JPH06320825A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06320825A
JPH06320825A JP11466593A JP11466593A JPH06320825A JP H06320825 A JPH06320825 A JP H06320825A JP 11466593 A JP11466593 A JP 11466593A JP 11466593 A JP11466593 A JP 11466593A JP H06320825 A JPH06320825 A JP H06320825A
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JP
Japan
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gear
tooth
recording
lacked
toothless
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Withdrawn
Application number
JP11466593A
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English (en)
Inventor
Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
Isao Tsukada
功 塚田
Manabu Kanazawa
学 金沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体を間欠的に搬送する搬送手段の駆動
側に設けた欠歯ギアが、その従動ギア(送りローラギ
ア)と歯先が干渉しロックして、記録機能が停止するこ
とのない記録装置を提供する。 【構成】 メインギアと一体に形成された欠歯ギア60
において、その欠歯部の一部36a,37aを、メイン
ギアから浮かせてアーム状とし、このアーム部36a,
37aの先端に欠歯ギア60の有歯部36,37を設
け、有歯部36,37を欠歯ギア60の中心方向に弾性
的に支持する。欠歯ギア60が矢印Rの方向に回転する
とき、送りローラギア8aの歯先が、図の(B)のZの
位置にあって欠歯ギア60の有歯部36の歯先と干渉し
ても、図の(C)に示すように、アーム部36aがたわ
んで有歯部36が中心方向に逃げるので、欠歯ギア60
とローラギア8のかみ合いは、図の(D)に示すよう
に、正常な状態となり、正常に駆動が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特に
その記録媒体の間欠的な搬送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドを記録媒体と平行に往
復移動させることで記録を行うシリアルタイプの小型記
録装置において、記録ヘッドの往復動作及び記録媒体の
搬送動作を同一モータにより行うものは、その記録媒体
搬送手法として、紙送り欠歯ギアにより所定の周期で間
欠的に記録媒体搬送部材と一体に取付けられた送りロー
ラギアに動力を伝達することが一般的に行われている。
これは、記録媒体に対する記録動作及び記録媒体の搬送
動作を同一モータで行うパラレルタイプの記録装置にお
いても同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記送
りローラギアは、前記紙送り欠歯ギアの有歯部とかみ合
っていない状態では、回転フリー状態であるため、送り
ローラギアが紙送り欠歯ギアにより回転させられる以外
に何らかの原因である角度回転した場合、紙送り欠歯ギ
アの有歯部の歯先と送りローラギアの歯先が互に干渉し
合いロック状態になることがある。
【0004】図19に従来例における紙送り欠歯ギア1
60の構造を示す。図において、136,137が紙送
り欠歯ギア160の有歯部であり、各2歯づつで構成さ
れ、それぞれ母材111及び台座部136aと一体に形
成されている。
【0005】図20は従来例の紙送り欠歯ギア160と
送りローラギア138aが正常にかみ合いだしている様
子を示す。紙送り欠歯ギア160の有歯部136のR方
向の回転は、送りローラギア138aへR′方向に正常
に伝達される。しかし、送りローラギア138aが何ら
かの原因で図21の位置にある場合、紙送り欠歯ギア1
60の有歯部136の歯先と送りローラギア138aの
歯先が互いに干渉し合い図中Z部でロック状態となり、
紙送り欠歯ギア160の回転が強制的にストップされ、
記録装置の機能が停止してしまうことがある。
【0006】本発明は、この問題を解消するためなされ
たもので、記録媒体を間欠的に搬送する搬送手段の駆動
側の欠歯ギアとその従動ギアが干渉しロック状態となっ
て機能停止することのない記録装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、記録装置を次の(1),(2),(3),
(4),(5)のとおりに構成するものである。
【0008】(1)記録媒体を間欠的に搬送する搬送手
