ガラス101aの詳細な構成
を示す。調光ガラス101aは,図示の如く,透明電極
202の間に液晶層201を配置し,さらに中間膜20
3およびガラス層204でサンドイッチした構成であ
る。ここで,透明電極202間に電界を与えることによ
り,液晶層201の液晶の並び規則性が生じ,光を透過
する透明状態となる。また,透明電極202間の電界を
断つと,液晶層201の液晶の並びが乱雑となり,光の
散乱により白色状態(不透明状態)となる。
【0028】以上の構成において,その動作を説明す
る。実施例1では,調光ガラス101aおよび熱線デフ
ォガ101bが共に停止状態の時に,後方視界確保一括
スイッチ102cを介して作動状態の入力があった場
合,調光ガラス101aおよび熱線デフォガ101bを
作動させた後,熱線デフォガ101bを一定時間後に停
止させ,また,後方視界確保一括スイッチ102cから
作動状態の入力後,所定時間以内に停止状態の入力があ
った場合,調光ガラス101aの作動を停止し,一定時
間終了まで熱線デフォガ101bを作動させた後,停止
させることにより,後方視界の確保が必要な場合に,後
方視界を確保できるように調光ガラス101aと熱線デ
フォガ101bの状態を自動的に変更するものである。
【0029】図3は,後方視界確保一括スイッチ102
cのスイッチ操作状態と,調光ガラススイッチ102a
および熱線デフォガスイッチ102bのスイッチ操作状
態とに基づく,作動制御例の一覧表である。スイッチ操
作状態検出部103aによって後方視界確保一括スイッ
チ102cのスイッチ操作状態と,調光ガラススイッチ
102aおよび熱線デフォガスイッチ102bのスイッ
チ操作状態とを検出し,リアウィンドウ制御部103が
後述する制御フローチャートを実行することにより,作
動制御が行われる。
【0030】図4〜図9は,リアウィンドウ制御部10
3の制御フローチャートである。先ず,ステップS10
1で,使用する各フラグ,およびタイマーの初期値のセ
ットを行い,ステップS102へ進む。なお,制御フロ
ーチャートで使用するフラグおよびタイマーとしては以
下のものがある。
【0031】Glass Flag‥‥調光ガラススイ
ッチ102aのスイッチ状態を示すフラグ。
【0032】Def Flag‥‥熱線デフォガスイッ
チ102bのスイッチ状態を示すフラグ。
【0033】一括 Flag‥‥後方視界確保一括スイ
ッチ102cのスイッチ状態を示すフラグ。
【0034】Glass Flag LAST‥‥調光
ガラススイッチ102aの前回のスイッチ状態を示すフ
ラグ。
【0035】Def Flag LAST‥‥熱線デフ
ォガスイッチ102bの前回のスイッチ状態を示すフラ
グ。
【0036】一括 Flag LAST‥‥後方視界確
保一括スイッチ102cの前回のスイッチ状態を示すフ
ラグ。
【0037】TIME COUNT Flag‥‥熱線
デフォガ101bの作動制御時間のカウントを行うか否
かを示すフラグ。
【0038】Def TIMEタイマー‥‥熱線デフォ
ガ101bの作動制御時間(DefTIME)をカウン
トするタイマー ステップS102では,調光ガラススイッチ102a,
熱線デフォガスイッチ102b,および後方視界確保一
括スイッチ102cの操作の有無と,これら各スイッチ
のON・OFF状態をスイッチ操作状態検出部103a
を介して入力する。
【0039】ステップS103では,TIME COU
NT Flagの状態を判定し,TIME COUNT
Flag=1ならば,ステップS105へ進み,TI
MECOUNT Flag=1でなければ,ステップS
104へ進む。
【0040】ステップS104では,各スイッチの何れ
かに操作がなされたか否かの判定と,始動直後であるか
否か(すなわち,エンジンキーにより本制御フローチャ
ートがスタートした直後であるか否か)を判定し,スイ
ッチ操作が行われている場合,または,始動直後の場合
には,ステップS110へ進み。それ以外の場合には,
ステップS102に戻る。
【0041】換言すれば,乗員によるスイッチ操作の有
無を観て,操作が有る場合には,ステップS110以降
の制御動作を実行し,操作がない場合には,制御動作
(調光ガラス101aおよび熱線デフォガ101bの作
動・停止の切り換え)を行わない。また,始動直後か否
かを判定するのは,何れかのスイッチがON位置で始動
された場合でも,正しい作動制御を行えるようにするた
めである。具体的には,乗員が始動時毎にスイッチ操作
を行わずに,常に同一の使い方をするためにスイチ位置
を固定している場合に,乗員の使い勝手に合わせて調光
ガラス101aあるいは熱線デフォガ101bを作動
(あるいは,停止)させるためである。
【0042】ステップS105では,熱線デフォガ10
1bの作動制御時間(Def TIME)をカウントす
る。ここでは,後述するステップS134で後方視界確
保一括スイッチ102cにより熱線デフォガ101bが
ONされた場合に,一定時間ON状態を保持させるため
に,タイマーを作動させる。
【0043】ステップS106では,ステップS105
でカウントした時間(Def TIME)を判定し,予
め設定された規定時間T以下の場合には,ステップS1
04へ進み,規定時間Tを越えた場合にはステップS1
07へ進む。
【0044】ステップS107では,TIME COU
NT Flagを「0」に設定し,ステップS108で
は,熱線デフォガ101bの作動制御時間(Def T
IME)を初期値の「0」に設定し,ステップS109
で熱線デフォガ101bのOFF指令を出力する。
【0045】すなわち,ステップS105〜ステップS
109において,熱線デフォガ101bの作動を保持さ
せる時間判定を行っており,後方視界確保一括スイッチ
102cによりONされた熱線デフォガ101bのON
状態を作動規定時間内は保持し,規定時間を越えたら熱
線デフォガ101bの作動を停止(OFF)させてい
る。
【0046】ステップS110では,調光ガラススイッ
チ102aの状態を判定し,スイッチ状態がONの場合
には,ステップS111aに進み,スイッチ状態がOF
Fの場合にはステップS111bに進む。
【0047】ステップS111aでは,Glass F
lag=1とし,ステップS111bでは,Glass
Flag=0とする。
【0048】ステップS112では,熱線デフォガスイ
ッチ102bの状態を判定し,スイッチ状態がONの場
合には,ステップS113aに進み,スイッチ状態がO
FFの場合にはステップS113bに進む。
【0049】ステップS113aでは,Def Fla
g=1とし,ステップS113bでは,Def Fla
g=0とする。
【0050】ステップS114では,後方視界確保一括
スイッチ102cの状態を判定し,スイッチ状態がON
の場合には,ステップS115aに進み,スイッチ状態
がOFFの場合にはステップS115bに進む。
【0051】ステップS115aでは,一括 Flag
=1とし,ステップS115bでは,一括 Flag=
0とする。
【0052】ステップS116では,Glass Fl
ag=1,かつ,一括 Flag=1であるか否かを判
定し,Yesの場合には,ステップS120bへ進み,
Noの場合には,ステップS117へ進む。すなわち,
調光ガラススイッチ102aの状態と後方視界確保一括
スイッチ102cの状態を観ることにより,両方のスイ
ッチが共にON状態であれば,調光ガラス101aをO
Nさせ,それ以外には以降のステップで制御するための
判定を行っている。
【0053】ステップS117では,Glass Fl
ag=1,かつ,一括 Flag=0であるか否かを判
定し,Yesの場合には,ステップS118へ進み,N
oの場合には,ステップS121へ進む。
【0054】ステップS118では,Glass Fl
ag LAST=0,かつ,一括Flag LAST=
0であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップ
S120bへ進み,Noの場合には,ステップS119
へ進む。すなわち,調光ガラススイッチ102aおよび
