JPH06320797A - 印刷方法 - Google Patents

印刷方法

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JPH06320797A
JPH06320797A JP6104579A JP10457994A JPH06320797A JP H06320797 A JPH06320797 A JP H06320797A JP 6104579 A JP6104579 A JP 6104579A JP 10457994 A JP10457994 A JP 10457994A JP H06320797 A JPH06320797 A JP H06320797A
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JP
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encoder
printing
mark
pen
delay
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JP6104579A
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English (en)
Inventor
Gregory D Raskin
グレゴリー・ディー・ラスキン
William C Hilliard
ウィリアム・シー・ヒリアード
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 双方向走査による印刷をきれいに行うことを
目的とする。 【構成】 第1の方向におけるプリントヘッド(31)の走
査中に、最初に、第1のトリガリング位置(14a) におい
て、印刷媒体(32)に対する第1のマーク形成を開始し、
第1の方向に沿って第1のトリガリング位置(14a) より
も進んだ第1のマーク位置(34)に前記第1のマークが形
成されるようにするステップと、次に、第2の方向にお
けるプリントヘッド(31 ”) の走査中に、第2のトリガ
リング位置(21b) において、印刷媒体(33 ’) に対する
第2のマーク形成を開始し、第2の方向に沿って第2の
トリガリング位置(14b) よりも進んだ第2のマーク位置
(34’) に前記第2のマークが形成されるようにするス
テップから構成され、第2のトリガリング位置(21b)
が、第1の方向に沿って第1のマーク位置(34)よりも進
んだ位置にあることを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、紙、透明紙、
または他の光沢媒体のような印刷媒体にテキストまたは
グラフィックスを印刷するための機械及び手順に関する
ものであり、とりわけ、印刷媒体を横切って双方向に走
査するペンまたは他のマーキング部材またはヘッドによ
って、2次元ピクセル・アレイをなすように印刷媒体に
形成される個々のマークから、テキストまたはイメージ
を構成(印刷)する装置及び印刷方法に関するものであ
る。
【0002】本発明は、熱式インク・ジェット・プロセ
ス(印刷媒体に個々のインク小滴を噴射する)によって
機能するプリンタにおいてとりわけ有効である。ただ
し、本発明のいくつかの特徴は、他の走査ヘッド印刷プ
ロセスにも同様に適用可能であることが明らかにされ
る。
【0003】
【従来の技術】走査ヘッド装置の双方向動作は、プリン
ト・ヘッドの回転において、または、各走査後に印刷媒
体を横切って開始位置までプリントヘッドを戻す際の、
時間を浪費しないので有利であるが、双方向動作には、
印刷マークの正確な位置決め、及び最良のイメージの質
という点でいくつかの障害がある。これらの障害につい
て解説するにあたって、まずこれらのシステムが動作す
る態様のいくつかについて述べておくのが有効であろ
う。
【0004】多くの印刷装置において、位置情報は媒体
を横切って延びるスケール、すなわち、いわゆる「エン
コーダ・ストリップ」(「コード・ストリップ」と呼ぶ
場合もある)に沿った目盛りを自動的に読み取ることに
よって生成される。目盛りは、一般に、透明なプラスチ
ックまたはガラスのストリップに表示された不透明なラ
イン、あるいは、金属ストリップに形成されたアパーチ
ャ(隙間)によって隔てられた三次元的な不透明なバー
の形態をとる。
【0005】こうした目盛りを電気光学的に検知して、
方形波、あるいは、より厳密に言えば台形波であること
を特徴とする電気波形を発生するのが一般である。電子
回路要素が、波列の各パルスに応答して、各ピクセル位
置毎に、すなわち、所望のイメージの一部としての画素
を正しい位置に形成するためインクを噴射することの可
能な各ポイント毎に、ペン駆動(または他のマーキング
・ヘッド駆動)機構に信号を加える。
【0006】これらのデータは、所望のイメージに関す
る情報(ペンまたは他のマーキング・ヘッドをトリガし
て、マークを必要とする各ピクセル位置毎にマークをつ
けるための情報)と比較されるか、あるいは、組み合わ
せられる。異なるカラーによる印刷が可能な印刷機の場
合には、いくつかの異なるインク・カラーのそれぞれに
ついて、こうした操作を簡単に行うことができることは
明らかである。
【0007】ペンを作動させるための絶対的物理基準と
してエンコーダによって生成される信号を利用する以外
に、通常は、波列の周波数を用いて、ペン・キャリッジ
の速度制御をすることが行われている。システムによっ
ては、マーキング可能なイメージ領域の範囲を越えたキ
ャリッジの移動領域において、例えば、キャリッジの逆
転、加速、マークの質を制御するといったように、エン
コーダ信号を別に利用するものもある。
【0008】エンコーダによって生成される信号の各パ
ルスに応答するための標準化回路要素は、各パルスに共
通した特徴を認識するように明確な設計が施されてい
る。従って、回路によっては、パルスの前縁(立ち上が
り区間)から動作するものも、後縁(立ち下がり区間)
から動作するものもあるが、一般に、各回路はこの一方
または他方だけにしか応答せず、両方に応答するものは
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】こうした回路は、単方
向だけしか走査しないプリンタに用いる場合にはかなり
精密な段階にまで発展している。従って、これら十分に
精密な、既存の回路の1つを双方向に走査する印刷機に
用いることは、コストの有効性が高いし、別の点でも望
ましい。しかし、こうした既存の設計を双方向印刷機に
おける利用に応用するには、2つの問題が、場合によっ
ては3つの問題が生じる。
【0010】(a)エンコーダの寸法公差 −− 図8
は、エンコーダ読み取り回路要素が、エンコーダによっ
て生成された初期波列13の立ち下がり区間14(すな
わち、14a、14b、...)によってトリガされる
という仮定の上での状況が示されている(ただし、明確
にするためだけである)。エンコーダ・ストリップ10
の交互の不透明マーキング11及び透明セグメント12
(または三次元のバー及びオリフィス(開口))は、図
示のように、透過性の光学エミッタ/検出器対によりそ
れ等の構成を読み取ることによって生じる信号13、1
6と時間的アライメントがとれている。
【0011】図8に示すように、立ち下がり区間14、
17は、逆方向の動作においてストリップ10の同じ物
理的位置で生じるのではない。(図面は、信号強度SF
対時間tF のプロット19F は、右に向かって時間値t
F が増大する順方向の走査を表し、もう1つの、下方に
位置するSB 対tB のプロット19B は、左に向かって
時間値tB が増大する逆方向の走査を表している)。換
言すると、立ち下がりを構成するのは、キャリッジが逆
方向に移動する場合17であって14と異なるというこ
とになる。
【0012】従って、キャリッジが左から右に移動する
場合、立ち下がり14は、各正の方形波の右端である
が、キャリッジが右から左に移動する場合には、立ち下
がり17は左端になる。これら2つの位置は、エンコー
ダ・ストリップ10の透明なセグメント(またはオリフ
ィス)12の幅Tだけ離れている。
【0013】マークを付けるべきポイントを選択する
際、明らかに透明セグメント12の公称幅に許容差を持
たせることができる。例えば、ペンの作動は、透明セグ
メント12の公称幅をキャリッジの速度で割ることによ
って自動計算される時間だけ、遅延させることが可能で
ある。これらの情報は、両方とも、システムの動作時に
得ることが可能であるが、この方法の結果は、作りやす
い製造手順で作成したエンコーダ・ストリップ10の場
合には不満足なものになる。その製造手順は、下記のよ
うに寸法要件に関連して経済性から生じたものである。
【0014】エンコーダ・ストリップ10の製造時、最
高の精度に保つのに最も重要な寸法は、交互になった不
透明バー11と透明セグメント12の全体的な周期P、
すなわち、波列の全波長を生じる寸法Pである。2つの
各マーク・透明セグメント対の2つの内部寸法、すなわ
ち、とりわけ、エンコーダ・ストリップ10が単方向だ
けにしか走査しない印刷機に用いる場合には、バー11
の長さB及び透明セグメント12の長さTは、あまり重
要ではない。
【0015】単方向印刷機において、各立ち下がり14
間の距離(または、立ち上がり15間の距離)だけが何
らかの重要性を有することになるのは、(1)各立ち下
がり14から次の立ち上がり15までの距離Bが、検知
装置による立ち下がりの認識を可能にするのに十分な長
さがある場合、及び、(2)各立ち上がり15から次の
関連する立ち下がり14までの距離Tが、立ち下がり区
間の検知に備えて、検知装置自体のリセットを可能にす
るのに十分な長さがある場合に限られる。
【0016】すなわち、図8に示すようなエンコーダ・
ストリップの特徴の寸法的精度は、全周期パターン幅に
対して±1%にすぎないが、不透明なバーの幅Bに限れ
ば、±10〜20%になる。双方向エンコーダ信号1
3、16が、不透明領域即ちバー11の両端を参照する
ものであるとすると、逆方向における位置決めの相対的
精度は、不透明領域11の寸法上の精度、すなわち、不
透明バーの公称幅Bの±10〜20%になる。
【0017】このような内部寸法B、Tの精度が特に高
いエンコーダ・ストリップの製造は、間違いなく可能で
ある。ただし、こうして製造されたエンコーダ・ストリ
ップは、非常に高価なものになる。
【0018】さらに、単方向だけしか走査しない印刷機
にこうした高価なエンコーダ・ストリップを用いること
は、無駄であり、少なくとも不経済である。一方、2つ
の異なる種類のストリップ(1つは、単方向印刷機用の
安価なもの,他は、双方向印刷機用のより高価なもの)
を製造して、保管するのは高くつくので望ましくない。
【0019】従って、経済的で精度の高い、正確な双方
向印刷は、これまで二者択一的問題,すなわち、エンコ
ーダ・ストリップの特徴11、12の内部寸法が精密で
ないため双方向精度が不十分になるという問題、あるい
は、これらの特徴の精度を高めると望ましくない費用が
かかるという厄介な選択をせまられるので,妨げられて
きた。
【0020】(b)飛行時間及び類似のミスアライメン
ト効果 −− マーク指令パルスがプリント・ヘッドに
対して送り出されてから、印刷媒体に実際にマークが形
成されるまでには、ある量の時間が経過する。例えば、
インク・ジェット・プリンタの場合、ペン31のノズル
に対する噴射指令パルスの送り出し時点(ほぼ、エンコ
ーダ波列の立ち下がり14a(図9))と結果生じるイ
ンク小滴32が実際に印刷媒体33に到達する瞬間の間
には、多少の時間がある。
