JPH06319400A - 家畜用哺乳給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】家畜の幼獣への哺乳と給水を同一の装置により
自動で行うことができ、且つ餌付作業者を煩雑な作業か
ら開放することができる家畜用哺乳給水装置を提供す
る。 【構成】箱状のタンク部２の底部２ｂから下方に向けて
円筒形のミルク・薬液貯留部３を連通して設ける。ミル
ク・薬液貯留部３内に円筒の浮体４を上下摺動可能に収
納する。浮体４の上端にリンク棒５の下端を連結し、リ
ンク棒５の上端を給水蛇口８内の給水栓５ａに連結し、
浮体４の上下動に連動して給水蛇口８の開閉ができるよ
うにする。ミルク・薬液貯留部３の下端に液体排出用パ
イプ９を連通させ液体排出用パイプ９の下端位置にウォ
ーターカップ１０を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、家畜への餌付けの際に
使用される装置、特に子豚への哺乳及び給水を自動で行
うための装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、養豚業者において子豚への哺乳は
碗状の給餌容器にミルクを注いで行われている。また、
飲料水は水道管から直接連結されたウォーターカップ等
の給水装置を用いてミルクとは別途に与えられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、碗状の
給餌容器で哺乳する場合、子豚が飲み残したミルクが腐
敗するため哺乳の都度頻繁に給餌容器を洗浄する必要が
あった。また、子豚は哺乳直後に飲料水を欲しがる習性
があるため哺乳の直後に給水作業を行う必要があり餌付
け作業者は大変多忙を極め労力を要するという問題があ
った。本発明は前記問題点に鑑み、子豚への哺乳と給水
を同一の装置で行うことができ、且つ容器の洗浄も自動
に行うことができる家畜用哺乳給水装置を提供すること
を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため本発明では、家
畜用哺乳給水装置を、流体を収容するタンク部と、一端
がタンク部の下方に連通して設けられ他端がパイプに連
結された筒状の貯溜部と、貯溜部内に配設された浮体
と、浮体に連結され浮体の上下動に連動する開閉栓と、
前記パイプの下端に設けられた流体開閉コックと、パイ
プの下端位置に配設された受皿とから構成したものであ
る。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明に係る家畜用哺乳給水装置の斜視
図、図２は浮体とリンク棒と給水栓との連結状態を示す
側面図、図３は家畜用哺乳給水装置を設置した状態を示
す図である。

【０００６】図１、図２に示すように、家畜用哺乳給水
装置１はポリエチレン等の合成樹脂で作られている。タ
ンク部２は箱状に作られており、その底部２ｂから下方
に向けて円筒形のミルク貯溜部３が連通して設けられて
いる。ミルク貯溜部３の内部には同じく円筒の浮体４が
上下摺動可能に収容され、その上端にはリンク棒５の下
端が連結されている。リンク棒５の上端はリンク部５ｂ
を介して給水栓５ａに連結されリンク棒５の上下動に連
動して給水蛇口８の開閉ができるようにされている。

【０００７】タンク部２の天部２ａにはミルク投入口６
が設けられており、通常は蓋部７により閉蓋できるよう
にされている。また、タンク部２の背面上方からは前述
の給水蛇口８がタンク部２内に突出して設けられ飲料水
を供給する水道管に連結できるようにされている。ミル
ク貯溜部３の底部には供給口３ａが設けられ、後述する
ウォーターカップ１０と連通するパイプ９と連結されて
いる。

【０００８】ここで、ミルク貯溜部３に連通されたパイ
プ９の下端に設けられたウォーターカップ１０の説明を
する。これは船型に形成された受皿１１と球状の開閉コ
ック１２とから構成されており通常は水道管に直接連結
して使用されている。これは子豚が飢渇感を感じて球状
部を鼻先で押すことで開栓し、飲料水が受皿１１に流入
して飲むことができるようにされたものである。

【０００９】次に本実施例の使用方法と作用について説
明する。まず、ミルク投入口６から子豚用の栄養剤等の
薬品を混合したミルクをタンク部２内へ投入する。投入
されたミルクはミルク貯溜部３に貯溜されてゆき同時に
浮体４がその浮力によりミルク貯溜部３内を上昇する、
このときリンク棒５の下端も上昇しその先端に連結され
たリンク部５ｂが連動し給水栓５ａを押し上げ給水蛇口
８を塞ぐ、次いで、水道管から飲料水を供給するが、給
水蛇口８は閉栓されているためタンク部２内に流入でき
ず留まった状態となる。