段の駆動側に欠歯ギアを用いる記録装置であって、前記
欠歯ギアは、その有歯部の少なくとも一部を当該欠歯ギ
アの中心方向に弾性的に支持したものである記録装置。
【0009】(2)欠歯ギアは、その有歯部の少なくと
も一部を中心方向に弾性的に支持する部材と前記有歯部
の少なくとも一部とを一体に形成したものである前記
(1)記載の記録装置。
【0010】(3)欠歯ギアは、その有歯部の少なくと
も一部を、前記欠歯ギアの欠歯部とは別体に形成し、中
心方向に弾性を有する弾性部材で支持したものである前
記(1)記載の記録装置。
【0011】(4)記録手段としてインク吐出用の熱エ
ネルギを発生するための電気熱変換体を備えているイン
クジェット記録ヘッドにより記録媒体に記録を行う前記
(1)記載の記録装置。
【0012】(5)記録手段は、電気熱変換体によって
印加される熱エネルギにより、インクに生ずる膜沸騰を
利用して吐出口よりインクを吐出させる前記(4)記載
の記録装置。
【0013】
【作用】前記(1),(2),(3),(4),(5)
の構成により、欠歯ギアの有歯部とこれに駆動されるギ
アの歯先同志が干渉し合っても、有歯部が中心方向に逃
げロック状態となることがない。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例1により詳しく説明す
る。
【0015】(実施例1)図1は実施例1である“記録
装置”の要部である紙送り欠歯ギアの動作説明図である
が、まずこの要部を理解するのに必要な記録装置の構
成,動作から説明する。
【0016】(全体構成)図2は本実施例の一部を破断
して示す平面図であり、図3は右側板10を取り除いた
状態を示す右側面図であり、図4は左側面図であり、図
5は左側板16を取り除いた状態を示す左側面図であ
り、図6は正面図である。
【0017】各図において、1は装置本体を形成するベ
ースフレームであり、このフレーム1に対して記録手段
を構成する記録ヘッド2を搭載したキャリッジ3が図2
の矢印P,Q方向に移動可能に取り付けられている。本
実施例における記録ヘッド2は、記録信号に応じてエネ
ルギを印加することにより、インク吐出口からインクを
吐出するインクジェット記録方式を用いており、その中
でもインクを吐出させエネルギとしての熱エネルギを発
生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備
え、この熱エネルギによってインクの状態変化を生起さ
せる方式のものを用いている。この方式によれば、記録
の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0018】4は前記キャリッジ3に設けられた孔3a
を中心に回動自在に取り付けられたセットレバーであ
り、これは記録ヘッド2を図示しない駆動回路基板に接
続するためのフレキシブルケーブル6に圧接固定するた
めの部材である。
【0019】また前記キャリッジ3はベースフレーム1
に固定された2本の摺動軸5a,5bに支持され、図2
の矢印P,Q方向に摺動自在に構成されている。そして
このキャリッジ3には、後述する回転体であるところの
スクリュー13に形成した一条の溝部13b(図7参
照)に入り込み、このスクリュー13の回転運動を図2
の矢印P,Q方向の直線運動に変換するための突出ピン
22(図3参照)が固定されている。
【0020】7はプラテンであり、記録媒体である記録
シートのガイドとしての機能をも有している。記録シー
トを送るための送りローラ8はベースフレーム1と右側
板10により回転可能に軸支されており、所定位置にギ
ア部8aが形成されている。この送りローラ8の中央部
にはゴムリング9が取り付けられており、各々のゴムリ
ング9の下方にはピンチローラ23が対向して設けら
れ、図示しないバネ性を有する軸によりピンチローラ2
3を介してゴムリング9に圧力を与えている。記録シー
トは前記ゴムリング9とピンチローラ23間に挿通さ
れ、送りローラ8の回転量に応じて搬送される。
【0021】図3において、11はメインギアであり、
これは軸12に固定され、軸12はベースフレーム1に
回転可能に支持されている。
【0022】14は反転ギアであり、ベースフレーム1
から突出した軸により回転可能に支持されている。13
はスクリューで、その右端部にはギア部13aが一体的
に形成されている。
【0023】反転ギア14とスクリューギア13aとは
常時噛合状態にあるが、メインギア11と反転ギア14
またはスクリューギア13aとは後述する機構により間
欠的に動力の伝達を行うように構成している。
【0024】図4,図5において、15は駆動源である
DCモータであり、モータ軸にはウォームギア21が圧
入固定されている。このウォームギア21には、その先
端部に円盤状のエンコーダスリット21aが一体的に形
成されており、吐出信号検出器19(図7参照)の凹溝
に入り込んでいる。また17はホイールギアで、前記メ
インギア11を固定する軸12に同様に固定されてお
り、かつ前記ウォールギア21と常時噛合状態にある。
【0025】前記吐出信号検出器19は透過型のフォト
検出器で、PCB18上に設けられており、また同時に
PCB18上には後述する記録開始信号検出器24(図