【0021】一方、その間、キャリッジ及びペン31
は、印刷媒体33を横切って移動を続け、インク・ジェ
ット装置の場合、インク小滴32は、ペン31を出た後
も移動を続ける。走査軸または次元に沿ったインク小滴
の初期速度成分〜vcFは、順方向の走査の場合、キャリ
ッジ速度vcFにほぼ等しい。この速度は、おそらく、イ
ンク小滴32が印刷媒体33に向かう直交軸または次元
を移動する間に低下するが(これは、例示されていな
い)、それにもかかわらず、図9に示すように、インク
小滴32がインク媒体33に到達して、インク・スポッ
ト34を形成する前に走査軸に沿ったインク小滴32の
順方向移動または変位ΔxFが生じる。
【0022】単方向に走査する印刷機の場合、この遅延
は、ほとんど問題にならない。というのは、全てのイン
ク小滴32が、このようにほぼ同じ距離だけ、同じ方向
にオフセットするからである。すなわち、イメージ全体
が、走査軸に沿って互いにオフセットするが、イメージ
内における相対的なオフセットがない。従って、イメー
ジの特徴に不連続性、歪み等が生じないので、上記の問
題は、結果的に生じる印刷イメージにとって重要なこと
ではない。
【0023】しかし、図9に示すように、2つの逆方向
の走査時に生じるそれぞれのオフセットΔxF 、ΔxB
は、同様に逆方向になる。この結果、エンコーダ・スト
リップ10に沿った正確に同じポイント14a、18a
において、逆方向のペンによる噴射をトリガしたとして
も、2つの結果生じる画素間における全相互オフセット
ΔxT =ΔxF +ΔxB は、個々の飛行時間によって発
生するオフセットの値ΔxF またはΔxB の約2倍にな
る。
【0024】従って、マーキング装置31が、ある方向
(「順」)Fに移動する間に、帯状のマーク34が形成
され、次に、装置31が、反対の方向(「逆」)Bに移
動する間に、もう1つの帯状のマーク35が形成される
が、2つの帯状に構成された特徴34、35は、互いに
アライメントがとれない。このエラーは、一言で言え
ば、加算的である。
【0025】上述の関係は、物理的に言えば、任意の先
行技術による双方向インク・ジェット・プリンタにおい
て生じるものである。しかし、先行技術は、こうしたこ
とを認識していないし、あるいは、結果的に生じるミス
アライメントを克服する措置も講じていない。
【0026】こうした悪影響は、必ずしも、インク・ジ
ェット装置に限られるものではない。他のタイプの走査
プリンタ(例えば、ドット・マトリックス装置または感
熱紙装置といった)の場合には、電子システム(及び、
場合によっては機械システム)内において、わずかなマ
ーキング遅延が発生することもある。原理的には、こう
した遅延は、最初から双方向走査を意図して設計された
システムの場合には無視できる大きさまで短縮すること
が可能である。
【0027】しかし、もとの単方向システムの設計に比
較的基本的なレベルで、たまたま、比較的大きいマーキ
ング遅延が生じている場合には、既存の単方向システム
を双方向動作に適応するのは、不経済になるかもしれな
い。単方向システムにおいては、こうした遅延は、全体
的なタイミングにおける別の時点において簡単に満足の
いくように補償されるので、こうした比較的大きい遅延
を回避する動機とならなかったことは理解しうるところ
である。
【0028】従って、飛行時間及び類似のミスアライメ
ントの影響は、双方向印刷を有効に利用して、高精度の
イメージを形成する障害となる。これらの影響は、先の
項において説明した不正確さとはほとんど関係がない。
【0029】(c)斑のイメージ −− インク・ジェ
ット印刷システムが、透明印刷紙での高い色飽和に対し
て精巧である場合には、各ピクセル位置毎に、2つ(ま
たはそれ以上)のインク小滴を付着させるのが望ましい
ということが知られている。この処理によって、原色と
等和色の色飽和が高くなり、結果として、極めて美しい
カラーイメージが得られるし、また、印刷可能な複雑な
色域が拡大することにもなる。
【0030】しかし、こうしたシステムが双方向に動作
する場合、インク小滴の噴射タイミングが極めて正確に
行われる場合には、とりわけ、シアンの場合、印刷され
た透明紙のベタのカラー塗布領域に許容できない「斑」
が生じるという点に留意されたい。この視覚効果は、ひ
どく見にくいものであり、利用者に対して印刷システム
の価値を低下させるものである。
【0031】この問題を回避する1つの方法は、例え
ば、プリンタの動作をもっと遅くして、透明紙上におけ
るペンの通過間の乾燥時間を長くすることにより、効果
的な乾燥がなされるようにすることである。しかし、動
作が遅くなると、作業の全スループット(例えば、単位
時間当たりのページ数)が許容できないほど低下するこ
とになる。
【0032】ミヤカワ(Miyakawa)の米国特許第4,61
7,580号の教示によれば、インク吸収力の弱い透明
フィルムに液体インクによる印刷をする場合に、通常、
単一ピクセル領域とみなされる部分に複数のより少量の
インク小滴を用いることによって(インク小滴は、互い
に所定の距離だけ整然と少しずつシフトする)、インク
吸収力の弱さを克服することが可能になる。ローガン(L
ogan) の米国特許第4,575,730号では、インク
・スポットをランダムに重ねることによって、「波板の
外観を備えたコーデュロイ織物」といわれる広い領域に
わたるインク・ジェット印刷の不均一な仕上がりを補正
する試みがなされている。しかし、双方向印刷におい
て、とりわけ、既存の機械構成に.おいては、経済的で
かつ効果的に、こうした技術を適用する方法についての
示唆はない。
【0033】以上から明らかなように、本発明の目的
は、当該分野において用いられる技術の重要な態様に有
効な改良を施すことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明はそのような改良
を行うものである。本発明の望ましい実施例は、いくつ
かの態様または様相がある。これらの態様は、別個に実
施することが可能であるが、利点をよりよく享受するた
めには、互いに組み合わせて実施することが望ましい。
【0035】本発明の望ましい第1の態様は、印刷媒体
上に走査軸に沿って動作する双方向走査プリント・ヘッ
ドによって、ピクセル・アレイをなすように形成された
個々のマークから構成されるイメージを印刷する方法で
ある。従って、プリント・ヘッドは、その位置が、第1
と第2の物理的特徴を備えた、スケールの目盛りに基づ
いて確認される間にそれぞれ作動する。
【0036】「第1と第2の物理的特徴」という表現
は、少なくとも2つのカテゴリまたは種類の物理的特徴
が存在することを明確に示す(及び識別する)ために用
いられている。このフレーズには、いかなる意味におい
ても、あるいは、スケールの特定の部分において、「第
1の」特徴が「第2の」特徴に先行することを示唆する
ことではなく、逆に、スケールのどちらの端部でも、最
初に検出された物理的特徴を、動作設計上の目的に合わ
せて選択されるところに従って、「第1の」物理的特徴
の1つ、または、「第2の」物理的特徴のいずれかとす
ることが可能である。
【0037】該方法には、第1の方向においてプリント
・ヘッドの走査を行うステップと、さらに、第1の方向
のプリント・ヘッドによる走査中に、スケールの目盛り
を検知する位置確認システムを作動させるステップが含
まれる。位置確認システムは、第1の特定の順序で各目
盛り毎に第1と第2の物理的特徴に出会うことになる。
【0038】該方法には、第1の方向においてプリント
・ヘッドを走査している間に、第1の物理的特徴だけを
基準にして、プリント・ヘッドを制御し、印刷媒体にマ
ークを形成するステップも含まれる。
【0039】本発明の第1の態様の方法には、第2の方
向においてプリント・ヘッドによる走査を行うステップ
も含まれる。さらに、この同じ方法は、第2の方向にお
けるプリント・ヘッドによる走査の実施中に、同じ目盛
りを検知するが、ただし、第1の順序とは逆の第2の特
定の順序で、各目盛り毎に同じ第1と第2の物理的特徴
に出会う同じ位置確認システムを作動させるステップが
含まれる。
【0040】本発明の第1の様相または態様をなすもう
1つの方法は、第2の方向におけるプリント・ヘッドに
よる走査の実施中に、第1の物理的特徴を基準にして、
プリント・ヘッドを制御し、印刷媒体にマークを形成す
るステップも含まれる。
【0041】こうした措置により、各目盛り毎の第1と
第2の物理的特徴に出会う順序が逆にもかかわらず、走
査方向に関係なく、同じ物理的位置を基準にして印刷媒
体にマークが形成されることになる。
【0042】以上は、本発明の第1の態様に関する最も
大まかな、あるいは、最も一般的な表現による説明また
は定義とみなすことができる。こうした一般的な、ある
いは、大まかな形であっても、本発明は、既に概説した
先行技術の問題点を解決するものであることは明らかで
ある。
【0043】すなわち、本発明は印刷媒体に対するマー
クの位置決めは、必ず、同じ組をなす物理的特徴を基準
にするので、不透明セクションの±20%の精度ではな
く、全波形の±1%の位置決め精度が得られる。
【0044】従って、本発明は、先行技術に対して極め
て重要な進歩をもたらすものであるが、本発明の利点を
最大限に享受するためには、その利点を強化する他のい
くつかの特徴または特性に応じて実施することが望まし
い。
【0045】すなわち、第1と第2の物理的特徴は、周
期的に繰り返される特徴であることが望ましく、該方法
のステップは、この周期的に繰り返される特徴に関して
行われる。また、第1と第2の物理的特徴は、それぞ
れ、スケールの各目盛りの第1のエッジと第2のエッジ
であることが望ましい。
【0046】また、第1の方向におけるプリント・ヘッ
ドによる走査時の、位置確認システム作動ステップに
は、第1のもとの位置を表示する電気波形を発生するス
テップを含めることが望ましい。この波形は、それぞ
れ、スケールの第1と第2の物理的特徴の検知から生成
される、逆向きの(互いに反転した)第1と第2の電気
的特徴を備えている。
【0047】この場合、第1の方向におけるプリント・
ヘッドによる走査時の、プリント・ヘッド制御ステップ
は、第1のもとの波形の第1の電気的特徴に基づいて、
プリント・ヘッドの制御を行うステップから構成され
る。さらに、第2の方向におけるプリント・ヘッドによ
る走査時の、位置確認システム作動ステップは、逆向き
の、同じ第1と第2の電気的特徴を備えた、前記同じ第
1と第2の電気的波形を有する第2のもとの位置を表示
する電気波形を発生するステップを含めることが望まし
い。
【0048】これらの特徴は、それぞれ、スケールの第
1と第2の物理的特徴の検知から生成される。しかし、
それらは、全て、第1のもとの波形に生じたものとは向
きが逆である(反転されている)。
【0049】この望ましい場合の方法は、第2の方向に
おけるプリント・ヘッドによる走査を行い、位置確認シ
ステムを作動させる間に、第2のもとの位置表示電気波
形から、同じ第1と第2の特徴を備えた逆向きの第2の
もとの波形の新しいバージョンを導き出すステップが含
まれている。しかし、これらの特徴は、それぞれ、第2
のもとの波形における特徴に対して向きが逆であり、従
って、新バージョンの第2の特徴は、第1のもとの波形
における第1の特徴と向きが同じになる。
【0050】説明したばかりの望ましいシステムとし
て、波形が方形波で、特徴は、各方形パルスの立ち上が
りと立ち下がりといった例が考えられる。この例は、実
際に、本発明に用いられる望ましい波形であるが、例え
ば、特定の大きさのステップ、または、特定の極性また
は大きさの電圧スパイク、または、FMシステムにおけ