後方視界確保一括スイッチ102cの前回のスイッチ状
態とを観ることにより,両方のスイッチの前回の状態が
共にOFF状態であれば,調光ガラス101aをONさ
せ,それ以外の場合には以降のステップで制御するため
の判定を行っている。また,Glass Flag L
AST=0は,調光ガラススイッチ102aがOFF状
態であったことを意味し,GlassFlag LAS
T=1は,調光ガラススイッチ102aがON状態であ
ったことを意味する。一括 Flag LASTも同様
に前回の状態を意味している。
【0055】ステップS119では,Glass Fl
ag LAST=1,かつ,一括Flag LAST=
1であるか否かを判定し,Noの場合には,ステップS
120bへ進み,Yesの場合には,ステップS120
aへ進む。
【0056】ステップS102aでは,調光ガラス10
1aのOFFの指令を出力し,ステップS102bで
は,調光ガラス101aのONの指令を出力する。
【0057】ステップS121では,Glass Fl
ag=0,かつ,一括 Flag=1であるか否かを判
定し,Yesの場合には,ステップS122へ進み,N
oの場合には,ステップS124aへ進む。
【0058】ステップS122では,Glass Fl
ag LAST=0,かつ,一括Flag LAST=
0であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップ
S124bへ進み,Noの場合には,ステップS123
へ進む。
【0059】ステップS123では,Glass Fl
ag LAST=1,かつ,一括Flag LAST=
1であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップ
S124aへ進み,Noの場合には,ステップS124
bへ進む。
【0060】ステップS124aでは,調光ガラス10
1aのOFFの指令を出力し,ステップS124bで
は,調光ガラス101aのONの指令を出力する。
【0061】ステップS125では,Def Flag
=1であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステッ
プS126へ進み,Noの場合には,ステップS128
へ進む。すなわち,ここでは,後述するステップS13
4で後方視界確保一括スイッチ102cにより熱線デフ
ォガ101bがONされた場合に,一定時間ON状態を
保持させるためのタイマーをリセットするか否かの判定
を行っている。
【0062】ステップS126では,TIME COU
NT Flagを「0」に設定する。
【0063】ステップS127では,熱線デフォガ10
1bの作動制御時間(Def TIME)を初期値の
「0」に設定する。すなわち,後方視界確保一括スイッ
チ102cによりONされた熱線デフォガ101bを規
定時間内であっても,熱線デフォガスイッチ102bの
ON操作によってリセットするものである。
【0064】ステップS128は,Def Flag=
1,かつ,一括 Flag=1であるか否かを判定し,
Yesの場合には,ステップS132bへ進み,Noの
場合には,ステップS129へ進む。すなわち,ここで
は,熱線デフォガスイッチ102bの状態と,後方視界
確保一括スイッチ102cの状態とを観ることによっ
て,両方のスイッチが共にON状態であれば,熱線デフ
ォガ101bをONさせ,それ以外の場合には,以降の
ステップで制御するための判定を行っている。
【0065】ステップS129では,Def Flag
=1,かつ,一括 Flag=0であるか否かを判定
し,Yesの場合には,ステップS130へ進み,No
の場合には,ステップS133へ進む。
【0066】ステップS130では,Def Flag
LAST=0,かつ,一括 Flag LAST=0
であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップS
132bへ進み,Noの場合には,ステップS131へ
進む。すなわち,熱線デフォガスイッチ102bおよび
後方視界確保一括スイッチ102cの前回の状態を観る
ことによって,両方のスイッチの前回の状態が共にOF
F状態であれば,熱線デフォガ101bをONさせ,そ
れ以外の場合は以降のステップで制御するための判定を
行っている。また,Def Flag LAST=0
は,熱線デフォガスイッチ102bがOFF状態であっ
たことを意味し,Def Flag LAST=1は,
熱線デフォガスイッチ102bがON状態であったこと
を意味する。一括 Flag LASTも同様に前回の
状態を意味している。
【0067】ステップS131では,Def Flag
LAST=1,かつ,一括 Flag LAST=1
であるか否かを判定し,Noの場合には,ステップS1
32bへ進み,Yesの場合には,ステップS132a
へ進む。
【0068】ステップS132aでは,熱線デフォガ1
01bのOFFの指令を出力し,ステップS132bで
は,熱線デフォガ101bのONの指令を出力する。
【0069】ステップS133では,Def Flag
=0,かつ,一括 Flag=1であるか否かを判定
し,Yesの場合には,ステップS134へ進み,No
の場合には,ステップS137へ進む。
【0070】ステップS134では,Def Flag
LAST=0,かつ,一括 Flag LAST=0
であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップS
136へ進み,Noの場合には,ステップS135へ進
む。すなわち,熱線デフォガスイッチ102bおよび後
方視界確保一括スイッチ102cの前回の状態を観るこ
とにより,両方のスイッチの前回の状態が共にOFF状
態であれば,熱線デフォガ101bをONさせ,それ以
外の場合には以降のステップで制御するための判定を行
っている。
【0071】ステップS135では,Def Flag
LAST=1,かつ,一括 Flag LAST=1
であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップS
139aへ進み,Noの場合には,ステップS139b
へ進む。
【0072】ステップS136では,TIME COU
NT Flagを「1」に設定する。なお,ここでは点
線枠で示すS136aを実行しない例を説明する。
【0073】ステップS137では,Def Flag
LAST=0,かつ,一括 Flag LAST=1
であるか否かを判定し,Yesの場合には,ステップS
138へ進み,Noの場合には,ステップS139aへ
進む。
【0074】ステップS138では,TIME COU
NT Flag=1か否かを判定し,Yesの場合に
は,ステップS139bへ進み,Noの場合には,ステ
ップS139aへ進む。すなわち,ここでは,熱線デフ
ォガ101bの作動を保持させるか否かの判定を行って
いる。後方視界確保一括スイッチ102cによってON
させた熱線デフォガ101bは,後方視界確保一括スイ
ッチ102cがOFF側へ操作されても,作動規定時間
内においては,ON状態を保持する。これにより,熱線
デフォガ101bでの露の除去,あるいは防曇をより確
実にすることができる。
【0075】ステップS139aでは,熱線デフォガ1
01bのOFFの指令を出力し,ステップS139bで
は,熱線デフォガ101bのONの指令を出力する。
【0076】ステップS140では,Glass Fl
ag LASTにGlass Flagの値を代入し,
Def Flag LASTにDef Flagの値を
代入し,一括 Flag LASTに一括 Flagの
値を代入して,ステップS102へ戻る。
【0077】このように制御することによって,図3の
表に示した代表的制御例に示すような制御を行うことが
できる。例えば,調光ガラススイッチ102aがOF
F,かつ,熱線デフォガスイッチ102bがOFFのと
き,後方視界確保一括スイッチ102cのONによって