7参照,透過型フォト検出器)も設けられている。20
は前記PCB18と図示しない駆動回路とを接続するフ
ラットケーブルである。
【0026】(キャリッジの駆動の動力伝達系)次にキ
ャリッジ3を往復駆動するための動力伝達系について説
明する。図7はキャリッジの往復駆動に関わる動力伝達
系を簡略的に示した斜視図であり、DCモータ15は通
電により常時一方向に回転する。これによりホイールギ
ア17はウォームギア21を介して矢印J方向に常時回
転し、軸12を介してメインギア11も同様にJ方向に
回転駆動する。
【0027】前述のごとく常時J方向に回転駆動される
メインギア11の動力は、後述する機構により、直接メ
インギア11からスクリューギア13aの動力が伝達さ
れる時は、スクリュー13は矢印K方向に回転し、この
時キャリッジ3は矢印P方向に移動する。
【0028】一方、メインギア11から反転ギア14を
介してスクリューギア13aに動力が伝達される時は、
反転ギア14とスクリューギア13aとは常時噛合して
いるために、反転ギア14が矢印L方向に回転して結果
的にスクリューギア13aは矢印M方向に回転し、この
ときキャリッジ3は矢印Q方向に移動する。
【0029】次に図8ないし図10を参照して、メイン
ギア11,反転ギア14,スクリューギア13aの形状
を具体的に説明する。
【0030】図8はメインギア11の説明図であり、こ
のメインギア11は反転ギア14との対向部,スクリュ
ーギア13aとの対向部,送りローラギア8aとの対向
部のそれぞれ3つの対向部位に分けられる。
【0031】先ずスクリューギア13aとの対向部は、
ギア部31及びその両端にカム部30及び32からな
る。ギア部31の歯数は本実施例では18歯に設定して
あるが、この値は反転ギア14及びスクリューギア13
aの歯数により、またスクリュー13を何度回転駆動す
るかによって決定される。
【0032】次に反転ギア14との対向部は、同様にギ
ア部34及びその両端にカム部33及び35からなり、
前記スクリューギア13aとの対向部と同形状に設定さ
れており、違いとしてはカム33,35が各々の端部に
設けられていること、すなわち後述する反転ギア14,
スクリューギア13aの欠歯部(図9の40,図10の
42)の対向位置に設けられていることである。
【0033】なお、送りローラギア8aとの対向部につ
いては後述する。
【0034】図9(A),(B)は反転ギア14の説明
図であり、全周歯を有する全周歯部38と、一部欠歯部
(3歯)40と、有歯部39より構成される。前述のご
とく欠歯部40はメインギア11のカム部33及び35
と対向位置にある。
【0035】また全周歯部38と有歯部39との歯は互
いに回転方向に半歯α分位相がずれて設定されている。
【0036】図10(A),(B)はスクリューギア1
3aの説明図である。なお、図10(B)は図10
(A)のA−A断面図である。前記反転ギア14と同様
に一部欠歯部(3歯)42と有歯部41より構成されて
いる。前記欠歯部42はメインギア11のカム部32,
30と対向した位置に設けられている。
【0037】次に具体的な動作を図11を参照して説明
する。図11(A)〜(D)は動作を理解し易くするた
めに、メインギア11の反転ギア対向部と、反転ギア1
4の動きに限定した説明図で、図11(A)はメインギ
ア11のカム部35が反転ギア14の欠歯部40に入り
込んだ状態を示し、この時まだ反転ギア14には回転力
は伝達されず、メインギア11が矢印J方向に回転して
も、反転ギア14は停止している。次にメインギア11
がさらに矢印J方向に回転すると、図11(B)に示す
ようにメインギア11に設けられた歯部34aは反転ギ
ア14の歯部14aと噛合し、反転ギア14は図の矢印
L方向に回転駆動される。
【0038】図11(C)では、まだ反転ギア14は矢
印L方向に回転駆動されている。そして前述した通りメ
インギア11の歯の設定により歯部34bの噛合が過ぎ
ると、図11(D)に示すごとく、反転ギア14が一回
転後、カム部33が欠歯部40に入り込み、反転ギア1
4の回転を停止させ、かつロックさせる。これと同様な
動作がメインギア11のスクリューギア対向部とスクリ
ューギア13aの相互伝達動作でも行われる。
【0039】また、反転ギア14の全周歯部38(図9
参照)と、スクリューギア13aは常時噛合状態にある
ため、反転ギア14の一回転の動作はスクリューギア1
3aに伝達され、スクリュー13は一回転する。
【0040】ここで前記メインギア11における反転ギ
ア14との対向部と、スクリューギア13aとの対向部
は図8に示すように実質的に位相を180°ずらした状
態に設定されており(実際には180°に対して図12
に示すように反転ギア14とスクリューギア13aとの
位置のメインギア11の中心までの角度θ分だけさらに
位相がずれている)、図11(D)の状態においてはス
クリューギアとの対向部とスクリューギア13aとの位
置関係は図10(A)の状態にある。
【0041】しかるに、図7において、 メインギア11が0°〜180°回転すると、反転ギ
ア14が矢印L方向へ一回転し、この反転ギア14を介
してスクリューギア13aが矢印M方向へ一回転する。