る周波数のシフト等のような、他の特徴に置き換えるこ
とも可能である。
【0051】この望ましいシステムに関して明らかにさ
れるように、第2の波形が正しく発生すると、該波形の
第2の特徴は、第1の波形の第1の特徴と物理的に同じ
ように生じることになる。すなわち、それらは、印刷媒
体における全く同じ位置を表している。さらに、明らか
なように、新バージョンの第2の波形の第2の特徴(こ
の特徴は、この時点では、第1のもとの波形の第1の特
徴と同じ向きである)は、やはり、印刷媒体における第
1のもとの波形の第1の特徴と全く同じ位置を表してい
る。
【0052】従って、上述の例について続けると、プリ
ント・ヘッドは、両方向における動作時の立ち下がり区
間を基準にして制御することができる。既存の、十分に
精密な現時点での標準的な電子システムは、さらに、向
きを逆にすることによって、(1)新バージョンの第2
の特徴、及び、(2)第1のもとの波形の第1の特徴に
対して全く同じように応答することができる。
【0053】要するに、その装置は、基本波形の全く同
じ特徴を基準にして、従って、印刷媒体における物理的
に同じ位置を基準にして、各ペン位置を決めることが可
能である(向きを2回逆にするだけで)。このため、上
述の精度の改善は、最小限の修正しか施さない(すなわ
ち、1つの方向の走査時だけにしか働かない、向き逆転
ステージを挿入する)電子システムによって達成でき
る。
【0054】しかし、基本的に、これら同じ利点、すな
わち、精度の利点は、ある程度大幅なシステムの再設計
によって、例えば、位置確認システムが、もっぱら1つ
の方向における走査時にのみ立ち上がりに応答するが、
逆の方向における走査時には、立ち下がりによってトリ
ガされるようにすることによって得られるようになるの
は明らかである。
【0055】さらに、本発明の利点を強化する追加特性
または特徴のもう1つの例として、生成ステップに、第
2のもとの波形を逆転して新バージョンの逆波形を発生
するステップを含めることが望ましい。逆転は、方形波
の望ましい場合に、前述の特徴が立ち上がり及び立ち下
がりであり、特徴の向きを逆にするために必要とされる
単なる適切な変換でしかない(特定の極性を備えたスパ
イクの場合にも適合する可能性があるが、例えば、FM
システムといった、より精密な手段が必要になる可能性
がある)。
【0056】また、プリント・ヘッドにはインク・ジェ
ット・ペンが含まれ、制御ステップには、インク・ジェ
ット・ペンを作動させて、印刷媒体に向かってインク小
滴を噴射させ、印刷媒体にマークが形成されるようにす
るステップが含まれるのが望ましい。さらに、前述のよ
うに、本発明のこの第1の様相または態様と後述の他の
態様を関連させて実施するのが望ましい。
【0057】第2の関連する様相の望ましい実施例にお
いて、本発明は、ピクセル・アレイをなす個々のマーク
から構成されるイメージを印刷媒体に印刷するための装
置である。その装置は、こうした印刷媒体を支持するた
めの手段が含まれており、本発明の説明をより一般的
で、広義のものにするため、これらの手段は、「支持手
段」と呼ぶことにする。
【0058】その装置には、また、印刷媒体を横切って
移動するように取り付けられたプリント・ヘッド、及
び、印刷媒体に対しプリント・ヘッドによる双方向の走
査を行うための手段が含まれており、該手段は、「走査
手段」と呼ぶことにする(やはり、広義で、一般的なも
のとするため)。さらに、その装置は、印刷媒体を横切
るプリント・ヘッドの移動と平行に、支持手段を横切っ
て延びるエンコーダ・ストリップを備えている。
【0059】さらに、その装置には、エンコーダ・スト
リップを読み取って、そのパルスが、それぞれ、媒体を
横切る位置に対応する方形波を発生するための電気光学
手段が含まれている。また、「電気光学手段」からの方
形波を受信して第1の物理的特徴だけに応答し(走査方
向に関係なく)、プリント・ヘッドを制御して、印刷媒
体にマークが形成されるようにする手段も含まれてお
り、最後に述べたこれらの手段は「応答手段」と呼ぶこ
とにする。
【0060】先行パラグラフは、本発明の第2の様相ま
たは態様の望ましい実施例を、最も一般的で、大まかな
形で定義し、あるいは、説明したものとみなすことがで
きる。本発明のこの一般的な形でさえ、この様相によっ
て先行技術に必要な改良を行うことが可能である。
【0061】すなわち、本発明のこの形態は、機械構造
(エンコーダ・ストリップ)の実際の物理的特徴を基準
にする、とりわけ、両方向のペン走査時に全く同じ特徴
を基準にする、ペンの位置決めを可能にする。両方とも
単一の同じ特徴を基準とする双方向対をなす位置確認の
特殊な場合、2つの位置間といったような相対位置測定
に関連した不正確さは、エンコーダ・ストリップの機械
的公差によって設定される値とは区別でき、エンコーダ
・ストリップの特徴を検知するプロセスによって制御さ
れる制限値まで大幅に低減することが可能である。
【0062】(後述するように、本発明の最も望ましい
形態ではないが、例えば、極めて正確なレジストレーシ
ョンまたはアライメント・マーク(2つの極めて間隔の
密なドットまたはラインから構成される)を形成するよ
うな、特殊な用途に役立てることが可能である。)
【0063】従って、本発明のこの第2の様相は、その
一般的な形態において有益であるが、その利点を最大限
に享受するためには、本発明の第2の様相と他のいくつ
かの特徴または特性を関連させて実施するのが望まし
い。これらの中には、前述の本発明の他の独立した様相
または態様も含まれる。
【0064】すなわち、本発明の第3と第4の様相に関
連して簡単に説明することになるように、単一の所望の
マークに関する対をなす位置確認は、エンコーダ・スト
リップの単一要素ではなく、対応する2つの隣接対をな
す透明(または不透明)な要素を基準にするのが極めて
望ましい。このかなり有利な場合には(2つの異なる方
向におけるペン走査時に、2つの異なるエンコーダ・ス
トリップの特徴を基準にする特定のイメージの細部に関
する場合)、位置決めは、エンコーダ・ストリップの周
期的構造の全周期に基づく寸法公差内において実施する
ことが可能である。
【0065】この寸法公差は、第4の先行パラグラフに
おいて述べた検知プロセスの不正確さよりも大きくなる
のが最も一般的である。しかし、ストリップの個々の透
明な(または不透明な)要素の幅に関連した不正確さに
比べて、少なくとも、まるまる1桁分精密であることが
望ましい。本明細書の「従来の技術」の項において述べ
たように、個々の要素の公差が全周期構造の公差よりも
相当に粗いエンコーダ・ストリップを作製することによ
って、かなり経済的に節約することができるので、ここ
では、「望ましい」という言葉が用いられている。
【0066】従って、エンコーダ・ストリップは、
(1)各不透明要素の特定の片側から次の不透明要素の
対応する特定の片側までの寸法公差がほぼ±1%であ
り、(2)各不透明要素の差し渡しの寸法公差がほぼ±
10〜20%であることが望ましい。これに応じて、上
述の方向感応手段の働きによって、応答手段の位置決め
精度はほぼ±1%であることが望ましい。
【0067】上述の「応答手段」に、受信波列の立ち下
がり区間に応答してプリント・ヘッドを制御し、印刷媒
体にマークを形成させる手段が含まれるのも、望ましい
とみなされる。(他の波形タイプ、及び、対応する他の
特徴(上述のような)が、本発明のこの第2の態様の目
的にとって、方形波及びその立ち下がり区間と同等であ
るという点は、明らかである。)
【0068】本発明の第2の様相に関するこの望ましい
形態の装置には、さらに、電気光学手段と応答手段の間
に接続されて、媒体を横切るプリント・ヘッドによる2
方向の走査の一方においてのみ、走査中に、応答手段が
受信する前に方形波を逆転する方向感応手段が設けられ
ている。(ここでも、FMシステム等に関して前述のよ
うに、他のタイプの波形の場合、他の種類の向きの反転
も逆転と同等であるとみなすことができる。)
【0069】本発明の第3の態様の望ましい実施例は、
双方向走査プリント・ヘッドによって、ピクセル・アレ
イをなす個々のマークから構成されるイメージを印刷媒
体に印刷する方法である。この方法には、第1の方向に
おいてプリント・ヘッドによる走査を行うステップが含
まれる。
【0070】その方法には、第1の方向におけるプリン
ト・ヘッドによる走査中に、第1のトリガリング位置に
おいて、最初に、印刷媒体に対する第1のマークの形成
を開始するステップが含まれる。この第1のマークは、
第1の方向に沿って、第1のトリガリング位置よりもさ
らに進んだ(前述の飛行時間または類似の効果のため)
第1のマーク位置において印刷媒体に形成される。
【0071】その方法には、さらに、第2の方向におい
てプリント・ヘッドによる走査を行うステップと、第2
の方向におけるプリント・ヘッドによる走査中に、第2
のトリガリング位置において、次に、印刷媒体に対する
第2のマークの形成を開始するステップが含まれる。
(第1の方向におけるプリント・ヘッドによる走査は、
印刷媒体の開始端から反対側の端に達することによっ
て、第2の方向における走査の開始前に、完了するの
が、最も一般的であり、2つの方向は、単一のペン走査
軸に沿った単なる逆方向になるのが最も一般的であるこ
とは、明らかである。)
【0072】従って、この第2のマークは、第2の方向
に沿って、第1のトリガリング位置よりもさらに進んだ
第2のマーク位置において、印刷媒体に形成される。こ
の方法によれば、第2のトリガリング位置は、第1の方
向に沿って、第1のマーク位置よりもさらに進んだ位置
になる。
【0073】従って、大まかな、または、一般的な表現
ではあっても、本発明の第3の態様が、前述の先行技術
に比べて極めて重要な利点をもたらすものであることは
明らかである(すなわち、望ましくない逆に作用する飛
行時間の影響が、2つの相応じた逆のトリガ・ポイント
から所望のマークに接近するこの方法によって克服され
る)。換言すれば、所望のマーク位置は、2つのトリガ
・ポイント、すなわち、ペンが第1の方向から接近する
場合に利用されるポイントと、ペンが第2の方向から接
近する場合に利用されるポイントの間に含まれる。
【0074】この方法は、特徴の概略を示したように、
重要な改良をもたらすものであるが、その利点を完全に
享受するためには、他のいくつかの特性または特徴と関
連させて実施することが望ましい。すなわち、第1と第
2のトリガリング位置は、少なくとも、第1のマークか
らほぼ等距離であって、第1と第2のマークが、少なく
とも、互いにほぼアライメントがとれることが望まし
い。
【0075】また、(本発明が、例えば、エンコーダの
特徴間における補間によって、精細な、サブピクセル間
隔のシステムを可能にする印刷システムの望ましい状況
において実施される場合)第1と第2のトリガリング位
置の少なくとも一方は、自動的に、第1と第2のマーク
の相互アライメントとれるようにするのに必要な位置か
らほとんど約1/24ミリメートル(1/600イン
チ)の範囲内に位置決めされるのが望ましい。
【0076】代わりに、直接、エンコーダ構造またはス
ケールに沿った他の周期的構造を基準とする他のシステ
ムの場合、「最初に開始する」ステップには、第1の方
向におけるプリント・ヘッドによる走査中に、最初に、
スケールに沿った周期的構造をカウントして、該構造の
うち第1の特定の構造を突き止めるサブステップが含ま
れるのが望ましい。この第1の特定の構造を利用して、
印刷媒体に対する第1のマークの形成をトリガする位置
が確定される。この場合、「最初に開始する」ステップ
には、第1の特定の構造を基準にして、第1のマークの