ONさせられた熱線デフォガ101bは,一定時間ON
を保持した後,OFFし,一定時間内において後方視界
確保一括スイッチ102cのOFF操作が行われてもO
FFしない。また,調光ガラススイッチ102aがO
N,かつ,熱線デフォガ101bがONのとき,後方視
界確保一括スイッチ102cのOFFにより,調光ガラ
ス101aおよび熱線デフォガ101bはOFFする。
換言すれば,後方視界を確保できるように調光ガラス1
01aと熱線デフォガ101bの状態を自動的に変更す
るので,乗員の後方視界確保のためのスイッチ操作を簡
便にすることと,後方視界確保が必要な時に,より確実
に後方視界を確保することができる。
【0078】また,実施例1では,熱線デフォガスイッ
チ102bがOFFで,後方視界確保一括スイッチ10
2cがONの場合で,さらに,前回の熱線デフォガスイ
ッチ102bおよび後方視界確保一括スイッチ102c
の状態が共にOFF状態であれば,ステップS136で
TIME COUNT Flagを「1」に設定した
後,ステップS139bで熱線デフォガ101bのON
の指令を出力したが,図9に点線の囲みで示すようにス
テップS136aを追加し,ステップS136の後に熱
線デフォガ101bの作動制御時間(Def TIM
E)を初期値「0」に設定するようにしても良い。すな
わち,後方視界確保一括スイッチ102cによりONさ
せた熱線デフォガ101bの作動規定時間内において,
後方視界確保一括スイッチ102cのOFF操作が行わ
れ,再度ON操作された場合に,作動規定時間のカウン
トを0からスタートさせるようにしたものである。
【0079】〔実施例2〕図10は,実施例2の概略構
成図を示し,調光ガラス301aを有したリアウィンド
ウ301と,調光ガラス301aの作動操作を行う調光
ガラススイッチ302aを有したスイッチボックス30
2と,シフト切り換え装置303と,調光ガラス301
aを制御するリアウィンドウ制御部304とから構成さ
れる。
【0080】以上の構成において,その動作を説明す
る。実施例2では,調光ガラス301aが不透明状態の
時に,PレンジからRレンジへのシフト操作があった場
合,調光ガラス301aを透明状態へ作動させ,調光ガ
ラス301aの透明状態を保持し,また,透明状態を保
持する制御を実行中に調光ガラススイッチ302aの操
作によって不透明状態が入力された場合,調光ガラス3
01aを不透明状態へ作動させ,また,調光ガラス30
1aが不透明状態の時に,Pレンジ以外のレンジからR
レンジへのシフト操作があった場合,調光ガラス301
aを透明状態へ作動させ,Rレンジから他のレンジへの
シフト操作後に調光ガラス301aを透明状態に一定時
間保持した後,不透明状態へ作動させ,また,一定時間
内に調光ガラススイッチ302aの操作によって不透明
状態が入力された場合,調光ガラス301aを不透明状
態へ作動させることにより,整合性を保ちながら調光ガ
ラス301aの作動をシフト操作と連動させるものであ
る。
【0081】図11〜図13は,リアウィンドウ制御部
304の制御フローチャートである。先ず,ステップS
201で,使用する各フラグ(強制Glass−1,強
制Glass−2),およびタイマーの初期値のセット
を行い,ステップS202へ進む。
【0082】ステップS202では,調光ガラススイッ
チ302aの操作の有無と,スイッチのON・OFF状
態を入力する。
【0083】ステップS203では,シフト操作の有無
とシフト位置を入力する。
【0084】ステップS204では,調光ガラススイッ
チ302aの状態を判定し,スイッチ状態がONの場合
は,ステップS214へ進み,OFFの場合には,ステ
ップS205へ進む。
【0085】ステップS205では,強制Glass−
1=0,且つ,強制Glass−2=1であるか否かを
判定し,Yesの場合には,ステップS206へ進み,
Noの場合には,ステップS214へ進む。
【0086】ステップS206では,シフト位置を判定
し,シフト位置がRレンジ(後退)の場合には,ステッ
プS214へ進み,Rレンジ以外の場合には,ステップ
S207へ進む。
【0087】ステップS207は,調光ガラス301a
の作動制御時間(TIME)をカウントする。ここで
は,後述のステップS220より調光ガラス301aが
ON(ここでは,透明)された場合に,一定時間ON状
態を保持させるためにタイマーを作動させる。
【0088】ステップS208は,シフト位置を判定
し,シフト位置がPレンジ(パーキング)の場合には,
ステップS209bへ進み,P以外の場合には,ステッ
プS209aへ進む。
【0089】ステップS209aでは,ステップS20
7でカウントした時間(TIME)を判定し,予め設定
した規定時間TN 以下の場合には,ステップS210へ
進み,規定時間TN を越えた場合には,ステップS21
1へ進む。ここでは,シフト位置がPレンジおよびRレ
ンジ以外の場合に,調光ガラス301aの作動を保持さ
せる時間判定を行い,後述のステップS220で強制O
Nさせた調光ガラス301aを作動規定時間内は,ON
状態を保持し,規定時間を越えたときにOFF(ここで
は,不透明)させる。
【0090】ステップS209bでは,ステップS20
7でカウントした時間(TIME)を判定し,予め設定
した規定時間TP 以下の場合には,ステップS214へ
進み,規定時間TP を越えた場合には,ステップS21
1へ進む。ここでは,シフト位置がPレンジの場合に,
調光ガラス301aの作動を保持させる時間判定を行
い,後述のステップS220で強制ONさせた調光ガラ
ス301aを作動規定時間内は,ON状態を保持し,規
定時間を越えたときにOFF(ここでは,不透明)させ
る。
【0091】ステップS210では,車速を判定し,規
定車速V以下の場合には,ステップS214へ進み,規
定車速Vを越えた時点でステップS211へ進む。ここ
では,シフト位置がPレンジおよびRレンジ以外の場合
に,調光ガラス301aの作動を保持させる時間判定を
行い,後述のステップS220で強制ONさせた調光ガ
ラス301aを作動規定車速以下では,ON状態を保持
し,規定車速を越えたときにOFFさせる。
【0092】ステップS209a,ステップS209
b,ステップS210の判定により,例えば,車庫入れ
等の場合において,RレンジとNまたはDレンジ等との
頻繁な切り換え操作が続いている間は,調光ガラス30
1aをON状態に維持し,一連のシフト切り換え操作を
終了したときに,調光ガラス301aを以前の状態(O
FF状態)へ復帰させる。
【0093】ステップS211では,強制Glass−
2に「0」を設定する。
【0094】ステップS212では,調光ガラス301
aの作動制御時間(TIME)を初期値「0」に設定す
る。
【0095】ステップS213では,調光ガラス301
aOFFの指令を出力する。
【0096】すなわち,ステップS211〜ステップS
213では,前述したステップS209a,ステップS
209b,ステップS210の判定に基づいて,調光ガ
ラス301aの作動を停止させている。
【0097】ステップS214では,始動直後であるか
否か(すなわち,エンジンキーにより本制御フローチャ
ートがスタートした直後であるか否か)を判定し,始動
直後の場合には,ステップS216へ進み。それ以外の
場合には,ステップS202へ戻る。
【0098】ステップS215では,調光ガラススイッ
チ302aの操作がなされたか否かと,シフト操作が行
われたか否かとを判定し,スイッチ操作またはシフト操
作が行われた場合には,ステップS216へ進み,それ
以外の場合には,ステップS202へ戻る。すなわち,
乗員によるスイッチ操作の有無,あるいは,シフト操作
の有無を観て,操作が有る場合には以降の制御を行う。
また,始動直後か否かを判定するのは,調光ガラススイ
ッチ302aがON位置で始動された場合に,以降の制
御を行うためである。これは,乗員が始動時毎にスイッ
チ操作を行わずに常に同一の使い方をするためにスイッ
チ位置を固定している場合に,乗員の使い勝手に合わせ