【００１０】子豚がウォーターカップ１０に流入したミ
ルクを飲んでゆきミルク貯溜部３内のミルクの残量が減
ってくると浮体４が下降し、それに連動してリンク棒５
の下端も下降する、そして給水栓５ａは押し下げられ給
水蛇口８を開栓する、これにより飲料水がタンク部２内
へ供給される。以下、前記の操作をくり返し、子豚がミ
ルクを飲んだ直後に飲料水を飲ませることができる。ま
た、飲料水がミルク貯溜部３を流通することで残ミルク
を洗い流すことができる。

【００１１】図３は本実施例における家畜用哺乳給水装
置を設置した状態を示す図である。ミルクタンク１４に
は子豚用の栄養剤等の薬品を混合したミルクが収容され
ておりポンプ１３を作動させ開閉バルブ１５を開くこと
により各家畜用哺乳給水装置１にミルクを供給し、水道
の開閉バルブ１６を開くことにより飲料水が供給できる
ようにされたものである。これにより子豚への哺乳及び
給水がバルブの開閉のみで自動に行うことができる。

【００１２】

【発明の効果】以上のように、本発明では、家畜用哺乳
給水装置を、流体を収容するタンク部と、一端がタンク
部の下方に連通して設けられ他端がパイプに連結された
筒状の貯溜部と、貯溜部内に配設された浮体と、浮体に
連結され浮体の上下動に連動する開閉栓と、前記パイプ
の下端に設けられた流体開閉コックと、パイプの下端位
置に配設された受皿とから構成したので、子豚への哺乳
と給水を同一の装置で自動に行うことができ、且つ装置
の洗浄もできるという優れた効果がある。そして、残ミ
ルクが腐敗することも無くなるため子豚の健康的な発育
のためにも好ましい効果がある。更に、哺乳の都度頻繁
に給餌容器を洗浄する必要も無くなり、哺乳直後の子豚
に自動的に飲料水を与えることができるため餌付作業者
は煩雑な作業から開放され、その労力を軽減し作業効率
を高めることができるという優れた効果がある。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る家畜用哺乳給水装置の斜視図であ
る。

【図２】浮体とリンク棒と給水栓との連結状態を示す側
面図である。

【図３】家畜用哺乳給水装置を設置した状態を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ 家畜用哺乳給水装置 ２ タンク部 ２ａ 天部 ２ｂ 底部 ３ ミルク貯溜部 ３ａ 供給口 ４ 浮体 ５ リンク棒 ５ａ 給水栓 ５ｂ リンク部 ６ ミルク投入口 ７ 蓋部 ８ 給水蛇口 ９ パイプ １０ ウォーターカップ １１ 受皿 １２ 開閉コック １３ ポンプ １４ ミルクタンク １５ 開閉バルブ １６ 開閉バルブ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年７月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】家畜用哺乳給水装置

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、家畜への餌付けの際に
使用される装置、特に家畜の幼獣への哺乳及び給水を自
動で行うための装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、家畜飼育業者において家畜の幼獣
への給水又は哺乳は、碗状の給餌容器に飲料水又はミル
クを注いで行なわれていた。また、飲料水は水道管から
直接連結されたウォーターカップ等の給水装置を用いて
薬液やミルクとは別途に与えられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、碗状の
給餌容器で哺乳する場合、家畜の幼獣が飲み残したミル
クが腐敗するため、哺乳の都度頻繁に給餌容器を洗浄す
る必要があった。また、家畜の幼獣は哺乳直後に飲料水
を欲しがる習性があるため、哺乳直後に給水作業を行う
必要があり餌付け作業者は大変多忙を極め労力を要する
という問題があった。本発明は前記問題点に鑑み、家畜
の幼獣への哺乳と給水を同一の装置で行うことができ、
且つ容器の洗浄も自動に行うことができる家畜哺乳給水
装置を提供することを目的とするものである。