形成をトリガするサブステップも含まれることが望まし
い。
【0077】さらに、位置決めが直接エンコーダ構造を
基準に行われるシステムに関して、「次に開始する」ス
テップには、第2の方向におけるプリント・ヘッドによ
る走査中に、次に、同じスケールに沿った周期的構造を
カウントして、前記構造のうち第2の特定の構造を突き
止めるサブステップが含まれるのが望ましい。この第2
の特定の構造を利用して、印刷媒体に対する第2のマー
ク(第1のマークとアライメントのとれる)の形成をト
リガすべき位置が確定される。本発明のこの望ましい形
態の「次に開始する」ステップには、第2の特定の構造
を基準にして、第2のマークの形成をトリガするサブス
テップも含まれる。
【0078】さらに、上述の「次にカウントする」ステ
ップには、(a)スケールに沿って、前記構造のうち第
1の特定の構造から少なくとも1構造単位だけ変位した
周期的構造までカウントするステップと、(b)周期的
構造のうち前記第2の特定の構造として、前記変位した
周期的構造を識別するステップが含まれる。
【0079】要するに、2つの方向における走査中に、
それぞれ、互いにアライメントがとれる2つのマークを
形成するため、そのシステムはスケールの単一構造要素
または単位から2つのマーク形成をトリガすることはな
い。そのシステムは、直接エンコーダ基準システムの場
合、少なくとも1構造単位だけ、互いに変位する2つの
異なるトリガリング・ポイントまたは開始ポイントか
ら、それぞれ、2つのマーク形成をトリガする。
【0080】直接エンコーダ基準システムにとって望ま
しいこの方法には、該構造のうち第2の特定の構造まで
カウントした後、両方のマークの形成において経過する
時間を考慮して、第2のマークと第1のマークのアライ
メントがほぼとれるように、第2のマークの形成のトリ
ガリングを遅延させるステップも含まれる。
【0081】さらに、もう1度、本発明の第3の態様及
び様相についてより一般的に言及すると、プリント・ヘ
ッドには、インク・ジェット・ペンが含まれているのが
望ましく、トリガリング・ステップには、インク・ジェ
ット・ペンに電気信号を送り、印刷媒体に向かってイン
ク小滴を噴射させて、印刷媒体にマークが形成されるよ
うにするステップが含まれるのが望ましい。ここで明ら
かなように、プリント・ヘッドがインク・ジェット・ペ
ンである場合、双方向に走査するインク・ジェット・ペ
ンを利用するとほとんど避けることのできないインク小
滴の飛行時間という基本的な性質の影響により、本発明
のこの第3の態様はとりわけ有利であるが、他のシステ
ムにおける類似のマーキング遅延(「従来の技術」の項
において述べた)によって、本発明のこの態様は、噴射
されるインク小滴を利用しないシステムにおいても有効
になる。
【0082】直接エンコーダ基準システムの場合、次に
カウントするステップには、また、第1の特定の構造か
ら正確に1構造単位だけスケールに沿って変位した周期
的構造までカウントするステップが含まれるのが望まし
い。ここで、遅延ステップには、マーキング・ヘッド
が、第2の特定の構造を1構造単位の特定の何分の1か
の長さだけ通り過ぎたトリガリング・ポイントに達する
まで、トリガリングを遅延させるステップが含まれるの
が望ましい。
【0083】これに関して、さらに、第1のマークが、
第1の特定の構造から第1の方向に1構造単位の第1の
特定の何分の1かだけ向かった位置で形成され、第2の
マークが、トリガリング・ポイントから第2の方向に1
構造単位の第2の特定の何分の1かだけ向かった位置で
形成されるのが望ましい。これらの措置が所定位置で実
施されると、前記特定の何分の1かに前記の第1と第2
の特定の何分の1かを加えると、ほぼ1になるのが望ま
しい。
【0084】物理的に意味するところは(インク・ジェ
ット・システムにとって)、スケールの2つの隣接する
周期的特徴(例えば、目盛りの左端)間における距離
が、事実上、次の3つのセグメントに分割、または、割
り当てられるということである。即ち,(1)第1の方
向に進むインク小滴の飛行距離に、他の機械的遅延また
はそのシステムに固有のトリガリング遅延を加えた距
離,(2)第2の方向に進むインク小滴の飛行距離に、
他の機械的遅延または固有のトリガリング遅延を加えた
距離,(3)2つのインク小滴をほぼ同じポイントに落
下させるように選択された、意識的に導入された追加ト
リガリング遅延の間に、ペンが移動する距離である。類
似の分割は、インク小滴の「飛行距離」または「飛行時
間」がない場合であっても、機械的遅延または固有のト
リガリング遅延だけに適応するために用いられる。
【0085】本発明の第4の様相または態様の望ましい
実施例は、ピクセル・アレイをなす個々のピクセルから
構成されるイメージを印刷媒体に印刷するための装置で
ある。この装置には、こうした印刷媒体を支持するため
の手段(前述のように、「支持手段」と呼ぶことにす
る)が含まれている。
【0086】その装置には、媒体が媒体支持手段に取り
付けられると、媒体を横切って移動するように支持され
たプリント・ヘッドも含まれている。さらに、その装置
には、プリント・ヘッドが媒体を横切って双方向に走査
するようにさせる手段も含まれている。
【0087】また、その装置には、媒体を横切るプリン
ト・ヘッドの移動と平行に、媒体を横切って延びるエン
コーダ・ストリップも含まれている。さらに、その装置
には、エンコーダ・ストリップを読み取って、それぞ
れ、エンコーダ・ストリップに沿った位置、従って、媒
体を横切る位置に対応する電子パルスを発生する電気光
学手段も含まれている。
【0088】さらに、その装置には、電気光学手段から
パルスを受信するように接続されて、パルスをカウント
し、パルスに応答して、プリント・ヘッドに制御を加
え、印刷媒体の特定の位置にマークが形成されるように
する手段も含まれている。その装置には、また、電気光
学手段と応答手段の間に接続されて、特定の位置まで走
査する間、ただし、印刷媒体を横切るプリント・ヘッド
の2つの走査方向の一方においてのみ、(事実上)少な
くともパルス1つ分少ないカウントを行う(すなわち、
事実上、少なくとも1つ分少ないパルス・カウントに対
応する位置までカウントする)方向感応手段も含まれて
いる。
【0089】ここで明らかなように、本発明のこの第4
の装置の態様または様相は、既述の第2の方法の態様に
関連しており、述べたばかりの一般的な形態においてさ
え密接に関連した利点を備えている。すなわち、既述の
ようにスケールの周期的特徴間における間隔を3分割す
る有効な割当が、エンコーダ・ストリップとして知られ
る特殊な種類のスケールに関しても適用される。
【0090】それにもかかわらず、前述したように本発
明のこの第4の態様は、本発明の利点を強化し、最適な
ものとする追加特性または特徴に基づいて実施するのが
望ましい。例えば、方向感応手段は、さらに、走査方向
の一方においてのみ走査時に、電気光学手段と応答手段
の間に遅延を挿入するための手段が設けられていること
が望ましい。これによって、印刷媒体にマークを形成す
るためのプリント・ヘッドの制御が、特定のパルス・カ
ウントの発生後に遅延されることになる。
【0091】原理的には、この余分な遅延は、走査中に
2つの走査方向のどちらにでも挿入することが可能であ
るが実際問題として、方向感応手段が遅延を挿入する際
の走査方向は、一般的には、パルス・カウントがデクリ
メントする方向、すなわち、第2の方向と同じであるほ
うが幾分望ましいことが明らかになる。この構成によっ
て、挿入手段は、1パルス分デクリメントしたパルス・
カウントの発生後、印刷媒体にマークを形成するための
プリント・ヘッドの制御を遅延させる。
【0092】この望ましいという理由は、既存の単方向
装置の設計にこれら双方向動作の特徴が付加できるとい
う特殊な利点によるものである。エンジニアリング及び
製品保守の経済的な節約という点で、できるだけ、独立
した、数の少ないモジュールによって、ハードウェアの
追加及びファームウェアの追加を行うことが望ましい。
従って、カウントをデクリメントし、かつ、遅延を挿入
するモジュールは、両方の走査方向の動作に影響するも
のよりも、簡単に実施することができる(しかも、走査
方向の一方においてのみ、走査中に、これら両方の機能
を果たす動作にスイッチされる)。
【0093】(後に明らかになることであるが、本発明
のこの第4の様相のために、補間ステージから前に生じ
たパルスを用いるのは、エンコーダのパルス・カウント
をデクリメントして遅延を挿入するのとほぼ同じであ
る。)
【0094】遅延挿入手段には、走査方向の一方におけ
る走査中に限って、電気光学手段と応答手段の間に接続
される遅延線が含まれるのが望ましい。遅延線には、サ
ンプル・クロックからの信号によって進められるシフト
・レジスタが含まれるのが望ましい。
【0095】本発明の第5の態様または様相の望ましい
実施例は、双方向に走査するインク・ジェット・ペンに
よって、ピクセル・アレイをなす個々のマークから構成
されるイメージを印刷媒体に印刷する方法である。この
方法には、こうした印刷媒体を横切る第1の方向におい
てペンによる走査を行うステップが含まれる。
【0096】その方法には、第1の方向におけるペンに
よる走査中に、所望のピクセル位置に対するペンの位置
をモニターし、ペンにインク小滴を噴射させて、印刷媒
体における各特定の所望のインク・スポット・ピクセル
位置に、特定のカラーのインク・スポットが形成される
ようにするステップが含まれるのも望ましい。その方法
には、こうした印刷媒体を横切る第2の方向において、
ペンによる走査を行うステップも含まれる。
【0097】さらに、その方法には、第2の方向におけ
るペンによる走査中に所望のピクセル位置に対するペン
の位置をモニターし、ペンにインク小滴を噴射させて、
印刷媒体における同じ各特定の所望のインク・スポット
・ピクセル位置に同じ特定のカラーのインク・スポット
が形成されるようにするステップが含まれる。前述のス
テップに関連して、このステップの結果、該特定のカラ
ーの少なくとも2つのインク・スポットが、各所望のイ
ンク・スポット・ピクセル位置に形成されることにな
る。
【0098】この方法の場合、各モニター・噴射ステッ
プのモニター部分は、関連する位置の不確実性を備えて
いる。結果として、(1)各モニター・噴射ステップの
噴射部分と、(2)結果生じる各インク・スポット・ピ
クセル位置は、両方とも、少なくともその量だけ位置的
に不確かになる。
【0099】この方法には、追加ステップ、すなわち、
比較的大きい位置的不確実性を選択するステップがあ
る。通常、基本的目的は、できるだけ精度を高くする
(すなわち、位置的不確実性をできる限り小さくする)
ことにあるので、この方法で意識的に比較的大きい不確
実性を選択するのは、通常のシステム最適化基準と正反
対であるという点に留意されたい。
【0100】それにもかかわらず、ごく大まかな、また
は、最も一般的な形で述べたばかりのこの方法は、ある
特殊な状況において格別な利点がある。既述したよう
に、この方法は、より一般的には、望ましくない関連す
る不正確さを有しているので、この方法は、こうした特
殊な状況に限って利用するのが望ましい。
【0101】こうした特殊な状況とは、すなわち、
(1)印刷媒体が、透明紙であり、(2)各モニター・
噴射ステップの噴射部分が、電気信号をインク・ジェッ
ト・ペンに送って、透明紙に向かってインク小滴を噴射
させ、透明紙にインク・スポットが形成されるようにす
るということである。こうした条件下では、「従来の技
術」の項で述べたように、従来の方法では過剰な量の液
体キャリヤ(インク染料の場合)が透明紙に付着するこ