て調光ガラス301aを作動(もしくは,停止)される
ためである。
【0099】ステップS216では,調光ガラススイッ
チ302aの状態を判定し,スイッチ状態がONの場合
は,ステップS217へ進み,OFFの場合には,ステ
ップS219へ進む。
【0100】ステップS217では,強制Glass−
1に「0」を設定する。また,ステップS218では,
強制Glass−2に「0」を設定する。ここでは,調
光ガラススイッチ302aをOFFからONへ操作する
ことにより,後述するステップS221で設定される強
制Glass−1=1,およびステップS222で設定
される強制Glass−2=1のそれぞれを強制Gla
ss−1=0,強制Glass−2=0にするものであ
る。
【0101】すなわち,調光ガラススイッチ302aが
OFF状態のときに,シフト操作にろい強制的にONさ
せた調光ガラス301aを,調光ガラススイッチ302
aのOFF側からON側への操作により強制ON状態を
解除(リセット)し,再度OFF側へ操作することによ
り調光ガラス301aをOFFすることができる。
【0102】ステップS219では,シフト位置の変更
過程を判定し,シフト位置がPレンジからRレンジへ操
作された場合には,ステップS221へ進み,後述のス
テップS225aで調光ガラス301aを強制ONさ
せ,それ以外の場合には,ステップS220へ進む。す
なわち,調光ガラス301aがOFF状態のときに,シ
フト位置がPレンジからRレンジへ操作された場合,あ
るいはRレンジを経てNレンジ,Dレンジ等へ操作され
た場合に,後方視界を確保するために強制的に調光ガラ
ス301aをONさせるものである。
【0103】ステップS220では,シフト位置を判定
し,シフト位置がPレンジ以外のレンジからRレンジへ
操作された場合には,ステップS222へ進み,後述の
ステップ225aで調光ガラス301aを強制ONさ
せ,それ以外の場合には,ステップS223へ進む。す
なわち,調光ガラス301aがOFF状態のときに,シ
フト位置がPレンジ以外からRレンジへ操作された場
合,後方視界を確保するために強制的に調光ガラス30
1aをONさせるものである。
【0104】ステップS221では,強制Glass−
1に「1」を設定する。また,ステップS222では,
強制Glass−2に「1」を設定する。
【0105】ステップS223では,強制Glass−
1=1,または,強制Glass−2=1であるか否か
を判定し,Yesの場合には,ステップS202へ戻
り,Noの場合には,ステップS225bへ進む。
【0106】ステップS224では,調光ガラス301
aの作動規定時間(TIME)を初期値「0」に設定す
る。
【0107】ステップS225aでは,調光ガラス30
1aONの指令を出力し,ステップS225bでは,調
光ガラス301aOFFの指令を出力する。
【0108】このように制御することにより,調光ガラ
ス301aが不透明状態のときに,PレンジからRレン
ジへのシフト操作により,調光ガラス301aを透明へ
作動させ,調光ガラス301aの透明状態を保持させる
ことができる。また,透明状態の保持時でも,調光ガラ
ススイッチ302aのOFF側からON側へ一度操作し
た後,再度OFF側へ操作することにより,不透明への
作動を行うことができる。
【0109】また,調光ガラス301aが不透明状態の
ときに,Pレンジ以外のレンジからRレンジへのシフト
操作により,調光ガラス301aを透明へ作動させ,R
レンジから他のレンジへのシフト操作後に調光ガラス3
01aの透明状態を一定時間保持させる。このとき,透
明保持状態から不透明状態への切り換えは,調光ガラス
スイッチ302aのOFF側からON側へ一度操作した
後,再度OFF側へ操作することにより行うことができ
る。
【0110】また,本実施例をマニュアルトランスミッ
ションにも適用できる。ただし,この場合には,上記の
制御フローチャートからPレンジからRレンジへの変更
操作による制御部分が除かれることになる。
【0111】前述したように実施例2によれば,調光ガ
ラスの作動をシフト操作と連動させて後方視界確保時の
操作を簡便にし,かつ,頻繁にシフト操作が行われて
も,乗員に違和感を与えることがない。
【0112】〔実施例3〕図14は,実施例3の概略構
成図を示し,調光ガラス401aを有したリアウィンド
ウ401と,調光ガラス401aの作動操作を行う調光
ガラススイッチ402aを有したスイッチボックス40
2と,インサイドミラー403と,調光ガラス301a
を制御するリアウィンドウ制御部404とから構成され
る。
【0113】以上の構成において,その動作を説明す
る。実施例3では,調光ガラス401aが不透明状態の
時に,インサイドミラー403の非防眩から防眩への操
作があった場合,調光ガラス401aを透明状態へ作動
させ,インサイドミラー403の防眩から非防眩への操
作が行われた後,調光ガラス401aを透明状態に一定
時間保持した後,不透明状態へ作動させ,また,一定時
間内に調光ガラススイッチ402aの操作によって不透
明状態が入力された場合,調光ガラス401aを不透明
状態へ作動させることにより,整合性を保ちながら調光
ガラス401aの作動をインサイドミラー403の防眩
操作と連動させるものである。
【0114】図15〜図17は,リアウィンドウ制御部
304の制御フローチャートである。先ず,ステップS
301で,使用する各フラグ(強制Glass−M),
およびタイマーの初期値のセットを行い,ステップS3
02へ進む。
【0115】ステップS302では,調光ガラススイッ
チ402aの操作の有無と,スイッチのON・OFF状
態を入力する。
【0116】ステップS303では,インサイドミラー
403の操作の有無とミラー状態を入力する。
【0117】ステップS304では,調光ガラススイッ
チ402aのON・OFF状態を判定し,ONならば,
ステップS312へ進み,OFFならば,ステップS3
05へ進む。
【0118】ステップS305では,強制Glass−
M=1であるか否か判定し,Yesならば,ステップS
306へ進み,Noならば,ステップS312へ進む。
【0119】ステップS306では,インサイドミラー
403の状態を判定し,防眩状態であれば,ステップS
312へ進み,普通の状態であれば,S307へ進ん
で,TIMEカウントを行う。
【0120】ステップS308では,ステップS307
でカウントした時間(TIME)を判定し,予め設定し
た規定時間TM 以下の場合には,ステップS312へ進
み,規定時間TM を越えた場合には,ステップS309
へ進む。ここでは,インサイドミラー403が普通状態
の場合に,調光ガラス401aの作動を保持させる時間
判定を行い,後述のステップS317で強制ONさせた
調光ガラス401aを作動規定時間内は,ON状態を保
持し,規定時間を越ええたときにOFFさせるものであ
る。
【0121】ステップS309で,強制Glass−M
を「0」に設定し,ステップS310で,タイマー(T
IME)を0に設定し,ステップS311で,調光ガラ
ス401aOFFの指令を出力する。
【0122】ステップS312では,始動直後であるか
否かを判定し,始動直後ならばステップS314へ進
み,始動直後でなければ,ステップS313へ進む。
【0123】ステップS313では,調光ガラススイッ
チ402aの操作,またはインサイドミラー403の操
作が行われた否かを判定し,何れかの操作があれば,ス
テップS314へ進み,操作がなければ,ステップS3
02へ戻る。
【0124】ステップS314では,調光ガラススイッ
チ402aのON・OFF状態を判定し,ONならば,
ステップS312へ進み,OFFならば,ステップS3
16へ進む。
【0125】ステップS315では,強制Glass−
Mを「0」に設定する。すなわち,調光ガラススイッチ
402aがOFF状態のときに,インサイドミラー40
3の操作によって強制的にONさせた調光ガラス401
aを,調光ガラススイッチ402aのOFF側からON
側への操作により強制ON状態を解除(リセット)し,