【０００４−１】

【課題を解決するための手段】このため本発明では、家
畜用哺乳給水装置を、液体を収納するタンク部２と、一
端がタンク部２の下方に連通して設けられ他端が液体排
出用パイプ９に連結された筒状のミルク・薬液貯留部３
と、該ミルク・薬液貯留部３内に配設された浮体４と、
浮体４の上下動に連動して開閉する給水栓５ａと、前記
液体排出用パイプ９の下端に設けられた開閉コック１２
と、液体排出用パイプ９下端位置に配設された受皿１１
とからなることを第１の特徴とし、前記ミルク・薬液貯
留部３の容積が、タンク部２の容積より小さくされてお
り、前記ミルク・薬液貯留部３は一定量の液体を貯留
し、ミルク・薬液貯留部３内の液体量に応じて浮体４が
上下動することを第２の特徴とし、第２の特徴に加え、
一定量の液体が、５０ｍｌ乃至３００ｍｌであることを
第３の特徴とし、第１乃至第３の特徴に加え、タンク部
２が、該タンク部２内へ飲料水以外の液体が供給される
供給口を有することを第３の特徴とし、以上の特徴を持
つ家畜用哺乳給水装置の２以上の装置が、飲料水等供給
管１７を通じて飲料水供給管１８及びミルク・薬液供給
管１９に連結されて家畜用哺乳給水システムを構成して
いることを第５の特徴とし、前記飲料水等供給管１７
が、Ｔ字管を介して飲料水供給管１９とミルク・薬液供
給管１８に連結されていることを第６の特徴とし、更
に、第６の特徴に加え、ミルク・薬液供給管１８が電動
ポンプ１３付タンク部１４に連通されていることを第７
の特徴とするものである。

【０００４−２】貯留部３の構造上の特徴について詳述
する。本発明に係る家畜用哺乳給水装置は、一定量ず
つ、飲料水又はミルク若しくは薬液を供給できることが
特徴である。その一定量は、５０ｍｌ乃至３００ｍｌの
範囲にとることができ、好ましくは１００ｍｌ乃至２０
０ｍｌである。この量は、家畜の種類や年齢によって異
なり、例えば、仔豚用では１５０ｍｌが適量である。即
ち、筒状の貯留部３の容積は、５０ｍｌ乃至３００ｍ
ｌ、好ましくは１００ｍｌ乃至２００ｍｌである。この
数値は次のことから決められた。例えば、家畜の幼獣が
一回で摂取する水又はミルクの量は、１０ｍｌ乃至１５
ｍｌであるとして、約１０頭の家畜の幼獣を一つの部屋
（囲い）で飼育している場合、１０頭分として１００ｍ
ｌ乃至２００ｍｌとした。

【０００４−３】この一定量の液体を供給するための構
造上の大きな特徴は、ミルク・薬液貯留部３と浮体４に
係る構造によるものである。具体的には、家畜が鼻先で
開栓コック１２を押すと、液体排出用パイプ９と開栓コ
ック１２との間に隙間が生じ、開栓コック１２の先端部
に取付けられた弁が開き、一定量の液体がミルク・薬液
貯留部３から液体排出用パイプ９を通して排出されるこ
ととなる。その際、ミルク・薬液貯留部３の中に収納さ
れた浮体４が液量の増減に応じて鋭敏に上下動する。こ
こで、開栓コック１２から一回に供給される液量は、常
にミルク・薬液貯留部３の容積と浮体４の体積の差とな
るので、常に、一定量の液体を受皿１１に供給すること
ができる。

【０００４−４】一回で供給できる液体の量は、上述の
如く１００ｍｌ乃至２００ｍｌと定めたが、その量はミ
ルク・薬液貯留部３と浮体４の大きさを変えることによ
り増減することができる。例えば、同一の大きさのミル
ク・薬液貯留部３において、浮体４を体積の小さいもの
に取り替えることにより、一回に供給される液体の量を
増加させることができる。また、その逆の操作ができる
ことは言うまでもない。すなわち、ミルク・薬液貯留部
３と浮体４に係る構造は、少量の液体を鋭敏に計量する
機能を持つと共に、一回の供給液量を決定し調節する機
能を有する。