とになりがちであり、そのために濁りを生じて、審美的
に望ましくない斑の外観を呈することになりがちであ
る。
【0102】本発明のこの第5の態様または様相の方法
には、この斑を軽減するのに有益な効果があり、とりわ
け、シアンを印刷する場合、いくつかの印刷装置におい
て有効であることが見出された。この斑を軽減する正確
なメカニズムは、十分に確立されていないが、インク・
スポット間のわずかなミスアライメントによって、単位
時間当たりにおける透明紙の小領域に付着するインクの
全平均量が減少する(「インク束効果」とも呼ばれ
る)。そのため、斑が減少するものと考えられている。
【0103】前述の本発明の様相に関して、ここで検討
するものは、その利点を最適に得られるいくつかの追加
的特徴または特性に基づいて実施するのが望ましい。例
えば、比較的高い値は、1ピクセル列幅の1/16を大
幅に超える値に相当することが望ましい。この比較的高
い値は、1ピクセル列幅の約1/8に相当する値にすれ
ば、なおいっそう望ましい。
【0104】各モニター・噴射ステップのモニター部分
に、印刷媒体を横切って延びるエンコーダ・ストリップ
の周期的構造を検出する電気光学センサーからのパルス
に応答するサブステップが含まれることと、各モニター
・噴射ステップの噴射部分に、センサー・パルスと非同
期的に動作するクロックに応答して、ペンによるインク
小滴の噴射をトリガする電気信号を発生するサブステッ
プが含まれることが、とりわけ望ましい。
【0105】これに関して、関連する位置の不確実性
は、非同期クロックの周期によって生じるものであり、
設定ステップは、この非同期クロックの周期を設定する
ことから構成される。エンコーダ・ストリップからのパ
ルスに対して非同期のクロックを用いることは、印刷媒
体上における各インク・スポットの位置決めが全く不確
かになり(すなわち、クロック周期によって生じる不確
実性の限界内において、実際に変動する)、上述のイン
ク小滴間におけるミスアライメントが得られるので、特
に有益と考えられる。
【0106】さらに、非同期性によって、少なくとも、
この変動のランダムさにかなり近似することになる。ミ
スアライメントのこのランダム性によって、観察者に
は、少なくともあまり気にしない観察者には分からない
ように、変動が「平均化」される。非同期クロックの動
作によって生じる位置決めの不確実性は、非同期クロッ
クの周期に走査ステップにおけるペンの速度を掛け合わ
せたものに等しいことが望ましい。
【0107】少なくとも、非同期クロックが、できれば
その設定を行うための手段が、他の目的の電子装置にも
十分に利用可能であれば、とりわけ有利になる。この場
合、その条件のうち少なくとも第1の条件は満たされ
る。
【0108】すなわち、クロック応答サブ・ステップに
は、遅延線を介して電気信号を送り、ペンによるインク
小滴の噴射をトリガするステップが含まれており、遅延
線は、センサー・パルスと非同期のクロックによって刻
時される。本発明の第3と第4の様相または態様に関す
る説明から想起されるように、遅延線は、本発明の他の
態様における別の目的のために有効に設けられている。
【0109】すなわち、その目的とは、走査方向の一方
における走査中にインク噴射トリガリング・ポイントを
オフセットさせて、双方向におけるペンの移動時に噴射
されるインク・スポットが、それぞれ、ほぼ共通したポ
イントに落下するようにさせることにある。従って、本
発明のこの第5の態様を利用するのに必要なことは、既
存の遅延線のためのサンプル・クロック入力リード線
に、適正な周期制御信号を送り込むことだけである。
【0110】比較的高い値は、ペンがピクセル列の1/
16にわたって走査する時間間隔を超えることが望まし
い。比較的高い値が、ほぼ、ペンがピクセル列の1/8
にわたって走査する時間間隔になれば、さらに望まし
い。
【0111】本発明をテストした装置の場合には、その
比較的高い値は40マイクロ秒を超えるのか望ましい。
その比較的高い値が約43マイクロ秒を超えれば、さら
に望ましい。
【0112】本発明の第6の態様または方法の望ましい
実施例は、双方向走査インク・ジェット・ペンによっ
て、ピクセル・アレイをなすマークから構成されたイメ
ージを印刷媒体に印刷するための装置である。その装置
は、こうした印刷媒体を支持するための手段が含まれて
いる。
【0113】その装置には、印刷媒体が印刷媒体支持手
段に支持されると印刷媒体を横切って移動するように取
り付けられたペンが含まれている。さらに、その装置に
は、印刷媒体を横切って、双方向にペンによる走査を行
うための手段も含まれている。
【0114】さらに、本発明には、ペンをトリガして、
こうした印刷媒体に向かってインク小滴を噴射させ、イ
ンクが所望される各ピクセル位置毎に、少なくとも2つ
のインク・スポットが形成されるようにするための手段
も含まれている。これらのペン・トリガリング手段に
は、それぞれ、ペンのトリガリングが可能な、要素時間
間隔のシーケンスを決めるための手段が含まれている。
さらに、その装置には、各要素時間間隔の値を比較的高
い値に合わせて調整するための手段も含まれている。
【0115】この装置を利用して、上述の本発明の第5
の方法態様を実現することも可能であり、一般的に同じ
利点が得られる。
【0116】その装置には、また、関連する類似の望ま
しい特徴または特性(例えば、ペンのトリガリングに遅
延を挿入するための手段といった)が備わっている。遅
延挿入手段には、ピクセル位置間において走査を行うペ
ンの通過とほとんど同期せずに動作するクロックが含ま
れているのが望ましい。その装置には、また、非同期動
作クロックの周期を比較的高い値に設定して、所望の比
較的高い不確実性が得られるようにするための手段も含
まれていることが望ましい。
【0117】遅延挿入手段には、走査方向の一方におけ
るペンによる走査時に限って、非同期動作クロックによ
って刻時される遅延線が含まれていることが望ましい。
遅延線には、該クロックからの信号によって進められる
シフト・レジスタが含まれている。
【0118】本発明の上記の動作原理及び利点は、全
て、付属の図面を参照して以下の詳細な説明を考察する
ことによってより理解が深まるであろう。
【0119】
【実施例】本発明の望ましい方法及び装置は、いくつか
の様相もしくは態様の全てを統合的に含むものである。
同様に望ましい方法及び装置は、さまざまな望ましい特
徴もしくは特性を含むものである。
【0120】1.エンコーダ信号の反転 図1に示すように、エンコーダ信号16の反転波形20
が、一方のキャリッジの移動方向に発生するが、他方で
は発生しない(例えば、図1の信号強度SB 対時間tB
に関する下方プロットに例示されているように、右から
左への移動Bの場合に反転する)。この非対称の反転に
よって、エンコーダ・ストリップ10の不透明領域11
(または透明領域12)の寸法公差によるエラーが回避
される。従って、双方向システムの基本的な噴射基準精
度が、単方向システムの精度に等しくなる。
【0121】反転信号(反転波形)20が、反転方向す
なわち逆方向Bに用いられる場合、エンコーダ信号1
3、20の立ち下がり14、21は、全て、キャリッジ
の方向に関係なく、エンコーダ・ストリップ上の同じ物
理的位置が基準になる(あるいは、「参照」する場合も
ある)。従って、両方向の走査中に、ある種の機能のた
めのトリガ・ポイントとして、エンコーダ・ストリップ
に沿った1つの物理的基準点を利用することができる。
特殊な場合には(これは、一般に、インク・ジェット・
ペンによる印刷にとっては有効な動作モードではない
が)、位置を不正確にする唯一の原因は、エンコーダ検
知システムにおいて生じるということになる。
【0122】2.インク小滴リード時間及び噴射パルス
遅延 より一般的には、次に説明するように、飛行時間及び問
題としている遅延問題を回避するには、隣接する2つの
基準位置(例えば、立ち下がり14a、14b)を利用
することが必要になる。(さらに、より一般的には、イ
ンク小滴の飛行時間が比較的長い、あるいはエンコーダ
構造が極めて微細な、あるいはその両方であるシステム
の中には、より遠く離れた(例えば、エンコーダ構造2
つ分もしくはそれ以上離れた)2つの基準位置14a、
14cを利用することが必要か、あるいは望ましいもの
もある。
【0123】このようにより一般的に有効な場合、特定
の列位置(例えば、図1及び2における「a」)におけ
るインク噴射の基準として用いられる信号14a、21
bの相対的正確度は、任意の2つの隣接基準位置(エン
コーダ・ストリップ信号10、20の立ち下がり14、
21)間の距離に関する寸法公差の±1%に従う。
【0124】双方向印刷の目的は、特定の列位置
(「a」)に関して噴射されたインク小滴32、32”
(図2)が、キャリッジの左から右への移動Fと右から
左への移動Bの両方において、用紙33のほぼ同じ物理
的位置34に到達するようにすることにある。本発明
は、スイッチ可能な遅延線と共に、隣接するエンコーダ
・パルス14a、21bを利用することによって、この
目的を達成する。
【0125】「発明が解決しようとする課題の説明」の
項における解説のように、同じエンコーダ位置を両方向
において利用することのできない理由は、双方向におけ
るインク衝突のオフセットΔxF 、ΔxB が逆方向にな
るためである。従って、インク小滴32、32’、3
2”、14は、共通の単一噴射ポイント14からの噴射
では、同じ位置に落下することはできない。
【0126】本発明によれば、事実上、印刷機は、逆方
向走査インク小滴32’が、その反対方向の走査時に到
達したのと同じ位置34まで飛行する時間を見越して、
「バックアップ(backing up)」もしくは
「後退(backing off)」として特徴づけら
れる動作を実行するようになっている。これは、印刷機
がインク小滴32’を「リード」できるようにすると、
表現することも可能である。
【0127】直接的なアプローチの1つは、1エンコー
ダ間隔P(すなわち、特定のピクセル位置「a」にイン
ク・スポット34を形成するために用いられる順方向走
査の立ち下がりから、隣接する逆方向走査の立ち下がり
21bまでのような、全1エンコーダ・パルス波長)だ
け後退することである。この措置だけでは、2つの方向
から噴射されるインク小滴32、32’の正確なアライ
メントをとるのに十分ではなくインク小滴の飛行距離Δ
xF が、たまたま、完全なエンコーダ構造間隔Tのちょ
うど1/2である場合に限って有効ということになる。
【0128】こうした相関関係は、一般には期待するこ
とができず、他のいずれの場合においても(印刷機の噴
射時間が大きく後退すると)、2つのインク小滴32、
32’は、残留エラーまたはオフセットΔxF だけ隔て
られた2つの位置34、35に付着することになる。2
つのインク小滴を同じ落下位置34に運ぶには、追加遅
延Δtを加えなければならない。
【0129】原理的には、この遅延は、いずれの方向に
おける噴射時間の設定にも追加することで(即ち、それ
ぞれ、両方の走査方向において用いられるように2つの
部分に分割してさえ)、極めて満足のゆく結果を得るこ
とが可能である。ただし、カウントが少なくともパルス
1つ分少ない方向と同じ方向(すなわち、噴射ポイント
が少なくともパルス1つ分だけ後退する方向と同じ方
向)に走査している間に、システムに遅延を追加するの
が望ましい。
【0130】また、原理的には、各噴射パルスは、それ
ぞれの立ち下がり(例えば、21b)の発生から、別個
に遅延させることが可能であるが、反転波形20全体を
遅延させて、遅延反転波形24を形成するほうが望まし