再度OFF側へ操作することによって調光ガラス401
aをOFFする。
【0126】ステップS316では,インサイドミラー
403の状態の変更過程を判定し,インサイドミラー4
03の状態が非防眩から防眩へ操作された場合には,ス
テップS317へ進み,それ以外の場合には,ステップ
S318へ進む。
【0127】ステップS317では,強制Glass−
Mを「1」に設定する。ここでは,調光ガラス401a
がOFF状態のときに,インサイドミラー403の状態
が非防眩から防眩へ操作された場合に,後方視界を確保
するために強制的に調光ガラス401aをONさせる。
【0128】ステップS318では,強制Glass−
M=1か否かを判定し,Yesであれば,ステップS3
02へ戻り,Noであれば,ステップS320bで調光
ガラス401aOFFの指令を出力した後,ステップS
302へ戻る。
【0129】ステップS319では,タイマー(TIM
E)を0に設定し,ステップS320aで,調光ガラス
401aONの指令を出力し,ステップS302へ戻
る。
【0130】前述した制御によって,調光ガラスの作動
をインサイドミラーの防眩操作と連動させて,防眩操作
の利便性を向上させることができる。なお,実施例3で
は,インサイドミラー403の防眩操作と,調光ガラス
401aの操作とを連動制御したが,同様に,前照灯操
作,トンネル入口・出口等と調光ガラス401aとの連
動制御に適用することもできる。
【0131】〔実施例4〕図18は,実施例4の概略構
成図を示す。図18は,実施例1の構成に,車室内の湿
度を検知する湿度センサ501を追加したものであり,
図1と同一の符号は同一の構成を示すため説明を省略す
る。
【0132】実施例4では,リアウィンドウ制御部10
3が以下の制御を行うことにより,後方視界確保が必要
な時に,より確実に後方視界を確保するものである。先
ず,後方視界確保一括スイッチ102cがONになった
場合に,調光ガラス101aを透明状態に制御し,続い
て,湿度センサ501で検知した車室内の湿度が,結露
を発生する湿度である場合に,熱線デフォガ101bを
動作させる。
【0133】このような制御を行うことにより,実施例
1と同様の効果を得ることができるだけでなく,湿度に
応じた快適な視界を得ることができる。
【0134】〔実施例5〕図19は,実施例5の概略構
成図を示し,調光ガラス601aおよび熱線デファガ6
01bを有したリアウィンドウ601と,調光ガラス6
01aの作動操作を行う調光ガラススイッチ602aお
よび熱線デフォガ601bの作動操作を行う熱線デフォ
ガスイッチ602bを有したスイッチボックス602
と,調光ガラススイッチ602aおよび熱線デフォガス
イッチ602bのスイッチ操作状態を検出するスイッチ
操作状態検出部603aを含み,調光ガラス601aお
よび熱線デフォガ601bの連動作動および単独作動を
制御するリアウィンドウ制御部603とから構成され
る。
【0135】以上の構成において,その動作を説明す
る。実施例5では,調光ガラス601aおよび熱線デフ
ォガ601bの作動状態に応じて,後方視界の確保が必
要な場合に,後方視界を確保できるように調光ガラス6
01aと熱線デフォガ601bの状態を自動的に変更す
るものである。図20は,調光ガラススイッチ602a
および熱線デフォガスイッチ602bのスイッチ操作状
態とに基づく,作動制御例の一覧表である。スイッチ操
作状態検出部603aによって調光ガラススイッチ60
2aおよび熱線デフォガスイッチ602bのスイッチ操
作状態とを検出し,リアウィンドウ制御部603が後述
する制御フローチャートを実行することにより,作動制
御が行われる。
【0136】図21は,リアウィンドウ制御部603に
よる調光ガラス601aの制御フローチャート,図22
は,リアウィンドウ制御部603による熱線デフォガ6
01bの制御フローチャート,図23は,リアウィンド
ウ制御部603による調光ガラス601aおよび熱線デ
フォガ601bを連動制御するための制御フローチャー
トである。
【0137】先ず,図21を参照して,リアウィンドウ
制御部603による調光ガラス601aの制御動作につ
いて説明する。ステップS501では,この制御フロー
で用いる各Flagの初期値のセットを行なう。
【0138】ステップS502では,各Flagの状態
(0または1)を後述する図23の制御フローへ出力す
る。
【0139】ステップS503では,調光ガラススイッ
チ602aの状態の入力と,図23の制御フローから出
力されるガラス強制ONモードの状態出力値を入力す
る。
【0140】ステップS504は,調光ガラススイッチ
602aの状態(Glass Mode)を判定し,O
NのときはステップS505へ進み,OFFのときはス
テップS506へ進む。ここでは,乗員によるスイッチ
操作を観ている。ON操作のときは調光ガラス601a
を白色不透明から透明へ切り換えるための操作であり,
OFF操作のときは透明から白色不透明へ切り換えるた
めの操作であると判定する。
【0141】ステップS505では,Glass ON
Flagを「1」に設定する。ここで,Glass
ON Flag=1は,調光ガラススイッチ602aが
ON状態であることを示す。
【0142】ステップS506では,Glass OF
F Flagを「1」に設定する。ここで,Glass
OFF Flag=1は,調光ガラススイッチ602
aがOFF状態であることを示す。
【0143】ステップS507では,ガラス強制ONモ
ードの状態を判定し,ONのときはステップS508へ
進んで,調光ガラス601aの作動を開始(ON)さ
せ,OFFのときはステップS509へ進んで,調光ガ
ラス601aの作動を停止(OFF)させる。ここで,
ガラス強制ONモードの状態がONであるとは,調光ガ
ラス601aがOFF状態(白色不透明),かつ,熱線
デフォガ601bがOFF状態の場合,乗員が熱線デフ
ォガ601bを作動させたときに調光ガラス601aを
強制的にON(透明状態)させることである。
【0144】換言すれば,ガラス強制ONモードの状態
を判定することにより,乗員の後方視界確保のためのス
イッチ操作において,『リアウィンドウ601の白色状
態は,リアウィンドウ601内面が結露状態,あるい
は,外面が結露,着霜状態にあるためである』と,乗員
が判断した場合に,熱線デフォガ601bを作動させる
と同時に調光ガラス601aを白色不透明から透明へ変
更させることで,結露状態なのか調光による白色不透明
状態なのかを迷うことなく,簡便な操作で,より確実な
後方視界を確保することができる。なお,ガラス強制O
Nモードの状態の制御の詳細は,図23の制御フローで
説明する。
【0145】また,このとき,調光ガラススイッチ60
2aを一旦ONした後に,OFF操作することで,調光
ガラス601aをOFF(白色不透明)させることも可
能である。ところが,後方視界確保を維持するために熱
線デフォガ601bをOFF操作することでは,調光ガ
ラス601aをOFFさせることができないようにして
いる。
【0146】次に,図22を参照して,リアウィンドウ
制御部603による熱線デフォガ601bの制御動作に
ついて説明する。ステップS510では,この制御フロ
ーで用いる各Flagの初期値のセットを行なう。
【0147】ステップS511では,各Flagの状態
(0または1)を後述する図23の制御フローへ出力す
る。
【0148】ステップS512では,熱線デフォガスイ
ッチ602bの状態の入力と,図23の制御フローから
出力されるGlass ON Flag,Glass
OFF Flagの状態出力値を入力する。
【0149】ステップS513は,熱線デフォガスイッ
チ602bの状態(Def Mode)を判定し,ON
のときはステップS514へ進み,OFFのときはステ
ップS515へ進む。ここでは,乗員によるスイッチ操
作を観ている。ON操作のときは熱線デフォガ601b
を作動へ切り換えるための操作であり,OFF操作のと
きは停止へ切り換えるための操作であると判定する。
【0150】ステップS514では,Def ON F