【0042】メインギア11が180°〜360°回
転すると、スクリューギア13aが矢印K方向へ一回転
し、このスクリューギア13aを介して反転ギア14は
矢印N方向へ一回転する。
【0043】前記→,→に状態が切り換わる際
に、各カム部32,35が正確に各反転ギア14,スク
リューギア13aの各欠歯部に挿入され、カム部30及
び33がそれぞれ欠歯部に入り込んで各ギアを固定する
ものである。
【0044】(記録シート搬送伝達系)次に記録シート
の搬送伝達系について説明する。記録シート搬送動作
は、図8におけるメインギア11に一体的に形成された
欠歯ギア60の有歯部36,37がメインギア11の回
転動作に伴い、送りローラ8のギア部すなわち送りロー
ラギア8aを間欠的に回転駆動することでなされる。有
歯部36,37は互いに180°位相がずれており、前
記スクリュー13によりキャリッジ3が装置の両側部に
位置する近傍で、かつ記録ヘッド2の記録動作に影響の
ない領域で駆動されるように設定されている。
【0045】(記録動作の説明)次に本実施例における
記録動作について説明する。なお、図13は本実施例に
おける制御系ブロック図であり、CPU50,キーボー
ド51,表示器52,電源ユニット53,モータ駆動回
路54,記録ヘッド駆動回路55,記録装置56により
構成されている。前記記録装置56よりCPU50に入
力する信号は、吐出信号検出器19(図7参照)から出
力される吐出位置検出信号と、記録開始信号検出器24
(図7参照)から出力される吐出開始位置検出信号の2
種類である。
【0046】DCモータ15に電圧を印加して起動する
と、ウォームギア21に一体的に形成されたエンコーダ
スリット円盤21aにより吐出位置検出信号が発生す
る。この信号は、ドットマトリクスにおける各ドット列
に一対一に対応して発生するように設定されている。
【0047】次にメインギア11と反転ギア14及びス
クリューギア13aの相互動作により、キャリッジ3は
例えば図2の右端位置から矢印P方向に移動を開始す
る。
【0048】次に図7において、スクリュー13の回転
に伴ってスクリュー13の端部に固定されたエンコーダ
板25が回転し、その円周部に形成されたスリット25
a,25bが記録開始位置信号を発生する。
【0049】CPU50は前記吐出開始位置検出信号を
受け、同時に前記吐出位置検出信号に同期して記録信号
を選択的に出力することにより、図2の矢印P方向への
記録がなされる。そしてこのP方向への記録が終了する
と、CPU50は吐出位置検出信号のパルス数を計数
し、Nパルス後にDCモータ15の通電をオフする。こ
のとき前述したごとく既に記録シート搬送動作も終了し
ており、キャリッジ3は図2の左端部にて停止する。以
上のタイミングチャートを図14に示す。
【0050】次に再度DCモータ15を起動すると、前
述したスクリュー13の反転機構によりスクリュー13
は逆回転してキャリッジ3が図2の左端から矢印Q方向
に移動を開始する。また前記DCモータ15の起動と同
時に吐出位置検出信号も発生する。
【0051】さらに再びエンコーダ板25の回転によ
り、吐出開始位置検出信号が発生し、これと同期してC
PU50から記録信号を選択的に出力することにより、
図2の矢印Q方向への記録がなされる。
【0052】前述のごとくして矢印Q方向への記録が終
了すると、CPU50は吐出位置検出信号のパルス数を
計数し、Mパルス後にDCモータ15の通電をオフす
る。このとき前述したように、記録シート搬送動作も終
了しており、キャリッジ3は図2の右端部にて停止す
る。以上のタイミングチャートを図15に示す。
【0053】前述のごとき動作を繰り返すことにより、
記録シートに記録が行われる。またCPU50はキャリ
ッジ3が左端部に位置するか、右端部に位置するかを事
前に判別する必要があるが、その手法としては例えばシ
ステムに電源が投入された時または特定キー(オールク
リアキー等)が押下された時等にDCモータ15の通電
を行うようにする。そして図14または図15に示すよ
うに吐出開始位置検出信号が矢印P方向,Q方向で異な
る形の信号が発生するように、エンコーダ板25の形状
を設定しておき、図のX→Y形ならP方向に移動中、Y
→Y形ならQ方向に移動中であることをCPU50が判
別するようにする。
【0054】なお、エンコーダパルスX,Yの違いは、
その間の吐出位置検出信号のパルス数を計数することに
より、DCモータ15の回転速度が異なっても正確に判
別することが可能である。
【0055】また前記P方向,Q方向で記録が終了して
からDCモータ15の駆動停止までのパルス数をそれぞ
れN,Mとしているが、このパルス数は基本的には同じ
値に設定する。しかし、負荷の相違等により若干差をつ
けるようにしても良い。
【0056】(紙送り欠歯ギアの説明)本実施例では、
図1,図8等に示すように、前述した記録シート搬送伝
達系において、メインギア11に一体的に形成された欠
歯ギア60に関し、その有歯部の台座部36a,37a
をアーム状にしバネ性(弾性)を持たせ欠歯ギア60の
中心方向に弾性的に移動可能としたことにより、メイン
ギア11(欠歯ギア60)と送りローラ8のギア部(送