いし、より簡単である(図2)。明らかに、これらの2
つは技術的にはほぼ同等であるが、設計または動作上の
便宜性の点で主として異なっている。
【0131】要するに、用紙の軸に沿った各インク小滴
の速度成分によるインク小滴の衝突オフセットのため、
2つの双方向走査F、Bの一方から特定の列位置34に
噴射する際、隣接する噴射基準パルス14、21を利用
して、インク小滴32’をリードすることが必要にな
る。
【0132】3.非対称タイミングのためのハードウェ
ア 2つの先行する項では、位置精度を改善するために有効
に講じられる措置((1)エンコーダ信号の反転、及
び、(2)インク小滴のリード時間及び噴射パルス遅
延)について説明した。これらの措置は、走査方向の一
方における走査中においてしか説明されていないが、設
計経済上の目的からすれば(とりわけ、設計更新状況に
おいて)共通の方向において全ての走査中に考慮される
のが、望ましい。
【0133】図4には、望ましい一般的な構成が示され
ている。入力ステージ41(手動制御を含む)によっ
て、所望のイメージを定義する情報が得られる。視覚的
または他のそのような選択を容易にするのが望まれる場
合には、このステージの出力42は、ディスプレイ43
で処理できるようにしても良く、カラー印刷システムの
場合には、カラー補正ステージ44の処理で、ディスプ
レイ43及び入力ステージ41系統の両方または一方対
印刷系統47−61−32−33の間における既知の差
を補正することが可能である。
【0134】補償装置(カラー補正ステージ)44から
の出力45は、次に、個々のピクセル位置の印刷決定レ
ベルで所望のイメージをいかに実現するかを決める(適
用可能なら、各カラー毎に)表現ステージ46まで進
む。その結果生じる出力47は、各ペン31にいつ噴射
信号77を送るかを決定する回路61に送られる。
【0135】ペンは、インク32を噴射して用紙または
他の印刷媒体33にイメージを形成する。通常は、その
間に、媒体送りモジュール78によって、ペン31に対
する印刷媒体33の相対移動79が生じる。
【0136】その噴射信号の決定を下す際、噴射回路6
1は、ペン・キャリッジ62、ペン取付具75、及び、
ペン31の位置を考慮しなければならない。その判断
は、ペンキャリッジ62に支持されていて、エンコーダ
・ストリップ10を読み取る電気光学センサー64の機
能によって可能となる。
【0137】先行技術の場合、こうした情報は、一般
に、ほぼ直接的な接続65−73−74によってセンサ
ー64からペン噴射回路61に送られる。本発明では、
センサー64と噴射回路61の間のラインにタイミング
・モジュール72を挿入する。
【0138】タイミング・モジュール72によって、2
方向のうちの一方における走査中に、エンコーダ信号を
反転、あるいは等値にすることが可能になる。また、該
モジュールによって、やはり、2方向のうちの一方にお
ける走査中にパルス1つ分後退させ、これによってペン
による噴射を遅延させることも可能になる。
【0139】このタイミング・モジュール72の動作
は、いつも必要であるわけではなく、キャリッジ62の
方向反転と同期して必要になるだけである。すなわち、
タイミング・モジュール72は、走査方向の一方におけ
る動作中に挿入され、他方における動作中は、ストレー
ト・スルーのバイパス接続73に置き換えられる(すな
わち、非対称的に動作する)が、これが、図4におい
て、タイミング・モジュール72に「非対称」の表示が
施されている理由である。
【0140】この同期挿入及び解除は、図4において、
従来の接続73とタイミング・モジュール接続71の間
で選択を行うスイッチ67によって特徴づけられてい
る。このスイッチ67は、図示のように、ペン・キャリ
ッジ62の逆方向移動63B から導かれる信号66によ
って制御される。
【0141】従って、スイッチ67は、こうした逆方向
移動63B 時には、タイミング・モジュール接続71を
選択し、順方向移動63F 時にはバイパスまたは従来の
ルート73を選択する。この表現は、説明のための抽象
的なものであるが、熟練した当業者には明らかなよう
に、スイッチ67は独立した物理的要素として存在する
のではなく、順方向移動F による制御が可能であって、
かつ(さらに一般的ではあるが)同様に、ペン・キャリ
ッジ移動63B 、63F の制御を行う上流のタイミング
信号によって制御することが可能である。あるいは、そ
のいずれかである。さらに、同期スイッチ67は、タイ
ミング・モジュール72の入力側にある必要はなく、代
わりに、出力側に設けることも可能であり(図4の場
合、共通の集中信号ライン74が、図示のように噴射回
路61に接続されている)、あるいは、実際には両側に
位置することも可能である。
【0142】図4に示すシステムを利用すると、ごく自
然な解釈でエンコーダ信号の反転を生じ、パルスの「後
退」ステップ及び噴射遅延ステップは、全て同じ共通の
方向(「逆方向」)におけるペンの移動中に実施される
ことになる。しかし、前述したように、この制限は望ま
しいことではあるが、本発明をうまく実施する上で必ず
必要とされるものではない。
【0143】4.直接エンコーダ基準システム用のタイ
ミング・モジュール 図4のタイミング・モジュールにおいて、事実上、エン
コーダ・サブシステムによって直接動作するシステムの
場合、ペン・キャリッジの移動方向の一方Bでエンコー
ダ信号65を逆転するための回路89(図5)を設ける
ことが可能であり、遅延線81〜85を利用することに
よって、ペン・キャリッジの移動方向の一方Bにおいて
エンコーダ信号65を遅延させ、噴射パルスのタイミン
グを調整して、インク小滴の衝突位置がキャリッジの移
動方向とは逆の方向において得られる位置と一致するよ
うにすることが可能となる。
【0144】遅延値の選択または制御(または両方)を
行う方法は、手動、自動、固定値でも、あるいは可変値
等いずれでも良い。
【0145】遅延線81〜85は、サンプル・クロック
信号82によってステップするシフト・レジスタ81か
ら構成される。広い範囲にわたって調整できるようにす
るため、レジスタ81は、極めて広いダイナミック・レ
ンジと極めて高い調整解像度をもたらす64ビット装置
である。その解像度は必要以上に高いので、シフト・レ
ジスタ81のフリップ・フロップは、32ビット装置に
すぎない対応するセレクタ装置83に対して、出力ライ
ン81’によって1つおきに接続される。
【0146】調整可能な構成とするため、遅延選択装置
84によって、セレクタ83の32の位置の1つにアド
レス指定する制御信号85が加えられる。これによっ
て、セレクタ83は、その出力から必要とする信号出力
86を生成する。
【0147】その出力86は、多重化セレクタ87に入
力され、多重化セレクタ87は遅延線の出力86とバイ
パス・ライン73を伝わる非遅延エンコーダ・パルス列
65のいずれかをその出力88とする。
【0148】図5において明らかなように、図4に記号
的に表現されたスイッチ67の機能は、マルチプレクサ
87によって具体化される。(異なるシステムの場合、
これらの機能は、マルチプレクサ87とスイッチ可能な
インバータ89の間である程度分散されて構成されるも
のである。)また、図5に示すように、多重化セレクタ
87の出力88は、スイッチ可能なインバータ89に伝
わり、マルチ・プレクサ87とインバータ89は、両方
とも同様に、方向制御信号66によってスイッチされる
が、もちろん、必要に応じて、遅延前に逆転させること
も可能であるし、場合によっては、マルチ・プレクサに
よって選択される一連のコンポーネント内に組み込むこ
とも可能である。
【0149】ペン・キャリッジ速度はサーボ制御され、
ペン・印刷媒体間の距離は、従来の機械的公差内に設定
されるので、必要とされる遅延は、あるペン動作から次
のペン動作で変わらない。従って、本発明の製造作業に
おいては、通常、調整が不要になる。
【0150】その場合、サブシステム81、83〜85
は、所望の数のフリップ・フロップ・ステージしかな
い、あるいは、所望の数より多いステージを備えていな
いシフト・レジスタに簡略化することが可能である。出
力86は、図6に示すように、最終ステージに、あるい
は、適宜、所望のセットの最終ステージにハード的に配
線して良い。
【0151】5.インクリメントされる補間システム 印刷機には、ペン放出または噴射位置がエンコーダ・パ
ルス(または位置)及び遅延線自体を、直接、機械的基
準を比較するではなく、補間によってエンコーダ・パル
スから導き出されるより精密な目盛り(仮想電子目盛
り)を基準として、設定されるものがある。例えば、ヒ
ューレット・パッカード社によって製造されているこう
した印刷機の1つは、個々のサブピクセルを1/24ミ
リメートル(1/600インチ)とすることが可能であ
る。
【0152】図7にこの動作が示されている。ここに示
された非対称タイミング・モジュール72’は、アルゴ
リズムを特徴とする。
【0153】この概念は、マイクロプロセッサ制御位置
アドレス指定システムの一部として補間システムが存在
することにより、パルス反転及び遅延の全プロセスが、
ほぼ、マイクロプロセッサ(図示せず)におけるアルゴ
リズムによる計算及びアドレス指定プロセスにまとめ上
げられるということを意味している。こうしたシステム
の場合、スイッチ67の動作も、マイクロプロセッサの
プロセスに吸収される。
【0154】こうした印刷機の説明において、より小さ
い数のエンコーダ・パルス自体のカウントについて評価
するのは、厳密には正しくないかも知れない。むしろ所
望のインク・スポット・マーキング・ポイントが、所望
のマーキング・ポイントから2方向に設定される(従っ
て、この2方向からアプローチされる)トリガ・ポイン
トの間に含まれることだけを示すほうが、より適切であ
る。
【0155】概念上、こうしたシステムは、エンコーダ
・センサーではなく、補間器ステージのより小さい出力
パルス・カウントをカウントする、または、パルス・カ
ウント値までカウントするものとみなすことができる。
しかし、実際のアルゴリズム・ステップの問題として、
任意の特定のシステムにおいて、ペン噴射に関する所望
のカウントまたは位置を明らかにできるのではあるが、
こうしたカウントが生じる特定のステップを正確に指摘
することは困難である(いわば、ファームウェアに「埋
もれてしまう」可能性がある)。
【0156】それにもかかわらず、加算及び減算の交換
法則の演算を通じて、こうしたシステムは、上述のよう
に、より小さいパルス・カウント値までカウントするシ
ステムと同等である。換言すれば、必要とされるカウン
ト差は、システム動作全体におけるあるポイントまたは
あるシーケンスをなすステップ内において実現しなけれ
ばならないが、極めて多数の異なるポイント、または、
異なるシーケンスのうちから任意のものを利用すること
は、動作上、同等であり、いずれも本発明の範囲内にあ
るものとすることができる。
【0157】本発明に従って動作する特定の印刷機の場
合、黒の印刷、及び特定の2つの掃引速度による印刷に
限って、図7のシステムを利用するのが望ましい。しか
し、熟練した当業者には明らかなように、本発明は、必
ずしもこうした用途に限定されるものではない。
【0158】現在、本発明の最も望ましい実施例とみな
される同じ印刷機において、印刷媒体上におけるマーキ
ング・ヘッド(ペン)の公称高さは、1.6ミリメート
ルであり、印刷媒体に垂直なインク小滴の速度成分は、
11.5メートル/秒であり、キャリッジ速度は、通常
性能モードにおいて約68センチメートル/秒、また
は、高品質モードで、51センチメートル/秒である。
こららの値から計算できるように、飛行時間は、約0.