lagを「1」に設定する。ここで,Def ON F
lag=1は,熱線デフォガスイッチ602bがON状
態であることを示す。
【0151】ステップS515では,Def OFF
Flagを「1」に設定する。ここで,Def OFF
Flag=1は,熱線デフォガスイッチ602bがO
FF状態であることを示す。
【0152】ステップS516では,Glass ON
Flag=1,かつ,GlassOFF Flag=
1を判定し,YESのときはステップS518へ進み,
NOのときはステップS519へ進む。ここで,YES
である場合とは,調光ガラス601aがOFF状態(白
色不透明),かつ,熱線デフォガ601bがOFFの場
合,乗員が調光ガラス601aをON(透明状態)操作
したときに熱線デフォガ601bを強制的にON(作
動)させることである。
【0153】換言すれば,Glass ON Flag
=1,かつ,Glass OFFFlag=1を判定す
ることにより,乗員の後方視界確保のためのスイッチ操
作において,『リアウィンドウ601の白色状態は,調
光機能によるためである』と,乗員が判断した場合に,
調光ガラス601aを白色不透明から透明へ変更させる
と同時に熱線デフォガ601bを作動させることで,結
露状態なのか調光による白色不透明状態なのかを迷うこ
となく,簡便な操作で,より確実な後方視界を確保する
ことができる。
【0154】また,このとき,熱線デフォガスイッチ6
02bを一旦ONした後に,OFF操作することで,熱
線デフォガ601bをOFF操作することも可能であ
り,調光ガラス601aをOFF操作することでも熱線
デフォガ601bをOFF操作できるようにしている。
【0155】ステップS517では,熱線デフォガ60
1bのON状態時間(Def Time)を「0」に設
定する。
【0156】ステップS518では,Def Time
をカウントする。ここでは,調光ガラス601aがOF
F状態(白色不透明),かつ,熱線デフォガ601bが
OFFのとき,乗員が調光ガラス601aをON(透明
状態)操作したときに熱線デフォガ601bを強制的に
ON(作動)させた場合に,熱線デフォガ601bの作
動時間を規定することで,不必要に長い時間の熱線デフ
ォガ601bの作動で電力消費が増大することを防止す
る。
【0157】ステップS519では,熱線デフォガ60
1bのON状態時間(Def Time)を「0」に設
定する。
【0158】ステップS520では,熱線デフォガ60
1bのON状態時間が所定時間以下(ここでは,10分
とする)の場合は,ステップS521へ進み,所定時間
を越えた場合は,ステップS522へ進む。
【0159】ステップS521では,熱線デフォガ60
1bをON(作動)させる。
【0160】ステップS522では,熱線デフォガ60
1bをOFF(停止)させる。
【0161】次に,図23を参照して,リアウィンドウ
制御部603による調光ガラス601aおよび熱線デフ
ォガ601bの連動制御について説明する。この連動制
御は,調光ガラス601aがOFF状態,かつ,熱線デ
フォガ601bがOFF状態のときに,何れか一方のス
イッチON操作で,他方をONへ連動させるものであ
る。
【0162】ステップS523では,この制御フローで
用いる各Flagの初期値のセットを行なう。
【0163】ステップS524では,前述した図21の
制御フローからGlass ONFlag,Glass
OFF Flagの状態出力値を入力し,図22の制
御フローからDef ON Flag,Def OFF
Flagの状態出力値を入力する。
【0164】ステップS525では,Glass ON
Flag=1,かつ,Def ON Flag=1を
判定し,YESのときはステップS528へ進み,NO
のときはステップS526へ進む。
【0165】ステップS526では,Glass OF
F Flag=1,かつ,DefOFF Flag=1
を判定し,YESのときはステップS527へ進み,N
OのときはステップS531へ進む。
【0166】ステップS527では,Def ON F
lag=1を判定し,YESのときはステップS529
へ進み,NoのときはステップS530へ進む。
【0167】ステップS528では,Glass OF
F Flagを「0」に設定し,Def OFF Fl
agを「0」に設定し,ガラス強制ONモードをOFF
に設定する。ここでは,調光ガラス601aがON状
態,かつ,熱線デフォガ601bがON状態であると
き,Glass OFF FlagおよびDef OF
FFlagを「0」に,ガラス強制ONモードをOFF
にリセットしている。
【0168】ステップS529では,ガラス強制ONモ
ードをONに設定する。ここでは,調光ガラス601a
がOFF状態,かつ,熱線デフォガ601bがOFF状
態の場合,乗員が熱線デフォガ601bを作動させたと
き調光ガラス601aを強制的にON(透明状態)させ
るためにガラス強制ONモードをONに設定する。
【0169】ステップS530では,Glass ON
Flagを「0」に設定し,Def ON Flag
を「0」に設定する。ここでは,調光ガラス601aが
OFF状態,かつ,熱線デフォガ601bがOFF状態
であるとき,Glass ON FlagおよびDef
ON Flagを「0」にリセットしている。
【0170】ステップS531では,ガラス強制ONモ
ードの状態(ONまたOFF)を,図21の制御フロー
へ出力し,Glass OFF FlagおよびGla
ssOFF Flagの状態(0また1)を図22の制
御フローへ出力する。
【0171】このように制御することで,図20の作動
制御例の一覧表に示すような制御を行なうことができ
る。例えば,調光ガラスがOFF,かつ,熱線デフォガ
がOFFのとき,調光ガラスONにより,ONさせられ
た熱線デフォガは,調光ガラススイッチOFFで熱線デ
フォガOFFはできるが,熱線デフォガONによりON
させられた調光ガラスは,熱線デフォガスイッチOFF
では調光ガラスOFFできない。
【0172】また,リア熱線デフォガの代わりに,ある
いは併用して,空気調和装置を作動させることも可能で
ある。
【0173】このような制御を行うことにより,実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
後方視界の必要が検出された場合に,液晶ガラスを透明
状態に制御し,その後,所定の湿度以上ならば,曇り除
去手段を動作させるため,乗員の後方視界確保のための
スイッチ操作を簡便にすることができ,かつ,後方視界
確保が必要な時に,より確実に後方視界を確保すること
ができる。
【0175】また,本発明によれば,調光ガラスおよび
熱線デフォガが共に停止状態の時に,後方視界確保一括
スイッチから作動状態の入力があった場合,調光ガラス
および熱線デフォガを作動させた後,熱線デフォガを一
定時間後に停止させ,また,後方視界確保一括スイッチ
から作動状態の入力後,所定時間以内に後方視界確保一
括スイッチから停止状態の入力があった場合,調光ガラ
スの作動を停止し,一定時間終了まで熱線デフォガを作
動させた後,停止させるため,乗員の後方視界確保のた
めのスイッチ操作を簡便にすることができ,かつ,後方
視界確保が必要な時に,より確実に後方視界を確保する
ことができる。
【0176】また,本発明によれば,調光ガラスが不透
明状態の時に,PレンジからRレンジへのシフト操作が
あった場合,調光ガラスを透明状態へ作動させ,調光ガ
ラスの透明状態を保持し,また,透明状態を保持する制
御を実行中に調光ガラススイッチの操作によって不透明
状態が入力された場合,調光ガラスを不透明状態へ作動
させ,また,調光ガラスが不透明状態の時に,Pレンジ
以外のレンジからRレンジへのシフト操作があった場
合,調光ガラスを透明状態へ作動させ,Rレンジから他
のレンジへのシフト操作後に調光ガラスを透明状態に一
定時間保持した後,不透明状態へ作動させ,また,一定
時間内に調光ガラススイッチの操作によって不透明状態
が入力された場合,調光ガラスを不透明状態へ作動させ