りローラギア)8aとの位相がずれて、欠歯ギア60の
有歯部36,37の歯と送りローラ8のギア部8aの歯
が正しくかみ合わず互いに干渉した場合に、欠歯ギア6
0の有歯部36または37が中心方向に弾性的に移動し
逃げることでロック状態になるのを防止する。なお、3
6bはメインギア11に固定された固定部であり、アー
ム部の一部と共に欠歯ギアの欠歯部を構成している。
【0057】この動作を図1によって詳しく説明する。
図の(A)は紙送り欠歯ギア60と送りローラギア8a
が正常にかみ合いだしている様子を示す。この状態では
紙送り欠歯ギア60の図中R方向の回転は送りローラギ
ア8aへR′方向に正常に伝達される。
【0058】しかし、送りローラギア8aの歯先が何ら
かの原因で(B)に示すZ部に位置した場合、紙送り欠
歯ギア60の有歯部36における送りローラギア8aと
最初にかみ出す1歯目の歯先と送りローラギア8aの歯
先が互いに干渉する。ところが紙送り欠歯ギア60の有
歯部36は、バネ性を有し図中X方向に弾性的に移動可
能なアーム部36aに一体に形成されているため、
(C)に示すように紙送り欠歯ギアの有歯部36は図中
X方向に弾性的に移動する。よって、紙送り欠歯ギア6
0と送りローラギア8aの歯先の干渉が解除され、解除
後はバネ力により(D)に示す正常なかみ合い状態に復
帰する。
【0059】このようにして、本実施例によれば、記録
シート(記録媒体)を間欠的に搬送する搬送手段の駆動
側にある欠歯ギアと、送りローラギアが干渉しロック状
態となって、記録機能が停止するのを防止することがで
きる。
【0060】(実施例2)図16は本実施例で用いる欠
歯ギアの説明図である。
【0061】実施例1において紙送り欠歯ギア60は2
歯構成であり、2歯ともバネ性を有するアーム部36
a,37aに一体に形成され、アーム部36a,36b
はメインギア11に一体に形成されているが、本実施例
の欠歯ギアは、図16の61に示すように、2歯のう
ち、送りローラギア8aと最初にかみ合いだす1歯目の
みアーム部36a,37aと一体に形成し、他の1歯は
隣接する固定部36c,37cに設けられる。本実施例
においても、1歯目の中心方向への逃げでロック状態に
なるのが避けられ、実施例1と同様の効果が得られる。
後述の実施例3,4においても同様である。
【0062】(実施例3)図17は本実施例で用いる欠
歯ギアの説明図である。実施例1,2においては、アー
ム部36a,37aは片持ちの板バネ形状であるが、本
実施例の欠歯ギア62は、図17に示すように、アーム
部36d,37dを両持ちの板バネ形状に形成してい
る。
【0063】(実施例4)図18は本実施例で用いる欠
歯ギアの説明図である。実施例1〜3の紙送り欠歯ギア
の有歯部36,37は、メインギア11及びバネ性を有
するアーム部に一体に形成されているが、本実施例にお
いては、図示のように、欠歯ギア63の有歯部36,3
7をメインギア11及び弧状の欠歯部64と別体に形成
し、さらに別部材であるコイルバネ65により有歯部3
6,37をそれぞれ図中X,Y方向に弾性的に支持して
いる。
【0064】(本発明の関連技術)本発明は、特にイン
クジェット記録方式の中でも熱エネルギを利用して飛翔
的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録
ヘッド,記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。
【0065】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。
【0066】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書,同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、前記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0067】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。
【0068】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明は有効である。
【0069】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0070】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段,予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段,クリーニング
手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段,記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0071】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0072】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは前述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0073】加えて、積極的に熱エネルギによる昇温を
インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギ
として使用せしめることで防止するか、またはインクの
蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用い
るかして、いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じ
た付与によってインクが液化し、液状インクとして吐出
するものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始
めるもの等のような、熱エネルギによって初めて液化す
る性質のインクの使用も本発明には適用可能である。こ
のような場合インクは、特開昭54−56847号公報
あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるよ
うな、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としてもよい。本発明においては、前述
した各インクに対して最も有効なものは、前述した膜沸
騰方式を実行するものである。
【0074】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リード等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体を間欠的に搬送する搬送手段の駆動側にある欠
歯ギアと、これに従動するギアが干渉しても、欠歯ギア
の有歯部が欠歯ギアの中心方向に逃げるので、ロック状
態となって記録機能が停止するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における紙送り欠歯ギアの動作説明
【図2】 実施例1の一部破断平面図
【図3】 実施例1の右側板を取り除いた状態を示す右
側面図
【図4】 実施例1の左側面図
【図5】 実施例1の左側板を取り除いた状態を示す左
側面図
【図6】 実施例1の正面図
【図7】 キャリッジの往復駆動の動力伝達系を示す斜
視図
【図8】 メインギアの説明図
【図9】 反転ギアの説明図
【図10】 スクリューギアの説明図
【図11】 メインギアと反転ギアの噛合,遊離説明図
【図12】 メインギアと反転ギア,スクリューギアの
関係説明図
【図13】 実施例1の制御系の説明図
【図14】 P方向記録時のタイミングチャート
【図15】 Q方向記録時のタイミングチャート
【図16】 実施例2における紙送り欠歯ギアの説明図
【図17】 実施例3における紙送り欠歯ギアの説明図
【図18】 実施例4における紙送り欠歯ギアの説明図
【図19】 従来例における紙送り欠歯ギアの説明図
【図20】 従来例における紙送り欠歯ギアと送りロー
ラギアの正常なかみ合い状態を示す図
【図21】 従来例における紙送り欠歯ギアと送りロー
ラギアのロック状態を示す図
【符号の説明】
36,37 紙送り欠歯ギアの有歯部 36a,37a アーム部 60 欠歯ギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を間欠的に搬送する搬送手段の
    駆動側に欠歯ギアを用いる記録装置であって、前記欠歯
    ギアは、その有歯部の少なくとも一部を当該欠歯ギアの
    中心方向に弾性的に支持したものであることを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 欠歯ギアは、その有歯部の少なくとも一
    部を中心方向に弾性的に支持する部材と前記有歯部の少
    なくとも一部とを一体に形成したものであることを特徴
    とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 欠歯ギアは、その有歯部の少なくとも一
    部を、前記欠歯ギアの欠歯部とは別体に形成し、中心方
    向に弾性を有する弾性部材で支持したものであることを
    特徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 記録手段としてインク吐出用の熱エネル
    ギを発生するための電気熱変換体を備えているインクジ
    ェット記録ヘッドにより記録媒体に記録を行うことを特
    徴とする請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 記録手段は、電気熱変換体によって印加
    される熱エネルギにより、インクに生ずる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項4記載の記録装置。
JP11466593A 1993-05-17 1993-05-17 記録装置 Withdrawn JPH06320825A (ja)

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