14ミリ秒であり、マーキング・ヘッド走査方向に沿っ
た飛行時間オフセットは、通常性能モードにおいて約
0.1ミリメートル、または、高品質モードにおいて
0.07ミリメートルである。
【0159】論考中の印刷機の場合、前述のように、ピ
クセル間隔が約1/24ミリメートルである。ピクセル
間隔単位で表すと、従って、通常性能モードの場合、
0.1×24=2.4単位、高品質モードの場合、0.
07×24=1.7単位、あるいは、両モードで大ざっ
ぱに約2単位ということになる。
【0160】逆掃引中に、所望のアライメントをとるた
め、印刷媒体上における所望のインク・スポット位置
に、この距離が加えられるか、あるいは、順方向走査に
用いられる噴射位置に、この距離の2倍が加えられる。
従って、逆掃引中に、この距離が「加えられる」場合、
結果としての噴射位置は、反転経路に沿ったより手前の
位置になるのは、明らかである。
【0161】6.印刷の質を向上させるタイミングの不
確実性 透明紙に対する双方向のダブル・ドット常時高速印刷の
場合、タイミングの不確実性が10.6μsec(約1
/32ピクセル列幅に相当する)になると、透明紙は、
とりわけ、シアンに関して、ベタの埋めつくし領域で斑
が増大し始めることを発見した。この問題については、
本発明の「従来の技術」の項において既に説明した。
【0162】不確実性が42.6μsec(約1/8ピ
クセル列幅に相当する)まで増大すると、視覚上、斑
が、減少することに気が付いた。好ましくない斑は、ヒ
ューレット・パッカード社製のPaintJetタイプ
のプリンタによって得られる標準的な透明紙におけるレ
ベル近くまで減少した。
【0163】しかし、本システムでは、(PaintJ
etプリンタとは対象的に)この性能の向上は、スルー
プットを大幅に増大させて、実現することができる。P
aintJet装置は、8分間ほどで完全な透明紙の印
刷が可能であるが、本発明を用いたプリンタの場合に
は、わずかに約4分で、ほとんど等しい印刷の質を得る
ことができる。
【0164】双方向印刷法に関して前述の遅延線81〜
85が、遅延線のシフト・レジスタ・クロック82(図
5)の周期によって決まる均一な間隔で、エンコーダ1
0の出力信号65にサンプリングを施す。エンコーダの
エッジ遷移14(図1及び2)が、2つの連続したシフ
ト・レジスタ・クロック82の遷移間における任意の時
間に生じるので、エンコーダの遷移14から遅延線の出
力86までの実際の時間遅延の基本的な不確実性は、サ
ンプル・クロックの周期に等しい。
【0165】図3には、この最後に述べたことが正しい
理由が示されている。エンコーダ・パルス列の立ち下が
り区間14nが、サンプル・クロック列50の立ち上が
り区間52の時間t2 の直前における最初の時間t1 に
生じる場合、シフト・レジスタ81(図5及び6)の第
1のフリップ・フロップ・ステージQ0は、その後のご
く短い時間に応答して、その出力信号56を降下させる
(57)。
【0166】この応答によって、サンプル・クロック5
0の順次立ち上がり53、54...における下流ステ
ージの順次動作に備えて、該システムがセット・アップ
される。すなわち、第3の時間t3 において、すぐ後続
する立ち上がり53が発生し、第2のフリップ・フロッ
プ・ステージQ1が誘導されて、ほんのすぐ後の時間t
4 に応答し、その出力信号58を降下させる(59)。
図3に示すように、この事象は、完全な1クロック周期
よりほんのわずかだけ長い間隔t4 〜t1 (すなわち、
クロック列50の2つの順次(または、グラフから分か
るように、隣接した)立ち上がり52、53の間の時
間)だけ、エンコーダ・パルス14nに対して遅延す
る。
【0167】この間隔は、図3の上部において、最短可
能遅延tmin delay=t4 〜t1 として識別される。こ
こで明らかなように、これは、たまたま、エンコーダ波
形13の立ち下がり14nと、サンプル・クロック列5
0とのタイミング遅延が、最短の関係にある場合に発生
する。
【0168】比較してみると、たまたま、エンコーダ波
形13の立ち下がり14Xと、サンプル・クロック列5
0とのタイミング遅延が、最長の関係にある場合、第2
のステージQ1のトリガリングは、ほぼ完全に1クロッ
ク周期分だけ長くかかる。これが、図3の下部に示され
ている。
【0169】この場合、エンコーダ・パルスの立ち下が
り14xは、サンプル・クロック50の立ち上がり5
2’の直後である最初の時間t1 ’に発生する(すなわ
ち、換言すると、エンコーダ列の立ち下がり区間14x
は、シフト・レジスタの最初のステージQ0をトリガす
る機会を逃したばかりのところである)。最初のステー
ジQ0は、(ほぼ、まる1クロック周期後の第2の時間
t2 に)次のクロック・パルス53’が発生するまで、
リセットされない(57’)。
【0170】それが生じると、第2ステージのフリップ
・フロップQ1のトリガリング58’が、次に続くクロ
ック・パルス54’の時間である第3の時間t3 に発生
する。第2ステージが応答して、クロック周期のほんの
何分の1かだけ遅い第4の時間t4 にリセットを行う
(58’)。第3図には、最長可能遅延tmax delay=
t4 ’〜t1 ’として、エンコーダ立ち下がり14xに
対する第2ステージのリセット58’の対応する遅延が
識別される。
【0171】不確実性の間隔は、最長遅延と最短遅延の
差に等しく、従って、これはサンプル・クロックの周期
(または周波数の逆数)にまさに等しい。 tuncertainty =tmax delay− tmin delay=1/
fs 、 ここで、fs は、サンプル・クロックの周波数である。
サンプル・クロックは、エンコーダ信号に対して全く非
同期であるため、最短値と最長値によって制限される遅
延値の均一な分布が生じる。
【0172】サンプル・クロックの周期を制御すること
によって、単方向プリント・システムに導入される不確
実性(「ノイズ」と呼ばれる場合もある)の量を正確に
制御することが可能になる。サンプル・クロック周期
は、512で分割する(すなわち、「÷512」)カウ
ンタにスイッチすることによって、有効に延長される。
従って、本発明の装置の場合、分割しないサンプル・ク
ロック(他の全モードのプリンタに用いられる)の周波
数は12MHzであり、512除算カウンタの出力は、
12MHz÷512=23.4KHzになる。
【0173】この周波数に対応するサンプル・クロック
周期は、1/(23.4KHz)=42.7μsecに
なる。ペンは、公称では1ピクセル列を333.3μs
ecで走査するので、サンプル・クロック周波数及び周
波数に相当する不確実性は、 (42.7μsec)/(333.3μsec)=0.