るため,調光ガラスの作動をシフト操作と連動させて後
方視界確保時の操作を簡便にし,かつ,頻繁にシフト操
作が行われても,乗員に違和感を与えないようにするこ
とができる。
【0177】また,本発明によれば,調光ガラスが不透
明状態の時に,ミラーの非防眩から防眩への操作があっ
た場合,調光ガラスを透明状態へ作動させ,ミラーの防
眩から非防眩への操作が行われた後,調光ガラスを透明
状態に一定時間保持した後,不透明状態へ作動させ,ま
た,一定時間内に調光ガラススイッチの操作によって不
透明状態が入力された場合,調光ガラスを不透明状態へ
作動させるため,調光ガラスの作動をインサイドミラー
の防眩操作と連動させて,防眩操作の利便性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略構成図である。
【図2】調光ガラスの詳細な構成を示す説明図である。
【図3】後方視覚確保一括スイッチのスイッチ操作状態
と,調光ガラススイッチおよび熱線デフォガスイッチの
スイッチ操作状態とに基づく,作動制御例の一覧表であ
る。
【図4】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図5】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図6】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図7】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図8】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図9】実施例1のリアウィンドウ制御部の制御フロー
チャートである。
【図10】実施例2の概略構成図である。
【図11】実施例2のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図12】実施例2のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図13】実施例2のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図14】実施例3の概略構成図である。
【図15】実施例3のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図16】実施例3のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図17】実施例3のリアウィンドウ制御部の制御フロ
ーチャートである。
【図18】実施例4の概略構成図である。
【図19】実施例5の概略構成図である。
【図20】調光ガラススイッチおよび熱線デフォガスイ
ッチのスイッチ操作状態とに基づく,作動制御例の一覧
表である。
【図21】実施例5のリアウィンドウ制御部による調光
ガラスの制御フローチャートである。
【図22】実施例5のリアウィンドウ制御部による熱線
デフォガの制御フローチャートでる。
【図23】実施例5のリアウィンドウ制御部による調光
ガラスおよび熱線デフォガを連動制御するための制御フ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 リアウィンドウ 101a 調光ガラス 101b 熱線デフォガ 102a 調光ガラススイッチ 102b 熱線デフォガスイッチ 102c 後方視界確保一括スイッチ 103 リアウィンドウ制御部 103a スイッチ操作状態検出部 301 リアウィンドウ 301a 調光ガラス 302a 調光ガラススイッチ 303 シフト切り換え装置 304 リアウィンドウ制御部 401 リアウィンドウ 401a 調光ガラス 402a 調光ガラススイッチ 403 インサイドミラー 404 リアウィンドウ制御部 501 湿度センサ 601 リアウィンドウ 601a 調光ガラス 601b 熱線デフォガ 602a 調光ガラススイッチ 602b 熱線デフォガスイッチ 603 リアウィンドウ制御部 603a スイッチ操作状態検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図3は,後方視界確保一括スイッチ102
cのスイッチ操作状態と,調光ガラススイッチ102a
および熱線デフォガスイッチ102bのスイッチ操作状
態とに基づく,作動制御例の一覧表である。スイッチ
操作状態検出部103aによって後方視界確保一括スイ
ッチ102cのスイッチ操作状態と,調光ガラススイッ
チ102aおよび熱線デフォガスイッチ102bのスイ
ッチ操作状態とを検出し,リアウィンドウ制御部103
が後述する制御フローチャートを実行することにより,
作動制御が行われる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】このように制御することによって,図3の
表に示した代表的制御例に示すような制御を行うこと
ができる。例えば,調光ガラススイッチ102aがOF
F,かつ,熱線デフォガスイッチ102bがOFFのと
き,後方視界確保一括スイッチ102cのONによって
ONさせられた熱線デフォガ101bは,一定時間ON
を保持した後,OFFし,一定時間内において後方視界
確保一括スイッチ102cのOFF操作が行われてもO
FFしない。また,調光ガラススイッチ102aがO
N,かつ,熱線デフォガ101bがONのとき,後方視
界確保一括スイッチ102cのOFFにより,調光ガラ
ス101aおよび熱線デフォガ101bはOFFする。
換言すれば,後方視界を確保できるように調光ガラス1
01aと熱線デフォガ101bの状態を自動的に変更す
るので,乗員の後方視界確保のためのスイッチ操作を簡
便にすることと,後方視界確保が必要な時に,より確実
に後方視界を確保することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正内容】
【0135】以上の構成において,その動作を説明す
る。実施例5では,調光ガラス601aおよび熱線デフ
ォガ601bの作動状態に応じて,後方視界の確保が必
要な場合に,後方視界を確保できるように調光ガラス6
01aと熱線デフォガ601bの状態を自動的に変更す
るものである。図20は,調光ガラススイッチ602a
および熱線デフォガスイッチ602bのスイッチ操作状
態とに基づく,作動制御例の一覧表である。スイッチ
操作状態検出部603aによって調光ガラススイッチ6
02aおよび熱線デフォガスイッチ602bのスイッチ
操作状態とを検出し,リアウィンドウ制御部603が後
述する制御フローチャートを実行することにより,作動
制御が行われる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0171
【補正方法】変更
【補正内容】
【0171】このように制御することで,図20の作動
制御例の一覧表に示すような制御を行なうことができ
る。例えば,調光ガラスがOFF,かつ,熱線デフォガ
がOFFのとき,調光ガラスONにより,ONさせられ
た熱線デフォガは,調光ガラススイッチOFFで熱線デ
フォガOFFはできるが,熱線デフォガONによりON
させられた調光ガラスは,熱線デフォガスイッチOFF
では調光ガラスOFFできない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 後方視覚確保一括スイッチのスイッチ操作状
態と,調光ガラススイッチおよび熱線デフォガスイッチ
のスイッチ操作状態とに基づく,作動制御例の一覧
である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】 調光ガラススイッチおよび熱線デフォガス
イッチのスイッチ操作状態とに基づく,作動制御例の一
表である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアウィンドウに配置され,選択的に透