【０００４−５】本発明に係る家畜用哺乳給水装置の特
徴部分である、ミルク・薬液貯留部３と浮体４に係る構
造は、一定量の液体を供給する機能を有するため、家畜
用哺乳給水装置の２以上の装置を飲料水等供給管１７を
通じて飲料水供給管１８及びミルク・薬液供給管１９に
連結することにより、元栓の操作のみで、全ての受皿１
１に飲料水を供給して止めた後、ミルクや薬液の供給が
でき、その後再び飲料水の供給へと自動的に切り換える
ことができる。すなわち、以下の操作により、それを実
行することができる。図３において、 （１）暫時、飲料水の供給を停止するために、水道の元
栓を閉じ、全てのタンク２及び受皿１１が空の状態にな
るまで待つ。 （２）飲料水等供給管１７のコックを切り替えて飲料水
供給管１８及びミルク・薬液供給管１９に連通させ、電
動ポンプ１３を駆動させ、タンク１４中のミルク若しく
は薬液を供給し、各タンク部２に一定量を供給する。 （３）上記（２）の操作が終了すると、直ちに開閉バル
ブ１５を閉め、水道の開閉バルブ１６を開ける。このと
き、タンク部２内にまだミルクや薬液が残っていると、
飲料水は供給されないが、この残液が全て排出された後
に、浮体４が下がりリンク部５ａが上がることにより給
水蛇口８が開き、飲料水が供給される。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明に係る家畜用哺乳給水装置の斜視
図、図２は浮体４とリンク棒５と給水栓５ａとの連結状
態を示す側面図、図３は家畜哺乳給水装置を設置した状
態を示す図である。

【０００６】図１、図２に示すように、家畜用哺乳給水
装置１はポリエチレン等の合成樹脂で作られている。タ
ンク部２は箱状に作られており、その底部２ｂから下方
に向けて円筒形のミルク・薬液貯留部３が連通して設け
られている。ミルク・薬液貯留部３の内部には同じく円
筒の浮体４が上下摺動可能に収納され、その上端にはリ
ンク棒５の下端が連結されている。リンク棒５の上端は
リンク部５ｂを介して給水栓５ａに連結されリンク棒５
の上下動に連動して給水蛇口８の開閉ができるようにさ
れている。

【０００７】タンク部２の天部２ａにはミルク・薬液投
入口６が設けられており、通常は蓋部７により閉蓋でき
るようにされている。また、タンク部２の背面上方から
は前述の給水蛇口８がタンク部２内に突出して設けられ
飲料水を供給する水道管に連結できるようにされてい
る。ミルク・薬液貯留部３の底部には供給口３ａが設け
られ、後述するウォーターカップ１０と連通する液体排
出用パイプ９と連結されている。

【０００８−１】ここで、ミルク・薬液貯留部３に連通
された液体排出用パイプ９の下端に設けられたウォータ
ーカップ１０の説明をする。これは船型に形成された受
皿１１と球状の開閉コック１２とから構成されており、
通常は水道管に直接連結して使用されている。これは仔
豚が飢渇感を感じて球状部を鼻先で押すことで開栓し、
飲料水が受皿１１に流入して飲むことができるようにさ
れたものである。

【０００８−２】開閉コック１２は、家畜が鼻先で押す
と、弁が開き、液体用排出パイプ９を通じて液体が排出
される構造にされている。この部分は、市販されている
製品、例えば（商品名エースカップ、ピッコロＡ／Ｂ、
仔豚ハイニップル）等の仔豚用給水器を用いることがで
きる。

【０００９】次に本実施例の使用方法と作用について説
明する。まず、ミルク・薬液投入口６から仔豚用の栄養
剤等の薬品を混入したミルク又は薬液水をタンク部２内
へ投入する。投入されたミルク又は薬液水はミルク貯留
部３に貯留されてゆき同時に浮体４がその浮力によりミ
ルク貯留部３内を上昇する。このときリンク棒５の下端
も上昇しその先端に連結されたリンク部５ｂが連動し給
水栓５ａを押し上げ給水口８ａを塞ぐ、次いで、飲料水
を供給するために水道管の元栓１６を開くのであるが、
給水蛇口８は閉栓されているため飲料水はタンク部２内
へ流入できない状態となる。