128列=1/8列。 遅延及び関連する不確実性に関するこれらの値が、平均
的なペンの挙動に関して選択されており、明らかに、他
のシステムと異なるところである。
【0174】図6には、512除算カウンタ91の回路
へのスイッチが、スイッチ92の開位置によって図形的
に示されている(必要に応じて透明紙に対するダブル・
インク小滴常時双方向印刷に対してのみ用いられる)。
スイッチを閉じることは、他の印刷モードのため、分路
またはバイパス93によって、回路から512除算カウ
ンタ91をはずすことを意味する。
【0175】調整可能な、または選択可能な「n除算」
カウンタ(例えば、値n=1までの調整を包含すること
ができる)を示すことでこれと同等な機能を表す。こう
したカウンタ、すなわち、1除算カウンタは、1で割る
ことが可能であり、従って、例示のバイパス93と同じ
結果をもたらす。
【0176】ノイズを含む遅延アプローチは、現在のと
ころ、透明紙に対するダブル・インク小滴による常時双
方向印刷に特有のものと考えられるが、過剰なインクの
付着を適度に軽減するため、他の用途においても有効に
適用可能である。
【0177】説明してきた措置によって、双方向印刷時
に、隣接する帯状部分をなすイメージ(印刷媒体を横切
る個々のペン走査によって形成されるピクセル・グルー
プ)の正確なアライメントをとることが可能であること
が明らかになった。これらの措置は、位置の不正確さに
よって生じるタイプのイメージの劣化を伴うことなく、
スループットを60%増大させるのに十分である。
【0178】エンコーダ信号を処理するだけで、本発明
の全ての様相及び態様が機能するので、本発明は、印刷
機のエンコーダ電子回路に対して直列にスイッチ可能な
インバータ/デクリメンタ/遅延線モジュールを挿入し
て、印刷機のファームウェアの変化を適度なものにする
ことによって、ほぼどんなインク・ジェット・プリンタ
にも適応することが可能である。
【0179】これらの改良は、エンコーダ・バーの幅に
比較的大きい変動がっても受け入れらることができる。
また、その改良は、(ダブル・インク小滴による常時双
方向印刷の特殊な場合)わずかで、ランダムな位置の不
正確さを故意に導入することによって、斑の大幅な減少
をもたらす。以上の開示は、単なる例示を意図したもの
であり、本発明の範囲を制限するものではない。
【0180】本発明の好適な実施態様を以下に例示す
る。 1. 双方向走査プリント・ヘッドによって、ピクセル
・アレイをなすように形成された個々のマークから構成
されるイメージを印刷媒体に印刷する方法において、第
1の方向におけるプリントヘッドの走査中に、最初に、
第1のトリガリング位置において、印刷媒体に対する第
1のマーク形成を開始し、第1の方向に沿って第1のト
リガリング位置よりも進んだ第1のマーク位置に前記第
1のマークが形成されるようにするステップと、次に、
第2の方向におけるプリントヘッドの走査中に、第2の
トリガリング位置において、印刷媒体に対する第2のマ
ーク形成を開始し、第2の方向に沿って第2のトリガリ
ング位置よりも進んだ第2のマーク位置に前記第2のマ
ークが形成されるようにするステップから構成され、前
記第2のトリガリング位置が、第1の方向に沿って第1
のマーク位置よりも進んだ位置にあることを特徴とする
印刷方法。
【0181】2. 第1と第2のトリガリング位置が、
少なくとも第1のマークから等距離にあって、第1と第
2のマークは、少なくとも互いにアライメントがとれる
ことを特徴とする前記1に記載の印刷方法。
【0182】3. 第1と第2のトリガリング位置の少
なくとも1つが、第1と第2のマークの相互アライメン
トをとるのに必要な位置から約1/24ミリメートル
(1/600インチ)の範囲内に自動的に位置決めされ
ることを特徴とする前記2に記載の印刷方法。
【0183】4. 最初の開始ステップが、スケールに
沿った周期的構造をカウントして、前記構造のうち印刷
媒体に対する第1のマーク形成のトリガリング位置をな
す第1の特定の構造を検出するステップと、第1の特定
の構造を基準にして、第1のマークの形成をトリガする
ステップから構成されることと、次の開始ステップが、
同じスケールに沿った周期的構造をカウントして、前記
構造のうち第1のマークとアライメントのとれた印刷媒
体に対する第2のマーク形成をトリガするための基準位
置をなす第2の特定の構造を検出するステップと、第2
の特定の構造を基準にして、第2のマークの形成をトリ
ガするステップから構成されることと、次のカウントス
テップが、(a)スケールに沿って、前記周期的構造の
うち前記第1の特定の構造から少なくとも1構造単位だ
け変位した周期的構造までカウントするステップと、
(b)周期的構造のうち前記第2の特定の構造として、
前記変位した周期的構造を識別するステップから構成さ
れることを特徴とする前記1に記載の印刷方法。
【0184】5. さらに、前記構造のうち前記第2の
特定の構造までカウントした後、前記第2のマークの形
成のトリガリングを遅延させ、両方のマークの形成にお
ける経過時間を考慮して前記第2のマークと前記第1の
マークのアライメントがとれるようにするステップを含
むことを特徴とする前記4に記載の印刷方法。
【0185】6. 次のカウント・ステップが、前記構
造のうち前記第1の特定の構造から正確に1構造単位だ
け変位した周期的構造までカウントするステップから成
ることと、遅延ステップは、マーキング・ヘッドが、前
記構造のうち前記第2の特定の構造を1構造単位長の特
定の何分の1かだけ通り過ぎたトリガリング・ポイント
に達するまで、遅延させるステップから成ることを特徴
とする前記4に記載の印刷方法。
【0186】7. 第1のマークが、第1の特定の構造
から1構造単位長の第1の特定の何分の1かだけ第1の
方向に向かった位置に形成されることと、第2のマーク
が、トリガリング・ポイントから、1構造単位長の第2
の特定の何分の1かだけ第2の方向に向かった位置に形
成されることと、前記特定の何分の1かに、前記第1と
第2の特定の何分の1かを加えると、少なくとも、ほぼ
1になるということを特徴とする前記6に記載の印刷方
法。
【0187】8. プリント・ヘッドがインク・ジェッ
ト・ペンから構成されることと、トリガリング・ステッ
プが、インク・ジェット・ペンに電気信号を送り、印刷
媒体に向かってインク小滴を噴射させて、印刷媒体にマ
ークが形成されるようにするステップから成ることを特
徴とする前記1に記載の印刷方法。
【0188】9. 2つ以上のインク小滴で印刷する場
合、透明紙の各ピクセル位置毎に印刷位置に対して比較
的高い値の不確実性を選択するステップが含まれること
を特徴とする前記8に記載の印刷方法。
【0189】10. 前記比較的高い値が、1ピクセル
列幅の1/16を超える値に対応することを特徴とする
前記9に記載の方法。
【0190】11. ピクセル・アレイをなすように形
成された個々のマークから構成されるイメージを印刷媒
体に印刷する装置において、印刷媒体を支持するための
手段と、前記印刷媒体を横切って移動するように取り付
けられるプリント・ヘッドと、プリント・ヘッドが前記
印刷媒体を横切って双方向に走査を行うようにするため
の手段と、前記印刷媒体を横切るプリント・ヘッドの移
動方向と平行に前記印刷媒体を横切って延びるエンコー
ダ・ストリップと、エンコーダ・ストリップを読み取っ
て、それぞれ、エンコーダ・ストリップに沿った位置で
ある前記印刷媒体を横切る位置に対応する電気パルスを
発生する電気光学手段と、電気光学手段からパルスを受
信するように接続され、パルスをカウントし、パルスに
応答して、プリント・ヘッドに制御を加え、前記印刷媒
体の特定の位置にマークが形成されるようにする手段
と、電気光学手段と応答手段の間に接続されて、前記印
刷媒体を横切るプリント・ヘッドの2つの走査方向の一
方においてのみ、特定の位置まで走査する間、少なくと
もパルス1つ分少ないカウントを行う方向感応手段から
構成されることを特徴とする印刷装置。
【0191】12. 方向感応手段に、走査方向の一方
においての走査時に、電気光学手段と応答手段の間に遅
延を挿入するための手段が設けられていることと、それ
によって、前記印刷媒体にマークを形成するためのプリ
ント・ヘッドの制御が特定のパルス・カウントの発生後
に遅延してなされるということを特徴とする前記11に
記載の印刷装置。
【0192】13. 方向感応手段に、前記走査方向の
一方においてのみ、走査時に、電気光学手段と応答手段
の間にカウントが少なくともパルス1つ分少ない遅延を
挿入するための手段を設け、前記挿入手段によって、前
記印刷媒体にマークを形成するためのプリント・ヘッド
の制御が少なくともパルス1つ分前のパルス・カウント
の発生後に遅延することを特徴とする前記11に記載の
印刷装置。
【0193】14. 遅延挿入手段が、走査方向の一方
に走査する場合に限って、電気光学手段と応答手段の間
に接続される遅延線から構成されることを特徴とする前
記11に記載の印刷装置。
【0194】15. 遅延線が、サンプル・クロックか
らの信号によって進められるシフト・レジスタから成る
ことを特徴とする前記13に記載の印刷装置。
【0195】16. 透明印刷媒体に対しピクセル毎に
2つ以上の小滴を双方向印刷する間に、サンプル・クロ
ック周期を比較的高い値に調整するための手段が設けら
れていることを特徴とする前記14に記載の印刷装置。
【0196】17. 前記比較的高い値が、プリント・
ヘッドが1ピクセル列の1/16を走査する時間間隔を
超えるということを特徴とする前記15に記載の印刷装
置。
【0197】18. 前記比較的高い値が、プリント・
ヘッドの1ピクセル列の1/8を走査する時間間隔であ
ることを特徴とする前記15に記載の印刷装置。
【0198】19. 前記比較的高い値が、40マイク
ロ秒を超えるということを特徴とする前記15に記載の
印刷装置。
【0199】20. プリント・ヘッドが、インク・ジ
ェット・ペンから成り、カウント及び応答手段が、イン
ク・ジェット・ペンに電気信号を送り、印刷媒体に向か
ってインク小滴を噴射させて印刷媒体上にマークが形成
されるようにする手段から成ることを特徴とする前記1
0に記載の印刷装置。
【0200】
【発明の効果】本発明によれば、双方向印刷においても
エンコーダの寸法誤差の影響の少ない印刷を簡単な構成
で行うことができる。また,インク小滴の非行時間を考
慮しても順方向と逆方向とで正しい印刷位置にマークさ
れる。そのため、エンコーダの精度が低くても高速に高
精度の印刷ができるようになる。さらに、本発明によれ
ば、透明フィルムのようなきれいに印刷し難い印刷媒体
に対しても高価な装置を使用することなく簡単な構成で
美しい印刷を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において生成される信号の逆転を示し、
高精度強化非対称タイミング関係のダイアグラムであ
る。
【図2】パルスのデクリメント及び噴射遅延を示し、高
精度化非対称タイミング関係のダイアグラムである。
【図3】イメージの質を向上させるために本発明が使用
し、最短遅延(上方部分)及び最長遅延を示すタイミン
グの不確実性の関係のダイアグラムである。
【図4】本発明の非対象タイミング・モジュールを組み
込んだ印刷システムの電子的ブロック図である。
【図5】直接エンコーダ基準システムにおいて、エンコ
ーダ信号の逆転と飛行時間補償遅延の両方をもたらすた
めに利用される高精度化メカニズムを示す。非対称タイ
ミング・モジュール(可調整)の図である。
【図6】イメージの質を向上させる不確定タイミングを
選択するために用いられる構成要素を含む同じモジュー
ルに関する図である。
【図7】直接エンコーダ基準システムではない、補間シ
ステムにおける図5及び図6と等価的な中間レベルのブ
ロック図である。
【図8】従来のエンコーダ読み取り回路を用いた場合に
得られるタイミング関係を示す図である。
【図9】従来のエンコーダ読み取り回路を用いた場合に
生じる飛行時間の影響を表した図である。
【符合の説明】
10 エンコーダ・ストリップ 32 インク小滴 33 用紙 41 入力ステージ 43 ディスプレイ 44 カラー補正ステージ 46 表現ステージ 61 噴射図形 62 ペン・キャリッジ 64 電気光学センサー 67 スイッチ 72 タイミング・モジュール 75 ペン取付具 81 シフト・レジスタ 83 セレクタ装置 87 マルチ・プレクサ 89 インバータ 91 512除算カウンタ 92 スイッチ 93 バイパス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向走査プリント・ヘッドによって、
    ピクセル・アレイをなすように形成された個々のマーク
    から構成されるイメージを印刷媒体に印刷する方法にお
    いて、 第1の方向におけるプリントヘッドの走査中に、第1の
    トリガリング位置において、印刷媒体に対する第1のマ
    ーク形成を開始し、第1の方向に沿って第1のトリガリ
    ング位置よりも進んだ第1のマーク位置に前記第1のマ
    ークが形成されるようにするステップと、 次に、第2の方向におけるプリントヘッドの走査中に、
    第2のトリガリング位置において、印刷媒体に対する第
    2のマーク形成を開始し、第2の方向に沿って第2のト
    リガリング位置よりも進んだ第2のマーク位置に前記第
    2のマークが形成されるようにするステップから構成さ
    れ、 前記第2のトリガリング位置が、第1の方向に沿って第
    1のマーク位置よりも進んだ位置にあることを特徴とす
    る印刷方法。
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