    明状態および不透明状態のいずれかの状態をとることが
    可能である液晶ガラスと,後方視界が必要であることを
    検出する検出手段と,前記検出手段で後方視界の必要が
    検出された場合に,前記液晶ガラスを透明状態に制御す
    るリアウィンドウ制御手段とを備えたことを特徴とする
    車両用リアウィンドウ装置。
  2. 【請求項2】 リアウィンドウの曇りを除去する曇り除
    去手段を備え,前記リアウィンドウ制御手段は,前記液
    晶ガラスを透明状態に制御した後,前記曇り除去手段を
    選択的に動作させることを特徴とする請求項1記載の車
    両用リアウィンドウ装置。
  3. 【請求項3】 前記リアウィンドウ制御手段は,所定の
    湿度以上の時に,前記曇り除去手段を動作させることを
    特徴とする請求項2記載の車両用リアウィンドウ装置。
  4. 【請求項4】 リアウィンドウに配置された調光ガラス
    と,リアウィンドウに配置された熱線デフォガと,前記
    調光ガラスの作動操作を行う調光ガラススイッチと,前
    記熱線デフォガの作動操作を行う熱線デフォガスイッチ
    とを備えた車両において,乗員の一度の操作で前記調光
    ガラスおよび熱線デフォガを作動させる後方視界確保一
    括スイッチと,前記調光ガラススイッチ,熱線デフォガ
    スイッチ,および後方視界確保一括スイッチのスイッチ
    操作状態を検出するスイッチ操作状態検出手段と,前記
    スイッチ操作状態検出手段により検出されたスイッチ状
    態に基づいて,前記調光ガラスおよび熱線デフォガの連
    動作動あるいは単独作動を制御するリアウィンドウ制御
    手段とを備えたことを特徴とする車両用リアウィンドウ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記リアウィンドウ制御手段は,前記調
    光ガラスおよび熱線デフォガが共に停止状態の時に,前
    記後方視界確保一括スイッチから作動状態の入力があっ
    た場合,前記調光ガラスおよび熱線デフォガを作動させ
    た後,熱線デフォガを一定時間後に停止させる制御を行
    い,また,前記後方視界確保一括スイッチから作動状態
    の入力後,所定時間以内に後方視界確保一括スイッチか
    ら停止状態の入力があった場合,前記調光ガラスの作動
    を停止し,前記一定時間終了まで前記熱線デフォガを作
    動させた後,停止させる制御を行うことを特徴とする請
    求項4記載の車両用リアウィンドウ装置。
  6. 【請求項6】 前記調光ガラスは,透明状態と白色不透
    明状態のいずれかの状態,あるいは,透明状態と透明状
    態から白色不透明状態の間の任意の中間状態のいずれか
    の状態に切り換え可能な液晶ガラスであることを特徴と
    する請求項4記載の車両用リアウィンドウ装置。
  7. 【請求項7】 前記調光ガラススイッチ,熱線デフォガ
    スイッチ,および後方視界確保一括スイッチは,それぞ
    れON・OFF切り換えスイッチであることを特徴とす
    る請求項4記載の車両用リアウィンドウ装置。
  8. 【請求項8】 リアウィンドウに配置された調光ガラス
    と,前記調光ガラスの作動操作を行う調光ガラススイッ
    チと,オートマチックトランスミッションと,シフト切
    り換え装置を備えた車両において,前記調光ガラススイ
    ッチが操作されたか否かを検出するスイッチ操作検出手
    段と,前記調光ガラススイッチの状態を検出するスイッ
    チ状態検出手段と,シフトが操作されたか否かを検出す
    るシフト操作検出手段と,シフトの位置を検出するシフ
    ト位置検出手段と,前記スイッチ操作検出手段により検
    出されたスイッチ操作の有無,スイッチ状態検出手段に
    より検出されたスイッチ状態,シフト操作検出手段によ
    り検出されたシフト操作の有無,およびシフト位置検出
    手段により検出されたシフト位置に基づいて,前記調光
    ガラスを制御するリアウィンドウ制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする車両用リアウィンドウ装置。
  9. 【請求項9】 前記リアウィンドウ制御手段は,前記調
    光ガラスが不透明状態の時に,PレンジからRレンジへ
    のシフト操作があった場合,前記調光ガラスを透明状態
    へ作動させ,調光ガラスの透明状態を保持する制御を行
    い,また,前記透明状態を保持する制御を実行中に調光
    ガラススイッチの操作によって不透明状態が入力された
    場合,調光ガラスを不透明状態へ作動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項8記載の車両用リアウィンドウ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記リアウィンドウ制御手段は,前記
    調光ガラスが不透明状態の時に,Pレンジ以外のレンジ
    からRレンジへのシフト操作があった場合,前記調光ガ
    ラスを透明状態へ作動させ,Rレンジから他のレンジへ
    のシフト操作後に調光ガラスを透明状態に一定時間保持
    した後,不透明状態へ作動させる制御を行い,また,前
    記一定時間内に調光ガラススイッチの操作によって不透
    明状態が入力された場合,調光ガラスを不透明状態へ作
    動させる制御を行うことを特徴とする請求項8記載の車
    両用リアウィンドウ装置。
  11. 【請求項11】 前記調光ガラスは,透明状態と白色不
    透明状態のいずれかの状態,あるいは,透明状態と透明
    状態から白色不透明状態の間の任意の中間状態のいずれ
    かの状態に切り換え可能な液晶ガラスであることを特徴
    とする請求項8記載の車両用リアウィンドウ装置。
  12. 【請求項12】 前記調光ガラススイッチは,ON・O
    FF切り換えスイッチであり,前記シフト切り換え装置
    のレンジは,P〜N〜D〜2〜1であることを特徴とす
    る請求項8記載の車両用リアウィンドウ装置。
  13. 【請求項13】 リアウィンドウに配置された調光ガラ
    スと,前記調光ガラスの作動操作を行う調光ガラススイ
    ッチとを備えた車両において,前記調光ガラススイッチ
    が操作されたか否かを検出するスイッチ操作検出手段
    と,前記調光ガラススイッチの状態を検出するスイッチ
    状態検出手段と,インサイドミラーの防眩操作を検出す
    るミラー操作検出手段と,インサイドミラーの防眩状態
    を検出するミラー状態検出手段と,前記スイッチ操作検
    出手段により検出されたスイッチ操作の有無,スイッチ
    状態検出手段により検出されたスイッチ状態,ミラー操
    作検出手段により検出されたミラー操作の有無,および
    ミラー状態検出手段により検出されたミラー状態に基づ
    いて,前記調光ガラスを制御するリアウィンドウ制御手
    段とを備え,前記リアウィンドウ制御手段は,前記調光
    ガラスが不透明状態の時に,ミラーの非防眩から防眩へ
    の操作があった場合,前記調光ガラスを透明状態へ作動
    させ,ミラーの防眩から非防眩への操作が行われた後,
    調光ガラスを透明状態に一定時間保持した後,不透明状
    態へ作動させる制御を行い,また,前記一定時間内に調
    光ガラススイッチの操作によって不透明状態が入力され
    た場合,調光ガラスを不透明状態へ作動させる制御を行
    うことを特徴とする車両用リアウィンドウ装置。
JP5114350A 1993-05-17 1993-05-17 車両用リアウィンドウ装置 Pending JPH06320954A (ja)

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