【００１０】仔豚がウォーターカップ１０に流入したミ
ルク又は薬液水を飲んでゆきミルク・薬液貯留部３内の
ミルク又は薬液水の残量が減ってくると浮体４が下降
し、それに連動してリンク棒５の下端も下降する。そし
て給水栓５ａは押し下げられ給水蛇口８を開栓する。こ
れにより飲料水がタンク部２内へ供給される。以下、前
記の操作をくり返し、仔豚がミルク又は薬液水を飲んだ
直後に飲料水を飲ませることができる。また飲料水がミ
ルク・薬液貯留部３を流通することで残ミルク又は薬液
水を洗い流すことができる。

【００１１】図３は本実施例における家畜用哺乳給水装
置を複数台設置した状態を示す図である。ミルク・薬液
タンク１４には仔豚に飲ませる薬液若しくは栄養剤を混
合した飲料水やミルクが収納されており、電動ポンプ１
３を作動させ開閉バルブ１５を開くことにより各家畜用
哺乳給水装置１にミルク又は薬液水を供給し、水道の開
閉バルブ１６を開くことにより仔豚への哺乳及び給水を
バルブの開閉のみで自動に行うことができる。

【００１２】 尚、 タンク部２の形状は、特に限定され
ることはなく、方形の箱状、円筒状、球状を採ることが
できるが、好ましくは、縦長の円筒状のものがよい。ま
た、タンク部２の構造は、ミルク又は薬液を供給する方
法において、手動で行う場合と、自動供給する場合にお
いて若干の変更を要する。ミルク又は薬液の供給を手動
で行う場合には、タンク部２の上部に蓋付のミルク・薬
液供給口を要するが、供給装置により自動で行う場合こ
れは不要である。また、本発明に係る家畜哺乳給水装置
は、特に仔豚用を主眼に開発されたものであるが、牛、
山羊、イノシシ、イノブタ等の種々の家畜又はニワトリ
等の家禽に対して使用できることは言うまでもない。ま
た、家畜用のみならず、犬、猫、兎、リス、ハムスター
等のペット用の装置に適用することもできる。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、本発明では、家畜用哺乳
給水装置を、液体を収納するタンク部２と、一端がタン
ク部２の下方に連通して設けられ他端が液体排出用パイ
プ９に連結された筒状の貯留部３と、貯留部３内に配設
された浮体４と、浮体４の上下動に連動して開閉する給
水栓５ａと、前記液体排出用パイプ９の下端に設けられ
た開閉コック１２と、液体排出用パイプ９の下端位置に
配設された受皿１１とから構成したので、家畜の幼獣へ
の哺乳と給水を同一の装置で自動に行うことができ、且
つ装置の洗浄もできるという優れた効果がある。そし
て、残ミルクが腐敗することも無くなるため家畜の幼獣
の健康的な発育のためにも好ましい効果がある。更に、
哺乳の都度頻繁に給餌容器を洗浄する必要も無くなり、
哺乳直後の家畜の幼獣に自動的に飲料水を与えることが
できるため餌付作業者は煩雑な作業から開放され、その
労力を軽減し作業効率を高めることができるという優れ
た効果がある。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る家畜用哺乳給水装置の斜視図であ
る。

【図２】浮体４とリンク棒５と給水栓５ａとの連結状態
を示す側面図である。

【図３】家畜哺乳給水装置を設置した状態を示す図であ
る。

【符号の説明】 １ 家畜用哺乳給水装置 ２ タンク部 ２ａ 天部 ２ｂ 底部 ３ ミルク・薬液貯留部 ３ａ 供給口 ４ 浮体 ５ リンク棒 ５ａ 給水栓 ５ｂ リンク部 ６ ミルク・薬液投入口 ７ 蓋部 ８ 給水蛇口８ａ 給水口 ９ 液体排出用パイプ １０ ウォーターカップ １１ 受皿 １２ 開閉コック １３ ポンプ １４ ミルク・薬液タンク １５ 開閉バルブ １６ 開閉バルブ１７ 飲料水等供給管 １８ 飲料水供給管 １９ ミルク・薬液供給管

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】流体を収容するタンク部と、一端がタンク
   部の下方に連通して設けられ他端がパイプに連結された
   筒状の貯溜部と、貯溜部内に配設された浮体と、浮体に
   連結され浮体の上下動に連動する開閉栓と、前記パイプ
   の下端に設けられた流体開閉コックと、パイプの下端位
   置に配設された受皿とからなることを特徴とする家畜用
   哺乳給水装置。